JPH0694696B2 - 補強コンクリ−ト複合床 - Google Patents

補強コンクリ−ト複合床

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JPH0694696B2
JPH0694696B2 JP19366087A JP19366087A JPH0694696B2 JP H0694696 B2 JPH0694696 B2 JP H0694696B2 JP 19366087 A JP19366087 A JP 19366087A JP 19366087 A JP19366087 A JP 19366087A JP H0694696 B2 JPH0694696 B2 JP H0694696B2
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concrete
steel fiber
floor
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concrete layer
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太郎 西垣
忠 臼井
均 寺下
修次 石堂
一幸 神谷
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Taisei Corp
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Taisei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は建築土木構造物のコンクリート床に係るもので
ある (従来の技術) 本発明者等は曩に特開昭61−200204号公報において、コ
ンクリート床の下層部に普通コンクリートを打設し、同
打設コンクリート上面に同コンクリートの未硬化状態の
うちにスチールフアイバーコンクリートを打設するコン
クリート床の施工方法を提案した。
(発明が解決しようとする問題点) 前記従来の工法によって構成されたコンクリート床は表
面に摩耗に対して問題があり、またスチールフアイバー
コンクリート部におけるスチールフアイバーは直線状で
コンクリートに対する定着力が十分ではなく、床にかか
る荷重の大きさ、種類によってはひび割れに対する防止
効果が必らずしも十分ではなく、また乾燥収縮に対して
も十分に効果的であるとはいえなかった。
(問題点を解決するための手段) 本発明はこのような問題点を解決するために提案された
ものであって、床型枠を兼用するプレキャストコンクリ
ート版上に普通コンクリート層が一体に打設され、同コ
ンクリート層上面に両端部に二重に折れ曲がった鉤形の
フツク部が形成されたスチールフアイバーを混入したス
チールフアイバーコンクリート層が層着され、同スチー
ルフアイバーコンクリート層上に耐摩耗性コンクリート
コーテイング層が層着されてなることを特徴とする補強
コンクリート複合床に係るものである。
(作用) 本発明に係る補強コンクリート複合床は前記したよう
に、プレキヤストコンクリート版よりなり、構造体を兼
用する床型枠を使用して、同プレキヤストコンクリート
版上面に普通コンクリートを打設して両者を一体化し、
同普通コンクリート層上に順次両端部に二重に折れ曲っ
た鉤形のフツク部が形成されたスチールフアイバーが混
入されたスチールフアイバーコンクリート層、及び耐摩
耗性コンクリートコーテイング層を層着して構成され、
フオークリフト等による衝撃曲げ荷重、コンクリートの
乾燥収縮に伴って生じる引張力に対してはスチールフア
イバーコンクリート層で対抗するとともに、同層に混入
されたスチールフアイバーの両端に形成された二重に折
れ曲った鉤形のフツク部が確固とコンクリートに定着す
ることによりひび割れの発生を防止し、またひび割れの
幅の拡大を阻止するものである。
また前記床にかかる圧縮力に対しては普通コンクリート
層で抵抗する。
更に前記床表面の磨耗に対しては前記スチールフアイバ
ーコンクリート層上の耐摩耗性コンクリートコーテイン
グ層によって対抗するものである。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
(1)は床型枠を兼用するプレキヤストコンクリート版
で、同版(1)上に普通コンクリートを打設して、普通
コンクリート層(2)とプレキヤストコンクリート版
(1)とを一体化する。
なお同普通コンクリート層(2)は無筋でも有筋でもよ
い。
而して前記普通コンクリート層(2)の未硬化状態にお
いて、その上部に両端部が二重に折れ曲げられた鉤形の
フツク部(3a)に形成されたスチールフアイバーが混入
されたスチールフアイバーコンクリートを打設し、スチ
ールフアイバーコンクリート層(4)と前記普通コンク
リート層(2)とを一体化する。
而してスチールフアイバーコンクリートは普通コンクリ
ートに比較して、施工性の面から単位水量が多く、その
結果、第2図の矢印(5)で示すようにブリージング水
が多く、表面硬度が落ちる可能性があるのでこれを防止
するためと、床表面の摩耗を防止するため、セメントと
セラミツクス粉または珪砂と鉄粉とよりなる耐摩耗性コ
ンクリートコーテイング層(6)を層着する。
なお前記スチールフアイバーコンクリート層(4)に混
入される両端部が二重に折れ曲がった鉤形のフツク部
(3a)に形成されたスチールフアイバー(3)は径が1.
5mm以下、長さ40mm〜80mmのものが使用され、体積混入
率Vfは0.6%〜20%であり、スチールフアイバーコンク
リート層(4)に縦鉄筋(7)及び横鉄筋(7′)が格
子状に配筋される場合、鉄筋(7)(7′)の間をスチ
ールフアイバー(3)が通過しなければならないので、
同フアイバー(3)の長さをl、縦鉄筋(7)及び横鉄
筋(7′)の各間隔を夫々d、d′とすると、 d>2l、d′>2l(但しd≧d′) となるように、スチールフアイバー(3)の長さを選定
する。(第3図参照) またスチールフアイバーコンクリート層(4)の厚さは
床全断面厚の1/4よりも大きくされるものであり、スチ
ールフアイバーコンクリートの調合に当っては空隙率と
細骨材率との関係から決められるもので、細骨材率s/a
(s:細骨材量、a:骨材量(細骨材+粗骨材))は空隙率
が最低となる位置が60%前後となるのが最適であるが、
施工性、経済性を考慮してs/a≧50%とする。(第4図
参照) 前記実施例によって構成されたコンクリート床を第5図
に示す如く連続梁として考えた場合、同床には積載荷重
Wによる曲げモーメントM1、フオークリフトの集中荷重
Pとによる曲げモーメントM2とによって合成された曲げ
モーメントM3が生起し、床の上端に曲げモーメントが生
じ、この結果床における支点Cの上端に、前記集中荷重
により衝撃的に作用する引張応力が働く。
これと同時にコンクリートの乾燥収縮の影響によって引
張力が床の上端にプレストレスとして作用している。
従って床の表面にはひび割れが生起する。
而してコンクリートの引張強度σはコンクリートの圧
縮強度Fcに比して著しく低く、σ=Fc/10または といわれている。またコンクリートの引張強度は同一バ
ツチのコンクリートでも著しくばらつきがあり、ひび割
れの発生を防止しようとすると、安全率を大きくとらね
ばならない。
これらの理由から従来はFc≧300kg/cm2の高強度コンク
リートを使用するが、スラブ厚を厚くして設計されねば
ならない。
しかし高強度コンクリートは、コンクリート自体の性質
から、乾燥収縮が大きく、またスラブ厚を大きくするこ
とは死荷重が増加することとなり、構造的に不経済であ
る等の問題が生起する。
しかるに前記実施例においては、普通コンクリート層
(2)の上面にスチールフアイバーコンクリート層
(4)を重層させることによって、床コンクリートにひ
び割れを生起せしめないようにするとともに、スチール
フアイバー(3)の両端の二重に折れ曲がった鉤形のフ
ツク部(3a)がコンクリートに定着することによって、
ひび割れ幅tを拡大させないようにする。
なお、スチールフアイバーコンクリート部材のひび割れ
幅とたわみの関係は、ひび割れ部の起点を過ぎる垂直線
に対する傾斜角をθ、φとすると、 θ=δ/l1、φ=δ/l2 (但しδ;たわみ l1及びl2:ひび割れ幅の起点と部材の支持点間の各水平
長さ) (但しD:部材厚) 許容ひび割れ幅をtaとすると、 ta≧t=3/4(1/l1+1/l2)D・δ で表わされる。
第7図はスチールフアイバーを混入したコンクリート部
材の実験による荷重−たわみ曲線概念図である。以下同
概念図によって部材のひび割れ制御効果を詳述する。
同図に示したQ1及びQ2は後出の第8図に示す及び
曲線を模式化した曲線である。
図中Q1は本発明の両端に二重に折れ曲がった鉤形のフツ
ク部を有するスチールフアイバーを使用したスチールフ
アイバーコンクリート、Q2は直線状のスチールフアイバ
ーを使用したスチールフアイバーコンクリートの場合を
示す。
第7図より明らかなように、曲線Q1では許容たわみδ
以下のたわみδでは、荷重が増大しない限り、ひび割れ
幅は大きくならない。一方従来の直線状スチールフアイ
バーを使用した曲線Q2は、ひび割れ(a点)が入るとた
わみの増大とともにひび割れ強度がb′点からc′点に
低下するが、それに対し両端に二重に折れ曲った鉤形の
フツク部を有するスチールフアイバーを使用した場合曲
線Q1はひび割れ(a点)が入ったのちもひび割れ強度は
a→b→c点=最大強度を増大する。
第8図は下記の各試験体の実験による荷重−たわみ曲線
図で第7図のバックデータとして示した。
図中は両端部に二重に折れ曲がった鉤形のフツク部
付きスチールフアイバーを混入したコンクリート、は
直線状のスチールフアイバーを混入したコンクリート、
はスチールフアイバーを混入しないコンクリートであ
る。
(発明の効果) 本発明に係る補強コンクリート複合床は前記したよう
に、プレキヤストコンクリート版上に順次普通コンクリ
ート層、両端部に二重に折れ曲った鉤形のフツク部が形
成されたスチールフアイバー混入コンクリート層、耐摩
耗性コンクリートコーテイング層を一体に積層したこと
により、床のひび割れ、表面の摩耗を防止するようにし
たものであり、ひび割れ防止工法である従来のアンポン
ドプレストレストコンクリート工法のように、特別の施
工準備が不要である。即ちコンクリート強度の発現、外
壁等に定着穴をあけたりする配慮が不要になり、工程及
び工期が短縮され、施工が容易になる。また前記アンポ
ンドプレストレストコンクリート工法のように、床スラ
ブのひび割れ制御効果を強める他の部位、壁、梁、柱に
ひび割れが生起するという不具合が生じることがない。
また前記したように、コンクリートに対する定着力の大
きい両端には二重に折れ曲った鉤形のフツク部を有する
スチールフアイバーが混入されたスチールフアイバーコ
ンクリート層によってひび割れを防止するようにしたの
で、鉄筋による補強と相違してコンクリート自体をマイ
クロクラツクの時点から補強するのでひび割れ防止効果
が大で、且つ乾燥収縮力に対しても効果的で配筋量が低
減できる。
更にまた本発明においては、前記プレキヤストコンクリ
ート版をして型枠を兼用せしめ、同版上に普通コンクリ
ートを打設して一体化するようにしたので支保工が不要
となり、仮設工事が簡略化され、工期が縮減され、工費
が節減される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る補強コンクリート複合床の一実施
例を示す縦断面図、第2図はその部分拡大図、第3図は
スチールフアイバーの長さと床鉄筋との関係を示す説明
図、第4図はスチールフアイバーコンクリート層におけ
る細骨材率と空隙率との関係を示す図表、第5図は前記
床における曲げモーメント分布図、第6図はスチールフ
アイバーのコンクリートひび割れ防止効果を示す説明
図、第7図は二重に折れ曲った鉤形のフツクが有る場合
とフツクが無い(直線状)場合のスチールフアイバーを
混入したコンクリート部材の荷重−たわみ曲線概念図、
第8図は本発明の補強コンクリート部材及び従来のコン
クリート部材の試験体実験による荷重−たわみ曲線図で
ある。 (1)…プレキヤストコンクリート版、(2)…普通コ
ンクリート層、 (3)…スチールフアイバー、(3a)…フツク部、 (4)…スチールフアイバーコンクリート、 (6)…耐摩耗性コンクリートコーテイング層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床型枠を兼用するプレキャストコンクリー
    ト版上に普通コンクリート層が一体に打設され、同コン
    クリート層上面に両端部に二重に折れ曲がった鉤形のフ
    ツク部が形成されたスチールフアイバーを混入したスチ
    ールフアイバーコンクリート層が層着され、同スチール
    フアイバーコンクリート層上に耐摩耗性コンクリートコ
    ーテイング層が層着されてなることを特徴とする補強コ
    ンクリート複合床。
JP19366087A 1987-08-04 1987-08-04 補強コンクリ−ト複合床 Expired - Lifetime JPH0694696B2 (ja)

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JPS6439449A JPS6439449A (en) 1989-02-09
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CN110409609B (zh) * 2019-07-18 2020-10-02 中交武汉港湾工程设计研究院有限公司 一种超长间隔期混凝土防开裂的浇筑方法

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