JPH069427Y2 - 端子台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本案は電源側と負荷側とを接続する端子台の構造に関す
る。

［従来の技術］ 従来の端子台には実開昭４９−１２５８８６号に示すよ
うに、電源側に接続される受刃金具と負荷側に接続され
る受刃金具を設け、且電源側に絶縁性物体片を組み込
み、受刃金具が異常発熱するとこの絶縁性物体片を軟化
させて直接電源線を遮断するものがあった。

［考案が解決しようとする問題点］ このような端子台にあっては、絶縁性物体片と共に受刃
金具に接続する他の導電部材を設ける必要があり、高価
となる許りでなく、組み込みが困難であり、更には急に
回路を遮断すると困るような圧縮機等のような機器の制
御には適していなかった。

［問題点を解決するための手段］ 本案は以上の問題点を解決するために考案されたもの
で、本案によれば電源と負荷とを接続する端子台本体の
上面に上向きに開口する凹所を設け、この凹所に電源を
制御するコントロールユニットに接続するだけで温度ヒ
ューズを前記凹所内に支持し設置することにより以上の
問題点を解決しようとするものである。

［作用］ 本案は以上のような手段を有しているから、電源側或は
負荷側の端子台に対する接続が完全でない場合、前記の
ように接触抵抗が増して異常電流が流れ発熱するが、こ
の熱により温度ヒューズが溶断してコントロールユニッ
トが作動し、電源供給を停止し、負荷側機器の破損及び
火災を防止するものである。

［実施例］ 以下図面に示す実施例について説明する。１は略方形状
の端子台本体で２，３はこの端子台に設けられた電源側
のタブである。４，５は電源側のリード線でリセプタク
ル６，７を介して夫々タブ２，３に接続する。

８，９は負荷側のリード線で夫々の裸線１０（一方のみ
を図示）をタブ２，３と接続するＳ字形のばね部材１１
の一方の自由端と噛合接続される。１２はこの噛合接続
を外す為のレリース釦でその下端はばね部材１１に当接
している。

１３は温度ヒューズで端子台本体１の上面に設けられ、
上向きに開口する凹所１４内に設置されている。１５は
この温度ヒューズ１３を介して接続されるコントロール
ユニットで１６，１７はそのリード線を示す。

然して前記コントロールユニット１５は電源側のブレー
カ（図示せず）と接続して電源側のオンオフ制御をなし
得るものである。

本案は以上のように構成されているから、端子台本体１
に対する電源側、負荷側の各リード線の接続が完全であ
れば接触抵抗は増大する事もなく異常電流が流れて発熱
する事がないからコントロールユニットは正常であり負
荷側は異常なく作動する。

然し乍ら前記の接続が不完全な場合、特に負荷側のリー
ド線８，９の端子台本体１に対する接続工事は電気店の
作業員が行う為、裸線１０がばね部材１１に対して正し
く接続されない事がある。このような状態で負荷側が作
動すると、裸線１０とばね部材１１或はタブとの間の接
触抵抗が増大し、その間に異常電流が流れ、その為発熱
する。この発熱による温度が所定以上例えば略７５℃に
達すると温度ヒュース１３がこの温度を感知して溶断す
る。

そしてコントロールユニット１５は温度ヒューズ１３が
溶断した事を感知して指令を出し、電源側のブラーカを
開く。ブレーカが遮断されると、負荷側えの電流の供給
が止まり、負荷側の作動は停止する。

然して温度ヒューズ１３を交換する事により負荷側は再
び作動を始める。

［考案の効果］ 以上のように本案によれば、たとえ端子台に対し電源側
或は負荷側のリード線の接続が不良であってもその発熱
により温度ヒューズが溶断してコントロールユニットを
介してブレーカを遮断するから火災等に至らず極めて安
全であると共に温度ヒューズの組み込みが簡単で安価に
製造でき、又温度ヒューズに対する熱伝導速度が早く、
且温度ヒューズとしてはどのような定格のものをも用い
ることができ、然も圧縮機の如く急に回路を遮断すると
困るような機器の制御に適する端子台を提供し得るもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案端子台の概略の平面図で第２図は一部を断
面とした側面図である。 １……端子台本体、１３……温度ヒューズ、１５……コ
ントロールユニット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電源と負荷とを接続する端子台本体の上面
   に上向きに開口する凹所を設け、この凹所内に電源を制
   御するコントロールユニットに接続される温度ヒューズ
   を支持し設置してなる端子台。