JPH0694228A - 炭化式ゴミ焼却装置 - Google Patents

炭化式ゴミ焼却装置

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JPH0694228A
JPH0694228A JP24679792A JP24679792A JPH0694228A JP H0694228 A JPH0694228 A JP H0694228A JP 24679792 A JP24679792 A JP 24679792A JP 24679792 A JP24679792 A JP 24679792A JP H0694228 A JPH0694228 A JP H0694228A
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一晴 小林
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光平 加賀見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼効率がよく、不燃性排気ガスを出さずに
ゴミの焼却を行う。 【構成】 外気と密閉状態の下でゴミを搬送するゴミ炭
化コンベア18と、燃焼バーナー24を有しゴミ炭化コ
ンベア18内のゴミを加熱し可燃物を炭化状態にする燃
焼室16と、ゴミ炭化コンベア18を通過して炭化状態
の可燃物と不燃物を選別する選別スクリーン56と、を
備え、ゴミ炭化コンベア18の出口に冷却水を供給する
炭化式ゴミ焼却装置を使用して、選別スクリーン56を
通過した炭化状態で微粉化された可燃物を再び燃焼室1
6に戻して完全燃焼させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼効率がよく排気ガ
スを最小限に抑えることができ、騒音・振動・臭気がな
く、ゴミが発生する場所である市街地にも建設できる炭
化式ゴミ焼却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴミ焼却炉としては、溶融炉、流
動床炉などがあった。これらは、ゴミを直接炉に投入し
て燃焼する方法を採用していた。
【0003】そのため、ゴミは、水分を含み且つ燃焼形
状が大きいので、燃焼効率が悪く発煙しやすい。また、
燃焼ガス、水蒸気及び有害成分が排出される。その結
果、集塵器は高性能であることを要するなど、公害防止
機能が複雑になったり、設置スペースが大きくなること
から、建設費・運転費などのコストが高くなると共に、
運転管理が複雑になっていた。さらに、ゴミの焼却の前
には、可燃ゴミと不燃ゴミを選別する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゴミの
発生源から遠く離れた僻地にゴミ焼却施設が建設された
としても、ゴミ搬送車により交通渋滞が生じ、排気ガス
公害など施設周辺の環境悪化を来すので、ゴミ焼却施設
の建設は、周辺住民から敬遠されていた。また、ゴミを
直接炉に投入して燃焼する方法では、単に化石燃料の消
費を招くだけであり、ゴミ焼却施設から排出される熱の
有効活用がなされていなかった。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、ゴミ発生場所
の市街地に建設ができ、地域に貢献できる機能と、環境
破壊を起こさない機能を有する炭化式ゴミ焼却装置を得
ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の炭化式ゴ
ミ焼却装置は、空気が入りにくくなった状態の下でゴミ
を搬送するゴミ搬送装置と、燃焼装置を有し前記ゴミ搬
送装置内のゴミを加熱しゴミを炭化状態にする燃焼部
と、前記ゴミ搬送装置を通過して炭化状態のゴミを不燃
物と可燃物に選別する選別装置と、を備え、前記選別装
置を通過した可燃物を再び燃焼部に戻して燃焼させるこ
とを特徴としている。
【0007】請求項2記載の炭化式ゴミ焼却装置は、前
記ゴミ搬送装置の出口に冷却水配管を設けることを特徴
としている。
【0008】請求項3記載の炭化式ゴミ焼却装置は、ゴ
ミを炭化させる過程で発生する有害物質を含む水蒸気を
回収する凝縮装置と、前記凝縮装置内に残留する有害物
質を前記燃焼部へ排出する排出手段と、を備えたことを
特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に記載の炭化式ゴミ焼却装置によれ
ば、まず、ゴミ搬送装置にゴミを投入する。次に、ゴミ
搬送装置の動力源を制御してゴミを搬送する。その際、
燃焼部の燃焼装置を用いて空気が入りにくくなった状態
のゴミ搬送装置内にあるゴミを加熱する。空気が入りに
くいので、そのゴミは燃焼されずに炭化される。炭化状
態のゴミは、選別装置によって不燃物と可燃物に選別さ
れる。その後、選別された炭化状態の可燃物は再び燃焼
部に投入されて、燃料として燃焼される。炭化状態の可
燃物は、燃焼しやすくなっているので、燃焼効率が高く
不燃性排気ガスを最小限に抑えることができる。
【0010】請求項2に記載の炭化式ゴミ焼却装置によ
れば、ゴミ搬送装置の出口に冷却水を配管しておき、ゴ
ミ搬送装置から出てくるゴミを冷却する。そのため、選
別装置の発火を防止すると共に、熱を回収し炭化物を乾
燥することができる。
【0011】請求項3に記載の炭化式ゴミ焼却装置によ
れば、まず、凝縮装置が、ゴミが炭化される過程で発生
する有害物質を含む水蒸気を回収する。次に、凝縮装置
内に残留する有害物質を排出手段によって排出する。従
って、ゴミ焼却の際に発生する有害物質をそのまま排気
することがなく、有害な排気ガスの発生を最小限に抑え
ることができる。
【0012】
【実施例】図1には、炭化式ゴミ焼却装置10と汚水処
理システム12を有するアーバンリサイクルタワー14
が示されている。このアーバンリサイクルタワー14
は、地上部分には炭化式ゴミ焼却装置10を備え、地下
部分には汚水処理システム12が設けられており、都市
展望コーナー及び地域環境管理センター等も設置され
て、都市環境管理において中核的な役割を担う超高層建
築物である。
【0013】図2に示されるように、炭化式ゴミ焼却装
置10の燃焼室16の内部にゴミ炭化コンベア18が紙
面右側方向に上り勾配に傾斜された状態で設置されてい
る。燃焼室16の左側には、給塵口20が設けられてお
り、ゴミ炭化コンベア18の下端部18Aが接続されて
いる。ゴミ炭化コンベア18は、筒状の外周部18Bと
スクリュー状の搬送部18Cを有し、上端部18Dは、
燃焼室16の壁16Aを貫いて凝縮器22と配管22A
を介して接続されている。この凝縮器22は、配管22
Cを介して燃焼室16と接続されている。搬送部18C
は、上端部18Dに設置された動力機19と接続されて
いる。上端部18Dの真下には、燃焼バーナー24がバ
ーナー部24Aを燃焼室16の内部に向けて設置されて
いる。燃焼バーナー24には、配管25が接続されてい
る。配管25には、嫌気性消化槽80(図3に図示)と
接続された配管25Aと、中水槽82(図3に図示)と
接続された配管25Bが接続されている。燃焼室16の
底部は、ゴミ炭化コンベア18と逆に紙面右側方向に下
がり勾配に傾斜された状態で形成されている。図2に示
されるように、燃焼室16の最底部で燃焼バーナー24
の真下には、灰出し装置16Bが設置されており、燃焼
室16の灰を回収する。
【0014】燃焼室16の上部には、廃熱ボイラ26が
設置されており、その上にはさらに煙突28が接続され
ている。煙突28の途中には集塵器30が設置されてい
る。また、廃熱ボイラ26内の配管の両端は、パイプ3
2、34へ接続されている。パイプ32は、配管32A
を介して蒸気ヘッダ36と接続されている。さらに、蒸
気ヘッダ36は、配管38を介して蒸気タービン発電機
40と接続されている。蒸気タービン発電機40は、送
電線41が接続されており、また、配管42を介して冷
温水発生機44と接続されている。冷温水発生機44
は、配管46を介して復水タンク48、復水ポンプ50
及び配管34と接続されている。配管42と配管46
は、制御弁51を介して接続されている。また、冷温水
発生機44は、配管52を介して凝縮器22と接続され
ている。さらに、冷温水発生機44には、配管47、4
9が接続されている。
【0015】一方、燃焼バーナー24と配管25が設置
されている炭化ミスト室54の上部には、選別スクリー
ン56が紙面右側方向に下がり勾配に張り付けられてお
り、炭化ミスト室54の内部には加熱ヒータ54Aが設
置されている。選別スクリーン56の上部には、炭化さ
れたゴミの出口58が筒状に設けられており、内部に
は、図示しない不燃ゴミ破砕装置が設置されている。出
口58の周囲には冷却用のパイプ60が巻き付けられて
いる。選別スクリーン56の紙面右側に不燃ごみ箱61
が設置されている。冷却用パイプ60は、一端が配管5
2を介して冷温水発生機44と接続されており、他端が
配管62を介して余熱交換器64と接続されている。余
熱交換器64は、配管62を介して凝縮器22及び冷温
水発生機44と接続されており、また、配管66を介し
て冷却水循環ポンプ68と接続されている。なお、配管
52、66は嫌気性消化槽80の熱源80A(図3に図
示)と接続されている。
【0016】図3には、炭化式ゴミ焼却装置10と汚水
処理システム12が組み合わされたシステムが図示され
ている。汚水処理槽70本体と図示しない管渠を連結す
るために、汚水流入部72が設けられている。汚水流入
部72は筒状又は矩形状をしている。汚水流入部72の
入口には、汚水の一次処理をして残渣を取り除くための
スクリーン72Aが設置されている。また、汚水処理槽
70は、導入管74によって図示しない生物処理槽と連
結されている。この導入管74の入口にはコンプッレサ
75が挿入されている。
【0017】汚水処理槽70の下流側には、膜濾過分離
槽76が設置されている。膜濾過分離槽76には、数個
の図示しない膜濾過装置が設置されている。膜濾過装置
は、メッシュ状の膜を2枚結合したものである。次に、
その紙面左側には、汚泥貯槽78、嫌気性消化槽80及
びその上に中水槽82が設置されている。嫌気性消化槽
80には、汚泥抜き取りポンプ80Bが接続されてお
り、熱源80Aと接続されたヒータ80Cが敷設されて
いる。汚泥抜き取りポンプ80Bは、配管81を介して
炭化式ゴミ焼却装置10の給塵口20へ接続されてい
る。中水槽82には、ブロア82Aと接続された散水装
置82Bが敷設されており、また、中水ポンプ82Cが
接続されている。中水ポンプ82Cは、配管84を介し
て余熱交換器64と接続されている。余熱交換器64に
は、さらに、中水槽返り管86が接続されていて、中水
が再び中水槽82に戻るようになっている。
【0018】以下に本実施例の作用について説明する。
ゴミ搬送車88が集積してきた都市ゴミを給塵口20に
投入する。ゴミの集積に際しては、リニア軌道輸送を利
用する地下物流システムによって行うこともできる。ま
た、汚水処理システム12の嫌気性消化槽80において
発生した汚泥をポンプ80Bを用いて配管81から給塵
口20に投入する。特に、汚水処理システム12は常時
稼働しているので、嫌気性消化槽80の汚泥は絶え間な
く供給される。
【0019】次に、給塵口20に投入されたゴミ及び汚
泥(以下単に「ゴミ」という。)を、スクリュー状の搬
送部18Cを用いてゴミ炭化コンベア18の下端部18
Aから燃焼室16内のゴミ炭化コンベア18まで搬送す
る。その際、ゴミの搬入速度は動力機19によりコント
ロールされる。ゴミ炭化コンベア18の外周部18Bの
口径と搬送部18Cの口径は、ほぼ同じなので、ゴミ炭
化コンベア18の入口18Eからは、空気が入りにくく
なっている。そのため、ゴミ炭化コンベア18の内部は
空気と遮断されており、ゴミは完全には燃焼されないで
炭化される。ゴミが炭化される際には、ゴミに含まれて
いる水分が蒸気となり上がり勾配の外周部18Bを伝っ
て凝縮器22に回収される。凝縮器22は、冷温水発生
機44から供給された冷却水によりゴミ炭化コンベア1
8から吹き出された蒸気を凝縮する。その後、凝縮によ
り生じた水は、配管22Bから図示しない廃液処理施設
へ一旦送られ、そこで生物処理に支障をきたす有害物質
を除去してから汚水処理システム12へ排出される。炭
化処理物質によって生物処理に害をなす物質が含有しな
い場合は、直接汚水処理システム12へ排出されること
はもちろんである。また、凝縮器22内に残留する気体
は、配管22Cから燃焼室16へ図示しない排出装置を
用いて排出される。この残留気体は微量であるため、排
出装置も小規模であり、含有する有害物質も容易に除去
することができる。
【0020】一方、高温状態で炭化されたゴミは、出口
58から選別スクリーン56の上に落下する。ガラスな
どの不燃ゴミは、出口58の内部に設置された不燃ゴミ
破砕装置によって、破砕されてから落下する。また、冷
温水発生機44から冷却用パイプ60へ供給された冷却
水により出口58を冷却しておき、選別スクリーン56
が発火するのを防止する。選別スクリーン56において
は、炭化した可燃ゴミはミスト化されているので、20
mmの網目を通過して炭化ミスト室54の中に落下す
る。不燃ゴミは、固形のため選別スクリーン56の網目
を通過できず、不燃ごみ箱61に落下する。このよう
に、不燃物と可燃物の選別を焼却後に行う構成にしたの
で、焼却前に選別するよりも、容易にゴミ集積作業を行
うことができる。
【0021】次に、炭化ミスト室54に落下した可燃ゴ
ミ(以下「炭化ミスト」という。)は、燃焼効率を上げ
るため、加熱ヒータ54Aを用いて加熱され、その後、
冷却して排熱されることにより、減湿微細化されて微粉
炭となって燃焼バーナー24に吸い込まれる。加熱ヒー
タ54Aは、冷温水発生機44で発生し配管52を介し
て供給される温水を熱源とするものである。燃焼バーナ
ー24は、配管25Aから供給されるメタンガスを補助
燃料とし、配管25Bから供給される臭気性排気を燃焼
空気としている。メタンガスと臭気性排気は、炭化ミス
ト室54から供給された炭化ミストと共に燃焼バーナー
24の内部に吸引されそこで混合されて、燃焼室16の
中で燃焼する。このメタンガスは後述の汚水処理システ
ム12の嫌気性消化槽80において発生したものであ
り、臭気性排気は同様に汚水処理システム12から発生
したものである。これにより、従来使用されていた排気
処理フィルターを使用しなくてもよくなり、汚水処理シ
ステム12で発生したメタンガスや臭気性排気などの廃
棄物を安全且つ、経済的に処理することができる。ま
た、燃焼室16は、従来のゴミ焼却炉と異なり、乾燥し
た微粉炭を完全燃焼させるものであるから、煤煙の発生
と蒸気による発煙現象を防止することができ、集塵器3
0の負担を軽減することができる。従って、装置の設置
スペースを節約できる他、建設費・運転費の削減を図る
ことができると共に、装置が簡便であるから、運転管理
が容易であり、管理要員の合理化を図ることができる。
【0022】燃焼室16で微粉炭が燃焼されると、廃熱
ボイラ26において高圧蒸気が熱回収される。この高圧
蒸気は、蒸気ヘッダ36に集められて蒸気タービン発電
機40に至る。蒸気タービン発電機40は、この高圧蒸
気を用いて発電し、送電線41から各需要者に電力を供
給する。この高圧蒸気が発電に使用された後は、低圧蒸
気になって冷温水発生機44の熱源に利用されて凝縮
し、復水タンク48、復水ポンプ50を経て、再び廃熱
ボイラ26に供給される。その際、冷温水発生機44へ
供給する蒸気の量を制御弁51により調整することがで
きる。
【0023】冷温水発生機44は、配管42から蒸気タ
ービン発電機40の余熱蒸気の供給を受け、蒸発熱源と
して活用し、配管52を介して凝縮器22及び出口58
で生じた温水を回収し、後述のように加熱ヒータ54A
に温水を供給する。また、この冷温水発生機44で生じ
た余剰冷水を、配管47から図示しない中水道へ供給
し、あるいは中水が不足している場合は、この中水道か
ら配管49を介して中水を補給する。
【0024】次に、本実施例の汚水処理システム12の
作用について説明する。図3に示されるように、図示し
ない管渠から流出した汚水は、汚水流入部72を通過す
る。その際、スクリーン72Aによって、汚水中の浮遊
物と液体を分離するための一次処理が行われ、スクリー
ン72Aの上に残渣が溜まれば、スクリーン72Aから
残渣を取り除く。スクリーン72Aを通過した汚水は、
微生物や有機、無機の浮遊物とは完全に分離されていな
い完全混合液の状態で、一旦汚水処理槽70に貯めら
れ、矢印Aの方向に循環している。
【0025】汚水処理槽70で貯められた完全混合液の
状態の汚水(以下「完全混合液」という。)は、導入管
74から図示しない生物処理槽に流入する。生物処理槽
内では、完全混合液を充分に曝気攪拌させると、好気性
の微生物と有機、無機の浮遊物が凝集して活性汚泥を生
成する。その際、コンプッレサ75から空気を送出し活
性汚泥の生成を助ける。活性汚泥は、有機物の凝集吸着
力と酸化力が強く、その成長と、十分な攪拌による完全
混合液との繰り返しの接触により有機物を非常な勢いで
吸着し、微生物の酸化、同化作用により汚水処理を行
う。また、生物処理槽は、約40メートル以深の位置に
設置されているので、水圧が高く酸素が溶けやすいとい
う特性を有する。従って、好気性の微生物の活動を促進
させることができる。
【0026】その後、管渠から汚水が新たに流入するに
従い、完全混合液は押し上げられて、導入管74を通過
して再び汚水処理槽70に至る。その一方、ヘッドタン
ク15に一時的に貯められた完全混合液の一部は、汚水
の新たな流入に従い、導入管74を通過して再び生物処
理槽に流入し、再循環される。このような再循環が繰り
返された後、汚水処理槽70に到達した完全混合液の一
部は、膜濾過分離槽76の入口に至る。この完全混合液
のうち膜濾過装置のメッシュ状の膜を通過できるのは、
液体である上澄水だけである。従って、完全混合液が膜
濾過装置を通過すると、上澄水と活性汚泥に分離され
る。こうして、膜濾過分離槽76を通過した上澄水は、
比重が軽いので、二股に分かれた入口77のうち上方を
通過する。通過した上澄水は、中水として中水槽82に
至り貯水される。一方、比重の重い活性汚泥を多く含む
処理水は、入口77の下方を通過して、汚泥貯槽78に
至る。汚泥貯槽78では、処理水から比重の重い活性汚
泥を沈澱分離させる。その沈澱分離された沈澱汚泥の一
部は、嫌気性消化槽80に貯留される。嫌気性消化槽8
0の内部は、嫌気性消化槽80に敷設されたヒータ80
Cにより温められており、沈澱汚泥が嫌気性分解され
て、メタンガスが発生する。このメタンガスは前述のよ
うに、配管25Aを介して配管25に送気される。ま
た、沈澱汚泥の一部は、汚泥ポンプ80Bを用いて抽出
される。一方、中水槽82では、中水槽82に設けられ
たブロア82Aを用いて空気が送られる。
【0027】中水ポンプ82Cを用いて配管84から汚
水処理システム12で処理された中水を余熱交換器64
に供給する。次に、余熱交換器64から冷温水発生機4
4へ配管62を介して中水を供給する。この中水を冷却
水として前述のように冷温水発生機44から炭化ゴミ出
口58に配管62を介して供給する。冷温水発生機44
は、前述のように嫌気性消化槽80の熱源80Aに温水
を供給し、嫌気性消化槽80の温度を上げてメタンガス
の発生を促進させる。温水の温度が下がると、循環ポン
プ68を用いて配管66から余熱交換器64に送られ
る。これにより、炭化式ゴミ焼却装置10において発生
した熱をメタンガスの発生に利用することができると共
に、メタンガスを燃焼バーナー24の燃料にも利用でき
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る炭化式
ゴミ焼却装置は、空気が入りにくくなった状態の下でゴ
ミを加熱して、水分を排除し、且つ形状が小さくなり、
炭化状態になってから、完全燃焼させるため、燃焼効率
がよく、不燃性排気ガスを出さずにゴミの焼却ができる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】炭化式ゴミ焼却装置と汚水処理システムを有す
るアーバンリサイクルタワーが示された一部断面図であ
る。
【図2】炭化式ゴミ焼却装置の概略図である。
【図3】炭化式ゴミ焼却装置と汚水処理システムが組み
込まれた状態を示す概略図である。
【符号の説明】
16 燃焼室 18 ゴミ炭化コンベア 24 燃焼バーナー 56 選別スクリーン 58 炭化ゴミ出口 60 冷却用パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加賀見 光平 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 小田原 健治 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気が入りにくくなった状態の下でゴミ
    を搬送するゴミ搬送装置と、燃焼装置を有し前記ゴミ搬
    送装置内のゴミを加熱しゴミを炭化状態にする燃焼部
    と、前記ゴミ搬送装置を通過した炭化状態のゴミを不燃
    物と可燃物に選別する選別装置と、を備え、前記選別装
    置を通過した可燃物を再び燃焼部に戻して燃焼させるこ
    とを特徴とする炭化式ゴミ焼却装置。
  2. 【請求項2】 前記ゴミ搬送装置の出口に冷却水配管を
    設けることを特徴とする請求項1記載の炭化式ゴミ焼却
    装置。
  3. 【請求項3】 ゴミを炭化させる過程で発生する有害物
    質を含む水蒸気を回収する凝縮装置と、前記凝縮装置内
    に残留する有害物質を前記燃焼部へ排出する排出手段
    と、を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の炭化式ゴミ焼却装置。
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