JPH0693809A - コンバインドサイクルプラントの給水系統 - Google Patents

コンバインドサイクルプラントの給水系統

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JPH0693809A
JPH0693809A JP24487692A JP24487692A JPH0693809A JP H0693809 A JPH0693809 A JP H0693809A JP 24487692 A JP24487692 A JP 24487692A JP 24487692 A JP24487692 A JP 24487692A JP H0693809 A JPH0693809 A JP H0693809A
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pressure
water supply
low
pump
water
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JP24487692A
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Katsushi Imanari
克司 今成
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低圧給水ポンプの設計圧力を低下させ、標準
ポンプの仕様(流量,全揚程,回転数等)とし、かつ低
圧給水ポンプから高圧給水ポンプ間の設計圧力を図り、
配管,計装類のレーティングを下げ、また高圧給水ポン
プの吸込圧力を低下させ、ポンプの内圧と外圧の圧力差
を減じ、軸封装置の設計仕様を標準仕様となし得るコン
バインドサイクルプラントの給水系統を提供すること。 【構成】 低圧節炭器35と高圧節炭器38とを給水配
管61により直結し、この給水配管61に高圧給水ポン
プ62を設け、この高圧給水ポンプ62より高圧節炭器
38を経て高圧蒸気ドラム39に給水する一方、前記高
圧給水ポンプ62の中間段から抽水し、その抽水を低圧
蒸気ドラム36に給水する給水配管63を設けて構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインドサイクル
プラントの給水系統に係り、特に低圧給水ポンプの設計
圧力を低下させ、設備費の節減を図り、かつ高圧給水ポ
ンプのポンプ効率の向上を図るために好適なコンバイン
ドサイクルプラントの給水系統に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来一般に使用されているガスタ
ービン開放サイクルを利用したガスタービン発電プラン
トを示す系統図である。
【0003】この図3に示すガスタービン発電プラント
は、空気圧縮機1と、燃焼器2と、ガスタービン3と、
発電機4とを備えて構成されている。
【0004】そして、この発電プラントは空気圧縮機1
によって吸入された空気を圧縮して燃焼器2に導き、そ
の圧縮空気中で燃料を燃焼させて高圧高温ガスを発生さ
せ、さらにその高圧高温ガスをガスタービン3に導き、
ガスタービン3内で膨張させて機械的エネルギーを得る
サイクルで、排気は大気に放出する開放サイクルを利用
することが多い。このようなサイクルでは、ガスタービ
ン3より排出される排ガスの温度が高温であるため、排
ガス損失がきわめて大きく、正味熱効率は20〜26%
程度となる。したがって、この排ガスを有効に利用すれ
ば、熱効率が大幅に改善される。なお、ガスタービン発
電は建設費が少なく、始動・停止が迅速な長所がある。
【0005】次に、図4は従来から多く使用されている
蒸気タービンサイクルを利用した蒸気タービン発電プラ
ントを示す系統図である。
【0006】この図4に示す蒸気タービン発電プラント
は、蒸気発生部10と、蒸気タービン14と、発電機1
5と、復水器16と、復水ポンプ17と、2段に設置さ
れた給水加熱器18,19と、給水ポンプ20と、煙道
21内に設置された節炭器22および空気予熱器23
と、前記発電機15に付設された変圧設備24と、前記
復水器16に設けられた冷却水ポンプ25とを有してい
る。前記蒸気発生部10は、燃焼装置11と、ポイラ1
2と、過熱器13とを備えている。
【0007】而して、この蒸気タービン発電プラントで
は蒸気発生部10の燃焼装置11に燃料と、空気が送り
込まれる。燃料としては、石炭,重油またはガスが用い
られる。空気は、煙道21内に設置された空気予熱器2
3により予熱されて燃焼装置11に供給される。前記ボ
イラ12には、給水ポンプ20より吐出された給水が、
煙道21内に設置された節炭器22により温度を高めら
れたのち送り込まれる。前記ボイラ12に送り込まれた
給水は、燃焼装置11による燃焼熱を受けて蒸発し、さ
らに過熱器13により過熱され、過熱蒸気となって蒸気
タービン14に送られる。ついで、前記過熱蒸気は蒸気
タービン14内で膨張して発電機5を回転させ、電気を
発生させ、仕事をする。前述のごとく仕事をし、熱エネ
ルギーを失った蒸気は、復水器16に排出される。この
復水器16では、冷却水ポンプ25から送り込まれた冷
却水により蒸気が冷却され、水に復元する。この復水を
復水ポンプ17により復水器16から取り出し、その復
水を蒸気タービン14から抽出した抽気で給水加熱器1
8,19により加熱し、給水ポンプ20により再びボイ
ラ12への給水として送り出す。
【0008】ついで、図5は従来使用されているコンバ
インドサイクルプラントの系統図である。
【0009】この図5に示すコンバインドサイクルプラ
ントは、ガスタービン開放サイクル部門と、排熱回収ボ
イラ34と、蒸気タービンサイクル部門と、発電機59
とを備えて構成されている。
【0010】前記ガスタービンサイクル部門は、モータ
30に連結された空気圧縮機31と、燃焼器32と、ガ
スタービン33とを有している。
【0011】前記排熱回収ボイラ34は、低圧節炭器3
5と、低圧蒸気ドラム36と、低圧蒸発器37と、高圧
節炭器38と、高圧蒸気ドラム39と、高圧蒸発器40
と、脱硝装置41と、高圧蒸発器42と、過熱器43
と、高圧給水ポンプ54を含む給水系統とを備えてい
る。また、この排熱回収ボイラ34には煙道に続いて煙
突60が付設されている。
【0012】前記蒸気タービンサイクル部門は、前記排
熱回収ボイラ34で生成された蒸気を動力源とする蒸気
タービン46と、復水器47とを備えている。前記蒸気
タービン46の低圧段側には、蒸気配管44を介して排
熱回収ボイラ34の低圧蒸気ドラム36が接続されてお
り、高圧段側には蒸気配管45を介して排熱回収ボイラ
34の過熱器43が接続されている。なお、前記復水器
47の図5に示すものは、軸流式で、内部に脱気装置が
設けられており、このため脱気器は別設置されていな
い。
【0013】前記復水器47と排熱回収ボイラ34と
は、給水系統で結ばれている。この給水系統は、復水器
47と排熱回収ボイラ34の低圧節炭器35とを結んで
いる給水配管48と、低圧節炭器35と低圧蒸気ドラム
36とを結んでいる給水配管51と、この給水配管51
より分岐されかつ高圧節炭器38に結ばれた給水配管5
3と、高圧節炭器38と高圧蒸気ドラム39とを結んで
いる給水配管57とを有している。前記復水器47と低
圧節炭器35とを結んでいる給水配管48には、低圧給
水ポンプ49と、グランド蒸気復水器50とが設けられ
ている。前記低圧節炭器35と低圧蒸気ドラム36とを
結んでいる給水配管51には、給水調整弁52が設けら
れている。前記給水配管51から高圧節炭器38間に設
けられた給水配管53には、高圧給水ポンプ54が設け
られている。また、この給水配管53と前記給水配管4
8間には、バイパス弁56を有する給水バイパス55が
設けられている。前記高圧節炭器38と高圧蒸気ドラム
39とを結んでいる給水配管57には、給水調整弁58
が設けられている。
【0014】ところで、この図5に示すコンバインドサ
イクルプラントでは、ガスタービン開放サイクル部門は
前記図3に示すガスタービン発電プラントと同様な働き
により、発電機59を回転させ、発電させる。なお、空
気圧縮機31は入口案内翼が空気流量を制御し得るよう
に可変式となっており、部分負荷時におけるガスタービ
ン排ガス温度を高めることができる。そして、ガスター
ビン33からは低圧低温ガスが排ガスとして排出され
る。
【0015】前記排熱回収ボイラ34では、給水配管4
8から低圧節炭器35に給水し、その給水を排ガスの余
熱を利用して加熱したのち、給水配管51を通じて低圧
蒸気ドラム36に送り、この低圧蒸気ドラム36から低
圧蒸気37に入れ、排ガスの余熱を利用してさらに加熱
して蒸気を発生させ、その蒸気を低圧蒸気ドラム36に
戻し、この低圧蒸気ドラム36から蒸気配管44を通じ
て蒸気タービン46に飽和蒸気を送り、蒸気タービン4
6を回転させる。一方、前記低圧節炭器35を出た給水
の一部を、給水配管53および高圧給水ポンプ54を通
じて高圧節炭器38に送り込む。そして、この高圧節炭
器38で排ガスの余熱を利用して加熱したのち、給水配
管57を通じて高圧蒸気ドラム39に送り、この高圧蒸
気ドラム39から高圧蒸発器40に入れ、排ガスの余熱
を利用してさらに加熱して蒸気を発生させ、いったん高
圧蒸気ドラム39に戻す。ついで、その蒸気を高圧蒸気
ドラム39から高圧蒸発器42に送り込み、排ガスの余
熱を利用してさらに加熱したのち、再び高圧蒸気ドラム
39に戻し、この高圧蒸気ドラム39から過熱器43に
入れて過熱し、その過熱器43から蒸気配管45を通じ
て蒸気タービン46に過熱蒸気を送り、蒸気タービン4
6を回転させる。したがって、蒸気タービン46は低圧
蒸気ドラム36から送られて来る飽和蒸気と、過熱器4
3から送られて来る過熱蒸気とにより回転駆動され、発
電機59を回転させ、発電する。また、排熱回収ボイラ
34に供給された排ガス中に含まれている窒素酸化物
は、最適ガス温度部に設置された脱硝装置41により捕
集され、窒素酸化物を除去されかつ仕事をしたのちの排
ガスは煙突60から大気に排出される。
【0016】このように、コンバインドサイクルプラン
トでは、二つの発電方式を組み合わせて、高い熱効率を
得ようとする発電プラントであり、DSS(毎日起動停
止)として運用されている。
【0017】なお、コンバインドサイクルプラントの発
電機には、ガスタービンサイクル部門と蒸気タービンサ
イクル部門とが別軸で各々発電機を持った多軸型と、ガ
スタービンサイクル部門と蒸気タービンサイクル部門と
が同軸で共通の発電機を持つ一軸型とがあるが、図5に
は一軸型の例を示している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとく、図5に
示す従来のコンバインドサイクルプラントの給水系統
は、復水器47と低圧節炭器35とを結んでいる給水配
管48と、これに設けられた低圧給水ポンプ49および
グランド蒸気復水器50と、低圧蒸発器35と低圧蒸気
ドラム36とを結んでいる給水配管51と、これに設け
られた給水調整弁52と、前記給水配管51より分岐さ
れ高圧節炭器38に結ばれた給水配管53と、これに設
けられた高圧給水ポンプ54と、高圧節炭器38と高圧
蒸気ドラム39とを結んでいる給水配管57と、これに
設けられた給水調整弁58とを有して構成されている。
【0019】しかし、前記従来技術におけるコンバイン
ドサイクルプラントの給水系統は、(1) 低圧給水ポ
ンプ49の設計圧力の低下を図り、低圧給水ポンプ49
を標準ポンプの仕様とすること、(2) 低圧給水ポン
プ49から高圧給水ポンプ54間の設計圧力の低下を図
り、配管,計装類のレーティングを下げること、(3)
高圧給水ポンプ54の吸込圧力を低下させ、ポンプの
内圧と外圧の圧力差を減少させ、軸封装置の設計仕様を
標準仕様とすること、(4) 高圧給水ポンプ54の性
能について、効率を高めかつ運転特性の安定化を図るこ
と、など、経済性および信頼性を向上させる点について
の配慮が欠けている。
【0020】本発明の目的は、低圧給水ポンプの設計圧
力を低下させ、標準ポンプの仕様(流量,全揚程,回転
数等)とし、かつ低圧給水ポンプから高圧給水ポンプ間
の設計圧力の低下を図り、配管,計装類のレーティング
を下げ、また高圧給水ポンプの吸込圧力を低下させ、ポ
ンプの内圧と外圧の圧力差を減じ、軸封装置の設計仕様
を標準仕様となし得るコンバインドサイクルプラントの
給水系統を提供することにある。
【0021】さらに、本発明の他の目的は高圧給水ポン
プの効率を高め、しかも運転特性の安定化を図り得るコ
ンバインドサイクルプラントの給水系統を提供すること
にある。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的は、低圧節炭器
と高圧節炭器とを給水配管により直結し、この給水配管
に高圧給水ポンプを設け、この高圧給水ポンプより高圧
節炭器を経て高圧蒸気ドラムに給水する一方、前記高圧
給水ポンプの中間段から抽水し、その抽水を低圧蒸気ド
ラムに給水する給水配管を設けたことにより、達成され
る。
【0023】また、前記他の目的は前記高圧給水ポンプ
を、各々必要なポンプ仕様を満足する比速度の初段羽根
車と中間段羽根車と後段羽根車とを単一の回転軸に配列
して構成するとともに、前記初段羽根車に対応する位置
に吸込口を設け、かつこの吸込口を低圧節炭器の出口側
に接続し、前記中間段羽根車に対応する位置に抽水口を
設け、かつこの抽水口を低圧蒸気ドラムの入口側に接続
し、前記後段羽根車に対応する位置に吐出口を設け、か
つこの吐出口を高圧節炭器の入口側に接続したことによ
り、達成される。
【0024】
【作用】本発明では、低圧節炭器と高圧節炭器とを給水
配管により直結し、この給水配管に高圧給水ポンプを設
け、高圧蒸気ドラムには前記高圧給水ポンプより高圧節
炭器を経て給水し、低圧蒸気ドラムには前記高圧給水ポ
ンプの中間段から抽水し、その抽水を給水配管を通じて
給水するようにしているので、従来の給水系統に比較し
て、低圧給水ポンプの全揚程を、低圧蒸気ドラムの最高
使用圧力と、低圧節炭器と低圧蒸気ドラム間の給水配管
および給水調整弁の損失分とにつき軽減することができ
る。その結果、低圧給水ポンプの設計圧力を低下させ、
標準ポンプの仕様となり、低圧給水ポンプの選定範囲を
拡大することができる。
【0025】また、本発明では低圧給水ポンプから高圧
給水ポンプ間の設計圧力を低下させることができる結
果、配管,計装類のレーティングを下げることができる
ので、機材設備費の低減を図ることができるし、特殊仕
様の機材を使用する必要がなくなるため、据え付け,メ
ンテナンスの簡略化を図ることができる。
【0026】さらに、本発明では低圧蒸気ドラムへの給
水を高圧給水ポンプにより行うようにしているので、高
圧給水ポンプの吸込圧力を低下させることができる。こ
れにより、ポンプの内圧と外圧の圧力差が減少するの
で、メカニカルシール等の軸封装置の設計仕様を標準仕
様とすることが可能となり、軸封装置の選定範囲を拡大
することができる外、軸封装置の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0027】そして、本発明では高圧給水ポンプを、単
一の回転軸に比速度Nsの異なる初段羽根車と中間段羽
根車と後段羽根車とを配列して構成している。また、初
段羽根車に対応する位置には吸込口を設け、この吸込口
を低圧節炭器の出口側に接続し、中間段羽根車に対応す
る位置には抽水口を設け、この抽水口を低圧蒸気ドラム
の入口側に接続し、後段羽根車に対応する位置には吐出
口を設け、この吐出口を高圧節炭器の入口側に接続して
いる。このように、高圧給水ポンプを単一のポンプで各
用途に適応し得るように構成しているので、高圧給水ポ
ンプのポンプ効率を高めることができる。
【0028】また、ポンプ性能特性は低流量側で不安定
となる要因を多く持っているが、本発明では高圧給水ポ
ンプの流量負荷として、低圧蒸気ドラムへの給水を追加
しているので、高圧給水ポンプの運転特性を安定化させ
ることができ、これにより運転動力の低減を図り、エロ
ージョンによる寿命の低下を防止し、高圧給水ポンプの
運転に際しての経済性および信頼性を向上させることが
できる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2に
より説明する。
【0030】図1は本発明給水系統の一実施例を示す系
統図、図2は本発明給水系統に適する高圧給水ポンプの
一実施例を示す拡大縦断面図である。
【0031】その図1に示す実施例の給水系統では、排
熱回収ボイラ34の低圧節炭器35と低圧蒸発器37と
が給水配管61により直結されている。前記給水配管6
1には、高圧給水ポンプ62が設けられている。
【0032】前記高圧給水ポンプ62の中間段と低圧蒸
気ドラム36とは、給水配管63により結ばれている。
前記給水配管63には、給水調整弁64が設けられてい
る。
【0033】前記給水配管61における高圧給水ポンプ
62の出口側の部分と、復水器47と低圧節炭器35と
を結んでいる給水配管48における低圧節炭器35の入
口側の部分間に、給水バイパス65が設けられており、
この給水バイパス65にはバイパス弁66が設けられて
いる。
【0034】なお、図1に示すコンバインドサイクルプ
ラントと、給水系統における他の構成については、前記
図5に示す従来技術と同様であり、同じ部門や部材には
同じ符号を付けて示し、これ以上の説明を省略する。
【0035】ところで、この実施例で使用している高圧
給水ポンプ62は、図2に示すごとく、ポンプケーシン
グ67の内部に、軸受69,70を介して回転軸68が
支持されている。
【0036】前記回転軸68には、互いに比速度Nsの
異なる初段羽根車71と中間段羽根車72と後段羽根車
73とが配列され、組み付けられている。前記初段羽根
車71と中間段羽根車72と後段羽根車73とは、各々
必要なポンプ仕様を満足する比速度Nsに形成されてい
る。
【0037】前記ポンプケーシング67には、初段羽根
車71に対応する位置に吸込口74が設けられ、中間段
羽根車72に対応する位置には抽水口75が設けられ、
後段羽根車73に対応する位置には吐出口76が設けら
れている。そして、前記吸込口74は給水配管61を通
じて低圧節炭器35の出口側に接続され、前記抽水口7
5は給水配管63を通じて低圧蒸気ドラム36に接続さ
れ、前記吐出口76は給水配管61を通じて高圧節炭器
38の入口側に接続されている。
【0038】また、前記ポンプケーシング67と回転軸
68間には、メカニカルシール等の軸封装置77,78
が取り付けられている。
【0039】前記高圧給水ポンプ62を用いかつ給水配
管を取り回した給水系統は、次のように使用され、作用
する。
【0040】すなわち、低圧蒸気ドラム36や高圧蒸気
ドラム39へ供給する給水として、図1に示す復水器4
7から低圧給水ポンプ49により復水を取り出し、この
給水としての復水を、給水配管48を通じて低圧給水ポ
ンプ49からグランド蒸気復水器50を経由し、低圧節
炭器35に送る。
【0041】前記低圧節炭器35では、前記給水を排ガ
スの余熱を利用して加熱したのち、給水配管61を通じ
て高圧給水ポンプ62に送り込む。この高圧給水ポンプ
62では、図2に示すように、吸込口74より給水を吸
い込み、初段羽根車71から中間段羽根車72を経て後
段羽根車73へと送り込む。
【0042】そして、前記高圧給水ポンプ62のポンプ
ケーシング67における中間段羽根車72に対応する位
置に設けられた抽水口75より給水の一部を取り出し、
その抽水を給水として、給水配管63および給水調整弁
64を経て低圧蒸気ドラム36に送る。
【0043】一方、前記高圧給水ポンプ62のポンプケ
ーシング67における後段羽根車73に対応する位置に
設けられた吐出口76より給水の他の一部を吐出し、そ
の給水を給水配管61を通じて高圧節炭器38に送る。
【0044】前記高圧節炭器38では、従来の給水系統
と同様、前記給水を排ガスの余熱を利用して加熱したの
ち、給水配管57および給水調整弁58を通じて高圧蒸
気ドラム39に送る。
【0045】前記低圧蒸気ドラム36に送り込まれた給
水、および高圧蒸気ドラム38に送り込まれた給水は、
図5に示す従来のコンバインドサイクルプラントの場合
と同じプロセスを経て蒸気タービン46に供給され、仕
事をする。
【0046】而して、この図1に示す実施例では、低圧
給水ポンプ49の全揚程は、押込圧力として働く(1)
復水器真空、(2)配管や弁類の損失、(3)静水頭の
合計と、吐出圧力として働く(1)グランド蒸気復水器
50、(2)配管や弁類の損失、(3)低圧節炭器3
5、(4)静水頭の合計との差となる。したがって、こ
の実施例では従来の給水系統と比較して、低圧給水ポン
プ49の全揚程を、低圧蒸気ドラム36の最高使用圧力
と、低圧節炭器35と低圧蒸気ドラム36間の給水配管
(図5の符号51)および給水調整弁(同じく符号5
2)の損失分とを軽減することができる。その結果、低
圧給水ポンプ49の設計圧力を低下させ、標準ポンプの
仕様とすることが可能となり、低圧給水ポンプ49の選
定範囲を拡大することができる。
【0047】また、この実施例では低圧給水ポンプ49
から高圧給水ポンプ62間の設定圧力を低下させること
ができる結果、配管,計装類のレーティングを下げるこ
とができるので、機材設備費の低減を図ることができる
外、特殊仕様の機材を使用する必要がなくなるため、据
え付け,メンテナンスの簡略化を図ることができる。
【0048】さらに、この実施例では低圧蒸気ドラム3
6への給水を高圧給水ポンプ62により行うようにして
いるので、高圧給水ポンプ62の吸込圧力を低下させる
ことができることにより、ポンプの内圧と外圧の圧力差
が減少するので、メカニカルシール等の軸封装置77,
78の設計仕様を標準仕様とすることが可能となり、軸
封装置77,78の選定範囲を拡大することができる
外、軸封装置77,78の信頼性を向上させることがで
きる。
【0049】また、この実施例では高圧給水ポンプ62
を、単一の回転軸68に比速度Nsの異なる初段羽根車
71と中間段羽根車72と後段羽根車73とを配列し、
組み付けて構成し、ポンプケーシング67における初段
羽根車71に対応する位置に設けられた吸込口74を、
給水配管61を通じて低圧節炭器35の入口側に接続
し、中間段羽根車72に対応する位置に設けられた抽水
口75を、給水配管63を通じて低圧蒸気ドラム36の
入口側に接続し、後段羽根車73に対応する位置に設け
られた吐出口76を、給水配管61を通じて高圧節炭器
38の入口側に接続しているので、単一のポンプで各用
途に適応させることが可能となる。
【0050】この実施例では、高圧給水ポンプ62の流
量は従来の給水系統の高圧給水ポンプ(図5の符号5
4)に比較して、低圧蒸気ドラム36への給水量分だけ
増加する。一方、ポンプ性能特性は低流量側で不安定と
なる要因を多く持っている。この点につき、この実施例
では高圧給水ポンプ62の流量負荷として、低圧蒸気ド
ラム36への給水量分が追加されるので、高圧給水ポン
プ62の運転特性を安定化させることができ、これによ
り運転動力の低減を図り、エロージョンによる寿命の低
下を防止し、高圧給水ポンプの運転に際しての経済性お
よび信頼性を向上させることができる。
【0051】なお、本発明は図面に示す一軸型のコンバ
インドサイクルプラントに限らず、多軸型のコンバイン
ドサイクルプラントにも適用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1記載の発
明によれば、低圧節炭器と高圧節炭器とを給水配管によ
り直結し、この給水配管に高圧給水ポンプを設け、この
高圧給水ポンプより高圧節炭器を経て高圧蒸気ドラムに
給水する一方、前記高圧給水ポンプの中間段から抽水
し、その抽水を低圧蒸気ドラムに給水する給水配管を設
けており、低圧給水ポンプの設計圧力を低下させ、標準
ポンプの仕様となし得るので、低圧給水ポンプの選定範
囲を拡大し得る効果があり、また低圧給水ポンプから高
圧給水ポンプ間の設計圧力の低下を図り、配管,計装類
のレーティングを下げることができるので、機材設備費
の低減を図り得る効果があり、特殊仕様機材を必要とし
ないので、据え付け,メンテナンスの簡略化を図り得る
効果があり、さらに高圧給水ポンプの吸込圧力を低下さ
せ、ポンプの内圧と外圧の圧力差を減じ、軸封装置の設
計仕様を標準仕様となし得るので、軸封装置の選定範囲
を拡大でき、しかも軸封装置の信頼性を向上させ得る効
果がある。
【0053】また、本発明の請求項2記載の発明によれ
ば、前記高圧給水ポンプを、各々必要なポンプ仕様を満
足する比速度の初段羽根車と中間段羽根車と後段羽根車
とを単一の回転軸に配列して構成するとともに、前記初
段羽根車に対応する位置に吸込口を設け、かつこの吸込
口を低圧節炭器の出口側に接続し、前記中間段羽根車に
対応する位置に抽水口を設け、かつこの抽水口を低圧蒸
気ドラムの入口側に接続し、前記後段羽根車に対応する
位置に吐出口を設け、かつこの吐出口を高圧節炭器の入
口側に接続しており、単一のポンプで各用途に適応でき
るので、高圧給水ポンプのポンプ効率を向上させ得る効
果があり、さらに低流量側で不安定となる要因を多く持
っている高圧給水ポンプの流量負荷として、低圧蒸気ド
ラムへの給水を追加しているので、高圧給水ポンプの運
転特性の安定化を図ることができる結果、運転動力の低
減,エロージョンによる寿命低下を防止し得る効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明給水系統の一実施例を示す系統図であ
る。
【図2】図1に示す実施例で使用している高圧給水ポン
プの一実施例を示す拡大縦断面図である。
【図3】従来一般に使用されているガスタービン発電プ
ラントを示す系統図である。
【図4】従来から多く使用されている蒸気タービン発電
プラントを示す系統図である。
【図5】従来使用されているコンバインドサイクルプラ
ントの系統図である。
【符号の説明】
31…空気圧縮機、32…燃焼器、33…ガスタービ
ン、34…排熱回収ボイラ、35…低圧節炭器、36…
低圧蒸気ドラム、37…低圧蒸発器、38…高圧節炭
器、39…高圧蒸気ドラム、40,42…高圧蒸発器、
43…過熱器、44…飽和蒸気の蒸気配管、45…過熱
蒸気の蒸気配管、46…蒸気タービン、47…復水器、
48…復水器と低圧節炭器間の給水配管、49…低圧給
水ポンプ、50…グランド蒸気復水器、57…高圧節炭
器と高圧蒸気ドラム間の給水配管、58…給水調整弁、
59…発電機、61…低圧節炭器と高圧節炭器間の給水
配管、62…高圧給水ポンプ、63…高圧給水ポンプの
抽水口と低圧蒸気ドラム間の給水配管、64…給水調整
弁、67…高圧給水ポンプのポンプケーシング、68…
同じく回転軸、71…初段羽根車、72…中間段羽根
車、73…後段羽根車、74…吸込口、75…抽水口、
76…吐出口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復水器から低圧給水ポンプにより復水を
    取り出し、その復水を低圧節炭器を経由して低圧蒸気ド
    ラムに給水するとともに、低圧節炭器を通過後、高圧節
    炭器を経て高圧蒸気ドラムに給水するコンバインドサイ
    クルプラントの給水系統において、前記低圧節炭器と高
    圧節炭器とを給水配管により直結し、この給水配管に高
    圧給水ポンプを設け、この高圧給水ポンプより高圧節炭
    器を経て高圧蒸気ドラムに給水する一方、前記高圧給水
    ポンプの中間段から抽水し、その抽水を低圧蒸気ドラム
    に給水する給水配管を設けたことを特徴とするコンバイ
    ンドサイクルプラントの給水系統。
  2. 【請求項2】 前記高圧給水ポンプを、各々必要なポン
    プ仕様を満足する比速度の初段羽根車と中間段羽根車と
    後段羽根車とを単一の回転軸に配列して構成するととも
    に、前記初段羽根車に対応する位置に吸込口を設け、か
    つこの吸込口を低圧節炭器の出口側に接続し、前記中間
    段羽根車に対応する位置に抽水口を設け、かつこの抽水
    口を低圧蒸気ドラムの入口側に接続し、前記後段羽根車
    に対応する位置に吐出口を設け、かつこの吐出口を高圧
    節炭器の入口側に接続したことを特徴とする請求項1記
    載のコンバインドサイクルプラントの給水系統。
JP24487692A 1992-09-14 1992-09-14 コンバインドサイクルプラントの給水系統 Pending JPH0693809A (ja)

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