JPH0693584A - 古紙の処理装置 - Google Patents

古紙の処理装置

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JPH0693584A
JPH0693584A JP24014992A JP24014992A JPH0693584A JP H0693584 A JPH0693584 A JP H0693584A JP 24014992 A JP24014992 A JP 24014992A JP 24014992 A JP24014992 A JP 24014992A JP H0693584 A JPH0693584 A JP H0693584A
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JP
Japan
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paper
belt
leaf springs
waste paper
rollers
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JP24014992A
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Jun Takahashi
旬 高橋
Mitsushi Asano
充士 浅野
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MEIDEN PLANT KK
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MEIDEN PLANT KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 古紙に記載された文字の判読を不能にし、か
つ古紙の体積を小さくする古紙の処理装置を提供する。 【構成】 一対のベルトコンベア25,26をV字形に
配置して固定した軸25a,26aに対して揺動する軸
25c,26cを設け、ベルト25e,26eの下方に
配置した板バネ27,28を結合するとともに上下方向
へ移動自在に案内し、板バネ27,28の上面に摩擦係
数の大きい加撚部材29,30を貼着し、軸25c,2
6cを上方へ付勢するバネ51,52と、板バネ27,
28を上方へ付勢するバネ56を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は古紙の処理装置に関し、
予め加湿された古紙を圧縮しかつ加撚することで古紙の
体積の縮小化を図るとともに古紙上の文字の判読を不可
能にするものである。
【0002】
【従来の技術】オフィス等で使用済みの古紙は廃却した
りあるいは再生して使用される。廃却したり再生したり
するには重要書類の機密保持の目的もあって古紙を破砕
する必要がある。古紙を破砕するものとしてシュレッダ
ーがある。シュレッダーは古紙を細長く切断してしまう
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シュレッダ
ーは紙の繊維を切断してしまうために再生紙として使用
することができず、また、破砕後の紙片間に空気がはい
って容積が増大し破砕前の古紙の体積の15〜20倍に
なるため、輸送に多大の費用を要する。また、破砕後の
紙片上に書かれた文字の判読を全く不可能にするにも十
分でない。
【0004】そこで本発明は、斯る課題を解決した古紙
の処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成するため
の本発明の構成は、一対のローラ間にベルトを巻き掛け
た一組のベルトコンベアを設け、夫々のベルトコンベア
のローラの軸心どうしが略平行な状態で一方のローラど
うしが水平面上でベルトを挟んで対向するように配置
し、ベルトコンベアの少なくとも一方を他方に対して接
近・離反自在に支持するとともに双方のベルトコンベア
が接触する方向へ付勢力を与える第一付勢手段を設け、
夫々のベルトの下にはベルトとの協働により古紙に撚り
を加える板バネを設け、一対の板バネを上方へ付勢する
第二付勢手段を設けたことを特徴とし、あるいはこれに
加えて一対の板バネの間であって対向する一方のローラ
どうしの間の下方に回転自在のフリーローラを設けたこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】加湿された古紙を一対のベルトコンベアのベル
ト上へ供給すると、夫々のベルト上で移動する古紙は第
一付勢手段により相互に押圧される一方のローラ間で圧
縮され、その後に第二付勢手段によって上方へ押圧され
る板バネと走行するベルトとの間へ移動して撚りを加え
られ、その後に落下する。古紙は加圧され加湿により復
元力がないことからその体積が縮小化され、古紙に書か
れた文字の判読は不可能となる。そして、古紙は撚りを
加えられることで古紙間の空気が除去されてより縮小化
される。
【0007】次に、一対の板バネの間であって対向する
一方のローラどうしの間の下方にフリーローラを設けた
装置においては、ベルトとフリーローラとの間に大きな
速度差が生じないことから、一方のローラどうしの間か
ら降下する古紙が一対の板バネ間に堆積することなくベ
ルトと板バネとの間へ送り込まれる。
【0008】
【実施例】古紙を再生して利用できるように鋭利な刃で
引き裂くように破砕する構成の古紙の破砕装置が使用さ
れている。図16に示すのは、このように作用する古紙
の破砕装置である。
【0009】図のように複数の回転刃3を有する回転軸
1と複数の回転刃4を有する回転軸2とが水平面上に略
平行に配置されている。夫々の回転軸1,2は図示しな
い駆動手段に連動連結され、相互に反対方向へ回転する
ようになっている。回転軸1,2の上方には回転軸1,
2の間へその上方から古紙を供給するためのホッパ5が
設けられる。
【0010】斯る古紙の破砕装置では、古紙をホッパ5
内に投入すると、古紙は自重により回転刃3,4へ押圧
され、回転刃3,4の刃に引っ掛けられてこれらの間へ
噛み込まれることにより引き裂くようにして破砕され
る。そして破砕されて紙片となったのちに下方へ落下す
る。
【0011】破砕後の紙片を単に圧縮するだけでは紙片
に復元力があるために十分に体積を縮小化できない。一
方、例えばコンピュータ用紙を破砕して加湿したのちに
加圧すると加湿前の体積の約10%まで小さくできる。
そして、加圧により数枚の紙片が重なってくっつき、湿
気を多く含むときには紙片を一枚ずつはがそうとしても
破れ易く、乾燥してしまうと紙片どうしが相互に固着す
るため紙片をはがしたり紙片に書かれた文字を複製した
りできない。
【0012】このように紙片を加湿,加圧すると体積の
縮小化とある程度の判読不可能化を促進させることがで
きるが、加圧すると共に撚りを加えるとこれらの効果が
一段と顕著となり判読を全く不可能にすることができる
ことから、本発明は加圧と加撚とを作用させる古紙の処
理装置を提供するものである。
【0013】古紙が破砕されて生じた紙片に加撚,加圧
を作用させる手段として図8(a)〜(d)に示す機構
が考えられる。図中、11,12はベルトコンベア、1
3は固定された軸、14は揺動自在な軸、15は紙片、
16,17はベルトである。図8(a),(c)の機構
は紙片に加圧のみを作用させるようにしたものである。
いずれもベルト16,17は同一速度で駆動されてお
り、図8(a)では軸14を図示しないバネ等を介して
下方へ付勢するので、紙片15はローラ18,19間で
ベルト16,17を介して上下方向から圧縮される。図
8(c)では軸14を図示しないバネ等を介して左方へ
付勢するので、紙片15はローラ20,21間でベルト
16,17を介して水平方向から圧縮される。
【0014】図8(b)に示す機構は紙片に撚りを加え
るようにしたものである。バネ22によって軸14が下
方へ付勢されており、かつベルト16,17の駆動速度
に差が設けられていることから、ベルト16,17間へ
はいり込んだ紙片15に撚りが加わる。この機構では紙
片15を挾むベルト16,17が撓むことから、紙片1
5に加わる圧縮力は大きくできない。
【0015】加撚と加圧との双方を適正に行わせるには
図8(d)に示す機構が考えられる。バネ22により軸
14aが下方へ付勢されるとともにベルト16,17の
駆動速度に差が設けられていることから、ベルト16,
17間へはいり込んだ紙片15に撚りが加わる。また、
図示しないバネ等を介して軸14bが左方へ付勢される
ことから、加撚された後の紙片15はローラ20,21
によりベルト16を介して圧縮される。
【0016】以上、図8(a)〜(d)によりコンベア
やローラの間に付勢力を加えることで紙片への加圧を行
なうことができ、また対をなすコンベアやローラ間に相
対的な速度差を生じさせることで紙片の加撚を行なうこ
とができる。
【0017】本発明は図8(a)〜(d)に示す機構を
基礎としてなされたものである。
【0018】以下、本発明を図面に示す実施例に基づい
て詳細に説明する。
【0019】(a)実施例1,実施例2 本発明による古紙の処理装置の実施例1の構成を、図
1,図2,図4に示す。
【0020】図のようにベルトコンベア25とベルトコ
ンベア26とがV字形をなすように配置され、古紙の処
理装置が構成される。ベルトコンベア25,26は、図
2(b)に示すように枠体42に固定されて移動不可能
な軸25a,26aに支持されたローラ25b,26b
と、図2(b)に示す枠体42に形成されるとともに軸
25a,26aを中心とする円弧状の長孔47,48に
挿通されて揺動自在な軸25c,26cに支持されたロ
ーラ25d,26dと、これらのローラ25b,25d
に巻かれたベルト25eとローラ26b,26dに巻か
れたベルト26eとで構成される。
【0021】図2(a)に示すように、軸25aを支持
する支持部材43aと軸25cを支持する支持部材43
bとが連結軸45を介して連結される一方、軸26aを
支持する部材44aと軸26cを支持する支持部材44
bとが連結軸46を介して連結され、軸25c,26c
が揺動する際に軸間距離が変動してベルト25e,26
eが撓んだり捩れたりすることがないようになってい
る。図2(a)に示すように軸26aのみにプーリ49
が取り付けられ、プーリ49はVベルト50を介して図
示しない駆動手段に連動連結される。ベルト25eに
は、ローラ25dとローラ26dとを相互に押圧するこ
とでベルト25eの走行による駆動力を伝える構成にす
るためである。なお、コンベア26だけでなくコンベア
25も共に駆動手段に連動連結するようにしてもよい。
【0022】コンベア25,26間に押圧力を生じさせ
るとともにコンベア26の駆動力をコンベア25へ伝達
させるため、図2(a)に示すように軸25c,26c
を上方へ付勢する目的で支持部材43b,44bと枠体
42との間にバネ51,52が設けられる。なお、軸2
5c,26cのいずれか一方のみを揺動自在にしてもよ
い。
【0023】ベルトコンベア25,26の下には紙面と
直角な方向へ板バネ27,28が設けられる。板バネ2
7,28の形状としては、図4(a)に示すように一枚
の板状のものに切欠部27a,28aを形成するととも
にボルト53で板バネ27,28を結合したり、図4
(b)に示すように切欠部を形成することなくボルト5
3で結合したものが用いられる。ベルト25e,26e
が走行することで紙片に撚りを加える際に紙片との摩擦
抵抗を大きくする目的で適宜にゴム等からなる加撚部材
29,30が板バネ27,28の上面に貼着される。板
バネ27,28における結合部の端部54は図2(a)
に示すように枠体42に形成した長孔55から枠体42
の外へ突出し端部54と枠体42との間にバネ56が設
けられる。板バネ27,28はコンベア25,26の下
側に微少隙間を介して又は適宜な加圧力をもって接して
いる状態が望ましい。
【0024】ベルト25e,ベルト26eと加撚部材2
9,30との条件により紙片の加撚の度合が変わること
から、ベルトの材質や加撚部材に設ける溝の方向,深
さ,幅等が必要に応じて適宜なものに設定される。
【0025】本発明による古紙の処理装置は例えば図7
に示すように、古紙の破砕装置を構成する筐体42内
に、図1,図2,図4に示す各部品を取り付けることに
よって使用される。図中、36は古紙を投入する投入
口、32は古紙を破砕するための破砕手段、33はは破
砕後の古紙を加湿する加湿手段、34が古紙の処理装
置、35は処理後の紙片を入れる容器である。
【0026】次に斯る古紙の処理装置の作用を説明す
る。まず、図7において古紙の破砕手段32の運転を開
始するとともに図示しない駆動手段によりベルト25
e,26eを相互に反対方向へ同一の速度で駆動して古
紙の処理装置34の運転を開始する。そして、投入孔3
6に古紙を投入する。すると、古紙は破砕手段32によ
り破砕されたのちに紙片となって破砕手段32から落下
する。落下する際に、破砕手段32の下に設けた加湿手
段33が水を噴射することから、紙片38は加湿されて
落下する。
【0027】これらの加湿された紙片38はV字形に組
まれたベルトコンベア25,26のベルト25e,26
e上に載り、処理装置34の中央の下方へ向かって移動
する。そして、紙片38がローラ25dとローラ26d
との間にはいり込むと、バネ51,52の付勢力でロー
ラ25dとローラ26dとが相互に押圧し合うことか
ら、紙片38に圧縮力が加わり紙片38の体積は小さく
なる。コンベア25,26間に供給される紙片の量が増
加した場合には、バネ51,52により適宜な加圧力を
維持した状態でローラ25d,26dのうちの少なくと
も一方が退避するので、紙片の量の増減に拘らず常に適
正な加圧を行なうことができる。紙片38に単に水を加
えただけでは短時間内に紙片38の内部全体に亘って含
水させることはできないが加湿後に圧縮することにより
含水と後に行われる加撚とが一段と促進される。このた
め、硬質の紙片であってもその後に行われる加撚が容易
となる。
【0028】このあと、紙片38は加湿によりベルト2
5e,26eに付着するか又は自重により離れて加撚部
材29,30上へと落下する。そして、紙片38はベル
ト25e,26eの走行に引き連られて加撚部材29,
30とベルト25e,26eとの相対的な速度差により
両者間で撚りを加えられながら一対の板バネ27,28
の外側へ移動し、その後に容器35内へ落下する。この
とき、紙片は加湿されているが加撚されていることか
ら、ベルトから離れ易くなり、ベルトに貼り付くことな
く良好に落下する。紙片38は圧縮力と撚りが加えら
れ、図6に示すような形状となる。紙片38には加撚と
加圧とが作用することから、単に加圧のみが作用する場
合に比べて体積の縮小化が一段と進み、破砕後の体積の
7.5%位になるとともに紙片38上の文字の判読及び
複製は絶対に不可能となる。本装置を用いることによ
り、乾燥した状態の紙片を1時間当たり40kg処理で
きた。
【0029】本来、破砕手段で破砕した古紙の紙片を加
湿手段で加湿したのちに破砕手段の下に具えたホッパで
集めて処理装置へ供給する構成にするのが一般的である
が、加湿された紙片はホッパの内周面に張り付いて落下
しにくくなりホッパの傾斜角度を大きくしてもあまり効
果は得られない。本発明による古紙の処理装置ではV字
形に組まれたベルトコンベア25,26がホッパの役割
を兼用し、この問題は容易に解決されることになる。
【0030】紙片38への加圧,加撚の度合を設定する
には、バネ51,52,56のバネ定数を変えることで
対応する。
【0031】次に、古紙の処理装置の実施例2を図3に
示す。この実施例は実施例1の一部を変更したものなの
で、実施例1と対比して実施例1と異なる部分のみを説
明する。ベルトコンベア26の軸26cは揺動しない構
成であるため、実施例1のような長孔は設けられず、従
って連結軸46,バネ52等は設けられていない。一
方、ベルトコンベア25の軸25a,25cは両軸を結
ぶ方向であってベルトコンベア26へ向かって付勢され
る方向へ移動自在の構成にするため、軸25a,25c
を挿通する長孔57,58が形成されるとともに軸25
cを支持する支持部材43bと枠体42との間にバネ5
9が設けられる。バネ59によりコンベア25をコンベ
ア26に押圧することで、コンベア26の回転力がコン
ベア25へ伝達される。
【0032】なお、コンベア26のみを駆動手段に連動
連結しているが、コンベア25,26の双方を駆動手段
に連動連結してもよい。また、コンベア25のみを移動
自在に構成しているが、コンベア26についても移動自
在にしてもよい。但し、駆動手段と直接に連動連結した
コンベアを移動自在にする場合は駆動手段からの駆動力
を良好に伝達するためベルトに適宜にテンションプーリ
を配置する等が望ましい。
【0033】斯かる古紙の処理装置は基本的には実施例
1と同様に作用する。紙片への加圧力は実施例1ではバ
ネ51,52の作用によっていたが、実施例2ではバネ
59にのみ依存する。
【0034】(b)実施例3,実施例4 古紙の処理装置の実施例1では一対のローラ間で圧縮さ
れた紙片を加撚部材とベルト間で加撚するが、ベルトの
下に単に板バネと加撚部材とを配置しただけでは図5に
示すように紙片38が板バネ27,28の結合部の上に
堆積して残留してしまうことがある。(以後、加撚部材
は省略して説明する)これは、加湿により紙片どうしの
間での摩擦係数が極めて大きくなり、紙片とベルトとの
摩擦係数よりも紙片どうしの摩擦係数の方が大きくなっ
てベルトによる紙片の搬送ができなくなるためである。
【0035】紙片が板バネの結合部で堆積した状態のま
まで紙片の供給を続けると、堆積した紙片が圧縮され、
紙片とベルトとの間の摩擦力が大きくなってベルトコン
ベアが停止するに至る。
【0036】この問題を解決するために図9(a),図
10(a)に示すように板バネ27,28にわたって滑
り金具39,40を取り付け、紙片を左右に分配してす
べらせるようにすることも考えられる。しかし、以下の
問題点がある。ベルトコンベア上に落下してくる紙片の
量が急に増加した場合に対応できるようにするため、ベ
ルトと滑り金具とを密着させずに適当な隙間をもたせる
必要があるが、そのために紙片の上に更に紙片が積み上
がると滑り金具と紙片との間の摩擦係数は十分に小さく
ないことから図9(b),図10(b)に示すように滑
り金具39,40の中央部に紙片38が堆積する。ま
た、供給される紙片の量の増減に対応してベルトの下面
と板バネの上面との隙間が自動的に調整されるように板
バネ27,28をバネ56で吊り下げているが、紙片の
堆積が進行すると堆積した紙片により板バネが押し下げ
られ、紙片の加撚と送り出しが適正に行われない。
【0037】実施例3は、紙片が板バネの結合部に堆積
することなくベルトと板バネとの間へ送り込まれるよう
にしたものである。以下、実施例3を図11に基づいて
説明する。
【0038】図11(a)に示すように、一対の板バネ
27,28の結合部の上方であってローラ25d,26
dの間の下方に小形ローラ41が設けられる。小形ロー
ラ41は図11(b)に示すように一本の軸41aに複
数設けられ、軸41aは支持部材41bを介して板バネ
27,28と一体に結合される。このように小形ローラ
41を設けるのは、小形ローラ41の転がり摩擦抵抗が
紙片38とベルトとの滑り摩擦抵抗よりも小さく、板バ
ネとベルトとの間への紙片38の送り込みが容易にでき
るからである。
【0039】斯る古紙の処理装置によれば、ローラ25
d,26dにより圧縮された紙片38はベルト25e,
26eと小形ローラ41との間へはいり、小形ローラ4
1は回転自在であって軸41aと小形ローラ41と紙片
38との間には小さな転がり摩擦抵抗のみが働いて紙片
38とベルト25e,26eとの間の滑り摩擦抵抗に比
べて極めて小さいことから、紙片38はベルト25e,
26eに搬送されて速やかに板バネ27,28とベルト
25e,26eとの間へ送り込まれる。したがって、板
バネ27,28の結合部に紙片38が堆積することはな
い。
【0040】なお、小形ローラに代えてミニチュアベア
リング等を用いることもできる。その他の構成,作用は
実施例1と同じなので説明を省略する。
【0041】次に古紙の処理装置の実施例4を図12に
示す。この実施例は図のようにベルトコンベア25,2
6を逆V字形に配置する一方、板バネ27,28も逆V
字形に配置し、実施例2の場合よりも大きい小形ローラ
41を板バネ27,28の間に挟むように設けたもので
ある。その他の構成,作用は実施例3と略同じなので説
明を省略する。
【0042】(c)実施例5,実施例6 古紙の処理装置の実施例5,6を図13,14に示す。
実施例5は図に示すようにフリーロラとしての小形ロー
ラ41を取り付けた軸41aを2本平行に設け、2本の
バネ56を介して板バネ27,28と小形ローラ41を
吊り下げたものであり、実施例6は小形ローラ41を取
り付けた軸41aを2本設け、4本のバネ56を介して
板バネ27,28等を吊り下げたものである。いずれも
図15(a)に示すように、2本の軸41aに対してロ
ーラ41が交互配置となりかつローラ41の一部が重な
るように回転自在に取り付けられる。このほか図15
(b)に示すように、2本の軸41aに設けるローラ4
1どうしを重なることなく同一位置に配置してもよい。
また、図15(c)に示すように複数ではなく、長い小
形ローラ41を夫々軸41aに一本ずつ取り付けるよう
にしてもよい。
【0043】実施例5,6に係る古紙の処理装置によれ
ば、小形ローラ41を取り付けた軸41aを2本設けた
ことから、相互に反対方向へ走行するベルト25e,2
6eと対応する方向へ夫々の軸41aの小形ローラ41
が回転しうることになり、実施例3,4に比べて紙片3
8がより円滑にベルト25e,26eと板バネ27,2
8間へ送り込まれる。その他の構成,作用は実施例3と
略同じなので説明を省略する。
【0044】本発明による古紙の処理装置を試作したと
ころ、幅Wが420mm、奥行が370mm、高さHが
170mmとなり、小形に製作することができた。これ
により、図7に示すように破砕手段32等を組み合わせ
ても幅が600mm、奥行が600mm、高さが105
0mm以内の範囲におさめることができ、事務所用の古
紙の処理装置として使用することができる。特に、ベル
トコンベアを採用することによりホッパ等の古紙の集積
手段を不要にすることができ、高さ寸法の縮小化が大幅
に前進した。
【0045】なお、実施例では予め破砕した紙片を処理
する古紙の処理装置として説明をしたが、破砕されない
古紙をそのまま処理することも同様に可能である。
【0046】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、請求項1
に係る発明によれば古紙に圧縮力を作用させる構成であ
ることから、予め古紙を加湿する場合にはより加湿が促
進され硬い紙でもその後の加撚が容易となる。そして、
加湿されて復元力のなくなった古紙を圧縮すると、圧縮
力を除去しても古紙が膨らむことはなく古紙の体積が極
めて小さくなる。また、圧縮に加えて撚りを加える構成
であることから、古紙どうしの間の空気が排除されるこ
とになり、単に加圧するのに比べて一段と古紙の体積が
小さくなる。従って、古紙に書かれた文字の判読も全く
不可能になり、機密書類の処理に好適であるとともに古
紙の保存,取扱いが容易で輸送費の節減等が可能にな
る。
【0047】一対のベルトコンベアと一対の板バネ等で
古紙の処理装置が構成されることから処理装置は構造が
簡単であり、低コスト化と小形化が図れ、特に一対のベ
ルトコンベアが古紙を一ケ所に集めるホッパ等の集積手
段を兼用することになり、別個に集積手段を設けなくて
もよい分だけ鉛直方向の高さが小さくなり小形化でき
る。従って小形の装置で機密書類を大量に処理でき、外
部に依託することなく各事務所や工場で個別に古紙を処
理することができる。
【0048】更に、板バネを上方へ付勢する第二付勢手
段を有するため、大量の古紙が一度に投入されても板バ
ネとベルトとの間へ送り込まれる古紙の量が調整され、
過大な負荷がベルトコンベアに加わらない。
【0049】請求項2に係る発明によればフリーローラ
を用いるので、板バネの結合部に古紙が堆積することは
なく、古紙は圧縮後に直ちに加撚工程へ送られることか
ら、加撚後の古紙の直径がより一層小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による古紙の処理装置の実施例1を示す
構成図。
【図2】本発明による古紙の処理装置の実施例1に係
り、図2(a)は外観図、図2(b)は一部省略して示
す外観図。
【図3】本発明による古紙の処理装置の実施例2に係
り、図3(a)は外観図、図3(b)は一部省略して示
す外観図。
【図4】板バネの斜視図。
【図5】実施例1,2の作用説明図。
【図6】加撚後の紙片の斜視図。
【図7】事務所用の古紙の破砕装置の構成図。
【図8】古紙の加圧,加撚を行うための機構を示す説明
図。
【図9】図9(a)は紙片堆積の防止案を示す構成図、
図9(b)はその欠点を示す作用説明図。
【図10】図10(a)は紙片堆積の防止案を示す構成
図、図10(b)はその欠点を示す作用説明図。
【図11】本発明による古紙の処理装置の実施例3に係
り、図11(a)は構成図、図11(b)は板バネ等の
斜視図。
【図12】本発明による古紙の処理装置の実施例4の構
成図。
【図13】本発明による古紙の処理装置の実施例5の構
成図。
【図14】本発明による古紙の処理装置の実施例6の構
成図。
【図15】小形ローラの種類を示す構成図。
【図16】従来の古紙の破砕装置を示す構成図。
【符号の説明】
25,26…ベルトコンベア 25a,25c,26a,26c…軸 25b,25d,26b,26d…ローラ 25e,26e…ベルト 27,28…板バネ 34…古紙の処理装置 38…紙片 41…小形ローラ 51,52,56,59…バネ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のローラ間にベルトを巻き掛けた一
    組のベルトコンベアを設け、夫々のベルトコンベアのロ
    ーラの軸心どうしが略平行な状態で一方のローラどうし
    が水平面上でベルトを挟んで対向するように配置し、ベ
    ルトコンベアの少なくとも一方を他方に対して接近・離
    反自在に支持するとともに双方のベルトコンベアが接触
    する方向へ付勢力を与える第一付勢手段を設け、夫々の
    ベルトの下にはベルトとの協働により古紙に撚りを加え
    る板バネを設け、一対の板バネを上方へ付勢する第二付
    勢手段を設けたことを特徴とする古紙の処理装置。
  2. 【請求項2】 一対の板バネの間であって対向する一方
    のローラどうしの間の下方に回転自在のフリーローラを
    設けたことを特徴とする請求項1に記載の古紙の処理装
    置。
JP24014992A 1992-09-09 1992-09-09 古紙の処理装置 Pending JPH0693584A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114713607A (zh) * 2022-03-29 2022-07-08 江西绿巨人生态环境股份有限公司 一种生态修复用垃圾处理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114713607A (zh) * 2022-03-29 2022-07-08 江西绿巨人生态环境股份有限公司 一种生态修复用垃圾处理装置
CN114713607B (zh) * 2022-03-29 2024-01-16 江西绿巨人生态环境股份有限公司 一种生态修复用垃圾处理装置

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