JPH0693350A - タフピッチ銅の製造装置 - Google Patents

タフピッチ銅の製造装置

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JPH0693350A
JPH0693350A JP24663392A JP24663392A JPH0693350A JP H0693350 A JPH0693350 A JP H0693350A JP 24663392 A JP24663392 A JP 24663392A JP 24663392 A JP24663392 A JP 24663392A JP H0693350 A JPH0693350 A JP H0693350A
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JP
Japan
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copper
molten copper
tough pitch
blowing
raw material
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Withdrawn
Application number
JP24663392A
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English (en)
Inventor
Tsugio Furuya
次夫 古屋
Hideki Sato
英樹 佐藤
Kazuyuki Sugawara
和幸 菅原
Haruhiko Asao
晴彦 浅尾
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リン脱酸銅を原料に混入してタフピッチ銅を
製造することができるタフピッチ銅の製造装置を提供す
る。 【構成】 原料1として、電気銅だけでなく、リン脱酸
銅を混入したものを用いる。この原料1をシャフト炉1
0で溶解し、得られた溶湯2にランス30によって圧縮
空気を吹き付ける。これにより、溶湯2からリンを除去
し、タフピッチ銅を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、純銅の一種であるタフ
ピッチ銅の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タフピッチ銅を製造する手段とし
ては、例えば、電気銅を原料とし、これをシャフト炉で
溶解し、得られた溶湯を連続鋳造して、型銅や荒引線に
成形するという方法が知られている。
【0003】ところで、こうした従来の方法において、
原料に、純銅の他の種類であるリン脱酸銅のスクラップ
を混入すると、得られた製品のリン濃度が、タフピッチ
銅に要求される規定値よりも高くなってしまうため、リ
ン脱酸銅スクラップを原料に混入することは不可能であ
った。このため、リン脱酸銅スクラップの利用法として
は、再度リン脱酸銅を製造するために用いるなどのよう
に、その用途がきわめて限られてしまい、資源の有効利
用を図ることができないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した事
情に鑑みてなされたもので、リン脱酸銅を原料に混入し
てタフピッチ銅を製造することができるタフピッチ銅の
製造装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るタフピッ
チ銅の製造装置は、原料を溶解する溶解炉と、この溶解
炉から鋳造機構まで溶湯を移送する樋と、この樋の中間
に設置されて、溶湯に対して酸化性ガスを吹き付ける酸
化性ガス吹き付け機構とを備えた構成とされている。
【0006】請求項2に係るタフピッチ銅の製造装置
は、請求項1記載の製造装置において、酸化性ガス吹き
付け機構の下流側の位置に、溶湯に対して還元性ガスを
吹き付ける還元性ガス吹き付け機構を設置する構成とさ
れている。
【0007】請求項3に係るタフピッチ銅の製造装置
は、請求項1または2に記載の製造装置において、鋳造
機構を連続鋳造機とする構成とされている。
【0008】
【作用】本発明の製造装置においては、原料として、電
気銅だけでなく、リン脱酸銅を混入したものを用いる。
この原料を溶解炉で溶解し、得られた溶湯に酸化性ガス
吹き付け機構によって酸化性ガスを吹き付ける。これに
より、溶湯からリンを除去し、タフピッチ銅を製造する
ことができる。
【0009】
【実施例】まず、本発明のタフピッチ銅の製造装置の第
1実施例について、図1〜図3に基づいて説明する。
【0010】本例に係る製造装置は、電気銅等の原料1
を溶解するシャフト炉(溶解炉)10と、このシャフト
炉10の下部に連設されて斜め下方に延出され、二又に
分岐された樋20(図3参照)と、この樋20の分岐部
に取り付けられた、酸化性ガス吹き込み用のランス(酸
化性ガス吹き付け機構)30と、前記樋20の下端にそ
れぞれ連設された2つの還元炉40(図2および図3)
と、この還元炉40の上部にそれぞれ取り付けられた還
元性ガス吹き込み用のランス(還元性ガス吹き付け機
構)51および52と、前記還元炉40にそれぞれ連設
されて斜め下方に延出された樋60とから構成されてい
る。
【0011】前記シャフト炉10(図1)は、上部に、
原料1を投入するための投入口11を備え、下部に、溶
湯2を前記樋20に出湯する出湯口12を備えている。
【0012】前記樋20の分岐部には、溶湯2を一旦溜
めておく湯だまり21(図1および図3参照)が設けら
れている。前記ランス30は、この湯だまり21の上方
に設置されており、かつ、駆動機構によって上下動させ
られるようになっている。
【0013】前記2つの還元炉40は、いずれも同様に
構成されたもので、樋20の下端から溶湯2を受け取る
導入口41と、還元の終了した溶湯2を樋60に出湯す
る出湯口42とを備えている。前記還元性ガス吹き込み
用ランス51および52は、還元炉40の天井部を貫通
して配置されており、かつ、駆動機構によって上下動さ
せられるようになっている。還元炉40には、溶湯2の
保温を行なうためのヒーター(図示せず)が取り付けら
れている。
【0014】前記樋60は、公知の連続鋳造機(鋳造機
構)の投入口70に溶湯2を移送するように構成されて
いる。
【0015】ついで、本例の装置を用いたタフピッチ銅
の製造方法について説明する。まず、シャフト炉10の
投入口10から原料1を投入する。ここで、本例の方法
では、原料として、電気銅だけでなく、リン脱酸銅のス
クラップが混入されたものを用いる。
【0016】シャフト炉10で溶解された溶湯は、出湯
口12から樋20内に流れ、湯だまり21に一旦溜ま
る。ここで、本例の方法では、ランス30から、圧縮空
気を吹き出しており、これによって、溶湯2を酸化し、
その内部に含まれているリンを除去し、タフピッチ銅と
しての規定値以下の含有量とすることができる。
【0017】湯だまり21から溢れた溶湯2は、分岐さ
れた樋20にそれぞれ流れ込み、この樋20を通って、
導入口41から還元炉40の内部に流れ込む。ここで、
ランス51および52においては、還元性ガスとして1
5%CO−Arガスを還元炉40の内部に吹き込んでお
り、過酸化された溶湯を所定の酸素含有量まで戻すこと
ができる。還元炉40から溢れた溶湯は、出湯口42か
ら樋60に流れ、この樋60を介して連続鋳造機まで移
送され、従来と同様に、型銅や荒引線などに鋳造され
る。この還元工程は、酸化工程で過酸化が生じた場合の
み行なえばよく、過酸化が生じない操業条件であればこ
の還元工程を省略してもよい。
【0018】本例の方法によれば、溶湯2中に含まれて
いるリンを除去して、タフピッチ銅を製造することがで
き、リン脱酸銅の有効利用を図ることが可能になるとい
う利点がある。
【0019】実験例によって本例の方法をより詳細に説
明する。 (実験例1)電気銅(組成;Cu>99.995%、酸
素<10ppm、P<1ppm)10トン/毎時と、リ
ン脱酸銅スクラップ(組成;Cu>99.94、酸素1
0〜500ppm、P<600ppm)5トン/毎時と
を、原料1としてシャフト炉10で溶解し、本例の方法
により酸化を行なった。この実験例においては、ランス
30の下端を溶湯2の湯面より下方に配置し、溶湯2の
内部に圧縮空気を吹き込むことによって酸化を行なっ
た。他の操業条件および結果を表1に示す。
【0020】表1に示した通り、酸化工程終了後の溶湯
の組成は、タフピッチ銅として十分なものであり、本例
の方法によってタフピッチ銅を製造できることが判る。
なお、本実験例においては、酸化工程終了後の酸素濃度
が十分に低いものであったので、還元炉40において
は、還元性ガスの吹き込みを省略した。
【0021】(実験例2)実験例2においては、ランス
30の下端を、溶湯2の湯面より上方に配置し、溶湯2
の上面に圧縮空気を吹き付けることによって酸化を行な
った(いわゆる上吹き)。他の操業条件は実験例1と同
様とした。本実験例により酸化を行なった溶湯は、酸素
濃度が高過ぎるので、還元炉40において還元性ガスを
吹き込み、酸素濃度を低下させて、タフピッチ銅を得る
ことができた。
【0022】
【表1】
【0023】なお、本例の装置においては、還元炉40
を設けているが、操業条件により還元工程が不要であれ
ば、設けなくてもよい。
【0024】また、本例の方法では、原料1として、電
気銅とリン脱酸銅スクラップとを用いるものとしたが、
これに加えて、無酸素銅を混入することが可能である。
【0025】また、本例の方法では、酸化性ガスとし
て、圧縮空気を用いる構成としたが、これに限らず、1
00%酸素や酸素富化空気などであってもよいことは当
然である。同様に、本例の方法では、還元性ガスとして
15%COガスを用いたが、他の種類の還元性ガスや固
体の還元剤などであってもよい。
【0026】さらに、本例の装置では、樋60から連続
鋳造機に溶湯2を移送する構成としたが、バッチ式の鋳
造機に移送する構成であってもよい。
【0027】つぎに、図3に基づいて、タフピッチ銅製
造装置の第2実施例について説明する。前記第1実施例
の装置では、湯だまり21部分にランス30を設ける構
成としたが、この第2実施例の装置においては、湯だま
り21およびランス30を設けず、樋20の流れ方向に
沿う任意の箇所に、3つのランス71・72・73を設
け、これらのランスから溶湯2に酸化性ガスを吹き付け
る構成とした点で前記第1実施例の装置と相違してい
る。
【0028】第2実施例の装置の作用は、第1実施例の
装置と同様であるので詳細についての説明を省略する。
【0029】なお、この第2実施例の装置においては、
湯だまり21およびランス30を省略する構成とした
が、これらを設けた上でさらにランス71・72・73
を設ける構成としてもよい。この場合には、一層酸化効
率を向上させることができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1に係るタフピッチ銅の製造装置
は、原料を溶解する溶解炉と、この溶解炉から鋳造機構
まで溶湯を移送する樋と、この樋の中間に設置されて、
溶湯に対して酸化性ガスを吹き付ける酸化性ガス吹き付
け機構とを備えた構成とされているので、リン脱酸銅を
原料としてタフピッチ銅を製造することができる。この
ため、リン脱酸銅の有効利用を図ることができる。
【0031】請求項2に係るタフピッチ銅の製造装置
は、請求項1記載の製造装置において、酸化性ガス吹き
付け機構の下流側の位置に、溶湯に対して還元性ガスを
吹き付ける還元性ガス吹き付け機構を設置する構成とさ
れているので、過酸化が行なわれた溶湯を還元して、酸
素含有量を下げ、タフピッチ銅を製造することが可能と
なる。
【0032】請求項3に係るタフピッチ銅の製造装置
は、請求項1または2に記載の製造装置において、鋳造
機構を連続鋳造機とする構成とされているので、リン脱
酸銅を原料として用いた場合であっても、タフピッチ銅
を効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタフピッチ銅の製造装置の第1実
施例を示す要部の断面図である。
【図2】本発明に係るタフピッチ銅の製造方法に用いる
製造装置の第1実施例を示す他の要部の断面図である。
【図3】本発明に係るタフピッチ銅の製造装置の第1実
施例を示すもので、配置状態を示す概略の説明図であ
る。
【図4】本発明に係るタフピッチ銅の製造装置の第2実
施例を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 原料 2 溶湯 10 シャフト炉(溶解炉) 20・60 樋 30・71・72・73 ランス(酸化性ガス吹き付け
機構) 51・52 ランス(還元性ガス吹き付け機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅尾 晴彦 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 三 菱マテリアル株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料を溶解する溶解炉と、この溶解炉か
    ら鋳造機構まで溶湯を移送する樋と、この樋の中間に設
    置されて、前記溶湯に対して酸化性ガスを吹き付ける酸
    化性ガス吹き付け機構とを備えていることを特徴とする
    タフピッチ銅の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記樋には、前記酸化性ガス吹き付け機
    構の下流側の位置に、前記溶湯に対して還元性ガスを吹
    き付ける還元性ガス吹き付け機構が設置されていること
    を特徴とする請求項1記載のタフピッチ銅の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記鋳造機構は連続鋳造機であることを
    特徴とする請求項1または2に記載のタフピッチ銅の製
    造装置。
JP24663392A 1992-09-16 1992-09-16 タフピッチ銅の製造装置 Withdrawn JPH0693350A (ja)

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