JPH0693348A - アルミニウム残灰の前処理方法 - Google Patents

アルミニウム残灰の前処理方法

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JPH0693348A
JPH0693348A JP27074792A JP27074792A JPH0693348A JP H0693348 A JPH0693348 A JP H0693348A JP 27074792 A JP27074792 A JP 27074792A JP 27074792 A JP27074792 A JP 27074792A JP H0693348 A JPH0693348 A JP H0693348A
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aluminum
ash
residual ash
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Yoshiro Yamauchi
吉郎 山内
Kazuhiro Matsui
一弘 松井
Ineo Yamashita
稲男 山下
Hiroyuki Matsuura
博幸 松浦
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    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウムの溶解のさい生成する残灰を窯
業原材料や地盤改良剤として再利用するときに水と反応
して発生するアンモニアガスの問題を解決し、資源とし
て有効利用を図る。 【構成】 残灰を酸化性雰囲気中で700℃ないし14
00℃の温度に加熱し、前記残灰中に含まれる窒化アル
ミニウムを分解して酸化アルミニウムに変化させるアル
ミニウム残灰の前処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウムの溶解のさ
い浴の表面に発生するドロス、すなわち残灰を再利用資
源化するための前処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムやアルミニウム合金は通常
大気中で溶解されるがその場合浴の表面はアルミニウム
の酸化物を主成分とするスラグ層で被われる。その成分
はたとえば酸化アルミニウム50〜80%、金属アルミ
ニウム5〜30%、窒化アルミニウム5〜15%、酸化
珪素0〜25%で、さらに添加されたフラックスに由来
するナトリウム塩、カリウム塩も含まれる。このスラグ
は溶解作業ごとに残灰として発生し廃棄物となるが、そ
の成分からみて窯業原材料、地盤改良剤としての有効利
用が考えられる。
【0003】しかしながら、上記用途に利用しようとす
る場合困難な問題がある。すなわち残灰中の窒化アルミ
ニウムは水に会うと反応し下記の化学式で示すようにア
ンモニアガスを発生する。 AlN+3H2 O → Al(OH)3 +NH3
【0004】このため地盤改良剤等としてそのまま使用
すれば悪臭の問題を引き起こすことになる。したがって
前処理としてあらかじめ水と反応させて窒化アルミニウ
ムを除去することが試みられている。しかしこの方法も
発生するアンモニアガスは捕集して吸収、分解などの処
理をしないと新たな環境問題を生ずることになり、設備
としてかなり複雑なものにならざるを得なかった。しか
もこの方法では窒化アルミニウムを完全に除去すること
は困難で一部は残存することが判明している。また窒化
アルミニウムと金属アルミニウムは水と反応して水酸化
アルミニウムとなるが、窯業原料とした場合焼成時に分
解して酸化アルミニウムになるため製品の寸法精度、緻
密度などに悪影響を及ぼすおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
アルミニウム残灰を再利用しようとする場合のアンモニ
アガス発生の問題を低コストの工程で解決し、資源とし
て有効利用を図ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、アルミニウム溶解工程で発生する残
灰を酸化性雰囲気中で700℃ないし1400℃の温度
に加熱し、前記残灰中に含まれる窒化アルミニウムを分
解して酸化アルミニウムに変化させることを特徴とする
アルミニウム残灰の前処理方法である。
【0007】
【作用】本発明においては残灰を酸化性雰囲気中たとえ
ば空気中において700℃ないし1400℃の温度に加
熱する。これにより窒化アルミニウムは次式のように窒
素を発生して酸化アルミニウムに変化する。すなわち有
害ガスを発生することなく窒化アルミニウムを分解でき
ることになる。 4AlN+3O2 → Al23 +2N2
【0008】上記の反応は窒化アルミニウムは酸化性雰
囲気中では本来安定でなく酸化アルミニウムの方が生成
しやすいという事実にもとづくものである。すなわち、 2Al+N2 =2AlN の反応について標準自由エネルギーの変化ΔG0 1(Jo
ule/mol)は絶対温度Tが933K(660℃)
以上で下式のようになる。
【0009】 ΔG0 1=−19.15TlogK1 =−658020+234.64T
【0010】
【数1】
【0011】一方、 (4/3)Al+O2 =(2/3)Al23 の反応については標準自由エネルギーの変化ΔG0 2(J
oule/mol)は絶対温度Tが933K(660
℃)以上で下式のようになる。
【0012】 ΔG0 2=−19.15TlogK2 =−1128090+220.96T
【0013】
【数2】
【0014】したがって空気中では窒素の分圧が酸素の
分圧の4倍であることを考慮に入れてもなお酸化アルミ
ニウムの方が窒化アルミニウムより生成しやすい。この
ような状況下にあってなお窒化アルミニウムがスラグ中
に生成するのは、アルミニウム浴に添加物を加えて高温
になるような反応を生じた場合に窒化アルミニウムの生
成が多くなるという本発明者等の知見からみて、溶融ア
ルミニウムとスラグとの界面で酸素分圧が低下した状態
にあるとき窒化アルミニウムの生成が進行するためと考
えられる。したがって残灰のみを加熱すれば、これに残
存している金属アルミニウムが酸化アルミニウムに変化
するに伴い窒化アルミニウムも安定な酸化アルミニウム
に変化すると考えられることから、本発明を想到するに
至ったものである。
【0015】ここで残灰の加熱温度は700℃ないし1
400℃の範囲が好ましく、特に好ましいのは900℃
ないし1300℃の範囲である。700℃未満では反応
速度が低下して時間が著しくかかるようになり好ましく
ない。また1400℃を超えるとエネルギーのむだであ
るばかりでなく、先に述べた標準自由エネルギーΔG0 2
の絶対値自体も小さくなり化学平衡の点からも好ましく
ない。
【0016】また加熱方法はバッチ式に炉内に装入して
加熱してもよいし、大量に処理する場合には回転炉(ロ
ータリーキルン)を用い、傾斜した円筒の上部から原料
を連続的に装入して下部から生成物を取り出すようにし
てもよい。
【0017】
【実施例】
実施例1 アルミニウム残灰を1000℃に保持した大気雰囲気の
炉中で加熱して処理した。アルミニウム残灰の成分はA
lNとしてのNの分析値が4.2%、金属アルミニウム
が5.4%である。試料が1000℃に達してからの保
持時間を0分、5分、10分、30分、60分と変え、
Nおよび金属アルミニウムの変化を調べた結果を表1に
示す。なお試料を加熱炉へ装入するときの厚さは10m
mとした。
【0018】
【表1】
【0019】表1でみるように時間の経過によりAl
N、金属アルミニウムがともに減少しているが、金属ア
ルミニウムの酸化が先行して、AlNの分解が起きるこ
とがわかる。金属アルミニウムの酸化アルミニウムへの
転換も資源としての再利用には有意義である。なお加熱
中において悪臭の発生はなく、また60分間の加熱処理
をした残灰に水を加えてもアンモニアガスの発生は検知
されなかった。
【0020】実施例2 実施例1に用いたのと同じ残灰を、直径約150mm、
長さ約1mの鋼管の内部を大気雰囲気で900℃に保っ
た回転炉で処理した。傾斜と回転速度を調整することに
より900℃での残灰の滞留時間が10分間になるよう
に調整した。その結果、残留Nは0.8%、残留金属ア
ルミニウムは1.0%で、AlNの分解率は81%、金
属アルミニウムの反応率は81.5%となった。これは
実施例1の方法と比較すると攪拌により反応が急速に進
行することを示している。なおこの場合も加熱中に悪臭
の発生はなく、また処理をした残灰に水を加えてもアン
モニアガスの発生は検知されなかった。
【0021】
【発明の効果】本発明により従来は水と反応してアンモ
ニアガスを発生するため資源として利用が困難であった
アルミニウム溶解のさい発生する残灰を有効利用するこ
とが可能になった。しかも比較的簡単な設備と工程で低
コストで処理することができ、その工業的利益は大き
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 吉郎 岐阜県土岐郡笠原町4106−276 (72)発明者 松井 一弘 静岡県浜松市富塚町1933−1 (72)発明者 山下 稲男 静岡県磐田市西貝塚1661 (72)発明者 松浦 博幸 静岡県袋井市新屋2丁目3−12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム溶解工程で発生する残灰を
    酸化性雰囲気中で700℃ないし1400℃の温度に加
    熱し、前記残灰中に含まれる窒化アルミニウムを分解し
    て酸化アルミニウムに変化させることを特徴とするアル
    ミニウム残灰の前処理方法。
JP27074792A 1992-09-16 1992-09-16 アルミニウム残灰の前処理方法 Expired - Lifetime JPH07100831B2 (ja)

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JPH0693348A true JPH0693348A (ja) 1994-04-05
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112961992A (zh) * 2021-02-01 2021-06-15 云南锴晟特种金属有限公司 一种铝灰炒灰剂及应用

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53123398A (en) * 1977-04-04 1978-10-27 Meisei Kakou Kk Method of removing aluminum nitride in aluminum ash

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