JPH0692306A - 無公害容器の支持装置およびシール機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 加工コストを低減し安価に製作する。 【構成】 チェーンコンベア上に立設されて、無公害容
器の前後の鍔部８を支持する一対の支持ブロック１１、
１２により支持装置６を構成し、支持装置６に支持され
る無公害容器上にフィルムを供給するフィルム供給部
と、容器５上のフィルムを容器鍔部８に下降移動して熱
圧着する熱圧着部と、容器５間のフィルム２２を分断す
るフィルム分断部とをシール機１に備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、剛性をあまり有しない
納豆等の無公害容器を、移送する際に保持する無公害容
器の支持装置およびそのシール機に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、焼却しても有毒ガスを発生しない
無公害容器が開発され、例えば納豆等の収納容器として
実用化されている。この種の容器は、無公害であるため
環境上好適であるが、容器全体としてはあまり剛性を有
しないので、納豆等を充填してから容器を包装するまで
の一連の移送行程では保持具により保持した状態で移送
しなければならず、従来においては、金属体に容器がす
っぽり入る支持空間を形成した保持具が用いられてい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
保持具は、金属体をくり抜いて形成されていたので、高
価となるとともに、加工に手間を要し加工コストが嵩む
欠点があった。

【０００４】そこで、本発明は、加工コストが低減し安
価に製作できる無公害容器の支持装置およびそのシール
機を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の支持装置は、納
豆等を入れる収納部の開口周囲に鍔部を有する無公害容
器の支持装置において、チェーンベルト上に立設され、
前記の容器の搬送方向前後の鍔部を支持する一対の支持
ブロックからなる構成とされている。

【０００６】本発明のシール機は、チェーンベルト上に
立設されて鍔部を支持する支持装置上の無公害容器上に
フィルムを供給するフィルム供給部と、このフィルム供
給部により供給された前記容器上のフィルムを容器の鍔
部に下降移動して熱圧着する熱圧着部と、隣り合う容器
間でフィルムを分離するフィルム分断部とを備えた構成
とされている。

【０００７】

【作用】本発明の支持装置によれば、チェーンベルト上
に立設された一対の支持ブロックにより構成されるの
で、無公害容器の前後の鍔部が支持され、またチェーン
ベルトの両側にガイド板を配設することによりガイド板
により左右両側の容器鍔部が支持される。したがって、
確実に無公害容器を支持できるとともに、従来の如き金
属体をくり抜く必要もないので、安価で加工が容易とな
る。

【０００８】また、本発明のシール機によれば、上記支
持装置に支持されてチェーンベルトにより連続的に搬送
される無公害容器上にフィルム供給部によりフィルムが
供給されると、次に容器上のフィルムが熱圧着部により
容器鍔部に熱圧着され、容器の開口部が閉塞される。そ
して、フィルム分断部により隣り合う容器の間でフィル
ムが熱やカッタ等により分断される。

【０００９】

【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。尚、本実施例では納豆を収納する無公害容器に適
用する場合について説明する。本実施例のシール機１
は、図１および図２に示すように、一定の幅だけ離間し
てフレームに駆動可能に設けられた一対のチェーンベル
ト２からなる搬送部を備え、このチェーンベルト２の両
側にはフレーム３に支持されたガイドステージ４がチェ
ーンベルト２の移動方向に沿って配設されている。上記
チェーンベルト２には図３ないし図５に示す無公害容器
（以下、容器という）５を支持してチェーンベルト２の
移動に伴って容器５を移送する支持装置６が設けられて
いる。この支持装置６は、図３ないし図５に示すよう
に、容器５の収納部７の開口部周囲に設けられた鍔部８
のうち、移送方向前後に位置する鍔部８ａと８ｂをそれ
ぞれ支持する一対の支持ブロック１１と１２とから構成
されている。これらの支持ブロック１１、１２は、それ
ぞれ、鍔部８ａ、８ｂの張出し寸法と同等の板厚で収納
部開口部の一辺の寸法よりもやや短かめの横幅に形成さ
れている。各支持ブロック１１、１２は、下端両側が取
付け片１３を介してそれぞれチェーンベルト２に取付け
られ、チェーンベルト２上に後述するガイドステージ４
よりも僅かに突出するように立設されている。また、チ
ェーンベルト２とともに移動する支持装置６の左右両側
には、ガイドステージ４が容器５の左右の鍔部８ｃ、８
ｄを支持できる高さに配設され、各ガイドステージ４、
４の内側が容器５の左右の鍔部８ｃ、８ｄの下方となる
位置まで設けられている。したがって、移送される容器
５の左右の鍔部８ｃ、８ｄは左右のガイドステージ４、
４により支持される。

【００１０】上記支持装置６の各支持ブロック１１と１
２は、図５および図６に示すように、左右両側にスプリ
ング室１５がそれぞれ設けられ、このスプリング室１５
の下端には挿通孔１６が設けられており、この挿通孔１
６からピストン部材１７が挿通されている。スプリング
室１５内に挿入されるピストン部材１７の上端部には太
径のピストン部１７ａが形成され、スプリング室１５内
のピストン部１７ａの上方にはスプリング（弾性部材）
１８が縮設され、スプリング室１５内のピストン部１７
ａの下方にはスプリング（弾性部材）１９が縮設されて
いる。したがって、双方のスプリング１８、１９により
支持ブロック１１、１２が上方に向けて付勢されてお
り、支持ブロック１１、１２に下方に向け押圧すると僅
かに下方に移動することができる。また、ピストン部材
１７の下端側には段部１７ｂが形成され、段部１７ｂの
下端側にはねじ部１７ｃが設けられている。そして、上
述したチェーンベルト２の取付け片１３に設けられた取
付け穴１３ａにピストン部材１７のねじ部１７ｃを挿入
し、ナット２０を締結することにより、支持ブロック１
１、１２が各チェーンベルト２に取付けられている。

【００１１】また、本実施例のシール機１では、チェー
ンベルト２の駆動方向に、容器５を支持装置６に供給す
る容器供給装置（図示省略）、容器５内に納豆を盛込む
盛込み装置（図示省略）、図１および図２に示すような
容器５上にフィルム２２を供給するフィルム供給装置２
３、フィルム２２を容器５の鍔部８に加熱により圧着す
る熱圧着装置２４、容器５間のフィルム２２を加熱によ
り分断する熱線カッタ装置（フィルム分断部）２５が順
次配設されている。上記フィルム供給装置２３では、リ
ール２７に巻かれたフィルム２２が、チェーンベルト２
により移送される容器５上に連続的に供給される。上記
熱圧着装置２４は、エアシリンダ２８のロッド２９の先
端に取付けられてエアシリンダ２８の駆動により上下動
できる支持板３０を有し、この支持板３０の下面にヒー
タ部３１が取付けられている。このヒータ部３１は、本
実施例では４つの容器５を一度に熱圧着できるように、
容器移送方向に沿って４つ設けられており、したがっ
て、この熱圧着装置２４および次の熱線カッタ装置２５
では、チェーンベルト２が４つの容器５をまとめて移送
させるという間歇的な移送が行なわれる。上記ヒータ部
３１は、例えば図７に示すように、底面から見て容器鍔
部８と同形状の枠状に形成されている。したがって、熱
圧着装置２４においては、エアシリンダ２８の駆動によ
りロッド２９が下方に伸長し、各ヒータ部３１が各容器
５の鍔部８にフィルム２２を押し付けて加熱し、フィル
ム２２が鍔部８に圧着される。この場合、支持装置６の
各支持ブロック１１、１２が、ガイドステージ４よりも
僅かに突出して設けられるとともにスプリング１８、１
９により上方に向けて付勢されているので、ヒータ部３
１によりフィルム２２を鍔部８に押付ける際にフィルム
２２が鍔部８に確実に当接し圧着を確かなものとするこ
とができる。

【００１２】上記熱線カッタ装置２５は、エアシリンダ
３３のロッド３４に取付けられた支持板３５の下面には
各容器５間に位置する箇所に熱線３６が設けられてお
り、エアシリンダ３３の駆動に伴うロッド３４の伸長に
より熱線３６が下降して、図３および図４中のＬで示す
容器５間のフィルム２２が熱線の熱により溶断される。

【００１３】尚、本実施例では、支持ブロックをスプリ
ングにより上方に向け付勢した構造としたが、これに限
らず、図８および図９に示すような構造とすることもで
きる。すなわち、ヒータ部３１を底面から見て４つの辺
部に分割し、移送方向前後に位置するヒータ部分３１
ａ、３１ｂを図９に示すようにスプリング（弾性部材）
３８により下方に向けて付勢する構造とし、各支持ブロ
ックをスプリングにより付勢しないようにしても、同様
の効果が得られる。また、上記フィルムを分断するもの
として、上述した熱線カッタに限らず、切断刃等を用い
てもよい。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係る支持装
置によれば、チェーンベルト上に立設される一対の支持
ブロックにより支持装置を構成したので、確実に無公害
容器を支持できるとともに、従来の如く金属体をくり抜
く必要もなくなり、容易に且つ安価に製作できる。ま
た、本発明に係るシール機によれば、容器上に供給され
たフィルムを熱圧着部の下降移動により容器鍔部に押し
付け加熱により圧着するので、上記支持ブロックからな
る支持装置の場合でも確実に容器開口部をフィルムによ
りシールすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係り、シール機の要部を示
す概略平面図である。

【図２】シール機の要部を示す概略正面図である。

【図３】支持装置の平面図である。

【図４】支持装置の左側面図である。

【図５】図３中のV−V矢視断面図である。

【図６】図５中のVI−VI矢視断面図である。

【図７】ヒータ部の底面図である。

【図８】ヒータ部の他の実施例に係る底面図である。

【図９】ヒータ部の要部を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１ シール機 ２ チェーンベルト ５ 容器 ６ 支持装置 ７ 収納部 ８ 鍔部 ８ａ、８ｂ 前後の鍔部 １１、１２ 支持ブロック １８、１９ 弾性部材 ２２ フィルム ２３ フィルム供給部 ２４ 熱圧着部 ２５ フィルム分断部 ３８ 弾性部材

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 納豆等を入れる収納部の開口周囲に鍔部
   を有する無公害容器の支持装置において、チェーンベル
   ト上に立設され、前記の容器の搬送方向前後の鍔部を支
   持する一対の支持ブロックからなることを特長とする無
   公害容器の支持装置。
2. 【請求項２】 前記支持ブロックが、弾性部材により上
   向に付勢された特許請求の範囲第１項記載の無公害容器
   の支持装置。
3. 【請求項３】 チェーンベルト上に立設されて鍔部を支
   持する支持装置上の無公害容器上にフィルムを供給する
   フィルム供給部と、このフィルム供給部により供給され
   た前記容器上のフィルムを容器の鍔部に下降移動して熱
   圧着する熱圧着部と、隣り合う容器間でフィルムを分離
   するフィルム分断部とを備えたことを特徴とする無公害
   容器のシール機。
4. 【請求項４】 前記熱圧着部が、弾性部材により下方に
   付勢された特許請求の範囲第３項記載の無公害容器のシ
   ール機。