JPH0692230A - 鉄道車両の車輪位置調整装置 - Google Patents

鉄道車両の車輪位置調整装置

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JPH0692230A
JPH0692230A JP26953592A JP26953592A JPH0692230A JP H0692230 A JPH0692230 A JP H0692230A JP 26953592 A JP26953592 A JP 26953592A JP 26953592 A JP26953592 A JP 26953592A JP H0692230 A JPH0692230 A JP H0692230A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gauge
wheel
axle
narrow
wide
Prior art date
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Pending
Application number
JP26953592A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Saito
賢治 斉藤
Yoshimi Hasegawa
好美 長谷川
Haruhiko Kawasaki
治彦 川崎
Yasuo Tsuyuki
保男 露木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP26953592A priority Critical patent/JPH0692230A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な切換操作のみで狭軌用レールと広軌用
レール間で車両が相互に乗入れできることである。 【構成】 車軸1に対して車輪2の中央を圧入させてい
る鉄道車両において、車軸の外周に広軌用ストッパ5と
狭軌用ストッパ6とを設け、各ストッパの間の車軸外周
に車輪の中央の孔をしまりばめにより圧入させ、車軸の
中央の外周と車輪の中央の孔9aの内周との間に高圧油
を導きながらしまりばめを弛めて車輪を広軌用ストッパ
又は狭軌用ストッパのいずれか一方方向にスライドさせ
ることとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレール巾が広軌用であっ
ても、狭軌用であっても走行可能な鉄道車両の車輪位置
調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】日本の鉄道ではレール巾が1067ミリ
メートルの狭軌と、同じく1435ミリメートルの広軌
とが存在し、狭軌のレール上を在来線車両が走行し、広
軌のレール上を新幹線車両を走行させている。
【0003】しかし、最近は広軌の新幹線車両を在来線
に乗入れるようになった。
【0004】そこで従来は、在来線のレール巾を広軌用
の巾に修正し、併せて在来線用車両の車輪巾をこの広軌
に合うように新たに台車を製作し、車体を変更すること
なく広軌のレール上を走行できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように在来線の
狭軌レール巾を標準用の新幹線広軌レール巾に修正する
場合には路盤の拡張工事を行ない、その上で広軌用レー
ルを敷設する為に工事が困難であり、必要経費が増大す
る。
【0006】又、狭軌用在来線の車両を広軌用に対応さ
せるために新たに台車を製作すると従来の台車が無駄と
なり、製作費が嵩み、経済性に劣る。更に一度広軌用レ
ールに設定してしまうと逆に狭軌用の車両を狭軌のレー
ル上で走行できなくなるし、車両を狭軌レールから広軌
レール又は広軌レールから狭軌レールに相互に乗入れを
したい場合にも対応できなくなる不具合がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、新たに広軌用レ
ールを敷設する必要がなく、新たに台車を製作する必要
もなく、簡単な切換操作のみで狭軌用レールと広軌用レ
ール間で車両が相互に乗入れできる鉄道車両の車輪位置
調整装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の構成は、車軸に対して車輪の中央を圧入さ
せている鉄道車両において、車軸の外周に広軌用ストッ
パと狭軌用ストッパとを設け、各ストッパの間の車軸外
周に車輪の中央の孔をしまりばめにより圧入させ、車軸
の中央の外周と車輪の中央の孔の内周との間に高圧油を
導きながらしまりばめを弛めて車輪を広軌用ストッパ又
は狭軌用ストッパのいずれか一方方向にスライドさせる
ことを特徴とするものである。
【0009】
【作 用】車軸の外周と車輪の中央の孔の内周との間に
高圧油を導くと、車軸又は車輪の一方又は両方が撓わ
み、両者のしまりばめが弛む。この為、他の治具で車軸
の軸方向に車輪を移動できるようになり、これにより車
輪を広軌用ストッパ又は狭軌用ストッパまで移動し、そ
の後に高圧油を抜くと再びその位置で車輪がしまりばめ
で固定され、広軌用レール巾又は狭軌用レール巾に対応
して左右車輪間の巾を設定できる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図にもとづいて説明す
る。
【0011】図1乃至図3は本発明の一実施例を示す。
【0012】鉄道車両13は図7に示すように車体14
と、車体13にアーム15と空気ばね17とを介してま
くら梁16が結合され、まくら梁16には中央のピン1
8を介して台車枠19が結合され、台車枠19には左右
の軸受20,20を介して水平な車軸1が固定され、車
軸1には左右一対の車輪2,2がしばりばめによって固
定される。
【0013】地上21にはまくら木等の支持台23を介
して狭軌用レール25,25又は広軌用レール24,2
4が敷設されている。
【0014】これらのレール25,24はどちらか一方
敷設されていればよいが、両者を併設することも可能で
ある。
【0015】例えば、車両13が新幹線用の車両である
場合には車輪2,2間の巾は広軌用レール24,24の
間に合わせて設定され、通常は広軌用レール24,24
上を走行する。
【0016】しかし、途中で例えば在来線の狭軌用レー
ル25,25に乗入れる場合には、車輪2,2の巾を狭
軌用レール25,25の巾に修正する。
【0017】この場合には、例えば、図示のように、油
圧シリンダ26のピストンロッド27と支持部材28と
を介して車体14を押し上げ、車輪2,2を内側に移動
する。
【0018】逆に在来線の狭軌レール25,25から新
幹線の広軌レール24,24に乗入れる場合には車輪
2,2を外方に移動して車輪2,2間の巾を広軌用レー
ル巾に修正する。
【0019】車軸1は左右に大径部4が形成され、内部
に軸方向に沿う中空部3と、大径部4に対応する内部に
大きな中空部12が形成され、この中空部12によって
大径部4の肉厚が薄く成形されている。
【0020】車軸1の大径部4の外周には車輪2が後述
するように通常しまりばめとすきまばねによって固定さ
れている。
【0021】車軸1の大径部4の外周両側には外側の広
軌用ストッパ5と内側の狭軌用ストッパ6とが固定され
ている。車輪2が広軌用ストッパ5で支持されている時
は左右の車輪2,2間の巾は広軌用レール24,24の
レール巾に設定され、狭軌用ストッパ6に支持されてい
る場合には狭軌用レール巾に設定される。
【0022】車輪2の中央にボス9が形成され、このボ
ス9には中央に孔9aが形成され、この孔9a内に車軸
1の大径部4が嵌合し、両者はすきまばめと、しまりば
めで結合している。
【0023】孔9aの内周両側にはシール部材たるワイ
パリング7と、同じくパッキン8とが設けられ、これら
のシール部材をかこむ一定の範囲iはすきまばめとなっ
ている。
【0024】他方、両側のシール部材間の中央部分の範
囲Lはしまりばめとなっており、このしまりばめで車輪
が一定の位置に保持されている。
【0025】ボス9には外部から孔9aの内周に導く油
路10が形成され、油路10の出口端11,11は孔9
aの内周と大径部4の外周との間に導かれている。
【0026】この為、図2に示すように、油路10に高
圧油を導入すると出口端11,11からこれが流出し、
この高圧油の圧力で比較的薄い大径部4が中空部12側
に撓わみ、ボス9内周と大径部4の外周との間に隙間A
を形成する。
【0027】この為、今まで、しまりばめされていた結
合状態が解除され、しまりばめが弛み、この結果ボス9
は内側に移動可能となる。
【0028】即ち、他の治具を利用して車輪2を広軌用
ストッパ5で支持された位置より内側の方向に押し込む
と、ボス9を介して図3に示すように内方に移動し、狭
軌用ストッパ6の位置まで移動して停止する。
【0029】この位置で高圧油を抜くと、大径部4が元
の位置に自動復帰し、再び、ボス9と大径部4とはしま
りばめで結合される。
【0030】同じ操作は左右の車輪2,2に行なう。こ
の位置は今まで広軌用レール巾に設定されていた左右車
輪2,2の巾が狭められて、狭軌用レール25,25の
レール巾に対応して調整されたことになる。
【0031】逆に図3の狭軌用レール巾に設定された車
輪巾を広軌用レール巾に設定する場合には再び油路10
に高圧油を導き、車輪2,2を広軌用ストッパ5側に移
動すればよい。
【0032】図4は本発明の他の実施例を示し、これは
図1の実施例が油路10の出口端11を左右一対設けて
いたのに対して、孔9aの内周に環状の複数の環状溝1
1aを形成し、各環状溝11aを油路10に連通させ、
高圧油がボス9と大径部4の間に均一に導かれて、しま
りばめを弛めやすくしたものである。他の作動は図1と
同じである。
【0033】図5乃至図6は本発明の他の実施例を示
す。
【0034】これは車軸1に油路10aを形成し、この
油路10aの出口端をボス9と大径部4との間に導き、
更にシール部材に近接してボス9の孔9a内周にベアリ
ング29を配置したものである。
【0035】この実施例では、図6に示すように、油路
10aに高圧油を導くと、ボス9,大径部4の一方、又
は両方が若干撓わみ、両者の間に隙間Aが形成され、し
まりばめを弛め、ベアリング29を介して車輪2の位置
を左右どちらか一方に移動するものである。
【0036】他の作用、効果は図1の実施例と同じであ
る。油路10aの出口端は図4の実施例と同じく複数設
けてもよい。
【0037】図8は車輪2,2の位置を修正する治具の
一実施例を示す。
【0038】駆動装置たる治具30は左右一対設けられ
ており、それぞれの治具30で左右の車輪2,2の位置
を修正するものである。
【0039】治具30は縦方向のシリンダ31とピスト
ンロッド32、横方向のシリンダ33とピストンロッド
34、ピストンロッド34に結合された把持部材35、
把持部材35に設けたフレーム37,38、フレーム3
7,38との間に形成された隙間36とで構成されてい
る。
【0040】図7のように、あらかじめ車体14で昇降
用シリンダ26で押し上げておき、次に縦方向シリンダ
31を上昇させて隙間36内に車輪2を嵌合させる。
【0041】次に高圧油を導いてしまりばめを弛め、次
いで横方向シリンダ33を伸長又は圧縮すると車輪2が
左右どちらか一方に移動して車輪2,2間の巾を調整す
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果が得られる。
【0043】1)車輪の中央の孔と車軸の外周との間に
高圧油を導くから、車輪又は車軸側又は両者が撓んで両
者の者に隙間が形成されてしまりばめが弛み、又高圧油
が潤滑油となって車輪を軸方向に移動できる。
【0044】このため、左右の車輪巾を広軌用レール巾
又は狭軌用レール巾に自由に調整できる。
【0045】2)車輪巾を自由に調整できるから、敷設
されるレールは広軌用レール又は狭軌用レール一つでよ
く、新たにレールを敷設したり、車両の台車を交換する
必要がなく、作業性にすぐれている。
【0046】3)車軸と広軌用ストッパと狭軌用ストッ
パが設けられているから、いちいち車両巾をメジャーで
検出することなく車輪巾を調整でき、作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車輪位置調整装置の要
部断面図である。
【図2】作業状態を示す図1と同じ断面図である。
【図3】作動状態を示す図1と同じ断面図である。
【図4】他の実施例に係る車輪の断面図である。
【図5】他の実施例に係る車輪の位置調整装置の断面図
である。
【図6】作動状態を示す図5と同じ断面図である。
【図7】車両とレールの要部正面図である。
【図8】治具の正面図である。
【符号の説明】
1 車軸 2 車輪 5 広軌用ストッパ 6 狭軌用ストッパ 9a 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 治彦 神奈川県相模原市麻溝台一丁目12番1号 カヤバ工業株式会社相模工場内 (72)発明者 露木 保男 神奈川県相模原市麻溝台一丁目12番1号 カヤバ工業株式会社相模工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸に対して車輪の中央を圧入させてい
    る鉄道車両において、車軸の外周に広軌用ストッパと狭
    軌用ストッパとを設け、各ストッパの間の車軸外周に車
    輪の中央の孔をしまりばめにより圧入させ、車軸の中央
    の外周と車輪の中央の孔の内周との間に高圧油を導きな
    がらしまりばめを弛めて車輪を広軌用ストッパ又は狭軌
    用ストッパのいずれか一方方向にスライドさせることを
    特徴とする鉄道車両の車輪位置調整装置。
JP26953592A 1992-09-11 1992-09-11 鉄道車両の車輪位置調整装置 Pending JPH0692230A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26953592A JPH0692230A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 鉄道車両の車輪位置調整装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP26953592A JPH0692230A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 鉄道車両の車輪位置調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0692230A true JPH0692230A (ja) 1994-04-05

Family

ID=17473739

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26953592A Pending JPH0692230A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 鉄道車両の車輪位置調整装置

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JP (1) JPH0692230A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989008093A1 (en) * 1988-03-02 1989-09-08 Terumo Kabushiki Kaisha Catechol compounds, process for their preparation and pharmaceutical preparation containing same
KR20200129574A (ko) * 2019-05-09 2020-11-18 엘에스엠트론 주식회사 농작업차량용 차륜거리 가변형 차축 조립체
JP2022508785A (ja) * 2019-01-02 2022-01-19 中▲車▼青▲島▼四方▲機車車▼輌股▲分▼有限公司 軌間可変車輪セット用の潤滑構造及び軌間可変車輪セット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1989008093A1 (en) * 1988-03-02 1989-09-08 Terumo Kabushiki Kaisha Catechol compounds, process for their preparation and pharmaceutical preparation containing same
JP2022508785A (ja) * 2019-01-02 2022-01-19 中▲車▼青▲島▼四方▲機車車▼輌股▲分▼有限公司 軌間可変車輪セット用の潤滑構造及び軌間可変車輪セット
KR20200129574A (ko) * 2019-05-09 2020-11-18 엘에스엠트론 주식회사 농작업차량용 차륜거리 가변형 차축 조립체

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