JPH0691504A - 金属線材の溶接部バリ取り方法及びその装置 - Google Patents
金属線材の溶接部バリ取り方法及びその装置Info
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- JPH0691504A JPH0691504A JP26968792A JP26968792A JPH0691504A JP H0691504 A JPH0691504 A JP H0691504A JP 26968792 A JP26968792 A JP 26968792A JP 26968792 A JP26968792 A JP 26968792A JP H0691504 A JPH0691504 A JP H0691504A
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Abstract
接部のバリを除去する方法及びその装置に関する。 【構成】 金属線材の溶接部を所定の位置で線材の円周
方向に回転させつつ、前記金属線材の長さ方向に回転す
るサンダ−ベルトの頂上曲面部を前記溶接部に当接し、
溶接部のバリを除去する金属線材の溶接バリ取り方法。 【効果】 溶接後苛酷な加工が加えられるため、精密な
バリ取りが求められる金属線材の溶接バリ取り方法にお
いて、本発明の装置及び方法を用いることで、迅速且つ
簡便に精密で伸線加工に効果的に潤滑作用を働かせるこ
とができる形状になるようなバリ取りをすることができ
るようになったものである。このため、溶接後の加工処
理における断線を低減させ、生産性を向上させることが
できると同時に、溶接による大きなキズを有しない品質
の優れたスチ−ルコ−ドにて代表される金属線状体を提
供することができることとなったのである。
Description
した後、溶接部のバリを除去する方法及びその装置に関
する。
料の鋼線材に熱処理及び伸線加工処理等を施して得た金
属素線を撚り合わせて製造される。具体的に説明する
と、予め熱処理及び伸線処理等を施して線径が0.5か
ら2.0mmで、最終伸線工程において加工性に優れた
金属組織に調整されたワイヤ−を、伸線工程において
0.15から0.6mmに伸線、縮径してスチ−ルコ−
ドの素線とし、次に複数の素線を撚り合わせることでス
チ−ルコ−ドを得る。
に、二種類の処理において処理速度が大きく異なる場合
は、連続して処理することができない。このため、通常
は熱処理工程で処理された線材は、一度リ−ルに巻き取
った後、次の伸線工程でリ−ルから巻出して処理を行う
こととされている。この伸線工程において、巻出しのリ
−ルに巻き付けられた線材の伸線終了時、巻出し線材の
端部と他のリ−ルに巻き付けられた線材の端部を溶接接
合することで線材を連続させて伸線処理を連続して行う
が、この溶接において溶接部に金属線材の線径より外側
に溶着金属が残存(以下、「バリ」という)する場合
は、このバリによって伸線工程において断線の原因とな
るため、かかる溶接部のバリの除去作業を必要とする。
形成されるバリの除去は、ヤスリ掛けにより手動で行っ
ているが、この様な細い線径の線材にヤスリ掛けを行う
には熟練した技能と手間が必要とすると同時に、バリの
部分のみを線材の円周に沿って均一にヤスリ掛けを行う
ことは極めて困難であった。又、バリを除去した場合で
あっても、溶接部の金属線材の形状が一定せず、多角形
であったり不均一であったりし、又、ヤスリ掛けによっ
て金属線材に大きな傷を与えると、伸線工程で断線しな
い場合でも伸線後の金属素線にも傷が残り、この傷は次
の撚線工程で素線に捻り又は曲げの加工が与えられたと
き断線を起こす原因となっていた。特に、撚線工程にお
ける一部の素線の断線は、他の素線が断線しなくてもス
チ−ルコ−ドにすることができないため、その生産性に
与える影響が大きく、溶接によるバリ取りにおいて線材
に欠陥を与えないバリ取り方法が求められている。
とする課題は、金属線材の溶接時のバリを除去するにお
いて、バリのある除去に必要な部分のみを均一に削り取
り、且つ、バリ除去後の溶接部の線材形状又は表面状態
が、次の伸線処理において円滑性の良いものになるよう
な、簡便且つ迅速にバリを除去する方法及びその装置を
提供することである。
の溶接部バリ取り方法にかかり、その要旨は、金属線材
の溶接部を所定の位置で線材の円周方向に回転させつ
つ、前記金属線材の長さ方向に回転するサンダ−ベルト
の頂上曲面部を前記溶接部に当接し、溶接部のバリを除
去することを特徴とする方法である。
リ取り装置であって、その構造は、金属線材の溶接部を
所定の平面位置で且つ線材の円周方向に回転自在な状態
で固定する平面固定台と、固定台に線材を固定したとき
の線材の長さ方向に回転する頂上部が所定の曲線を有す
るサンダ−ベルトとからなる金属線材の溶接部バリ取り
装置であって、前記溶接部の削りしろ分だけ、固定台の
平面位置よりサンダ−ベルトの頂上部が上空に位置する
ように配置し、前記サンダ−ベルトの回転と線材の円周
方向の回転を同時に行うことを特徴とする装置である。
溶接部をサンダ−ベルトの曲線を有する頂上部に位置す
るように固定したのち、サンダ−ベルトを回転しながら
線材を線材の円周方向に回転させてバリを除去したもの
である。このため、金属線材の溶接部にあって、その円
周方向に均一な深さでバリを除去することができ、又、
サンダ−ベルトの頂上部の曲率の形状にサンダ−掛けを
することになるので、サンダ−掛けされた後の金属線材
は横から観察した形状がなめらかな曲線を有し、又、サ
ンダ−掛けによる研磨傷が金属線材の長さ方向に入るた
め伸線処理において好適な円滑作用が働き、断線又は伸
線加工による表面傷の発生を抑制することができること
となったのである。又、高速で駆動するサンダ−ベルト
で研磨することにより、従来の手動で行う低速な研磨に
比べなめらかな研磨面を得ることができることともなっ
た。
中心に詳細に説明する。さて、JIS−G・3506に
規定されたSWRH82A又はそれに準ずるものを原材
料の鋼材として用い、予め伸線加工と熱処理加工を施
し、線径が1.32mmでパ−ライト組織を有する金属
線材を、湿式伸線方法にてダイス23個を通過させて伸
線加工を施し0.23mmの金属素線を得た。
しの金属線材の溶接装置及び溶接方法は次の通りであ
る。即ち、図1に示すように本実施例におけるバリ取り
装置1は、金属線材を固定する固定台2と、サンダ−ベ
ルト3とよりなっている。そして、固定台2は縦100
mmで、横95mmの平面P1 を有し、その平面P1 の
中央部に、縦12mmで横が6mmの開口部21 を有し
ている。一方、サンダ−ベルト3は幅が10mmであっ
て、直径が12mmで幅が14mmのロ−ラ−31 、3
2 に懸架され、サンダ−ベルト3の回転方向は金属線材
の長手方向に合致している。尚、前記した開口部21 は
金属線材とサンダ−ベルトを接触させて削るための、サ
ンダ−ベルトの一部を窺わせる開口部である。
金属線材を案内する溝22 を有し、これは前記した開口
部21 を跨いで形成されている。又、固定台2には金属
線材を溝21 に押しつけるための止め具4が設置されて
いる。この止め具4には、金属線材を案内する溝41 が
前記した溝22 と対向して形成されている。そして、こ
の止め具4は、固定台2に対し開閉自在な構造をなして
おり、バネ42 によって金属線材を所定の圧力で押えつ
けるようになっている。
に懸架された頂上部33 が、前記した固定台2の開口部
21 から上空0.01mmに位置するように設定され
た。そして、前記したようにサンダ−ベルト3の回転方
向が、固定台2の案内溝22 の方向、即ちこの溝22 内
にはめ込まれて固定される金属線材の長手方向と一致す
るように設置されている。サンダ−ベルト3はロ−ラ−
32 を駆動するモ−タ−(図示せず)に連結されて回転
することとなる。ここで用いたサンダ−ベルト3の粒度
は120で、毎分120m/minの速度で回転させ
た。
バリが除去されていない金属線材Wを溶接部のバリが開
口部21 、即ちサンダ−ベルト3の頂上部33 に位置す
るように案内溝22 に沿って固定台2に配置した後、止
め具4によって金属線材Wを固定した。ここで固定台2
と止め具4によって固定された金属線材Wは、固定台2
及び止め具4の溝内22 、41 にはさまれるが、金属線
材の円周方向に回転させることができ、溝から外れない
ように固定されるものである。次いで、サンダ−ベルト
3を回転させながら、金属線材Wを円周方向に1回転さ
せ、いわゆるサンダ−掛けすることによって金属線材W
の溶接部の円周方向のバリを除去した。図2はこの内特
に金属線材Wとサンダ−ベルト3との関係を示した斜視
図である。
1 の先端部、言い換えれば固定台2の平面P1 から上方
へどれだけサンダ−ベルト33 を突出させるかは、除去
しようとするバリの大きさ及び形状により任意に設定す
ることができるが、金属線材Wの線径の外部にあるバリ
を完全に除去できる高さにすることが好ましい。
ルトと同じ粒度のヤスリを用いて手動にてバリを除去し
た
伸線巻出しでの金属線材の溶接を行って伸線し、伸線さ
れた素線でバンチャ−タイプの撚り線機を用い、ピッチ
が14mmの2+2構造のスチ−ルコ−ドを撚り合わせ
た。この撚線工程において、断線時の素線を採集し、断
線破面を顕微鏡で観察して溶接部での断線かどうかを判
別し分類した。結果は、従来例での溶接部での断線回数
を指数表示で100とした場合、本発明の実施例では2
0であり、バリによる断線の回数は約5分の1に減少さ
せることができた。
は、最終伸線の巻出し金属線材の溶接のほか、その前の
熱処理工程での巻出しの溶接にも勿論適用することがで
き、同様に撚線工程での断線を減少させることができ
る。又、この発明の装置は、溶接機が設置された台車に
溶接機の側に設置することで溶接作業とバリ取り作業を
効率的におこなうことができる。この場合、バリ取り装
置まで金属線材を移動させ金属線材を溝内で回転させる
作業を人力で行うにおいては、金属線材の線径が2mm
以下のものが作業上効率的である。このように、台車の
上に固定してバリ取りを行う以外に、手で可搬できる形
態にしてバリ取り装置を金属線材の場所まで移動させて
処理を行うようにすることができることは勿論である。
が加えられるため、精密なバリ取りが求められる金属線
材の溶接バリ取り方法において、本発明の装置及び方法
を用いることで、迅速且つ簡便に精密で伸線加工に効果
的に潤滑作用を働かせることができる形状になるような
バリ取りをすることができるようになったものである。
このため、溶接後の加工処理における断線を低減させ、
生産性を向上させることができると同時に、溶接による
大きなキズを有しない品質の優れたスチ−ルコ−ドにて
代表される金属線状体を提供することができることとな
ったのである。
ある。
上げた斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 金属線材の溶接部を所定の位置で線材の
円周方向に回転させつつ、前記金属線材の長さ方向に回
転するサンダ−ベルトの頂上曲面部を前記溶接部に当接
し、溶接部のバリを除去することを特徴とする金属線材
の溶接バリ取り方法。 - 【請求項2】 金属線材の溶接部を所定の平面位置で且
つ線材の円周方向に回転自在な状態で固定する平面固定
台と、固定台に線材を固定したときの線材の長さ方向に
回転する頂上部が所定の曲線を有するサンダ−ベルトと
からなる金属線材の溶接部バリ取り装置であって、前記
溶接部の削りしろ分だけ、固定台の平面位置よりサンダ
−ベルトの頂上部が上空に位置するように配置し、前記
サンダ−ベルトの回転と線材の円周方向の回転を同時に
行うことを特徴とする金属線材の溶接部バリ取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26968792A JP3146680B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 金属線材の溶接部バリ取り方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26968792A JP3146680B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 金属線材の溶接部バリ取り方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0691504A true JPH0691504A (ja) | 1994-04-05 |
JP3146680B2 JP3146680B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=17475794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26968792A Expired - Lifetime JP3146680B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 金属線材の溶接部バリ取り方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146680B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106002524A (zh) * | 2016-08-08 | 2016-10-12 | 浙江坤博机械制造有限公司 | 一种毛刺检查去除装置 |
KR102197644B1 (ko) * | 2019-09-05 | 2020-12-31 | (주)경일에프비 | 시트 리클라이너 코어용 폴투스 전용 가공장치 |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP26968792A patent/JP3146680B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106002524A (zh) * | 2016-08-08 | 2016-10-12 | 浙江坤博机械制造有限公司 | 一种毛刺检查去除装置 |
KR102197644B1 (ko) * | 2019-09-05 | 2020-12-31 | (주)경일에프비 | 시트 리클라이너 코어용 폴투스 전용 가공장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3146680B2 (ja) | 2001-03-19 |
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