JPH0688983A - 光論理装置 - Google Patents

光論理装置

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JPH0688983A
JPH0688983A JP26425592A JP26425592A JPH0688983A JP H0688983 A JPH0688983 A JP H0688983A JP 26425592 A JP26425592 A JP 26425592A JP 26425592 A JP26425592 A JP 26425592A JP H0688983 A JPH0688983 A JP H0688983A
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JP
Japan
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optical
frequency
frequencies
light
incident
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Pending
Application number
JP26425592A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Uko
勝之 宇高
Haruhisa Sakata
治久 坂田
Yuichi Matsushima
裕一 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
Kokusai Denshin Denwa KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】光の高速性を活かしてXOR動作を行う光論理
装置を提供する。 【構成】複数の入射光を光非線形媒質に入射し、該複数
の入射光の周波数の組み合わせに応じて発生する予め定
められた周波数成分の有無によりXORもしくはXNO
R動作を超高速で行うことができるように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光交換、光情報処理の
分野において、高速な光信号処理に不可欠となる光で光
信号を制御する光論理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超広帯域で、超高速伝送が可能な光ファ
イバ通信を用いた動画像通信や映像分配と言った広帯域
な新サービスの広範な展開が期待されている。この場
合、これらの広帯域な信号が集中するノードにおいては
超高速な信号処理が不可欠となる。この目的のため、一
旦電気信号に変換し、LSI等の電子回路によって処理
するよりも高速なスイッチング動作が期待され、また、
並列処理により一層の処理時間の短縮化が可能と考えら
れる光信号のまま、もしくは光の特質を極力活かした処
理を行う、いわゆる光交換、光信号処理方式が注目され
ている。光信号処理における重要な機能の一つとして、
入力された光信号を識別して所望の経路へとスイッチン
グさせるための信号識別機能が挙げられる。通常ディジ
タル系列からなる信号ではビットパターンにより信号認
識表示が行われており、信号識別機能とはすなわちビッ
トパターンマッチング動作を行うことといえる。ビット
パターンマッチングとは、複数の入力信号セルの該当タ
イムスロットに割り当てられた各ディジタル信号ビット
が一致するか不一致かを判定し、最終的に該複数セルが
同一であるか否かを判別する機能を意味する。このよう
な機能を実現するためには、該複数ビットが共に0もし
くは1で一致した場合とそうでない場合で異なる出力信
号を出す論理動作として排他的論理和(XOR)もしく
は排他的非論理和(XNOR)なる動作を行う光デバイ
スが必要となる。
【0003】図6に従来技術によるXOR光論理素子を
示す。100、100’はn−InP、p−InGaA
sP,n−InPからなるフォトトランジスタ(HP
T)、101、101’はn−InP層、InGaAs
P層、p−InP層からなるLEDである。入力光A及
びBが各々同時に照射する2つのHPTの組み合わせの
うち一方のHPTにはLEDが直列に接続されており、
この1つのユニットが2つ並列に電源に接続されてい
る。一点鎖線で囲んだ単位セルの断面構造を図7に示
す。102は半絶縁性InP層、103はn−InP
層、104はp−InGaAsP層、105はn−In
P層,106はInGaAsP層、107はpーInP
層、108はp−InGaAsP層、109はAu−Z
n層、110はAu−Sn層、111はポリイミド層、
112はTi/Au層で、104及び106のInGa
AsPは各々HPTのベース層、LEDの発光層に対応
する。今、入力光A(又はB)のみが図6のように照射
した場合、HPT100(又は100’)がオンになる
ため、それと並列に接続されているHPT100’(又
は100)はオフとなり、従ってLED101(又は1
01’)のみが発光する。他方、入力光A及びBが同時
に照射した場合、LED101及び101’に接続して
いないHPTのみがオンになるため、その結果LED1
01及び101’は共に電流が流れず発光しない。入力
光A及びBが共に無い場合はどこにも電流が流れないた
め、発光もない。以上の各場合の動作から、HPTへの
入力光A及びBとLEDからの出力光CとDの和の間に
はちょうど排他的論理和(XOR)の関係があることが
わかる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のX
OR光論理素子は、光信号をフォトトランジスタにより
電気信号に変換後さらに動作速度の遅い発光ダイオード
を駆動して光出力とすることから動作速度をそれほど速
くできないという欠点があり、また構造や作製プロセス
が複雑であるなどの問題点があった。
【0005】本発明は、光の高速性を活かしてXOR動
作を行う光論理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明による光論理装置は、複数の入射光を光非線
形媒質に入射し、該複数の入射光の周波数の組み合わせ
に応じて発生する予め定められた周波数成分の有無によ
りXORもしくはXNOR動作を超高速で行うことがで
きるように構成されている。
【0007】以下、図面を用いて本発明を詳細に説明す
る。図1に本発明の基本原理を説明するための構成図を
示す。1は光非線形媒質であり、例えばInGaAsP
進行波型半導体光増幅器を用いることができる。2は透
過周波数がf0 の狭帯域光フィルタであり、回折格子、
誘電体多層膜型光フィルタやエタロン、マッハツェンダ
干渉型フィルタ等を用いることができる。該半導体光増
幅器1に、各々f1 及びこれと数GHz 程度離れたf1
光周波数の入力光P1 及びP2 を入射すると、近縮退4
波混合により半導体光増幅器に注入されたキャリアがf
1 及びf2 のビート周波数Δf(=|f1 ーf2 |)で
変調され、f1 ’(=2f1 −f2 )及びf1 ’(=2
2 −f1 )なるレプリカ周波数が現れる。ここに、f
s なる周波数の信号光Ps を半導体光増幅器に入射する
と、Ps はΔfで変調され、新たな周波数f0 ’=fsc
またはfsc’からなるP0 ’を生成して、半導体光増幅
器1から出力される。この時の各光周波数の関係を図2
に示す。この中間出力光P0 ’を透過周波数がf0 (=
sc)の狭帯域光フィルタに通すことにより、周波数f
scの出力光P0 を得る。上述の基本原理を用いて、適切
な光フィルタの選択波長の設定により、入射光P1 及び
2 の周波数もしくは強度の組み合わせと出力光P0
間の関係において種々の所望の論理動作を行う光論理素
子を実現することができる。
【0008】
【実施例1】第一の実施例として、入射光P1 及びP2
の周波数としてf1 もしくはf2 のどちらかが選択され
る場合について述べる。図3はその構成例である。8及
び2は、各々本発明による半導体光増幅器及び透過周波
数f0 の狭帯域フィルタである。入射光P1 及びP2
さらに信号光Ps は合波器3で合波され、半導体光増幅
器8に入射する。この際、入射光P1 及びP2 はf1
しくはf2 の2値のいずれかの周波数を採り得るものと
し、各々の組み合わせの場合の半導体光増幅器8からの
出力光P0 ’のfs 周辺の周波数及びf0 がfscの狭帯
域フィルタ2からの出力光P0 の強度の関係を示した真
理値表を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】P1 とP2 の周波数が異なっている場合に
のみP0 からの出力が得られることがわかる。すなわ
ち、入射光P1 とP2 の周波数の一致もしくは不一致と
出力光P0 の強度との間に排他的論理和(XOR)の関
係が得られる。本発明の光論理動作は、2入力の周波数
が各々異なる場合に、それらのビート周波数が生じる性
質を利用しており、信号光Ps が無くてもフィルタ2の
透過周波数を図2のf1’もしくはf2 ’に設定するこ
とによりまったく同一の動作が実現できる。また、上述
の論理動作の応答速度のついては、4波混合過程は半導
体光増幅過程と同等の応答特性であるため、ほとんど本
発明の光論理装置内の光走行時間で決定される超高速動
作が得られる。
【0011】
【実施例2】上述の実施例では2入力の場合について示
したが、3以上の多入力構成に容易に拡張することがで
きる。その実施例及び真理値表を各々図4及び表2に示
す。
【0012】
【表2】
【0013】装置構成は図3とほぼ同じで、入力数がn
の多入力構成であり、それらが合波器3で合波され、半
導体光増幅器8に同時に入射される。各入力の周波数は
1もしくはf2 の2値が採られる。 種々の入力条件
のうち、全入力がf1 の場合、P1 のみがf1 で他のす
べてはf2 の場合、複数の入力がf1 及びf2 の場合、
そして全入力がf2 の場合について各々表2(1)〜
(4)に示す。全入力が同一周波数からなる(1)及び
(4)の場合は、半導体光増幅器8からの出力P0
は、各々の周波数成分のみとなる。他方、2つの周波数
が同時に入力される(2)及び(3)の場合は、入力周
波数に加えそれらのビート周波数による周波数成分
1 ’(=2f1 −f2 )及びf1 ’(=2f2
1 )が生じる。ここで、光フィルタ2の透過周波数f
0 をf1 ’もしくはf2 ’に設定することにより、複数
入力のうち1入力でも周波数が異なる場合のみ、出力P
0 が得られ、入力周波数がすべて同じ場合には出力され
ない。すなはち、全入力の周波数が一致した場合と、1
つでも不一致が生じた場合で出力が異なる、いわゆる入
力パターンマッチングの機能が実現される。
【0014】
【実施例3】本発明では、光フィルタ2の透過周波数f
0 の設定の仕方により、他の種々の論理動作を実現する
ことができる。
【0015】
【表3】
【0016】表3に、2入力に対し、光フィルタ2の透
過周波数f0 をf1 ’(=2f1 −f2 )またはf2
(=2f2 −f1 )、f1 もしくはf2 に設定した場合
の真理値表を示す。入力周波数f1 及びf2 に対し、各
々0及び1の2値符号を割り当てたとし、かつ光フィル
タ2からの光出力P0 の有無を各々1及び0としてあ
る。f0 =f1 ’またはf2 ’の場合は、実施例1と同
じでXOR動作が、また、f0 =f1 及びf2 の場合は
各々NAND及びOR動作の超高速光論理装置として機
能することがわかる。
【0017】
【実施例4】上述の実施例では、半導体光増幅器8、光
フィルタ2及び合波器3の個別部品をハイブリッド的に
構成されていたが、これらを半導体基板上にモノリシッ
クに集積化した実施例を図5に示す。ここに、4及び5
は、発振周波数が各々f1 及びf2 の分布帰還型(DF
B)レーザ、6及び7は光照射により光路を切り替える
光スイッチ、8は半導体光増幅器、9はλ/4シフト回
折格子によるチューナブル狭帯域光透過フィルタであ
り、これらは光導波路10と共に図に示すように各々集
積化されている。次に本実施例の動作について説明す
る。半導体光増幅器8へは2つの光P1 及びP2 が入力
し得るが、各々の入力光の周波数は外部照射光P1 ’及
びP2 ’により光スイッチ6及び7が制御されて、DF
Bレーザ4及び5の各々の周波数f1 もしくはf2 の一
方が選ばれる。すなはち、P1 ’が0の時は光スイッチ
6はオンし、P1 の周波数はf2 となる。同様の動作が
2 ’及びP2 にも適応され、従って光フィルタ9の透
過周波数f0 に応じて、2入力P1 ’及びP2 ’と出力
0 との間に表4のような真理値表が得られる。これよ
り、f0 =f1 ’またはf2 ’の場合はXNORの光論
理動作が実現される。なお、光フィルタ9の透過周波数
は、電流注入もしくは電界印加による屈折率変化でチュ
ーナブル化され、f0 =f1 もしくはf2 の場合には各
々P1 ’+P2 ’もしくはP1 ’+P2’といった演算
も可能である。
【0018】
【表4】
【0019】上述の実施例では、ハイブリッド構成及び
プレーナ型モノリシック構成について説明したが、本発
明の動作原理に鑑みて面型構成に対しても適用可能であ
る。また、入力周波数として2つの周波数について述べ
たが、3以上の複数入力に対し、3以上の周波数と光フ
ィルタの透過周波数を適宜選ぶことにより、種々の光論
理演算を実現することができる。また、材料については
本発明の基本動作が得られれば、実施例に制限されるも
のではない。さらに、実施例では光フィルタとして透過
型について示したが反射型でもよく、また透過と反射の
両成分を利用すれば、各々お互いに相補的な論理演算が
得られる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、光非線形媒質の4波混
合を利用した複数入力光に対する新たな周波数の発生と
光フィルタとの組み合わせによりXOR,NAND,O
Rなどの超高速な光論理動作や、複数ビットのマッチン
グ動作を行わせることができる。また、基板上に複数の
基本ユニットを集積化することにより多ビットの並列光
論理動作が可能であり、その効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本原理を説明するための構成図であ
る。
【図2】半導体光増幅器の4波混合により生じた各周波
数の関係を示すスペクトルである。
【図3】2入力及び信号光を用いた本発明の実施例を示
す構成図である。
【図4】多入力の場合の本発明の実施例を示す構成図で
ある。
【図5】プレーナ型モノリシック構成の本発明の実施例
の平面図である。
【図6】従来技術によるXOR光論理素子例を示す回路
図である。
【図7】従来技術によるXOR光論理素子例を示す断面
構造図である。
【符号の説明】
1 光非線形媒質 2,9 狭帯域光フィルタ 3 合波器 4,5 DFBレーザ 6,7 光スイッチ 8 半導体光増幅器 10 光導波路 100,100’ フォトトランジスタ(HPT) 101,101’ LED 102 半絶縁性InP層 103 n−InP層 104 p−InGaAsP層 105 n−InP層 106 InGaAsP層 107 In−InP層 108 p−InGaAsP層 109 Au−Zn層 110 Au−Sn層 111 ポリミド層 112 Ti/Au層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が同一周波数もしくは異なる周波数
    の複数の光信号を発生する光源と、該光源からの出力光
    が印加されて該複数の光信号の周波数の組み合わせによ
    って定められる結合調周波数を有する光が出射される光
    非線形媒質と、該非線形媒質の出力に結合され該複数の
    光信号の周波数もしくは強度の組み合わせとその出力光
    強度の関係が所望の論理関係となるような特定の周波数
    の光のみを選択するように選択波長が設定された光フィ
    ルタとを備えた光論理装置。
JP26425592A 1992-09-07 1992-09-07 光論理装置 Pending JPH0688983A (ja)

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JPH0688983A true JPH0688983A (ja) 1994-03-29

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100452617B1 (ko) * 2001-09-25 2004-10-12 한국과학기술연구원 반도체 광증폭기를 이용한 전광 or 논리소자의 구현장치

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