JPH0688499A - 既設管路の解体装置 - Google Patents

既設管路の解体装置

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JPH0688499A
JPH0688499A JP35166691A JP35166691A JPH0688499A JP H0688499 A JPH0688499 A JP H0688499A JP 35166691 A JP35166691 A JP 35166691A JP 35166691 A JP35166691 A JP 35166691A JP H0688499 A JPH0688499 A JP H0688499A
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Yasunori Okada
康則 岡田
Kikuo Ishida
喜久雄 石田
Akihiko Suzuki
明彦 鈴木
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Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】外殻3、6で既設管路100を包囲する。カッ
タ13で既設管路100の外側の地山を掘削し、外殻
3、6等を前進させる。コア抜装置50、50′で、セ
グメント101aの継手ボルトを除去する。キャッチホ
ーク37の掴持部材39間に、所定のセグメント101
a及び二次覆工102を挿入する。当該セグメント10
1a及び二次覆工102を、セグメント破砕装置20で
押圧して破断し、掴持部材39を閉じて掴持する。キャ
ッチホーク37を後退させ、旋回部材32を周方向に旋
回させ、伸縮部材32′、外筒34を半径方向へ移動さ
せて、当該セグメント101a及び二次覆工102を外
殻3、6の底部に載置する。 【効果】セグメント101a及び二次覆工102を、安
全に撤去して、所定位置へ移動させることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既設管路(トンネル)
の埋戻等に際して、既設管路を好適に解体することが出
来る既設管路の解体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地下開発が余り進んでいない場合には、
新たな管路を構築するに際して、別の既設管路が障害と
なるようなことは殆どない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、地下開発が進
んでくると、新たな管路を構築するに際して、既設管路
の存在が障害となることがあり、このような既設管路を
解体する必要が生じてくる。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、既設管路を好
適に解体することが出来る既設管路の解体装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、継手部材(1
01b)を介して互いに連結された複数のセグメント
(101a)によって構築された既設管路(100)の
解体装置において、前記既設管路(100)より大きな
筒形の外殻(3、6)を有し、前記外殻(3、6)の前
方に、掘削手段(13)を、地山(200)を前記外殻
(3、6)の形状に対応した形で環状に掘削する形で設
け、継手破壊手段(50、50′)を、撤去すべき前記
セグメント(101a)の継手部材(101b)を除去
又は切断する形で設け、前記外殻(3、6)の内側に、
支持手段(32、32′、34)を、周方向および半径
方向に移動駆動自在に設け、前記支持手段(32、3
2′、34)に、セグメント掴持手段(39、39)
を、撤去すべき前記セグメント(101a)を掴持する
形で開閉駆動自在に設けて構成される。
【0006】なお、( )内の番号等は、図面における
対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以
下の「作用」の欄についても同様である。
【0007】
【作用】上記した構成により、既設管路(100)から
所定のセグメント(101a)を撤去するに際して、当
該セグメント(101a)がセグメント掴持手段(3
9、39)によって掴持されるように作用する。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明
する。図1は、リプレースシールド機によって既設管路
の解体埋戻を行う様子を示す断面図、図2は、図1に示
すリプレースシールド機のカッタのII矢視図、図3は、
図1に示すリプレースシールド機の管路内のグリップ装
置のIII矢視図、図4は、図1に示すリプレースシール
ド機のセグメント掴取装置のIV矢視図、図5は、図1
に示すリプレースシールド機の拡大図、図6は、図5に
示すリプレースシールド機のセグメント破砕装置の拡大
図、図7は、図5に示すリプレースシールド機のセグメ
ント掴取装置の拡大図、図8は、図7に示すセグメント
掴取装置のVIII矢視図、図9は、図7に示すセグメン
ト掴取装置のIX矢視図、図10は、図5に示すリプレ
ースシールド機のコア抜装置のX矢視拡大図、図11
は、図5に示すリプレースシールド機のコア抜装置の拡
大図、図12は、図11に示すコア抜装置のXII矢視
図、図13は、図12に示すコア抜装置の変形例を示す
図、図14は、図5に示すリプレースシールド機のコア
抜装置の拡大図、図15は、図14に示すコア抜装置の
XV矢視図、図16は、既設管路のセグメントの継手部
を示す展開図である。
【0009】解体して埋戻すべき既設管路100(トン
ネル)は、図1又は図2に示すように、円筒形の一次覆
工101と、その内側に形成された二次覆工102(コ
ンクリート)によって、図1左右方向に伸延した形で構
築されている。一次覆工101は、図10に示すよう
に、複数の円弧形のセグメント101aを、前後方向
(図10紙面に対して垂直な管路方向)と周方向(管路
方向に対して垂直なリング方向)に、円筒形に組み立て
た形で、構築されている。即ち、1つのセグメント10
1aには、図16に示すように、周方向(図16上下方
向)の両端に、それぞれ2箇所のボルト部BPが設けら
れており、前後方向(図16中左右方向)の両端に、そ
れぞれ4箇所のボルト部BP′が設けられている。そし
て、セグメント101aは、各ボルト部BP、BP′に
おいて、継手ボルト101bを介して、隣接したセグメ
ント101aと連結されている。尚、図16において
は、後端(図中右端)のボルト部BP′が継手ボルト1
01bと共に刳り抜かれ、後方(図中右方)に存在して
いたセグメント101aが既に撤去された状態を示す。
尚、解体埋戻を行う既設管路100は、一次覆工101
(セグメント101a)のみによって構築されていても
よい(即ち、必ずしも、二次覆工102が形成されてい
なくてもよい)。また、各セグメント101aのボルト
部BP、BP′の数は、必ずしも、2箇所、4箇所でな
くてもよい。
【0010】リプレースシールド機1は、図5に示すよ
うに、前部外殻(スキンプレート)3と後部外殻6を有
しており、前部外殻3と後部外殻6は、矢印A+、A−
方向(前後方向)へ相対的に移動駆動可能な形で連結さ
れている。即ち、前部外殻3と後部外殻6は、同一半径
の円筒形に形成されており、前部外殻3の後端部(図5
中右端部)と後部外殻6の前端部(図中左端部)は、シ
ール装置9を介して、互いに摺動自在な形で密着されて
いる。また、後部外殻6の内周部の前端には、複数(後
述の推進用ジャッキ11と同数)の再発進用ジャッキ1
0(油圧ジャッキ等)が、後部外殻6の内周面に沿って
配列された形で、ピン6aを介して枢着されている。各
再発進用ジャッキ10には、ラム10aが突出後退駆動
自在に設けられており、ラム10aは、前部外殻3の内
周部の後端に、ピン3aを介して枢着されている。尚、
再発進用ジャッキ10は、方向修正用ジャッキとしても
使用することが出来る。
【0011】前部外殻3の内周前部には、円環形に形成
された前部隔壁4が設けられている。前部隔壁4の内周
部には、内径が既設管路100(一次覆工101)の外
径と略同一の大きさの円筒形に形成された内筒5が設け
られており、内筒5の内周面には、シール装置(図示省
略)が設けられている。
【0012】そして、前部隔壁4の前方(図5中左方)
には、カッタ13が、図5に示す旋回用モータ14(油
圧モータ等)を介して、図2矢印B+、B−方向へ回転
駆動自在に設けられている。カッタ13は、図2に示す
ように、外径が外殻3、6の外径と略同一の大きさで、
内径が既設管路100(一次覆工101)の外径と略同
一の大きさの円環形に形成されており、カッタ13の前
面(図5中左面)には、多数のビット13aが設けられ
ている。
【0013】また、前部隔壁4の上部には、送泥管16
が、吐出口を前部隔壁4の前方(図5中左方)に連通さ
せた形で接続されており、前部隔壁4の下部には、排泥
管17が、吸込口を前部隔壁4の前方(図中左方)に連
通させた形で接続されている。尚、送泥管16、排泥管
17は、図3に示すように、後述の管路内ベース40の
通過穴40aを通過する形で、既設管路100の前方
(図1左方)に存在する立抗(図示省略)まで伸延し
て、地上に存在する泥水処理プラント(図示省略)に接
続されている。
【0014】後部外殻6の内側には、図5に示すよう
に、掴取装置支持部8が設けられている。そして、掴取
装置支持部8の前方(図中左方)の外殻3、6の内側に
は、解体作業空間3bが形成されており、掴取装置支持
部8の後方(図中右方)の後部外殻6の内側には、埋戻
作業空間6b(後述の後部隔壁7の移動空間)が形成さ
れている。また、掴取装置支持部8の中央には、通過穴
8aが、解体作業空間3bと埋戻作業空間6bを連通す
る形で、前後方向(図中左右方向)に貫通穿設されてい
る。
【0015】掴取装置支持部8の後方(図5中右方)に
は、複数の推進用ジャッキ11(油圧ジャッキ等)が、
後部外殻6の内周面に沿って配列された形で固着されて
おり、各推進ジャッキ11には、ラム11aが、矢印C
+、C−方向(前後方向)へ突出後退駆動自在に設けら
れている。
【0016】また、推進用ジャッキ11の後方(図5中
右方)の後部外殻6の内側には、後部隔壁7が設けられ
ている。後部隔壁7は、埋戻作業空間6bを前後に遮断
する形で、外径が後部外殻6の内径と略同一の大きさの
円板形に形成されており、後部外殻6に対して矢印D
+、D−方向(前後方向)へ移動自在に設けられてい
る。そして、後部隔壁7には、埋戻材搬送管18が、吐
出口を後部隔壁7の後方(図中右方)に連通させた形で
接続されている。尚、埋戻材搬送管18は、掴取装置支
持部8の通過穴8aを通過し、図3に示すように、後述
の管路内ベース40の通過穴40aを通過する形で、管
路内ベース40の前方(図1中左方)まで伸延して、既
設管路100内または地上に存在する埋戻材プラント
(図示省略)に接続されている。
【0017】また、解体作業空間3bの前部外殻3の内
周面上には、図5に示すように、セグメント破砕装置2
0が設けられている。セグメント破砕装置20には、旋
回移動部材22が、前部外殻3の周方向に移動駆動自在
に設けられている。即ち、前部外殻3の内周面上には、
図6に示すように、ガイドレール21aとピンギヤ21
bが、前部外殻3の内周面に沿って周方向(図6紙面に
対して垂直方向)に固設されている。そして、旋回移動
部材22には、ローラ22aが設けられており、ローラ
22aは、ガイドレール21aに係合されている。ま
た、旋回移動部材22上には、旋回用モータ23(油圧
モータ等)が固着されており、旋回用モータ23には、
ピニオンギヤ23aが、矢印E+、E−方向に回転駆動
自在に接続されている。そして、ピニオンギヤ23a
は、ピンギヤ21bに噛合されている。そして、旋回移
動部材22上には、破砕部材25が、破砕用ジャッキ2
4(油圧ジャッキ等)を介して、矢印F+、F−方向
(前部外殻3の半径方向)に突出後退駆動自在に設けら
れている。
【0018】また、解体作業空間3bの前部隔壁3の内
周面上には、図5に示すように、グリップ装置26が、
セグメント破砕装置20よりも前方(図中左方)に配置
された形で設けられている。グリップ装置26には、複
数の円弧形に形成された押圧部材28が、押圧用ジャッ
キ27(油圧ジャッキ等)を介して、矢印G+、G−方
向(前部外殻3の半径方向)に突出後退駆動自在に設け
られている。また、前部隔壁3の内周面上には、電動ホ
イスト29が設けられている。
【0019】解体作業空間3bの外殻3、6の内側に
は、セグメント掴取装置30が、セグメント破砕装置2
0よりも後方(図中右方)に配置された形で設けられて
いる。セグメント掴取装置30には、旋回部材32が、
後部外殻6の掴取装置支持部8を介して支持された形
で、旋回用モータ31(油圧モータ等)を介して、図4
矢印H+、H−方向(外殻3、6の周方向)へ回転駆動
自在に設けられている。旋回部材32上には、伸縮部材
32′が、上下移動用ジャッキ33(油圧ジャッキ等)
を介して、図5矢印J+、J−方向(外殻3、6の半径
方向)へ移動駆動自在に設けられている。そして、伸縮
部材32′には、外筒34が固着されており、外筒34
には、図7に示すように、内筒36が、前後移動用ジャ
ッキ35(油圧ジャッキ等)を介して、矢印K+、K−
方向(前後方向)へ移動駆動自在に設けられている。内
筒36の前端(図7中左端)には、2組のキャッチホー
ク37が、図9に示すように、外殻3、6の周方向に所
定の角度間隔を開けて配置された形で設けられている。
キャッチホーク37には、掴取部材39、39が、掴取
用ジャッキ38(油圧ジャッキ等)を介して、矢印N
+、N−方向(外殻3、6の半径方向)へ開閉駆動自在
に設けられている。
【0020】また、リプレースシールド機1は、図5に
示すように、管路内ベース40を有しており、管路内ベ
ース40は、既設管路100(二次覆工102)の内径
に比して十分に小さな外径の円筒形に形成されている。
そして、管路内ベース40の中央には、通過穴40a
が、外殻3、6内の解体作業空間3bと既設管路100
内の空間を連通する形で、前後に貫通穿設されている。
管路内ベース40の外周部には、複数のグリップ装置4
1、46、46が設けられている。
【0021】バー式グリップ装置41には、移動部材4
3が、移動用ジャッキ42(油圧ジャッキ等)を介し
て、管路内ベース40に対して相対的に矢印M+、M−
方向(前後方向)へ移動駆動自在に設けられている。即
ち、移動部材43には、複数の移動用ジャッキ42が固
着されており、各移動用ジャッキ42には、ラム42a
が、突出後退駆動自在に設けられている。そして、ラム
42aは、管路内ベース40に固着されている。そし
て、移動部材43上には、8つの棒状の押圧部材45
が、押圧用ジャッキ44を介して、図3矢印P+、P−
方向(管路内ベース40の半径方向)へ放射状に突出後
退駆動自在に設けられている。
【0022】柱式グリップ装置46には、4つの押圧部
材48が、伸縮駆動自在な柱状部材47を介して、図3
矢印Q+、Q−方向(縦方向(図中上下方向)又は横方
向(図中左右方向))へ突出後退駆動自在に設けられて
いる。押圧部材48は、円周を4つに等分割した円弧形
に形成されており、また、前後方向(図5中左右方向)
に関しては、管路内ベース40に対して固定されてい
る。
【0023】更に、管路内ベース40の外周部には、2
種類のコア抜装置50、50′が設けられている。即
ち、管路内ベース40の外周面上には、旋回移動部材5
2が、図5に示す旋回用モータ51、ガイドレール等を
介して、図10矢印R+、R−方向(管路内ベース40
の周方向)へ回転駆動自在に設けられている。尚、旋回
移動部材52の旋回機構は、前述のセグメント破砕装置
20の旋回移動部材22の旋回機構と同様である。旋回
移動部材52上には、微動部材54が、微調整用ジャッ
キ53を介して矢印S+、S−方向(管路内ベース40
の周方向)へ移動駆動自在に設けられており、微動部材
54上には、コア抜装置50が設けられている。また、
旋回移動部材52上には、微動部材54′が、微調整用
ジャッキ53′を介して矢印T+、T−方向(管路内ベ
ース40の周方向)へ移動駆動自在に設けられており、
微動部材54′上には、コア抜装置50′が設けられて
いる。
【0024】コア抜装置50には、2つの棒状の支持部
材56が、図11に示すように、前後方向(図中左右方
向)に所定の間隔(後述のセグメント101aのボルト
部BPの間隔と同一)を開けて配列された形で、図12
に示すように、角度変更用ジャッキ55(油圧ジャッキ
等)を介して、微動部材54に対して矢印U+、U−方
向へ回転駆動自在に設けられている。即ち、各支持部材
56の下端部は、ピン54aを介して、微動部材54に
枢着されている。また、微動部材54には、角度変更用
ジャッキ55が、ピン54bを介して枢着されており、
角度変更用ジャッキ55には、ラム55aが突出後退駆
動自在に設けられている。そして、ラム55aは、ピン
56bを介して支持部材56に枢着されている。各支持
部材56上には、走行部材58aが、走行用モータ57
(油圧モータ等)を介して、支持部材56に沿って矢印
Z+、Z−方向へ移動駆動自在に設けられている。即
ち、走行部材58a上には、走行用モータ57が固着さ
れており、走行用モータ57には、ピニオンギヤ(図示
省略)が回転駆動自在に接続されている。そして、該ピ
ニオンギヤは、支持部材56上に固設されたラック56
aに噛合されている。そして、走行部材58a上には、
コアボーリングマシン58が固着されており、コアボー
リングマシン58には、コアカッタ59が、電動モータ
(図示省略)を介して、矢印W+、W−方向に回転駆動
自在に設けられている。コアカッタ59は、円筒形に形
成されており、コアカッタ59の上縁には、多数のビッ
ト59aが固設されている。
【0025】尚、図12においては、角度変更用ジャッ
キ55を、支持部材56に対して、コアカッタ59と同
じ側(図中右側)に配置した場合を示しているが、図1
3に示すように、角度変更用ジャッキ55を、支持部材
56に対して、コアカッタ59の反対側(図中左側)に
配置してもよい。
【0026】コア抜装置50′には、4つの棒状の支持
部材56′が、図15に示すように、管路内ベース40
の周方向に所定の角度間隔(後述のセグメント101a
のボルト部BP′の角度間隔と同一)を開けて配列され
た形で、管路内ベース40の半径方向に伸延した形で、
図14に示すように、微動部材54′に対して固定して
設けられている。そして、各支持部材56′上には、コ
アボーリングマシン58、コアカッタ59が、ラック5
6a、走行用モータ57、走行部材58a等を介して、
支持部材56′に沿って矢印Y+、Y−方向(管路内ベ
ース40の半径方向)へ移動駆動自在に設けられてい
る。尚、コア抜装置50′の構成要素の内、コア抜装置
50と同一の構成要素については、同一の符号を付し
て、説明を省略する。
【0027】また、管路内ベース40の通過穴40aに
は、図1に示すように、ローラコンベア61が、前後方
向(図中左右方向)に伸延した形で設けられている。ロ
ーラコンベア61の前端部(図中左端部)は、コンベア
移動装置62を介して、既設管路100内に敷設された
レール67a上を前後方向に移動駆動自在に支持さられ
ている。また、ローラコンベア61の後端部(図中右端
部)は、掴取装置支持部8に設けられたコンベア受台6
3を介して支持されている。
【0028】既設管路100、リプレースシールド機1
は、以上のような構成を有するので、リプレースシール
ド機1を使用して既設管路100の解体埋戻を行うに際
しては、外殻3、6によって既設管路100を外側から
包囲し、内筒5、カッタ13を既設管路100(一次覆
工101)の外側に配置し、管路内ベース40を既設管
路100の内部に配置する形で、リプレースシールド機
1を設置する。
【0029】そして、送泥管16を介して、前部隔壁4
の前方(図5中左方)に加圧泥水を供給して切羽を加圧
しつつ、旋回用モータ14を介して、カッタ13を図2
矢印B+(又はB−)方向へ回転駆動する。同時に、推
進用ジャッキ11のラム11aを矢印C+方向(後方)
に突出させて、後部隔壁7を押圧して、後部隔壁7の後
方(図1中右方)の埋戻完了箇所107から反力を得る
形で、外殻6、3を介して、カッタ13を前方(切羽
側)へ押圧する。
【0030】すると、カッタ13によって、既設管路1
00の一次覆工101(セグメント101a)の外側の
地山200が掘削され、外殻3、6の外径に対応した形
で、穴200bが円環状に形成される。同時に、外殻
3、6(及び前部隔壁4、内筒5等)は、掘削された穴
200bに挿入される形で、前進する。この際、内筒5
と一次覆工101(セグメント101a)間は、内筒5
の内周面に設けられたシール装置(図示省略)によって
止水される。
【0031】そして、外殻3、6が、既設管路100の
セグメント101aの1ピースの長さLだけ前進する
と、後部隔壁7が、後部外殻6の後端部(図5右端部)
に位置する状態となり、また、既設管路100のセグメ
ント101a(及び其の内側の二次覆工102)が、前
部外殻3内部の解体作業空間3bに突出した状態とな
る。この際、最後方(図5中最右方)のセグメント10
1aはセグメント破砕装置20の内側に位置し、後方か
ら2番目のセグメント101aはグリップ装置26の内
側に位置した状態となる。この状態で、推進用ジャッキ
11による外殻3、6の前進を停止すると共に、旋回用
モータ14によるカッタ13の回転を停止する。この
際、再発進用ジャッキ10のラム10aを矢印A+方向
(前方)に突出させておく。
【0032】次に、管路内ベース40を、前後方向(図
5左右方向)へ移動させて、コア抜装置50、50′
を、コアカッタ59がセグメント101aのボルト部B
P、BP′に整合し得る所定の位置に位置決めする。即
ち、柱式グリップ装置46の押圧部材48を、柱状部材
47を介して、二次覆工102を押圧する形で矢印Q+
方向(外方)へ突出させて、管路内ベース40を既設管
路100に対して固定する。そして、バー式グリップ装
置41の押圧部材45を、押圧用ジャッキ44を介し
て、矢印P−方向(内方)へ後退させた状態で、移動部
材43を、移動用ジャッキ42を介して、矢印M+、M
−方向(前後方向)へ適宜移動させる。次に、バー式グ
リップ装置41の押圧部材45を、二次覆工102を押
圧する形で矢印P+方向(外方)に突出させて、移動部
材43を既設管路100に対して固定する。そして、柱
式グリップ装置46の押圧部材48を矢印Q−方向(内
方)へ後退させた状態で、管路内ベース40を、移動用
ジャッキ42を介して矢印M+、M−方向(前後方向)
へ適宜移動させる。
【0033】そして、コア抜装置50、50′の旋回移
動部材52を、旋回用モータ51を介して、管路内ベー
ス40に対して図10矢印R+、R−方向(周方向)へ
適宜移動させる。次に、微動部材54、54′を、微調
整用ジャッキ53、53′を介して、所定位置まで矢印
S+、S−方向、矢印T+、T−方向(周方向)へ適宜
移動させる。そして、コア抜装置50の各コアカッタ5
9を、図16に示す最後方の所定のセグメント101a
の周方向(リング方向)のボルト部BPに整合するよう
に位置決めし、コア抜装置50′の各コアカッタ59
を、当該セグメント101aの前後方向(管路方向)の
ボルト部BP′に整合するように位置決めする。
【0034】そして、各コアカッタ59を、コアボーリ
ングマシン58中の電動モータ(図示省略)を介して、
図12又は図14矢印W+(又はW−)方向へ回転駆動
しつつ、走行用モータ57を介して、矢印Z+方向、又
は矢印Y+方向(半径方向)へ移動させる。そして、コ
アカッタ59によって、二次覆工102及びセグメント
101aを穿孔して、図16に示す各ボルト部BP、B
P′を刳り抜く形で、所定のセグメント101aの各継
手ボルト101bを除去する。尚、コア抜装置50には
2つのコアカッタ59が設けられているので、セグメン
ト101aの周方向(リング方向)の2つのボルト部B
Pの継手ボルト101bを同時に除去することが出来、
また、コア抜装置50′には4つのコアカッタ59が設
けられているので、セグメント101aの前後方向(管
路方向)の4つのボルト部BP′の継手ボルト101b
を同時に除去することが出来、作業時間を短縮すること
が出来る。この際、コアカッタ59を回転駆動する電動
モータの電流に基づいて、走行用モータ57(油圧モー
タ等)を自動制御して、コアカッタ59の二次覆工10
2及びセグメント101aに対する押付力を調整するこ
とが出来る。尚、コアカッタ59の押付力の調整は、走
行用モータ57を手動制御することによって行ってもよ
い。
【0035】尚、図10に示すキーセグメント101a
(K)に関しては、周方向(リング方向)の継手面10
1k、101kが放射状(半径方向)に形成されていな
いので、キーセグメント101a(K)の継手ボルト1
01bを除去するに際しては、コア抜装置50の支持部
材56を、角度変更用ジャッキ55を介して、図12矢
印U+、U−方向へ適宜回転させ、支持部材56の向き
(コアカッタ59の移動方向(矢印Z+、Z−方向))
を、継手面101kに整合するように適宜変更する。ま
た、キーセグメント101a(K)以外のセグメント1
01aの継手ボルト101bを除去するに際しては、コ
ア抜装置50の支持部材56の向き(コアカッタ59の
移動方向(矢印Z+、Z−方向))を、コア抜装置5
0′の支持部材56′と同様に、管路内ベース40の半
径方向に向けておく。
【0036】従って、セグメント101aを連結する多
数の継手ボルト101bに対して、コア抜装置50、5
0′のコアカッタ59の位置決め、向きの変更を好適に
行うことが出来るので、多数の継手ボルト101bの除
去を、効率的に行うことが出来る。尚、図16に示すセ
グメント101aの周方向の2つのボルト部BPの継手
ボルト101bを、2つのコアカッタ59を介して同時
に除去し、前後方向の4つのボルト部BP′の継手ボル
ト101bを、4つのコアカッタ59を介して同時に除
去する場合について述べたが、1つのコアカッタ59を
介して、各ボルト部BP、BP′に順次位置決めして、
継手ボルト101bを除去するようにしてもよい。
【0037】次に、コア抜装置50、50′の位置決め
の場合と同様にして、管路内ベース40を前後方向へ移
動させる。そして、管路内ベース40上の柱式グリップ
装置46の押圧部材48を、図5に示す位置GPに位置
決めして、覆工102、101を挾んで、前部外殻3の
内周面上のグリップ装置26の押圧部材28に対向させ
る。そして、グリップ装置26の押圧部材28を、押圧
用ジャッキ27を介して、矢印G+方向へ突出させて、
後方(図5中右端)から2番目のセグメント101aを
外側から押圧する。同時に、グリップ装置46の押圧部
材48を、柱状部材47を介して、矢印Q+方向へ突出
させて、当該セグメント101aの内側の二次覆工10
2を内側から押圧する。
【0038】また、図6に示すセグメント破砕装置20
の旋回移動部材22を、旋回用モータ23を介して、前
部外殻3に対して周方向(図6紙面に対して垂直方向)
へ適宜移動させる。そして、破砕部材25を、継手ボル
ト101bが除去された所定のセグメント101aの後
端部(図5中右端部)の外側に位置決めする。
【0039】次に、セグメント掴取装置30の伸縮部材
32′及び外筒34を、上下移動用ジャッキ33を介し
て、図5矢印J+、J−方向(半径方向)へ適宜移動さ
せる。即ち、既設管路100の覆工101、102の厚
さに応じて、キャッチホーク37の位置を調整すること
が出来る。また、旋回部材32を、旋回用モータ31を
介して、図4矢印H+、H−方向(周方向)へ適宜回転
させる。そして、キャッチホーク37を、継手ボルト1
01bが除去されたセグメント101a及び其の内側の
二次覆工102の後方(図5中右方)に位置決めする。
そして、キャッチホーク37の掴取部材39、39を、
掴取用ジャッキ38を介して、図7矢印N+方向へ開い
た状態で、キャッチホーク37を、前後移動用ジャッキ
35を介して、矢印K+方向(前方)へ移動させる。す
ると、セグメント101a及び其の内側の二次覆工10
2が、キャッチホーク37の掴取部材39、39間に挿
入される。また、セグメント破砕装置20は、図9に示
す2つのキャッチホーク37、37間に挿入される。そ
して、キャッチホーク37の掴取部材39、39を、掴
取用ジャッキ38を介して、図7矢印N−方向へ僅かに
閉じて、掴取部材39、39とセグメント101a又は
其の内側の二次覆工102間に僅かな間隙を開けた状態
にする。
【0040】次に、セグメント破砕装置20の破砕部材
25を、破砕用ジャッキ24を介して、図5矢印F+方
向(内方)へ突出させる。すると、最後方の所定のセグ
メント101a及び其の内側の二次覆工102は、破砕
部材25によって内側に押圧され、隣接したセグメント
101a及び其の内側の二次覆工102に対して僅かに
折れ曲がり、二次覆工102に亀裂が入る形で、隣接し
たセグメント101a及び其の内側の二次覆工102
(既設管路100)から破断される。セグメント101
a及び二次覆工102が破断されると、直ぐに、セグメ
ント掴取装置30のキャッチホーク37の掴取部材3
9、39を、掴取用ジャッキ38を介して、矢印N−方
向へ閉じて、破断されたセグメント101a及び二次覆
工102を掴持する。即ち、セグメント101a及び其
の内側の二次覆工102を、押圧する形で破断するの
で、1ピース毎の円弧形の形状を保ったまま、一体的
に、大きな塊として、隣接したセグメント101a及び
其の内側の二次覆工102(既設管路100)から破断
することが出来る。従って、破断されたセグメント10
1a及び其の内側の二次覆工102を、大きな塊として
キャッチホーク37を介して好適に掴持することが出
来、コンクリートの小片(ガラ)が飛来落下したりする
ことが無いので、安全に作業を行うことが出来る。ま
た、破断されたセグメント101a及び二次覆工102
を、後述のように、大きな塊として搬出撤去することが
出来るので、多数のコンクリートの小片として搬出撤去
する場合に比して、作業効率を向上することが出来る。
【0041】また、後方から2番目のセグメント101
a及び其の内側の二次覆工102は、グリップ装置2
6、46の押圧部材28、48によって拘持されている
ので、最後方のセグメント101a及び其の内側の二次
覆工102を破断するに際して、後方から2番目の隣接
したセグメント101a及び其の内側の二次覆工102
が破砕されることを防止することが出来る。従って、セ
グメント101a及び二次覆工102を押圧する形で破
断することと相俟って、コンクリートの小片の発生を少
なくすることが出来、後述のように、破断されたセグメ
ント101a及び二次覆工102を容易に搬出撤去する
ことが出来る。また、後方から2番目のセグメント10
1aが内筒5のシール装置(図示省略)と密接した状態
を保持することが出来、内筒5と既設管路100(セグ
メント101a)間を、好適に止水することが出来る。
【0042】次に、キャッチホーク37を、破断された
セグメント101a及び二次覆工102を掴持した状態
で、図5矢印K−方向(後方)へ移動させ、旋回部材3
2を図4矢印H+、H−方向(周方向)へ適宜回転さ
せ、また、伸縮部材32′及び外筒34を矢印J+、J
−方向(半径方向)へ適宜移動させる。そして、破断さ
れたセグメント101a及び二次覆工102を、外殻
3、6の底部に載置する。
【0043】こうして、1つのセグメント101a及び
其の内側の二次覆工102の破断撤去が終了すると、セ
グメント破砕装置20の破砕部材25、セグメント掴取
装置30のキャッチホーク37を、周方向へ適宜旋回さ
せて、最後方の各セグメント101a及び其の内側の二
次覆工102を、周方向に順次、破断撤去して行く。即
ち、セグメント破砕装置20、セグメント掴取装置30
を旋回移動することが出来るので、単一のセグメント破
砕装置20、セグメント掴取装置30によって、周方向
に連結された複数のセグメント101a及び其の内側の
二次覆工102の破断撤去作業を行うことが出来る。
尚、既設管路100の解体作業は、最後方の全てのセグ
メント101aに関して、コア抜装置50、50′によ
る継手ボルト101bの除去作業を一括して行った後
に、セグメント破砕装置20による破断作業を一括して
行うようにしてもよく、また、セグメント101a毎
に、コア抜装置50、50′による継手ボルト101b
の除去作業と、セグメント破砕装置20による破断作業
を、順次行うようにしてもよい。
【0044】次に、破断されたセグメント101a及び
二次覆工102を、電動ホイスト29を介して、ローラ
コンベア61上に移送し、ローラコンベア61を介し
て、通過穴40aを通過する形で、管路内ベース40の
前方(図1左方)に搬送する。そして、電動ホイスト6
5を介して、台車67上に移送し、台車67を介して、
既設管路100の前方に存在する立抗に搬送して、地上
に搬出する。即ち、セグメント101a及び二次覆工1
02は大きな塊として撤去され、コンクリートの小片の
発生が少ないので、セグメント101a及び二次覆工1
02の搬出を、台車67等を介して、容易に行うことが
出来る。
【0045】上述のように、既設管路100のセグメン
ト101a及び二次覆工102の解体撤去が行われてい
る間に、後部隔壁7を押圧していた推進用ジャッキ11
のラム11aを、図5矢印C−方向(前方)へ後退させ
て、後部隔壁7から離反させる。そして、後部隔壁7の
後方(図1右方)に、送泥管(図示省略)から泥水を充
填すると共に、充填された泥水の圧力によって、後部隔
壁7を、後部外殻6に対して図5矢印D+方向(前方)
へ移動させる。そして、後部隔壁7が、既設管路100
のセグメント101aの1ピースの長さLだけ前進する
と、泥水の充填および後部隔壁7の矢印D+方向への前
進を停止する。この際、後部隔壁7は、推進用ジャッキ
11の後退したラム11aに近接した状態となる。
【0046】そして、埋戻材106を、埋戻材搬送管1
8を介して、後部隔壁7の後方に圧入する。同時に、排
泥管(図示省略)を介して、後部隔壁7の後方に充填さ
れていた泥水を排出して、泥水を埋戻材106と置換す
る形で、埋戻材106を後部隔壁7の後方に充填する。
尚、埋戻材106は、水、砂および粘土から成る基幹材
と、水およびセメントから成る結合材と、急結材とによ
って生成される。即ち、基幹材と結合材を別々に生成し
て、ポンプ圧送、台車による搬送等によって、既設管路
100の前方に存在する立抗からリプレースシールド機
1の近傍まで搬送する。そして、リプレースシールド機
1の近傍において、基幹材と結合材を混練し、これに急
結材を添加して、製造された埋戻材106を、埋戻材搬
送管18に供給する。
【0047】尚、解体作業(既設管路100からのセグ
メント101a及び二次覆工102の撤去)は、リプレ
ースシールド機1の前部の解体作業空間3bにおいて行
われ、埋戻作業(後部隔壁7の移動による当該後部隔壁
7の後方への埋戻材106の充填)は、リプレースシー
ルド機1の後部の埋戻作業空間6bにおいて行われるの
で、解体作業と埋戻作業を、別々に、並行して行うこと
が出来、作業性を向上することが出来る。また、解体作
業、埋戻作業は、外殻3、6の内側の作業空間3b、6
bにおいて、地山200及び埋戻完了箇所107の埋戻
材106の圧力に対向した形で行われるので、作業を安
全に行ってゆくことが出来る。
【0048】こうして、最後方の全てのセグメント10
1a及び其の内側の二次覆工102が破断撤去され、埋
戻材106がセグメント101aの1ピースの長さLだ
け後部隔壁7の後方に充填されると、再発進用ジャッキ
10のラム10aを図5矢印A−方向(後方)へ後退さ
せる。すると、後部外殻6は、外側の地山200及び内
側の埋戻完了箇所107の埋戻材106(締め固められ
ている)との摩擦によって固定されるので、前部外殻3
及びカッタ13が僅かに後退する。そして、地山200
(切羽)に喰い込んだ状態となっていたカッタ13のビ
ット13aが、地山200から離反する。
【0049】即ち、円環形のカッタ13と円板形の後部
隔壁7の面積(前後方向から投影した面積)に差がある
ので、外殻3、6及びカッタ13は、埋戻完了箇所10
7の埋戻材106の圧力によって前方に押圧された状態
となる。従って、解体埋戻作業に際して、カッタ13の
回転を一旦停止すると、カッタ13のビット13aが地
山200(切羽)に喰い込んでしまい、カッタ13を再
び回転駆動することが出来ない。そこで、上述のよう
に、前部外殻3及びカッタ13を、後部外殻6及び地山
200に対して後退させ、カッタ13を地山200(切
羽)から離反させることによって、カッタ13を再び回
転駆動することが出来る。尚、カッタ13の地山200
(切羽)への喰込を防止するには、前部外殻3を既設管
路100の覆工101、102を介して支持する方法も
考えられるが、支持手段を解体作業空間3bに設置する
必要があり、セグメント破砕装置20等との干渉によっ
て、解体作業に支障を来すことがある。これに対して、
上述のように再発進用ジャッキ10を介して前部外殻3
を後退させることによって、解体作業に影響することな
く、好適に、カッタ13の地山200(切羽)への喰込
を解消することが出来る。
【0050】次に、再び、前述のようにして、カッタ1
3を図2矢印B+(又はB−)方向へ回転駆動すると共
に、推進用ジャッキ11のラム11aを図5矢印C+方
向へ突出させて後部隔壁7を押圧して、リプレースシー
ルド機1をセグメント101aの1ピースの長さLだけ
前進させる。即ち、カッタ13によって既設管路100
の外側の地山200を掘削することによって、リプレー
スシールド機1を前進させることが出来、既設管路10
0の解体作業、埋戻作業を連続的に行ってゆくことが出
来る。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、継手ボルト101b等の継手部材を介して互いに連
結された複数のセグメント101aによって構築された
既設管路100の解体装置において、前部外殻3、後部
外殻6等の前記既設管路100より大きな筒形の外殻を
有し、前記外殻の前方に、カッタ13等の掘削手段を、
地山200を前記外殻の形状に対応した形で環状に掘削
する形で設け、コア抜装置50、50′等の継手破壊手
段を、撤去すべき前記セグメント101aの継手部材を
除去又は切断する形で設け、前記外殻の内側に、旋回部
材32、伸縮部材32′、外筒34等の支持手段を、周
方向および半径方向に移動駆動自在に設け、前記支持手
段に、掴取部材39、39等のセグメント掴持手段を、
撤去すべき前記セグメント101aを掴持する形で開閉
駆動自在に設けて構成したので、既設管路100から所
定のセグメント101aを撤去するに際して、セグメン
ト掴持手段を当該セグメント101aの位置に移動さ
せ、当該セグメント掴持手段によって当該セグメント1
01aを掴持することによって、当該セグメント101
aを、安全に撤去して、所定位置(上述の実施例におい
ては、外殻3、6の底部)へ移動させることが出来る。
そして、掘削手段を介して既設管路100の外側の地山
200を掘削することによって、外殻、セグメント掴持
手段を前進させることが出来、既設管路100の解体作
業を連続して行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】リプレースシールド機によって既設管路の解体
埋戻を行う様子を示す断面図である。
【図2】図1に示すリプレースシールド機のカッタのII
矢視図である。
【図3】図1に示すリプレースシールド機の管路内のグ
リップ装置のIII矢視図である。
【図4】図1に示すリプレースシールド機のセグメント
掴取装置のIV矢視図である。
【図5】図1に示すリプレースシールド機の拡大図であ
る。
【図6】図5に示すリプレースシールド機のセグメント
破砕装置の拡大図である。
【図7】図5に示すリプレースシールド機のセグメント
掴取装置の拡大図である。
【図8】図7に示すセグメント掴取装置のVIII矢視図
である。
【図9】図7に示すセグメント掴取装置のIX矢視図で
ある。
【図10】図5に示すリプレースシールド機のコア抜装
置のX矢視拡大図である。
【図11】図5に示すリプレースシールド機のコア抜装
置の拡大図である。
【図12】図11に示すコア抜装置のXII矢視図であ
る。
【図13】図12に示すコア抜装置の変形例を示す図で
ある。
【図14】図5に示すリプレースシールド機のコア抜装
置の拡大図である。
【図15】図14に示すコア抜装置のXV矢視図であ
る。
【図16】既設管路のセグメントの継手部を示す展開図
である。
【符号の説明】 3……外殻(前部外殻) 6……外殻(後部外殻) 13……掘削手段(カッタ) 32……支持手段(旋回部材) 32′……支持手段(伸縮部材) 34……支持手段(外筒) 39……セグメント掴持手段(掴取部材) 50、50′……継手破壊手段(コア抜装置) 100……既設管路 101a……セグメント 101b……継手部材(継手ボルト) 200……地山

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】継手部材を介して互いに連結された複数の
    セグメントによって構築された既設管路の解体装置にお
    いて、 前記既設管路より大きな筒形の外殻を有し、 前記外殻の前方に、掘削手段を、地山を前記外殻の形状
    に対応した形で環状に掘削する形で設け、 継手破壊手段を、撤去すべき前記セグメントの継手部材
    を除去又は切断する形で設け、 前記外殻の内側に、支持手段を、周方向および半径方向
    に移動駆動自在に設け、 前記支持手段に、セグメント掴持手段を、撤去すべき前
    記セグメントを掴持する形で開閉駆動自在に設けて構成
    した既設管路の解体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109098737A (zh) * 2018-08-12 2018-12-28 周莉 一种管片运输机车

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