JPH0688134A - ストリップの冷却装置 - Google Patents

ストリップの冷却装置

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JPH0688134A
JPH0688134A JP26416392A JP26416392A JPH0688134A JP H0688134 A JPH0688134 A JP H0688134A JP 26416392 A JP26416392 A JP 26416392A JP 26416392 A JP26416392 A JP 26416392A JP H0688134 A JPH0688134 A JP H0688134A
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JP
Japan
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cooling
strip
nozzle
cooling device
guide plate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP26416392A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuo Uehara
拓男 上原
Tsutomu Namieno
勉 波江野
Katsunori Kawaguchi
勝徳 川口
Masato Mazawa
正人 真沢
Hideki Takahashi
英樹 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH0688134A publication Critical patent/JPH0688134A/ja
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、通板性,吸引力を損なうことな
く冷却能力を向上した熱延テーブル上のストリップの冷
却装置を提供する。 【構成】 有底円筒状ノズル1aの円周接線方向対称位
置に複数個の冷却水供給口3a,3bと、上端外周に水
平なガイド板2を設けた冷却装置1を、熱延ストリップ
搬送ローラー間にガイド板とストリップ4との距離を5
0mm未満として設置し、冷却装置から旋回を付与した
冷却水を走行するストリップの表面へ噴射するように配
置したストリップの冷却装置において、有底円筒状ノズ
ル1aを内径20〜80mm,長さ50〜150mm,
先方1b拡がり角度60°以下として構成する。 【効果】 良好な通板性と吸引力を確保し、弱〜強冷却
の制御が可能であり、従来例に比し最大1.8倍の冷却
能力を得ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱延ストリップの冷却
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱延ストリップの冷却においては、一般
にラミナーノズルやスプレーノズルが用いられている
が、これは主に冷却水噴射量とストリップへの衝突力を
利用して所望の冷却能力を得るものである。
【0003】特にストリップ下面の冷却に関しては、通
板性の問題から、その衝突力をあまり上げられないた
め、冷却能力は一般に上面より低いとされている。この
上下冷却能力差により、ストリップ厚み方向に機械的特
性、例えば引張強度値等に不均一を生じることがある。
【0004】そこで下面冷却能力を強化する技術として
は、特開昭56−20126号公報や特開昭62−25
9610号公報で提案されている。
【0005】特開昭56−20126号の技術は、図9
に示すようにストリップ12に弾性的に押圧された冷却
パッド16との間に、高速の冷却水を強制的に噴出させ
ことにより効率的に冷却させようとするものである。な
お図において、17は冷却水噴出孔,18は平行リン
ク,19はバネ,20は可とう板である。
【0006】また特開昭62−259610号の技術
は、図10(a),(b)に示すようにストリップ12
とローラー6a、6b間のスペースに近接してストリッ
プガイド22を設け、柱状冷却水噴射ノズル23を設置
し、鋼板ガイド22に設けた鉛直ノズル21および傾斜
ノズル21a〜21cにより冷却面積を拡げて冷却効率
を向上させようとするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭56−2012
6号の技術をストリップ下面冷却に用いた場合、冷却水
噴出孔17から高速水流が噴出するため、条件によって
はストリップ12が浮上して通板性の悪化を生じること
がある。
【0008】また特開昭62−259610号の技術で
は、冷却水量が増加した時、給水量がストリップガイド
22とローラー6a,6bの間隙からの排水量を上回
り、水が溢れる状態となるおそれがある。この場合、ス
トリップ12が浮上して通板性の悪化を生じる。
【0009】さらにはこれら両技術とも、良好な通板性
を確保しようとすると、冷却水量を減少させるか、或い
はストリップ12への衝突力を弱める等の対策が必要と
なるが、この場合冷却能力は低下するという欠点があ
る。
【0010】本発明は上記欠点を解消し、形状変更によ
り吸引力を損なうことなく冷却能力を向上したストリッ
プの冷却装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上面が開放さ
れた有底円筒状ノズルの円周接線方向対称位置に複数個
の冷却水供給口を設けると共に、該有底円筒状ノズルの
上端外周に水平なガイド板を設けてなる冷却装置を、熱
延ストリップ搬送ローラー間に前記ガイド板とストリッ
プとの距離を50mm未満として設置し、前記冷却装置
から旋回を付与した冷却水を走行するストリップの表面
へ噴射するように配置したストリップの冷却装置におい
て、前記有底円筒状ノズルを内径20〜80mm、長さ
50〜150mm、先方には拡がり角度60°以下の傾
斜を設けたことを特徴とするストリップの冷却装置であ
る。
【0012】
【作用】本発明の冷却装置の作用を確認するために、先
ずオフラインにて鋼板の冷却実験を行った結果を用いて
説明する。
【0013】図1(a)〜(c)は、本発明冷却装置の
実施例を示した図である。図1(a)は側面図、図
(b)は図1(a)のA−A矢視図、図1(c)は図1
(a)のB−B矢視図である。
【0014】冷却装置1は、有底円筒状ノズル1aの下
方で円周接線方向対称の位置に内径10mmの給水口3
a,3bを設けると共に、ノズル1aの上端外周には水
を溜めるために寸法130mm角のガイド板2を設けて
いる。
【0015】有底円筒状ノズル1aは、内径15〜80
mm,長さ40〜150mm,先方1bの拡がり角度を
20〜70°とした。冷却実験条件は以下の通りであ
る。
【0016】冷却装置1への総給水量は50リットル/
min、冷却装置上方には、鋼板4を置き、ノズルとの
距離Lを30mmにした。鋼板4の表面温度は、鋼板4
の表面下1mmに熱電対を埋め込み測定するようにし
た。
【0017】このような条件で鋼板4を注水冷却し、表
面温度を測定した結果を図2(a)〜(c)に示す。図
(a)〜(c)は、有底円筒状ノズル1aの内径,先方
拡がり角度,ノズル長さの冷却速度への影響を各々示し
た図である。
【0018】図2によれば、ノズル内径は20〜80m
m,ノズル先方拡がり角度20〜70°,ノズル長さは
40〜150mmの範囲で各々大きく変化しており、ノ
ズル1aの形状が冷却速度即ち能力に大きく影響してい
ることが判る。
【0019】従って本発明のノズルは、その形状を変え
ることにより弱〜強まで広い範囲で同じ冷却水流量にて
冷却能力を制御することが可能であることを示してい
る。また最も大きな冷却速度が得ることができる形状
は、内径20〜50mm,長さ100〜120mm,先
方拡がり角度30〜40°である。
【0020】図3は、ノズルの直上搬送ローラー間に透
明のアクリル板を置き、水流の拡がり及び攪拌状況を観
察し、強攪拌面積を算出した結果である。本発明のノズ
ルは、従来のスプレーノズルに比べ強攪拌面積は、1.
8倍に増大している。
【0021】また図4(a)〜(c)は、ノズルと鋼板
間の距離30mmの条件における形状別に吸引力の関係
を示した図である。本発明のノズルは、旋回流により均
一な吸引力が発生することが確認され、それは形状の影
響をあまり受けないことを示している。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例を、図面に基づいて詳細
に説明する。
【0023】図5は、本発明の冷却装置を熱延工場のラ
ンアウトテーブルの一部に設置した状態を示す略側面図
である。図6(a),(b)は、本発明の冷却装置1を
仕上圧延機直近の冷却ゾーン下部10の搬送ローラー6
a,6b間に設置した状態を示す図である。また図7
(a),(b)は、現在一般にランアウトテーブルの下
部冷却に用いられている従来のスプレーノズル15を、
前記同様の位置に設置した状態を示す図である。
【0024】本発明の冷却ノズルは、内径30mm,高
さ100mm,先端部の拡がり角度30°とし、冷却装
置のガイド板2とストリップ13との距離は30mm、
冷却装置1個あたりの冷却水量は、50リットル/mi
nに設定し、ストリップの寸法は、厚み2.8mm、幅
950mmを用いて冷却実験を行った。冷却能力は、本
発明の冷却装置を設置した冷却帯前後の放射温度計14
aと14bの温度降下量から算出した。
【0025】図8は、実施例の冷却能力を表す指標とし
て、ストリップの平均冷却速度を従来例(スプレー冷
却)と比較した図である。同図に示すように、従来に比
べ約1.8倍の冷却能力が得られていることが確認され
た。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、熱延のス
トリップ冷却において、本発明の冷却装置を用いて冷却
実験を行った結果、ノズル形状により冷却速度(能力)
が変化することが確認され、有底円筒状ノズルを内径2
0〜80mm,長さ50〜150mm,先方には拡がり
角度60°以下の傾斜を設けることにより吸引力を損な
うことく、弱〜強冷却まで制御が可能であり、またこの
ような形状の冷却ノズルを使用することにより、従来の
スプレーノズルに比べ最大1.8倍の冷却能力を得るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却装置の要部の一例を示し、(a)
は本発明の冷却装置の断面図,(b)は(a)図のA−
A矢視図,(c)はB−B間の矢視図である。
【図2】本発明の冷却装置の効果を示した図面で、
(a)はノズル内径の影響,(b)はノズル先端部拡が
り角度の影響,(c)はノズル長さの影響をそれぞれ示
した図面である。
【図3】本発明と従来の冷却装置の冷却攪拌面積を従来
を1.0として比較した図面である。
【図4】ノズル形状と吸引力の関係を測定した結果を示
した図であり、(a)はノズル内径の影響,(b)はノ
ズル先端部拡がり角度の影響,(c)はノズル長さの影
響をそれぞれ示した図面である。
【図5】熱延工場の仕上圧延機〜巻き取りまでのランア
ウトテーブルの冷却ゾーンを示し、冷却装置をピンチロ
ール(11)の位置に取り付けたものである。
【図6】図5において冷却装置を仕上圧延機直近の冷却
ゾーン下部の搬送ローラー間に設置した状態を示す図で
あり、(a)は平面図,(b)は側面図である。
【図7】従来の熱延ランアウトテーブルに用いられてい
るスプレーノズルを示した図であり、(a)は平面図,
(b)は側面図である。
【図8】本発明例と従来例の冷却装置の冷却速度を比較
した図である。
【図9】従来の冷却ノズルの一例(その1)を示した図
である。
【図10】従来の冷却ノズルの一例(その2)を示した
図であり、(a)は側面図,(b)は平面図である。
【符号の説明】
1 冷却装置 1a 有底円筒状ノズル 1b ノズルの先方 2 ガイド板 3a,3b 冷却水供給口 4 鋼板又は透明アクリル板 5 ヘッダー〜ノズルへの冷却水供給パイ
プ 6a,6b 搬送ローラー 7 冷却水供給ヘッダー管 8 スプレーノズル用のヘッダー管 9 仕上げ圧延スタンド 10 実機冷却試験装置設置場所 11 ピンチロール 12 ストリップ 13 ダウンコイラー 14a,14b 放射温度計 15 スプレーノズル 16 冷却パッド 17 冷却水噴出孔 18 平行リンク 19 バネ 20 可とう板 21 鉛直ノズル 21a〜c 傾斜ノズル 22 鋼板ガイド 23 噴射ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真沢 正人 千葉県君津市君津1 新日本製鐵株式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 高橋 英樹 千葉県君津市君津1 新日本製鐵株式会社 君津製鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が開放された有底円筒状ノズルの円
    周接線方向対称位置に複数個の冷却水供給口を設けると
    共に、該有底円筒状ノズルの上端外周に水平なガイド板
    を設けてなる冷却装置を、熱延ストリップ搬送ローラー
    間に前記ガイド板とストリップとの距離を50mm未満
    として設置し、前記冷却装置から旋回を付与した冷却水
    を走行するストリップの表面へ噴射するように配置した
    ストリップの冷却装置において、前記有底円筒状ノズル
    を内径20〜80mm、長さ50〜150mm、先方に
    は拡がり角度60°以下の傾斜を設けたことを特徴とす
    るストリップの冷却装置。
JP26416392A 1992-09-08 1992-09-08 ストリップの冷却装置 Withdrawn JPH0688134A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150016411A (ko) * 2012-07-02 2015-02-11 에스엠에스 지마크 악티엔게젤샤프트 주조 설비, 압연 설비 또는 기타 스트립 처리 라인에서 표면을 냉각하기 위한 방법 및 그 장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150016411A (ko) * 2012-07-02 2015-02-11 에스엠에스 지마크 악티엔게젤샤프트 주조 설비, 압연 설비 또는 기타 스트립 처리 라인에서 표면을 냉각하기 위한 방법 및 그 장치
JP2015527199A (ja) * 2012-07-02 2015-09-17 エス・エム・エス・グループ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 鋳造設備、圧延設備又はそれ以外のストリッププロセスラインにおいて表面を冷却するための方法及び装置
US9421593B2 (en) 2012-07-02 2016-08-23 Sms Group Gmbh Method and device for cooling surfaces in casting installations, rolling installations or other strip processing lines

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