JPH0687861B2 - 歯科矯正用ブラケットおよびその結紮シート - Google Patents

歯科矯正用ブラケットおよびその結紮シート

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JPH0687861B2
JPH0687861B2 JP29761092A JP29761092A JPH0687861B2 JP H0687861 B2 JPH0687861 B2 JP H0687861B2 JP 29761092 A JP29761092 A JP 29761092A JP 29761092 A JP29761092 A JP 29761092A JP H0687861 B2 JPH0687861 B2 JP H0687861B2
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sheet
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JP29761092A
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原 達 郎 福
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福原 達郎
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C7/00Orthodontics, i.e. obtaining or maintaining the desired position of teeth, e.g. by straightening, evening, regulating, separating, or by correcting malocclusions
    • A61C7/12Brackets; Arch wires; Combinations thereof; Accessories therefor
    • A61C7/28Securing arch wire to bracket
    • A61C7/30Securing arch wire to bracket by resilient means; Dispensers therefor

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Dentistry (AREA)
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  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科矯正用ブラケット
およびその結紮シートに関し、より詳しくは歯並びなど
の矯正治療の際、歯に取り付けた上、アーチワイヤに沿
って歯並びを整える歯科矯正用ブラケット、およびその
ブラケット表面をカバーする、結紮シートに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、歯並びを矯正するために一般に用
いられている歯科矯正用ブラケットは、たとえば図3に
示すように、下顎歯肉部1の歯2の前面に、ブラケット
3のベース4を接着固定し、そのベース4に突設形成さ
れている一対またはそれ以上の突起本体5に、それぞれ
角形のスロットSを設け、そのスロットSに歯科矯正用
のアーチワイヤ8を挿着した上、そのアーチワイヤ8が
外れないように、結紮線(けっさつせん)9でブラケッ
ト3に結紮(けっさつ)していた。このブラケットは図
4のように、歯2に取り付けたベース4上には、2対の
突起本体5およびウィング6を設け、その本体5の対間
には側壁5aおよび底壁4aよりなるスロットSが形成
されている。このスロットSに対し、図5のように、適
合する寸法の角状のアーチワイヤ8が通される。前記適
合により、ブラケット3はこのアーチワイヤ8に沿って
移動するとともに、このアーチワイヤ8によって前後方
向にも移動して、目的の歯を揃えることができるように
なっている。また、そのアーチワイヤ8が離脱しないよ
うに、同アーチワイヤ8の外側を通って結紮線9で、対
をなす突起本体5・5を結紮する。この突起本体5・5
の頭部には、ウィング6・6が横外側に向けて一体的に
設けてあり、このウィング6・6の下部に前記結紮線9
を係止することによって、その結紮線9が、突起本体5
・5から離脱するのを防止している。前記アーチワイヤ
8は、前記突起本体5を結紮する結紮線9によって外側
から押さえられ、前記スロットSからの離脱防止が図ら
れている。このような構成において、歯2を移動させよ
うとするには、図示しない牽引用の矯正用ゴムを、その
治療すべき歯の突起本体5と、他の安定した歯の突起本
体5との間に引っかけ、その弾性による牽引力で、治療
すべき歯をアーチワイヤ8に沿って移動矯正する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記結紮線9
を用いる従来の治療方法では、その結紮線9がウィング
6やアーチワイヤ8の上に突出し、その突出した部分が
唇の裏側や頬粘膜を損傷する、などの課題があった。ま
た、突起本体5やウィング6が小さいため、結紮線9を
取り付けて結紮する作業が高度の技術を要する、という
課題があった。さらに歯2を移動させようとするには、
図示しない牽引用の矯正用ゴムを、その治療すべき歯の
突起本体5と、他の安定した歯の突起本体5との間に引
っかけ、その弾性による牽引力で、治療すべき歯をアー
チワイヤ8に沿って移動矯正するのであるが、アーチワ
イヤ8の上面は前記結紮線9によって押さえられ、その
下面はスロットSの底壁4aに圧接されているので、ア
ーチワイヤ8と結紮線9との摩擦抵抗が大きくなり、歯
2をスムースにアーチワイヤ8に沿って移動させること
が難しい等の課題もあった。本発明は、このような課題
を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のような歯科矯正用ブラケットシートを
提供する。すなわち本発明は、ベース上に設けた一対ま
たはそれ以上の突起本体を有する歯科矯正用ブラケット
であって、前記対をなす突起本体の間には、所定寸法の
角形断面をもつ歯科矯正用のアーチワイヤを適合的に受
け入れるスロットを有するとともに、同突起本体先端に
はそれぞれウィング部を設け、前記スロットに適合的に
受け入れられた前記アーチワイヤならびに突起本体を覆
ってそのアーチワイヤの離脱を防止する結紮シートを有
し、同結紮シートは、両端付近を前記ウィング部に係止
するための、少なくとも二つの係止孔を有することを特
徴とする、歯科矯正用ブラケット。および、歯科矯正用
ブラケットの表面を覆い、同ブラケットのスロットに収
容されたアーチワイヤの離脱を防ぐ歯科矯正用ブラケッ
トの結紮シートであって、同シートは前記ブラケットの
ウィングに両端を引っかけて固定するための、少なくと
も二つの係止孔を有することを特徴とする、歯科矯正用
ブラケットの結紮シート。である。
【0005】
【作用】上記構成において、ブラケットシートは二つの
係止孔をウィング両端に引っかけると、そのブラケット
シートはアーチワイヤを内側に押さえて、ブラケットか
らの離脱を防止するように作用する。また、ブラケット
シートは、ブラケットを面的に覆ってウィングが唇の裏
側や頬粘膜に直接当接することを防ぐように作用する。
さらにブラケットとアーチワイヤとの間の摩擦抵抗が小
さいので、歯をスムースにアーチワイヤに沿って移動で
きる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例について、以下、図面にした
がって本発明の構成が実際上どのように具体化されるか
を、その作用とともに説明する。まず、図2は、本発明
の一実施例の分解斜視説明図であり、図中、1は下顎の
歯肉部、2は歯である。この歯2の前面には、歯科矯正
用ブラケット3のベース4が接着剤で接着されている。
このベース4には、一対またはそれ以上の突起本体5・
5が設けられ、各突起本体5・5の頭部には、それぞれ
横外向きにウィング6・6が一体的に設けられている。
前記対をなす突起本体5・5間には、スロットSが設け
られ、このスロットSには、断面角型のアーチワイヤ8
がスライド可能に挿着されている。このアーチワイヤ8
の前方には、伸縮可能なゴムのシートよりなる結紮シー
ト7があり、この結紮シート7には二つの細長い孔7a
・7aがあけられており、この二つの孔7a・7aは、
前記ウィング6・6へ引っかけることによって、アーチ
ワイヤ8がスロットS内から外れないように、かつ、ス
ロットS内をスライド可能に保持できる。
【0007】図1は、本発明の一実施例の斜視説明図で
あり、図中、1は下顎の歯肉部、2は歯である。この歯
2の前面には、歯科矯正用ブラケット3のベース4が接
着剤(図示せず)で接着されている。このベース4に
は、一対またはそれ以上の突起本体5が設けられ、各突
起本体5の頭部には、それぞれ横外向きにウィング6が
一体的に設けられている。対をなす突起本体5・5間に
は、スロットSが設けられて、その中に断面角型のアー
チワイヤ8が挿入され、そのアーチワイヤ8は、前記突
起本体5・5間から離脱しないように外側を結紮シート
7で覆い、その結紮シート7の係止孔7aをウィング6
に引っかけて係止している。この結紮シート7は、伸縮
可能なゴムのため、アーチワイヤ8ならびにブラケット
の突起本体5をカバーすることによって、前記アーチワ
イヤ8をスライド可能に保持し、かつスロットSから離
脱することを防止している。また、この結紮シート7
は、ブラケット3の外側を面的に覆うので、ブラケット
3が唇の内面や頬内面に直接当接するのを防止し、同内
面粘膜の保護をする効果がある。さらに、この結紮シー
ト9は、係止孔9a・9aをウィング6・6に係止する
だけでよいから、装着操作が極めて容易で、作業性が優
れている、などの多くの効果を有するものである。また
この結紮シート9aは、従来のような線状の結紮線でア
ーチワイヤ8を固定しているものに比較して、面状でア
ーチワイヤ8に接しているので、ブラケット3とアーチ
ワイヤ8との摩擦抵抗が小さくなるので、歯をスムース
にアーチワイヤ8に沿って移動できる。
【0008】
【発明の効果】以上本発明によれば、ブラケットのスロ
ットにアーチワイヤを受け入れ、そのアーチワイヤの上
から結紮シートをウィングに係止して結紮する構成とし
たので、結紮作業の作業性がよい。また結紮シートは、
アーチワイヤやブラケットを面的に覆うので、ブラケッ
トが唇の内面や頬内面に直接当接するのを防止し、同内
面粘膜の保護をすることができる。さらに結紮シート
は、二つの係止孔を有する簡単な構造であるため、製造
が容易で大量生産でき、コストが安くできる。その上こ
の結紮シートは、従来のような線状の結紮線でアーチワ
イヤを固定しているものに比較して、面状でアーチワイ
ヤに接しているので、ブラケットとアーチワイヤとの摩
擦抵抗が小さくなるので、歯をスムースにアーチワイヤ
に沿って移動できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視説明図である。
【図2】同実施例の斜視説明図である。
【図3】従来例の説明図である。
【図4】従来例の説明図てある。
【図5】従来例の説明図である。
【符号の説明】
3 ブラケット 4 ベース 5 突起 6 ウィング部 7 結紮シート 7a 係止孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース上に設けた一対またはそれ以上の突
    起本体を有する歯科矯正用ブラケットであって、 前記対をなす突起本体の間には、所定寸法の角形断面を
    もつ歯科矯正用のアーチワイヤを適合的に受け入れるス
    ロットを有するとともに、同突起本体先端にはそれぞれ
    ウィング部を設け、 前記スロットに適合的に受け入れられた前記アーチワイ
    ヤならびに突起本体を覆ってそのアーチワイヤの離脱を
    防止する結紮シートを有し、 同結紮シートは、両端付近を前記ウィング部に係止する
    ための、少なくとも二つの係止孔を有することを特徴と
    する、歯科矯正用ブラケット。
  2. 【請求項2】歯科矯正用ブラケットの表面を覆い、同ブ
    ラケットのスロットに収容されたアーチワイヤの離脱を
    防ぐ歯科矯正用ブラケットの結紮シートであって、 同シートは前記ブラケットのウィングに両端を引っかけ
    て固定するための、少なくとも二つの係止孔を有するこ
    とを特徴とする、歯科矯正用ブラケットの結紮シート。
JP29761092A 1992-08-28 1992-08-28 歯科矯正用ブラケットおよびその結紮シート Expired - Lifetime JPH0687861B2 (ja)

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