JPH0687822B2 - 飲料容器等のデイスプレ−スタンド - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （ａ）本発明の技術分野 本発明は、一般的に、飲料デイスプレースタンドに関
し、さらに詳しくは、高さを調節できる棚の上に、か
ん、瓶またはその他の容器に入つた飲料を積み重ねて陳
列するための、折り曲げて折りたたむことができ、瞬間
的に立体化することができる再使用可能なデイスプレー
スタンドに関するものである。

（ｂ）従来の技術およびその問題点 販売する品物を陳列するために例えば、スーパーマーケ
ツトまたはその他の小売店で使用するためのデイスプレ
ースタンドの種々の構造がすでに知られている。そのよ
うなデイスプレースタンドは、しばしば、単に順に品物
を積み上げるだけか、またはもとのカートンまたは箱を
一部切りとつて、陳列する代りのさらに人目をひくもの
として使用された。

かん、瓶または類似の容器に入つた飲料を陳列する場合
には、その品物の重量はかなり大きく、デイスプレース
タンドはその大きい重量を支え、かつスーパーマーケツ
トの従業員やお客の荒つぽい取り扱いに耐えうるように
充分丈夫でなければならない。

デイスプレースタンドの上に装着され、床に対して予め
定められた一定の高さに位置した水平の棚の上に飲料容
器を陳列することは当業者に公知である。その種の先行
技術のデイスプレースタンドに載せるには、飲料容器の
最初の一群を、床に接した台パネルの上に載せる。最初
の棚は、デイスプレースタンドの上の背面パネルに設け
た最初の予め形成されたスロツトの中にさし込まれる。
そしてこの最初の棚は水平の陳列位置におさまるように
され、位置決めされる。この位置で最初の棚は、最初の
スロツトによつてだけでなく専ら、台パネル上に載せた
品物の最初の群によつても下から支えられる。飲料容器
の第二の群をつぎに、最初の棚の上に載せる。つぎに、
第二の棚を、スタンドの背面パネルの上の予め成形した
第二のスロツトの中にさし込み、水平のデイスプレー位
置におさまるようにし、この位置で第二の棚は第二のス
ロツトによつてだけでなく、専ら、最初の棚の上に載せ
た品物の第二の群によつても下から支えられる。それ以
上の棚は最初と第二のスロツトに比べて高い位置につけ
たそれ以上の予め形成されたスロツトの中へさし込ま
れ、最終の棚と最終のスロツトに達するまで、デイスプ
レースタンドの積載が、上方向に上記のやり方でつづけ
られる。

このような先行技術のデイスプレースタンドから品物を
おろすには、代表的には、飲料容器を、最上棚から顧客
が取り除き、最上棚から容器全部を取り除いてから、そ
の空になつた最上棚を一般に水平の品物支持の陳列位置
から、格納または非使用の位置に動かして、顧客が、次
の下の棚の上の飲料容器を容易に取り上げうるようにす
る。先行技術の具体例の一つでは、それぞれの空の棚
は、一般に背面パネルと平行の垂直の位置に、棚の後縁
のまわりに回転させて、もつて行くことによつてその陳
列位置から格納位置に移動させられ、別の先行技術の具
体例では、それぞれの空の棚はスタンドの中へそれぞれ
のスロツトの中へさらに後方に押しこまれて全部または
一部が隠れた位置になる。

一般に、所期の目的には満足ではあるが、公知の先行技
術のデイスプレースタンドは、その使用に汎用性がある
とはいえない。スタンドの上の固定位置に個々の予め形
成したスロツトをつくると、棚を床から見ていろいろの
高さに調節して位置づけることができない。すなわち、
各スタンドは本質的に或る寸法の飲料容器用に特別注文
でつくられる。すなわち、ある高さのソフトドリンクか
んは、ある特定のスタンドに載せられるが、高さの異な
る半リツトル、１リツトルまたは２リツトルのソーダ瓶
はそれぞれ特定の寸法に設計された別々のスタンドの上
に載せねばならない。適切な寸法のデイスプレースタン
ドだけしか、特定の飲料容器に使えないので、これらの
特別注文のスタンドは、概して好ましくない。従つて、
いろいろの飲料容器を陳列しなければならない場合、店
主は、そのようなスタンドをたくさん在庫し、棚おろし
をしなければならない。

特別の大型デイスプレースタンドの種々の高さのところ
に多くの別々のスロツトをつくり、既知の寸法の特定の
品物を収容するために組立てる人がどこに各々の棚を置
くべきかの指示を与えることも当業者に公知である。し
かし経験によれば、そのような指示にも拘らず、この種
のスタンドは、しばしば不適切に組み立てられ、デイス
プレーの不安定さをまねく。結局、このようなデイスプ
レースタンドは適切に分解されるよりも捨てられ、また
別の品物を陳列するのに使われる。また、ある特定の寸
法の飲料容器のための寸法にしたデイスプレースタンド
が手もとにある場合、あるいは異なつた寸法の品物が手
もとにある場合には、経験によれば店員特に経験のない
店員は、よくデイスプレースタンドにちがう品物をの
せ、そのためデイスプレーが不安定になり、品物がこわ
れたり、もれたりする可能性があつた。

（ｃ）本発明の技術的課題 そこで、この発明は、折りたたんだ状態から瞬時的に立
体化するデイスプレースタンドであつて、特に、重量性
のある飲料容器を確実に支持して展示するとができ、し
かもサイズの異なつた飲料容器に対しても変更すること
なく適用可能な飲料容器デイスプレースタンドを提供す
ることにある。

（ｄ）本発明の技術的手段 本発明の一つの観点によれば、本発明は、品物を陳列す
るためのスタンドは、その上に品物を支えて積み上げる
ベース、縦方向にベースから上に伸びる直立の支柱、お
よびベースの上に積んだ品物によつて下から支えられ、
順次上に積んだ品物を支持する格納位置と陳列位置の間
の縦方向の移動のために支柱上に装着された棚とによつ
て構成されるものである。

本発明によれば、ベースから上の所望の高さに棚を連続
的に調節して移動させるための高さ調節機構が設けられ
る。このような高さ調節機構は、直立の支柱の中に形成
され、かつ少くとも部分的にそれに沿つて縦方向に伸び
るガイド溝および棚の上にあつて所望の高さに動かせる
ようにガイド溝に装着したガイド部片を含む。保持機構
は、棚が陳列位置にないときに、棚を格納位置に保持す
るために設けられる。

本発明の好ましい観点によれば、高さ調節機構は、最初
に述べたガイド溝に直角に位置する追加のガイド溝およ
び最初にのべたガイド部片に直角に位置する追加のガイ
ド部片を含む。それぞれのガイド溝は狭い部分と広い横
断部分を好ましくは有し、その結果、各々のガイド部片
は、それぞれのガイド溝の狭い部分と広い横断部分とに
受け入れられうる頸部と頭部とを有する。

本発明は、また、さらに追加の格納位置と追加の陳列位
置との間の縦方向の移動のために、支柱上に装着された
少くとも一つの追加の棚を設け、その追加の棚は、最初
に述べた棚の上に積んだ品物によつて下から支えられ、
順次追加の棚の上に積んだ別の品物をさらに支えるよう
にすることで具体化される。この場合、高さ調節機構
は、追加の棚に設けられていて、最初に述べた棚の上の
所望の高さにそれに沿つて移動するための同一のガイド
溝中に装着された少くとも一つの追加のガイド部片を含
む構成からなつている。この場合、上述の保持機構は追
加の棚が追加の陳列位置にないときに、追加の格納位置
にある追加の棚を保持する能力を有している。

各棚は、一般に平面状であり、陳列位置において水平面
上に横たわる。使用されないときは、各棚は格納位置に
移動し、棚は水平面に対してある角度に傾けられるよう
になつている。

好ましくは、保持機構は、直立支柱の上部に位置し、保
持機構と直立支柱の間に傾いた棚をつかまえる働きをす
る。これに関連して、直立の支柱の上部にヘツダーを装
着し、ヘツダーをダイ切断することによつて、はねかえ
り式に傾かせたフラツプとして保持機構を形成するのが
好ましい。

ここに述べたように、連続的に調節できる棚の装着の点
から見て、単一のデイスプレーの上に種々の高さの品物
を載せることができる。出来上がりのデイスプレーは極
めて汎用性であり、多くの異つた種々の品物、特に、多
くの異つた寸法で入つてくる広い範囲の飲料容器を保持
して展示するのに使用できる。

本発明の特徴は、段ボール、ボール紙または類似の材料
でデイスプレースタンドを構成し、直立の支柱を縦方向
の縁をもつ背面パネルとして構成し側面パネルを、背面
パネルに対してその縦方向の縁で蝶番状に連結すること
にある。ベースは、好ましくは、それにベースパネルが
蝶番状に連結した前面横断縁をもつ、一般に直立の前面
パネルを含む。

本発明のデイスプレースタンドを速かに立体化させるに
は、直立パネルと側面パネルを横切る折りたたみ線また
はひだをつけるのが好ましい。スタンドは、この折りた
たみ線に沿つて折りたたむことができ、またたたんだ状
態から立体化させることができる。たたんだ状態ではい
ろいろのパネルは、お互いに平行しており、立体化させ
た状態において、側面およびベースパネルは、背面パネ
ルに対して直角に拡がり、前面パネルは背面パネルと平
行してそれから離れて拡がる。

飲料容器の重い負荷を支えそれに耐えるためにベースパ
ネルに追加の支持体を与えるため、デイスプレースタン
ドはさらに、側面パネルの一つに蝶番状に連結され、立
体化した状態において、ベースパネルの下方で前面パネ
ルと背面パネルの間の空間に相互にのびる一対の支持パ
ネルを与えられる。支持パネルを相互に推し進めて、ス
ナツプ動作でスタンドを立てる手段が与えられる。この
ような推し進めの手段は、好ましくは、支持パネルの上
に形成されたスロツトの中に装着されたゴムバンドのよ
うな環状の弾性的にたわみうる索子で構成される。

本発明の特徴として考えられる新しい特色は添付の特許
請求の範囲に特に述べられている。しかし、本発明その
ものは、その構造および操作法に関しその追加の長所と
ともに、添付図面と関連して下記の個々の実施態様の説
明を読むことによつて、最もよく理解されよう。

（ｅ）本発明の実施例 以下、図面、特に第１図にもとづいて詳細に説明する。
参照符号（10）は、全部でなくとも少くとも一部、陳列
される品物自体によつて支えられるタイプの棚をもつ商
品デイスプレースタンドを示す。被陳列物品は、容器に
入れても入れなくてもよいが、容器に入れる場合、内容
物については、どんな物質でもよい。この場合、容器
は、硬質または半硬質の材料によつて形成されているも
のであればよい。第１図に示すように、被陳列物品は、
ガラスまたはプラスチツクの瓶に入れた炭酸飲料であ
る。下記の瓶入り飲料に関する説明は、説明と図示の容
易さのために提示したものであり、本発明の品物のデイ
スプレースタンドは、炭酸入りソフトドリンクスのデイ
スプレーに限定して企図されたものではないことは当業
者に容易に理解されよう。もつともこれは好ましい用途
であるが、陳列すべきいろいろな品物に応用できるもの
である。

スタンド（10）は適切な材料、好ましくはボール紙で製
作できる。スタンド（10）は、好ましくは、一枚のボー
ル紙からつくり、一枚の白紙に適当な折り曲げ線と切り
とり線を引き、その白紙の種々部分またはパネルをお互
いに所望の向きに曲げることによつてつくられる。スタ
ンドは、以下に説明するように、いろいろのパネルが平
行してお互いに実質上平坦に置かれた、たたんだ状態か
ら、第１図に示す立体化した状態すなわち使用状態にす
ることができる。この説明および特許請求の範囲におい
て、特定の方向または寸法に参照が行なわれた場合、そ
の指定は、スタンドの立体化した状態についてだけ有効
であり、たたまれた状態については有効である場合もな
い場合もあることを理解すべきである。

第１図に示すように、立体化したデイスプレースタンド
（10）は、前面の横断的な縁（14）に沿つて一般に垂直
な短い前面パネル（16）に蝶番状に連結された概して水
平なベースパネル（12）から成る。ベースパネル（12）
は、前面パネル（16）の高さだけ床から上に位置する。
スタンド（10）は、さらに、前面パネル（16）から一定
の間隙をもつて後方に位置し、かつ概してそれに平行に
のびる垂直な背面パネル（18）（第２図参照）を含む直
立の支柱から成る。直立の支柱は、また、背面パネル
（18）の横に縦方向にのびる縁、例えば第２図の縁（2
4）に蝶番状に、それぞれ連結された一対の側面パネル
（20）、（22）をも含む。側面パネル（20）、（22）
は、背面パネル（18）および前面パネル（16）に直角に
拡がり、これらを連結する。各側面パネルは、まん中に
ある垂直の結合線（26）でスタンドの反対側と結合した
一対のパネル部分を含む。

第５図で最もよく示されるように、それぞれ二つの支持
パネル部（28a）、（28b）および（30a）（30b）から成
る一対の支持パネル（28）、（30）が、それぞれ側面パ
ネル部に、その下部で蝶番状に連結されている。支持パ
ネル部（28a）、（28b）および（30a）、（30b）は、台
パネル（12）の下方で前面パネル（16）と背面パネル
（18）との間の空間の中へお互いに拡がつている。支持
パネル部（28a）、（28b）は、重ね合されて、長いスロ
ツト（32）を形成し、支持パネル（30a）、（30b）は、
重ね合されて、スロツト（32）に平行な同じような長い
スロツト（34）を形成する。スロツト（32）、（34）は
実質上ベースパネル（12）に垂直にのびる。それぞれの
スロツト（32）、（34）は、支持パネル部（28a）、（2
8b）および（30a）、（30b）の上縁の上に開いている。

好ましくは、ゴムバンド（36）のような環状の弾性的に
たわみうる素子から構成された弾発力付与部材が、支持
パネル（28）、（30）の上につけられる。バンド（36）
はスロツト（32）の中に装着された末端部を有し、この
ように装着されたとき、バンドは、わずかにのびてお
り、わずかに張力があるため、バンドは、わざととり除
かない限り、スロツト（32）、（34）から落ちることは
ない。

スタンド（10）には、スタンドの全高のほぼ半分の高さ
のところに側面と背面のパネルを横切つてスタンドに対
し横断的にのびる折り曲げ線（38）もついているので、
スタンドの上半分は、よりコンパクトな格納のために、
スタンドの下半分の上に折りたたんでそれと平行につけ
ることができる。このように折りたたむと、スタンドは
前述のたたんだ状態となり、側壁部は、第５図に示すよ
うに、外側にひろがり、バンド末端部も外側に同様に動
いて、バンドを伸長させる。伸長したバンドは、その弾
性によつて、絶えずもとの状態にもどろうとする。バン
ドのもどりは、支柱の二つの半分の折りたたみのために
防止される。

スタンドを立てるためには、スタンドの上半分を、下半
分から離して、スタンドを拡げるだけでよく、この拡げ
るのをわずかに始めただけで、バンド（36）がそれを引
きついで、蓄えたエネルギーを放出して、スナツプ動作
でスタンドを立体化した状態に展開し、その結果、前面
パネルと背面パネルはお互いに平行に離れて位置し、側
面パネルは、前面パネルおよび背面パネルに対して直角
になる。同時に、バンド（36）は、支持パネル（28）、
（30）をお互いにベースパネルの下方に向けて引つぱる
働きをし、そのためベースパネルは支持パネル部（28
a）、（28b）および（30a）、（30b）の上縁の上にのつ
てベースパネルを補強し、デイスプレースタンド（10）
の上にのせる瓶入り飲料の重さを支え、それに耐える助
けをする。

多数の棚、例えば、３個の図示の棚（40）、（42）、
（44）が、上方の傾いた格納位置（例えば、第３図の棚
（44）参照）、および一般に水平の陳列位置（例えば、
第１図参照）の間の縦方向の移動のためにスタンド（1
0）の上に装着され、陳列位置では、各々の棚は瓶入り
飲料そのものによつて下から支えられ、各々の棚は今度
はその上にのせた追加の瓶入り飲料を支える。

第１図に最もよく示されるように、瓶入り飲料（46）の
最初の群は、ベースパネル（12）の上に載せられ、これ
らの品物の上面が、その上に最初の棚（40）が確実に支
えられるようなプラツトホームまたは支持面を共同して
形成する。このように支えられた最初の棚（40）によつ
て、瓶入り飲料の第二の群（48）が、最初の棚（40）の
上にのせられ、これらの品物の上面が共同して、その上
に第二の棚（42）が支えられるもう一つのプラツトホー
ムまたは支持面を形成する。このように支えられた第二
の棚（42）によつて、瓶入り飲料の第三の群（50）が第
二の棚（42）の上にのせられ、これらの品物の上面が共
同して、その上に第三の棚（44）が支えられるもう一つ
のプラツトホームまたは支持面を形成する。最後に、こ
うして支えられた第三の棚（44）によつて、瓶入り飲料
の第四の群（52）が第三の棚（44）の上にのせられる。
この発明になるディスプレースタンド（10）において、
前記棚の数は、３個に制限されるものではなく、それよ
りも少なくてもよいし、あるいは多くてもよい。一例に
おいて、この発明になるディスプレースタンド（10）
は、被陳列物品の高さ寸法との関係において、スタンド
（10）の高さ方向に前記棚（40），（42）及び（44）に
加えて、追加棚を増設することができ、これらの追加棚
も、前記棚（40），（42）及び（44）と同様に、被陳列
物品によって下から支持され、追加棚にための追加格納
位置及び追加陳列位置との間において縦方向に移動可能
に、前記支柱にとりつけられるようになっている。

さらに本発明によれば、ベースパネル（12）上の所望の
高さに各々の棚を連続的に調節して移動させるための高
さ調節機構が提供される。高さ調節機構は、好ましい実
施態様においては、背面パネル（18）の中に形成され、
少くとも部分的にこれに沿つて縦方向にのびる少くとも
一つ、好ましくは一対のガイド溝（54）、（56）から成
る。前記一対のガイド溝（54），（56）は、前記背面パ
ネル（18）の高さ方向にのびる一定の幅で、狭幅横断面
の軌道部（58），（60）をそれぞれ有する。さらに、前
記一対のガイド溝（54），（56）は、前記軌道部（5
8），（60）よりも広幅横断面でなっていて、前記軌道
部（58），（60）に対して直角に交差してのびる追加ガ
イド溝（62），（64），（66）及び（68）をそれぞれ有
している。

高さ調節機構は、また、それぞれの軌道部（58）、（6
0）に沿つて所望の高さに移動させるためにガイド溝（5
4）、（56）の中に装着できる少くとも一つの、好まし
くは一対の横断的に離れて位置するガイド部片またはタ
ブ（70）、（72）を含む。第２図に示すように、代表的
なタブ（70），（72）は、前記一対の追加ガイド溝の中
へ矢印Ａの方向に自由に挿入できるように追加ガイド溝
（64），（68）または（62），（66）と同じかわずかに
狭い横幅をもつ追加のガイド部片としての頭部（78），
（80）を有している。タブ（70）、（72）はまた矢印Ｂ
の方向にそれに沿つて自由にスタンドしうるように軌道
部（58）、（60）と同じかわずかにせまい横幅をもつ頸
部（74）、（76）を有する。

各々の棚は、スタンドを立体化した状態にする前または
後に軌道部に沿つて移動するために装着できる。各々の
棚は、スタンドを置く床の上の所望の高さに、不定に調
節できる連続的な類似の方法で、位置させることがで
き、前述の実施態様におけるように、予め定められたわ
ずかな不連続な高さだけに限定されない。このことはス
タンドの汎用性を大きく増加させ、種々の品物を陳列す
るのにこのスタンドを使うのを可能にする。

使用時、顧客は最上棚（44）から瓶入飲料を取り出し、
棚（44）が空になつたら、棚（44）を前述の格納位置に
動かして、顧客が次の下の棚（42）の上の瓶入飲料に近
づけるようにしなければならない。この目的のため、直
立支柱の上部にヘツダー（82）を装着する。ヘツダー
（82）は、好ましくは、ボール紙のような適当な材料で
つくつた不連続構造であり、スタンド（10）と同様、一
枚の白紙から形成され、この白紙を折りたたみ線と切り
とり線で折り曲げて図示の所望の形状にする。ヘツダー
（82）は、完全に組み立てた状態では、前面部（84）、
一対の側面部（86）、（88）、背面部（90）および傾斜
部（92）を有する。ヘツダーの装着状態では、側面部
（86）、（88）は、側面パネル（20）、（22）と同じ幅
に拡がり、かつそれを摩擦によつて抱きかかえる。背面
部（90）は背面パネル（18）と同じ幅に拡がり、かつそ
れを摩擦によつて抱きかかえる。そして傾斜部（92）
は、前縁（94）から背部（90）まで後下方へ一定の傾斜
でのびる。フラツプ（96）が、その中央部で傾斜部（9
2）からダイ切断され、押し出される。フラツプ（96）
は折り曲げ線（98）のまわりに回転できる。

第３図に示すように、最上棚（44）が空になつて保管位
置に動かしたときは、棚（44）をまず矢印の方向に上へ
動かし、つぎに棚（44）を、ガイド溝（58）、（60）に
装着したままで、曲がつた矢印Ｃの方向に背面パネル
（18）の方へ上向きに傾ける。同時にフラツプ（96）
を、折り曲げ線（98）のまわりに充分な距離前に回転さ
せて、棚（44）の前縁部（100）がフラツプ（96）の後
に結局位置するようにする。フラツプ（96）をはなすと
フラツプは、傾斜部（92）の面の中のもとの位置にもど
ろうとし、このもどりの間にフラツプ（96）は、格納位
置に棚（44）をつかまえ、留め金状にそれを保持する。
この位置では、第４図に最もよく示されるように、棚
（44）は背面パネル（18）と平行となり、それに押しつ
けられる。第４図にも示されるように、つかまえられた
棚（44）はそのタブ（70）、（72）に対して曲がる。こ
の曲がりを容易にするためには、タブ（70）、（72）の
頸部（74）、（76）を横ぎつて横断的な折目の線をつく
ることができる。

同じ方法で、棚（42）の瓶入飲料が空になつたら、矢印
Ｂの方向に上に動かして、つぎに、同じフラツプ（96）
の下につかまえるように矢印Ｃの方向に傾けることがで
きる。最後に、最下棚（40）の瓶入飲料が空になつた
ら、上述と同じ方法で動かして、その同じフラツプ（9
6）の下に保管位置に保つて、全ての棚か単一のフラツ
プ（96）によつて同一の保管位置に同時に保つことがで
きるようにすることができる。

スタンドを、格納位置に、棚と予め組み立てておき、ス
タンドを立てたときに、各々の棚がフラツプ（96）の下
方から自由にでき、所望の高さまで引つぱり下げること
ができるようにするとさらに便利である。

上述の各々の素子またはその二つの以上が共同して上述
の種類と異なる他の種類の構造において有用な用途を見
出すこともできる。

例えば、棚は単一のフラツプ（96）で保持される必要は
なくて、二つ以上のフラツプで同様によく保持でき、ま
た、そのようなフラツプは、不連続のヘツダーの上に位
置される必要はなく、背面パネル（18）および／または
側面パネル（20）、（22）の上に形成されてもよい。ガ
イド溝および対応するタブは図示するもののように一対
のものに限定される必要はなく、２個より多くても少く
てもよい。ガイド溝は、同様に背面パネルでなくて側面
パネルの中に形成してもよく、この場合ガイド部片は、
各々の棚の外側に横断的にのびかつその上に設えられた
ガイドピンまたはダボとして形成するのが有利であり、
このダボは、ガイド溝に沿つてどんな高さにもスライド
させうる。また、軌道部は単一の連続コースである必要
はなく、中断した同一線上の一組のコースから成つても
よい。フラツプを保持機構として設けるのでなく、実際
上他のどんな保持材たとえばクリツプも使用できること
に注意すべきである。

本発明は飲料デイスプレースタンドを具体例として図示
し説明したが、本発明の精神または添付特許請求の範囲
の範疇から離れることなしに種々の改変および構造の変
化を行なうことができるので、開示の詳細に限定される
ことを意図したものではない。

これ以上の解析なしに、前記事項は完全に本発明の要点
を開示しているため、第三者は、現行の知識を応用し
て、先行技術の観点から本発明の一般的または特異的な
観点の必須の特性を公平に構成するという特徴を除外す
ることなしに、これを種々の用途に容易に適用でき、そ
のためそのような適用は添付特許請求の範囲の等価物の
意味と範囲の中に包含されるべきであり、かつそのよう
に意図されるべきものである。

【図面の簡単な説明】

本発明の好ましい実施態様を図面に示す。 第１図は、本発明による飲料容器によつて陳列位置に支
持された棚をもつ組立てたデイスプレースタンドの正面
斜視図、 第２図は、組み立て中、ただし飲料容器をのせる前の第
１図のスタンドの正面斜視図、 第３図は、空の棚を格納位置へ移動させる状態を示す第
１図のスタンドの正面斜視図、 第４図は、第３図の線４−４に沿つた断面図、 第５図は、第３図の線５−５に沿つた断面図である。 （10）……デイスプレースタンド （12）……ベースパネル （16）……前面パネル （18）……背面パネル （20）、（22）……側面パネル （28）、（30）……支持パネル （36）……ゴムバンド （40）、（42）、（44）……棚 （46）、（48）、（50）……被陳列物品 （54）、（56）……ガイド溝 （70）、（72）……ガイド部片 （82）……ヘツダー （96）……フラツプ

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（ａ）被陳列物品を積み重ねて支持するこ
   とができるベースと、 （ｂ）縦方向に前記ベースから上方に向けてのびる直立
   した支柱と、 （ｃ）前記ベースの上に積んだ被陳列物品によって下方
   から支えられ、順次、上に積んだ被陳列物品を支持し、
   水平な面に対して角度をもって傾けられた格納位置と、
   水平な面内に横たわる陳列位置との間において縦方向に
   移動可能なように支柱上に取り付けられた棚と、 （ｄ）前記支柱に形成されていて、少なくとも部分的に
   前記支柱に沿って縦方向にのびるガイド溝、および前記
   棚に形成されていて、所望の高さに動かすことができる
   ように前記ガイド溝に係合するガイド部片を含み、前記
   ベースから上方に向けて所望の高さに棚を連続的に調節
   して移動させるための高さ調節機構と、 （ｅ）前記支柱の上方部分に設置され、傾けられた棚を
   支柱との間で捉えるべく働き、前記棚が陳列位置にない
   ときに、該棚を格納位置に保持するための保持機構とか
   らなることを特徴とする飲料容器等のディスプレースタ
   ンド。
2. 【請求項２】前記棚およびガイド部片が、概して平面状
   であり、前記ガイド部片が、前記ガイド溝を通り越して
   後方にのびていることを特徴とする特許請求の範囲第
   （１）項に記載のディスプレースタンド。
3. 【請求項３】前記高さ調整機構が、前記直立支柱に設け
   た前記ガイド溝に対して直角に交差してのびる追加ガイ
   ド溝と、前記棚に設けた前記ガイド部片に対して直角に
   交差してのびる追加ガイド部片とを含むことを特徴とす
   る特許請求の範囲第（１）項に記載のディスプレースタ
   ンド。
4. 【請求項４】前記ガイド溝が、狭い横断面部分と広い横
   断面部分とを有し、前記ガイド部片が、前記ガイド溝の
   狭い横断面部分と広い横断面部分にそれぞれ対応して受
   け入れられうる頸部および頭部を有することを特徴とす
   る特許請求の範囲第（１）項に記載のディスプレースタ
   ンド。
5. 【請求項５】前記棚上に載置した被陳列物品によって下
   から支持され、追加格納位置および追加陳列位置との間
   において縦方向に移動可能なように支柱上に取り付けら
   れた少なくとも一つの追加棚を有し、順次、前記追加棚
   の上に積んだ別の被陳列物品を支え、前記高さ調節機構
   が、前記支柱に設けたガイド溝と、前記追加棚に形成さ
   れていて、前記棚の上の所望の高さに移動可能なように
   前記ガイド溝に係合する少なくとも一つの追加ガイド部
   片を含み、前記保持機構が、前記追加棚が追加陳列位置
   にないときに、追加格納位置に前記追加棚を保持する能
   力をもつことを特徴とする特許請求の範囲第（１）項に
   記載のディスプレースタンド。
6. 【請求項６】前記保持機構は、直立支柱の上部にヘッダ
   ーを有し、前記ヘッダーは、保持機構を構成するはねか
   えり式に付勢されたフラップを含むことを特徴とする特
   許請求の範囲第（１）項に記載のディスプレースタン
   ド。
7. 【請求項７】前記直立支柱が、縦方向の縁をもつ背部パ
   ネルであり、さらに背部パネルに縦方向において蝶番状
   に連結された側面パネルを含み、前記ベースは、前面横
   断縁をもった概して直立の前面パネルと、前記前面パネ
   ルに前面横断縁において蝶番状に連結されているベース
   パネルとを含むことを特徴とする特許請求の範囲第
   （１）項に記載のディスプレースタンド。
8. 【請求項８】直立パネルに対して直角にのびる折り曲げ
   線を有し、そのまわりにスタンドを折り曲げたり、折り
   畳んだ状態から立体化した状態に移行することができる
   ことを特徴とする特許請求の範囲第（７）項に記載のデ
   ィスプレースタンド。
9. 【請求項９】（ａ）被陳列物品を積み重ねて支持するこ
   とができ、前面横断縁をもった概して直立の前面パネル
   および前記前面パネルに前面横断縁において蝶番状に連
   結されているベースパネルとを含むベースと、 （ｂ）縦方向に前記ベースから上方に向けてのび、縦方
   向の縁をもつ背部パネルであり、さらに背部パネルに縦
   方向において蝶番状に連結された側面パネルを含み、直
   立パネルに対して直角にのびる折り曲げ線を有し、その
   まわりにスタンドを折り曲げたり、折り畳んだ状態から
   立体化した状態に移行することができる直立した支柱
   と、 （ｃ）前記ベースの上に積んだ被陳列物品によって下方
   から支えられ、順次、上に積んだ被陳列物品を支持し、
   格納位置と陳列位置との間において縦方向に移動可能な
   ように支柱上に取り付けられた棚と、 （ｄ）前記支柱に形成されていて、少なくとも部分的に
   前記支柱に沿って縦方向にのびるガイド溝、および前記
   棚に形成されていて、所望の高さに動かすことができる
   ように前記ガイド溝に係合するガイド部片を含み、前記
   ベースから上方に向けて所望の高さに棚を連続的に調節
   して移動させるための高さ調節機構と、 （ｅ）前記棚が陳列位置にないときに、該棚を格納位置
   に保持するための保持機構とからなることを特徴とする
   飲料容器等のディスプレースタンド。
10. 【請求項１０】前記棚が、陳列位置において水平面上に
    位置し、かつ前記陳列位置において水平面に対して所定
    の角度で傾けられることを特徴とする特許請求の範囲第
    （９）項に記載のディスプレースタンド。
11. 【請求項１１】前記保持機構が、直立支柱の上部に位置
    し、前記保持機構と直立支柱との間に傾いた棚を捉える
    働きをすることを特徴とする特許請求の範囲第（10）項
    に記載のディスプレースタンド。
12. 【請求項１２】前記側面パネルの一つに蝶番状に連結さ
    れ、立体化した状態において、ベースパネルの下方で前
    面パネルと背面パネルの間の空間に相互にのびる支持パ
    ネル、および前記支持パネルを相互に推し進めて、スナ
    ップ動作でスタンドを立体化させる手段を含むことを特
    徴とする特許請求の範囲第（９）項に記載のディスプレ
    ースタンド。
13. 【請求項１３】各支持パネルが、立体化した状態におい
    て、前記ベースパネルに実質的に直角にのび、それぞれ
    の支持パネルの縁の上に開く長いスロットを有し、前記
    ベースパネルは、立体化した状態で各々の支持パネルの
    上縁部の上に載り、推し進める手段が各スロットの中に
    装着され、スロットの間を支持パネルに沿ってのびる環
    状の弾性的にたわみうる素子を含むことを特徴とする特
    許請求の範囲第（12）項に記載のディスプレースタン
    ド。