JPH0687808B2 - 製靴用機械における靴のクランプ装置 - Google Patents

製靴用機械における靴のクランプ装置

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JPH0687808B2
JPH0687808B2 JP23471289A JP23471289A JPH0687808B2 JP H0687808 B2 JPH0687808 B2 JP H0687808B2 JP 23471289 A JP23471289 A JP 23471289A JP 23471289 A JP23471289 A JP 23471289A JP H0687808 B2 JPH0687808 B2 JP H0687808B2
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宏治 門川
恒則 渡辺
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リーダー株式会社
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、靴を製作する場合に甲皮を靴型とともにク
ランプし、糊付機や起毛機等の製靴用機械に最適に適用
できる製靴用機械における靴のクランプ装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、皮靴を製造するのに使用される糊付機や起毛機に
おいて、本底と靴本体(甲皮)とを接着するのに、加工
テーブル上に靴型とともに靴本体を上向きにセットし、
固定しておくためのクランプ装置が装備されている。
このクランプ装置としては、靴本体の爪先部を支持する
ための爪先クランプ部と、踵部をクランプするための踵
クランプ部とがある。そして、爪先クランプ部と、踵ク
ランプ部との何れか一方または両方を加工テーブル上に
設けていた。
これらの爪先クランプ部、および踵クランプ部の従来例
としては、例えばシリンダ等の駆動手段によって左右1
対の挾持アームを開閉自在に駆動させる構造によって靴
型とともに甲皮を上向きにして挾持し、加工テーブル上
にセット固定させるものがあった。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで靴は左右1対にて1足を構成するもので、その
形状が略左右対称で異なる。またデザインも多様化し、
サイズも大小様々であるので、加工条件が一様ではな
い。
そして靴本体のクランプによるセット位置に精度が高い
ことが要求されるが、上記従来のクランプ装置において
は、左右1対の挾持アームのストロークが一定であり、
セットすべき靴本体の加工条件が例えば左右、異なるこ
とから左右1対の靴本体(甲皮)のセット位置を正確に
選択してセットすることが難しく、セット位置に誤差を
生じていた。特に、爪先部分においては先端部から土踏
まず部分にかけて内側から外側にかけて湾曲してた曲線
を描いて形成されているので、踵部分の幅方向において
中心を選定することが難しい。殊に左右、1対の靴型に
おいては爪先部分の形状が対称的に大きく異なるため、
誤差の拡大域は一層大きいものになる。
従って糊付機において糊付けを行う場合に、ノズルの靴
本体(甲皮)に対する接触位置がセット誤差に伴って生
ずるため、このセット誤差に起因するバラツキに伴って
糊付個所に狂いが生ずる。また起毛機による甲皮に対す
る起毛位置にも誤差を生じ、製品としての歩留りが悪く
なっていた。
〔課題を解決しようとする手段〕
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、底部を
上面にして加工テーブル上にセットされる被加工物とし
ての靴本体の爪先部を挾持する爪先クランプ機構部と、
該爪先クランプ機構部に対し長手方向中央軸線上に設け
られるとともに前記靴本体の踵部を挾持する踵クランプ
機構部とから成り、前記爪先クランプ機構部は、前記踵
クランプ機構部に対して移動自在に設けられ前記靴本体
の爪先下面を左右から支持するように踵部に向かって略
45°に下がり勾配の斜面部を対向して上面に設けた左右
1対の支持駒体と、該支持駒体を開閉自在に駆動する1
つの駆動手段とから形成され、前記踵クランプ機構部
は、靴本体の踵部の左右に位置する1対の挾持アームお
よび該挾持アームを開閉可能に駆動する駆動手段により
形成されるメインクランプ部と、該メインクランプ部の
下方に配置され、前記靴本体を被冠する靴型に対して左
右に位置する1対の挾持アーム、該挾持アームをばね材
を介して対向する方向に摺動自在に保持する支持バー、
該挾持アームを開閉自在に駆動する他の駆動手段よりな
るサブクランプ部とから構成されるという手段を採用し
た。
〔作用〕
靴本体(甲皮)の上面、外縁部に糊付作業を行ったり、
起毛処理を行う事前に加工テーブル上に、靴型とともに
甲皮を上向きにしてセット、固定する。
こうしてスタート用のスイッチ等を押圧すると、踵クラ
ンプ機構部に対して爪先クランプ機構部が接近する。
次いで踵クランプ機構部と長手方向中央軸線上に設けら
れた爪先クランプ機構部の駆動手段が駆動することによ
って左右1対の支持駒体が対向する方向に閉じて左右の
斜面部が靴本体の爪先部分を押圧して爪先部分のセット
位置を踵部分の長手方向中央軸線上に移動させて修正す
る。
最後に踵クランプ機構部の左右1対の挾持アームが駆動
手段によって閉じて靴本体の踵部を挾持する。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に従って糊付機に適用した場合を一
実施例として説明する。
第1図および第2図は糊付機としての装置の全体概要を
示し、このうち1は底部を上面にして甲皮1aを靴型2に
被せ、加工テーブル3に装備された支持台4に着脱自在
に取付けられる被加工物としての靴本体である。
5は加工テーブル3の上面に設けられた爪先クランプ機
構部であり、この爪先クランプ機構部5は被加工物とし
ての前記靴本体1aの爪先部1bを挾持するためのものであ
る。6は爪先クランプ機構部5に対し前記加工テーブル
3の長手方向中央軸線A上に設けられた踵クランプ機構
部であり、この踵クランプ機構部6は前記靴本体1の踵
部1cを挾持するためのものである。
そして、第3図および第4図において、前記爪先クラン
プ機構部5は、前記踵クランプ機構部6に対して移動自
在であり、前記靴本体1の爪先部1bの下面を左右から支
持するように、踵部1cに向かって略45°で下がり勾配の
斜面部7a,7aを対向して上面に設けた左右1対の支持駒
体7,7と、該支持駒体7,7を対向する方向に駆動するため
の第1の駆動手段としてのブレーキ付きのシリンダS
1と、前記靴本体1の爪先部1bの上面の幅方向の略2等
分個所に前記支持駒体7,7と直交して当接自在となって
爪先部1bの設置高さを規制するための顎部8aを有し、該
1対の支持駒体7,7に直交してその間に位置する長手方
向中央軸線A上に第2の駆動手段としてのシリンダS2
駆動力によって回転自在に設けられた略Z字状の押さえ
アーム8とから形成される。
第2図、第3図において、前記爪先クランプ機構部5を
前記踵クランプ機構部6に対して移動自在にするための
手段としては、加工テーブル3上に上下に敷設された2
本のガイド・レール9,9に摺動自在に袴設されて前記爪
先クランプ機構部5を搭載した移動台10にシリンダS3
シリンダ・ロッドの先端を固着し、このシリンダ・ロッ
ドの伸縮によってガイド・レール9,9に沿って移動台10
を移動自在となす。
また前記シリンダS1は取付枠11を用いて前記移動台10の
略中央に縦に固着される(第3図参照)。
すなわち第3図、第5図において、前記1対の支持駒体
7,7を左右に開閉自在にするための駆動手段としては、
該支持駒体7,7を上端に装着した略く字状の可動アーム1
2,12の下端をピン13,13を用いて回転自在に前記取付枠1
1の上下方向の略中間部の左右位置に枢着し、一端が前
記シリンダS1のシリンダ・ロッドの先端にピン14により
重合して枢着した駆動リンク15,15の他端を前記1対の
可動アーム12,12の略中間部にピン16,16を用いて枢着し
ている。また前記押さえアーム8を回転自在に駆動させ
るための手段としては、前記取付枠11の上面に設けた取
付凹部11a内に前記押さえアーム8の下方隅角部を軸17
を用いて枢着するとともに、該隅角部から略直角に外向
きに突設された駆動片8bを軸18および連結部材19を用い
て前記シリンダS2のシリンダ・ロッドの先端に枢着して
いる。
そして、前記シリンダS2の下端は、前記取付枠11の前面
に設けた取付板20,20に軸21を用いて枢着されている。
また第3図および第6図において前記踵クランプ機構部
6は、第3の駆動手段により開閉自在になって前記靴本
体1の踵部1cをクランプするための左右1対の挾持アー
ム22,22を有するメインクランプ部23と、該メインクラ
ンプ部23の下方に配置され、前記靴本体1を被冠する靴
型2を第4の駆動手段によって開閉自在にクランプする
ための左右1対の挾持アーム24,24を有するサブクラン
プ部25と、前記メインクランプ部23の長手方向中央軸線
A上に前記爪先クランプ機構部5の前記押さえアーム8
と協同して後方向から靴本体1の踵部1cに当接すること
によってセット誤差を生ずることなく、上面を規制する
ような顎部26aを有し、第5の駆動手段によって回転駆
動されるように前記押さえアーム8に対向して(図にお
いて)前後方向に配置される略C字状の押さえアーム26
とから形成される。
前記メインクランプ部23は、前記加工テーブル3の上に
前記長手方向中央軸線Aの上に固定された略断面L字状
の支持枠27の左右に前記長手方向中央軸線Aを挾むよう
に設けられた取付部27aに略中央部が支軸28,28によって
枢着され、先端には把持部22a,22aを有する左右1対の
前記挾持アーム22,22と、該挾持アーム22,22の後端部間
に設置されて該挾持アーム22,22の後端部を左右に開閉
するように、左右双方に伸縮する双方向性のシリンダ・
ロッド29,29を有する前記第4の駆動手段としてのシリ
ンダS4と、該挾持アーム22,22の後部を連結するために
一端をピン30a,30aによって前記挾持アーム22,22の前記
支軸28,28の近傍に連結されるとともに他端を相互に重
合してピン30bによって枢着されて該ピン30bをガイド用
のスリット32a内に摺動自在に遊嵌した略く字状に形成
された左右1対の結合リンク32,32と、前記挾持アーム2
2,22の中間の長手方向中央軸線Aの上に靴本体1の踵部
1cに当接自在に前記支持枠27に緩衝用のスプリング(図
示せず)を介してピン34,34によって取付けられた踵検
知部材33とから形成される(第4図、第6図参照)。前
記押さえアーム26は駆動源としてのシリンダS5のシリン
ダ・ロッドが軸26bによって押さえアーム26の下方隅角
部に枢着されて、このシリンダ・ロッドの伸縮によって
取付軸26cを中心に図において前後方向に回転すること
により、起倒自在になる。
またこのメインクランプ部23の下方に設けられた前記サ
ブクランプ部25は、前記靴本体1が被せられた靴型2を
左右からクランプするために、開閉自在に対向した左右
1対の挾持アーム24,24と、外装したコイルバネ35を介
して該挾持アーム24,24を対向方向に摺動自在に保持す
る支持バー36と、前記挾持アーム24,24を開閉自在に駆
動するように、前記支持枠27の左右に対向して固着され
た第4の駆動手段としてのシリンダS6,S6と、から形成
される。
37はセットされた靴型2が左右何れかの靴であるか否か
を判別し、1対の前記挾持アーム24,24の開閉を制御す
るための検知手段であり、この検知手段37は、前記コイ
ルバネ35を2つのコイルバネ35a,35aに同軸に2分割す
ることによって該コイルバネ35a,35aを左右に配して該
コイルバネ35a,35aのばね附勢力を中間部において常
時、受けるように前記支持バー36に摺動自在に遊嵌され
た移動部品としての筒体38と、該筒体38に係合自在にな
るように下方、近傍に配置された検知バー39とから形成
される。
第1図、第3図において靴本体1を被冠した左右何れか
の前記靴型2が着脱自在に上向きに固定される前記支持
台4は、前記爪先クランプ機構部5と、前記踵クランプ
機構部6との間の該踵クランプ機構部6寄りに、長手方
向中央軸線A上に起倒自在に且つ昇降自在に設置され
る。
前記靴型2の起倒自在に且つ昇降自在に支持させるため
の駆動手段としては、前記加工テーブル3の上面に固定
される取付枠40の側板40a,40aに左右に突設した支軸41,
41によって揺動自在に支持される昇降用のシリンダS
7と、下端が前記取付枠40の外側、下端に設けた取付片4
0bに軸42によって枢着され、シリンダ・ロッド43が前記
シリンダS7の外周に設けた取付片44に軸45を用いて枢着
した起倒用のシリンダS8とから形成される。
尚、第1図、第2図において46は前記加工テーブル3上
においてX軸方向(長手方向中央軸線Aと直交する水平
方向)X、同一水平面においてX軸方向Xに直交するY
軸方向(長手方向中央軸線A方向)Y、さらにX軸方向
XおよびY軸方向Yに直交する垂直方向のZ軸方向(高
さ方向Z)Zとの3方向に前記靴本体1の上面、外縁部
(以下、これはクランプ装置によって図示される状態を
いう)に追従して駆動しながら、接着材を吐出して塗布
させるためのノズル体である。このノズル体46は左右の
靴型2のうち、1つの靴型2の加工データを下にその左
右の別を判別するとともに、例えば男用または女用等性
別毎の形状変化、デザインの種類毎の形状変化、幾段階
かのサイズ等の別に応じてこれを検知し、コンピュータ
による演算処理によってデータを修正して夫々のモータ
の回転方向、速度を制御することによってそれぞれX軸
方向X、Y軸方向Y、Z軸方向Zに移動テーブルを介し
て駆動されるようになっている。
この発明の一実施例は上述のような構成からなり、1対
の靴本体1の上面、外縁部の糊代に相当する個所に糊付
作業を行うのには、加工テーブル3上に設置された支持
台4の上方の支持棒に、着脱自在に固定される例えば左
側の靴型2に、例えば左側の靴本体1を被冠し、セット
させる。
そして図示しないスイッチ・パネルに設けた電源ボタ
ン、およびセットボタン等を押すと、駆動源としてのシ
リンダS5が駆動することによってそのシリンダ・ロッド
が伸びるので、踵クランプ機構部6の押さえアーム26は
取付軸26cを中心に軸26bの枢着個所としての隅角部がシ
リンダ・ロッドに押上げられて上方の当接部26aは略水
平になるまで回転する。
次いで、靴型2がセット固定されている支持台4は、シ
リンダS7が駆動することによって所定位置まで上昇し、
踵部1cは踵検知部材33に当接する。また略水平にまで回
動している略C字状の押さえアーム26の前記当接部26a
に靴型2に被せた靴本体1の踵部1cは当接し、踵部1cの
上面は規制される。
次に爪先クランプ機構部5の上面に設けた移動台10はシ
リンダS3のシリンダ・ロッドが伸びることにより、2本
のガイド・レール9,9に案内されながら、第1図および
第3図に図示の如く、踵クランプ機構部6に向かって靴
本体1の長さに応じて所定位置まで移動する。
そして、第3図、第4図に示すように爪先クランプ機構
部5のシリンダS2が駆動することによりシリンダ・ロッ
ドが伸びるため、前方の押さえアーム8は軸17を中心に
顎部8aが水平になるまで回転し、支持台4にセット固定
されている靴本体1の爪先部1bの上面の幅方向の2等分
個所に顎部8aが当接する。この時、押さえアーム8は全
体形状が略Z字状であり、上方に形成された顎部8aが靴
本体1の爪先部1bに略水平に上方から当接するから、セ
ット固定される靴本体1のセット位置がズレ動いて固定
精度が狂うことはない。
その後、第3図、第5図においてシリンダS1が駆動して
シリンダ・ロッドが伸びると、このシリンダ・ロッドの
先端に軸14によって夫々一端が枢着されている左右1対
の駆動リンク15,15によって左右1対の可動アーム12,12
は押されるため、この可動アーム12,12はピン13,13を中
心に対向して回転して閉じることにより、靴本体1の爪
先部1bの下面を1対の支持駒体7,7によって下方から支
持する。
この時、この1対の支持駒体7,7の上面には対向して踵
部1c方向に向かって下り勾配の斜面部7a,7aが形成され
ているので、右側または左側の何れの靴型2の靴本体1
であっても長手方向中央軸線Aに靴本体1の爪先部1bの
幅方向の中央2等分個所が一致されることにより靴本体
1の爪先部1bは水平面内において精度良くセット固定さ
れる。次いで、踵クランプ機構部6のメインクランプ部
23の両方向性のシリンダS4のシリンダ・ロッド29,29が
伸びると、左右の挾持アーム22,22は、ピン28,28を中心
に先端側が閉まるので、把持部22a,22aによって靴本体
1の踵部1cは左右から挾持される。
しかも、メインクランプ部23の下方に設けたサブクラン
プ部25のシリンダS6,S6のシリンダ・ロッドが対向して
伸びるので、支持バー36に水平に保持されている1対の
挾持アーム24,24は、支持バー36によって誤差を生ずる
ことなく、正確に対向する方向に移動、案内されなが
ら、2分割されたコイルバネ35a,35aの弾発力に抗して
閉じる。このようにしてサブクランプ部25の左右の挾持
アーム24,24によって左右何れかの靴型2を挾持する
が、この際メインクランプ部25の1対の挾持アーム22,2
2にて靴本体1を挾持したことによるメインクランプ部2
3のクランプ作用と協同して靴本体1の同一水平面内に
おける取付精度は何れか一方のクランプ状態に比して高
くなる。
この時、2分割されたコイルバネ35a,35aによって支持
バー36に遊嵌された移動体としての筒体38は、常時、中
央にばね附勢されるので、1対の挾持アーム24,24によ
って左右何らかの靴型2をクランプする時に、靴型2が
右か左かの相違に伴って挾持アーム24,24の移動量が相
違するため、この筒体38が検知バー39に触れることによ
って移動量の変化を検知し、左右何れかの靴型2である
か、否かを判別する(第6図参照)。
このようにして、爪先クランプ機構部5の左右1対の支
持駒体7,7と、踵クランプ機構部6のメインクランプ部2
3の左右の挾持アーム22,22およびサブクランプ部25の1
対の挾持アーム24,24とによって長手方向中央軸線A上
に靴本体1の爪先部1bと踵部1cとの夫々の幅方向の2等
分個所が一致されるようにクランプされるとともに、靴
本体1の爪先部1bと踵部1cの高さは爪先クランプ機構部
5と踵クランプ機構部6との押さえアーム8,26によって
長手方向中央軸線A上において前後から位置決めされる
(第3図、第4図参照)。従って、靴本体1は前後、左
右、高さ方向の3方向において基準となる長手方向中央
軸線A上において精度が高くクランプされる。而して、
左右何れかの靴型2に被せられた靴本体1の糊代に相当
する上面、外縁部を1周するように、ノズル46がX軸方
向X、Y軸方向Y、Z軸方向Zの3方向に1つの靴型2
の加工データをもとにコンピュータによる演算処理によ
ってそれぞれの移動テーブルがモータにより移動するこ
とによって接着剤が供給され、塗布されていく。
そして、左右何れかの靴本体1の上面、外縁部の糊代個
所に糊付けが行なわれると、踵クランプ機構部6のシリ
ンダS4;S6,S6のシリンダ・ロッドが縮むことによりメイ
ンクランプ部23とサブクランプ部25との1対の挾持アー
ム22,22;24,24が開かれて踵部1cのクランプは解放され
る。次いで爪先クランプ機構部5のシリンダS1,S2のシ
リンダ・ロッドが縮むことによって押さえアーム8は靴
本体1の爪先部1bから解放されるとともに左右1対の支
持駒体7,7は開かれて爪先部1bの支持は解放される。
その後、シリンダS3のシリンダ・ロッドが縮むことによ
ってガイド・レール9,9に案内されながら移動台10は後
退し、爪先クランプ機構部5は踵クランプ機構部6から
遠去かる。
そして、シリンダS7のシリンダ・ロッドが縮むことによ
って糊付けを終えた靴本体1が左側の靴型2とともに降
下し、最後のシリンダS5のシリンダ・ロッドが縮むこと
によって後方の押さえアーム26は旧位に復する。
而して糊付けした左側の靴本体1を靴型2から抜くこと
によって糊付作業を終了する。
今度は、右側の靴本体1の糊付作業を行う場合の動作を
説明するが、この場合には右側の靴本体1を右側の靴型
2に被せて支持台4にセットし、以下の動作は左側の靴
型2の上記説明と同様の操作にて行う。
すなわち、スイッチ・パネルに設けた電源ボタン、セッ
トボタン等を同様に押すことによってシリンダS5を作動
して靴本体1の踵部1cの上面の幅方向の2等分個所に踵
クランプ機構部6の押さえアーム26を長手方向中央軸線
Aにおいて当接して押さえ、次いでシリンダS7を駆動さ
せて支持台4を上昇させ、その後爪先クランプ機構部5
のシリンダS2を駆動させて押さえアーム8を爪先部1bの
上面に当接させるとともに、シリンダS1を駆動させて支
持駒体7,7を閉じて爪先部1bを幅方向において長手方向
中央軸線A上に位置決めして支持する。その後踵クラン
プ機構部6のメインクランプ部23とサブクランプ部25の
1対の挾持アーム22,22;24,24によって踵部1cをクラン
プすることにより、靴本体1を前後方向、左右方向、高
さ方向の3方向において位置決めした後にノズル体46を
前記操作に用いた左側の靴型2の1つの加工データをも
とにこの加工データをコンピュータにより演算処理する
ことによって左側の靴型2の加工データに修正しながら
X軸方向X、Y軸方向Y、さらにZ軸方向Zにそれぞれ
の移動テーブル駆動モータの回転速度、方向等を制御し
ながら移動させることによって右側の靴本体1の上面、
外縁部に接着剤を糊付け、左右1対の靴本体1,1の糊付
作業を終了する。
なお上記実施例においては、靴本体の下面、外縁部に靴
底を接着する接着材を自動的に塗布するための糊付機に
おける靴のクランプ装置を代表的実施例として説明した
が、本発明はその他に例えば婦人靴のヒール部を靴底の
踵部に接着する場合、または合成樹脂材や皮材によって
形成される底部品を何枚か積層することによって底部品
を形成するための糊付機におけるクランプ装置、その他
靴底に靴本体を接着材を介して接着し易くするために靴
底の下面、外縁部の糊代部分に起毛処理を行うための起
毛機におけるクランプ装置においても適用できる。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明は、左右異なる靴本体であっても
基準線としての長手方向中央軸線に合わせて左右何れか
の靴型のセット位置を誤差なく正確に位置決めしてセッ
ト固定でき、以て左右何れか1つの靴型の加工データを
もとに、左右双方の靴本体の上面、外縁部に靴底を接着
するための接着剤の塗布を高精度に行うための一助にで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す正面図、 第2図は同じく側面図、 第3図は同じく要部を示す正面図、 第4図は一部を省略した平面図、 第5図は本実施例を構成する爪先クランプ機構部を前方
より見た側面図、 第6図は同じく踵クランプ機構部を前方より見た側面図
である。 1……靴本体、2……靴型、3……加工テーブル、4…
…支持台、5……爪先クランプ機構部、6……踵クラン
プ機構部、7……支持駒体、8,26……押さえアーム、7
……支持駒体、23……メインクランプ部、25……サブク
ランプ部、22,24……挾持アーム、36……支持バー、35,
35a……コイルバネ、38……筒体、39……検知バー、46
……ノズル体、S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7……シリンダ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部を上面にして加工テーブル上にセット
    される被加工物としての靴本体の爪先部を挾持する爪先
    クランプ機構部と、該爪先クランプ機構部に対し長手方
    向中央軸線上に設けられるとともに前記靴本体の踵部を
    挾持する踵クランプ機構部とから成り、前記爪先クラン
    プ機構部は、前記踵クランプ機構部に対して移動自在に
    設けられ前記靴本体の爪先下面を左右から支持するよう
    に踵部に向かって略45°に下がり勾配の斜面部を対向し
    て上面に設けた左右1対の支持駒体と、該支持駒体を開
    閉自在に駆動する1つの駆動手段とから形成され、前記
    踵クランプ機構部は、靴本体の踵部の左右に位置する1
    対の挾持アームおよび該挾持アームを開閉可能に駆動す
    る駆動手段により形成されるメインクランプ部と、該メ
    インクランプ部の下方に配置され、前記靴本体を被冠す
    る靴型に対して左右に位置する1対の挾持アーム、該挾
    持アームをばね材を介して対向方向に摺動自在に保持す
    る支持バー、該挾持アームを開閉自在に駆動する他の駆
    動手段よりなるサブクランプ部とから構成される製靴用
    機械における靴のクランプ装置。
  2. 【請求項2】前記爪先クランプ機構部、および踵クラン
    プ機構部には、1対の前記支持駒体との間、および1対
    の前記挾持アームとの間に位置する長手方向中央軸線上
    に、靴本体の爪先部および踵部の上面の夫々前後方向か
    ら当接自在となる顎部を有する押さえアームを各個の駆
    動手段により回転、駆動されるように対向して設けたこ
    とを特徴とする請求項1項記載の製靴用機械における靴
    のクランプ装置。
  3. 【請求項3】前記ばね材を2分割するとともに、該ばね
    材の中間には常時、中間位置にばね附勢されることによ
    り右または左の靴を判別し1対の前記挾持アームを開閉
    させる第1の前記駆動手段を制御する検知手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1項記載の製靴用機械における
    靴のクランプ装置。
  4. 【請求項4】前記検知手段が、前記踵クランプ機構部の
    1対の挾持アームを有し、メインクランプ部の下方に配
    置されるサブクランプ部に設けられることを特徴とする
    請求項3項記載の製靴用機械における靴のクランプ装
    置。
  5. 【請求項5】前記検知手段が、分割された前記ばね材を
    左右に配して前記支持バーに摺動可能に遊嵌される筒体
    と、前記ばね材の外側に遊嵌された前記挾持アームを駆
    動する駆動手段に連結されるとともに前記筒体に係合自
    在になる検知バーとから形成される請求項第3項記載の
    製靴用機械における靴のクランプ装置。
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