JPH06875Y2 - 電子機器用の恒温型断熱容器 - Google Patents

電子機器用の恒温型断熱容器

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JPH06875Y2
JPH06875Y2 JP1987191079U JP19107987U JPH06875Y2 JP H06875 Y2 JPH06875 Y2 JP H06875Y2 JP 1987191079 U JP1987191079 U JP 1987191079U JP 19107987 U JP19107987 U JP 19107987U JP H06875 Y2 JPH06875 Y2 JP H06875Y2
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JP
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heat insulating
refrigerant
insulating container
container
pipes
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JP1987191079U
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耕一 杉山
公春 金丸
順一 皆藤
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、屋外に設置する電子機器に有用な恒温型断熱
容器の提供に関する。
〔従来の技術〕
送配電設備の保守監視は、社会生活を円滑に進めるのに
不可欠な送配電業務上で非常に重要な要素となりつつあ
り、これを自動化するため、送配電線道に沿って各種の
センサーや伝送装置等が多数配置されている。これらの
センサーや伝送装置の主要となる電子機器は、その動作
温度内でしか作動しないため、冬季においてはヒーター
で内部を加熱し、夏期においてはペルチェ素子等で内部
を冷却し、電子機器の温度を一定の動作温度内に保つよ
うにしていた。上記のようなヒーターやペルチェ素子等
は電源を必要とするが、電源を取り出せない場所に設置
されことが殆どであることから、太陽電池や鉛電池等を
電源としていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述したように、電子機器の動作温度に保持するいわば
恒温型にするために、ヒーターやペルチェ素子等の電源
として太陽電池や鉛電池等を用いた電源装置が大型化せ
ざるを得ず、経済的にも高価となってしまうために新し
い解決策が望まれていた。
本考案の目的は、上記の点に鑑みてなされたものであ
り、電子機器用の断熱容器内の温度を無電源で電子機器
の動作温度に維持することができるようにした。電子機
器用の恒温型断熱容器を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案により提供する電子機器用の恒温型断熱容器は、
添付図面に示した如く、 屋外の電子機器(4)を安定に動作するための恒温型の
断熱容器(10)であって、 恒温型の断熱容器は防水ケース(1)と断熱材(2)で
容器壁を構成し、この容器壁に貫通配置するヒートポン
プ(3)を有し、 当該ヒートポンプは、2つの冷媒タンク(3a,3f)
とこれら冷媒タンク間を連絡して冷媒を行き来させる2
本のパイプ(3c)とその2本のパイプに付帯させる2
つの冷却フィン(3b,3e)と2本のパイプの冷媒通
路を開閉する熱応動型あるいは圧力応動型の流量制御バ
ルブ(3d)とを有し、 2本のパイプが断熱容器の構成壁を貫通して該容器の内
外に延長され、2つの冷媒タンクと2つの冷却フィンの
それぞれが断熱容器の内外に分離して配置され、流量制
御バルブが断熱容器の中に収容されたことを特徴とす
る。
〔実施例〕
第1図は、本考案にかかる電子機器用の恒温型断熱容器
の一実施例を示す断面図である。
断熱容器10は、金属材で形成される防水ケース1とこ
の内面に発泡断熱材等の断熱材2を内張りして容器壁を
構成し、この容器壁にヒートポンプ3を貫通配置して恒
温型としたものである。4は、その恒温型の断熱容器1
0内に収納された電子機器である。
しかして、ヒートポンプ3は、2つの冷媒タンク3a,
3fと、この冷媒タンクの間を連絡し冷媒3gを行き来
させる2本のパイプ3cと、2本のパイプ3cに付帯さ
せた波状の板材でなる2つの冷却フィン3b,3eと、
2本のパイプの冷媒通路を開閉する流量制御バルブ3d
とを有したものである。2本のパイプ3cは断熱容器1
0の構成壁を貫通して内外に延長されている。そして、
一方の冷媒タンク3aと冷却フィン3bとが断熱容器の
外側に配置され、他方の冷媒タンク3fと冷却フィン3
eとが断熱容器の中に配置され、さらに、流量制御バル
ブ3dが断熱容器の中に収容されている。従って、その
流量制御バルブ3dは断熱容器10内の温度に依存して
動作し、冷媒の行き来を制御することにより、ヒートポ
ンプ3の動作を行うものである。
第2図は、流量制御バルブ3dの具体的な構造例を示し
たものである。この例は、断熱容器の構成壁を上下に貫
通する固定側のパイプ3cと断熱容器内で上下に延長さ
せるフリーのパイプ3c′との端部間で熱応動型のバル
ブ機構を構成している。
即ち、固定側のパイプ3cの下端において円板24と孔
空きの凸型球状部26とが設けられ、フリーとなるパイ
プ3c′の上端において孔無しの凹型球状部27が設け
られている。凸型球状部26と凹型球状部27の球面の
曲率は合致するようにしている。パイプ3c′には、凹
型球状部の下側での管壁の内外に冷媒を流通させる横穴
28を有し、その下側で円板25が設けられ、さらにそ
の下側で支持板23が設けられている。そして、ゴム等
のベロー21が両パイプの円板24と25との間に連絡
は位置され、それぞれの取り合い部分で接着剤等で固定
されている。また、八の字状のバイメタル22が、固定
側パイプの円板24と一方のパイプの支持板23との間
に連絡配置され、円板には溶接等で固定し、支持板には
ボルト29等で固定されている。
本実施例の流量制御バルブ3dの動作について説明する
と、温度が低いと、バイメタル22が縮まり、支持板2
3を上方に持ち上げるので、フリーのパイプ3c′を上
方に持ち上げる。すると、凹球状部27が固定側パイプ
の凸型球状部26に密接して該凸型球状部26の孔を塞
ぎ、もって両パイプ3c,3c′間で冷媒3gの行き来
を遮断する。一方、温度が高くなると、バイメタル22
が伸び、支持板23を下方に下げ、フリーのパイプ3
c′を下方に下げる。すると、凹球状部27が固定側パ
イプの凸型球状部26から離れ、該凸型球状部の孔を開
放し、もって、両パイプ3c,3c′間で冷媒3gの行
き来が可能になる。
さて、断熱容器10に収納されている電子機器4は一定
電力を消費しているため、断熱容器10内でヒーターの
役目を果たし、この容器10内の温度は外気の温度より
も常に高くなる。外気温度が低いと、断熱容器10内の
温度も低くなり、電子機器4の動作温度以下に冷えた場
合には、熱応動型の流量制御バルブ3dが閉塞状態とな
り、冷媒3gの行き来を遮断するため、ヒートポンプ3
が動作せず、断熱容器の断熱材2による断熱機能のみが
働く。即ち、断熱容器10内の温度が設定値以下のとき
は、容器10は只の断熱容器となり、外気温度より断熱
容器内の温度を高く維持することができる。
一方、上記とは逆に外気温度が高くなると、断熱容器1
0内の温度も高くなるため、流量制御バルブ3dがバイ
メタル22の熱応動により開放状態になり、冷媒3gが
冷媒タンク3a,3f間を行き来できるようになり、ヒ
ートポンプ3が本来の機能を発揮して断熱容器10内及
び容器外に設置した冷却フィン3e,3b間の温度差を
無くするように作用し、断熱容器10内の温度をほぼ外
気温度程度まて冷却することができる。
第3図は、流量制御バルブの別な構造例を示したもので
ある。この例の流量制御バルブ3d′は、圧力応動型と
してある。即ち、固定される上側のパイプ3cの下端形
状(凸型半球状部36)及びフリーの下側パイプ3c′
の上端形状(凹型半球状部37)は前述した構造例と大
差はないが、バイメタルの代わりに引っ張りバネ32が
用いられ、ベロー31と組み合わせた点で独自のものと
なっている。
下側パイプ3c′の支持板33と上側パイプ3cの支持
板34との間にはベロー31が連絡配置され、下側パイ
プの横穴や上側パイプの孔の開口から流出する冷媒を漏
れ出ないようにし、ベローの蛇腹の伸縮により上下パイ
プの相対移動を許容している。そして、上側パイプの支
持板34と下側パイプの支持板33とは、引っ張りバネ
32が連係配置され、ベロー31の伸びひいては下側パ
イプ3cの移動を制限するとともに、引っ張りバネ32
の縮み力により凹型半球状部37を凸型半球状部36に
密接するように働かせている。
いま、外気温度が低いとベロー31内の冷媒の圧力が低
下するので、支持板33,34間に加わる圧力が低下
し、一定張力のバネ32の縮み力で下側パイプ3c′が
上方に持ち上げられ、その上端の凹型半球状部37が上
側パイプ3cの下端側凸型半球状部36に密接して冷媒
の流通する孔を塞ぎ、冷媒の行き来を遮断するように動
作する。逆に外気温度が高くなれば、冷媒の熱膨張によ
りベロー31内の圧力が大きくなり、上下の支持板3
3、34を押し退けるように圧力がかかるので、バネ3
2はその縮み力に反抗して伸ばされ、下側パイプ3c′
が下方に下がり、ひいてはバルブの開放状態がつくり出
される。このように、冷媒がその動作温度が低いと冷媒
の飽和圧力も低下するという性質を利用した圧力応動型
からなる。
本構造例によれば、高価なバイメタルを使用しない点で
装置の簡単化とともに安価なものとすることができる。
第4図は、従来の断熱容器のみの従来品と本考案実施例
との温度特性を測定した結果を示すもので、電子機器の
動作温度を0℃〜60℃とした場合である。その場合の
外気温度の適用範囲は、従来品が−10℃〜40℃と制
限されるのに対し、本考案実施例の場合には−40℃〜
50℃と大幅に拡大されることが分かる。
〔考案の作用・効果〕
以上説明したような本発明の電子機器用の恒温型断熱容
器によれば、電子機器用の断熱容器内の温度を無電源で
電子機器の動作温度に維持することができるようにし
た、電子機器用の恒温型断熱容器を提供するという所期
の目的は達成される。のみならず、ヒートポンプにおい
て、断熱容器の内外に配置させる2つの冷媒タンクの間
を連絡した2本のパイプに流量制御バルブを有せしめ、
これを断熱容器の中に収容させたので、断熱容器内の温
度に依存してかかる流量制御バルブが動作し、低温の場
合には流量制御バルブが閉じてヒートポンプが動作せ
ず、断熱容器の断熱機能が有効に働いて断熱容器内の温
度が高くなるように機能し、一方、高温となる場合には
流量制御バルブが開いてヒートポンプが積極的に動作
し、断熱容器内の温度が低くなるように機能することが
でき、ひいては、外気温度が大幅に変動しても断熱容器
内の温度を電子機器の広い範囲の動作温度に維持する、
高温型の断熱容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる高温型断熱容器の一実施例を示
す断面図、第2図及び第3図はヒートポンプの冷媒のた
めの流量制御バルブの構成例を示す断面図、第4図は断
熱容器の温度特性を本考案の例と従来例との比較で示す
グラフである。 符号において、1は防水ケース、2は断熱材、3はヒー
トポンプ、3a,3fは冷媒タンク、3b,3eは冷却
フィン、3c、3c′は冷媒流通用のパイプ、3d,3
d′は流量制御バルブ、3gは冷媒、4は電子機器、1
0は断熱容器、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−76364(JP,A) 実開 昭56−26991(JP,U) 実開 昭62−115590(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋外の電子機器(4)を安定に動作するた
    めの恒温型の断熱容器(10)であって、 恒温型の断熱容器は防水ケース(1)と断熱材(2)で
    容器壁を構成し、この容器壁に貫通配置するヒートポン
    プ(3)を有し、 当該ヒートポンプは、2つの冷媒タンク(3a,3f)
    とこれら冷媒タンク間を連絡して冷媒を行き来させる2
    本のパイプ(3c)とその2本のパイプに付帯させる2
    つの冷却フィン(3b,3e)と2本のパイプの冷媒通
    路を開閉する熱応動型あるいは圧力応動型の流量制御バ
    ルブ(3d)とを有し、 2本のパイプが断熱容器の構成壁を貫通して該容器の内
    外に延長され、2つの冷媒タンクと2つの冷却フィンの
    それぞれが断熱容器の内外に分離して配置され、流量制
    御バルブが断熱容器の中に収容されたことを特徴とする
    電子機器用の恒温型断熱容器。
JP1987191079U 1987-12-16 1987-12-16 電子機器用の恒温型断熱容器 Expired - Lifetime JPH06875Y2 (ja)

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WO2004016526A1 (ja) * 2002-08-14 2004-02-26 Az Electronic Materials (Japan) K.K. 液体化学薬品保管および運搬容器

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