JPH06872A - インフレーションフィルム成形用冷却装置 - Google Patents

インフレーションフィルム成形用冷却装置

Info

Publication number
JPH06872A
JPH06872A JP4164578A JP16457892A JPH06872A JP H06872 A JPH06872 A JP H06872A JP 4164578 A JP4164578 A JP 4164578A JP 16457892 A JP16457892 A JP 16457892A JP H06872 A JPH06872 A JP H06872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
annular
outlet
cooling ring
cylinders
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4164578A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Yazaki
高雄 矢崎
Masataka Noro
正孝 野呂
Takashi Matsui
孝 松井
Noriyuki Kobayashi
則之 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority to JP4164578A priority Critical patent/JPH06872A/ja
Publication of JPH06872A publication Critical patent/JPH06872A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 少なくとも、上、中、下層の三つの環状吹出
口24,25を有し、環状吹出口を有する風冷リングが
成形ダイCの環状溶融樹脂吐出口Dに臨在して設けてあ
り、これら環状吹出口のうち、上流側の上環状吹出口2
4a中環状吹出口24bは補助吹出口で、下流側の下環
状吹出口25が主吹出口であり、風冷リングの下流側に
は、直径の異なる環状整流筒27が、複数個半径方向に
間隔を置いて配置してあり、これら整流筒のうち最外側
の整流筒周壁には、風冷リング寄りに複数の外気取入口
29が、残りの整流筒下端と前記風冷リングの上面間に
は、外気吸排口30が各々穿設してあり、これら数個の
整流筒27の下流側端を結ぶ形状は外側へ広がるテーパ
状のバブル案内面を形成している。 【効果】 8〜20倍の高ブロー比のインフレーション
フィルムを安定して生産できる冷却装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体、ポリブテン−1、エチレン・アクリル酸
共重合体、エチレン・メタクリル酸アルキルエステル共
重合体、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂のインフレーシ
ョンフィルムを8〜20倍という高いブロー比で成形す
る際に用いる冷却装置に関する。
【0002】
【従来技術】熱可塑性樹脂フィルムのインフレーション
フィルム成形は、例えば図4に示されるインフレーショ
ンフィルム成形機1を用いて行なわれる。このインフレ
ーションフィルム成形機1において、原料の熱可塑性樹
脂aは供給ホッパー2内に貯蔵されており、コンピュー
ターの指令によりインフレーションフィルムの引取速度
に対応してロードセル3が作動して、熱可塑性樹脂aは
自動的に計量ホッパー4内に供給される。
【0003】押出機5は、スクリューモーター6によっ
て回転駆動されるスクリュー7を内蔵しており、計量ホ
ッパー4から供給される熱可塑性樹脂aを溶融樹脂とし
て先端部から上方に押出す。押出機5の先端部鉛直方向
には直結管8を介して環状成形ダイDを内蔵したブロー
ヘッド9を取付けてあり、押出した溶融樹脂内に空気を
吹き込んで円筒状バブルbを形成するために、このブロ
ーヘッド9には電磁バルブ10を有するバルブ管11を
介して給排気ポンプ12を接続してある。
【0004】ブローヘッド9の上方には風冷リング13
を配置してあり、冷却ブロア14より供給される空気に
より円筒状バブルbは冷却される。円筒状バブルbは案
内板15,15に案内され、引取モーター16により回
転駆動される引取ロール17,17により2層シート状
に折り畳まれてインフレーションフィルムcとなる。
【0005】インフレーションフィルムcは、フィルム
幅測定装置18の幅センサー19によりフィルム幅を測
定された後、ガイドロール20,21,21に案内さ
れ、フィルム巻取機22の保持杆23に挿入、保持され
た紙管dに巻き取られる。ここで、袋形成用フィルムを
製造する場合には、インフレーションフィルムcは2層
シート状に折り畳まれた状態で紙管dに巻き取られる
が、ラップフィルム、ストレッチフィルム等を製造する
場合には、インフレーションフィルムcはカッターによ
り幅方向所要数条に分割された後、フィルム巻取機22
の保持杆23に挿入、保持された数本の紙管d,d,
d,dに巻き取られる(e)。
【0006】インフレーションフィルム成形において、
環状成形ダイの外径に対する膨張した円筒状バルブの内
径の比をブロー比(BUR)といい、一般には1.2〜
7倍でフィルムが成形されている。このブロー比が3〜
7のものを高ブロー成形と業界では呼んでいる(特公昭
58−7445号)。特許公報によると、インフレーシ
ョンフィルム成形のブロー比として、8倍や10倍を上
限として記載(特開昭57−39927号、特開昭59
−49938号、特開平1−14017号、特開平2−
276834号)するものが見受けられるが、これら公
報の実施例を見てもブロー比が高々5倍までしか見当ら
ない。
【0007】このインフレーションフィルム成形におい
て、成形ダイより押出された溶融樹脂のバブルの起立を
安定とするために風冷リング23が使用されるが、この
風冷リングとして数多い構造のものが提案(特公昭47
−15225号、同49−39914号、特開昭61−
66628号、実公平3−46900号等)されてい
る。
【0008】特に、実公平3−46900号公報には図
5に示すように、上下2層の環状吹出口24,25を有
する風冷リング26が成形ダイCの環状溶融樹脂吐出口
Dに臨在して設けてあり、これら2つの吹出口24,2
5のうち、上流側を補助吹出口24としてあり、下流側
を主吹出口25としてあり、この風冷リングの下流側に
は、直径の異なる環状整流筒27,27,27が、前記
吐出口24,25と同心上に複数個半径方向に間隔を置
いて配置してあり、隣接する整流筒間に下流側開口の環
状エアチヤンバ28,28,28が形成され、これら整
流筒のうち最外側の整流筒周壁には、風冷リング寄りに
複数の外気取入口29,29,…が放射状に穿設してあ
り、残りの整流筒下端と前記風冷リングの上面間には、
前記エアチヤンバ同士を連通する外気吸排口30,30
が各々穿設してあり、これら数個の整流筒の高さは、外
側に位置するものほど高くなり、これらの下流側端を結
ぶ形状は外側へ広がるテーパ状のバブル案内面を形成し
ていることを特徴とするインフレーションフィルム成形
における風冷装置が開示され、高ブロー比のインフレー
ションフィルム成形ができると記載されている。
【0009】しかしながら、この風冷装置を用いて8〜
20倍の高ブロー比のインフレーションフィルムを成形
しようとすると下流側の主吹出口から吐出される空気の
吐出速度を50m/秒以上としないとバブルを十分に冷
却することができず、逆に十分な冷却能力をもたらすた
めに、50m/秒以上の吐出速度で吹きつけるとバブル
の起立が安定せず、揺れが大きく、フィルムの肉厚分布
が悪く、また、透明性も損われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ブロー比が
低いものから、ブロー比が8〜20倍と高いインフレー
ションフィルムの成形が可能な冷却装置を提供すること
を課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の実公平
3−46900号公報に記載のインフレーションフィル
ム成形用の冷却装置において、風冷リングの上流側の補
助吹出口を2以上の複数設け、この補助吹出口より吹出
される風量を調節し、バブル安定のための溶融管状体の
予備冷却を効果的にならしめる冷却装置を提供するもの
である。
【0012】即ち、本発明は、少なくとも、上、中、下
層の三つの環状吹出口を有し、かつ、この上、中、下層
の環状吹出口から吹き出される空気の吐出量は順次増加
するようになっている環状吹出口を有する風冷リングが
成形ダイの環状溶融樹脂吐出口に臨在して設けてあり、
これら環状吹出口のうち、上流側の上環状吹出口、中環
状吹出口は補助吹出口としてあり、下流側の下環状吹出
口を主吹出口としてあり、この風冷リングの下流側に
は、直径の異なる環状整流筒が、前記吐出口と同心上に
複数個半径方向に間隔を置いて配置してあり、隣接する
整流筒間に下流側開口の環状エアチヤンバが形成され、
これら整流筒のうち最外側の整流筒周壁には、風冷リン
グ寄りに複数の外気取入口が放射状に穿設してあり、残
りの整流筒下端と前記風冷リングの上面間には、前記エ
アチヤンバ同士を連通する外気吸排口が各々穿設してあ
り、これら数個の整流筒の高さは、外側に位置するもの
ほど高くなりこれらの下流側端を結ぶ形状は外側へ広が
るテーパ状のバブル案内面を形成していることを特徴と
するインフレーションフィルム成形用冷却装置を提供す
るものである。
【0013】
【作用】インフレーションフィルム成形機1を稼働さ
せ、成形ダイの吐出口から押出された高温のバブルを、
冷却装置13′の補助吹出口の上層、中層環状吹出口よ
り吹き出される冷風で、予備冷却し、ついで主吹出口の
下層環状吹出口より吹き出される冷風で本格冷却する。
次に、バブルとの熱交換により昇温した空気流は、バブ
ルの周面に沿い流れ、バブルと前記整流筒の上端縁間を
通る際に空気流の速度は増大し、ベンチユリ作用によ
り、バブルの所望直径下にある複数の環状エアチヤンバ
内は減圧状態となり、減圧に伴い外気が前記外気取入
口、外気吸排口を通りこれらエアチヤンバ内に吸引さ
れ、前記風冷リングからの空気流がバブル周面を流れる
に伴いこのエアチヤンバ内の空気の一部は外部へ伴れ移
動し、バブル周面に沿い流れ、バブルを有効に冷却する
と共に複数のエアチヤンバ内の動圧に前記成形ダイの吐
出口から押出した直後の溶融状態のバブルをその周面か
ら安定良く支持し、所望ブロー比でインフレーションフ
ィルムを成形加工する。
【0014】この多段の風冷リングとテーパ状のバブル
案内面が一定な整流筒群を備える冷却装置を利用して、
同一引取速度、同一肉厚のフィルムを成形する場合、ブ
ロー比が高くなればなるぼど補助の冷風の吹出口を多く
する風冷リングを増し、必要により前記バルブを支持す
るエアチヤンバの数も増大させることによりブロー比に
関係なく、安定良くバブルを支持でき、インフレーショ
ンフィルム成形できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の冷却装置13′を図1と図2
に基づき説明する。図中、26は成形ダイCの環状溶融
樹脂吐出口Dに臨在する上、中、下3層の上向きの環状
吹出口24a,24b,25を有する風冷リングであ
る。これら3つの吹出口のうち、上流側の吹出口24a
および中流側の吹出口24bは補助吹出口としてあり、
下流側の吹出口25は、主吹出口としてある。
【0016】風量は、下流側の吹出口25の風量を10
0容量部とすると、中流側の吹出口24bの風量は5〜
30容量部、上流側の吹出口24aの風量は0.01〜
3容量部となっている。上流側吹出口24aに通ずる風
冷リングの第1室31は一般には大気であるが、ブロア
で空気を強制的に供給してもよい。
【0017】中流吹出口24bに通ずる第2室31およ
び下流吹出口25に通ずる第3室33への空気の供給は
ブロア14により行われ、図1では第2室32と第3室
33とは通路34,34′で連通している。風冷リング
26のブロア14への連結は、図2に示すように、風冷
リング26の側壁に設けられた6個の管35,35,…
にホース36,36…によりブロア14に連結される。
【0018】この風冷リング26の下流側で、風冷リン
グ26の上面には、直径の異なる環状整流筒27が、前
記吐出口Dと同心上に複数個(図示の場合には6個)半
径方向に間隔を置いて配置してある。前記隣接する整流
筒27間に下流側開口の環状エアチヤンバ28が形成さ
れている。と共に前記主吹出口25の上側リップ25a
と最内側の環状整流筒27間にも同様の環状エアチヤン
バ28′が形成されている。
【0019】これら整流筒27の高さは、外側に位置す
るものほど高くなり、これらの下流側端を結ぶ形状は外
側へ広がるテーパ(45〜70度)状のバブル案内面を
形成している。この案内面の前記吐出口Dの軸線Oとな
す角度は、45〜70度とする。これらテーパ状のバブ
ルb案内面の母線は直線的に限らず、目的に応じ二次曲
線的であってもよい。
【0020】前記整流筒27のうち、最外側、即ち最大
直径を有する整流筒27の周壁には、風冷リング26寄
りで、複数の外気取入口29が放射状に穿設してあり、
前記風冷リング26の上面にねじ止めされている。残り
の中間に位置する整流筒27は、各々風冷リング26の
上面に、整流筒27の下端27aに突設したほぞと風冷
リング26の上面に刻設したリング状のほぞ穴の相互嵌
合いにより着脱自在に装着してあり、風冷リング26へ
の取り付け時に、各整流筒27下端と風冷リング26の
上面間に、隣接するエアチヤンバ28同士を連通する外
気吸排口30が形成すべく、整流筒27の下端27aの
一部は、この下端に設けたほぞ間でリング状に切欠かれ
ている。
【0021】同一直径の整流筒27は、高さの異なるも
のを少くとも2種、低ブロー比、高ブロー比に併せて用
意しておく。背丈の低いものを使用するときでも全体と
しては、整流筒群27は、外側のものほど背丈を高くし
てあることは云うまでもない。又、図3は風冷リング2
7の補助吹出口24を3段24a,24b,24cとし
た冷却装置13′を示す。
【0022】本発明において、各吹出口に通ずる部室3
0,31,32、…は各々から独立していてもよく(図
3参照)、その場合はブロア14は複数独立して用いら
れる。各吹出口からの冷風の吹出速度はブロー比、バブ
ルの径、引取速度により異なるが上流側の吹出口24a
で0.1〜10m/秒、中流の吹出口24b,24c,
…で5〜40m/秒(上流側にいくにつれ風量を多くす
る)、下流の吹出口25で10〜50m/秒である。
【0023】本発明の冷却装置においては、前記補助の
吹出口と主吹出口を有する風冷リングの下流面に、複数
の整流筒を前記吐出口と同心上に間隔をおいて配置して
あり、隣接する整流筒間に下流側開口の環状エアチヤン
バが形成され、最外側の整流筒周壁に複数の外気取入口
が放射状に穿設してあり、残りの整流筒上流端と風冷リ
ングの下流側面間に、前記エアチヤンバ同士を連通する
外気吸引口が各々穿設されているため、前記補助吹出口
24bより吐出された空気により溶融管状体が予備冷却
されるため、主吹出口からの吐出される空気の量を少く
でき(或いは吹出速度を50m/秒に高速にする必要も
なく)、ついで主吹出口からバブルに向け吹出され若干
昇温した空気流が、バブルと前記整流筒下流端間を流れ
る際に生じるベンチユリ作用で、バブルのブロー比に対
応する複数箇所の整流筒間の環状エアチヤンバ内が減圧
状態となり、この減圧状態の環状エアチヤンバ内に前記
外気取入口、外気吸排口を通して外気流を取入れること
ができ、前記吹出口からの空気流と合流してこのエアチ
ヤンバ内の空気の一部が、この下流端からバブルに伴っ
て移動し、バブルを急速に冷却すると共に、この減圧状
態の複数個の環状エアチヤンバにより、前記吐出口を出
たバブルを、その外周面から安定良く支持できる。
【0024】加えて、これら数個の整流筒の高さを外側
に位置するものほど高くし、これら下流側端を結ぶ形状
を外側へ広がるテーパ状案内面とすることにより、高ブ
ロー比の成形においても、前記吐出口から吐出した直後
で整流筒の下流側端に接触することなく一気に所望径に
バブルを膨張成形できる。更に、前記外気吸排口を通し
て隣接する前記エアチヤンバを外気はその圧力に応じて
流れ、常にバブル成形に適した圧力に各エアチヤンバ内
の圧力は維持される。
【0025】即ち、成形に適した寸法の整流筒27を風
冷リング26に着脱自在に装着した後、前記成形機1を
稼働させ、前記成形ダイCの吐出口Dから押出された高
温のバブルを、風冷リング26の前記補助の吹出口24
a,24b,24c…から吹出す冷風で予備冷却した
後、主吹出口25から吹出す冷風で冷却する。次に、バ
ブルとの熱交換により昇温した空気流は、バブルの周面
に沿い流れ、バブルと前記整流筒27の上端縁間を通る
に際に空気流の速度は増大し、ベンチユリ作用により、
バブルの所望直径下にある数個の環状エアチヤンバ28
内は減圧状態となり、減圧に伴い外気が前記外気取入口
29、外気吸排口30を通りこれらエアチヤンバ28内
に吸引され、前記風冷リング26からの空気流がバブル
周面に流れるに伴いこのエアチヤンバ28内の空気の一
部は外部へ伴れ移動し、バブル周面に沿い流れ、バブル
を有効に冷却すると共に複数のエアチヤンバ28内の動
圧に前記成形ダイCの吐出口Dから押出した直後の溶融
状態のバブルbをその周面から安定良く支持し、所望ブ
ロー比でインフレーションフィルムを成形加工する。
【0026】実施例1 成形ダイCの直径 100mmφ リップ幅 1.0mm 空冷リングの吹出口 上流側−吐出量 0.016m3 /分、速度1m/秒 中流側−吐出量 3.2m3 /分、速度25m/秒 下流側−吐出量 46.7m3 /分(大気)、速度4
0m/秒 整流筒(上端のテーパー60度)
【0027】
【表1】
【0028】上記設計の図1に示す冷却装置13′を図
4のインフレーション成形機1の風冷リング13の代り
に用い、次の三層構造のインフレーションフィルムの成
形を行った。即ち、ポリブテン−1(密度0.915g
/cm3 、190℃でのMFR1.8g/10分、シエル
ケミカル社製「M0200」、商品名)70重量%、プ
ロピレン−エチレン−ブテン−1ランダム共重合体樹脂
(エチレン含有量2.0重量%、ブテン−1含有量1
3.0重量%、密度0.896g/cm3 、230℃での
MFR5.0g/10分)15重量%、エチレン−酢酸
ビニル共重合体樹脂(酢酸ビニル含有量15重量%およ
び190℃でのMFR2.0g/10分)15重量%よ
りなる樹脂組成物(A)を、口径65mm、L/D25の
押出機を用いて185℃で混練し、一方、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂(酢酸ビニル含有量15重量%、
190℃でのMFR2.0g/10分)98.5重量
%、モノグリセリンオレエート(理研ビタミン社製、リ
ケマールOL100)1.5重量%よりなる樹脂組成物
(B)を、口径50mm、L/D25の押出機を用いて1
60℃で混練し、この両者を一台の環状三層ダイに供給
して、(A)の樹脂組成物よりなる厚み3μmの中間層
の両面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を主成分
(B)とする各厚み4μmの表面層が積層されるように
して、ダイ温度185℃、ブロー比12.0、引取速度
50m/分でインフレーション成形することにより、全
厚み11μm(4μm/3μm/4μm)のストレッチ
包装用フィルムを製造した。
【0029】このフィルムを使用し、発泡ポリスチレ
ン、延伸ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン製のトレ
ー上に肉、魚、野菜をそれぞれ載せてストレッチ自動包
装機、フジパックシステム社製A−18X(商品名)に
て包装を行なった。その結果を変形回復性等のフィルム
物性と共に表3に示す。
【0030】比較例1 図1の冷却装置の中層吹出口の部室32と上層吹出口の
部室33を連絡する通路33,34を塞ぎ、中層吹出口
24bからの冷風の吹出しができないようにして実施例
1と同様にして次の風速、風量でブロー比12.0倍の
インフレーション成形を行ったところ、冷却不足でバブ
ルが不安定であり、肉厚が不均一で、透明性が良好でな
いフィルムしか不安定に生産することができなかった。
【0031】上流側(24a)−吐出量 0.016
3 /分、速度1m/秒 中流側(24b)−吐出量 0m3 /分、速度0m/
秒 下流側(25)−吐出量 52.5m3 /分、速度
45m/秒
【0032】参考例1 比較例1において、ブロー比が5.0のインフレーショ
ンフィルムが得られるようにバブル内に供給する空気の
量を変更する他は同様に成形し、表3に示す物性のフィ
ルムを得た。
【0033】実施例2 図3に示す次の規格の冷却装置13′を用い、かつ、バ
ブル内に供給する空気の量をブロー比が16倍となるよ
うにする他は実施例1と同様にしてインフレーション成
形を行ない、表3に示す物性のフィルムを得た。
【0034】成形ダイCの直径 100mmφ リップ幅 1.0mm 空冷リングの吹出口 上流側(24a)−吐出量 0.016m3 /分、速
度1m/秒 中流側(24b)−吐出量 3.1m3 /分、速度2
5m/秒 中流側(24c)−吐出量 13.4m3 /分、速度
31m/秒 下流側(25)−吐出量 50.2m3 /分、速度
42m/秒 整流筒(上端のテーパー60度)
【0035】
【表2】
【0036】実施例3 実施例1において、バブル内に供給する空気の量をブロ
ー比が8倍となるようにし、かつ、空冷リングからの冷
風の吹出を次のように変えた他は同様にインフレーショ
ン成形して表3に示す物性のフィルムを得た。
【0037】上流側(24a)−吐出量 0.016
3 /分、速度1m/秒 中流側(24b)−吐出量 0.25m3 /分、速度
20m/秒 下流側(25)−吐出量 40.9m3 /分、速度
35m/秒 なお、フィルムの物性は次の方法による。
【0038】変形回復量:図6に示す装置を使用して、
直径20mmφのピストン棒37を500mm/分の速度で
ロードセル38に固定されたフィルムc中心部に押し込
んだ後、ピストン棒を後退させてフィルムに発生するピ
ストン棒による傷跡が3分後に消える歪量を変形回復歪
量とした。
【0039】引張破断強度、引張破断伸び:JIS
Z−1702 エルメンドルフ引張強度:JIS Z−1702
【0040】引張伸展性:フジパックシステム製A−1
8X包装機を用いて各種トレー上に肉、魚、野菜をそれ
ぞれ載せてストレッチ包装を行ない、その時のフィルム
の伸びる状態を肉眼で観察した。 良好:フィルムがほぼ均一に伸びる。
【0041】破れ発生状況:フジパックシステム製A−
18X包装機を用いて、各種トレー上に肉、魚、野菜を
それぞれ載せてストレッチ包装を行なった時のフィルム
を破れ有無を肉眼で観察した。
【0042】
【表3】
【0043】
【効果】高ブロー比のインフレーションフィルムを安定
して生産できる冷却装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の冷却装置の断面図である。
【図2】図2は本発明の冷却装置の側面図である。
【図3】図3は本発明の別の実施態様を示す冷却装置の
断面図である。
【図4】図4は従来の冷却装置の半截断面図である。
【図5】図5はインフレーションフィルム成形機の平面
図である。
【図6】図6はフィルムの変形回復歪量の測定装置の平
面図である。
【符号の説明】
1 インフレーション成形機 2 供給ホッパー 3 ロードセル 4 計量ホッパー 5 押出機 6 モーター 7 スクリュー 8 連結管 9 ブローヘッド C 成形ダイ D 樹脂吐出口 10 電磁バブル 11 バブル管 12 ポンプ 13 風冷リング 14 ブロア 15 案内板 b バブル 16 引取モーター 17 引取ロール 18 フィルム幅測定装置 19 センサー 20,21 ガイドロール 22 巻取機 23 保持杆 d 紙管 24 上流吹出口 25 下流吹出口 26 風冷リング 27 整流筒 28 エアチヤンバー 28′ エアチヤンバー 29 外気取入口 30 外気吸排口 31 第1部室 32 第2部室 33 第3部室 34,34′ 通路 35 パイプ 36 ホース 37 ピストン棒 c フィルム(試料) 38 ロードセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 則之 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、上、中、下層の三つの環状
    吹出口を有し、かつ、この上、中、下層の環状吹出口か
    ら吹き出される空気の吐出量は順次増加するようになっ
    ている環状吹出口を有する風冷リングが成形ダイの環状
    溶融樹脂吐出口に臨在して設けてあり、これら環状吹出
    口のうち、上流側の上環状吹出口、中環状吹出口は補助
    吹出口としてあり、下流側の下環状吹出口を主吹出口と
    してあり、この風冷リングの下流側には、直径の異なる
    環状整流筒が、前記吐出口と同心上に複数個半径方向に
    間隔を置いて配置してあり、隣接する整流筒間に下流側
    開口の環状エアチヤンバが形成され、これら整流筒のう
    ち最外側の整流筒周壁には、風冷リング寄りに複数の外
    気取入口が放射状に穿設してあり、残りの整流筒下端と
    前記風冷リングの上面間には、前記エアチヤンバ同士を
    連通する外気吸排口が各々穿設してあり、これら数個の
    整流筒の高さは、外側に位置するものほど高くなり、こ
    れらの下流側端を結ぶ形状は外側へ広がるテーパ状のバ
    ブル案内面を形成していることを特徴とするインフレー
    ションフィルム成形用冷却装置。
  2. 【請求項2】 主吹出口である下環状吹出口より吐出さ
    れる空気の容量を100容量部とすると、上環状吹出口
    より吐出される空気の容量は0.1〜3容量部、中環状
    吹出口より吐出される空気の容量は5〜20容量部であ
    る請求項1の冷却装置。
JP4164578A 1992-06-23 1992-06-23 インフレーションフィルム成形用冷却装置 Pending JPH06872A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4164578A JPH06872A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 インフレーションフィルム成形用冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4164578A JPH06872A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 インフレーションフィルム成形用冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06872A true JPH06872A (ja) 1994-01-11

Family

ID=15795836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4164578A Pending JPH06872A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 インフレーションフィルム成形用冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06872A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8907022B2 (en) 2011-09-01 2014-12-09 E I Du Pont De Nemours And Company Method to form an aqueous dispersion of an ionomer
WO2022210206A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 住友重機械工業株式会社 フィルム成形装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8907022B2 (en) 2011-09-01 2014-12-09 E I Du Pont De Nemours And Company Method to form an aqueous dispersion of an ionomer
WO2022210206A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 住友重機械工業株式会社 フィルム成形装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100297309B1 (ko) 인플레이션법에 의해 배향된 열가소성 필름을 제조하는 방법 및 이를 위한 장치
US10766180B2 (en) Paper-like film and process for making it
US4606879A (en) High stalk blown film extrusion apparatus and method
KR101174938B1 (ko) 다층 폴리에틸렌 박형 필름
US4379117A (en) Method for preparing a film of vinylidene chloride polymer
BRPI1005997B1 (pt) método para fabricar uma estrutura anular de multicamardas, artigo anular de multicamadas e aparelho
EP0180029B1 (en) Method for controlled orientation of extruded resins and product produced
US4174932A (en) Apparatus for extruding tubular thermoplastic film
JPH06872A (ja) インフレーションフィルム成形用冷却装置
GB2331954A (en) Apparatus and method for forming a blown film
US9815238B2 (en) Blown film with integral profiles
NO832438L (no) Konstruksjon av plastmateriale med kryssende innvendige ribber
JPH06122150A (ja) インフレーションフィルムの成形方法
EP0077661A2 (en) Process and apparatus for forming a plastics film
JP3521926B2 (ja) インフレーションフィルム成形装置
JPH068320A (ja) 包装用樹脂フィルム
JPH0839667A (ja) 二軸延伸樹脂フィルムの製造方法
JPH0691752A (ja) インフレーションフィルムの成形方法
JPS6134974B2 (ja)
JPH0885151A (ja) インフレーション樹脂フィルムの製造方法
JPH10272691A (ja) インフレーションフィルムの成形装置及び成形方法
JPH0834053A (ja) 延伸樹脂フィルムの製造方法
JPH0513550Y2 (ja)
US5207971A (en) Extrusion of wrinkle-free blown film from high modulus resin
JPH10180868A (ja) インフレーションフィルムの成形方法