JPH0686238A - 画像判別装置 - Google Patents

画像判別装置

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JPH0686238A
JPH0686238A JP4255509A JP25550992A JPH0686238A JP H0686238 A JPH0686238 A JP H0686238A JP 4255509 A JP4255509 A JP 4255509A JP 25550992 A JP25550992 A JP 25550992A JP H0686238 A JPH0686238 A JP H0686238A
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image signal
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、画像判別装置において、飛び越し走
査方式によつて伝送される入力画像信号のうち、順次走
査方式より飛び越し走査方式に変換されて伝送される画
像信号を高い精度で検出する。 【構成】入力画像信号を所定フレーム遅延させた画像信
号と入力画像信号とのフレーム間差分信号又は入力画像
信号を1フイールド遅延させた遅延出力信号と、フレー
ム間差分信号又は入力画像信号を垂直方向にフイールド
内補間して遅延出力信号に対応させた補間出力信号との
差分値を出力した差分信号を判別手段に入力し、入力画
像信号が順次走査方式より飛び越し走査方式による画像
信号に変換されて伝送される画像信号であるときに発生
する所定の信号パターンを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例(図1〜図4) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は画像判別装置に関し、特
にコンピユータグラフイツク画像やアニメーシヨン画像
等を確実に検出できるようにしたものである。
【0003】
【従来の技術】従来、コンピユータグラフイツク画像や
アニメーシヨン画像(以下コンピユータ画像等という)
は、毎秒30フレームの画像によつて構成されており、
各画像は順次走査によつて画面上に表示されるようにな
されている。
【0004】そして順次走査によつて表示されるコンピ
ユータ画像等を標準テレビジヨン方式によつて表示した
い場合には、毎秒30フレーム60フイールドの画像に
よつて構成される標準テレビジヨン方式に変換させるた
め各フレームの画像信号を飛び越し走査して標準テレビ
ジヨン方式の奇数フイールド及び偶数フイールドに相当
する画像信号に分割するようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのようにコ
ンピユータ画像等を標準テレビジヨン方式の受像機によ
つて表示する場合、毎秒30フレームで伝送される順次
走査の画像をテレビジヨン信号の伝送方式に合わせて毎
秒60フイールドの飛び越し走査の画像に変換するた
め、ほぼ同じ画像が2フイールドづつ連続し、垂直解像
度が劣化すると共に2重像による妨害が発生する問題が
あつた。
【0006】一方標準テレビジヨン方式の画像信号を標
準テレビジヨン方式の受像機によつて表示する場合に
は、走査方式の変更による画質の劣化はないが表示画面
が大型になると飛び越し走査によつて画像を表示するこ
とによる画面のちらつきや色むらが目立ち始める問題が
ある。そこでこのような垂直解像度の劣化及び2重像に
よる妨害等を解消するため、飛び越し走査の画像信号を
動き適応型の走査線補間によつて順次走査方式による画
像信号に変換して表示するIDTV(Improved Televis
ion )、EDTV(Enhanced Television 又は Extened
Definition Television)方式による放送が開始されて
いる。
【0007】しかし一般に画像信号にはコンピユータ画
像等(順次走査)と標準テレビジヨン方式の画像(飛び
越し走査)とを区別するコード等が入つていないため、
動き適応型の走査線補間においては原画像の生成過程に
関係なく静止画像(例えば静止物を撮影した画像のよう
に時間軸に対して変化が現れない画像)は連続するフイ
ールドの画面を合成して表示し、動画像は同一フイール
ド内の画素によつて抜け落ちた走査線の画素を補間して
表示するようになされている。ところがこの際に動き検
出漏れや誤検出が発生すると画像が正しく補間されない
ことがあつた。
【0008】また元々順次走査で表示されるコンピユー
タ画像等を飛び越し走査による画像信号に変換した画像
の場合には、動画像であつても連続する2フイールドの
画像を合成して表示したほうが画質の劣化がない。この
ため走査方式の変換対象である標準テレビジヨン方式の
画像信号が本来コンピユータ画像等であつたのか否かを
判別することができれば飛び越し走査による画像信号を
順次走査の画像信号に変換する際に画質が劣化するおそ
れを有効に回避できると考えられる。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、コンピユータ画像等を一旦飛び越し走査方式による
画像信号に変換した画像信号が入力された場合、これを
確実に検出できるようにした画像判別装置を提案しよう
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、飛び越し走査方式によつて伝
送される入力画像信号S1のうち順次走査方式による画
像信号より飛び越し走査方式による画像信号に変換され
て伝送される画像信号を判別する画像判別装置1におい
て、入力画像信号S1を所定フレーム遅延させた画像信
号S2と入力画像信号S1との差分を求めたフレーム間
差分信号S3又は上記入力画像信号S1を1フイールド
期間遅延させ、遅延出力信号S6として出力する遅延手
段8と、フレーム間差分信号S3又は入力画像信号S1
を垂直方向にフイールド内補間し、遅延出力信号S6に
対応する補間出力信号S5を生成する垂直補間手段7
と、遅延出力信号S6と補間出力信号S5との差分値を
差分信号S7として出力する減算手段9と、差分信号S
7に基づいて、順次走査方式による画像信号より飛び越
し走査方式による画像信号に変換されて伝送される画像
信号を判別する判別手段4とを具えるようにする。
【0011】また第2の発明においては、飛び越し走査
方式によつて伝送される入力画像信号S1のうち順次走
査方式による画像信号より飛び越し走査方式による画像
信号に変換されて伝送される画像信号を判別する画像判
別装置1において、入力画像信号S1より画像の輪郭成
分を抽出して輪郭成分信号S8、S9を出力する輪郭成
分抽出手段10、11と、輪郭成分信号S8、S9より
連続するフイールド間の差分値を求め、当該差分値より
フイールド間の画像の相関の強さを検出して検出結果を
フイールド相関検出信号S12、S13として出力する
画像相関検出手段12、13、14、15と、フイール
ド相関検出信号S12、S13に基づいて、順次走査方
式による画像信号より飛び越し走査方式による画像信号
に変換されて伝送される画像信号を判別する判別手段4
とを具えるようにする。
【0012】さらに第3の発明においては、入力画像信
号S1より画像の輪郭成分を抽出して輪郭成分信号S
8、S9を出力する輪郭成分抽出手段10、11と、輪
郭成分信号S8、S9より連続するフイールド間の差分
値を求め、当該差分値よりフイールド間の画像の相関の
強さを検出して検出結果をフイールド相関検出信号S1
2、S13として出力する画像相関検出手段12、1
3、14、15とを具え、判別手段4は、減算手段9よ
り出力される差分信号S7及び画像相関検出手段12、
13、14、15より出力されるフイールド相関検出信
号S12、S13に基づいて、順次走査方式による画像
信号より飛び越し走査方式による画像信号に変換されて
伝送される画像信号を判別するようにする。
【0013】
【作用】第1の発明においては、入力画像信号S1を所
定フレーム遅延させた画像信号S2と入力画像信号S1
との差分を求めたフレーム間差分信号S3又は入力画像
信号S1を1フイールド遅延させた遅延出力信号S6
と、フレーム間差分信号S3又は入力画像信号S1を垂
直方向にフイールド内補間して遅延出力信号S6に対応
させた補間出力信号S5との差分値を出力する差分信号
S7を判別手段4に入力し、順次走査方式による画像信
号より飛び越し走査方式による画像信号に変換されて伝
送される画像信号においては飛び越し走査変換前の同一
フレームに属する全てのフイールドの画像信号の相関性
が相互に高いことを利用して、入力画像信号S1が順次
走査方式による画像信号より飛び越し走査方式による画
像信号に変換されて伝送される画像信号であるときに発
生する所定の信号パターンを検出することにより、順次
走査方式による画像信号より飛び越し走査方式による画
像信号に変換されて伝送される画像信号を高い精度で判
別することができる。
【0014】また第2の発明においては、入力画像信号
S1の2フイールド間の画像の輪郭パターンの相関の強
さを検出したフイールド相関検出信号S12、S13を
判別手段4に入力し、順次走査方式による画像信号より
飛び越し走査方式による画像信号に変換されて伝送され
る画像信号においては飛び越し走査変換前の同一フレー
ムに属する全てのフイールドの画像輪郭の相関性が相互
に高いことを利用して、入力画像信号S1が順次走査方
式による画像信号より飛び越し走査方式による画像信号
に変換されて伝送される画像信号であるときに発生する
所定の信号パターンを検出することにより、順次走査方
式による画像信号より飛び越し走査方式による画像信号
に変換されて伝送される画像信号を高い精度で判別する
ことができる。
【0015】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0016】図1において、1は全体として画像判別装
置を示し、フイールド信号差分回路部2、フイールド画
像輪郭一致検出回路部3及び判定回路4により構成さ
れ、標準テレビジヨン方式の入力画像信号S1より本来
順次走査によつて表示されていた画像より飛び越し走査
によつて表示される画像に変換された動画像(以下走査
方式変換動画像という)を検出するようになされてい
る。
【0017】ここでフイールド信号差分回路部2は入力
画像信号S1を入力すると、フレームメモリ5に現在の
フイールド期間の入力画像信号S1を入力した順序に従
つて記憶させると共に、2フイールド期間前に記憶され
た入力画像信号S1を遅延信号S2として入力した順序
に従つて引算器6に供給するようになされている。
【0018】引算器6は現在のフイールド期間の入力画
像信号S1と遅延信号S2との差分を順次求め、これを
差分信号S3として垂直補間フイルタ7に出力する。
【0019】垂直補間フイルタ7は、差分信号S3とし
て伝送されるフイールド画像と対をなすフイールド画像
を同一フイールド内の画素によつて垂直補間し、この補
間された走査線の画素により構成された垂直補間信号S
4をフイールドメモリ8に供給すると共に、差分信号S
3を垂直補間信号S4と同じ帯域になるように帯域制限
し、これを差分ライン信号S5として引算器9に供給す
るようになされている。
【0020】フイールドメモリ8は現在のフイールド期
間の垂直補間信号S4を入力した順序に従つて記憶する
と共に、1フイールド期間前に記憶された垂直補間信号
S4を補間ライン信号S6として入力した順序に従つて
引算器9に供給するようになされている。
【0021】引算器9は差分ライン信号S5と垂直補間
フイルタ7において同じ走査線を有するように補間され
た補間ライン信号S6との間で同一走査線上の画素同志
の差分を順次求め、これをフイールド差分信号S7とし
て判定回路4に出力する。
【0022】またフイールド画像輪郭一致検出回路部3
は入力画像信号S1を入力すると、水平(又は垂直)エ
ツジ検出回路10(又は11)において入力画像信号S
1の画像の輪郭の水平(又は垂直)方向成分を検出し、
検出された各成分をエツジ信号S8(又はS9)として
フイールドメモリ12(又は13)及びパターンマツチ
ング回路14(又は15)に供給させるようになされて
いる。
【0023】このフイールドメモリ12及び13は現在
のフイールド期間のエツジ信号S8及びS9をそれぞれ
入力した順序に従つて記憶すると共に、1フイールド期
間前に記憶した信号を遅延エツジ信号S10及びS11
として入力した順序に従つてパターンマツチング回路1
4及び15に出力する。
【0024】パターンマツチング回路14及び15はエ
ツジ信号S8及びS9と遅延エツジ信号S10及びS1
1とをそれぞれ順次比較してパターンの一致不一致を確
認し、これを一致判定信号S12及びS13として判定
回路4に出力する。
【0025】判定回路4はフイールド差分信号S7、一
致判定信号S12及びS13を順次入力し、フイールド
差分信号S7及び一致判定信号S12、S13の論理値
が論理「1」と「0」とをフイールド毎に交互に繰り返
すとき、入力画像信号S1が走査方式変換動画像である
と判断して論理「1」の検出信号S14を出力し、他の
場合には論理「0」の検出信号S14を出力するように
なされている。
【0026】以上の構成において、画像判別装置1は入
力画像信号S1を図2に示すタイミングチヤートに基づ
いて信号処理し、入力される入力画像信号S1が走査方
式変換動画像であるか否かを検出する。
【0027】因みに図2において、「[N]」、「[N
+1]」、……はそれぞれ入力画像信号S1の奇数フイ
ールド及び偶数フイールドに対応する第(N)、第(N
+1)、……フイールドの画像信号を表すものとする。
【0028】ここで画像判別装置1は入力画像信号S1
(図2(A))の第(N)フイールドの画像信号
「[N]」をフイールド信号差分回路部2に入力する
と、フレームメモリ5において第(N)フイールドの画
像信号「[N]」を記憶すると共に、2フイールド期間
前のフイールド(すなわち第(N−2)フイールド)の
画像信号「[N−2]」を遅延信号S2(図2(B))
として引算器6に出力する。
【0029】引算器6は、入力画像信号S1の第(N)
フイールドの画像信号「[N]」と遅延信号S2の第
(N−2)フイールドの画像信号「[N−2]」との差
分を求め、次式
【数1】 の関係を満たす差分信号S3(図2(C))を垂直補間
フイルタ7に出力する。
【0030】垂直補間フイルタ7は差分信号S3を入力
すると、このフイールドの信号を垂直補間信号S4(図
2(D))としてフイールドメモリ8に出力すると共
に、差分信号S3を帯域制限した信号を差分ライン信号
S5(図2(C))として引算器9に出力する。
【0031】ここでフイールドメモリ8は垂直補間信号
S4に対して1フイールド期間前の信号、すなわち次式
【数2】 によつて表される補間ライン信号S6(図2(E))を
引算器9に出力し、引算器9において差分ライン信号S
5と補間ライン信号S6との差分を求め判定回路4に順
次出力する。このとき判定回路4に出力されるフイール
ド差分信号S7(図2(F))は次式
【数3】 で与えられることになる。
【0032】ところで一般に毎秒30フレームでなる順
次走査の動画像及び走査方式変換動画像の信号の性質を
考えると、図3に示すように順次走査画像の各フレーム
の画像信号には上下に隣り合う走査線(走査線番号a及
びa+1の○及び○、□及び□、△及び△、……)間に
大きな相関が認められる。
【0033】このため前後のフレームの画像信号が全く
別の画像信号であつても、図4に示すように飛び越し走
査変換前の同一フレームに属する奇数及び偶数フイール
ドの画像信号に限ればその画像信号の相関性が大きいの
で奇数及び偶数フイールドの画像信号はほぼ等しいとみ
なし得る。
【0034】従つて入力画像信号S1が走査方式変換動
画像である場合には、(3)式の関係によつて入力され
るフイールド差分信号S7の第(N+1)、第(N+
3)、……フイールドの信号は例えば(□−□−△+
△)のように本来同一フレームに属していた奇数及び偶
数フイールドの画像信号によつて相互に打ち消し合うの
で、0になる。
【0035】これに対し、(3)式の関係によつて入力
されるフイールド差分信号S7の第(N)、第(N+
2)、……フイールドの信号は例えば(○−□−□+
△)のように本来同一フレームに属する奇数及び偶数フ
イールドの画像信号によつて相互に打ち消し合うことが
できないので、いずれも0とならない。
【0036】このように入力画像執行S1として走査方
式変換動画像が入力されている場合には判定回路4にフ
イールド差分信号S7としてフイールド周期で論理
「1」と「0」とが反転する繰り返しパターンの信号が
入力されることになる。
【0037】一方入力画像信号S1が毎秒30フレーム
でなる順次走査の静止画像より毎秒30フレーム60フ
イールドでなる飛び越し走査画像に変換された静止画像
(以下走査方式変換静止画像という)及び通常の毎秒3
0フレーム60フイールドでなる飛び越し走査の静止画
像(以下通常静止画像という)である場合には、入力画
像信号S1の全ての画像信号がいずれのフレームによら
ず全て同一とみなし得る。
【0038】従つて(3)式の関係によつて入力される
フイールド差分信号S7の第(N)、第(N+2)、…
…及び第(N+1)、第(N+3)、……フイールドの
信号は例えば(△−△−△+△)のように入力画像信号
S1の隣合う画像信号によつて相互に打ち消し合つて0
となる。
【0039】このように入力画像信号S1として走査方
式変換静止画像及び通常静止画像が入力されている場合
には判定回路4にフイールド差分信号S7として論理
「0」が継続するパターンの信号が入力されることにな
る。
【0040】さらに入力画像信号S1が通常の毎秒30
フレーム60フイールドでなる飛び越し走査の動画像
(以下通常動画像という)である場合には、飛び越し走
査によつて抜かれた走査線は次のフイールドに順送りさ
れることはなく、各フイールド期間の画像信号はそれぞ
れ前後のフイールド期間の画像信号より独立した性質が
あるので、入力画像信号S1の奇数及び偶数フイールド
の画像信号はいずれもどのような値になるか不定にな
る。
【0041】従つて(3)式の関係によつて入力される
フイールド差分信号S7の第(N)、第(N+2)、…
…及び第(N+1)、第(N+3)、……フイールドの
各期間の信号はどのような値になるか不定になる。
【0042】このように入力画像信号S1として通常動
画像が入力されている場合には判定回路4にフイールド
差分信号S7として論理「1」又は「0」が不規則に出
現するパターンの信号が入力されることになる。
【0043】従つて判定回路4はフイールド差分信号S
7の論理「1」と「0」との出現パターンによつて入力
画像信号S1が走査方式変換動画像か否かを判別するこ
とができる。
【0044】次に図2において、「H[N]」、「H
[N+1]」、……はそれぞれ入力画像信号S1の奇数
フイールド及び偶数フイールドに対応する第(N)、第
(N+1)、……フイールドのエツジ信号S8(図2
(G))を表すものとする。
【0045】画像判別装置1は入力画像信号S1(図2
(A))の第(N)フイールドの画像信号をフイールド
画像輪郭一致検出回路部3に入力すると、水平エツジ検
出回路10において入力画像信号S1の第(N)フイー
ルドの画像信号の輪郭の水平方向成分「H[N]」を検
出し、これをエツジ信号S8(図2(G))としてフイ
ールドメモリ12及びパターンマツチング回路14に出
力する。
【0046】続いてフイールドメモリ12は水平方向成
分「H[N]」を記憶すると共に、1フイールド期間前
の水平方向成分「H[N−1]」を遅延エツジ信号S1
0(図2(H))としてパターンマツチング回路14に
出力し、パターンマツチング回路14において水平方向
成分「H[N]」と「H[N−1]」とを比較してパタ
ーンの一致不一致を確認し、次式
【数4】 で与えられる一致判定信号S12(図2(I))を判定
回路4に出力する。またフイールド画像輪郭一致検出回
路部3は同様の処理手順で一致判定信号S13を判定回
路4に出力する。
【0047】入力画像信号S1が走査方式変換動画像の
場合には上述したように本来同一フレームに属していた
奇数及び偶数フイールドの画像信号は相互に等しいとみ
なし得るので、エツジ信号S8においてもこの同一フレ
ームに対応する「H[N]」及び「H[N+1]」、
「H[N+2]」及び「H[N+3]」、……が同一と
みなし得る。
【0048】従つて(4)式の関係によつて入力される
一致判定信号S12の第(N+1)、第(N+3)、…
…フイールドの期間の信号は本来同一フレームに属する
エツジ信号S8により相互に打ち消し合うので0にな
る。
【0049】これに対し第(N)、第(N+2)、……
フイールドの期間の信号は本来同一フレームに属するエ
ツジ信号S8により相互に打ち消し合うことができない
ので0とならない。
【0050】このように入力画像信号S1として走査方
式変換動画像が入力されている場合には判定回路4に一
致判定信号S12及びS13としてフイールド周期で論
理「1」と「0」とが反転する繰り返しパターンの信号
が入力されることになる。
【0051】一方入力画像信号S1が走査方式変換静止
画像又は通常静止画像の場合には、全てのエツジ信号S
8がいずれのフレームによらず全て同一とみなし得る。
従つて(4)式の関係によつて入力される一致判定信号
S12の全てのフイールドの期間の信号は隣り合うエツ
ジ信号S8により相互に打ち消し合うので0になる。
【0052】このように入力画像信号S1として走査方
式変換静止画像及び通常静止画像が入力されている場合
には判定回路4に一致判定信号S12及びS13として
論理「0」が継続するパターンの信号が入力されること
になる。
【0053】さらに入力画像信号S1が通常動画像の場
合には、上述したように各フイールド期間の画像信号は
それぞれ前後のフイールド期間の画像信号より独立した
性質があるので、エツジ信号S8はいずれもどのような
値になるか不定となる。従つて(4)式の関係によつて
入力される一致判定信号S12のいずれのフイールドの
期間の信号もどのような値になるか不定になる。
【0054】このように入力画像信号S1として通常動
画像が入力されている場合には判定回路4に一致判定信
号S12及びS13として論理「1」又は「0」が不規
則に出現するパターンの信号が入力されることになる。
【0055】従つて判定回路4は一致判定信号S12及
びS13の論理「1」と「0」との出現パターンによつ
て入力画像信号S1が走査方式変換動画像か否かを判別
することができる。
【0056】判定回路4は、フイールド差分信号S7と
一致判定信号S12及びS13とより得た論理値が論理
「1」と「0」とをフイールド毎に交互に繰り返すと
き、入力画像信号S1が走査方式変換動画像であると判
断して論理「1」の検出信号S14を出力し、他の場合
には論理「0」の検出信号S14を出力する。
【0057】以上の構成によれば、入力画像信号S1を
1フレーム遅延させた遅延信号S2と入力画像信号S1
との差分を求めた差分信号S3と対をなすフイールド画
像を垂直方向にフイールド内補間して1フイールド遅延
させた補間ライン信号S6と、差分信号S3を補間ライ
ン信号S6に合わせて帯域制限した差分ライン信号S5
との差分値を出力するフイールド差分信号S7及び入力
画像信号S1の連続する2フイールド期間の画像の輪郭
の一致不一致を確認した一致判定信号S12及びS13
を判定回路4に入力し、走査方式変換画像においては飛
び越し走査変換前の同一フレームに属する奇数及び偶数
フイールドの画像信号及び画像輪郭の相関性が互いに大
きいことを利用して、入力画像信号S1が走査方式変換
動画像であるとき発生する論理「1」及び「0」の規則
的な信号パターンを検出することによつて、走査方式変
換動画像を高い精度で検出することができる。
【0058】なお上述の実施例においては、判定回路4
によつて判定するためにフイールド信号差分回路部2と
フイールド画像輪郭一致検出回路部3とを用いるように
なされているが、本発明はこれに限らず、フイールド信
号差分回路部2又はフイールド画像輪郭一致検出回路部
3のどちらか1方を用いるようにしても良い。
【0059】また上述の実施例においては、遅延信号S
2は入力画像信号S1に対して1フレーム期間のフレー
ム遅延を有するようになされているが、本発明はこれに
限らず、2フレーム期間以上のフレーム遅延を有するよ
うにしても良い。
【0060】さらに上述の実施例においては、フレーム
メモリ5より引算器6に遅延信号S2を供給するように
なされているが、本発明はこれに限らず、テレビジヨン
受像機内等において他の回路より引算器6に遅延信号S
2を供給することができる場合にはフレームメモリ5を
省略しても良い。
【0061】さらに上述の実施例においては、フイール
ド信号差分回路部2はフレームメモリ5及び引算器6を
有するようになされているが、本発明はこれに限らず、
フレームメモリ5及び引算器6を省略し、入力画像信号
S1を垂直補間フイルタ7に直接与えるようにしても良
い。
【0062】さらに上述の実施例においては、垂直補間
信号S4をフイールドメモリ8に、差分ライン信号S5
を引算器9に与えるようになされているが、本発明はこ
れに限らず、垂直補間信号S4を引算器9に、差分ライ
ン信号S5をフイールドメモリ8に与えるようにしても
良い。
【0063】さらに上述の実施例においては、垂直補間
フイルタ7とフイールドメモリ8とを直列に接続するよ
うになされているが、本発明はこれに限らず、フイール
ドメモリ8に差分信号S3を直接与え得るように垂直補
間フイルタ7とフイールドメモリ8とを並列に接続し、
それぞれ垂直補間信号S4及び1フイールド遅延させた
差分信号S3を引算器9に与えるようにしても良い。
【0064】さらに上述の実施例においては、判定回路
4はフイールド差分信号S7と一致判定信号S12及び
S13とによつて得た論理値をそのまま使用して入力画
像信号S1が走査方式変換動画像であるか否か判断する
ようになされているが、本発明はこれに限らず、フイー
ルド差分信号S7と一致判定信号S12及びS13とに
対してそれぞれ個別に重み付けした結果を使用すること
によつて入力画像信号S1が走査方式変換動画像である
か否か判断するようにしても良い。
【0065】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、入力画像
信号を所定フレーム遅延させた画像信号と入力画像信号
との差分を求めたフレーム間差分信号又は入力画像信号
を1フイールド遅延させた遅延出力信号と、フレーム間
差分信号又は入力画像信号を垂直方向にフイールド内補
間して遅延出力信号に対応させた補間出力信号との差分
値を出力する差分信号を判別手段に入力し、順次走査方
式による画像信号より飛び越し走査方式による画像信号
に変換されて伝送される画像信号においては飛び越し走
査変換前の同一フレームに属する全てのフイールドの画
像信号の相関性が相互に高いことを利用して、入力画像
信号が順次走査方式による画像信号より飛び越し走査方
式による画像信号に変換されて伝送される画像信号であ
るときに発生する所定の信号パターンを検出することに
より、順次走査方式による画像信号より飛び越し走査方
式による画像信号に変換されて伝送される画像信号を高
い精度で判別することができる。
【0066】また入力画像信号の2フイールド間の画像
の輪郭パターンの相関の強さを検出したフイールド相関
検出信号を判別手段に入力し、順次走査方式による画像
信号より飛び越し走査方式による画像信号に変換されて
伝送される画像信号においては飛び越し走査変換前の同
一フレームに属する全てのフイールドの画像輪郭の相関
性が相互に高いことを利用して、入力画像信号S1が順
次走査方式による画像信号より飛び越し走査方式による
画像信号に変換されて伝送される画像信号であるときに
発生する所定の信号パターンを検出することによつて、
順次走査方式による画像信号より飛び越し走査方式によ
る画像信号に変換されて伝送される画像信号を高い精度
で検出することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像判別装置の一実施例を示すブ
ロツク図である。
【図2】画像判別装置における各信号処理の説明に供す
るタイミングチヤート図である。
【図3】飛び越し走査変換前の順次走査画像の信号及び
走査線配列を示す略線図である。
【図4】飛び越し走査変換後の順次走査画像の信号及び
走査線配列を示す略線図である。
【符号の説明】
1……画像判別装置、2……フイールド信号差分回路
部、3……フイールド画像輪郭一致検出回路部、4……
判定回路、5……フレームメモリ、6、9……引算器、
7……垂直補間フイルタ、8、12、13……フイール
ドメモリ、10……水平エツジ検出回路、11……垂直
エツジ検出回路、14、15……パターンマツチング回
路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飛び越し走査方式によつて伝送される入力
    画像信号のうち順次走査方式による画像信号より飛び越
    し走査方式による画像信号に変換されて伝送される画像
    信号を判別する画像判別装置において、 上記入力画像信号を所定フレーム遅延させた画像信号と
    上記入力画像信号との差分を求めたフレーム間差分信号
    又は上記入力画像信号を1フイールド期間遅延させ、遅
    延出力信号として出力する遅延手段と、 上記フレーム間差分信号又は上記入力画像信号を垂直方
    向にフイールド内補間し、上記遅延出力信号に対応する
    補間出力信号を生成する垂直補間手段と、 上記遅延出力信号と上記補間出力信号との差分値を差分
    信号として出力する減算手段と、 上記差分信号に基づいて、順次走査方式による画像信号
    より飛び越し走査方式による画像信号に変換されて伝送
    される画像信号を判別する判別手段とを具えることを特
    徴とする画像判別装置。
  2. 【請求項2】飛び越し走査方式によつて伝送される入力
    画像信号のうち順次走査方式による画像信号より飛び越
    し走査方式による画像信号に変換されて伝送される画像
    信号を判別する画像判別装置において、 上記入力画像信号より画像の輪郭成分を抽出して輪郭成
    分信号を出力する輪郭成分抽出手段と、 上記輪郭成分信号より連続するフイールド間の差分値を
    求め、当該差分値よりフイールド間の画像の相関の強さ
    を検出して検出結果をフイールド相関検出信号として出
    力する画像相関検出手段と、 上記フイールド相関検出信号に基づいて、順次走査方式
    による画像信号より飛び越し走査方式による画像信号に
    変換されて伝送される画像信号を判別する判別手段とを
    具えることを特徴とする画像判別装置。
  3. 【請求項3】上記入力画像信号より画像の輪郭成分を抽
    出して輪郭成分信号を出力する輪郭成分抽出手段と、 上記輪郭成分信号より連続するフイールド間の差分値を
    求め、当該差分値よりフイールド間の画像の相関の強さ
    を検出して検出結果をフイールド相関検出信号として出
    力する画像相関検出手段とを具え、上記判別手段は、上
    記減算手段より出力される上記差分信号及び上記画像相
    関検出手段より出力される上記フイールド相関検出信号
    に基づいて、順次走査方式による画像信号より飛び越し
    走査方式による画像信号に変換されて伝送される画像信
    号を判別することを特徴とする請求項1に記載の画像判
    別装置。
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