JPH0686172U - コインリフト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 揚送中コインがこぼれない、しかも装置の簡
単なコインリフトをうることを目的とする。 【構成】 回動する無端ベルト１とガイド面との相互に
コインが接触することにより、転動して揚上されるコイ
ン通路２６を硬貨入り口７と硬貨出口８との間に配設し
てなるコインリフトである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、パチンコ用薄形紙幣玉貸機に投入されたコイン（５００円、１００円 ）を回収してこれを釣り銭または、両替機等にリサイクル用コインとして玉貸機 に補給する場合またはメダル補給装置におけるメダル搬送用リフト等に利用する コインリフトに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来無端ベルトに多数の桟を設けたコイン揚送装置が実公昭６３ー１９８７８ 号公報で知られている。

【０００３】 以上の装置では、コインの揚送中に桟上からこぼれて落下し、下方に散乱する ので、カバーで覆う等の対策が必要であるし、又こぼれ落ちたコインがベルトと 桟と桟との間に噛み込んでベルトが損傷したり、停止する等の欠点がある。コイ ン揚上装置には、以上の他バケット式やエスカレーター式のものがあるが、装置 が大がかりのものとなる。したがって本案は以上のような従来の問題点を解消し 、揚送中コインがこぼれない、しかも装置の簡単なコインリフトをうることを目 的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本案は、以上のような目的を達成するため次のようなコインリフトを提供する ものである。すなわち、回動する無端ベルトとガイド面との相互にコインが接触 することにより、転動して揚上されるコイン通路を硬貨入り口と硬貨出口との間 に配設してなるコインリフトであり、かかるコインリフトにおいて、駆動プーリ と被動プーリとの間に張設された無端ベルトが、コイン通路の上下に配設された 回転ドラムと硬貨入り口並びに硬貨出口に配設された誘導プーリの間を迂回して 配設され、かつガイド面に向かってコインを押圧するガイド付き押さえローラを ベルトに圧接してなるコインリフトである。又以上のようなコインリフトにおい て、コインの通過が可能な厚さを有するスペーサを介在させた２枚のガイド板で コインの通路を形成し、かつコインの一部がガイド板の全面から表れるような位 置におけるスペーサの前面に誘導材を設けてなるコインリフトである。

【０００５】 硬貨入り口から投入されたコインは、コイン通路のガイド面の誘導材と回動す るベルトに接触して転動し、揚上されて硬貨出口から排出されるようになってい る。

【０００６】

【実施例】

以下図面に示す実施例について説明する。 本案は、回動する無端ベルトとガイド面との相互にコインが接触することにより 、転動して揚上されるコイン通路を硬貨入り口と硬貨出口との間に配設したコイ ンリフトである。無端ベルト１は、摩擦係数の大きい材料からなる平ベルトで図 １、２に示すギヤードモータ２で駆動される駆動プーリ３と被動プーリ４との間 に張架され、被動プーリ４は、テンション調整プーリとなっている。又以上のよ うな無端ベルト１は、後述するコイン通路２６の上下に配設された回転ドラム５ 、６と硬貨入り口７と硬貨出口８付近に配設された誘導プーリ９、１０に捲回さ れている。又無端ベルト１には、後述されるガイド板で構成されるコイン通路２ ６に向かってベルト１を押圧してベルト１に常にテンションを付与するガイド付 き押さえローラ１１が複数個設けられている。以上のような駆動プーリ３、テン ション調整プーリ４、回転ドラム５、６、誘導プーリ９、１０は何れも取付フレ ーム１２に軸架されており、図４に示す如く１３は駆動プーリ軸であり、押さえ ローラ軸１４は、取付フレーム１２のピン１６との間にスプリング１５が取付フ レーム１２の背面において張架されていて、ベルト１に向かってローラ１１を付 勢している。このガイド付き押さえローラ１１には、図５の如くガイド１１ａが 設けられており、他の押さえローラ１１との間にガイド１１ａの取付位置を交互 に変えて配置することによりベルト１の回転時にガイド付き押さえローラ１１か らベルトが外れないようにすることができる。又ガイド付き押さえローラ１１の 軸１４は、取付フレーム１２に軸支２２された取付フレーム１２上面の揺動自在 なアーム２３に設けられている。更にテンション調整プーリ４の軸１７は、図４ に示す如く取付フレーム１２背面のピン２０との間にスプリング１９が張架され ていてベルト１のテンシヨン方向に付勢されている。そして、テンシヨン調整プ ーリ軸１７は、取付フレーム１２のガイド溝１８中をスライドできるようになっ ており、更に取付フレーム１２に軸支２４された揺動自在なアーム２５に設けら れている。

【０００７】 以上のようなギヤードモータ２で駆動される駆動プーリ３で回転する無端ベル ト１と後述するガイド面との相互にコインが接触することにより転動して揚上さ れるコイン通路２６は次のように構成される。 すなわち、コインの通過が可能な厚さを有するスペーサ２７を図２、図５の如く 介在させた２枚のガイド板２８、２８で構成されている。以上のようなガイド板 ２８、２８は、ステー３１で取付フレーム１２に取り付けられている。スペーサ ２７は図１の如く直線部２７ａの上下に嘴部２７ｂを形成したもので構成され、 嘴部２７ｂに対向して硬貨入り口７と硬貨出口８を形成する補助ガイドプレート ２９がある。又前記したスペーサ２７の前部には、コインが当接して回転上昇し たとき滑りが生じないような摩擦係数を有する材料の誘導材３０を図２の如く配 設してガイド面を構成する。 そのスペーサの誘導材３０は、コインの外面の一部がガイド板２８、２８の前面 から表れてベルト１に接触するようにスペーサ２７の表面に取り付けられる。 以上のようにしてコイン通路２６は、ガイド板２８，２８の間に介在させたスペ ーサ２７の直線部２７ａと嘴部２７ｂとで構成され、嘴部２７ｂに対向する補助 ガイドプレート２９とで硬貨入り口７と硬貨出口８が構成され、誘導プーリ９、 １０によって迂回したベルト１とでコインを誘導するようになっている。

【０００８】 さて、紙幣玉貸機に投入された硬貨は回収コンベアで回収され、図示しないコ インホッパー内に収納される。そして、コインホッパーの出口からコインリフト に投出される。投出された各コインはコインリフトの下方の硬貨入り口７から導 入され、コイン通路２６におけるスペーサ２７の誘導材３０の前面に当接し、回 転するベルト１に圧接されながら、ガイド板２８、２８にガイドされてコインリ フトの上部まで上昇し、硬貨出口８から次々と排出される。この排出されたコイ ンはジャバラ等を介してコイン搬送装置に送られリサイクル用硬貨として紙幣玉 貸機に供給される。本案のコインリフトは、５００円硬貨のみならず１００円硬 貨にも用いられるものであり、実施例以外にメダル補給装置における搬送用リフ トとして利用することもできる。何れにしても本案のものは、ガイド板２８、２ ８で挟持されたスペーサ２７の誘導材３０からなるガイド面と回転するベルト１ とで転動させて揚上させることを特徴とするもので、本案の精神の範囲内におい て任意に設計変更しうるものである。

【０００９】

【考案の効果】

本案のものによれば、コイン通路を構成するガイド板でコインは、ガイドされ 、コインに圧接するベルトでコインを転動させて揚上させるものであるからコイ ンがこぼれ落ちることがなく、コインが通過できるスペーサの厚みとガイド板と でコイン通路が形成されるから全体として薄形のコインリフトをうることができ て設置面積が少なくて済み、構成が簡単である。更にコインの外面をベルトが圧 接しながら、ガイド面上をコインが転動するのでベルトの損傷が少ないし、コイ ンリフト使用時の音が静かである。又コインは整列して揚上されるので必要に応 じて計数が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案装置の正面図

【図２】本案装置の側面図

【図３】本案装置の使用状態図

【図４】取付フレームの背面図

【図５】本案装置の部分拡大図

【符号の説明】

１ 無端ベルト ２ ギヤードモータ ３ 駆動プーリ ４ 被動プーリ（テンション調整プーリ） ５ 回転ドラム ６ 回転ドラム ７ 硬貨入り口 ８ 硬貨出口 ９ 誘導プーリ １０ 誘導プーリ １１ ガイド付き押さえローラ １２ 取付フレーム １３ 駆動プーリ軸 １４ 押さえローラ軸 １５ スプリング １６ ピン １７ テンシヨン調整プーリ軸 １８ ガイド溝 １９ スプリング ２０ ピン ２３ アーム ２５ アーム ２６ コイン通路 ２７ スペーサ ２８ ガイド板 ２９ 補助ガイドプレート ３０ 誘導材

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 回動する無端ベルトとガイド面との相互
   にコインが接触することにより、転動して揚上されるコ
   イン通路を硬貨入り口と硬貨出口との間に配設してなる
   コインリフト。
2. 【請求項２】 請求項１において、駆動プーリと被動プ
   ーリとの間に張設された無端ベルトが、コイン通路の上
   下に配設された回転ドラムと硬貨入り口並びに硬貨出口
   に配設された誘導プーリの間を迂回して配設され、かつ
   ガイド面に向かってコインを押圧するガイド付き押さえ
   ローラをベルトに圧接してなるコインリフト。
3. 【請求項３】 請求項１において、コインの通過が可能
   な厚さを有するスペーサを介在させた２枚のガイド板で
   コインの通路を形成し、かつコインの一部がガイド板の
   全面から表れるような位置におけるスペーサの前面に誘
   導材を設けてなるコインリフト。