JPH0685314A - 光結合装置、光結合アレイ及び光電センサ - Google Patents

光結合装置、光結合アレイ及び光電センサ

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JPH0685314A
JPH0685314A JP16956693A JP16956693A JPH0685314A JP H0685314 A JPH0685314 A JP H0685314A JP 16956693 A JP16956693 A JP 16956693A JP 16956693 A JP16956693 A JP 16956693A JP H0685314 A JPH0685314 A JP H0685314A
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JP
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optical coupling
coupling device
light emitting
light
optical
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Application number
JP16956693A
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English (en)
Inventor
Arata Nakamura
新 中村
Norisada Horie
教禎 堀江
潤一 ▲高▼木
Junichi Takagi
Tsuguji Tanaka
嗣治 田中
Yukinori Kitagawa
幸範 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

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  • Led Device Packages (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学系の収差を補正することにより、発光素
子と光ファイバとの結合効率が高い光結合装置を提供す
る。 【構成】 発光チップ3を封止した透明樹脂パッケージ
5の光出射側を略半球状に形成し、ここに金属蒸着膜6
を付けて凹面状反射面7とする。また、透明樹脂パッケ
ージ5の反対側の面に光軸中心付近の曲率よりも周辺部
の曲率が小さな集光型非球面レンズ面8を形成する。透
明樹脂パッケージ5の非球面レンズ面8側には空間9を
隔てて光ファイバ2の端面を対向させる。発光チップ3
から出た光は凹面状反射面7で反射し、非球面レンズ面
8を通過してコマ収差を補正された後、空間9を経由し
て光ファイバ2の端面に集光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光結合装置、光結合アレ
イ及び光電センサに関する。具体的にいうと、本発明
は、半導体発光素子や半導体受光素子と光ファイバや自
由空間等とを結合する光結合装置と、その光結合装置を
利用した光結合アレイ及び光電センサに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】図1は従来例の光結合装置8
1を示す断面図である。この光結合装置81は、リード
フレーム82に実装された面発光型のLED(発光ダイ
オード)チップ83を透明樹脂パッケージ84内に封止
し、この透明樹脂パッケージ84の上面に光ファイバ8
5の端面を接合させ、LEDチップ83から出射された
光を光ファイバ85の端面から光ファイバ85内へ導入
するようにしたものである。
【0003】しかしながら、このような構造において
は、LEDチップ83から出射された全光量のうち一部
しか光ファイバ85内へ導くことができず、LEDチッ
プ83と光ファイバ85との結合効率が低くて10%に
満たない値しか得ることができなかった。
【0004】そこで、図2に示すように、モールド用の
透明樹脂パッケージ84の一部に凹面状反射面86を設
け、LEDチップ83から出射された光線を凹面状反射
面86で反射させ、光ファイバ85と接触している端面
に光線を集束させることにより光ファイバ85との結合
効率を向上させようという試みがある(例えば、特開平
2−49478号公報)。
【0005】このような光結合装置87における光線の
挙動を図2に示す。LEDチップ83から出た光線は、
透明樹脂パッケージ84の凹面状反射面86で反射され
た後、透明樹脂パッケージ84の端面(すなわち、光フ
ァイバ85の端面)に向かって集光されるが、透明樹脂
パッケージ84の端面においては屈折率の高い透明樹脂
パッケージ84から一旦屈折率が1の空気に向かって射
出されるので、光線は透明樹脂パッケージ84の端面で
屈折する。その結果、光ファイバ85のNA値(開口
数)に対応する角度よりも小さい角度で透明樹脂中を進
行した光線しか光ファイバ85に結合することができな
い。
【0006】光ファイバ85に結合される光線の透明樹
脂内部からみた実効開口角θeは、透明樹脂の屈折率を
N1、透明樹脂と光ファイバ85の間の媒質の屈折率を
N2、光ファイバ85のNA値に対応する開口角を公称
開口角θnとすると、 sinθe=(N2/N1)sinθn …… によって表わされる。したがって、例えば、透明樹脂の
屈折率N1=1.5,中間媒質の屈折率N2=1,θn=
30゜とすると、光ファイバ85との結合に寄与する光
線角度は公称開口角θn=30゜にたいしてθe=19.
5゜が限界となる。このため、凹面状反射面86の角倍
率を小さくしなければ、LEDチップ83から出た光線
を光ファイバ85に結合することができない。しかしな
がら、角倍率=(1/横倍率)という関係があるので、
角倍率を小さくすることは横倍率を大きくすることにほ
かならず、LEDチップ83の中心から発した光は角倍
率を小さくすることで光ファイバ85に結合させること
が可能となる。ところが、LEDチップ83は有限の大
きさをもっているので、横倍率が大きくなる結果、LE
Dチップ83の周辺から出た光は光ファイバ85の領域
外に外れて光ファイバ85と結合することができなくな
る。すなわち、このような構成の光結合装置87におい
ては、透明樹脂パッケージ84の端面で光が屈折する結
果、実効開口角θe(光ファイバ85の直径/LEDの
チップ径)の値が結合効率の限界を制約し、光の結合効
率が低いという欠点があった。
【0007】また、封止用の透明樹脂がなく、LEDチ
ップ83と凹面状反射面86のみである場合には、LE
Dチップ83と光ファイバ85の間が空間となるので、
透明樹脂端面による光の屈折がなく、実効開口角θe=
公称開口角θnとなり、LEDチップ83と光ファイバ
85の結合効率が高くなる。例えばLEDチップ83の
サイズが0.3mm角、パッケージも含めたLED素子の
全長が5mm、直径が4mmで、光ファイバ85のコア径が
1mm、NA=0.5の場合には、LEDチップ83及び
リードフレーム82による陰の面積を無視すると、透明
樹脂パッケージ84に封止されている場合には結合効率
が38%であるのに対し、全体が空間となっている場合
には結合効率が76%という計算結果が得られる。
【0008】しかしながら、LEDチップ83と光ファ
イバ85の端面の間がすべて空間の場合には、LEDチ
ップ83の外部量子効率(LEDチップ83の活性層で
発光した光のうち外部へ取り出すことができる光の割
合)が低く、透明樹脂充填の場合の約1/2の外部量子
効率となり、結局光ファイバに結合する光パワーは、上
記計算結果にも拘らず、透明樹脂充填の場合とほぼ同様
に小さくなってしまう。また、実用上、空間を有するキ
ャンタイプ等の封止パッケージはコストが高くなるとい
う問題点もある。
【0009】図3(a)(b)はさらに別な従来例の光
結合装置88を示す(特開平1−230274号公
報)。この従来例においては、リードフレーム82の上
に実装したLEDチップ83を透明樹脂パッケージ84
内に封止し、透明樹脂パッケージ84のLEDチップ8
3と対向する面を半球状の凹面状反射面86とすると共
に光ファイバ85と対向する面89を平面としている。
そして、透明樹脂パッケージ84の端面と光ファイバ8
5の端面との間に空間90を隔てて配置し、LEDチッ
プ83から出た光線を凹面状反射面86で反射させた
後、透明樹脂パッケージ84及び空間90を経由して光
ファイバ85の端面で集光させ、光ファイバ85と結合
させるようにしている。
【0010】図4は、このような構造の光結合装置88
における光線の挙動を示す。透明樹脂パッケージ84か
ら空間90を経由して光ファイバ85に結合させる場合
は、図4に示すように、透明樹脂パッケージ84の表面
における光線の屈折は光ファイバ85の端面から離れた
位置で行われるので、実効開口角θeは公称開口角θnと
等しい。また、透明樹脂パッケージ84と空間90の界
面で光線の屈折が起こるので、角倍率は界面がない場合
に比べて少し大きくなる。これら両者の関係がある程度
相殺するが、結合効率としては透明樹脂充填の場合(図
2)と全て空間の場合(透明樹脂がない場合の計算値)
の中間の値となり、前記条件と同一条件では結合効率が
50%という計算結果が得られる。そして、LEDチッ
プ83の外部量子効率が高いので、結局光ファイバ85
に結合する光パワーとしては図2の従来例の1.3倍と
なる。
【0011】また、図5は図3の光結合装置88におい
て、LEDチップ83の周辺部から出た光線の挙動を示
す図である。この光結合装置88は、光線高さの低い光
線(図5の光線L1,L2,L3)を光ファイバ85と
結合させようとすると、横倍率を(ファイバコア径)/
(LEDチップ径)に等しくしたときに最も結合効率が
高くなる。
【0012】つぎに、光学系の角倍率について考える。
光学において一般的に用いられている角倍率の定義は、
図6に示す物点における光線角度θoと像点における光
線角度θiの各正接の比、すなわち tanθi/tanθo …… である。しかし、この定義によると、光線高さの高い光
線(図4の光線L6,L7)の角倍率は非常に小さな値
になってしまう。なぜなら、光線高さが高いということ
は光線角度θoが大きいということであって、式の分
母におけるtanθoが大きくなる結果、式で表わされる
角倍率は小さな値になる。このため、一般的に用いられ
ている角倍率の定義は、光線角度θoの大きな光学系を
考える場合には、必ずしも適当でない。
【0013】そこで、この明細書(特許請求の範囲を含
む)の全体を通して、角倍率の定義(但し、発光素子を
用いた場合)としては、物点における光線角度θoと像
点における光線角度θiの比、すなわち κ=θi/θo …… を用いている。この新たな定義によると、図4に示す光
学系においては、光線L1では光線角度θo=29°,
θi=9°であるので、角倍率κ=0.31となり、光線
L7では光線角度θo=80°,θi=25°であるの
で、角倍率κ=0.31となり、光線L1とL7とでほ
ぼ同じ値の角倍率になる。また、別な従来例としては、
特開平4−27174号公報に開示されたコマ収差の小
さな光学系がある。この従来例においても、角倍率κを
考えると、角度θo=20°の光線に対しては光線角度
θi=5°となるので、その角倍率はκ=0.25とな
り、角度θo=80°の光線に対しては光線角度θi=2
0°となるので、その角倍率はκ=0.25となり、こ
の従来例においても光線高さにかかわらず角倍率がほぼ
同じ値となる。つまり、これらの従来技術においては、
横倍率を最適に設計した場合に、光線高さの高い光線は
光ファイバ85の実効開口角θe(=公称開口角θn)を
超えてしまい光ファイバ85に結合しなくなるという問
題があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、光学系の収差を補正することにより、発光素子
と光ファイバ等の光結合対象物などとの結合効率が高い
光結合装置を提供することにある。さらに、その光結合
装置を用いた光結合アレイと光電センサを提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の光結合装
置は、半導体発光素子から出射された光を、当該発光素
子の光出射面側に配置された凹面状反射面によって反射
させた後、当該発光素子の光出射面と反対側に配置され
た光結合対象物に結合させる光結合装置において、光軸
から離れるに従って角倍率が小さくなるように、前記発
光素子の光出射面と反対側に非球面レンズを配置し、空
間を隔てて当該非球面レンズに前記光結合対象物を対向
させたことを特徴としている。
【0016】前記第1の光結合装置においては、前記非
球面レンズが、表面周辺部の曲率が表面中心部の曲率よ
りも小さい凸レンズであってもよい。あるいは、前記非
球面レンズは、表面周辺部の曲率が表面中心部の曲率よ
りも大きい凹レンズであってもよい。さらに、前記非球
面レンズは、中心断面におけるプロフィールが変曲点を
2個以上有していてもよい。さらに、第1の光結合装置
は、前記半導体発光素子を前記凹面状反射面の光軸上か
らわずかにずらせて配置していてもよい。
【0017】また、本発明の第2の光結合装置は、半導
体発光素子から出射された光を、当該発光素子の光出射
面側に配置された凹面状反射面によって反射させた後、
当該発光素子の光出射面と反対側の自由空間に結合させ
る光結合装置において、光軸から離れるに従って角倍率
が小さくなるように、前記発光素子の光出射面と反対側
に非球面レンズを配置したことを特徴としている。
【0018】前記第2の光結合装置においては、前記非
球面レンズが、表面周辺部の曲率が表面中心部の曲率よ
りも小さい凸レンズであってもよい。あるいは、前記非
球面レンズは、表面周辺部の曲率が表面中心部の曲率よ
りも大きい凹レンズであってもよい。さらに、前記非球
面レンズは、中心断面におけるプロフィールが変曲点を
2個以上有していてもよい。さらに、第2の光結合装置
は、前記半導体発光素子を前記凹面状反射面の光軸上か
らわずかにずらせて配置していてもよい。
【0019】また、上記第1又は第2の光結合装置にお
いては、前記半導体発光素子を取り付けた取付部材の当
該半導体発光素子取付面と反対側の面に第2の半導体発
光素子を配置してもよい。
【0020】また、本発明の第3の光結合装置は、半導
体受光素子の受光面と反対側に配置された光結合対象物
から出射された光を、当該受光素子の受光面側に配置さ
れた凹面状反射面によって反射させた後、当該受光素子
に結合させる光結合装置において、前記半導体受光素子
の受光面と反対側に、光軸から離れるに従って角倍率が
小さくなるように、前記受光素子の受光面と反対側に非
球面レンズを配置し、空間を隔てて当該非球面レンズに
前記光結合対象物を対向させたことを特徴としている。
【0021】前記第3の光結合装置においては、前記非
球面レンズが、表面周辺部の曲率が表面中心部の曲率よ
りも小さい凸レンズであってもよい。あるいは、前記非
球面レンズは、表面周辺部の曲率が表面中心部の曲率よ
りも大きい凹レンズであってもよい。さらに、前記非球
面レンズは、中心断面におけるプロフィールが変曲点を
2個以上有していてもよい。
【0022】本発明の第4の記載の光結合装置は、半導
体受光素子の受光面と反対側の自由空間から入射した光
を、当該受光素子の受光面側に配置された凹面状反射面
によって反射させた後、当該受光素子に結合させる光結
合装置において、前記半導体受光素子の受光面と反対側
に、光軸から離れるに従って角倍率が小さくなるよう
に、前記受光素子の受光面と反対側に非球面レンズを配
置したことを特徴としている。
【0023】前記第4の光結合装置においては、前記非
球面レンズが、表面周辺部の曲率が表面中心部の曲率よ
りも小さい凸レンズであってもよい。あるいは、前記非
球面レンズは、表面周辺部の曲率が表面中心部の曲率よ
りも大きい凹レンズであってもよい。さらに、前記非球
面レンズは、中心断面におけるプロフィールが変曲点を
2個以上有していてもよい。
【0024】また、前記第1又は第3の光結合装置にお
いては、光結合対象物として光ファイバを用いることが
できる。
【0025】また、前記第1〜4の光結合装置において
は、前記半導体発光素子もしくは半導体受光素子が光透
過性部材によって封止されていてもよい。その場合、前
記非球面レンズは、前記光透過性部材によって一体的に
形成することができる。また、前記光透過性部材の前記
凹面状反射面と対向する面の形状を当該凹面状反射面の
形状とほぼ等しくし、当該光透過性部材と当該凹面状反
射面との間にわずかな空間を形成してもよい。あるい
は、前記光透過性部材の表面に反射膜を形成して前記凹
面状反射面としてもよい。
【0026】また、本発明の光結合アレイは、前記光結
合装置をアレイ状に配置したことを特徴としている。
【0027】また、本発明の光電センサは、前記光結合
装置もしくは前記光結合アレイを備えていることを特徴
としている。
【0028】
【作用】本発明の第1の光結合装置にあっては、半導体
発光素子から出た光線を凹面状反射面で反射させ、さら
に非球面レンズによって光軸から離れるに従って角倍率
が小さくなるように光線を屈折させているので、横倍率
を最適に設計した状態で角倍率を小さくすることがで
き、半導体発光素子と光ファイバ等の光結合対象物との
結合効率を向上させることができる。
【0029】また、受光素子と光ファイバ等の光結合対
象物を光結合する本発明の第3の光結合装置において
も、本発明の第1の光結合装置と同様に、非球面レンズ
によって受光素子チップ側に対する光結合対象物側の角
倍率を小さくすることができ、光ファイバ等の光結合対
象物と受光素子との結合効率を向上させることができ
る。
【0030】また、本発明の第2の光結合装置にあって
は、半導体発光素子から出た光線を凹面状反射面で反射
させ、さらに非球面レンズによって光軸から離れるに従
って角倍率が小さくなるように光線を屈折させて自由空
間に結合させているので、横倍率を最適に設計した状態
で角倍率を小さくすることができ、発光素子を良好な結
合効率で自由空間と結合させることができる。
【0031】また、受光素子と自由空間を光結合する本
発明の第4の光結合装置においても、本発明の第2の光
結合装置と同様に、非球面レンズによって受光素子チッ
プ側に対する自由空間側の角倍率を小さくすることがで
き、自由空間と受光素子との結合効率を向上させること
ができる。
【0032】また、発光素子もしくは受光素子を透明樹
脂に封止してあると、量子効率が高くなるので、より結
合効率が高くなる。
【0033】
【実施例】図7は本発明の第1の実施例による光結合装
置を示す断面図である。この光結合装置は、発光器1と
光ファイバ2とから構成されている。発光器1において
は、LEDチップや半導体レーザチップ等の発光チップ
3が一方のリードフレーム4aにマウントされ、他方の
リードフレーム4bとワイヤボンディングされており、
発光チップ3及びリードフレーム4a,4bは透明樹脂
パッケージ5内に封止されている。発光チップ3の光出
射側と対向する透明樹脂パッケージ5の表面は略半球状
に形成されており、この半球状面の表面には金属蒸着膜
6が形成されており、その内面が凹面状反射面7となっ
ている。また、透明樹脂パッケージ5の凹面状反射面7
と反対側の表面は、光軸中心付近の曲率よりも周辺部の
曲率が小さな集光型非球面レンズ面8となっており、そ
の非球面レンズ面8から空間(空気層)9を隔てて光フ
ァイバ2の端面が配置されている。
【0034】しかして、発光チップ3から出た光線L1
〜L7は、図8に示すように、凹面状反射面7で反射し
た後、光ファイバ2側へ向かい、非球面レンズ面8から
透明樹脂パッケージ5外へ出射し、空間9を経由して光
ファイバ2の端面に集光する。
【0035】つぎに、この実施例の光線の横倍率と角倍
率について考える。図8は発光チップ3の中心部から出
た光線の挙動を示し、図9は発光チップ3の周辺から出
た光線の挙動を示す。なお、図7に示す透明樹脂パッケ
ージ5の凹面状反射面7と反対側の表面における最外周
縁(平らな表面の部分)はレンズ作用を営む部分ではな
く、非球面レンズ面8の外部領域であるので、図8及び
図9では当該領域を省いている。図9から分かるよう
に、この光学系においては、最も結合効率が高くなるよ
うに、横倍率を(ファイバコア径)/(発光チップ径)
に合わせている。つぎに、角倍率κを考えると、図8の
光線L1に対しては、光線角度θo=29°、θi=1
3.5°であるから角倍率κ=0.46となり、光線L6
に対しては、光線角度θo=80°,θi=30°である
から角倍率κ=0.375となり、光線高さの高い光線
における角倍率κが小さくなっている。この結果、横倍
率を最適に合わせながら、光線高さの高い光線も光ファ
イバの実効開口率θe(=公称開口角θn)以内に納める
ことができ、非常に高い結合効率を得ることができる。
【0036】上記非球面レンズ面8の非球面(表面)
は、次の式で表わすことができる。 z=(CV・r2)/〔1+√{1−CV2・(CC+1)・r2}〕+AD・r4+AE・r6 …… ここで、zは光軸方向の距離、rは光軸から測った光軸
と垂直な方向(径方向)の距離であって、原点は非球面
レンズ面8の中央にとっている。また、CVは曲率、CCは
2次非球面定数、ADは4次非球面定数、AEは6次非球面
定数と呼ばれる。例えば、2次非球面の場合CCが0なら
ば球面(すなわち非球面ではなくなる)となり、CCが0
から−1の間ならば楕円面となり、−1以下ならば双曲
面となる。2次非球面定数CC、4次非球面定数AD、6次
非球面定数AEは、 CC≦0 −0.1≦AD AE≦0.01 の範囲内の値である。
【0037】図8及び図9に示したものは、非球面レン
ズ面8のレンズ形状の第1例であり、請求項2,7,1
3及び17に対応するものである。また、図10及び図
11に示すものは別な形状の透明樹脂パッケージ5であ
って、表面周辺部の曲率が表面中心部の曲率よりも大き
な凹レンズ状の非球面レンズ面8を備えている。これは
請求項3,8,14及び18に対応する。この図10は
発光チップ3の中心部から出た光線の光線追跡図であっ
て、図8と同様、およそ1点に集光している。また、図
11は発光チップ3の周辺から出た光線の光線追跡図で
あり、図9と同様、横倍率を合わせながら、かつ光線高
さの高い光線も光ファイバ2に結合させることができ
る。さらに、図12及び図13に示すものはさらに別な
形状の透明樹脂パッケージ5であって、中心断面におけ
るプロフィールが変曲点を2個以上有する非球面レンズ
面8を備えている。これは請求項4,9,15及び19
に対応する。この図12は発光チップ3の中心部から出
た光線の光線追跡図であり、図8と同様、およそ1点に
集光している。また、図13は発光チップ3の周辺から
出た光線の光線追跡図であり、図9と同様、横倍率を合
わせながら、かつ光線高さの高い光線も光ファイバ2に
結合させることができる。なお、図10〜図13に示す
透明樹脂パッケージ5の最外周縁の平らな部分もレンズ
作用を営まない非球面レンズ面8の外部領域である。
【0038】また、非球面レンズ面8の位置は、凹面状
反射面7の球面中心付近が最も収差補正効果が高く、そ
の結果結合効率が高くなる。また、図7の光結合装置で
は、透明樹脂パッケージ5と非球面レンズ面8とは一体
に形成されているが、透明樹脂パッケージ5と非球面レ
ンズ面8(非球面レンズ)は別部材としてもまったく同
じ効果を期待できることはいうまでもない。
【0039】また、凹面状反射面7は球面状に形成して
あってもよいが、凹面状反射面7も非球面レンズ面8と
同様上記式で表わされるような非球面にしてあっても
よい。
【0040】なお、上記実施例では凹面状反射面7を形
成するために金属蒸着膜6を使用しているが、アルミニ
ウムによる金属蒸着面の反射率は、表面反射(空間9と
金属界面の反射)で約90%、裏面反射(透明樹脂と金
属界面の反射)で約87%である。そこで、凹面状反射
面7の反射率を高めるため、金属蒸着膜6の下にさらに
誘電体による反射膜を形成したり、全体を誘電体多層膜
による反射率の高い反射面とすると、さらに結合効率を
高めることができる。
【0041】図14は本発明の第2の実施例による光結
合装置を示す。この実施例にあっては、非球面レンズ面
8を備えた非球面レンズ10と凹面状反射面7を備えた
反射部材11との間の空間12に発光チップ3が置かれ
ており、発光チップ3から発した光線は空間12を経由
して凹面状反射面7で反射された後、収差補正用の非球
面レンズ10を通過して空間9を経由して光ファイバ2
の端面に向かって集光される。
【0042】この構成によると、発光チップ3の外部量
子効率は低くなるが、第1の実施例と同様に収差補正効
果を得ることができ、特に(光ファイバの直径)/(発
光チップ径)が小さいときに高い結合効率を得ることが
できる。なお、図14においては反射部材11側が平面
で光ファイバ2側が凸面となった非球面レンズ10を示
しているが、両面が凸面でも、反射部材11側のみが凸
面でもよく、コマ収差補正作用と角倍率補正作用のある
非球面レンズならばどのようなものでも良い。
【0043】図15は本発明の第3の実施例による光結
合装置を示す断面図である。この実施例にあっては、発
光チップ3及びリードフレーム4a,4bを封止してい
る透明樹脂パッケージ5の光出射側に略球面状曲面13
を形成すると共に光ファイバ2に対向する側を非球面レ
ンズ面8としている。また、反射部材11に透明樹脂パ
ッケージ5の略球面状曲面13とほぼ等しい曲率の凹部
14を設け、凹部14の内面に金属蒸着膜6を形成して
凹面状反射面7としてある。そして、透明樹脂パッケー
ジ5と凹面状反射面7との間に数10μmの小さな空間
12を隔てて透明樹脂パッケージ5の略球面状曲面13
の側を反射部材11の凹部14内に納めている。
【0044】透明樹脂パッケージ5の表面に直接金属蒸
着膜6を形成して凹面状反射面7を形成する場合には、
滑らかな鏡面を得にくい。この実施例のように反射部材
11に凹面状反射面7を形成すれば、部品点数は増える
が、精密射出成形したプラスチック成形品(反射部材1
1)の鏡面部分に金属蒸着して凹面状反射面7を形成す
ることができるので、非常に滑らかな鏡面を得ることが
でき、凹面状反射面7における反射効率を高めて発光チ
ップ3と光ファイバ2との結合効率を高めることができ
る。
【0045】この実施例においては、透明樹脂パッケー
ジ5の略球面状曲面13と反射部材11の凹部14とを
互いに形状がほぼ等しく、かつ、空間12の間隙が小さ
くなるようにすることにより、透明樹脂パッケージ5の
略球面状曲面13の内面でフレネル反射される光も有効
に利用することができる。しかし、この空間12の間隙
はフレネル反射される光(約5%)をあえて利用しよう
としなければ特に小さくする必要はない。例えば、図1
6に示す第4の実施例のように、透明樹脂パッケージ5
の光出射側の面15を平面とし、透明樹脂パッケージ5
の光出射側の面15と凹面状反射面7との間に広い空間
12を形成してもよい。
【0046】図17は本発明の第5の実施例による光結
合装置を示す断面図である。この実施例は、透明樹脂パ
ッケージ5の光出射側の面15に別体の反射部材16を
光学接着剤17によって接着したものである。この反射
部材16は透明樹脂成形品であって、凸レンズ状に成形
されており、凸曲面側の表面には金属蒸着膜6によって
凹面状反射面7が形成されている。
【0047】この実施例にあっては、第4の実施例と同
様、精密成形したプラスチック成形品(反射部材16)
の鏡面部分に金属蒸着膜6を成膜して凹面状反射面7を
形成することができるので、反射効率を高めて結合効率
を向上させることができる。
【0048】図18は本発明の第6の実施例による光結
合装置を示す断面図である。この実施例においては、透
明樹脂パッケージ5と別体となった凹型の反射部材11
に凹部14を設け、凹部14の奥面を凹面状反射面7と
すると共に凹部14の内周壁面をガイド面18としてあ
り、透明樹脂パッケージ5を反射部材11の凹部14内
に挿入すると共にガイド面18でガイドすることによっ
て透明樹脂パッケージ5を光軸方向に滑らかにスライド
させられるようにしてある。
【0049】しかして、発光器1の組み立てに際して
は、発光チップ3から光を出射させて光ファイバ2に結
合する光強度をモニターしながら透明樹脂パッケージ5
を位置調整した後、接着剤によって透明樹脂パッケージ
5と反射部材11を固定する。
【0050】この実施例によれば、凹面状反射面7の反
射効率を高めて結合効率を向上させることができるのに
加え、組み立て時の調整により常に最高の結合効率を有
する光結合装置を作製できる。
【0051】図19は本発明の第7の実施例による光結
合装置を示す断面図である。この実施例においては、リ
ードフレーム4aにリセス状の微小反射面19を設け、
その中に発光チップ3を実装している。この微小反射面
19は発光チップ3の実装位置の周囲を略45度の角度
に傾斜させてあり、図20(a)(b)に示すように四
角形であってもよく、あるいは、図21(a)(b)に
示すように円形をしていてもよく、これら以外の形状で
あっても差し支えない。このような構成によれば、発光
チップ3の側面から発する光を直接凹面状反射面7の外
周部に当てるのでなく、発光チップ3の側面から出た光
を一旦微小反射面19で反射させることによって凹面状
反射面7の中心部で反射させることができる。この結
果、一層結合効率が向上すると共に発光チップ3やリー
ドフレーム4の位置ズレに対して強い構成となる。
【0052】図22は本発明の第8の実施例を示す断面
図である。この光結合装置においては、光ファイバ2と
発光器1の間の空間9に集光用コーン20を配置してい
る。この集光用コーン20は、錐状をした貫通穴21を
有しており、貫通穴21の内周面は光反射面22となっ
ている。しかして、発光器1から光ファイバ2の口径外
へ向けて出射された出射角度の小さな光線を集光用コー
ン20の光反射面22で反射させることによって光ファ
イバ2内へ導き、結合させることができる。この構成
は、特に、集光用コーン20がない状態で最適設計され
た光ファイバ口径よりも小さな口径の光ファイバ2を用
いなければならない場合に、非常に有効となる。すなわ
ち、この集光用コーン20は脱着自在として複数種類準
備しておき、使用する光ファイバ2の口径に応じて異な
る集光用コーン20を用いるようにすることが有効であ
る。
【0053】図23(a)(b)(c)は本発明の第9
の実施例による光結合装置を示す水平断面図、垂直断面
図及び発光器1の正面図である。この光結合装置におい
ては、3本のリードフレーム4a,4b,4cと2個の
発光チップ3a,3bを備えており、かつ、光軸と垂直
な互いに直交するX方向(発光チップ3a,3bの並ん
でいる方向)及びY方向で凹面状反射面7の曲率が異な
っており、2つの発光チップ3a,3bで発光した光を
光ファイバ2と有効に結合させることができるようにし
ている。また、このように2個の発光チップ3a,3b
を用いた構成において、凹面状反射面7だけでなく、非
球面レンズ面8のX方向とY方向の曲率(あるいは、
式のCV、CC等の定数)を変えることもできる。
【0054】図24は本発明の第10の実施例による光
結合装置を示す。この実施例も2個の発光チップ3a、
3bを備えており、かつ、凹面状反射面7も各発光チッ
プ3a,3bに対応させて2面設けてあり、各凹面状反
射面7によって各発光チップ3から出た光をそれぞれ光
ファイバ2と有効に結合できるように配置している。
【0055】図23及び図24の各実施例の光結合装置
においては、2つの発光チップ3a,3bの発光波長が
同じであれば単に大きな光パワーを光ファイバ2と結合
させることができる光結合装置となり、また、発光波長
が異なれば光ミキサーとなる。なお、発光チップ3a,
3bや対応する凹面状反射面7の数は2つに限定される
わけではなく、3つ以上の複数とすることもできる。
【0056】図25(a)(b)は本発明の第11の実
施例による光結合装置を示す断面図及びその発光器1の
正面図である。この光結合装置は、リードフレームを用
いず、発光チップ3に電力を供給する部材としてガラス
板や透明プラスチック板等の透明プレート23上に薄膜
によってパターン形成したITOなどの透明電極24を
使用している。この実施例のように透明電極24を使用
すれば、リードフレームのように光線を遮蔽する遮光領
域が存在しなくなるので、結合効率を一層高めることが
できる。
【0057】図26は本発明の第12の実施例による光
結合装置を示す断面図である。この光結合装置にあって
は、一方のリードフレーム4aの凹面状反射面7と対向
する側の面に第1の発光チップ3aをマウントし、その
裏面である非球面レンズ面8と対向する側の面に第2の
発光チップ3bをマウントし、両発光チップ3a,3b
をそれぞれ他方のリードフレーム4bにワイヤボンディ
ングされている。この実施例のように発光チップ3aの
裏面側にも発光チップ3bを設ければ、発光チップ3a
から出射された光線と共に発光チップ3bから出射され
た光線も光ファイバ2に結合させることができるので、
大きな光パワーを光ファイバ2に入射させることがで
き、光ファイバ2から大きな光パワーを取り出すことが
できる。また、両発光チップ3a,3bの発光波長が異
なれば光ミキサーとなる。
【0058】図27は本発明の第13の実施例による光
結合装置を示す断面図である。この光結合装置は、図2
6に示した第12の実施例と同様リードフレーム4aの
表裏に発光チップ3a,3bをマウントした光結合装置
であって、さらに、発光チップ3aから出射した光線が
リードフレーム4aと発光チップ3a自身によって遮ら
れる領域において、透明樹脂パッケージ5の非球面レン
ズ面8の一部に、発光チップ3bから出射された光線を
光ファイバ2に集光させるための結合用レンズ面25を
形成している。従って、発光チップ3aから出射した光
線は、凹面状反射面7で反射した後、非球面レンズ面8
で集光されて光ファイバ2に結合され、また、発光チッ
プ3bから出射した光線は、結合用レンズ面25で集光
されて光ファイバ2に結合される。従って、光ファイバ
2へ入射する光量が増加し、光結合効率が向上する。
【0059】図28は本発明の第14の実施例による光
結合装置を示し、図28(a)は透明樹脂パッッケージ
5の背面図、図28(b)は同図(a)のX1−X1線
における光結合装置の断面図である。この実施例にあっ
ては、発光チップ3をマウントしたリードフレーム4a
の先端部26を屈曲させることにより、発光チップ3の
位置を非球面レンズ面8及び凹面状反射面7の光軸から
わずかにずらせて配置している。従って、発光チップ3
から出射される光線の光軸は、非球面レンズ面8及び凹
面状反射面7の光軸に対して斜めに歪み、発光器1から
斜め方向へ光線が出射される。一方、光ファイバ2は、
発光チップ3から出射される光線の光軸方向とほぼ一致
させて配置されている。なお、光ファイバ2は光学系の
光軸と平行に配置してもよい(図29(a)参照)。
【0060】発光チップ3を非球面レンズ面8及び凹面
状反射面7の光軸上に配置した場合には、発光チップ3
から出射される正面光(中心光)が発光チップ3自身と
リードフレーム4aとによって遮断されるため、発光チ
ップ3から離れた位置においては出射角の小さな光線成
分が減少し、光強度分布曲線のピーク部分が落ち込む。
これに対し、この実施例のように発光チップ3の位置を
非球面レンズ面8及び凹面状反射面7の光軸からずらす
ことにより、出射光線の光軸が光線遮断領域から外すこ
とができるので、図28(b)に示す光強度分布曲線2
7のように出射角の小さい光線成分も含んだ光強度分布
(ファーフィールドパターン)を得ることができ、光利
用効率が向上する。
【0061】図29は本発明の第15の実施例による光
結合装置を示し、図29(a)はその光結合装置の断面
図、図29(b)は透明樹脂パッッケージ5の背面図で
ある。この実施例にあっては、発光チップ3をマウント
したリードフレーム4aのインサート深さを浅くするこ
とにより、発光チップ3の位置を非球面レンズ面8及び
凹面状反射面7の光軸からわずかにずらせて配置してい
る。従って、発光チップ3から出射される光線の光軸
は、非球面レンズ面8及び凹面状反射面7の光軸に対し
て斜めに歪み、発光器1から斜め方向へ光線が出射され
る。一方、光ファイバ2は、発光チップ3から出射され
る光線を受光するよう、非球面レンズ面8及び凹面状反
射面7の光軸と平行に配置されている。なお、光ファイ
バ2は、発光チップ3から出射される光線の光軸方向と
ほぼ一致させて配置してもよい(図28(b)参照)。
この実施例においても、図28(a)(b)の光結合装
置と同様な効果を得ることができる。
【0062】図30(a)は本発明の第16の実施例に
よる光結合装置を示す断面図、図30(b)は発光チッ
プの部分を拡大して示す側面図である。この実施例にあ
っては、凹面状反射面7の曲率を大きくし、発光チップ
3の側面光29を細径の光ファイバ2(コアの直径が
0.25mm以下のもの)に結合させられるようにして
いる。すなわち、リードフレーム4a上にマウントされ
た発光チップ3の活性層28から出射される光線のうち
側面光29が凹面状反射面7で反射した後、非球面レン
ズ面8で集光され、細径の光ファイバ2に結合されるよ
う、凹面状反射面7を設計している。従って、この実施
例によれば、正面光30よりも光密度の高い側面光29
を有効に光ファイバ2に結合することができ、この結
果、側面光29の光ファイバ2との結合効率が向上し、
細径の光ファイバ2からより大きな出射パワーを得るこ
とが可能になる。
【0063】図31は本発明の第17の実施例による光
結合装置を示す断面図である。この実施例にあっては、
透明樹脂パッケージ5の凹面状反射面7と対向している
略半球状の面に波長選択性を有する材料又は誘電体多層
反射膜からなる波長選択フィルタ31を形成したもので
ある。しかして、この光結合装置によれば、発光チップ
3から出射された光線の光波長帯のうち、波長選択フィ
ルタ31の特性によって決まる波長帯域以外の光線を波
長選択フィルタ31によって吸収し、必要な波長帯域の
光線のみを発光器1から取り出して光ファイバ2と結合
させることが可能になる。
【0064】上記実施例は原理的な構造のみを示した
が、具体的な光結合装置においては、発光器1と光ファ
イバ2を位置決め固定するためには別部材が必要とな
る。その一例を図32の第18の実施例に示す。この光
結合装置41は、内面に凹面状反射面7を形成された反
射部材11とファイバ固定部材42を互いに位置決め嵌
合し、この反射部材11とファイバ固定部材42間に発
光器1を挟み込んで固定し、ファイバ固定部材42のフ
ァイバ挿入穴43に光ファイバ2の端部を挿入して接着
固定している。反射部材11、ファイバ固定部材42及
び発光器1同士は互いに接着固定しても良いし、スナッ
プフィット構造などで固定しても良い。このような構造
によれば、光ファイバ2をファイバ固定部材42のファ
イバ挿入穴43に挿入することによって調芯効果を持た
せた上で位置決めを行うことができる。また、光ファイ
バ2の端部をファイバ固定部材42に接着せず、脱着自
在としておけば、使い勝手の良い光結合装置41とする
ことができる。さらに、このファイバ固定部材42に設
けられている錐状のコーン面44に鏡面加工を施してお
けば、ファイバ固定部材42に集光用コーンの機能を持
たせることができる。
【0065】図33は本発明の第19の実施例を示す断
面図である。この光結合装置45においては、ファイバ
固定部材42の後部内面に形成された雌ネジ部46と反
射部材11の外周面に形成された雄ネジ部47とを互い
に螺合させている。また、ファイバ固定部材42内に納
められた発光器1はファイバ固定部材42に固定されて
おり、ファイバ固定部材42に固定された光ファイバ2
の端面と対向している。しかして、反射部材11を回転
させて反射部材11をファイバ固定部材42内に挿入
し、あるいは、抜き出すことにより、反射部材11の内
面に形成された凹面状反射面7と発光チップ3との距離
を調整することができる。発光器1と光ファイバ2との
高い結合効率を得るためには、凹面状反射面7と発光チ
ップ3との光軸方向における間隔を高精度(数10μ
m)に管理しなければならないが、この実施例によれ
ば、ファイバ固定部材42と反射部材11との間のネジ
機構によって容易に発光チップ3と凹面状反射面7との
間の間隔を微調整することができるので、高い結合効率
を得ることができる。
【0066】図34は本発明の第20の実施例を示す断
面図である。この光結合装置48においては、発光器1
はファイバ固定部材42内部に固定されており、反射部
材11はファイバ固定部材42内部に摺動自在に納めら
れている。また、発光器1と反射部材11との間におい
て、ファイバ固定部材42には、発光器1と凹面状反射
面7との間の空間に連通した注入孔49が開口されてい
る。しかして、この光結合装置48は、発光器1を固定
されたファイバ固定部材42内に反射部材11を摺動自
在に挿入し、反射部材11を摺動させることによって発
光チップ3と凹面状反射面7との間隔を微調整した後、
注入孔49からファイバ固定部材42内に紫外線硬化型
樹脂(UV硬化樹脂)50を注入し、紫外線硬化型樹脂
50を硬化させて発光器1と反射部材11とを固定して
いる。この実施例によれば、注入孔49から注入された
透明な紫外線硬化型樹脂50によって発光器1と反射部
材11とを固定しているので、単に発光器1と反射部材
11とを固定できるだけでなく、発光器1の透明樹脂パ
ッケージ5の表面の成形による表面粗さを低減し、透明
樹脂パッケージ5の表面における光線の散乱を抑える効
果があり、発光器1と反射部材11との間を空間とする
場合に比較して結合効率を向上させることができる。
【0067】図35は本発明の第21の実施例による光
結合アレイ51を示す断面図である。この光結合アレイ
51は、上記のいずれかの構造の光結合装置52をアレ
イ状に配置したものである。すなわち、反射部材11に
はアレイ状に凹面状反射面7を形成してあり、各凹面状
反射面7の前方にはそれぞれリードフレーム4上にマウ
ントされた発光チップ3が配置されており、各発光チッ
プ3を封止している透明樹脂パッケージ5は一体に成形
されている。また、各発光チップ3の前方にはそれぞれ
光ファイバ2が配列されている。このような複数個の光
結合装置52を一体化した光結合アレイ51は、複数本
の光ファイバ2に同時に複数個の発光チップ3を結合さ
せ、同時に複数本の光線を光ファイバ2へ供給したい場
合に適している。
【0068】上記各光結合装置においては、いずれも発
光器1から出射された光線を光ファイバ2に結合させた
が、いずれの構造の光結合装置においても、各発光器1
から出射された光線を自由空間に結合させることもでき
る。例えば、図36(a)に示すものは、図7の実施例
と同様に発光チップ3を封止している透明樹脂パッケー
ジ5の背面側の曲面に蒸着膜6からなる凹面状反射面7
を形成した発光器1を自由空間に結合させるようにした
光結合装置である。また、図36(b)に示すものは、
図15の実施例と同様に発光チップ3を封止している透
明樹脂パッケージ5の背面に凹面状反射面7を備えた反
射部材11を取り付けた発光器1を自由空間に結合させ
るようにした光結合装置である。図37(a)(b)に
示すものは、図28の光結合装置と同様に発光チップ3
を非球面レンズ面8及び凹面状反射面7の光軸からわず
かにずらせた位置に配置し、発光チップ3から出射され
た光線を斜め方向へ出射させるようにした発光器1を自
由空間に結合させるようにしたものである。
【0069】また、図38は本発明の第25の実施例に
係る光結合アレイ53を示す一部破断した断面図であ
る。これは、複数個の光結合装置52をアレイ状に配列
した光結合アレイであって、各発光器1を自由空間に結
合させたものである。このような光結合アレイ53は、
例えばディスプレイ装置などに応用することができる。
【0070】上記各光結合装置及び各光結合アレイにお
いては、非球面レンズ面8がいずれも、表面周辺部の曲
率が表面中心部の曲率よりも小さくなった凸型の集光型
非球面レンズとなっていたが、同様な構成の光結合装置
及び光結合アレイにおいて、図10、図11、図12及
び図13に示すような非球面レンズを用いることもでき
る。非球面レンズ面8を下記の実施例のように凹型に形
成すれば、発光器1の突出部分が減るので発光器1を薄
型化することができ、さらに、透明樹脂パッケージ5中
の光路長を短くできて樹脂による光の透過損失を低減さ
せることができる。このような実施例を図39〜図49
に示す。
【0071】図39に示すものは、図26の光結合装置
と同様リードフレーム4aの表裏両面に発光チップ3
a,3bをマウントした光結合装置であって、非球面レ
ンズ面8の周辺部は平らに形成されており、中央部は凹
状に形成されている。同じように、図40〜図46、図
48(a)(b)に示す光結合装置は、それぞれ図27
〜図31、図33〜図34、図36(a)(b)の光結
合装置と同様な構造の光結合装置であるが、いずれも透
明樹脂パッケージ5の周辺部は平らに形成されており、
中央部には凹状の非球面レンズ面8が形成されている。
また、図47及び図49に示す光結合アレイは、それぞ
れ図35及び図38の光結合アレイ51,53と同様な
構造の光結合アレイであるが、いずれも凹状の非球面レ
ンズ面8が配列されており、非球面レンズ面8を除く領
域は平らに形成されている。もちろん、これ以外の光結
合装置についても、中央部が凹状となった非球面レンズ
面8を用いることができるのは言うまでもない。特に、
図42に示す光結合装置において、非球面レンズを図1
2に示したような形状の非球面レンズ面8としても良
い。
【0072】これまでの実施例においては発光チップ3
を内蔵した発光器1と光ファイバ2の結合部分、あるい
は、自由空間と結合される発光チップ3を内蔵した発光
器1についてのみ言及したが、これらの構造は全て受光
素子チップ61を内蔵した受光部62と光ファイバ2と
の光結合装置にも適用できる。すなわち、光軸から離れ
るに従って角倍率が小さくなるように、受光素子チップ
61の受光面と反対側に非球面レンズを配置することが
できる。この一例を図50に示す。受光系の応答速度を
早くしようとすると、受光素子チップ61の面積を小さ
くする必要があるが、本発明による光結合装置はこのよ
うな場合にも高い結合効率を得ることができ、非常に有
効となる。また、図51(a)(b)に示すように受光
素子チップ61を内蔵した受光部62と自由空間との光
結合装置にも適用でき、図52に示すように光結合アレ
イにも適用できる。但し、受光素子チップを用いる場合
にも、角倍率κの定義では素子側を分母とし、 κ=(光ファイバからの出射角度)/(受光素子チップ
への入射角度) とするものとする[従って、発光素子の場合の定義式
とは像点側と物点側とが逆になる]。
【0073】図53に示すものは本発明の第42の実施
例の光ファイバ式光電センサ63を示す概略断面図であ
る。この光ファイバ式光電センサ63は、処理回路等を
内蔵したセンサ本体64に、発光チップ3を内蔵した本
発明に係る光結合装置65と受光素子チップ61を内蔵
した本発明に係る光結合装置66を介してそれぞれ投光
側光ファイバ2aと受光側光ファイバ2bを接続し、光
結合装置65内の発光チップ3から出た光を投光側光フ
ァイバ2a111の先端から出射し、これを受光側光フ
ァイバ2bの先端に入射させ、これを光結合装置66内
の受光素子チップ61によって検出するようにしたもの
である。このような構成の光ファイバ式光電センサ63
によれば、光結合装置65,66の結合効率が高くなる
結果、投光側光ファイバ2aから強度の大きな光を出射
させることができ、また、受光側の感度も高くすること
ができる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、半導体発光素子から出
た光線を凹面状反射面で反射させた後、光軸から離れる
に従って角倍率が小さくなるようにした非球面レンズで
光線の収差を補正し、ついで空間を経由して光結合対象
物に結合させているので、非球面レンズによって補正さ
れた光線を光結合対象物に結合させることができ、発光
素子と光ファイバ等の光結合対象物との結合効率を向上
させることができる。
【0075】同様に、光ファイバ等の光結合対象物から
出射された光線の収差を非球面レンズで補正して受光素
子に結合させることができ、受光素子と光結合対象物の
結合効率を向上させることができる。
【0076】また、本発明によれば、半導体発光素子か
ら出た光線を凹面状反射面で反射させた後、非球面レン
ズを経由して自由空間に結合させているので、光線の収
差を非球面レンズで補正し集光させて高い効率で自由空
間と結合させることができる。
【0077】同様に、受光素子と自由空間を光結合する
光結合装置においても、自由空間から入射した光線の収
差を非球面レンズで補正した後、受光素子に結合するこ
とができ、集光効率を向上させることができる。
【0078】また、半導体発光素子を凹面状反射面の光
軸上からわずかにずらせて配置した光結合装置において
は、半導体発光素子から出射する正面光が半導体発光素
子自身やその取付部材によって遮断されなくなり、より
大きな光量の光線をファイバ出射ファーフィールドパタ
ーンの中心部に凹みを生じさせること無く取り出すこと
ができる。
【0079】また、取付部材の両面に半導体発光素子を
取り付けた光結合装置においては、両半導体発光素子か
ら出射させた光線を光結合対象物や自由空間に結合させ
ることができるので、大きな光パワーの光線を光結合対
象物ないし自由空間に結合させられる。
【0080】また、非球面レンズの表面中心部を引っ込
めて凹型にした光結合装置においては、非球面レンズの
表面が突出しなくなるので、光結合装置を薄型化するこ
とができる。さらに、非球面レンズ中の光路長を短くで
きるので、光の透過損失を低減させることができる。
【0081】また、発光素子もしくは受光素子を透明樹
脂に封止してあると、量子効率が高くなるので、より結
合効率が高くなる。
【0082】また、非球面レンズを透明樹脂によって一
体的に形成することによって部品点数を削減でき、コス
トを安価にすることができる。
【0083】さらに、光透過性部材と凹面状反射面との
間にわずかな空間が存在していると、凹面状反射面で反
射される光と共に透明樹脂の表面でフレネル反射される
光も有効に利用することができ、より結合効率が向上す
る。
【0084】また、光透過性部材の表面に反射膜を形成
することによって凹面状反射面を形成すれば、部材点数
を減らすことができ、コストも安価にすることができ
る。
【0085】また、これらの光結合装置をアレイ状に配
列して光結合アレイとすれば、同時に複数の光結合対象
物や複数箇所の自由空間に結合させることができる。
【0086】さらに、このような光結合装置や光結合ア
レイを光電センサに用いれば、検出感度の良好な光電セ
ンサを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例による光結合装置を示す断面図である。
【図2】別な従来例においてLEDチップから出射され
た光線の挙動を示す図である。
【図3】(a)(b)はさらに別な従来例による光結合
装置を示す断面図及び一部省略した正面図である。
【図4】同上の従来例において、光軸中心から発した光
線の挙動を示す図である。
【図5】同上の従来例において、光軸外から発した光線
の挙動を示す図である。
【図6】角倍率の定義を説明するための図である。
【図7】本発明の第1の実施例による光結合装置を示す
断面図である。
【図8】同上の実施例において、光軸中心から発した光
線の挙動を示す図である。
【図9】同上の実施例において、光軸外から発した光線
の挙動を示す図である。
【図10】異なるパターンの非球面レンズ面を備えた透
明樹脂パーケージにおいて、光軸中心から発した光線の
挙動を示す図である。
【図11】同上の透明樹脂パッケージにおいて、光軸外
から発した光線の挙動を示す図である。
【図12】さらに異なるパターンの非球面レンズ面を備
えた透明樹脂パーケージにおいて、光軸中心から発した
光線の挙動を示す図である。
【図13】同上の透明樹脂パッケージにおいて、光軸外
から発した光線の挙動を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施例による光結合装置を示
す断面図である。
【図15】本発明の第3の実施例による光結合装置を示
す断面図である。
【図16】本発明の第4の実施例による光結合装置を示
す断面図である。
【図17】本発明の第5の実施例による光結合装置を示
す断面図である。
【図18】本発明の第6の実施例による光結合装置を示
す断面図である。
【図19】(a)は本発明の第7の実施例による光結合
装置を示す断面図、(b)はその発光器を示す正面図で
ある。
【図20】(a)(b)は同上の実施例における微小反
射面に実装された発光チップの一例を示す断面図及び正
面図である。
【図21】(a)(b)は同上の実施例における微小反
射面に実装された発光チップの他例を示す断面図及び正
面図である。
【図22】本発明の第8の実施例による光結合装置を示
す断面図である。
【図23】(a)(b)は本発明の第9の実施例による
光結合装置を示す水平断面図及び垂直断面図、(c)は
その発光器の正面図である。
【図24】本発明の第10の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図25】(a)は本発明の第11の実施例による光結
合装置を示す断面図、(b)はその発光器を示す正面図
である。
【図26】本発明の第12の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図27】本発明の第13の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図28】本発明の第14の実施例であって、(a)は
その透明樹脂パッケージの背面図、(b)は(a)のX
1−X1線に相当する断面における光結合装置の断面図
である。
【図29】本発明の第15の実施例であって、(a)は
その光結合装置の断面図、(b)は透明樹脂パッッケー
ジの背面図である。
【図30】(a)は本発明の第16の実施例による光結
合装置を示す断面図、(b)は発光チップの拡大図であ
る。
【図31】本発明の第17の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図32】本発明の第18の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図33】本発明の第19の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図34】本発明の第20の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図35】本発明の第21の実施例による光結合アレイ
を示す一部破断した断面図である。
【図36】(a)(b)は本発明の第22及び第23の
実施例による各光結合装置を示す断面図である。
【図37】本発明の第24の実施例であって、(a)は
その透明樹脂パッケージの背面図、(b)は(a)のX
2−X2線に相当する断面における光結合装置の断面図
である。
【図38】本発明の第25の実施例による光結合アレイ
を示す一部破断した断面図である。
【図39】本発明の第26の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図40】本発明の第27の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図41】本発明の第28の実施例であって、(a)は
その透明樹脂パッケージの背面図、(b)は(a)のX
3−X3線に相当する断面における光結合装置の断面図
である。
【図42】本発明の第29の実施例であって、(a)は
その光結合装置の断面図、(b)は透明樹脂パッッケー
ジの背面図である。
【図43】(a)は本発明の第30の実施例による光結
合装置を示す断面図、(b)は発光チップの拡大図であ
る。
【図44】本発明の第31の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図45】本発明の第32の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図46】本発明の第33の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図47】本発明の第34の実施例による光結合アレイ
を示す一部破断した断面図である。
【図48】(a)(b)は本発明の第35及び第36の
実施例による各光結合装置を示す断面図である。
【図49】本発明の第37の実施例による光結合アレイ
を示す一部破断した断面図である。
【図50】本発明の第38の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図51】(a)(b)は本発明の第39及び第40の
実施例による光結合装置を示す断面図である。
【図52】本発明の第41の実施例による光結合装置を
示す断面図である。
【図53】本発明の第42の実施例による光ファイバ式
光電センサを示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 発光器 2 光ファイバ 3 発光チップ 3a,3b 発光チップ 4a,4b リードフレーム 5 透明樹脂パッケージ 7 凹面状反射面 8 非球面レンズ面 9 空間 11 反射部材 12 空間 61 受光素子チップ 63 光ファイバ式光電センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 嗣治 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 北川 幸範 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体発光素子から出射された光を、当
    該発光素子の光出射面側に配置された凹面状反射面によ
    って反射させた後、当該発光素子の光出射面と反対側に
    配置された光結合対象物に結合させる光結合装置におい
    て、 光軸から離れるに従って角倍率が小さくなるように、前
    記発光素子の光出射面と反対側に非球面レンズを配置
    し、空間を隔てて当該非球面レンズに前記光結合対象物
    を対向させたことを特徴とする光結合装置。
  2. 【請求項2】 前記非球面レンズは、表面周辺部の曲率
    が表面中心部の曲率よりも小さい凸レンズであることを
    特徴とする請求項1に記載の光結合装置。
  3. 【請求項3】 前記非球面レンズは、表面周辺部の曲率
    が表面中心部の曲率よりも大きい凹レンズであることを
    特徴とする請求項1に記載の光結合装置。
  4. 【請求項4】 前記非球面レンズは、中心断面における
    プロフィールが変曲点を2個以上有することを特徴とす
    る請求項1,2又は3に記載の光結合装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体発光素子を前記凹面状反射面
    の光軸上からわずかにずらせて配置したことを特徴とす
    る請求項1,2,3又は4に記載の光結合装置。
  6. 【請求項6】 半導体発光素子から出射された光を、当
    該発光素子の光出射面側に配置された凹面状反射面によ
    って反射させた後、当該発光素子の光出射面と反対側の
    自由空間に結合させる光結合装置において、 光軸から離れるに従って角倍率が小さくなるように、前
    記発光素子の光出射面と反対側に非球面レンズを配置し
    たことを特徴とする光結合装置。
  7. 【請求項7】 前記非球面レンズは、表面周辺部の曲率
    が表面中心部の曲率よりも小さい凸レンズであることを
    特徴とする請求項6に記載の光結合装置。
  8. 【請求項8】 前記非球面レンズは、表面周辺部の曲率
    が表面中心部の曲率よりも大きい凹レンズであることを
    特徴とする請求項6に記載の光結合装置。
  9. 【請求項9】 前記非球面レンズは、中心断面における
    プロフィールが変曲点を2個以上有することを特徴とす
    る請求項6,7又は8に記載の光結合装置。
  10. 【請求項10】 前記半導体発光素子を前記凹面状反射
    面の光軸上からわずかにずらせて配置したことを特徴と
    する請求項6,7,8又は9に記載の光結合装置。
  11. 【請求項11】 前記半導体発光素子を取り付けた取付
    部材の当該半導体発光素子取付面と反対側の面に第2の
    半導体発光素子を配置したことを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8,9又は10に記載の光結
    合装置。
  12. 【請求項12】 半導体受光素子の受光面と反対側に配
    置された光結合対象物から出射された光を、当該受光素
    子の受光面側に配置された凹面状反射面によって反射さ
    せた後、当該受光素子に結合させる光結合装置におい
    て、 前記半導体受光素子の受光面と反対側に、光軸から離れ
    るに従って角倍率が小さくなるように、前記受光素子の
    受光面と反対側に非球面レンズを配置し、空間を隔てて
    当該非球面レンズに前記光結合対象物を対向させたこと
    を特徴とする光結合装置。
  13. 【請求項13】 前記非球面レンズは、表面周辺部の曲
    率が表面中心部の曲率よりも小さい凸レンズであること
    を特徴とする請求項12に記載の光結合装置。
  14. 【請求項14】 前記非球面レンズは、表面周辺部の曲
    率が表面中心部の曲率よりも大きい凹レンズであること
    を特徴とする請求項12に記載の光結合装置。
  15. 【請求項15】 前記非球面レンズは、中心断面におけ
    るプロフィールが変曲点を2個以上有することを特徴と
    する請求項12,13又は14に記載の光結合装置。
  16. 【請求項16】 半導体受光素子の受光面と反対側の自
    由空間から入射した光を、当該受光素子の受光面側に配
    置された凹面状反射面によって反射させた後、当該受光
    素子に結合させる光結合装置において、 前記半導体受光素子の受光面と反対側に、光軸から離れ
    るに従って角倍率が小さくなるように、前記受光素子の
    受光面と反対側に非球面レンズを配置したことを特徴と
    する光結合装置。
  17. 【請求項17】 前記非球面レンズは、表面周辺部の曲
    率が表面中心部の曲率よりも小さい凸レンズであること
    を特徴とする請求項16に記載の光結合装置。
  18. 【請求項18】 前記非球面レンズは、表面周辺部の曲
    率が表面中心部の曲率よりも大きい凹レンズであること
    を特徴とする請求項16に記載の光結合装置。
  19. 【請求項19】 前記非球面レンズは、中心断面におけ
    るプロフィールが変曲点を2個以上有することを特徴と
    する請求項16,17又は18に記載の光結合装置。
  20. 【請求項20】 前記光結合対象物が光ファイバである
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,12,1
    3,14又は15に記載の光結合装置。
  21. 【請求項21】 前記半導体発光素子もしくは半導体受
    光素子が光透過性部材によって封止されていることを特
    徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,
    10,11,12,13,14,15,16,17,1
    8,19又は20に記載の光結合装置。
  22. 【請求項22】 前記非球面レンズが、前記光透過性部
    材によって一体的に形成されていることを特徴とする請
    求項21に記載の光結合装置。
  23. 【請求項23】 前記光透過性部材の前記凹面状反射面
    と対向する面の形状が当該凹面状反射面の形状とほぼ等
    しく、当該光透過性部材と当該凹面状反射面との間にわ
    ずかな空間が存在することを特徴とする請求項21又は
    22に記載の光結合装置。
  24. 【請求項24】 前記凹面状反射面が、前記光透過性部
    材の表面に反射膜を形成したものであることを特徴とす
    る請求項21又は22に記載の光結合装置。
  25. 【請求項25】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12,13,14,15,16,
    17,18,19,20,21,22,23又は24に
    記載の光結合装置をアレイ状に配置したことを特徴とす
    る光結合アレイ。
  26. 【請求項26】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12,13,14,15,16,
    17,18,19,20,21,22,23又は24に
    記載の光結合装置もしくは請求項25に記載の光結合ア
    レイを備えたことを特徴とする光電センサ。
JP16956693A 1992-06-16 1993-06-15 光結合装置、光結合アレイ及び光電センサ Pending JPH0685314A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003204083A (ja) * 2001-12-28 2003-07-18 Toshiba Corp 集光レンズ、レンズ一体型発光素子及び灯火装置
JP2003315637A (ja) * 2002-04-26 2003-11-06 Yamaha Corp 発光部構造
JP2005215220A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Kyocera Corp 光モジュール
JP2005222039A (ja) * 2003-12-26 2005-08-18 Fuji Photo Film Co Ltd 画像露光方法および装置
WO2008093875A1 (ja) * 2007-02-01 2008-08-07 Nippon Sheet Glass Company, Limited 光モジュール
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KR20120013825A (ko) * 2010-08-06 2012-02-15 엘지이노텍 주식회사 발광 소자 패키지

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