JPH0684867A - 真空装置洗浄方法 - Google Patents

真空装置洗浄方法

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Publication number
JPH0684867A
JPH0684867A JP25590392A JP25590392A JPH0684867A JP H0684867 A JPH0684867 A JP H0684867A JP 25590392 A JP25590392 A JP 25590392A JP 25590392 A JP25590392 A JP 25590392A JP H0684867 A JPH0684867 A JP H0684867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chlorine
chamber
gas
wall
hydrogen
Prior art date
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Pending
Application number
JP25590392A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihisa Kono
通久 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Publication of JPH0684867A publication Critical patent/JPH0684867A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩素ガスあるいは塩素ガスを用いるドライエ
ッチング装置の内壁が、塩素により腐食されることを回
避する。 【構成】 塩素ガス(Cl2)あるいは塩化ガスを使用
する真空装置において、チャンバーを開ける前にチャン
バー内を真空びきし、水素ガス(H2)を導入し、チャ
ンバーを加熱する。 【効果】 チャンバー内壁に物理吸着した塩素分子が水
素との反応により塩化水素になる。塩化水素の蒸気圧
は、塩素と比べてはるかに高いため、ベーキングにより
容易に除去することができる。このため、チャンバーを
開けて大気にしても、塩素が水分と反応して内壁を腐食
することを回避でき、プロセスの清浄性,安全性を向上
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、塩素ガスを用
いたドライエッチング法によりIII−V族半導体単結
晶を微細加工するエッチング装置の内壁に残留した塩素
分子の除去に用いる洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、III−V族化合物半導体材料を
用いた高速デジタル集積回路の開発が進むにつれて、ド
ライエッチング技術の重要性がますます高まってきてい
る。すなわち、電界効果トランジスタやヘテロバイポー
ラトランジスタなどの異種接合デバイスの製造プロセス
において、最も重要である、サブミクロンゲート加工や
結晶加工等の工程を、ドライエッチング技術が担ってい
るからである。
【0003】このうち、GaAs(ガリウム砒素)の結
晶エッチング用のガスとしては、CCl22(フロン1
2)やCF4(フロン14)などのフロンガス,塩素ガ
ス(Cl2)又はBCl3などの塩化ガスが用いられてい
る。これらの分子は、イオン化されることにより、Ga
Asのエッチングに必要な塩素イオンが容易に得られる
という特長がある。
【0004】実際にこれらのガスを用いてGaAsやA
lGaAsをドライエッチングすることにより、優れた
垂直加工性(異方性)が得られており、また結晶の損傷
も素子特性への影響を無視しうるほど小さく抑えられて
いる。このため、将来的にもGaAsエッチングのため
に塩素ガスあるいは塩化ガスが使用されてゆくものと考
えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドライ
エッチングに塩素ガスあるいは塩化ガスを用いる場合に
は、以下の問題点が存在することが知られている。すな
わち、チャンバー内を清掃する場合や実験的な要請によ
り、プロセスチャンバーを開いて大気に触れさせる必要
が生じる場合があるが、この時、塩素分子がチャンバー
内壁に吸着(物理吸着)したままプロセスチャンバーを
開いた場合、金属性のチャンバー内壁が腐食されやす
い。
【0006】このことは、塩素(Cl2)と、大気中の
水分(H2O)が反応して塩化水素(HCl)を発生
し、その塩素が大気中の水分(H2O)の存在により反
応性を強めて、金属を腐食するためと考えられる。
【0007】このような塩化水素による腐食を避けるた
めの方法としては、通常、チャンバーを開く前にチャン
バーをヒーター等で加熱(ベーキング)し、同時に真空
びきすることによりチャンバー内壁に吸着した塩素分子
を除去することが行われている。しかし、例えばチャン
バーのパッキンがゴム製のものである場合などには十分
な高さの温度までベーキングを行うことができない場合
もあり、その場合には塩素分子が十分に除去されずに上
述のような問題が発生してチャンバー内が汚染される可
能性がある。
【0008】また、このような塩素水素による腐食は、
金属チャンバー内壁ばかりでなく塩素ガス導入ラインの
内壁に対しても同様に考えられることから、安全管理の
観点からも是非回避すべき問題である。
【0009】本発明の目的は、ドライエッチング技術に
関する従来の問題点を解消し、塩素による真空装置の腐
食を防止する真空装置洗浄方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による真空装置洗浄方法においては、真空装
置内に物理吸着する塩素分子を塩化水素として除去する
真空装置洗浄方法であって、真空装置内を真空びきしな
がら水素ガスを導入し、且つ真空装置を加熱して塩素分
子を水素ガスと反応させるものである。
【0011】
【作用】本発明により塩素ガス(Cl2)を使用する真
空装置のチャンバー内壁に吸着した塩素分子を効率良く
除去することができることの理由としては、以下の理由
が考えられる。
【0012】水分(H2O)の存在しない真空中では、
アルミニウムやステンレス製のチャンバー内壁には、エ
ッチングガスの塩素と化学反応しにくい。このため、内
壁に化学吸着する塩素分子は極めて少ないが、ファン・
デア・ワールス力によって内壁に物理吸着する分子が多
数存在する。物理吸着した分子の結合エネルギーは一般
に液化エネルギーと同程度といわれている。
【0013】したがって、チャンバーの温度を分子の臨
界温度(液体として存在しうる最高温度)以上に加熱す
れば、その分子が物理吸着から解放されて気体となり、
排気される確率は極めて高くなる。
【0014】塩素分子の場合、このため、例えばチャン
バーのパッキンが耐熱性の低いゴム製であった場合な
ど、100℃以上のベーキングが困難なために、吸着し
た塩素を気化させて除去することが十分にできないこと
が起こり得る
【0015】一方、チャンバー内を真空びきしながら水
素ガス(H2)を導入してチャンバーを加熱するか、水
素プラズマを発生させた場合、水素分子は活性化されて
チャンバー内壁に物理吸着した塩素分子と反応して塩化
水素(HCl)を生じる。塩化水素は、乾燥していると
きは不活性なため、真空状態でチャンバー内壁を腐食す
ることはない。
【0016】塩化水素の蒸気圧は塩素の20倍程度高
く、容易にベーキングすることにより塩素分子を塩化水
素の形でほぼ完全に気化させ排気することができる。こ
の後でチャンバーを開いて大気が導入されても、チャン
バー内壁は腐食されることはない。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0018】(実施例1)真空チャンバー内にアルミニ
ウム製の板を設置し、チャンバー内を1×10-7トール
まで真空びきした後、塩素ガスを1×10-3トールの圧
力になるまで導入した後、導入を中止し、チャンバーを
60℃に加熱して水素ガスを2.5×10-3トールの圧
力になるまで導入した後、導入をやめ、再び1×10-7
トールまで真空びきした後、チャンバーを開き、アルミ
ニウム製の板を取り出して大気にさらし、表面状態の経
時変化を観察した。
【0019】(実施例2)真空チャンバー内にアルミニ
ウム製の板を設置し、チャンバー内を1×10-7トール
まで真空びきした後、塩素ガスを1×10-3トールの圧
力になるまで導入してから導入を中止し、水素ガスを
2.5×10-3トールの圧力になるまで導入した後、導
入をやめて水素プラズマを発生させ、チャンバーを60
℃に加熱してから再び1×10-7トールまで真空びきし
た。その後、チャンバーを開き、アルミニウム製の板を
取り出して大気にさらし、表面状態の経時変化を観察し
た。
【0020】(比較例1)真空チャンバー内に、アルミ
ニウム製の板を設置し、チャンバー内を1×10-7トー
ルまで真空びきした後、塩素ガスを1×10-3トールの
圧力になるまで導入した。この後、導入をやめて再び1
×10-7トールまで真空びきした後、チャンバーを60
℃に加熱してからチャンバーを開き、アルミニウム製の
板を取り出して大気にさらし、表面状態の経時変化を観
察した。
【0021】以上の結果、比較例1では、大気にさらし
た後5時間後に、アルミニウム製の板に腐食が観察され
たのに対し、実施例1,2では、大気にさらした後、5
00時間経っても、腐食は観察されなかった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば、例えば塩素ガスを用いてGaAsのエッチングを行
うためのドライエッチング装置の内部を洗浄しておけ
ば、金属製のチャンバーを開けて内部を大気にさらした
場合でも、チャンバーの内壁や塩素ガス導入ラインの内
壁を腐食させることなく作業ができ、したがってプロセ
スの清浄性、また安全性を大幅に向上させることができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空装置内に物理吸着する塩素分子を塩
    化水素として除去する真空装置洗浄方法であって、 真空装置内を真空びきしながら水素ガスを導入し、且つ
    真空装置を加熱して塩素分子を水素ガスと反応させるこ
    とを特徴とする真空装置洗浄方法。
JP25590392A 1992-08-31 1992-08-31 真空装置洗浄方法 Pending JPH0684867A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25590392A JPH0684867A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 真空装置洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP25590392A JPH0684867A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 真空装置洗浄方法

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JPH0684867A true JPH0684867A (ja) 1994-03-25

Family

ID=17285175

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JP25590392A Pending JPH0684867A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 真空装置洗浄方法

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