JPH0684635A - 差動式電磁アクチュエータ - Google Patents
差動式電磁アクチュエータInfo
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- JPH0684635A JPH0684635A JP31822391A JP31822391A JPH0684635A JP H0684635 A JPH0684635 A JP H0684635A JP 31822391 A JP31822391 A JP 31822391A JP 31822391 A JP31822391 A JP 31822391A JP H0684635 A JPH0684635 A JP H0684635A
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- Japan
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- differential
- power supply
- supply circuit
- solenoid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 比例制御が可能なストロークが広範囲であ
り、電流−力または変位特性の非直線性が小さく、かつ
温度変化や外部磁界の影響が小さい差動式電磁ソレノイ
ドを提供する。 【構成】 直列配置された一対のコイル5,6の内側に
プランジャ7をスライド変位可能に収容し、プランジャ
7に力または変位出力用のシャフト8を設ける。両コイ
ル5,6にプランジャ7を駆動するための駆動回路10
を電気的に接続し、その駆動回路10に入力された励磁
電圧制御用の電圧信号に基づき、各コイル5,6を差動
励磁する。
り、電流−力または変位特性の非直線性が小さく、かつ
温度変化や外部磁界の影響が小さい差動式電磁ソレノイ
ドを提供する。 【構成】 直列配置された一対のコイル5,6の内側に
プランジャ7をスライド変位可能に収容し、プランジャ
7に力または変位出力用のシャフト8を設ける。両コイ
ル5,6にプランジャ7を駆動するための駆動回路10
を電気的に接続し、その駆動回路10に入力された励磁
電圧制御用の電圧信号に基づき、各コイル5,6を差動
励磁する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差動式電磁アクチュエ
ータに関するものである。
ータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、自動制御系を構成している多くの
機械装置の中で電磁アクチュエータは機構の駆動源とし
て重要な役割を果たしており、あらゆる分野において電
磁アクチュエータの高性能化を目的とした研究が行われ
ている。
機械装置の中で電磁アクチュエータは機構の駆動源とし
て重要な役割を果たしており、あらゆる分野において電
磁アクチュエータの高性能化を目的とした研究が行われ
ている。
【0003】本発明者らも、数多くある電磁アクチュエ
ータの中で古くから存在している電磁ソレノイドについ
て串型、磁極分割型、円錐型などの電磁ソレノイドを開
発し、その出力、応答の高性能化を目的に研究を続けて
きた。
ータの中で古くから存在している電磁ソレノイドについ
て串型、磁極分割型、円錐型などの電磁ソレノイドを開
発し、その出力、応答の高性能化を目的に研究を続けて
きた。
【0004】自動制御系を構成している機構の駆動源と
しては、一般に電気式、空気圧式、油圧式などがある。
電気式は信号や動力の伝達は完全1方向性で取扱いが簡
単だが、瞬時に大きい力を出すのが苦手である。空気圧
式は動力源のコストが安く、安全性の面では他に勝るも
のはないが、小型化や長距離の伝達が難しい。
しては、一般に電気式、空気圧式、油圧式などがある。
電気式は信号や動力の伝達は完全1方向性で取扱いが簡
単だが、瞬時に大きい力を出すのが苦手である。空気圧
式は動力源のコストが安く、安全性の面では他に勝るも
のはないが、小型化や長距離の伝達が難しい。
【0005】また、油圧式はアクチュエータの大きさに
比べて非常に大きなパワーが得られることが特徴であ
る。油圧式の代表例としては、従来からサーボ弁が使わ
れており、高精度の位置・速度制御に適していたが、高
価で耐汚染性において欠点があった。近年、これに代わ
る電気−油圧サーボシステムとして、各種の比例制御弁
が開発されている。
比べて非常に大きなパワーが得られることが特徴であ
る。油圧式の代表例としては、従来からサーボ弁が使わ
れており、高精度の位置・速度制御に適していたが、高
価で耐汚染性において欠点があった。近年、これに代わ
る電気−油圧サーボシステムとして、各種の比例制御弁
が開発されている。
【0006】この種の比例制御弁は、アナログ入力電流
に比例して、アクチュエータとしての比例ソレノイドが
変化し、これに応じた圧力や流量を出力する方式であ
る。近年では、耐汚染性に優れると共に安価であり、従
来のサーボ弁に匹敵する高精度を出せるものも開発され
ている。
に比例して、アクチュエータとしての比例ソレノイドが
変化し、これに応じた圧力や流量を出力する方式であ
る。近年では、耐汚染性に優れると共に安価であり、従
来のサーボ弁に匹敵する高精度を出せるものも開発され
ている。
【0007】図1には比例ソレノイド31及びスプール
弁32からなる比例制御弁の一例が示されている。前記
比例ソレノイド31のケーシング33にはコイル34が
設けられ、そのコイル34内にはプランジャ35がスラ
イド変位可能に収容されている。プランジャ35には変
位伝達用のシャフト36が一体形成され、そのシャフト
36の一端は前記ケーシング33外部に突出している。
また、比例ソレノイド31とスプール弁32とは密接配
置され、かつ前記シャフト36の突出端とバルブスプー
ル37の一端とが接離可能に当接し合っている。
弁32からなる比例制御弁の一例が示されている。前記
比例ソレノイド31のケーシング33にはコイル34が
設けられ、そのコイル34内にはプランジャ35がスラ
イド変位可能に収容されている。プランジャ35には変
位伝達用のシャフト36が一体形成され、そのシャフト
36の一端は前記ケーシング33外部に突出している。
また、比例ソレノイド31とスプール弁32とは密接配
置され、かつ前記シャフト36の突出端とバルブスプー
ル37の一端とが接離可能に当接し合っている。
【0008】この比例ソレノイド31は、アナログ入力
電流に比例した直線運動をする電磁ソレノイドで、流量
制御や圧力制御としての比例制御弁のアクチュエータと
して使われる場合が多い。流量制御の場合は、バルブス
プール37の移動ストロークは一般に長く(3〜10
[mm]程度)、圧力制御の場合は短く(1〜2[m
m])てもよい。いずれの場合も比例ソレノイド31と
しては、ストロークが移動しても各電流ごとに推力が一
定であるような特性が必要である。
電流に比例した直線運動をする電磁ソレノイドで、流量
制御や圧力制御としての比例制御弁のアクチュエータと
して使われる場合が多い。流量制御の場合は、バルブス
プール37の移動ストロークは一般に長く(3〜10
[mm]程度)、圧力制御の場合は短く(1〜2[m
m])てもよい。いずれの場合も比例ソレノイド31と
しては、ストロークが移動しても各電流ごとに推力が一
定であるような特性が必要である。
【0009】また、図1に示すように、比例ソレノイド
31には、ストロークによって推力が変化するアプロー
チゾーンZaと、ストロークが移動しても電流に対して
吸引力(推力)をほぼ一定に保つコントロールゾーンZ
cとがある。
31には、ストロークによって推力が変化するアプロー
チゾーンZaと、ストロークが移動しても電流に対して
吸引力(推力)をほぼ一定に保つコントロールゾーンZ
cとがある。
【0010】比例ソレノイド31では、図1のようにコ
ントロールゾーンZcの初めが動作原点となるようにス
トッパ38を設け、アプローチゾーンZaを使わないよ
うにしている。従って、平衡スプリングの負荷特性に対
し、各電流i1 ,i2 ,i3に相当する比例ソレノイド
31の力と平衡した点S1 ,S2 ,S3 がコントロール
ゾーンZcの範囲内で得られる。すなわち、スプリング
の負荷が定まれば、任意の位置が電流に比例して得られ
るという特性がある。
ントロールゾーンZcの初めが動作原点となるようにス
トッパ38を設け、アプローチゾーンZaを使わないよ
うにしている。従って、平衡スプリングの負荷特性に対
し、各電流i1 ,i2 ,i3に相当する比例ソレノイド
31の力と平衡した点S1 ,S2 ,S3 がコントロール
ゾーンZcの範囲内で得られる。すなわち、スプリング
の負荷が定まれば、任意の位置が電流に比例して得られ
るという特性がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記比例ソ
レノイド31の移動ストロークは一般に数ミリ程度と短
いものであるにも関わらず、一定推力が得られるコント
ロールゾーンZcの範囲は全ストロークの約半分に過ぎ
なかった。また、一般に図1に示すようなプランジャ型
ソレノイドの推力(吸引力)は駆動電流の2乗に比例し
て増加することが知られており、この場合の推力と駆動
電流との関係は非線型になる。従って、上記事情から推
力と電流との比例関係をストロークの広範囲で得ること
ができなかった。
レノイド31の移動ストロークは一般に数ミリ程度と短
いものであるにも関わらず、一定推力が得られるコント
ロールゾーンZcの範囲は全ストロークの約半分に過ぎ
なかった。また、一般に図1に示すようなプランジャ型
ソレノイドの推力(吸引力)は駆動電流の2乗に比例し
て増加することが知られており、この場合の推力と駆動
電流との関係は非線型になる。従って、上記事情から推
力と電流との比例関係をストロークの広範囲で得ること
ができなかった。
【0012】更に、比例ソレノイドでは雰囲気温度の変
化や外部磁界の影響により推力−駆動電流特性に大きい
ズレが生じること、即ちドリフト及び感度変化の問題が
あり、またヒステリシス特性を有する。ヒステリシスに
は磁気的な要素と機械的な要素があるが、一般の比例ソ
レノイドでは機械的なヒステリシスを抑制する目的でデ
ィザを与え、たとえば、比例制御弁の弁スプールに微小
振動を与えることにより、静摩擦を防いでいる。しかし
ながら、このようにディザを与えたとしても磁気的なヒ
ステリシスを確実にキャンセルすることは困難であり、
ドリフト及びヒステリシスを約5〜8%以下に抑制する
ことはできなかった。
化や外部磁界の影響により推力−駆動電流特性に大きい
ズレが生じること、即ちドリフト及び感度変化の問題が
あり、またヒステリシス特性を有する。ヒステリシスに
は磁気的な要素と機械的な要素があるが、一般の比例ソ
レノイドでは機械的なヒステリシスを抑制する目的でデ
ィザを与え、たとえば、比例制御弁の弁スプールに微小
振動を与えることにより、静摩擦を防いでいる。しかし
ながら、このようにディザを与えたとしても磁気的なヒ
ステリシスを確実にキャンセルすることは困難であり、
ドリフト及びヒステリシスを約5〜8%以下に抑制する
ことはできなかった。
【0013】この種の比例ソレノイドをバリ取り、研磨
加工、精密研削などの機械加工に使用する力制御用アク
チュエータに応用することが従来より提案されている。
しかし、前記比例ソレノイドを力制御用アクチュエータ
に応用しても、一定推力が得られる有効ストローク範囲
が狭いため、優れた追従性及び安定性を備える実用性の
高いものとすることができなかった。
加工、精密研削などの機械加工に使用する力制御用アク
チュエータに応用することが従来より提案されている。
しかし、前記比例ソレノイドを力制御用アクチュエータ
に応用しても、一定推力が得られる有効ストローク範囲
が狭いため、優れた追従性及び安定性を備える実用性の
高いものとすることができなかった。
【0014】本発明は上記の事情に鑑みて成されたもの
であり、その目的は、比例制御が可能なストロークが広
範囲であり、電流−力特性の非直線性が小さく、かつ温
度変化や外部磁界の影響が小さい差動式電磁アクチュエ
ータを提供すると共に、その差動式電磁アクチュエータ
を用いることにより実用性の高い力制御用アクチュエー
タを提供することにある。
であり、その目的は、比例制御が可能なストロークが広
範囲であり、電流−力特性の非直線性が小さく、かつ温
度変化や外部磁界の影響が小さい差動式電磁アクチュエ
ータを提供すると共に、その差動式電磁アクチュエータ
を用いることにより実用性の高い力制御用アクチュエー
タを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】そのために第1の発明で
は、入力信号に比例した駆動信号を出力する第1の電源
回路と、前記入力信号に逆比例した駆動信号を出力する
第2の電源回路と、第1の電源回路によって励磁される
第1のソレノイドと、第2の電源回路によって励磁され
る第2のソレノイドと、第1及び第2のソレノイドによ
って互いに逆方向への駆動作用を受ける可動体とを備え
た差動式電磁アクチュエータを構成した。
は、入力信号に比例した駆動信号を出力する第1の電源
回路と、前記入力信号に逆比例した駆動信号を出力する
第2の電源回路と、第1の電源回路によって励磁される
第1のソレノイドと、第2の電源回路によって励磁され
る第2のソレノイドと、第1及び第2のソレノイドによ
って互いに逆方向への駆動作用を受ける可動体とを備え
た差動式電磁アクチュエータを構成した。
【0016】第2の発明では、第1の発明の構成要件
と、可動体に作用する第1及び第2のソレノイドの差動
作用量を可動体を介して検出するセンサと、前記差動作
用量を設定するための差動作用量設定手段と、設定され
た差動作用量と検出された差動作用量との偏差を演算す
る演算手段と、前記偏差を前記入力信号にフィードバッ
クするフィードバック手段とを備えた差動式電磁アクチ
ュエータを構成した。
と、可動体に作用する第1及び第2のソレノイドの差動
作用量を可動体を介して検出するセンサと、前記差動作
用量を設定するための差動作用量設定手段と、設定され
た差動作用量と検出された差動作用量との偏差を演算す
る演算手段と、前記偏差を前記入力信号にフィードバッ
クするフィードバック手段とを備えた差動式電磁アクチ
ュエータを構成した。
【0017】第3の発明では、第2の発明の構成要件
と、第1及び第2のソレノイドに等しく作用する1次コ
イルを交流励磁するか、または第1及び第2のソレノイ
ドを脈流で重畳励磁すると共に、両ソレノイドから前記
交流励磁による差動交流出力あるいは重畳励磁による差
動脈流出力を取り出す変位検出手段とを備えた差動式電
磁アクチュエータを構成した。
と、第1及び第2のソレノイドに等しく作用する1次コ
イルを交流励磁するか、または第1及び第2のソレノイ
ドを脈流で重畳励磁すると共に、両ソレノイドから前記
交流励磁による差動交流出力あるいは重畳励磁による差
動脈流出力を取り出す変位検出手段とを備えた差動式電
磁アクチュエータを構成した。
【0018】
【作用】以下に、第1の発明における差動式電磁アクチ
ュエータの基本的な動作原理について図2〜図5に基づ
き詳しく説明する。
ュエータの基本的な動作原理について図2〜図5に基づ
き詳しく説明する。
【0019】図2に示すように、一般にはコイル41内
にプランジャ42が備えられたプランジャ型ソレノイド
43の推力(吸引力)Fは、プランジャ42の透磁率を
μ=∞として次式(1)に示すように、ギャップ44部
分に貯えられる磁気エネルギWm をギャップ長で微分し
たもので表される。 F= δWm /δx=μ0 SN2 i2 /2x2 [N] …(1) 但し、ギャップ長をx[m]、コイル巻数をN[ター
ン]、プランジャ断面積をS[m3 ]、ギャップ透磁率
をμ0 [H/m]≒4π×10-7[H/m]、駆動電流
をi[A]とする。
にプランジャ42が備えられたプランジャ型ソレノイド
43の推力(吸引力)Fは、プランジャ42の透磁率を
μ=∞として次式(1)に示すように、ギャップ44部
分に貯えられる磁気エネルギWm をギャップ長で微分し
たもので表される。 F= δWm /δx=μ0 SN2 i2 /2x2 [N] …(1) 但し、ギャップ長をx[m]、コイル巻数をN[ター
ン]、プランジャ断面積をS[m3 ]、ギャップ透磁率
をμ0 [H/m]≒4π×10-7[H/m]、駆動電流
をi[A]とする。
【0020】式(1)から、プランジャ型ソレノイド4
3の推力は、ギャップ長xを固定して考えると、駆動電
流の2乗に比例して増加することがわかる。つまり、こ
の場合の推力と駆動電流の関係は非線形である。
3の推力は、ギャップ長xを固定して考えると、駆動電
流の2乗に比例して増加することがわかる。つまり、こ
の場合の推力と駆動電流の関係は非線形である。
【0021】本発明の差動式電磁ソレノイドMs は、図
3に示すように、一対のコイルCa,Cb から構成され
た一種のプランジャ型ソレノイドであり、その共通のプ
ランジャPに対してコイルCa とコイルCb を直列配置
している。
3に示すように、一対のコイルCa,Cb から構成され
た一種のプランジャ型ソレノイドであり、その共通のプ
ランジャPに対してコイルCa とコイルCb を直列配置
している。
【0022】図3においてコイルCa とコイルCb とを
それぞれ単体で励磁した場合と、差動励磁した場合の推
力と励磁電流の関係を図4に示す。ここで、差動励磁と
は一対のコイルCa ,Cb の磁束が互いに減じ合う向き
に生じ、互いの吸引力の向きが反対方向に働くように励
磁することである。この場合、コイルCa ,Cb には電
源回路Ea ,Eb から電圧が印加され、有効な励磁電流
はそれぞれのコイルCa ,Cb に流れる電流の差、つま
り差動電流のことである。
それぞれ単体で励磁した場合と、差動励磁した場合の推
力と励磁電流の関係を図4に示す。ここで、差動励磁と
は一対のコイルCa ,Cb の磁束が互いに減じ合う向き
に生じ、互いの吸引力の向きが反対方向に働くように励
磁することである。この場合、コイルCa ,Cb には電
源回路Ea ,Eb から電圧が印加され、有効な励磁電流
はそれぞれのコイルCa ,Cb に流れる電流の差、つま
り差動電流のことである。
【0023】コイルCa ,Cb をそれぞれ単体で励磁し
た場合の推力は前述の通り駆動電流の2乗に比例して増
加し、図4の破線曲線L1a,L2a,L1b,L2bのように
なる。また、ヒステリシスの影響による非線形要素も無
視できない。
た場合の推力は前述の通り駆動電流の2乗に比例して増
加し、図4の破線曲線L1a,L2a,L1b,L2bのように
なる。また、ヒステリシスの影響による非線形要素も無
視できない。
【0024】一方、一対のコイルCa ,Cb を差動励磁
した場合には、図4の実線直線LのようにプランジャP
に働く推力はそれぞれのコイルCa ,Cb によって生じ
る吸引力の差であり、電流の2乗で利く項が消去されて
推力と差動電流の関係は広範囲にわたって1次直線の比
例関係となる。また、雰囲気温度変化や外部磁界の影響
による非線形要素も抑制される。図中の差動電流△iに
おいて、コイルCa の推力A雰囲気温度変化や外部磁界
の影響により、A' となったとすると、コイルCb の推
力Bは同様の影響を受けてB' となり、、出力推力Cは
次式(2)に示されるように、各コイルCa ,Cb の推
力の差となる。また、推力とバランスする平衡ばねを付
加することによって、希望する変位出力を得ることがで
きることは、公知の通りである。 C=A−B=A' −B’ …(2) つまり、それぞれの雰囲気温度や外部磁界の影響が同じ
割合で生じれば、ドリフトや感度変化特性は互いに打ち
消し合い、推力または変位特性に極めて好適な線形性が
得られる。
した場合には、図4の実線直線LのようにプランジャP
に働く推力はそれぞれのコイルCa ,Cb によって生じ
る吸引力の差であり、電流の2乗で利く項が消去されて
推力と差動電流の関係は広範囲にわたって1次直線の比
例関係となる。また、雰囲気温度変化や外部磁界の影響
による非線形要素も抑制される。図中の差動電流△iに
おいて、コイルCa の推力A雰囲気温度変化や外部磁界
の影響により、A' となったとすると、コイルCb の推
力Bは同様の影響を受けてB' となり、、出力推力Cは
次式(2)に示されるように、各コイルCa ,Cb の推
力の差となる。また、推力とバランスする平衡ばねを付
加することによって、希望する変位出力を得ることがで
きることは、公知の通りである。 C=A−B=A' −B’ …(2) つまり、それぞれの雰囲気温度や外部磁界の影響が同じ
割合で生じれば、ドリフトや感度変化特性は互いに打ち
消し合い、推力または変位特性に極めて好適な線形性が
得られる。
【0025】以上のことをまとめると、差動式電磁ソレ
ノイドMs の代表的な動作特徴は、 1)推力または変位と差動電流の比例関係が広範囲で得
られること 2)雰囲気温度や外部磁界の影響によるドリフトや感度
変化が抑制されること であることが分かる。
ノイドMs の代表的な動作特徴は、 1)推力または変位と差動電流の比例関係が広範囲で得
られること 2)雰囲気温度や外部磁界の影響によるドリフトや感度
変化が抑制されること であることが分かる。
【0026】また、上記の特徴を備えた差動式電磁ソレ
ノイドMs を用いる第2の発明の力または変位制御用ア
クチュエータでは、可動体に作用する第1及び第2のソ
レノイドの差動作用量を可動体を介して検出するセンサ
と、前記差動作用量を設定するための差動作用量設定手
段と、設定された差動作用量と検出された差動作用量と
の偏差を演算する演算手段と、前記偏差を前記入力信号
にフィードバックするフィードバック手段とを備える。
ノイドMs を用いる第2の発明の力または変位制御用ア
クチュエータでは、可動体に作用する第1及び第2のソ
レノイドの差動作用量を可動体を介して検出するセンサ
と、前記差動作用量を設定するための差動作用量設定手
段と、設定された差動作用量と検出された差動作用量と
の偏差を演算する演算手段と、前記偏差を前記入力信号
にフィードバックするフィードバック手段とを備える。
【0027】第2の発明では、力制御を考える上で機械
加工等の分野において、曲面で構成された物体を精密研
磨する場合などが想定されている。この力制御対象物と
しての自由曲面を一定速度で移動させ、本ソレノイドの
推力を自由曲面に対して一定に保持する力制御を可能に
することは、前述の機械加工分野への応用として、例え
ばレンズ表面を精密研磨する場合の力制御用アクチュエ
ータとして、その実用化が期待できる。また、推力とバ
ランスする平衡ばねと変位センサとを付加することによ
って、精密変位制御用のアクチュエータとしても実用で
きる。
加工等の分野において、曲面で構成された物体を精密研
磨する場合などが想定されている。この力制御対象物と
しての自由曲面を一定速度で移動させ、本ソレノイドの
推力を自由曲面に対して一定に保持する力制御を可能に
することは、前述の機械加工分野への応用として、例え
ばレンズ表面を精密研磨する場合の力制御用アクチュエ
ータとして、その実用化が期待できる。また、推力とバ
ランスする平衡ばねと変位センサとを付加することによ
って、精密変位制御用のアクチュエータとしても実用で
きる。
【0028】上記の構成によれば、前記推力または変位
検出用のセンサからの推力または変位信号は、演算手段
のプログラム上で設定した目標推力または変位と比較さ
れ、その補償された電気信号は駆動回路に出力される。
従って、移動曲面に対する推力または変位制御性が向上
し、目標推力に対するばらつきが少なくなる。これによ
り、優れた追従性及び安定性を兼ね備えた実用性の高い
力または変位制御用アクチュエータを実現することが可
能になる。
検出用のセンサからの推力または変位信号は、演算手段
のプログラム上で設定した目標推力または変位と比較さ
れ、その補償された電気信号は駆動回路に出力される。
従って、移動曲面に対する推力または変位制御性が向上
し、目標推力に対するばらつきが少なくなる。これによ
り、優れた追従性及び安定性を兼ね備えた実用性の高い
力または変位制御用アクチュエータを実現することが可
能になる。
【0029】第3の発明では、第1及び第2のソレノイ
ドに等しく作用する各1次コイルによって交流励磁され
るか、または第1及び第2の電源回路によって差動励磁
される第1及び第2のソレノイドが脈流で重畳励磁され
る。この差動か誘導交流出力あるいは重畳励磁による差
動脈流が各ソレノイドから取り出され、両者の差から可
動体の変位が検出される。
ドに等しく作用する各1次コイルによって交流励磁され
るか、または第1及び第2の電源回路によって差動励磁
される第1及び第2のソレノイドが脈流で重畳励磁され
る。この差動か誘導交流出力あるいは重畳励磁による差
動脈流が各ソレノイドから取り出され、両者の差から可
動体の変位が検出される。
【0030】
【実施例】以下に、第1の発明を具体化した第1の実施
例について図5〜図11に基づき詳しく説明する。 〔差動式電磁ソレノイドの構造〕図5には、本実施例の
差動式電磁ソレノイドが示されている。円筒状のヨーク
1の両端面にはそれぞれサイドヨーク2が配置されてお
り、これにより全長214mm,直径58mmのケーシング
3が構成されている。また、ヨーク1及びサイドヨーク
2は低炭素鋼によって形成されている。前記ケーシング
3内には全長200mmのコイルボビン4が収容され、そ
のボビン4の外周部には各々同一寸法、同一特性を持つ
一対のコイル5,6が図5の上下方向に対して正確にか
つ対称に配設されている。ボビン4の内周部には純鉄製
のプランジャ7がスライド変位可能に収容されている。
プランジャ7にはジュラルミンからなる変位出力用のシ
ャフト8が一体に形成されており、その両端は各サイド
ヨーク2の中心に設けられたブッシュ(含油アセタール
樹脂軸受)9を貫通して、ケーシング3の外部に突出し
ている。
例について図5〜図11に基づき詳しく説明する。 〔差動式電磁ソレノイドの構造〕図5には、本実施例の
差動式電磁ソレノイドが示されている。円筒状のヨーク
1の両端面にはそれぞれサイドヨーク2が配置されてお
り、これにより全長214mm,直径58mmのケーシング
3が構成されている。また、ヨーク1及びサイドヨーク
2は低炭素鋼によって形成されている。前記ケーシング
3内には全長200mmのコイルボビン4が収容され、そ
のボビン4の外周部には各々同一寸法、同一特性を持つ
一対のコイル5,6が図5の上下方向に対して正確にか
つ対称に配設されている。ボビン4の内周部には純鉄製
のプランジャ7がスライド変位可能に収容されている。
プランジャ7にはジュラルミンからなる変位出力用のシ
ャフト8が一体に形成されており、その両端は各サイド
ヨーク2の中心に設けられたブッシュ(含油アセタール
樹脂軸受)9を貫通して、ケーシング3の外部に突出し
ている。
【0031】本実施例のソレノイドでは、コイル5,6
の長さとプランジャ7の長さが、いずれも100[m
m]で等しく設定されている。従って、本ソレノイドの
ストローク長は、プランジャ7がソレノイドの中央に位
置している場合、即ちプランジャ7が両コイル5,6に
同程度属している場合は、片方向で50[mm]、両方
向で100[mm]となる。
の長さとプランジャ7の長さが、いずれも100[m
m]で等しく設定されている。従って、本ソレノイドの
ストローク長は、プランジャ7がソレノイドの中央に位
置している場合、即ちプランジャ7が両コイル5,6に
同程度属している場合は、片方向で50[mm]、両方
向で100[mm]となる。
【0032】コイル5とコイル6とは同一仕様であり、
それぞれ巻数Nが2400[ターン],抵抗Rが13.
0[Ω],巻線径がφ0. 6[mm]に設定されてい
る。 〔差動式電磁ソレノイドの駆動回路〕差動式電磁ソレノ
イドを差動駆動させるために、駆動回路への入力電圧信
号Vinに対して、ソレノイドのコイル5とコイル6とに
印加される励磁電圧に逆向きの特性を持たせた。つま
り、コイル5,6の励磁電圧をそれぞれVa ,Vb とす
ると、Vinに対してVa とVb とを同じ傾きで単調増
加、単調減少させるようにした。これは、それぞれのコ
イル5,6に印加される励磁電圧によって定まる駆動電
流の差と入力電圧信号との関係に線形性を与えるためで
あり、最終的にはこの入力電圧信号によって、本差動式
電磁ソレノイドの出力である推力を比例制御する目的の
ためである。
それぞれ巻数Nが2400[ターン],抵抗Rが13.
0[Ω],巻線径がφ0. 6[mm]に設定されてい
る。 〔差動式電磁ソレノイドの駆動回路〕差動式電磁ソレノ
イドを差動駆動させるために、駆動回路への入力電圧信
号Vinに対して、ソレノイドのコイル5とコイル6とに
印加される励磁電圧に逆向きの特性を持たせた。つま
り、コイル5,6の励磁電圧をそれぞれVa ,Vb とす
ると、Vinに対してVa とVb とを同じ傾きで単調増
加、単調減少させるようにした。これは、それぞれのコ
イル5,6に印加される励磁電圧によって定まる駆動電
流の差と入力電圧信号との関係に線形性を与えるためで
あり、最終的にはこの入力電圧信号によって、本差動式
電磁ソレノイドの出力である推力を比例制御する目的の
ためである。
【0033】図5には本ソレノイドの駆動回路10が示
されている。駆動回路10には入出力の線形性に優れる
オペアンプ10a1 ,10b1 を用い、反転増幅回路を
含む電源回路Ea と非反転増幅回路を含む電源回路Eb
とを構成した。オペアンプ10a1 ,10b1 には、±
30[v]の電源電圧、及び5[A]までの連続出力電
流動作が可能なハイパワー・モノリシックオペアンプを
用いた。また、コイル5,6の誘起電圧を抑制するため
に、コイル5,6と並列に保護ダイオード(フライ・ホ
イール・ダイオード)10a2 ,10b2 を設けた。な
お、Rb0,Ra1,Rb1,Ra2,Rb2,Ra3,Rb3は抵抗
器である。
されている。駆動回路10には入出力の線形性に優れる
オペアンプ10a1 ,10b1 を用い、反転増幅回路を
含む電源回路Ea と非反転増幅回路を含む電源回路Eb
とを構成した。オペアンプ10a1 ,10b1 には、±
30[v]の電源電圧、及び5[A]までの連続出力電
流動作が可能なハイパワー・モノリシックオペアンプを
用いた。また、コイル5,6の誘起電圧を抑制するため
に、コイル5,6と並列に保護ダイオード(フライ・ホ
イール・ダイオード)10a2 ,10b2 を設けた。な
お、Rb0,Ra1,Rb1,Ra2,Rb2,Ra3,Rb3は抵抗
器である。
【0034】図6には駆動回路10の入出力特性が示さ
れている。出力直線O1 と出力直線O2 とは、コイル
5,6に印加する励磁電圧となり、前述の通り、互いに
逆向きの特性を持っている。
れている。出力直線O1 と出力直線O2 とは、コイル
5,6に印加する励磁電圧となり、前述の通り、互いに
逆向きの特性を持っている。
【0035】ここで、出力O1 と出力O2 との交点Pc
(コイル5,6に印加される励磁電圧が等しくなる入力
電圧値)について考えると、プランジャ7が本ソレノイ
ドの中央に位置している場合には、それぞれのコイル
5,6によって生じる吸引力は、逆向きに等しい大きさ
である。つまり、プランジャ7に働く吸引力は互いに打
ち消し合い、推力は発生しない。従って、この交点Pc
は駆動系から見た動作原点になる。 〔性能評価〕本発明の差動式電磁ソレノイドの静特性を
評価するために、 (a) 入力電圧に対する差動電流特性 (b) 入力電圧に対する推力特性 (c) 差動電流に対する推力特性 (d) ストロークに対する推力特性 について、それぞれ性能評価試験を行った。以下、それ
らの試験方法及び結果について述べる。 〔試験方法及び結果〕 (a) 入力電圧に対する差動電流特性 駆動回路10への入力電圧信号に対する、コイル5,6
に流れる駆動電流の差(差動電流)の変化を測定した。
入力電圧信号とそれぞれのコイル5,6に印加される励
磁電圧の関係は、入力電圧信号が0[v]のとき、互い
の励磁電圧の差が最大となり、入力電圧信号が1. 8
[v]のとき、互いの励磁電圧が等しくなる。従って、
0〜1. 8[v]の入力電圧信号について差動電流の変
化を測定した。差動電流を求めるには、コイル5,6に
直列に設けた外付け抵抗Ra1,Rb1両端での電圧降下を
測定し、それぞれの駆動電流を求め、その差を計算し
た。
(コイル5,6に印加される励磁電圧が等しくなる入力
電圧値)について考えると、プランジャ7が本ソレノイ
ドの中央に位置している場合には、それぞれのコイル
5,6によって生じる吸引力は、逆向きに等しい大きさ
である。つまり、プランジャ7に働く吸引力は互いに打
ち消し合い、推力は発生しない。従って、この交点Pc
は駆動系から見た動作原点になる。 〔性能評価〕本発明の差動式電磁ソレノイドの静特性を
評価するために、 (a) 入力電圧に対する差動電流特性 (b) 入力電圧に対する推力特性 (c) 差動電流に対する推力特性 (d) ストロークに対する推力特性 について、それぞれ性能評価試験を行った。以下、それ
らの試験方法及び結果について述べる。 〔試験方法及び結果〕 (a) 入力電圧に対する差動電流特性 駆動回路10への入力電圧信号に対する、コイル5,6
に流れる駆動電流の差(差動電流)の変化を測定した。
入力電圧信号とそれぞれのコイル5,6に印加される励
磁電圧の関係は、入力電圧信号が0[v]のとき、互い
の励磁電圧の差が最大となり、入力電圧信号が1. 8
[v]のとき、互いの励磁電圧が等しくなる。従って、
0〜1. 8[v]の入力電圧信号について差動電流の変
化を測定した。差動電流を求めるには、コイル5,6に
直列に設けた外付け抵抗Ra1,Rb1両端での電圧降下を
測定し、それぞれの駆動電流を求め、その差を計算し
た。
【0036】本ソレノイドの片側ストローク50[m
m]に対し、5[mm]ピッチでそれぞれのストローク
をパラメータに、システムへの入力電圧信号に対する差
動電流の変化を測定した。その結果が図7の直線L3 に
示されている。これによると、差動電流特性はソレノイ
ドのストロークとは関係なく、入力電圧信号に対して非
直線性が2.98%という優れた線形性を示した。
m]に対し、5[mm]ピッチでそれぞれのストローク
をパラメータに、システムへの入力電圧信号に対する差
動電流の変化を測定した。その結果が図7の直線L3 に
示されている。これによると、差動電流特性はソレノイ
ドのストロークとは関係なく、入力電圧信号に対して非
直線性が2.98%という優れた線形性を示した。
【0037】すなわち、差動電流△Iはシステムへの入
力電圧信号Vinによって比例制御することが可能であ
り、次式(3)で表される。 △I=k・ Vin+c k:比例定数,c:定数 …(3) そして、図7に示した差動電流特性から最小二乗法によ
る回帰を行い、次式(4)に示す回帰式を得た。 △I=−0. 87Vin+1. 56 …(4) ここで、差動電流特性の線形性を数値として表現した非
直線性とは、図8に示すように、式(4)で求めた回帰
直線からのずれの小さい程度を表すものである。つま
り、図中の点O(xo ,yo )から点M(xm ,ym )
の範囲内で回帰直線を求めた場合、非直線性は回帰直線
からの偏差の最大値|yi −yi'|max を用いて次式
(5)のように求める。 非直線性=100×|yi −yi'|max /|yo −ym | [%]…(5) (b) 入力電圧に対する推力特性 入力電圧信号を0〜1. 8[v]の範囲で変化させ、そ
の際に生じる本ソレノイドの推力を測定した。推力の測
定には、図10に示すような高精度の荷重変換器11及
び図13に示す荷重変換器11用のアンプ13を使用し
た。
力電圧信号Vinによって比例制御することが可能であ
り、次式(3)で表される。 △I=k・ Vin+c k:比例定数,c:定数 …(3) そして、図7に示した差動電流特性から最小二乗法によ
る回帰を行い、次式(4)に示す回帰式を得た。 △I=−0. 87Vin+1. 56 …(4) ここで、差動電流特性の線形性を数値として表現した非
直線性とは、図8に示すように、式(4)で求めた回帰
直線からのずれの小さい程度を表すものである。つま
り、図中の点O(xo ,yo )から点M(xm ,ym )
の範囲内で回帰直線を求めた場合、非直線性は回帰直線
からの偏差の最大値|yi −yi'|max を用いて次式
(5)のように求める。 非直線性=100×|yi −yi'|max /|yo −ym | [%]…(5) (b) 入力電圧に対する推力特性 入力電圧信号を0〜1. 8[v]の範囲で変化させ、そ
の際に生じる本ソレノイドの推力を測定した。推力の測
定には、図10に示すような高精度の荷重変換器11及
び図13に示す荷重変換器11用のアンプ13を使用し
た。
【0038】尚、試験に際して予め荷重変換器11のキ
ャリブレーションを行った。荷重変換器11に6[V]
の印加電圧を入力し、その出力を同変換器用アンプ12
で1000倍に増幅した結果、次式(6)に示すように
本荷重変換器11の定格出力は一般仕様の1[mV/
V]に対し、1. 288[mV/V]であった。 1. 288[mV/V]×6[V]×1000=7. 728[V]…(6) 従って、アンプ13を介した荷重変換器11の出力電圧
信号v[V]を本来の目的である荷重信号F[kgf]
に変換するには、次式(7)が成立することを予め確認
した。 F=v×2[kgf]/7. 728[V] =v×0. 259[kgf] …(7) そして、ストローク長の代表として、0,10,20,
30,40[mm]の各点を選択し、システムへの入力
電圧信号に対する推力の変化を前記各点においてそれぞ
れ測定した。その結果が図9(a)の直線L4 ,L5 ,
L6 ,L7 ,L 8 に示されている。入力電圧に対する推
力特性の非直線性は、L4 〜L8 の順に0,10,2
0,30,40[mm]にて、2.22%,1.56
%,1.64%,2.20%,2.41%であった。上
記のストローク範囲では、推力は入力電圧信号(0. 4
[v]〜1. 8[v])に対して好適な線形性を示して
いる。また、これら測定値は一般の比例ソレノイドに比
して極めて優れている。
ャリブレーションを行った。荷重変換器11に6[V]
の印加電圧を入力し、その出力を同変換器用アンプ12
で1000倍に増幅した結果、次式(6)に示すように
本荷重変換器11の定格出力は一般仕様の1[mV/
V]に対し、1. 288[mV/V]であった。 1. 288[mV/V]×6[V]×1000=7. 728[V]…(6) 従って、アンプ13を介した荷重変換器11の出力電圧
信号v[V]を本来の目的である荷重信号F[kgf]
に変換するには、次式(7)が成立することを予め確認
した。 F=v×2[kgf]/7. 728[V] =v×0. 259[kgf] …(7) そして、ストローク長の代表として、0,10,20,
30,40[mm]の各点を選択し、システムへの入力
電圧信号に対する推力の変化を前記各点においてそれぞ
れ測定した。その結果が図9(a)の直線L4 ,L5 ,
L6 ,L7 ,L 8 に示されている。入力電圧に対する推
力特性の非直線性は、L4 〜L8 の順に0,10,2
0,30,40[mm]にて、2.22%,1.56
%,1.64%,2.20%,2.41%であった。上
記のストローク範囲では、推力は入力電圧信号(0. 4
[v]〜1. 8[v])に対して好適な線形性を示して
いる。また、これら測定値は一般の比例ソレノイドに比
して極めて優れている。
【0039】すなわち、次式(8)に示されるように、
推力Fはシステムへの入力電圧信号Vinによって比例制
御できることが分かる。 F=k・ Vin+c k:比例定数,c:定数 …(8) (c) 差動電流に対する推力特性 前記(a) 及び(b) の試験結果から、差動電流に対する推
力の変化を解析を行った。その結果、システムへの入力
電圧信号Vinに対して、差動電流△Iおよび推力Fは比
例特性を有し、以下の関係式(9)〜(11)が成り立
つことを確認した。
推力Fはシステムへの入力電圧信号Vinによって比例制
御できることが分かる。 F=k・ Vin+c k:比例定数,c:定数 …(8) (c) 差動電流に対する推力特性 前記(a) 及び(b) の試験結果から、差動電流に対する推
力の変化を解析を行った。その結果、システムへの入力
電圧信号Vinに対して、差動電流△Iおよび推力Fは比
例特性を有し、以下の関係式(9)〜(11)が成り立
つことを確認した。
【0040】式(3)においてk=k1 (比例定数)、
c=c1 とおくことによって次式(9)が得られる。 △I=k1 ・ Vin+c1 …(9) 式(8)においてk=k2 (比例定数)、c=c2 とお
くことによって次式(10)が得られる。
c=c1 とおくことによって次式(9)が得られる。 △I=k1 ・ Vin+c1 …(9) 式(8)においてk=k2 (比例定数)、c=c2 とお
くことによって次式(10)が得られる。
【0041】 F=k2 ・ Vin+c2 …(10) 式(9),式(10)より F=ΔI・k2 /k1 −c1 ・k2 /k1 +c2 =k3 △I+c3 …(11) 但し、k3 =k2 /k1 、c3 =−c1 ・k2 /k1 +
c2 である。
c2 である。
【0042】式(9)は、入力電圧信号によって差動電
流を介した推力の比例制御が可能であることを意味して
いる。ここでは、上記の試験結果から差動電流に対する
推力特性を定量的に解析した。図9(b)の直線L9 ,
L10,L11,L12,L13に示されるように、0,10,
20,30,40[mm]のストローク長における差電
流と推力の関係の非直線性はそれぞれ、3.20%,
3.79%,1.29%,0.83%,2.03%であ
った。
流を介した推力の比例制御が可能であることを意味して
いる。ここでは、上記の試験結果から差動電流に対する
推力特性を定量的に解析した。図9(b)の直線L9 ,
L10,L11,L12,L13に示されるように、0,10,
20,30,40[mm]のストローク長における差電
流と推力の関係の非直線性はそれぞれ、3.20%,
3.79%,1.29%,0.83%,2.03%であ
った。
【0043】この解析結果によると、上記のストローク
範囲では、推力は差電流に対しても極めて好適な線形性
を示していることが確認できる。このことは、式(1
1)を定量的に導出したことにもなる。
範囲では、推力は差電流に対しても極めて好適な線形性
を示していることが確認できる。このことは、式(1
1)を定量的に導出したことにもなる。
【0044】(d) ストロークに対する推力特性 本実施例のソレノイドのストロークは、プランジャ7を
ソレノイド中央に位置させたときを原点とした場合、片
方向では50[mm]で、両方向では100[mm]で
あることは上述のとおりである。前記両コイル5,6で
は、ソレノイドの構造、駆動方式はともに対称性を有す
るため、片方向50[mm]のストロークについてのみ
推力を測定した。
ソレノイド中央に位置させたときを原点とした場合、片
方向では50[mm]で、両方向では100[mm]で
あることは上述のとおりである。前記両コイル5,6で
は、ソレノイドの構造、駆動方式はともに対称性を有す
るため、片方向50[mm]のストロークについてのみ
推力を測定した。
【0045】測定に際しては、5[mm]ピッチで区切
ったストローク点における推力を前記(b) の実験方法と
同様にて測定した。この測定結果に基づいて、入力電圧
信号によって推力の比例制御が可能なストローク長、即
ち、有効ストローク長を求めた。
ったストローク点における推力を前記(b) の実験方法と
同様にて測定した。この測定結果に基づいて、入力電圧
信号によって推力の比例制御が可能なストローク長、即
ち、有効ストローク長を求めた。
【0046】図10に示すように、シャフト8の先端に
荷重変換器(ロードセル)11を接触配置して、ロード
セル11を固定する治具12の移動変位をノギスで測定
することにより、ストロークを求めた。そして、ソレノ
イドの片側ストローク50[mm]に対し、システムへ
の入力電圧信号をパラメータに、5[mm]ピッチでそ
れぞれのストロークに対する推力の変化を測定した。そ
の結果が図11の曲線C1 ,C2 ,C3 ,C4 ,C5 に
示されている。入力電圧は曲線C1 〜C5 の順に0,
0.5,1.0,1.5,1.8〔V〕である。
荷重変換器(ロードセル)11を接触配置して、ロード
セル11を固定する治具12の移動変位をノギスで測定
することにより、ストロークを求めた。そして、ソレノ
イドの片側ストローク50[mm]に対し、システムへ
の入力電圧信号をパラメータに、5[mm]ピッチでそ
れぞれのストロークに対する推力の変化を測定した。そ
の結果が図11の曲線C1 ,C2 ,C3 ,C4 ,C5 に
示されている。入力電圧は曲線C1 〜C5 の順に0,
0.5,1.0,1.5,1.8〔V〕である。
【0047】図11から明らかなように、それぞれの入
力電圧信号における推力は、ストロークが40[mm]
を越えると急激に増加することがわかる。つまり、スト
ロークに対する推力の変化率が小さい0〜40[mm]
のストローク範囲ではフィードバック制御系での力制御
が可能であるが、その変化率が大きくなる40[mm]
を越えるストローク範囲では力制御が困難となることが
わかる。
力電圧信号における推力は、ストロークが40[mm]
を越えると急激に増加することがわかる。つまり、スト
ロークに対する推力の変化率が小さい0〜40[mm]
のストローク範囲ではフィードバック制御系での力制御
が可能であるが、その変化率が大きくなる40[mm]
を越えるストローク範囲では力制御が困難となることが
わかる。
【0048】従って、本ソレノイドにおいて力制御が可
能であるストローク範囲を有効ストロークとすると、有
効ストローク長は40[mm]になり、比例ソレノイド
の有効ストローク長に比して極めて広範囲であることが
分かる。
能であるストローク範囲を有効ストロークとすると、有
効ストローク長は40[mm]になり、比例ソレノイド
の有効ストローク長に比して極めて広範囲であることが
分かる。
【0049】次に、第1の発明の第2の実施例を図12
に基づいて説明する。21は片持ち支持された板ばねを
付属した可動鉄芯であり、可動鉄芯21の両側には電磁
石22,23が配設されている。両電磁石22,23は
第1の実施例と同様に駆動回路10によって差動励磁さ
れる。この差動励磁による両電磁石22,23の吸引力
の差と差動電流とは差動式電磁ソレノイドMsと同様に
高い線形性を示す。従って、可動鉄芯21はシステムへ
の入力電圧信号Vinに比例した吸引力を受けるか、板ば
ねが付属しているため吸引力に正確に比例して変位す
る。図2に示す第2の実施例は、図5に示す第1の実施
例に比べて動作ストローク範囲の狭い精度変位制御に適
するものである。両電磁石22,23と可動鉄芯21と
は第1の実施例よりも磁気回路が閉じ易く、小型で強力
な吸収力を生じるためと摺動摩擦部がないため、微細な
変位制御が可能となる。このことは一般にチューブラ形
鉄芯ソレノイドと平板ばね形鉄芯ソレノイドとの特徴比
較からも容易に理解できる。
に基づいて説明する。21は片持ち支持された板ばねを
付属した可動鉄芯であり、可動鉄芯21の両側には電磁
石22,23が配設されている。両電磁石22,23は
第1の実施例と同様に駆動回路10によって差動励磁さ
れる。この差動励磁による両電磁石22,23の吸引力
の差と差動電流とは差動式電磁ソレノイドMsと同様に
高い線形性を示す。従って、可動鉄芯21はシステムへ
の入力電圧信号Vinに比例した吸引力を受けるか、板ば
ねが付属しているため吸引力に正確に比例して変位す
る。図2に示す第2の実施例は、図5に示す第1の実施
例に比べて動作ストローク範囲の狭い精度変位制御に適
するものである。両電磁石22,23と可動鉄芯21と
は第1の実施例よりも磁気回路が閉じ易く、小型で強力
な吸収力を生じるためと摺動摩擦部がないため、微細な
変位制御が可能となる。このことは一般にチューブラ形
鉄芯ソレノイドと平板ばね形鉄芯ソレノイドとの特徴比
較からも容易に理解できる。
【0050】次に、第2の発明を具体化した一実施例に
ついて図13及び図14に基づき詳しく説明する。図1
3に示されるように、差動式電磁ソレノイドMsから突
出するシャフト8の一端には、推力を検出するための小
型ロードセル11が配置されており、ロードセル11は
荷重変換器用アンプ13及びA/D変換モジュール16
を介してコンピュータ14の入力側に電気的に接続され
ている。コンピュータ14の出力側には差動式電磁ソレ
ノイドMsを駆動するための駆動回路10がD/A変換
モジュール17を介して電気的に接続されている。駆動
回路10の構成は図5の構成と同一である。
ついて図13及び図14に基づき詳しく説明する。図1
3に示されるように、差動式電磁ソレノイドMsから突
出するシャフト8の一端には、推力を検出するための小
型ロードセル11が配置されており、ロードセル11は
荷重変換器用アンプ13及びA/D変換モジュール16
を介してコンピュータ14の入力側に電気的に接続され
ている。コンピュータ14の出力側には差動式電磁ソレ
ノイドMsを駆動するための駆動回路10がD/A変換
モジュール17を介して電気的に接続されている。駆動
回路10の構成は図5の構成と同一である。
【0051】アンプ13によって増幅されたアナログ信
号はA/D変換モジュール16にてデジタル信号化され
た後にコンピュータ14に入力される。また、コンピュ
ータ14から出力されるデジタル信号はA/D変換モジ
ュール17によってアナログ信号化された後に駆動回路
10に出力される。 〔性能評価〕本発明の力制御用アクチュエータ26の動
特性を評価するため、移動する曲面への定推力制御特性
についての性能評価試験を行った。以下、試験方法及び
結果について述べる。 〔試験方法及び結果〕プランジャ7のストローク方向を
X軸にとり、自由曲面を加工した試験片TPをY軸方向
に一定速度で移動させ、曲面に対する任意の推力保持制
御をP. I.D制御を導入した閉ループ系で試みた。自
由曲面を有する試験片としては、図14(a)に示すよ
うに、凹凸型円弧曲面(R=313[mm])を有する
試験片TP を有する試験片TP を用いた。
号はA/D変換モジュール16にてデジタル信号化され
た後にコンピュータ14に入力される。また、コンピュ
ータ14から出力されるデジタル信号はA/D変換モジ
ュール17によってアナログ信号化された後に駆動回路
10に出力される。 〔性能評価〕本発明の力制御用アクチュエータ26の動
特性を評価するため、移動する曲面への定推力制御特性
についての性能評価試験を行った。以下、試験方法及び
結果について述べる。 〔試験方法及び結果〕プランジャ7のストローク方向を
X軸にとり、自由曲面を加工した試験片TPをY軸方向
に一定速度で移動させ、曲面に対する任意の推力保持制
御をP. I.D制御を導入した閉ループ系で試みた。自
由曲面を有する試験片としては、図14(a)に示すよ
うに、凹凸型円弧曲面(R=313[mm])を有する
試験片TP を有する試験片TP を用いた。
【0052】推力の測定には、前記(b) の試験と同様の
ロードセル11を用いた。また、ここでは推力保持の対
象物が移動するため、ロードセル11固定用のホルダー
18を製作し、このホルダー18をシャフト8の先端に
取り付け、小型ベアリング19を介して移動対象物と転
がり接触させた。
ロードセル11を用いた。また、ここでは推力保持の対
象物が移動するため、ロードセル11固定用のホルダー
18を製作し、このホルダー18をシャフト8の先端に
取り付け、小型ベアリング19を介して移動対象物と転
がり接触させた。
【0053】図14(b)には凹凸型円弧曲面における
定推力制御特性の測定結果のグラフが示されている。グ
ラフの横軸に示すY軸方向変位とは試験片TP の移動変
位であり、試験片TP の送り速度は2. 7[mm/se
c]にて測定した。ここで、Y軸方向変位を時間軸に換
算すれば、80[mm]の送り量に対して約30秒の定
推力制御を行ったことになる。また、Y軸方向の変位に
伴って変化するストローク方向(X軸方向)の変位は1
mmである。その結果、一定移動する曲面に対する定推力
制御特性は好適であり、設定推力に対して優れた追従性
を示していることが判った。
定推力制御特性の測定結果のグラフが示されている。グ
ラフの横軸に示すY軸方向変位とは試験片TP の移動変
位であり、試験片TP の送り速度は2. 7[mm/se
c]にて測定した。ここで、Y軸方向変位を時間軸に換
算すれば、80[mm]の送り量に対して約30秒の定
推力制御を行ったことになる。また、Y軸方向の変位に
伴って変化するストローク方向(X軸方向)の変位は1
mmである。その結果、一定移動する曲面に対する定推力
制御特性は好適であり、設定推力に対して優れた追従性
を示していることが判った。
【0054】尚、図13のシャフト8の左端に平衡ばね
8’を固定端との間に介在することにより、推力Fとバ
ランスさせて推力Fに比例した変位に変換し、ロードセ
ル11の代わりに変位センサを使用することにより、フ
ィードバック位置または変位制御システムを構成するこ
ともできる。
8’を固定端との間に介在することにより、推力Fとバ
ランスさせて推力Fに比例した変位に変換し、ロードセ
ル11の代わりに変位センサを使用することにより、フ
ィードバック位置または変位制御システムを構成するこ
ともできる。
【0055】次に、第3の発明を具体化した第1の実施
例を図15〜図17に基づいて説明する。この実施例で
はコイル5,6を等しくかつ一様に包囲するように一次
コイル24が取り付けられている。コイル5,6は駆動
回路25によって差動励磁され、コイル24は脈流電源
Ec によって励磁される。駆動回路25は前記実施例の
駆動回路10にダイオード26,27を付加した点のみ
相違する。脈流電源Ec は図16の全波整流あるいは図
17の半波整流を発生し、コイル24が脈流励磁され
る。即ち、コイル5,6がこの脈流励磁によって重畳励
磁される。従って、コイル5とダイオード26との間の
電位Vc1、及びコイル6とダイオード27との間の電位
Vc2はいずれも脈流励磁による重畳励磁分の脈流電位と
駆動回路25からの直流電位との和となり、電位Vc1と
電位Vc2との差(Vc1−Vc2)は差動脈流電圧となる。
一次コイル24の励磁に交流ではなく脈流を採用した理
由は、交流分の一部が工藤回路25に逆流することをダ
イオード26,27によって阻止するためである。
例を図15〜図17に基づいて説明する。この実施例で
はコイル5,6を等しくかつ一様に包囲するように一次
コイル24が取り付けられている。コイル5,6は駆動
回路25によって差動励磁され、コイル24は脈流電源
Ec によって励磁される。駆動回路25は前記実施例の
駆動回路10にダイオード26,27を付加した点のみ
相違する。脈流電源Ec は図16の全波整流あるいは図
17の半波整流を発生し、コイル24が脈流励磁され
る。即ち、コイル5,6がこの脈流励磁によって重畳励
磁される。従って、コイル5とダイオード26との間の
電位Vc1、及びコイル6とダイオード27との間の電位
Vc2はいずれも脈流励磁による重畳励磁分の脈流電位と
駆動回路25からの直流電位との和となり、電位Vc1と
電位Vc2との差(Vc1−Vc2)は差動脈流電圧となる。
一次コイル24の励磁に交流ではなく脈流を採用した理
由は、交流分の一部が工藤回路25に逆流することをダ
イオード26,27によって阻止するためである。
【0056】コイル24の励磁によるコイル5側の相互
インダクタンス、及びコイル24の励磁によるコイル6
側の相互インダクタンスはプランジャ7の変位によって
変化する。プランジャ7が両コイル5,6から等距離に
ある場合、コイル5側の相互インダクタンスとコイル6
側の相互インダクタンスとは等しい。従って、差動脈流
電圧(Vc1−Vc2)は零となる。尚、プランジャ7は固
定端との間に介在した平衡ばね8’によって各コイル
5,6の差動吸引力に比例した変位に変換される。
インダクタンス、及びコイル24の励磁によるコイル6
側の相互インダクタンスはプランジャ7の変位によって
変化する。プランジャ7が両コイル5,6から等距離に
ある場合、コイル5側の相互インダクタンスとコイル6
側の相互インダクタンスとは等しい。従って、差動脈流
電圧(Vc1−Vc2)は零となる。尚、プランジャ7は固
定端との間に介在した平衡ばね8’によって各コイル
5,6の差動吸引力に比例した変位に変換される。
【0057】プランジャ7がコイル5側へ変位すると、
コイル5側の相互インダクタンスが増大すると共に、コ
イル6側の相互インダクタンスが減少する。従って、差
動脈流電圧(Vc1−Vc2)は正値となる。プランジャ7
がコイル6側へ変位すると、コイル5側の相互インダク
タンスが減少すると共に、コイル6側の相互インダクタ
ンスが増大する。従って、差動脈流電圧(Vc1−Vc2)
は負値となる。
コイル5側の相互インダクタンスが増大すると共に、コ
イル6側の相互インダクタンスが減少する。従って、差
動脈流電圧(Vc1−Vc2)は正値となる。プランジャ7
がコイル6側へ変位すると、コイル5側の相互インダク
タンスが減少すると共に、コイル6側の相互インダクタ
ンスが増大する。従って、差動脈流電圧(Vc1−Vc2)
は負値となる。
【0058】即ち、差動脈流電圧(Vc1−Vc2)はプラ
ンジャ7の変位を表し、本実施例の差動式電磁アクチュ
エータはプランジャ7の変位を検出する機能を備えてい
る。プランジャ7によって弁体を駆動して流量制御を行
なうような流量制御弁では弁体の開度が流量を左右する
ため、高精度の流量制御を行なうためには弁体の位置を
検出する必要がある。本発明の変位検出機能はこの弁体
位置検出等への適用に有効である。
ンジャ7の変位を表し、本実施例の差動式電磁アクチュ
エータはプランジャ7の変位を検出する機能を備えてい
る。プランジャ7によって弁体を駆動して流量制御を行
なうような流量制御弁では弁体の開度が流量を左右する
ため、高精度の流量制御を行なうためには弁体の位置を
検出する必要がある。本発明の変位検出機能はこの弁体
位置検出等への適用に有効である。
【0059】なお、各コイル5,6から出力される脈流
はダイオード26,27の存在によって駆動回路25側
への流入を阻止され、検出精度の低下が防止される。検
出精度を高めるには全波あるいは半波の脈流が最適であ
るが、交流の採用も勿論十分高い検出精度をもたらす。
交流による場合は、ダイオード26,27の代わりに抵
抗器(図示略)を使用しても良い。
はダイオード26,27の存在によって駆動回路25側
への流入を阻止され、検出精度の低下が防止される。検
出精度を高めるには全波あるいは半波の脈流が最適であ
るが、交流の採用も勿論十分高い検出精度をもたらす。
交流による場合は、ダイオード26,27の代わりに抵
抗器(図示略)を使用しても良い。
【0060】次に、第3の発明の第2の実施例を図18
に基づいて説明する。反実施例は図12の場合と同様に
可動鉄芯21に板ばねを付属しているため、電磁石2
2,23の差動吸引力に比例した鉄芯変位が得られる。
に基づいて説明する。反実施例は図12の場合と同様に
可動鉄芯21に板ばねを付属しているため、電磁石2
2,23の差動吸引力に比例した鉄芯変位が得られる。
【0061】この実施例では電磁石22,23が前記実
施例と同様の駆動回路25によって差動励磁され、駆動
回路25には脈流電源Ec が同等のインピーダンス負荷
28,29を含むブリッジ回路30を介して接続されて
いる。脈流電源Ec は前記実施例と同様に全波あるいは
半波整流を発生し、電磁石22,23がこの脈流励磁に
よって同等に重畳励磁される。従って、電磁石22とア
ースとの間の電位Vc1、及び電磁石23とアースとの間
の電位Vc2はいずれも脈流励磁による重畳励磁分の脈流
電位と駆動回路25からの直流電位との和となり、電位
Vc1と電位Vc2との差(Vc1−Vc2)は差動脈流電圧と
なる。Ca ,Cb ,Cc ,Cd は直流分を阻止するため
のコンデンサである。
施例と同様の駆動回路25によって差動励磁され、駆動
回路25には脈流電源Ec が同等のインピーダンス負荷
28,29を含むブリッジ回路30を介して接続されて
いる。脈流電源Ec は前記実施例と同様に全波あるいは
半波整流を発生し、電磁石22,23がこの脈流励磁に
よって同等に重畳励磁される。従って、電磁石22とア
ースとの間の電位Vc1、及び電磁石23とアースとの間
の電位Vc2はいずれも脈流励磁による重畳励磁分の脈流
電位と駆動回路25からの直流電位との和となり、電位
Vc1と電位Vc2との差(Vc1−Vc2)は差動脈流電圧と
なる。Ca ,Cb ,Cc ,Cd は直流分を阻止するため
のコンデンサである。
【0062】脈流電源Ec の重畳励磁による電磁石22
側の自己インダクタンス、及び脈流電源Ec の重畳励磁
による電磁石23側の自己インダクタンスは可動鉄芯2
1の変位によって変化する。可動鉄芯21が両電磁石2
2,23から等距離にある場合、電磁石22側の自己イ
ンダクタンスと電磁石23側の自己インダクタンスとは
等しい。従って、差動脈流電圧(Vc1−Vc2)は零とな
る。
側の自己インダクタンス、及び脈流電源Ec の重畳励磁
による電磁石23側の自己インダクタンスは可動鉄芯2
1の変位によって変化する。可動鉄芯21が両電磁石2
2,23から等距離にある場合、電磁石22側の自己イ
ンダクタンスと電磁石23側の自己インダクタンスとは
等しい。従って、差動脈流電圧(Vc1−Vc2)は零とな
る。
【0063】可動鉄芯21が電磁石22側へ変位する
と、電磁石22側の自己インダクタンスが増大すると共
に、電磁石23側の自己インダクタンスが減少する。従
って、差動脈流電圧(Vc1−Vc2)は正値となる。可動
鉄芯21が電磁石23側へ変位すると、電磁石22側の
自己インダクタンスが減少すると共に、電磁石23側の
自己インダクタンスが増大する。従って、差動脈流電圧
(Vc1−Vc2)は負値となる。
と、電磁石22側の自己インダクタンスが増大すると共
に、電磁石23側の自己インダクタンスが減少する。従
って、差動脈流電圧(Vc1−Vc2)は正値となる。可動
鉄芯21が電磁石23側へ変位すると、電磁石22側の
自己インダクタンスが減少すると共に、電磁石23側の
自己インダクタンスが増大する。従って、差動脈流電圧
(Vc1−Vc2)は負値となる。
【0064】即ち、差動脈流電圧(Vc1−Vc2)は可動
鉄芯21の変位を表し、本実施例の差動式電磁アクチュ
エータは可動鉄芯21の変位を検出する機能を備えてい
る。本実施例は図12の場合と同様に、狭いストローク
範囲の精密変位制御に適する。尚反実施例においても図
15の場合と同様に一次コイル(図示略)を電磁石2
2,23に等しくかつ一様に巻き、交流または脈流を一
次コイルに励磁することにより、更に容易に変位出力を
得ることもできる。
鉄芯21の変位を表し、本実施例の差動式電磁アクチュ
エータは可動鉄芯21の変位を検出する機能を備えてい
る。本実施例は図12の場合と同様に、狭いストローク
範囲の精密変位制御に適する。尚反実施例においても図
15の場合と同様に一次コイル(図示略)を電磁石2
2,23に等しくかつ一様に巻き、交流または脈流を一
次コイルに励磁することにより、更に容易に変位出力を
得ることもできる。
【0065】なお、インピーダンス負荷28,29の代
わりに抵抗器を用いてもよい。
わりに抵抗器を用いてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、第1の発明の差動
式電磁ソレノイドによれば、比例制御が可能なストロー
クが広範囲になると共に、電流−力または変位特性の非
直線性が小さくなり、かつ雰囲気温度の変化や外部磁界
の影響が消去されるという優れた効果を奏する。
式電磁ソレノイドによれば、比例制御が可能なストロー
クが広範囲になると共に、電流−力または変位特性の非
直線性が小さくなり、かつ雰囲気温度の変化や外部磁界
の影響が消去されるという優れた効果を奏する。
【0067】第2の発明では、第1の発明にサーボ機能
を組み込んだので、従来よりも実用性の高い好適な力ま
たは変位制御用アクチュエータを実現することができる
という優れた効果を奏する。
を組み込んだので、従来よりも実用性の高い好適な力ま
たは変位制御用アクチュエータを実現することができる
という優れた効果を奏する。
【0068】第3の発明では、一対のソレノイドを交流
または脈流で重畳励磁すると共に、両ソレノイドから重
畳励磁による差動交流または脈流出力を取り出すように
したので、差動励磁される可動体の変位を精度よく検出
し得るという優れた効果を奏する。
または脈流で重畳励磁すると共に、両ソレノイドから重
畳励磁による差動交流または脈流出力を取り出すように
したので、差動励磁される可動体の変位を精度よく検出
し得るという優れた効果を奏する。
【図1】 従来の比例ソレノイド(シングルチャンネ
ル)の構成と特性を示す簡略図である。
ル)の構成と特性を示す簡略図である。
【図2】 従来のプランジャ型ソレノイドの動作原理を
示す簡略図である。
示す簡略図である。
【図3】 第1の発明の差動式電磁ソレノイドの動作原
理を示す簡略図である。
理を示す簡略図である。
【図4】 差動式電磁ソレノイドの推力−差動電流特性
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図5】 差動式電磁ソレノイドの構造及び駆動回路を
示す組合せ図である。
示す組合せ図である。
【図6】 図5の駆動回路の入出力特性を示すグラフで
ある。
ある。
【図7】 入力電圧に対する差動電流特性を示すグラフ
である。
である。
【図8】 非直線性の表し方を示すグラフである。
【図9】 (a)は入力電圧に対する推力特性を示すグ
ラフであり、(b)は差動電流に対する推力特性を示す
グラフである。
ラフであり、(b)は差動電流に対する推力特性を示す
グラフである。
【図10】 ストロークの測定方法を示す概念図であ
る。
る。
【図11】 ストロークに対する推力特性を示すグラフ
である。
である。
【図12】 第1の発明の第2実施例を示す差動式電磁
石の構造及び駆動回路を示す組合せ図である。
石の構造及び駆動回路を示す組合せ図である。
【図13】 第2の発明を具体化した一実施例の力また
は変位制御用アクチュエータを示す簡略図である。
は変位制御用アクチュエータを示す簡略図である。
【図14】 (a)は凹凸型円弧曲面を有する試験片の
形状を示し、(b)は凹凸型円弧曲面における定推力制
御特性を示すグラフである。
形状を示し、(b)は凹凸型円弧曲面における定推力制
御特性を示すグラフである。
【図15】 第3の発明の第1の実施例を示す差動式電
磁ソレノイドの構造及び駆動回路を示す組合せ図であ
る。
磁ソレノイドの構造及び駆動回路を示す組合せ図であ
る。
【図16】 全波整流を示すグラフである。
【図17】 半波整流を示すグラフである。
【図18】 第3の発明の第2の実施例を示す差動式電
磁石の構造及び駆動回路を示す組合せ図である。
磁石の構造及び駆動回路を示す組合せ図である。
5…(第1の)ソレノイドとなるコイル、6…(第2
の)ソレノイドとなるコイル、7…可動体としてのプラ
ンジャ、10…駆動回路、11…ロードセル、14…演
算回路としてのコンピュータ、15…作動作用量設定手
段としての入力設定器、Ea…(第1の)電源回路、E
b…(第2の)電源回路、Ec …脈流電源。
の)ソレノイドとなるコイル、7…可動体としてのプラ
ンジャ、10…駆動回路、11…ロードセル、14…演
算回路としてのコンピュータ、15…作動作用量設定手
段としての入力設定器、Ea…(第1の)電源回路、E
b…(第2の)電源回路、Ec …脈流電源。
Claims (4)
- 【請求項1】入力信号に比例した駆動信号を出力する第
1の電源回路(10a)と、 前記入力信号に逆比例した駆動信号を出力する第2の電
源回路(10b)と、 第1の電源回路(10a)によって励磁される第1のソ
レノイド(5)と、 第2の電源回路(10b)によって励磁される第2のソ
レノイド(6)と、 第1及び第2のソレノイド(5,6)によって互いに逆
方向への駆動作用を受ける可動体(7)とを備えたこと
を特徴とする差動式電磁アクチュエータ。 - 【請求項2】入力信号に比例した駆動信号を出力する第
1の電源回路(10a)と、 前記入力信号に逆比例した駆動信号を出力する第2の電
源回路(10b)と、 第1の電源回路(10a)によって励磁される第1のソ
レノイド(5)と、 第2の電源回路(10b)によって励磁される第2のソ
レノイド(6)と、 第1及び第2のソレノイド(5、6)によって互いに逆
方向への駆動作用を受ける可動体(7)と、 可動体(7)に作用する第1及び第2のソレノイド
(5、6)の差動作用量を可動体(7)を介して検出す
るセンサ(11)と、 前記差動作用量を設定するための差動作用量設定手段
(15)と、 設定された差動作用量と検出された差動作用量との偏差
を演算する演算手段(14)と、 前記偏差を前記入力信号にフィードバックするフィード
バック手段(14)とを備えたことを特徴とする差動式
電磁アクチュエータ。 - 【請求項3】入力信号に比例した駆動信号を出力する第
1の電源回路(10a)と、 前記入力信号に逆比例した駆動信号を出力する第2の電
源回路(10b)と、5 第1の電源回路(10a)によって励磁される第1のソ
レノイド(5)と、 第2の電源回路(10b)によって励磁される第2のソ
レノイド(6)と、 第1及び第2のソレノイド(5、6)によって互いに逆
方向への駆動作用を受ける可動体(7)と、 第1及び第2のソレノイド(5、6)に等しく作用する
1次コイル(24)を脈流励磁するか、または第1及び
第2のソレノイド(5、6)を脈流で重畳励磁し、両ソ
レノイド(5、6)から前記脈流励磁による差動脈流出
力あるいは重畳励磁による差動脈流出力を取り出す変位
検出手段とを備えたことを特徴とする差動式電磁アクチ
ュエータ。 - 【請求項4】前記脈流は全波整流又は半波整流である請
求項3に記載の差動式電磁アクチュエータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3318223A JP2567169B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 差動式電磁アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3318223A JP2567169B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 差動式電磁アクチュエータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0684635A true JPH0684635A (ja) | 1994-03-25 |
| JP2567169B2 JP2567169B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=18096808
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3318223A Expired - Fee Related JP2567169B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 差動式電磁アクチュエータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2567169B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-02 JP JP3318223A patent/JP2567169B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2567169B2 (ja) | 1996-12-25 |
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Legal Events
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| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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