JPH0684505B2 - 冷間鍜造型潤滑油の廃油の浄化方法 - Google Patents

冷間鍜造型潤滑油の廃油の浄化方法

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JPH0684505B2
JPH0684505B2 JP62261379A JP26137987A JPH0684505B2 JP H0684505 B2 JPH0684505 B2 JP H0684505B2 JP 62261379 A JP62261379 A JP 62261379A JP 26137987 A JP26137987 A JP 26137987A JP H0684505 B2 JPH0684505 B2 JP H0684505B2
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光夫 中島
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は冷間鍜造型潤滑油の廃油の浄化方法に関するも
のである。
〔従来の技術〕 金型を用いる冷間鍜造加工は、型通りの形状の部品が素
材から直接製造することができるので生産性が高く、ま
た無駄になる材料の発生が少なく省資源の面でも有利で
あるため、自動車製造等において盛んに利用されている
加工法である。
冷間鍜造加工は常温で行なわれるので、熱間鍜造加工と
比べ金型と素材間に大きな摩擦力がかかり、金型に型潤
滑油を塗布しただけでは、油膜の形成不全と耐熱性不足
で焼付が起こりやすい。そのため冷間鍜造加工において
は、加工用素材に予めリン酸塩被膜処理を施し、素材表
面に潤滑性、耐摩耗性に優れる被膜を形成させてから、
加工している。この為、油タンクと冷間鍜造機の間を循
環させながら使用している型潤滑油にはリン酸塩粕(通
称:ボンデ粕)の混入が避けられず、スラッジ(沈殿
物)、スカム(浮遊物)分が多くなるにつれてマシント
ラブルが発生する。従って型潤滑油は所定期間使用され
たのち新油と交換され、その周期は使用状態で異なるが
2〜4カ月が一般的である。
交換された使用済の型潤滑油、すなわち夾雑物を多く含
んでいる廃油には、他の廃油(例えば特開昭61-123639
号公報参照)にみられるような適切な処分方法が見い出
せなかったため、冷間鍜造型潤滑油は、従来殆んど浄化
再生されることなく焼却処分されていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
冷間鍜造型潤滑油の廃油の浄化再生が困難であった理由
は、この種の廃油の場合、夾雑物が3%以上と多く、か
つ粘度が100cst以上と高かったためである。
一般的な廃油浄化方法、例えば、廃油を加熱して粘度を
下げ夾雑物を静置分離又は遠心分離する処理方法では、
夾雑物除去率は30〜60%が限界であり(後記比較例参
照)、しかも一般的な加熱温度(約80℃)よりも20%増
の100℃前後まで加熱しなければならない。
また過助剤や吸着剤を廃油に加えて過する方法は、
例えば珪藻土添加による過処理や活性白土添加による
フィルタプレス処理も試みられたがいずれも過膜の目
詰りによる処理トラブルが発生し、実用化に至っていな
い。
なお、加熱処理後の遠心分離処理油を更に過したり静
電浄油処理すれば夾雑物を90%以上除去することができ
るが、その反面、消耗品であるフィルターエレメント、
コレクターエレメントの多量な消費を必要とする。
以上のように従来の浄化方法によれば、浄化不十分とな
るか又は非常に高コストとなり、浄化不十分な再生油を
使用するとなれば鍜造機における油交換作業と再浄化処
理を頻繁に行なわなければならない。
従って再生油を使用するとなると、廃油浄化処理コス
ト、交換作業コストを含めた鍜造コストは、新品の型潤
滑油を使用するより著しく割高となり、そのため上記の
ような再生処理は一部の極めて夾雑物の少ない廃油の浄
化再生に採用されているのみである。
本発明は以上のような状況に鑑みなされたものであり、
その目的とするところは上記廃油から採算性良く浄化度
の高い再生油を得るための廃油の浄化方法を提供するこ
とである。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的達成のための本発明の冷間鍛造型潤滑油の廃油
の浄化方法は、冷間鍛造で使用された型潤滑油の廃油に
酸化マグネシウム粉体を重量比で酸化マグネシウム粉体
/廃油中の夾雑物が0.17〜1.67となるように添加し均一
に分散させた後、遠心分離処理して廃油中の夾雑物を除
去することを特徴とする。
上記の酸化マグネシウム粉体とはMgO(酸化マグネシウ
ム)からなるか又はMgOを含んでなる粉末ないし粒状物
を意味する。好ましい酸化マグネシウム粉体としては、
球状黒鉛鋳鉄製造におけるマグネシウム溶解(球状化処
理)工程で得られる集塵ダストを特に挙げることができ
る。該ダストの使用は産業廃棄物の有効利用という点で
好都合となる。
酸化マグネシウム粉体を高粘度の廃油に均一に分散させ
るためには、粉体添加廃油を高温で攪拌すればよく、そ
の温度は通常80℃以上、好ましくは目視で流動性が適当
と確認できる95℃程度である。酸化マグネシウム粉体
(例えば前記集塵ダスト)の添加量は該粉体のMgO含有
率や廃油中の夾雑物量に応じて、前記比率0.17〜1.67の
範囲内で適宜変更するとよい。廃油に対する添加量に換
算すると、例えば夾雑物3%含有廃油に対する前記ダス
トの添加量は0.5〜5.0wt%である。遠心分離処理は遠心
力が大きい程分離効果が高くなるが一般的な1000〜3000
G程度で充分である。近年5000Gを超える能力を有する遠
心分離機が出回っているが、それによれば非常に清澄な
型潤滑油が回収できる。
〔作用〕
MgOは吸着能力を有しており、酸化マグネシウム粉体表
面にはマグネシウムの水和物の活性な表層が形成され、
その表層に、油中に溶存しているリン酸亜鉛等の各種リ
ン酸塩及び低分子の極性有機化合物等がイオン結合又は
キレート形成により吸着される。遠心分離で除去され易
い酸化マグネシウム粉体に夾雑物が付着するため、夾雑
物の除去率が高まる。また廃油に酸化マグネシウム粉体
を重量比で酸化マグネシウム粉体/廃油中の夾雑物が0.
17〜1.67となるように添加することにより、酸化マグネ
シウム粉体の最適添加効率が得られる。
〔実施例〕
以下、比較例(従来法)とともに本発明の浄化方法の実
施例を説明する。
比較例1 供試油は冷間鍜造型潤滑剤(協同油脂kk製:サルクラッ
トY-50A)の廃油で、その性状は第1表に示す通りであ
る。
上記供試油を種々の温度に加温し、その温度に保ったま
ま12時間静置した後、それらの上層油のSS値測定を行な
った。その結果を第3図に示す。該図から判るように80
〜100℃加熱静置による廃油中のSS分の除去率は約30%
であり、常温静置における除去率は約10%であった。
比較例2 比較例1で用いたのと同じ供試油を卓上型遠心沈降機
(佐久間製作所製:型式55−1)で種々の時間処理した
後、それらの上層油のSS値測定を行なった。なお遠心力
は2500G、油温は90°〜100℃である。その結果を第4図
に示す。該図から判るように、処理時間が長い程夾雑物
除去効果が高くなる傾向が見られるが約60%前後で頭打
ちとなることが判明した。分離粕として粘着性の泥状の
ものが得られた。
実施例1 第1図に示すフローチャートに従って廃油を浄化処理す
る。即ち、比較例1.2で用いたのと同じ供試油を90〜100
℃に加熱し、それに第2表に示す性状の、球状黒鉛鋳鉄
製造のマグネシウム溶解工程で得られた集塵ダストを3w
t%相当分添加し混合攪拌した後、そのサンプルを卓上
型遠心沈降機で、2500G、120秒間の条件で処理し、その
上層油のSS値測定を行なった結果、廃油中のSS分は93.2
%除却されていることが判明した。なお分離粕は非粘着
性で密度の大きい外観ダンゴ状のものであった。
実施例2 集塵ダストの添加量を種々変化させる以外は実施例1と
同様にして廃油浄化処理を行なった。その結果を第2図
に示す。該図から廃油に対する集塵ダストの添加量は0.
5〜5wt%が最適であることが判る。
実施例3及び比較例3 前記第1表の集塵ダストを用い、冷間鍜造型潤滑油(協
同油脂(株)製:サイクラットY-50A)の廃油600lを、
横型連続遠心分離機(田辺鉄工製:型式Z18)で、以下
の条件 油 温:80℃ 送油速度:100l/hr 遠 心 力:3000G 回 数:5,500rpm 集塵ダスト添加割合:3wt%(実施例3)及び0wt%(比
較例3) で浄化処理し、集塵ダストの添加有無による影響を比較
評価した。測定項目は分離油中のSS分とSS除去率及び分
離粕の含油率であり、分離粕の外観判定もあわせて行な
った。その結果を第3表に示す。なお、処理前の廃油中
のSS分濃度は18,500ppmである。
実施例3で得られた浄化油を再び冷間鍜造型潤滑油とし
て再使用したところマシントラブルを発生することなく
良好に冷間鍜造部品を製造することができた。
〔発明の効果〕
本発明方法によれば、廃油に酸化マグネシウム粉体を重
量比で酸化マグネシウム粉体/廃油中の夾雑物が0.17〜
1.67となるように添加し均一に分散させてから遠心分離
処理するようにしたため、廃油中の夾雑物を低コストで
90%程度も除去することができるようになった。
また廃油の遠心分離粕は、本来粘着性の泥状物となるべ
きものが酸化マグネシウム粉体を添加したことにより不
粘着性のケーキ状のものとなり、後処理が非常に容易と
なった。
また分離粕の含油率が80%以下となり、浄化油の回収向
上にも寄与することとなった。
一方、廃油を冷間鍜造型潤滑油として再度使用できるよ
うになったため、新油使用量の節約による原価低減を図
れるようになり、加えて廃油焼却量が減ることで廃棄物
処理費用も低減できるようになった。
更に、従来は廃棄物として埋立処分されていた球状黒鉛
鋳鉄製造のマグネシウム球状化処理工程で発生するダス
トを、分離助剤として有効活用できるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る廃油の浄化方法手順を
示すフローチャート、 第2図は他実施例に係る廃油への集塵ダスト添加量とSS
分除去率との関係を示すグラフ、 第3図は廃油の静置温度と静置後の上層油のSS値との関
係の一例を示すグラフ、 第4図は遠心分離処理時間と処理油のSS値との関係の一
例を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷間鍛造で使用された型潤滑油の廃油に酸
    化マグネシウム粉体を重量比で酸化マグネシウム粉体/
    廃油中の夾雑物が0.17〜1.67となるように添加し均一に
    分散させた後、遠心分離処理して廃油中の夾雑物を除去
    することを特徴とする冷間鍛造型潤滑油の廃油の浄化方
    法。
  2. 【請求項2】酸化マグネシウム粉体が、球状黒鉛鋳鉄製
    造のマグネシウム溶解工程で得られる集塵ダストである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP62261379A 1987-10-16 1987-10-16 冷間鍜造型潤滑油の廃油の浄化方法 Expired - Lifetime JPH0684505B2 (ja)

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JPS59115796A (ja) * 1982-12-23 1984-07-04 Toyota Motor Corp 油泥の処理方法
CA1244058A (en) * 1984-09-24 1988-11-01 John P. Mcwilliams Guard bed catalyst for organic chloride removal from hydrocarbon feeds

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