JPH0684338U - ベロ−ズシ−ルの漏れ検出機構 - Google Patents
ベロ−ズシ−ルの漏れ検出機構Info
- Publication number
- JPH0684338U JPH0684338U JP3107793U JP3107793U JPH0684338U JP H0684338 U JPH0684338 U JP H0684338U JP 3107793 U JP3107793 U JP 3107793U JP 3107793 U JP3107793 U JP 3107793U JP H0684338 U JPH0684338 U JP H0684338U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 弁棒を囲繞して液体を遮蔽するベロ−ズシ−
ルを備えた弁において、ベロ−ズシ−ルの破損又は液漏
を、オンラインで検出し得る機構を提供する。 【構成】 弁棒5を囲繞して液体を遮蔽するベロ−ズ6
の内部と、弁の外側とを導通する管路8が弁箱の蓋4a
に穿設され、該管路8の外側開口部には、管路8から拡
径された検出口9が削設されている。検出口9には、液
漏れセンサ−10が配設され、ベロ−ズシ−ルの破損又
は液漏を検出する。
ルを備えた弁において、ベロ−ズシ−ルの破損又は液漏
を、オンラインで検出し得る機構を提供する。 【構成】 弁棒5を囲繞して液体を遮蔽するベロ−ズ6
の内部と、弁の外側とを導通する管路8が弁箱の蓋4a
に穿設され、該管路8の外側開口部には、管路8から拡
径された検出口9が削設されている。検出口9には、液
漏れセンサ−10が配設され、ベロ−ズシ−ルの破損又
は液漏を検出する。
Description
【0001】
本考案は、ベロ−ズシ−ルを備えた弁のベロ−ズシ−ルからの漏れを検出する 機構に関する。詳しくは、本考案は、ベロ−ズシ−ルを備えた弁のベロ−ズシ− ルの破損又は亀裂による液漏を、オンラインで検出し得る漏れ検出機構に関する 。
【0002】
化学工場、食品工場、その他液体を主として取り扱う工場において、機械、配 管等には種々の開閉弁が使用されている。一般にこれらの弁は、配管の途中に固 定設置される弁箱、その内部に配置される弁体、及び前記弁箱を貫通して弁体と 外部駆動源とを結び付ける弁棒からなり、外部駆動源により弁体と弁棒が一体と なって往復動することによって液体の遮断及び導通を行う。従って、前記弁箱に おいて弁棒が貫通する箇所(以下滑動部と記載することがある)は、貫通孔と弁 棒が互いに擦りあう状態で接触している。
【0003】 飲食物の製造工場、特に、牛乳のように腐敗しやすい食品又は無菌食品等を製 造する工場においては、前記滑動部からの製品の外部への漏出、若しくは滑動部 を介しての外気又は機械油等の製品への混入を防止することが、品質管理上極め て重要である。従ってこのような工場で好適に使用されるサニタリ−弁は、弁棒 を囲繞するベロ−ズシ−ル(以下ベロ−ズと記載することがある)を備えること により、滑動部を製品から遮蔽する構造を有している。ベロ−ズは蛇腹状金属、 ゴム等で形成され、前記弁棒の往復動に追随して伸縮し、弁体の動きを阻害する ことなく液体を遮蔽する。
【0004】 飲食物の製造において、前記ベロ−ズを備えたサニタリ−弁にベロ−ズの破損 、又は亀裂が生じた場合、ベロ−ズの内部に製品が流入し、これを放置したとき には製品が滑動部から外部に漏出し、最終的に製品が細菌により汚染され、重大 な製品事故を惹起することがある。従って、実際の食品製造の現場においては、 ベロ−ズの破損又は亀裂による漏れが生じた場合、迅速、かつ正確にこれを検出 することが不可欠である。
【0005】 従来、ベロ−ズの漏れ検出装置として、例えば実公昭52−37257号公 報、実公昭52−37258号公報、実公昭64−3052号公報、等の技 術が知られている。これらの技術においては、弁棒、若しくは弁棒を囲繞するス リ−ブ等に導通管路が備えられ、この管路を介して液体の漏れが外部に誘導され 、ベロ−ズの破損又は亀裂が検出される。この際の検出手段には特に技術的な制 約はなく、例えばオンライン方式であってもオフライン方式であってもよい。
【0006】 実際の工場に上記の従来装置を配備する際、特に工場が大規模である場合は、 保有する弁の数量が多く、装置を配備する時間及び労力が多大なものとなる。従 って、構造がより簡易で、かつ製作加工が簡単であるベロ−ズの漏れ検出装置が 待望されていた。
【0007】
本考案の目的は、ベロ−ズを備えた弁のベロ−ズの破損又は亀裂をオンライン で検出することが可能であり、かつ構造がより簡易なベロ−ズの漏れ検出機構を 提供することである。
【0008】
前記の課題を解決するための本考案は、弁棒を囲繞して液体を遮蔽するベロ− ズシ−ルを備えた弁のベロ−ズシ−ルからの漏れを検出する機構において、弁箱 の蓋に穿設されてベロ−ズシ−ルの内側と弁の外側とを導通する管路、及び該管 路に配設される液漏れセンサ−を備えたことを特徴とするベロ−ズシ−ルの漏れ 検出機構、である。
【0009】 次に本考案の構成を説明するが、本考案の要素には後述の実施例の要素との対 応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記している 。本考案を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本考案の理解を容 易にするためであって、本考案の範囲を実施例に限定するためではない。
【0010】 図1は、本考案のベロ−ズの漏れ検出機構を、ベロ−ズを備えたサニタリ−弁 に適用した場合の一実施例を示す縦断面図である。
【0011】 液体を遮蔽するベロ−ズ(6)の内側と弁の外側とを導通する管路(8)(以 下、導通管と記載することがある)が、弁箱の蓋(4a)に穿設され、この導通 管(8)に検出口(9)が配設される。
【0012】 検出口(9)には、導通管(8)及び検出口(9)内部に液体が充満した際、 この液体に浸漬されるように液漏れセンサ−(10)が配設される。
【0013】
次に前記構成に基づいて本考案の作用を説明する。
【0014】 ベロ−ズ(6)に亀裂が入ると、ベロ−ズ(6)内部に液体が流入し、この液 体が導通管(8)を介して検出口(9)に到達し、液漏れセンサ−(10)を浸 漬する。この結果、液漏れセンサ−(10)によって液が感知され、ベロ−ズの 漏れ、即ちベロ−ズの破損又は亀裂が検出される。
【0015】 本考案においては、導通管(8)は、ベロ−ズ(6)内部とサニタリ−弁の外 部を導通する目的を達成するならば、弁箱の蓋(4a)のいかなる場所にあって も、又いかなる形態であっても良く、液漏れセンサ−(10)は、液体の存在を 検出する機能を有していればいかなるものでも良い。
【0016】 次に本考案の実施例を示して本考案を詳しく説明するが、本考案は以下の実施 例に限定されるものではない。
【0017】
図1は、本考案のベロ−ズの漏れ検出機構を、サニタリ−弁に適用した場合の 一実施例を示す縦断面図である。
【0018】 このサニタリ−弁においては、接続口1、弁箱4及び接続口1aが順に配管に 連設されて液体(液状食品、飲料等)の流路を形成している。弁箱4には、テフ ロン製のパッキング13を介して弁ケ−ス11が、クランプ14によって固定設 置されるが、その際、弁箱4と弁ケ−ス11の間に弁箱の蓋4aが挟持される構 造となる。
【0019】 弁箱4の内部には弁座3が備えられ、往復動する弁体2と対をなす。弁体2の 外表面は、ゴム部材2aで被覆されている。弁体2が設置される弁棒5が、弁体 2及び弁箱の蓋4aを貫通して上方に位置するエア−シリンダ−(図示せず)の ロッド12に螺着される。エア−シリンダ−の作用によってロッド12、弁棒5 及び弁体2が一体となって上下動し、前記弁座3と弁体2が嵌脱され、前記液体 の流路の遮断及び導通が行われる。
【0020】 弁棒5が弁箱の蓋4aを貫通する滑動部4bには、弁箱4の内外を簡単にシ− ルするOリング4cが備えられ、また、エア−シリンダ−のロッド12が弁ケ− ス11を貫通する箇所には、Oリング11aが備えられている。
【0021】 弁箱4内部には、弁棒5を囲繞するベロ−ズ6が設置され、滑動部4bを液体 から遮蔽する。ベロ−ズ6の両端は弁箱の蓋4a及び座金6aに各々溶接されて おり、これらと一体物になっている。弁棒5に嵌め込まれ囲繞するスリ−ブ7は 、座金6aを弁体2に圧着する機能を有する。
【0022】 サニタリ−弁を通る液体は、接続口1から入り、弁体2と弁座3との間を通り 、接続口1aへ流れる。ベロ−ズ6は弁体2及び弁棒5に連動して伸縮し、滑動 部4bを常時液体からシ−ルしている。従ってベロ−ズ6の外部は、弁の開閉動 作に関係なく、常に液体と接している。
【0023】 以上のサニタリ−弁に、以下に記載する本考案のベロ−ズの漏れ検出機構が付 加されている。
【0024】 導通管8が弁箱の蓋4aに穿設されており、この導通管8の開口部分には検出 口9が拡径されて備えられる。検出口9の内周にはねじ山が螺刻され、液漏れセ ンサ−10の外周も同様に螺刻されているため、このねじによって液漏れセンサ −10が検出口9に螺挿され固定される。 液漏れセンサ−10は、電気回路(図示せず)に結線されている。この電気回路 は、液漏れセンサ−10によって検出された液漏れ信号を検知し、外部の警報機 器(図示せず)に出力する機能を有している。
【0025】 次に本実施例の作用を説明する。
【0026】 ベロ−ズ6に亀裂が入るとベロ−ズ6内部に液体が流入し、この液体が導通管 8を通って検出口9に到達し、次いで検出口9に設置された液漏れセンサ−10 を浸漬する。液漏れセンサ−が液を検知すると、この信号が電気回路により外部 の警報機器に出力される。外部の警報機器は、例えばランプを点灯させる、ブザ −を鳴らす、等の方法をもって作業員にベロ−ズの破損を連絡する。
【0027】
本考案のベロ−ズの漏れ検出機構は、構造が簡易であり、オンラインでベロ− ズの漏れを検出することができる。
【図1】本考案のベロ−ズの漏れ検出機構を備えたサニ
タリ−弁の一実施例を示す縦断面図である。
タリ−弁の一実施例を示す縦断面図である。
1 接続口 2 弁体 3 弁座 4 弁箱 5 弁棒 6 ベロ−ズ 7 スリ−ブ 8 導通管 9 検出口 10 液漏れセンサ− 11 弁ケ−ス 12 ロッド 13 パッキング 14 クランプ
Claims (1)
- 【請求項1】 弁棒を囲繞して液体を遮蔽するベロ−ズ
シ−ルを備えた弁のベロ−ズシ−ルからの漏れを検出す
る機構において、弁箱の蓋に穿設されてベロ−ズシ−ル
の内側と弁の外側とを導通する管路、及び該管路に配設
される液漏れセンサ−を備えたことを特徴とするベロ−
ズシ−ルの漏れ検出機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3107793U JPH0684338U (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | ベロ−ズシ−ルの漏れ検出機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3107793U JPH0684338U (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | ベロ−ズシ−ルの漏れ検出機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0684338U true JPH0684338U (ja) | 1994-12-02 |
Family
ID=12321374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3107793U Pending JPH0684338U (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | ベロ−ズシ−ルの漏れ検出機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0684338U (ja) |
-
1993
- 1993-05-18 JP JP3107793U patent/JPH0684338U/ja active Pending
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