JPH068314B2 - 新規ペプチド化合物、その製造法およびその用途 - Google Patents

新規ペプチド化合物、その製造法およびその用途

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JPH068314B2
JPH068314B2 JP57009423A JP942382A JPH068314B2 JP H068314 B2 JPH068314 B2 JP H068314B2 JP 57009423 A JP57009423 A JP 57009423A JP 942382 A JP942382 A JP 942382A JP H068314 B2 JPH068314 B2 JP H068314B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は新規ペプチド化合物に関する。さらに詳しく
は、この発明は薬理活性を有する新規ペプチド化合物お
よび医薬として許容されるその塩、それらの製造法、活
性ペプチド化合物を製造するための新規中間体およびそ
れらを主成分とする医薬組成物に関する。
この発明の新規ペプチド化合物は次の一般式(I)によ
って示される。
[式中、Rは水素、ヒドロキシもしくは低級アルカノ
イルオキシで置換されていてもよい炭素数2〜22のア
ルカノイル、フェニルアセチルまたはベンジルオキシカ
ルボニル、nは0または1、Rはカルボキシまたはフ
ェニル低級アルコキシカルボニル、Rは水素、カルボ
キシまたは低級アルコキシカルボニル、Rは水素また
は式: で示される基、Aは結合手または式: (式中、Rは水素またはフェニル低級アルコキシカル
ボニル、Rはカルボキシまたは低級アルコキシカルボ
ニルをそれぞれ意味する)で示される基、 式: (式中、R4′は水素または低級アルコキシカルボニル
を意味する)で示される基、 式: 式: で示される基をそれぞれ意味する] この明細書における種々の定義の説明および好ましいそ
の例を以下に詳細に述べる。
“低級”とは、特にことわりのない限り、炭素原子1〜
8個を有する基を意味する。
ヒドロキシもしくは低級アルカノイルオキシで置換され
ていてもよい炭素数2〜22のアルカノイル基の好適な
例としては、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソ
ブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキ
サノイル、α−エチルヘキサノイル、ヘプタノイル、オ
クタノイル、ラウロイル、ステアロイル、n−ドコサノ
イル等の基が挙げられ、これらの任意の炭素原子に、ヒ
ドロキシもしくはアセトキシのような低級アルカノイル
オキシで置換されていてもよい。
そのようなアルカノイル基の好適な例としては、2−ヒ
ドロキシプロピオニル(すなわちラクトイル)のような
ヒドロキシ(低級)アルカノイル基が挙げられる。
低級アルコキシカルボニルの好適な例としては、たとえ
ばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキ
シカルボニル、ブトキシカルボニル、t−ブトキシカル
ボニル、t−ペントキシカルボニル等が挙げられ、フェ
ニル低級アルコキシカルボニルの好適な例としては、た
とえばベンジルオキシカルボニル等が挙げられる。
一般式(I)で示される新規ペプチドの医薬として許容
される塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアル
カリ金属塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、ア
ンモニウム塩、エタノールアミン塩、トリエチルアミン
塩、ジシクロヘキシルアミン塩等の有機アミン塩等のよ
うな無機もしくは有機塩基との塩;メタンスルホン酸
塩、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等のような有機
もしくは無機酸との酸付加塩等が挙げられる。
この発明の化合物(I)は種々の方法で製造することが
できる。次にその詳細を説明する。
(1)方法1:ペプチド結合の形成: (2)方法2:選択的脱アシル: (3)方法3:アシル化: (4)方法4:保護基の脱離: (5)方法5:還元: [上記式中、▲R1 a▼はヒドロキシもしくは低級アルカ
ノイルオキシで置換されていてもよい炭素数2〜22の
アルカノイル、フェニルアセチルまたはベンジルオキシ
カルボニル、▲R3 a▼はフェニル低級アルコキシカルボ
ニル、A′は式: で示される基、 式: で示される基、 式: 式: で示される基をそれぞれ意味し、R、R、R、R
、Aおよびnはそれぞれ前と同じ意味である。] 以下化合物(I)の製造法を詳細に説明する。
(1)方法1:ペプチド結合の形成 化合物(II)+化合物(III)→化合物(I) この方法は化合物(II)またはその塩に化合物(III)また
はその塩を反応させることによる化合物(I)の製造
法である。
この方法における反応は次のようにして行なわれる。
すなわち、一つの例として先づ、化合物(II)のカルボキ
シ基またはその塩を通常、一般に行なわれる方法で、た
とえば酸ハロゲン化物、アジド、酸無水物もしくは混合
酸無水物、活性エステル等の形で活性化し、次いで化合
物(III)と反応させて化合物(Ia)を得る。もう一つの例
では、化合物(II)またはその塩を、N,N−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド等のような慣用の縮合剤の存在下
に化合物(III)と直接に反応させる。これらの活性化法
の中で、化合物(II)のカルボキシ基の活性化型への好ま
しい活性化法および上述の好ましい縮合剤は、化合物(I
I)および(III)のカルボキシ保護基の種類および、たと
えば反応溶媒、反応温度等の反応条件に従って選択され
る。
この反応は、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、酢酸エチル、メタノール、エタ
ノール、水等のような溶媒中、冷却(たとえば−20゜C)
ないしは常温で行なうことが望ましく、縮合剤の存在下
の反応は通常無水の条件下緩和な条件で行なわれる。
(2)方法2:選択的脱アシル: 化合物(Ib)→(Ic) この方法は、化合物(Ib)またはその塩の▲R1 a▼におけ
るアシル基を選択的に除去することによる化合物(Ic)ま
たはその塩の製造法である。
この方法は、▲R1 a▼における基が適用される除去法に
対して▲R4 a▼における基とは異なる化学的性質を有
し、選択的に除去されうる場合に適用される。
この反応は接触還元法、液体アンモニア−アルカリ金属
法、酸を用いる方法、亜鉛−酸法、塩基を用いる方法、
ヒドラジンを用いる方法等の慣用の方法によって行なわ
れる。これらの方法中、好ましい方法は化合物(Ib)の▲
1 a▼における基の種類等によって選択される。
上記の方法を以下個々に説明する。
i)接触還元法 この方法は化合物(Ib)の▲R1 a▼における基が接触還元
により除去されうる基である場合に適用することが望ま
しい。
▲R1 a▼におけるそのような基の好ましい例としては、
ベンジルオキシカルボニル等が挙げられる。
この接触還元は常法により行なわれ、接触還元に使用す
べき好適な触媒としては、白金板、白金海綿、白金黒、
コロイド白金、酸化白金もしくは白金線等の白金触媒、
パラジウム海綿、パラジウム黒、酸化パラジウム、パラ
ジウム−炭素、コロイドパラジウム、パラジウム−硫酸
バリウム、パラジウム−炭酸バリウム等のパラジウム触
媒、還元ニッケル、酸化ニッケル、ラネーニッケル等の
ニッケル触媒、還元コバルト、ラネーコバルト等のコバ
ルト触媒、還元鉄、ラネー鉄等の鉄触媒、還元銅、ラネ
ー銅、ウルマン銅等の銅触媒等が挙げられる。
還元は通常溶媒中で行なわれる。溶媒としては通常たと
えば、水、メタノール、エタノール、プロパノール、酢
酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N,N−
ジメチルホルムアミド、酢酸、水とメタノール、エタノ
ール等のようなアルコール、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンもしくは酢酸エチルとの混合物およびその他の慣
用の有機溶媒もしくはそれらの混合物が使用される。さ
らに、還元は酢酸等のような酸の存在下に行なうことが
好ましい。
反応は冷却するかもしくは加温程度の若干緩和な条件下
に行なうことが望ましい。
ii)酸を用いる方法: ii)−1トリフルオロ酢酸またはギ酸を用いる方法: この方法は、▲R1 a▼における基がトリフルオロ酢酸ま
たはギ酸処理によって除去されうる基である場合に適用
される。
この反応は通常、塩化メチレン、クロロホルム、酢酸、
水等の溶媒中、トリフルオロ酢酸もしくはギ酸の存在下
に、好ましくはアニソールを添加して行なわれる。
トリフルオロ酢酸およびギ酸は溶媒としても使用され
る。
この反応は通常氷冷下ないし常温の範囲で行なわれる。
ii)−2塩酸またはp−トルエンスルホン酸を用いる方
法: この方法は▲R1 a▼における基が塩酸またはp−トルエ
ンスルホン酸処理によって除去されるアシル基である場
合に適用される。
この反応は酢酸エチル、塩化メチレン、クロロホルム、
テトラヒドロフラン等のような溶媒中、塩酸、p−トル
エンスルホン酸等のような無機または有機強酸の存在下
に行なわれるが、これにアニソールを添加することが望
ましい。
この反応は氷冷下ないし常温の温度範囲で行なうことが
望ましい。
ii)−3臭化水素を用いる方法: この方法は▲R1 a▼における基が臭化水素処理によって
除去されうる基である場合に適用される。
そのような基の好ましい例としては、たとえばベンジル
オキシカルボニルが挙げられる。
この反応は通常、酢酸エチル、酢酸、トリフルオロ酢酸
等のような溶媒中、臭化水素の存在下に行なわれる。
この反応は氷冷下ないし常温の温度範囲で行なうことが
望ましい。
iii)液体アンモニア−アルカリ金属法: この方法は▲R1 a▼における基が液体アンモニア−アル
カリ金属処理によって除去されうる基である場合に適用
される。
そのような基の好ましい例としては、たとえばベンジル
オキシカルボニル等が挙げられる。
この反応は通常、化合物(Ib)を液体アンモニアに溶解
し、次いでその中にアルカリ金属を加えることによって
行なわれる。
この反応は低温、たとえば−78゜Cないし液体アンモニア
の沸点で行なうことが望ましい。
iv)ヒドラジンを用いる方法: この方法は、▲R1 a▼における基がヒドラジン化合物も
しくはアミン化合物処理によって除去されうる基である
場合に適用される。
ヒドラジン化合物の好ましい例としては、ヒドラジン、
メチルヒドラジン、フェニルヒドラジン等、アミン化合
物の好ましい例としては、ヒドロキシルアミン、たとえ
ばN,N−ジメチルアミノプロピルアミン等のジアルキ
ルアミノアルキルアミン等が挙げられる。
反応は通常、化合物(Ib)を、水、アルコール(たとえば
メタノール、エタノールなど)、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のような溶媒中、常温ないし還流下に、ヒ
ドラジン化合物もしくはアミン化合物により処理するこ
とによって行なわれる。
v)亜鉛−酸法: この方法は▲R1 a▼における基が、亜鉛−酸処理によっ
て除去されるる基である場合に適用される。
この方法は化合物(Ib)を、ギ酸、酢酸等のような弱酸の
存在下に亜鉛で処理することにより行なわれる。
反応は塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラ
ン、酢酸エチル、アルコール(たとえばメタノール、エ
タノール等)、ジメチルホルムアミド等の溶媒中で行な
うことができ、この場合上記弱酸はこれらの溶媒中に加
える。
反応は通常、−10゜Cないし常温で行なわれる。
vi)塩基を用いる方法: この方法は▲R1 a▼における基が塩基による処理で除去
されうる基である場合に適用される。
この方法は塩基の存在下に氷冷下ないし常温の温度範囲
で行なわれる。
好適な塩基としては、たとえば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチ
ウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化
マグネシウム等のアルカリ金属水酸化物もしくはアルカ
リ土類金属水酸化物もしくはそれらの金属の炭酸塩もし
くは炭酸水素塩、水酸化アンモニウム等のような無機塩
基;ナトリウムエトキサイド、ナトリウムメトキサイ
ド、リチウムフェノキサイド等の上記金属アルコキサイ
ドもしくはフェノキサイド、メチルアミン、エチルアミ
ン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミ
ン、N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン等のモノー、ジ−もしく
はトリアルキルアミン、アニリン、N−メチルアニリ
ン、N,N−ジメチルアニリン等の非置換、モノ置換もし
くはジ置換アリールアミンのようなアミン、ピロリジ
ン、モルホリン、N−メチルモルホリン、N−メチルピ
ペリジン、N,N−ジメチルピペラジン、ピリジン等の複
素環塩基等のような有機塩基;塩基性イオン交換樹脂等
が挙げられる。
この方法は冷却ないし加温する程度の緩和な条件下に行
なうことが望ましく、通常たとえば水、アルコール(た
とえばメタノール、エタノール、プロパノールなど)、
N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジメチルスルホキシド等のような親水性溶媒
等の反応に悪影響を及ぼさないすべての溶媒もしくはそ
れらの混合物中で行なわれる。前記アミンが液体であれ
ばこれらを溶媒として使用してもよい。
(3)方法3: この方法は、化合物(Ic)をアシル化剤と反応させること
により化合物(Ib)を製造する方法である。
この反応に使用されるアシル化剤は、一塩基性もしくは
二塩基性有機カルボン酸、有機炭酸もしくは有機カルバ
ミン酸およびそれらに対応するチオ酸またはイミジン
酸;有機スルホン酸のような有機酸(▲R1 a▼−OH、▲
1 a▼は前記と同じ意味)、さらに詳しくは脂肪族、芳
香族もしくは複素環カルボン酸およびそれらに対応する
炭酸、カルバミン酸、チオカルボン酸、チオ炭酸、チオ
カルバミン酸、カルボキシイミジン酸、カルバミジン酸
およびスルホン酸;それらの反応性誘導体が含まれ、さ
らにまた、イソシアネート(たとえばイソシアン酸カリ
ウム、イソシアン酸アルキルもしくはイソシアン酸アリ
ール)、イソチオシアネート(たとえばイソチオシアン
酸アルキル)およびイソチオ尿素(たとえばエチルイソ
チオ尿素)も含まれる。
アシル化剤としての前記有機酸は活性化有機酸の形、す
なわち酸の反応性誘導体として使用することができる。
前記酸のそのような反応性誘導体としては、酸ハロゲン
化物、酸アジド、酸無水物、活性化アミド、活性化エス
テル等が挙げられ、さらにイソシアネートおよびイソチ
オシアネートもカルバミン酸およびチオカルバミン酸そ
れぞれの好ましい反応性誘導体として使用することがで
きる。
そのような反応性誘導体の好ましい例としては、酸塩化
物、酸臭化物等の酸ハロゲン化物;酸アジド;ジアルキ
ルりん酸、フェニルりん酸、ジフェニルりん酸、ジベン
ジルりん酸、ハロゲン化りん酸、ジアルキル亜りん酸、
亜硫酸、チオ硫酸、硫酸、モノアルキル炭酸、たとえば
酢酸、ピバリン酸、ペンタン酸、イソペンタン酸、2−
エチル酪酸、トリクロロ酢酸等の脂肪族カルボン酸、た
とえば安息香酸等の芳香族カルボン酸等のような酸との
混合酸無水物ならびに対称酸無水物を含む酸無水物;ピ
ラゾール、イミダゾール、4−置換イミダゾール、ジメ
チルピラゾール、トリアゾールもしくはテトラゾールと
の活性化アミド;たとえばメチルチオエステル、カルボ
キシメチルチオエステル等の置換もしくは非置換アルキ
ルチオエステル、たとえばフェニルチオエステル、p−
ニトロフェニルチオエステル、p−クレジルチオエステ
ル等の置換もしくは非置換アリールチオエステル、たと
えばピラニルエステル、ピリジルエステル、ピペリジル
エステル、8−キノリルチオエステル等の複素環エステ
ルもしくは、N,N−ジメチルヒドロキシルアミン、1
−ヒドロキシ2−(1H)−ピリドン、N−ヒドロキシ
サクシンイミド、N−ヒドロキシフタルイミドもしくは
1−ヒドロキシ−6−クロロベンゾトリアゾールとのエ
ステルのような活性化エステル等が挙げられる。
上記反応性誘導体は使用すべき酸の種類によって選択さ
れる。
上記アシル化反応の際に遊離酸をアシル化剤として使用
する場合、縮合剤の存在下に行なうことが望ましく、縮
合剤としてはたとえば、N,N′−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド、N−シクロヘキシル−N′−モルホリノ
エチルカルボジイミド、N−シクロヘキシル−N′−
(4−ジエチルアミノシクロヘキシル)カルボジイミ
ド、N,N′−ジエチルカルボジイミド、N,N′−ジ
イソプロピルカルボジイミド、N−エチル−N′−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド等のカルボ
ジイミド化合物、N,N′−カルボニルジ(2−メチル
イミダゾール)、ペンタメチレンケテン−N−シクロヘ
キシルイミン、ジフェニルケテン−N−シクロヘキシル
イミン、アルコキシアセチレン、1−アルコキシ−1−
クロロエチレン、亜りん酸トリアルキル、ポリりん酸エ
チル、ポリりん酸イソプロピル、たとえばオキシ塩化り
ん、三塩化りん等のりん化合物、塩化チオニル、オキザ
リルクロリド、2−エチル−7−ヒドロキシベンズイソ
キサゾリウム塩、2−エチル−5−(m−スルホフェニ
ル)イソキサゾリウムヒドロキシド、(クロロメチレ
ン)ジメチルアンモニウムクロリド、2,2,4,4,6,6−ヘ
キサクロロ−1,3,5,2,4,6−トリアザトリホスフォリ
ン、1−ベンゼンスルホニルオキシ−6−クロロ−1H
−ベンゾトリアゾール、p−トルエンスルホニルクロリ
ド、イソプロポキシベンゼンスルホニルクロリド等;も
しくはトリフェニルホスフィンと四ハロゲン化炭素(た
とえば四塩化炭素、四臭化炭素など)との混合物、N,
N−ジメチルホルムアミドとオキシ塩化りん、ホスゲン
もしくは塩化チオニル等とのコンプレックスのような混
合縮合剤が挙げられる。
反応は通常、水、メタノール、エタノール、プロパノー
ル等のアルコール、アセトン、エチルエーテル、ジオキ
サン、アセトニトリル、酢酸エチル、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラ
ン、ジクロロメタン、クロロホルム等またはピリジン、
N−メチルモルホリン、N−メチルピロリジンその他の
慣用の溶媒またはそれらの混合物中で行なわれる。
反応を有機または無機塩基の存在下に行なうと好ましい
結果が得られる場合がある。そのような塩基としては方
法2のvi)の説明で例示したものがそのまま例示され
る。
この反応は反応温度はとくに限定されないが、反応は冷
却下ないし常温の温度範囲で行なうことが好ましい。
(4)方法4:保護基の脱離 化合物(Id)→化合物(Ie) この方法は、化合物(Id)またはその塩を▲R3 a▼および
におけるカルボキシ基の保護基および/またはR
およびAにおけるアミノ保護基の脱離反応に付すことに
よる化合物(Ie)またはその塩の製造法である。
方法4−1 ▲R4 a▼およびAにおけるアミノ保護基の
脱離: この方法は、RおよびAにおけるアミノ保護基が、使
用される脱離法の種類に対してRにおける基とは異な
る化学的挙動を示す場合、すなわちアミノ保護基は脱離
されうるが、Rにおける基は脱離されない場合に適用
することができる。
この反応は接触還元、液体アンモニア−アルカリ金属
法、酸を用いる方法、亜鉛−酸法、塩基を用いる方法、
ヒドラジンを用いる方法等のような一般的に利用される
方法によって行なわれる。これらの方法中、好ましい方
法はRおよびAにおけるアミノ保護基の種類ならびに
該アミノ保護基とRにおける基との化学的挙動の差異
等によって適宜選択される。
この反応は実質的に前記方法2と同じ方法で行なわれ
る。
前記脱離法中酸を用いる方法が最も便利かつ一般的な方
法として行なわれる。
方法4−2 ▲R3 a▼、RおよびRにおけるカルボ
キシ保護基の脱離: カルボキシ基の保護基の脱離反応は加水分解、還元等の
一般的に利用される方法によって行なわれる。その詳細
を次に説明する。
i)たとえばアシドリシス、アルコーリシス、アミノリ
シス、ヒドロキシノリシス等を含むソルボリシスと同じ
意味である加水分解: 加水分解は酸もしくは塩基の存在下に行なうことが望ま
しい。
好適な酸としては、たとえば塩酸、臭化水素酸、硫酸等
の無機酸、たとえばキ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プ
ロピオン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホ
ン酸等の有機酸、酸性イオン交換樹脂等が挙げられる。
好適な塩基としては、前記方法2のvi)の項の説明で例
示した塩基がそのまま例示される。
加水分解は冷却または加温のような若干温和な条件下に
行なうことが望ましく、通常反応に悪影響を及ぼさない
溶媒、たとえば水、アルコール(たとえばメタノール、
エタノール、プロパノール等)、アセトン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド等のような親水性溶媒または
それらの混合物中で行なわれるが、ベンゼン、ジエチル
エーテル等のようなその他の疎水性溶媒を溶媒として使
用してもよい。
ii)還元: 還元には科学的還元と接触還元とが含まれ、通常の方法
で行なわれる。
化学的還元に使用される好適な還元剤は前記方法2i)
の項の説明で例示したものがそのまま例示される。
還元は通常溶媒中で行なわれる。使用される好適な溶媒
は水、メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コールおよびその他の慣用の有機溶媒またはそれらの混
合物である。さらに、化学的還元に使用する前記液状の
酸も溶媒として使用することができる。さらにまた、接
触還元に使用する好適な溶媒はたとえば上記溶媒であっ
てもよく、またジエチルエーテル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等のようなその他の慣用の溶媒もしくはそ
れらの混合物であってもよい。
反応は冷却または加温する程度の若干温和な条件下に行
なうことが望ましい。
(5)方法5:還元: この方法は化合物(If)またはその塩を還元することに
より化合物(Ig)またはその塩を製造する方法である。
この方法の反応は方法4−2と実質的に同じ方法で行な
われる。
原料化合物(II)および(III)には、既知化合物(たとえ
ばヨーロッパ特許公告NO.11283号公報)および新規化合
物が含まれる。新規化合物は、たとえば下記の方法によ
って製造することができる。
(1)方法1 (2)方法2 [上記式中、▲R4 a▼および▲R4 b▼はそれぞれ低級ア
ルコキシカルボニルまたはフェニル低級アルコキシカル
ボニルを、▲R7 a▼は低級アルコキシカルボニルをそれ
ぞれ意味し、R、RおよびRは前記と同じ意味] (1)方法1:化合物(IV)+化合物(V)→化合物(III-1) この方法は、化合物(IV)またはその塩を化合物(V)また
はその塩と反応させて化合物(III-1)を製造する方法で
ある。
この反応は前記方法1と実質的に同じ方法で行なわれ
る。
(2)方法2:化合物(III-2)→化合物(III-3) この方法は、化合物(III-2)またはその塩をアミノ保護
基の脱離反応に付することにより化合物(III-3)またそ
の塩を製造する方法である。
この反応は前記方法2と実質的に同じ方法で行なわれ
る。
上記方法によって製造される目的化合物(I)ならびに原
料化合物(II)および(III)においては、これらの化合物
にはそれぞれ、それらの分子中の不斉炭素原子による1
個以上の立体異性体が含まれ、そのような異性体はすべ
てこの発明の範囲内に包含される。
この発明の新規ペプチド(I)および医薬として許容され
るその塩類は実験的感染症に対する防ぎょ効果を有する
ことが明らかになった。
すなわち新規ペプチド(I)および医薬として許容される
その塩類は、病原菌、とくにグラム陰性菌およびグラム
陽性菌ならびに真菌による感染症の治療に有用である。
また化合物(II)および(III)は前記薬理活性を有する化
合物(I)の製造中間体として有用である。
新規ペプチド(I)の医薬としての有用性を示すために、
その薬理試験データを次に述べる。
〔マウスの実験感染症に対する防ぎょ効果〕
マウスにおける実験感染症の防ぎょ効果を知る目的で、
試験化合物を生理食塩水に溶解、希釈し夫々規定濃度の
試験液を調製した。
雄のICR−系マウス(4週令)を10匹単位で1群と
した。トリプチケース・ソーイ寒天培地上で大腸菌22
を37゜Cで1夜培養し、生理食塩水に懸濁させて2.6×
109CFU/mの微生物細胞濃度を有する懸濁液を得た。
マウスに対して1匹当り8.7×107CFUの菌体を腹腔内
に投与した。尚試験化合物については、1群10匹のマ
ウスに対して、予め4日間種々の量を腹腔内投与してお
いた。菌体投与後3日目の生存動物数から生存率を求
め、表に記載した。
この発明の医薬組成物は種々の医薬用製剤、例えば、固
形薬剤、半固形薬剤、液剤として提供され、これらは外
用、内服又は局所適用に適した有機もしくは無機担体も
しくは賦形剤とこの発明の活性物質を含む。この発明の
活性物質はたとえば、錠剤用、ペレット用、カプセル
剤、坐剤、液剤、乳剤、懸濁剤その他使用に適した通常
の医薬として許容される無毒性担体と配合してもよい。
そのような担体としては水、ブドウ糖、乳糖、アラビヤ
ゴム、ゼラチン、マンニットール、でん粉ペースト、マ
グネシウムトリシリケート、タルク、コーンスターチ、
ケラチン、コロイダルシリカ、馬鈴薯でん粉、尿素その
他の製剤化に適した固体、半固体もしくは液体状担体で
あり、さらに補助剤として、安定剤、増量剤、着色剤お
よび芳香剤を使用してもよい。
医薬組成物はまた所望製剤中有効成分の活性を安定に維
持するために、防腐剤もしくは殺菌剤を含有することも
できる。目的とする活性化合物は医薬組成物中、疾患の
進行度もしくは状態に応じて所望の治療効果を発揮する
のに充分量を含有させる。
この組成物を人に投与する場合、静脈内投与、筋肉内投
与もしくは経口投与することが望ましい。この発明の目
的化合物の投与量または治療に有効な量は、治療すべき
個々の患者の年齢と状態とによって変化するが、人また
は動物の疾患治療に投与する有効成分の1日の投与量は
通常約0.1〜100mg/kgであり、平均1回投与量は一
般的に約50mg、100mg、250mg、500mgであ
る。
以下実施例に従ってこの発明を説明する。
下記の実施例においては、原料化合物および目的物質は
次の略号を用いて表わす。
Et:エチル Lac:ラクトイル Aa:アラニル Gu:グルタミル Gy:グリシル DAP:α,ε−ジアミノピメリル Z:ベンジルオキシカルボニル Boc:t−ブトキシカルボニル Bz:ベンジル Ac:アセチル Su:N−ヒドロキシスクシンイミド D,L−ノカルジシンC: 3ANA: ノカルジシンA: 製造例1 3ANA(2)(1.18g)と炭酸水素ナトリウム(0.42
g)とのアセトン(20m)および水(20m)中
混合物にBoc-(L)-Z(D)-メゾDAP-(D)-OEt-(L)-OSu(1)を加
えた。この混合物を室温で5時間攪拌した後、濃縮し
た。残渣に酢酸エチル(50m)、水(20m)お
よび希塩酸(20m)を加えた。有機層を分離して水
洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、蒸発乾固した。
残渣を酢酸エチル(5m)およびジイソプロピルエー
テル(50m)で粉砕して、Boc-(L)-Z-(D)-メゾDAP-
(D)-OEt-(L)-3ANA(3)(2.75g)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3270,1715(ブロ-ド),1505cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.0-1.9(9H,m),1.34(9H,s),3.20(1H,
m),3.5-4.2(5H,m),4.88(1H,m),4.97(2H,s),5.36(1H,s),
6.89(4H,ABq,J=8Hz),7.23(5H,s) 製造例2 Boc-(L)-Z-(D)-メゾDAP-(D)-OEt-(L)-3ANA(1)(2.7g)
を氷冷下0.5N水酸化ナトリウム(12m)に加え、
混合物を同じ温度で30分間攪拌した。氷浴冷却下攪拌
しながら希塩酸を反応混合物に加えてpH2に調整した。
混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗し、硫酸マ
グネシウムで乾燥し、蒸発乾固して油状物を得、これを
酢酸エチル(6m)およびジイソプロピルエーテル
(60m)中で粉砕して、Boc-(L)-Z-(D)-メゾDAP-(L)-
3ANA(2)(2.25g)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3290,1705(ブロ-ド),1515cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.2-2.0(6H,m),1.37(9H,s),3.10(1H,
m),3.5-4.2(3H,m),4.93(1H,m),5.03(2H,s),5.40(1H,s),
6.94(4H,ABq,J=8Hz),7.25(5H,s) 製造例3 Boc-(L)-Z-(D)-メゾDAP-(L)-3ANA(1)(2.0g)のベンゼ
ン(4m)およびアニソール(0.6m)懸濁液にト
リフルオロ酢酸を加え、混合物を5゜Cで10分間攪拌し
た。酢酸エチル(130m)を反応混合物に加え、生
成した沈殿を集め、メタノール(10m)およびエー
テル(180m)から再結晶して、Z-(D)-メゾDAP-(L)-
3ANA(2)(1.4g)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3250,1720,1675,1505cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.2-2.2(6H,m),3.13(1H,m),3.5-4.2(3
H,m),5.08(2H,s),5.42(1H,s),7.02(4H,ABq,J=8Hz),7.33
(5H,s) 実施例1 (1)工程1 DL−ノカルジシンC(ω−Boc)(2)(586mg)とトリ
エチルアミン(202mg)とのアセトン(20m)お
よび水(10m)中混合物にD-Lac(OAc)-L-Aa-γ-D
-Gu(α-OBz)OSu(1)(570mg)を加えた。この混
合物を室温で17時間攪拌した後、濃縮した。残渣を酢
酸エチルに溶解し、希塩酸および水で洗浄した後、硫酸
マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して、D-Lac(OAc)-L
-Aa-γ-D-Gu(α-OBz)-(α)-Boc(ω)-D,L-ノカルジシンC
(3)(870mg)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3260,1730,1650,1510cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.0-1.7(15H,m),1.7-2.7(6H,m),2.0(3
H,s),3.12(1H,m),3.5-4.7(7H,m),5.17(2H,s),5.30,5.33
(2S,1H),5.45(1H,s),6.7-7.5(8H,m),7.35(5H,s) (2)工程2 D-Lac(OAc)-L-Aa-γ-D-Gu(α-OBz)-(α)-Boc(ω)
-D,L-ノカルジシンC(3)(700mg)をメタノール(15m
)に溶解し、2.5気圧の水素圧下に10%パラジウム
−炭素(100mg)で水素化した。触媒を回収した後、
混合物を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル中で粉砕し、
集めて、D−Lac(OAc)−L−Aa−γ−D−
Gu(α−OH)−(α)−Boc(ω)−D,L−
ノカルジシンC(4)(580mg)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3250,1720,1645,1505cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.1-1.6(15H,m),1.6-2.5(6H,m),2.0(3
H,s),3.12(1H,m),3.76(1H,m),4.03(2H,t,J=6Hz),4.1-4.
5(4H,m),5.24,5.26(1H,2S),5.40(1H,s),6.6-7.4(8H,m), (3)工程3 化合物(4)→ D−Lac(OAc)−L−Aa−γ−D−Gu
(α−OH)−(α)−Boc(ω)−D,L−ノカル
ジシンC(4)(580mg)と炭酸ナトリウム(350
mg)とを水(15m)に溶解し、この混合物を室温で
7時間攪拌した。反応混合物を希塩酸でpH2に調整し、
酢酸エチル(150m)で抽出した。酢酸エチル層を
水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し
て泡状残渣を得た。この残渣をエーテル中で粉砕して、
D-Lac(OAc)-L-Aa-γ-D-Gu(α-OH)-(α)-Boc(ω)-D,
L-ノカルジシンC(5)(340mg)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3270,1725,1650,1510cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.41(9H,s),1.1-1.5(6H,m),1.99(3H,
s),2.0-2.4(6H,m),3.08(1H,m),3.76(1H,m),3.9-4.4(6H,
m),5.25,5.29(1H,2S),5.40(1H,s),6.6-7.4(8H,m) (4)工程4 D−Lac−L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)
−(α)−Boc(ω)−D,L−ノカルジシンC
(5)(340mg)をベンゼン(3m)中に懸濁し
て、これにトリフルオロ酢酸(3m)を加えた。混合
物を5゜Cで1時間攪拌した後エーテル(20m)を加
えた。生成した沈殿を多孔質非イオン吸着樹脂HP−2
0(30m)を用いてカラムクロマトグラフィーに付
した。カラムを20%水性メタノールで溶出し、目的化
合物(6)を含む画分を集め、溶媒を減圧下に留去して得
た残渣をアセトン中で粉砕して、D-Lac-L-Aa-γ-D-G
u(α-OH)-(α)-D,L-ノカルジシンC(6)(145mg)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1645,1510cm-1 NMR(D2O),δ:1.2-1.5(6H,m),1.6-2.6(6H,m),3.06(1H,
m),3.72(1H,m),3.9-4.4(6H,m),5.29(1H,s),5.40(1H,s),
6.7-7.4(8H,m) 実施例2 (1)工程1 実施例1の工程1と実質的に同じ方法で、D−Lac
(OAc)−L−Aa−γ−D−Gu(α−OBz
)−(L)−Z−(D)−メゾDAP−(L)−3A
NA(3)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1725,1650,1510cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.1-2.0(6H,m),1.35(3H,d,J=6Hz),1.43
(3H,d,J=7Hz),2.0-2.4(4H,m),2.07(3H,s),3.17(1H,m),
3.70(1H,m),4.0-4.6(5H,m),4.90(1H,m),5.07(2H,s),5.1
5(2H,s),5.43(1H,s),6.97(4H,ABq,J=8Hz),7.32(10H,s) (2)工程2 実施例1の工程2と実質的に同じ方法で、D−Lac
(OAc)−L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)
−(L)−メゾDAP−(L)−3ANA(4)を製造
した。
NMR(CD3OD),δ:0.9-2.3(10H,m),1.38(3H,d,J=6Hz),1.4
5(3H,d,J=6Hz),2.10(3H,s),3.15(1H,m),3.5-4.0(2H,m),
4.1-4.6(4H,m),5.40(1H,s),7.0(4H,ABq,J=8Hz) (3)工程3 D−Lac(OAc)−L−Aa−γ−D−Gu
(α−OH)−(L)−メゾDAP−(L)−3ANA
(4)(500mg)を氷冷した0.5N水酸化ナトリウム
水溶液(8m)に溶解し、混合物を室温で30分間攪
拌した。反応混合物を希塩酸でpH2に調整し、HP−2
0(30m)を用いてカラムクロマトグラフィーに付
し、水で溶出した。目的化合物(5)を含む画分を集め、
減圧下に溶媒を留去して得た泡状残渣を水に溶解し、凍
結乾燥して、D−Lac−L−Aa−γ−D−Gu
(α−OH)−(L)−メゾDAP−(L)−3ANA
(5)(350mg)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3260,1730,1645cm-1 NMR(D2O),δ:1.0-2.5(10H,m),1.34(3H,d,J=7Hz),1.38
(3H,d,J=7Hz),3.14(1H,m),3.6-3.8(2H,m),4.0-4.4(4H,
m),4.86(1H,m),5.34(1H,s),7.04(4H,ABq,J=8Hz) 実施例3 (1)工程3 実施例1の工程1と実質的に同じ方法で、オクタノイル
−L−Aa−γ−D−Gu(α−OBz)−
(L)−Z−(D)−メゾDAP−(L)−3ANA
(3)(0.55g)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1640,1520cm-1 NMR(CD3OD),δ:0.9-1.1(3H,m),1.1-2.0(18H,m),2.0-2.
5(4H,m),3.15(1H,m),3.80(1H,m),4.1-4.7(4H,m),5.10(2
H,s),5.17(2H,s),5.47(1H,s),7.0(4H,ABq,J=8Hz),7.37
(10H,s) (2)工程2 実施例1の工程2と実質的に同じ方法で、オクタノイル
−L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)−(L)−
メゾDAP−(L)−3ANA(4)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1640(ブロ-ド),1530(ブロ-ド)cm-1 NMR(CD3OD),δ:0.7-1.0(3H,m),1.1-2.1(22H,m),3.12(1
H,m),3.5-3.9(2H,m),4.1-4.5(3H,m),5.40(1H,s),6.96(4
H,ABq,J=8Hz) 実施例4 (1)工程1 Z-(D)-メゾDAP-(L)-3ANA(2)(370mg)とトリエチルア
ミン(68mg)との塩化メチレン(15m)およびメ
タノール(1m)中混合物にステアロイル−L−A
a−γ−D−Gu(α−OBz)−OSu(I)
(460mg)を加え、この混合物を室温で5時間攪拌し
た後、濃縮した。残渣を水に溶解し、水層を希塩酸でpH
2に調整した。析出した沈殿を取して、ステアロイル
−L−Aa−γ−D−Gu(α−OBz)−
(L)−Z−(D)−メゾDAP−(L)−3ANA
(3)(250mg)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3250,1720,1630,1530cm-1 NMR(CD3OD-CDC),δ:0.8-1.1(3H,m),1.2-2.0(3
8H,m),2.0-2.5(4H,m),3.20(1H,m),3.88(1H,m),4.1-4.3
(4H,m),4.97(1H,m),5.13(2H,s),5.17(2H,s),5.52(1H,
s),7.05(4H,ABq,J=8Hz)7.37(10H,s) (2)工程2 ステアロイル-L-Aa-γ-D-Gu(α-OBz)-(L)-Z-(D)-
メゾDAP-(L)-3ANA(3)(300mg)をメタノール(15m
)に溶解し、10%パラジウム−炭素(150mg)で
水素圧2.5気圧下に水素化した。触媒を回収した後、混
合物を減圧下に蒸発乾固して得た泡状残渣をアセトン中
に粉砕して、ステアロイル-L-Aa-γ-D-Gu(α-OH)-
(L)-メゾDAP-(L)-3ANA(4)(170mg)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3250,1735,1640(ブロ-ド),1530(ブロ-ド)cm-1 NMR(CD3OD-DMSO-d6),δ:0.7-1.0(3H,m),1.0-2.0(38H,
m),2.0-2.3(4H,m),3.06(1H,m),3.52(1H,m),3.74(1H,m),
4.0-4.3(3H,m),4.84(1H,m),5.28(1H,s),6.94(4H,ABq,J=
8Hz) 実施例5 (1)工程1 実施例1の工程1と実質的に同じ方法で、Z−L−A
a−γ−D−Gu(α−OBz)−(α)−Boc
−(ω)−D,L−ノカルジシンC(3)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3300,1730,1700,1650cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.66(3H,d,J=6Hz),1.46-1.70(2H,m),1.
41(9H,s),2.08-2.25(4H,m),3.68-3.76(1H,m),4.08-4.45
(6H,m),5.03(2H,s),5.13(2H,s),5.26(1H,s),5.43(1H,
s),6.70-7.20(8H,m),7.30(5H,s),7.31(5H,s) (2)工程2 実施例1の工程2と実質的に同じ方法で、L−Aa−
γ−D−Gu(α−OH)−(α)−Boc−(ω)
−D,L−ノカルジシンC(4)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1680-1650cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.41(9H,s),1.38-1.56(5H,m),2.16-2.4
1(4H,m),3.73-4.43(7H,m),5.35(ブロ-ド,2H,s),6.73-7.38
(8H,m) (3)工程3 実施例1の工程4と実質的に同じ方法で、L−Aa−
γ−D−Gu(α−OH)−(α)−D,L−ノカル
ジシンC(5)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1660-1640cm-1 NMR(DMSO-d6/D2O),δ:1.30-1.46(5H,m),2.00-2.30(4H,
m),3.50-3.58(1H,m),5.06(1H,s),5.30(1H,s),6.66-7.36
(8H,m) 実施例6 (1)工程1 L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−B
oc−(ω)−D,L−ノカルジシンC(1)(786
mg)とN−メチルモルホリン(404mg)とのアセトン
(20m)および水(10m)中混合物にフェニル
アセチルクロリド(220mg)を加え、この混合物を0
゜Cで1時間攪拌した後、濃縮した。残渣を酢酸エチルと
希塩酸との混合物に溶解した。有機層を水洗し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、溶媒を留去して得た泡状残渣
をエーテル中で粉砕して、フェニルアセチルL−Aa
−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−Boc−
(ω)−D,L−ノカルジシンC(2)(790mg)を
得た。
IR(ヌジョ-ル):3300,1730,1650-1640cm-1 (2)工程2 実施例1の工程4と実質的に同じ方法で、フェニルアセ
チルL−Aa−γ−D−Gu(α−OH)−(α)
−D,L−ノカルジシンC(3)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1735,1660-1640cm-1 NMR(DMSO-d6/D2O),δ:1.26-1.41(5H,m),1.83-2.36(4H,
m),3.00-3.13(1H,m),3.55(2H,s),3.70-4.86(7H,m),5.26
(1H,s),5.33(1H,s),6.96-7.36(8H,m)7.28(5H,s) 実施例7 (1)工程1 実施例6の工程1と実質的に同じ方法で、ステアロイル
L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−B
oc−(ω)−D,L−ノカルジシンC(2)を製造し
た。
IR(ヌジョ-ル):3250,1720-1730,1650-1640cm-1 (2)工程2 実施例1の工程4と実質的に同じ方法で、ステアロイル
L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−
D,L−ノルカジシンC(3)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3280,1735,1660,1640cm-1 NMR(DMSO-d6/D2O),δ:0.86(3H,t,J=5Hz),1.16-1.30(38
H,m),2.03-2.33(6H,m),2.76-3.03(1H,m),3.60-4.50(6H,
m),5.30(2H,ブロ-ド s),6.70-7.36(8H,m) 実施例8 (1)工程1 実施例6の工程1と実質的に同じ方法で、プロピオニル
L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−B
oc−(ω)−D,L−ノカジシンC(2)を製造し
た。
IR(ヌジョ-ル):3300,1730,1650cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.13(3H,t,J=5Hz),1.25(3H,d,J=6Hz),
1.26(9H,s),2.00-2.41(6H,m),3.01-3.15(1H,m),3.73-4.
43(7H,m),5.30(1H,s),5.46(1H,s),6.73-7.40(8H,m) (2)工程2 化合物(2)→ 実施例1の工程4と実質的に同じ方法で、プロピオニル
L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−
D,L−ノカルジシンC(3)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1650-1630cm-1 NMR(D3O),δ:1.03(3H,t,J=6Hz),1.33(3H,d,J=5Hz),2.1
3-2.30(6H,m),3.01-3.13(1H,m),3.66-4.40(6H,m),5.28
(1H,s),5.40(1H,s),6.78-7.36(8H,s) 実施例9 (1)工程1 実施例1の工程1と実質的に同じ方法で、オクタノイル
L−Aa−γ−D−Gu(α−OB)−(α)−
Boc−(ω)−D,L−ノカルジシンC(3)を製造
した。
IR(ヌジョ-ル):3280,1735,1720,1645cm-1 NMR(CD3OD),δ:0.916(3H,t,J=6Hz),1.25-1.66(15H,m),
1.43(9H,s),2.10-2.25(6H,m),3.66-4.58(6H,m),5.18(1
H,s),5.20(2H,s),5.48(1H,s),6.76-7.33(8H,m),7.36(5
H,s) (2)工程2 実施例1の工程2と実質的に同じ方法で、オクタノイル
L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−B
oc−(ω)−D,L−ノカルジシンC(4)を製造し
た。
IR(ヌジョ-ル):3300,1730,1650cm-1 NMR(CD3OD),δ:0.83(3H,t,J=4Hz),1.16-1.33(15H,m),
1.53(9H,s),2.10-2.31(6H,m),3.30(1H,m),3.91-4.4(5H,
m),5.21(1H,s),5.36(1H,s),6.65-7.30(8H,m) (3)工程3 実施例1の工程4と実質的に同じ方法で、オクタノイル
L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−
D,L−ノカルジシンC(5)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1735,1640cm-1 NMR(DMSO-d6),δ:0.93(3H,t,J=4Hz),1.13-1.30(17H,
m),2.00-2.16(1H,m),3.50-3.66(1H,m),3.93-4.30(5H,
m),5.23(2H,ブロ-ド s),6.66-7.33(8H,m) 実施例10 (1)工程1 塩化メチレン(20m)およびメタノール(4m)
の混合溶媒中のBoc−(ω)−D,L−ノカルジシン
C(1)(0.57g)とトリエチルアミン(0.12g)
との混合物にステアロイルD−Gu(α−OBz)
−OSu(2)を(0.58g)を加え、この混合物を室
温で17時間攪拌した後、溶媒を留去した。残渣を酢酸
エチル(30m)に取り、希塩酸および水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで溶媒を留去して、泡
状残渣を得た。この残渣をエーテル中で粉砕して、ステ
アロイル−γ−D−Gu(α−OBz)−(α)−
Boc−(ω)−D,L−ノカルジシンC(3)(0.8
1g)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3300,1735,1650,1610cm-1 NMR(CD3OD),δ:0.70-1.10(3H,m),1.10-1.80(30H,m),1.
38(9H,s),1.80-2.10(8H,m),3.70-4.70(5H,m),5.12(2H,
s),5.27および5.32(1H,2s),5.42(1H,s),6.70-7.40(8H,
m),7.37(5H,s) (2)工程2 ステアロイル−γ−D−Gu(α−OBz)−
(α)−Boc−(ω)−D,L−ノカルジシンC
(3)(0.79g)をメタノール(10m)に溶解
し、10%パラジウム−炭素(0.15g)で水素圧2.5
気圧下に水素化した。触媒を回収した後、溶媒を減圧下
に留去して得た油状物をエーテル中で粉砕して、ステア
ロイル−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−Boc
−(ω)−D,L−ノカルジシンC(4)(0.63g)
を得た。
IR(ヌジョ-ル):3300,1730,1650,1615cm-1 NMR(CD3OD),δ:0.70-1.10(3H,m),1.10-1.80(30H,m),1.
80-2.70(8H,m),3.70-4.60(5H,m),5.30(1H,s),5.43(1H,
s),6.70-7.40(8H,m) (3)工程3 ステアロイル−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−
Boc−(ω)−D,L−ノカルジシンC(4)(0.6
1g)をベンゼン(6m)中に懸濁し、これにトリフ
ルオロ酢酸(6m)を加えた。室温で20分間攪拌し
た後、反応混合物を石油エーテル中に注いで沈殿を析出
させた。この沈殿をHP−20(20m)を用いてカ
ラムクロマトグラフィーに付し、80%水性メタノール
で溶出した。目的化合物(5)を含む画分を集め、溶媒を
減圧下に留去して得た泡状残渣を石油エーテル中で粉砕
して、ステアロイル−γ−D−Gu(α−OH)−
(α)−D,L−ノカルジシンC(5)(0.23g)を
得た。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1635,1610cm-1 NMR(CD3OD+DMSOd6),δ:0.50-1.00(3H,m),1.00-2.70(38
H,m),3.00(1H,m),3.40-3.90(2H,m),3.90-4.40(3H,m),5.
22(2H,s),6.50-7.50(8H,m) 実施例11 (1)工程1 実施例10の工程1と実質的に同じ方法で、D−Lac
(OAc)−γ−D−Gu(α−OBz)−(α)
−Boc−(ω)−D,L−ノカルジシンC(3)を製
造した。
(2)工程2 実施例10の工程2と実質的に同じ方法で、D−Lac
(OAc)−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−B
oc−(ω)−D,L−ノカルジシンC(4)を製造し
た。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1665cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.42(9H,s),1.70-2.60(6H,m),2.07(3H,
s),3.70-4.70(6H,m),5.30(1H,s),5.45(1H,s),6.70-7.50
(8H,m) (3)工程3 D−Lac(OAc)−γ−D−Gu(α−OH)−
(α)−Boc−(ω)−D,L−ノカルジシンC
(4)(0.72g)をメタノール(10m)と水(1
0m)との混合物に溶解し、この混合物を炭酸ナトリ
ウムでpH10.5に調整して、0〜5゜Cで攪拌した。数分
後に温度を25゜Cに上げて混合物を6時間攪拌した。反
応混合物を希塩酸でpH7.0に調整し、濃縮した。残った
水層を希塩酸でpH2に調整し、メタノール(20m)
と酢酸エチル(180m)との混合物で抽出した。有
機層を水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去
して得た油状物をエーテル中で粉砕して、D−Lac−
γ−D−Gu(α−OH)−(α)−Boc−(ω)
−D,L−ノカルジシンC(5)(0.84g)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3250,1710,1640cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.38(9H,s)1.70-2.50(6H,m),3.70-4.70
(6H,m),5.30(1H,s),5.47(1H,s),6.70-7.50(8H,m) (4)工程4 化合物(5)→ 実施例10の工程3と実質的に同じ方法で、D−Lac
−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−D,L−ノカ
ルジシンC(6)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3230,1730,1640,1610cm-1 NMR(D2O),δ:1.73(3H,2d,J=6Hz)1.70-2.60(6H,m),3.05
(1H,m),3.73(1H,m),3.90-4.40(5H,m),5.24(1H,s),5.36
(1H,s),6.60-7.40(8H,m) 実施例12 (1)工程1 実施例10の工程1と実質的に同じ方法で、ヘプタノイ
ル−γ−D−Gu(α−OBz)−(α)−Boc
−(ω)−D,L−ノカルジシンC(3)(0.77g)
を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3260,1725,1640cm-1 NMR(CD3OD),δ:0.67-1.67(1H,m)1.40(9H,s),1.80-2.50
(8H,m),4.07(2H,t,J=6Hz),4.30-4.50(2H,m),5.17(2H,
s),5.27(1H,s),5.43(1H,s),6.70-7.50(8H,m),7.37(5H,
s) (2)工程2 実施例10の工程2と実質的に同じ方法で、ヘプタノイ
ル−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−Boc−
(ω)−D,L−ノカルジシンC(4)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1710,1640cm-1 NMR(CD3OD),δ:0.60-1.00(3H,m),1.00-1.80(8H,m),1.4
2(9H,s),1.80-2.50(8H,m),3.08(1H,m),3.76(1H,m),3.90
-4.20(2H,m),4.20-4.50(2H,m),5.26(1H,s),5.40(1H,s),
6.60-7.40(8H,m) (3)工程3 実施例10の工程3と実質的に同じ方法で、ヘプタノイ
ル−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−D,L−ノ
カルジシンC(5)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1640cm-1 NMR(CD3OD),δ:0.70-1.00(3H,m),1.00-1.70(8H,m),1.7
0-2.70(8H,m),3.04(1H,m),3.78(1H,m),4.00-4.50(4H,
m),5.26(1H,s),5.38(1H,s),6.60-7.40(8H,m) 実施例13 (1)工程1 実施例10の工程1と実質的に同じ方法で、アセチル−
γ−D−Gu(α−OBz)−(α)−Boc−
(ω)−D,L−ノカルジシンC(3)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3280,1730,1650cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.00-1.60(12H,m),1.60-2.50(9H,m),3.
76(1H,m),3.90-4.10(2H,m),4.10-4.50(2H,m),5.12(1H,
s),5.24(1H,s),5.38(1H,s),6.67-7.40(8H,m),7.31(5H,
s) (2)工程2 実施例1の工程2と実質的に同じ方法で、アセチル−γ
−D−Gu(α−OH)−(α)−Boc−(ω)−
D,L−ノカルジシンC(4)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3300,1730,1650cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.40(9H,s)1.90-2.60(9H,m),3.70-4.60
(5H,m),5.30(1H,s),5.43(1H,s),6.70-7.50(8H,m) (3)工程3 実施例1の工程3と実質的に同じ方法で、アセチル−γ
−D−Gu(α−OH)−(α)−D,L−ノカルジ
シンC(5)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1640cm-1 NMR(D2O),δ:1.96および1.98(3H,2s)2.00-2.60(6H,m),
3.05(1H,m),3.72(1H,m),3.90-4.40(4H,m),5.27(1H,s),
5.34(1H,s),6.70-7.40(8H,m) 実施例14 (1)工程1 実施例1の工程1と実質的に同じ方法で、Z−L−A
a−γ−D−Gu(α−OBz)−(α)−Boc
−(ω)−D,L−ノカルジシンC(3)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1650,1610cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.40(9H,s)1.70-2.50(6H,m),3.70-4.50
(6H,m),5.05(2H,s),5.13(2H,s),5.27および5.33(1H,s),
6.70-7.50(8H,m),7.28(10H,s) (2)工程2 実施例1の工程2と実質的に同じ方法で、L−Aa−
γ−D−Gu(α−OH)−(α)−Boc−(ω)
−D,L−ノカルジシンC(4)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3280,1730,1680,1610cm-1 NMR(CD3OD):1.43(9H,s),1.90-2.60(6H,m),3.07(1H,m),
3.70-4.60(6H,m),5.32(2H,s),6.70-7.50(8H,m) (3)工程3 実施例6の工程1と実質的に同じ方法で、ベヘノイル−
L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−B
oc−(ω)−D,L−ノカルジシンC(5)を製造し
た。
NMR(CDCl3-CD3OD),δ:0.70-1.10(3H,m),1.10-1.80(38
H,m),1.43(9H,s),1.80-2.60(8H,m),3.70-4.40(6H,m),4.
93(1H,m),5.33(1H,s),5.47(1H,s),6.70-7.50(8H,m) (4)工程4 実施例1の工程3と実質的に同じ方法で、ベヘノイル−
L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)−(α)−
D,L−ノカルジシンC(6)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3260,1735,1640cm-1 NMR(CD3OD-DMSOd6),δ:0.60-1.00(3H,m),1.00-1.70(38
H,m),1.70-2.40(8H,m),3.50-3.90(2H,m),4.86(1H,m),5.
32(2H,s),6.60-7.40(8H,m) 実施例15 (1)工程1 アセトン(5m)および水(10m)混合溶媒中の
3ANA(2)(280mg)炭酸水素ナトリウム(120mg)
との混合物にD−Lac(OAc)−L−Aa−γ−
D−Gu(α−OBz)OSu(1)(610mg)
を加え、この混合物を室温で17時間攪拌した。溶媒を
減圧下に留去し、残渣を酢酸エチルに溶解して希塩酸と
水とで洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで
溶媒を留去して油状物を得た。この油状物をエーテル中
で粉砕して、D−Lac(OAc)−L−Aa−γ−
D−Gu(α−OBz)−3ANA(3)(590
mg)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3250(ブロ-ド),1730,1650cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.32(d,3H,J=7Hz),1.38(d,3H,J=7Hz),
1.90-2.50(m,4H),2.00(s,3H),3.02(m,1H),3.75(m,1H),
4.10-4.70(m,3H),5.08(s,2H),5.38(s,1H),5.95(ABq,4H,
J=8Hz),7.27(s,5H) (2)工程2 D−Lac(OAc)−L−Aa−γ−D−Gu
(α−OBz)−3ANA(3)(450mg)を1N
水酸化ナトリウム(3.5m)に溶解し、この溶液を室
温で30分間攪拌した。反応混合物を希塩酸でpH2に調
整し、酢酸エチル(30m)で抽出した。水層を取り
減圧下に水を留去して、残渣をHP−20(20m)
を用いてカラムクロマトグラフィーに付し、水性エタノ
ールで溶出した。目的化合物(4)を含む画分を集め、溶
媒を減圧下に留去し、残渣を水に溶解し、凍結乾燥し
て、D−Lac−L−Aa−γ−D−Gu(α−O
H)−3ANA(4)(150mg)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3300,1730,1650,1530,1515cm-1 NMR(D2O),δ:1.36(d,3H,J=7Hz),1.40(d,3H,J=7Hz),1.6
-2.6(m,4H),3.10(m,1H),3.75(m,1H),4.00-4.40(m,3H),
5.40(s,1H),7.06(ABq,4H,J=8Hz) 実施例16 (1)工程1 実施例15の工程1と実質的に同じ方法で、オクタノイ
ル−L−A−γ−D−Gu(α−OBz)−3A
NA(3)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1740,1645cm-1 NMR(CD3OD),δ:0.70-2.40(m,22H),2.95(m,1H),3.73(m,
1H),3.90-4.50(m,2H),4.90(m,1H),5.10(s,2H),5.32(s,1
H),6.95(ABq,4H,J=8Hz),7.30(s,5H) (2)工程2 オクタノイル−L−Aa−γ−D−Gu(α−OB
z)−3ANA(3)(350mg)をメタノール(1
0m)に溶解し、10%パラジウム−炭素(70mg)
で水素圧2.5気圧下に水素化した。触媒を除去した後、
溶媒を減圧下に留去して油状物を得た。この油状物をエ
ーテル中で粉砕して、オクタノイル−L−Aa−γ−
D−Gu(α−OH)−3ANA(4)(250mg)
を得た。
IR(ヌジョ-ル):3290,1735,1640cm-1 NMR(CD3OD),δ:0.70-1.00(m,3H),1.00-2.40(m,19H),3.
06(m,1H),3.82(m,1H),4.10-4.50(m,2H),5.45(s,1H),7.0
0(ABq,4H,J=7Hz) 実施例17 (1)工程1 実施例15の工程1と実質的に同じ方法で、ステアロイ
ル−L−Aa−γ−D−Gu(α−OBz)−3
ANA(3)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3260,1725,1630cm-1 NMR(CDC3-CD3OD),δ:0.7-1.10(m,3H),1.10-1.70(m,3
6H),2.00-2.60(m,6H),4.97(m,1H),5.18(ABq,2H,J=6Hz),
5.50(s,1H),7.05(ABq,4H,J=8Hz),7.03(s,5H) (2)工程2 実施例16の工程2と実質的に同じ方法で、ステアロイ
ル−L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)−3AN
A(4)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3290,1730,1640cm-1 NMR(CDC3-CD3OD),δ:0.70-1.10(m,3H),1.10-1.80(m,
36H),2.00-2.70(m,6H),3.15(m,1H),3.60-4.10(m,3H),4.
97(m,1H),5.47(s,1H),6.98(ABq,4H,J=8Hz) 実施例18 (1)工程1 アセトン(20m)および水(10m)中のノカル
ジシンA(2)(500mg)とトリエチルアミン(210m
g)との混合物にD−Lac−(OAc)−L−Aa
−γ−D−Gu(α−OBz)OSu(1)(57
0mg)を加え、この混合物を室温で17時間攪拌した
後、溶媒を減圧下に留去した。残渣を酢酸エチル(50
m)に取り、希塩酸と水とで洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、次いで溶媒を留去して、D−Lac−(O
Ac)−L−Aa−γ−D−Gu(α−OBz)
−ノカルジシンA(3)(870mg)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3280,1735,1650cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.31(d,3H,J=6Hz),1.38(d,3H,J=6Hz),
2.05(s,3H),2.00-2.26(m,4H),3.85-4.66(m,6H),5.11(s,
2H),5.45(s,1H),6.66-7.55(m,8H),7.26(s,5H) (2)工程2 D−Lac−(OAc)−L−Aa−γ−D−Gu
(α−OBz)−ノカルジシンA(3)(570mg)
を0.5N水酸化ナトリウム(8m)に溶解し、この溶
液を室温で5時間攪拌した。反応混合物を希塩酸でpH2
に調整し、酢酸エチル(30m)で抽出した。有機層
を水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去
して泡状残渣を得た。この残渣をエーテル中で粉砕し
て、D−Lac−L−Aa−γ−D−Gu(α−O
H)−ノカルジシンA(4)(220mg)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3250,1725,1660-1640cm-1 NMR(CD3OD),δ:1.38(d,6H,J=6Hz),2.16-2.43(m,4H),3.
80-4.66(m,6H),5.50(s,1H),6.81(d,2H,J=7Hz),6.95(d,2
H,J=7Hz),7.21(d,2H,J=7Hz),7.51(d,2H,J=7Hz) 実施例19 (1)工程1 D−Lac−(OAc)−L−Aa−γ−D−Gu
(α−OBz)−ノカルジシンA(2)(870mg)
をメタノール(30m)に溶解し、パラジウム−炭素
(200mg)で水素圧2.5気圧下に水素化した。触媒を
回収した後、溶媒を減圧下に留去した。残渣をアセトン
中で粉砕して、D−Lac−(OAc)−L−Aa−
γ−D−Gu(α−OH)−D,LノカルジシンC
(2)(650mg)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1650cm-1 NMR(D2O),δ:1.41-1.63(m,6H),1.91-2.50(m,6H),2.23
(s,3H),3.00-3.16(m,1H),3.70-4.50(m,7H),5.20(s,1H),
5.45(s,1H),6.91-7.58(m,8H) (2)工程2 実施例18の工程2と実質的に同じ方法で、D−Lac
−L−Aa−γ−D−Gu(α−OH)−D,Lノ
カルジシンC(3)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1735,1660-1640cm-1 NMR(D2O),δ:1.41(d,3H,J=7Hz),1.45(d,3H,J=7Hz),1.9
1-2.46(m,6H),3.00-3.16(m,1H),3.70-4.66(m,7H),5.16
(s,1H),5.43(s,1H),6.91(d,2H,J=6Hz),7.08(d,2H,J=6H
z),7.25(d,2H,J=6Hz),7.41(d,2H,J=6Hz) 製造例4 (1)工程1 製造例1と実質的に同じ方法で、3−〔Boc(L)-Z-(D)-メ
ゾDAP-(D)-OEt-(L)〕アミノ−1−(2′,4′−ジメト
キシ)ベンジル−4−エトキシカルボニルアゼチジン−
2−オン(3)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3260,1760,1730,1685,1660,1610cm-1 NMR(CD3OD,δ):1.0-2.0(12H,m),1.47(9H,s),3.85(6H,
s),4.0-4.6(9H,m),5.15(2H,s),6.4-6.7(2H,m),7.18(1H,
d,J=9Hz),7.40(5H,s) (2)工程2 製造例3と実質的に同じ方法で、3−〔Z-(D)-メゾDAP-
(D)-OEt-(L)〕アミノ−1−(2′,4′−ジメトキ
シ)ベンジル−4−エトキシカルボニルアゼチジン−2
−オン(4)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3230(ブロ-ド),1730,1680cm-1 NMR(CD3OD,δ):1.27(6H,t,J=7Hz),1.4-2.0(6H,m),3.85
(6H,s),4.0-4.6(9H,m),5.13(2H,s),6.4-6.7(2H,m),7.18
(1H,d,J=9Hz),7.38(5H,s) 製造例5 (1)工程1 製造例1と実質的に同じ方法で、3−〔Boc-(L)-Z-(D)-
メゾDAP-(D)-OEt-(L)〕アミノ−4−エトキシカルボニル
アゼチジン−2−オン(3)を製造した。
IR(フィルム):3260,1760,1700(ブロ-ド)cm-1 NMR(CD3OD,δ):1.23(6H,t,J=7Hz),1.43(9H,s),1.1-2.0
(6H,m),3.8-4.6(7H,m),5.10(2H,s),7.35(5H,s) (2)工程2 製造例3と実質的に同じ方法で、3−〔Z-(D)-メゾDAP-
(D)-OEt-(L)〕アミノ−4−エトキシカルボニルアゼチ
ジン−2−オン(4)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3230(ブロ-ド),1710(ブロ-ド),1670cm-1 NMR(CD3OD,δ):1.25(3H,t,J=7Hz),1.28(3H,t,J=7Hz),
1.5-2.2(6H,m),3.7-4.6(7H,m),5.13(2H,s),7.37(5H,s) 実施例20 (1)工程1 実施例6の工程1と実質的に同じ方法で、3−〔ヘプタ
ノイル−γ−D−Gu(α−OBz)−(L)−Z
−(D)−メゾDAP−(D)−OEt−(L)〕アミ
ノ−1−(2′,4′−ジメトキシ)ベンジル−4−エ
トキシカルボニルアゼチジン−2−オン(2)を製造し
た。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1680,1635cm-1 NMR(CD3OD-CDC3,δ):0.7-1.0(3H,m),1.0-2.0(20H,
m),2.0-2.4(6H,m),3.77(3H,s),3.79(3H,s),4.0-4.6(9H,
m),5.08(2H,s),5.15(2H,s),6.4-6.6(2H,m),7.10(1H,d,J
=9Hz),7.34(10H,s) (2)工程2 実施例1の工程2と実質的に同じ方法で、3−〔ヘプタ
ノイル−γ−D−Gu(α−OH)−(L)−メゾD
AP−(D)−OEt−(L)〕アミノ−1−(2′,
4′−ジメトキシ)ベンジル−4−エトキシカルボニル
アゼチジン−2−オン(3)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3240,1735,1630,1600cm-1 NMR(CD3OD,δ):0.8-1.0(3H,m),1.0-2.4(26H,m),3.76(6
H,s),3.8-4.6(9H,m),5.21(1H,m),6.3-6.6(2H,m),7.09(1
H,d,J=9Hz) 実施例21 (1)工程1 実施例1の工程1と実質的に同じ方法で、3−〔ヘプタ
ノイル−γ−D−Gu(α−OBz)−Z−(D)
−メゾDAP−(D)−OEt−(L)〕アミノ−4−
エトキシカルボニルアゼチジン−2−オン(2)を製造し
た。
IR(ヌジョ-ル):3260,1770,1730,1685,1640cm-1 NMR(CDC3-CD3OD,δ):0.70-2.50(29H,m),3.80-4.70(8
H,m),5.10(2H,s),5.17(2H,s),7.35(10H,s) (2)工程2 実施例1の工程2と実質的に同じ方法で、3−〔ヘプタ
ノイル−γ−D−Gu(α−OH)−(L)−メゾD
AP−(D)−OEt−(L)〕アミノ−4−エトキシ
カルボニルアゼチジン−2−オン(3)を製造した。
IR(ヌジョ-ル):3250,1730,1645cm-1 NMR(CD3OD,δ):0.70-2.50(29H,m),3.80-4.50(8H,m) (3)工程3 3−〔ヘプタノイル−γ−D−Gu(α−OH)−
(L)−メゾDAP−(D)−OEt−(L)〕アミノ
−4−エトキシカルボニルアゼチジン−2−オン(3)
(210mg)を水(5m)中に懸濁し、これに1N水
酸化ナトリウムを加えた。0゜Cで30分間攪拌した後、
反応混合物を希塩酸でpH2に調整し、HP−20(5m
)を用いてカラムクロマトグラフィーに付し、50%
水性メタノールで溶出した。目的化合物を含む画分を集
め、溶媒を減圧下に留去して得た泡状残渣をエーテル中
で粉砕して、3−〔ヘプタノイル−γ−D−Gu(α
−OH)−(L)−メゾDAP−(L)〕アミノ−4−
メトキシカルボニルアゼチジン−2−オン(4)(130m
g)を得た。
IR(ヌジョ-ル):3250,1740(ブロ-ド),1640(ブロ-ド)cm-1 NMR(D2O,δ):0.6-1.00(3H,m),1.00-2.60(20H,m),3.68
(1H,m),4.00-4.40(3H,m),5.18(1H,m)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: [式中、Rは水素、ヒドロキシもしくは低級アルカノ
    イルオキシで置換されていてもよい炭素数2〜22のア
    ルカノイル、フェニルアセチルまたはベンジルオキシカ
    ルボニル、nは0または1、Rはカルボキシまたはフ
    ェニル低級アルコキシカルボニル、Rは水素、カルボ
    キシまたは低級アルコキシカルボニル、Rは水素また
    は式: で示される基、Aは結合手または式: (式中、Rは水素またはフェニル低級アルコキシカル
    ボニル、Rはカルボキシまたは低級アルコキシカルボ
    ニルをそれぞれ意味する)で示される基、 式: (式中、R4′は水素または低級アルコキシカルボニル
    を意味する)で示される基、 式: 式: で示される基をそれぞれ意味する]で示される化合物ま
    たは医薬として許容されるその塩。
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EP0011283B1 (en) * 1978-11-14 1982-07-28 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. New lactyl tetrapeptide, processes for preparation thereof and pharmaceutical compositions containing it
FR2460290A1 (fr) 1979-06-29 1981-01-23 Rhone Poulenc Ind Nouveaux tetra- ou pentapeptides, leur preparation et les medicaments qui les contiennent

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DE3263582D1 (en) 1985-06-27
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EP0057412A1 (en) 1982-08-11
EP0057412B1 (en) 1985-05-22
AU7994182A (en) 1982-08-05
JPS57140752A (en) 1982-08-31
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