JPH0682943U

JPH0682943U - 座椅子

Info

Publication number: JPH0682943U
Application number: JP2427293U
Authority: JP
Inventors: 敏行小野
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-05-11
Filing date: 1993-05-11
Publication date: 1994-11-29

Abstract

(57)【要約】【目的】着席が楽であると共に、長時間の正座が可能
な座椅子を提供すること。【構成】座り面(2) と背もたれ部(3) を有する座椅子
において、同背もたれ部(3) 側に、着座者の臀部を載置
する敷具(4) を突出自在で、かつ、収納自在に設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一般家庭、及び集会や宴会などにおいて使用する座椅子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、集会場や宴会場等には、座り面と背もたれ部を有する座椅子が準備されており、集会などへの参加者は、同座椅子の座り面上に正座していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記の如く、参加者が座椅子の座り面上に正座状に着座した場合に、上半身の体重が膝及び折り曲げた足先にかかり、膝の痛みや足先のしびれが生じて特に身体の太った人や、老人又は足部を傷めている人は長時間の正座が困難であった。

【０００４】また、正座状態を長時間続けると膝関節を傷めることがあり、しかも、膝並びに足先の痛みやしびれをやわらげるために横座りをするという生活習慣をつづけていると、姿勢が悪くなり、膝関節及び腰部の脊椎骨の変形をきたし、仙腸関節のずれや、背骨全体のねじれ変形をきたしていた。

【０００５】これにより、先ず整形外科的障害を起し、次いで変形した背骨の中の人体の中枢神経である脊椎神経に負担がかかり、次第に末梢神経まで障害をきたしながらあらゆる内科的病気の大きな原因をつくることになっていた。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、座り面と背もたれ部を有する座椅子において、同背もたれ部側に、着座者の臀部を載置する敷具を突出自在で、かつ、収納自在に設けた座椅子を提供せんとするものである。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図面に基づき具体的に説明すると、図１及び図２において、１は、座り面２と背もたれ部３を有する座椅子であって、同背もたれ部３には、着座者Ａの臀部Ｂを支持する敷具４を突出自在で、かつ、収納自在に設けている。５は背もたれ部３の略中央部に設ける凹部で、同凹部５内に敷具４を格納可能としている。６は敷具４の基部を背もたれ部３に枢着する枢着ピン、７は同敷具４が突出状態のときに同敷具４を支持する脚部で、同敷具４の両側に出没自在に格納されている。

【０００８】８は、脚部７を枢着する枢着ピン、９は敷具４の両側裏面4-2 に形成する切欠状段部であって、同切欠状段部９に脚部７を格納可能としている。

【０００９】 10は、座り面２に対して背もたれ部３を連結する取付ピンであって、同背もたれ部３は座り面２側に折りたたみ可能としている。11は背もたれ部３の背面に設ける塞ぎ板で、上記凹部５を背面より塞いでいる。

【００１０】また、12は背もたれ部３側の倒れを止める固定具で、長孔13を設けている。14 は基部取付ピン、15は長孔13に嵌まる摺動ピンである。

【００１１】本考案の実施例は上記のように構成されており、したがって、上記座椅子１に年寄りや、足部を傷めた人が着座する場合は、背もたれ部３の凹部５内に格納された敷具４を突出させて適宜高さの位置で水平状態とすると共に、同敷具４の両側に設ける脚部７を座り面２上に立脚した状態とする。そして、同敷具４の上面 4-1 に着座者の臀部Ｂを載せながら膝Ｃを折り曲げ状にして正座する。

【００１２】したがって、座椅子１に着座する着座者Ａは足先Ｄを臀部Ｂの下側に形成する空間に位置させて楽な状態で正座ができるものである。

【００１３】また、図４は、敷具付座椅子の他の実施例を示すものであって、座椅子1Aの背もたれ部3Aに、着座者Ａの臀部Ｂを支持するサドル状の敷具4Aが突出自在で、かつ、収納自在に設けられている。7Aは同敷具4Aが突出状態のときに同敷具4Aを支持する脚部で、同敷具4Aの両側に設ける切欠状段部9A内に出没自在に格納されている。

【００１４】したがって、上記構成において、座椅子1Aに年寄りや、足部を傷めた人が着座する場合は、背もたれ部3Aよりサドル状の敷具4Aを突出させると同時に敷具4Aの下側に向けて脚部7Aを立設させる。そして、同サドル状の敷具4Aに着座者の臀部Ｂを載せながら膝Ｃを折り曲げ状にして正座したり、あぐら状に足を組んで楽な姿勢で着席できるものである。

【００１５】以上の如く上記実施例によれば、座り面２と背もたれ部３を有する座椅子において、背もたれ部３側に、着座者の臀部を載置する敷具４を突出自在で、かつ、収納自在に設けたものであるから、身体が太った人や足部を傷めている人であっても、座椅子上に容易に正座することができると共に、正しい姿勢を保つことができるものである。

【００１６】また、若い人や健康な人が長時間に亘って正座した場合であっても膝や足先を傷めることがなく、しかも、座椅子の背もたれ部３側に敷具を一体的に設けるものであるから、特に老人なとが外出時に敷具を持ち歩く必要がないものである。

【００１７】また、図５は敷具付座布団を示すものである。図中30は、座り面31に凸状の敷具32を有する座布団であって、同敷具32の両側には、身体の弱った着座者の両脇下を支える脇支え具33が高く突設されている。34は当て具である。

【００１８】また、35は、敷具32の後部に高く突設して着座者の後頭部を保持する頭部支え具で、上端に当て具36を設けている。

【００１９】そして、上記の敷具付座布団30上に身体の弱った人を着座させる場合は、着座者の両脇下を脇支え具33,33 により支えながら、頭部を頭部支え具35に支えて正座状態に着座させることができる。

【００２０】したがって、身体の弱った人であっても、疲労することなく楽な状態で着座が可能であって、長時間に亘って正座できるものである。

【００２１】

【考案の効果】

本考案によれば、座り面と背もたれ部を有する座椅子において、背もたれ部側に、着座者の臀部を載置する敷具を突出自在で、かつ、収納自在に設けたものであるから、身体が太った人や足部を傷めている人であっても、座椅子上に容易に正座することができると共に、正しい姿勢を保つことができるものである。

【００２２】また、若い人や健康な人が長時間に亘って正座した場合であっても膝や足先を傷めることがなく、しかも、座椅子の背もたれ部側に敷具を一体的に設けるものであるから、特に老人なとが外出時に敷具を持ち歩く必要がないものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る座椅子の側面図。

【図２】同平面図。

【図３】敷具の正面断面図。

【図４】座椅子の他の実施例を示す平面図。

【図５】敷具付座布団の斜視図。

【符号の説明】

１座椅子２座り面３背もたれ部４敷具

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】座り面(2) と背もたれ部(3) を有する座
椅子において、同背もたれ部(3) 側に、着座者の臀部を載置する敷具
(4) を突出自在で、かつ、収納自在に設けてなる座椅
子。