JPH0682580A - 検出器用防塵フード装置 - Google Patents
検出器用防塵フード装置Info
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- JPH0682580A JPH0682580A JP23551392A JP23551392A JPH0682580A JP H0682580 A JPH0682580 A JP H0682580A JP 23551392 A JP23551392 A JP 23551392A JP 23551392 A JP23551392 A JP 23551392A JP H0682580 A JPH0682580 A JP H0682580A
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- air
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Abstract
(57)【要約】
【目的】粉塵や水蒸気等が存在する悪環境下での光学的
検出器の検出精度を向上させるとともに、フード装置の
メンテナンス性を向上させる。 【構成】光学的検出器の前方に取り付けられ、その検出
器を粉塵や水蒸気等から保護する検出器用防塵フード装
置であって、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸を有し、
Z軸方向を光の通過方向とし、Z軸方向の一方側に、開
口する第1の検出窓2を形成し、Z軸方向の他方側に、
第2の検出窓3を形成し、この第2の検出窓3に対向し
て、Z軸の軸線上に前記検出器を配設し、Z軸を挟んで
その両側に、X軸方向に延びかつZ軸の前記一方側に傾
斜したフィン4,4…を形成し、X軸方向の少なくとも
一方側を開放状態とし、X軸方向の他方側から前記一方
側に向かってパージ用エアを吹き込むエアノズル5,5
…を設けた。
検出器の検出精度を向上させるとともに、フード装置の
メンテナンス性を向上させる。 【構成】光学的検出器の前方に取り付けられ、その検出
器を粉塵や水蒸気等から保護する検出器用防塵フード装
置であって、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸を有し、
Z軸方向を光の通過方向とし、Z軸方向の一方側に、開
口する第1の検出窓2を形成し、Z軸方向の他方側に、
第2の検出窓3を形成し、この第2の検出窓3に対向し
て、Z軸の軸線上に前記検出器を配設し、Z軸を挟んで
その両側に、X軸方向に延びかつZ軸の前記一方側に傾
斜したフィン4,4…を形成し、X軸方向の少なくとも
一方側を開放状態とし、X軸方向の他方側から前記一方
側に向かってパージ用エアを吹き込むエアノズル5,5
…を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的検出器を粉塵や
水蒸気等から保護するための検出器用防塵フード装置に
関する。
水蒸気等から保護するための検出器用防塵フード装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】高温鋼材の搬送ライン・水冷後の鋼材や
部品の搬送ラインなど、粉塵や水蒸気等が発生する悪環
境下に設置される光学的検出器(たとえば位置検出用光
電検出器や輻射温度計カメラ等(には、その前方にレン
ズ、ミラー、ガラス等を保護するためのフード装置を取
り付けるのが一般的である。
部品の搬送ラインなど、粉塵や水蒸気等が発生する悪環
境下に設置される光学的検出器(たとえば位置検出用光
電検出器や輻射温度計カメラ等(には、その前方にレン
ズ、ミラー、ガラス等を保護するためのフード装置を取
り付けるのが一般的である。
【0003】一方、フードの方式としては、フード装置
内部にエアおよびN2 ガス等を吹き込むパージ方式、フ
ード装置先端部からエアを噴出させてフード装置前面に
エアカーテンを生成するエアカーテン生成方式、フード
装置内部の形状によって防塵するエアレスフード方式
(特公昭57-7364 号公報)等が知られている。
内部にエアおよびN2 ガス等を吹き込むパージ方式、フ
ード装置先端部からエアを噴出させてフード装置前面に
エアカーテンを生成するエアカーテン生成方式、フード
装置内部の形状によって防塵するエアレスフード方式
(特公昭57-7364 号公報)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
従来技術には次のような欠点がある。すなわち、パージ
方式ならびにエアカーテン生成方式においては、エアの
巻き込みによって、汚れ、水分、油分等が検出器前面
(保護ガラス、レンズ、ミラーを含む)に付着し、検出
不能となることが多い。また、温度差によるフード装置
内部での対流等により、長期使用においては、定期的な
メンテナンスが欠かせない。さらに、フード装置におけ
る開口部が検出器方向の面と対象物方向の面のみにしか
形成されていないため、長期使用した際の内部の汚れを
取り除く作業が困難で、メンテナンス性に欠ける。
従来技術には次のような欠点がある。すなわち、パージ
方式ならびにエアカーテン生成方式においては、エアの
巻き込みによって、汚れ、水分、油分等が検出器前面
(保護ガラス、レンズ、ミラーを含む)に付着し、検出
不能となることが多い。また、温度差によるフード装置
内部での対流等により、長期使用においては、定期的な
メンテナンスが欠かせない。さらに、フード装置におけ
る開口部が検出器方向の面と対象物方向の面のみにしか
形成されていないため、長期使用した際の内部の汚れを
取り除く作業が困難で、メンテナンス性に欠ける。
【0005】一方、エアレスフード方式においては、動
力源不要のためコスト的には優位であるものの、内部形
状によって性能にばらつきが多く、また対象物が上方に
存在する場合には、落下してくる水滴や水分を含んだ粉
塵・スケール等は重量が大きいために、その能力が激減
する。また、設置雰囲気がダスト流通過域の場合すなわ
ち雰囲気に流れが生じている場合には、その効果が全く
発揮されない。
力源不要のためコスト的には優位であるものの、内部形
状によって性能にばらつきが多く、また対象物が上方に
存在する場合には、落下してくる水滴や水分を含んだ粉
塵・スケール等は重量が大きいために、その能力が激減
する。また、設置雰囲気がダスト流通過域の場合すなわ
ち雰囲気に流れが生じている場合には、その効果が全く
発揮されない。
【0006】したがって、本発明の課題は、光学的検出
器に対する悪環境の影響を低減するとともに、フード装
置のメンテナンス性を向上させることにある。
器に対する悪環境の影響を低減するとともに、フード装
置のメンテナンス性を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来技術における技術的
思想が、フード装置内部への粉塵や水蒸気等の侵入を防
止することを目的としているのに対し、本発明では、フ
ード装置内部に侵入したものを検出器に到達するまでに
排除することを技術的思想の基礎とした。
思想が、フード装置内部への粉塵や水蒸気等の侵入を防
止することを目的としているのに対し、本発明では、フ
ード装置内部に侵入したものを検出器に到達するまでに
排除することを技術的思想の基礎とした。
【0008】すなわち、本発明は、光学的検出器の前方
に取り付けられ、その検出器を粉塵や水蒸気等から保護
する検出器用防塵フード装置であって、互いに直交する
X軸、Y軸、Z軸を有し、Z軸方向を光の通過方向と
し、Z軸方向の一方側に、開口する第1の検出窓を形成
し、Z軸方向の他方側に、第2の検出窓を形成し、この
第2の検出窓に対向して、Z軸の軸線上に前記検出器を
配設し、Z軸を挟んでその両側に、X軸方向に延びかつ
Z軸の前記一方側に傾斜した羽根部材を形成し、X軸方
向の少なくとも一方側を開放状態とし、X軸方向の他方
側から前記一方側に向かってパージ用エアを吹き込む吹
込手段を設けたことを特徴とするものである。また、X
軸方向の他方側は、パージ用エアを吹き込む吹込開口を
除いて閉塞状態とすることができる。
に取り付けられ、その検出器を粉塵や水蒸気等から保護
する検出器用防塵フード装置であって、互いに直交する
X軸、Y軸、Z軸を有し、Z軸方向を光の通過方向と
し、Z軸方向の一方側に、開口する第1の検出窓を形成
し、Z軸方向の他方側に、第2の検出窓を形成し、この
第2の検出窓に対向して、Z軸の軸線上に前記検出器を
配設し、Z軸を挟んでその両側に、X軸方向に延びかつ
Z軸の前記一方側に傾斜した羽根部材を形成し、X軸方
向の少なくとも一方側を開放状態とし、X軸方向の他方
側から前記一方側に向かってパージ用エアを吹き込む吹
込手段を設けたことを特徴とするものである。また、X
軸方向の他方側は、パージ用エアを吹き込む吹込開口を
除いて閉塞状態とすることができる。
【0009】
【作用】本発明によれば、前記第1の検出窓2からZ線
に対して斜めに侵入する粉塵や水滴は、羽根部材4に遮
られて、光学的検出器には到らない。しかし、第1の検
出窓2からZ線に沿ってほぼ平行に侵入してくる粉塵や
水滴は、光学的検出器に向かうが、これはパージ用エア
をX軸方向に吹き込むことで、粉塵や水滴等を吹き飛ば
すことが可能となるので、光学的検出器に対する悪環境
がなくなる。また、羽根部材4表面の塵埃なども吹き飛
ばされ、その堆積が防止される。したがって、ほぼメン
テナンスフリーとなり、たとえメンテナンスが必要であ
るとしても、フード構造が簡素であり、かつフードの少
なくとも一方は開口しているので、フード内部のメンテ
ナンスが容易となる。
に対して斜めに侵入する粉塵や水滴は、羽根部材4に遮
られて、光学的検出器には到らない。しかし、第1の検
出窓2からZ線に沿ってほぼ平行に侵入してくる粉塵や
水滴は、光学的検出器に向かうが、これはパージ用エア
をX軸方向に吹き込むことで、粉塵や水滴等を吹き飛ば
すことが可能となるので、光学的検出器に対する悪環境
がなくなる。また、羽根部材4表面の塵埃なども吹き飛
ばされ、その堆積が防止される。したがって、ほぼメン
テナンスフリーとなり、たとえメンテナンスが必要であ
るとしても、フード構造が簡素であり、かつフードの少
なくとも一方は開口しているので、フード内部のメンテ
ナンスが容易となる。
【0010】また、本発明の一つの態様として、エア吹
込みをノズルによって行う場合、そのノズルからエアが
噴出するとき、周囲のエアを巻き込むことにより、流れ
のエア量が吹込量より増加する。ことにより、粉塵など
の吹き飛ばし効果が高まるが、設置場所の雰囲気や状況
により、逆にエアの巻き込みが逆効果となることがあ
る。この場合には、パージ用エア吹き込む吹出し開口を
除いて閉塞させることにより、周囲からのエアの巻き込
みを防止できる。
込みをノズルによって行う場合、そのノズルからエアが
噴出するとき、周囲のエアを巻き込むことにより、流れ
のエア量が吹込量より増加する。ことにより、粉塵など
の吹き飛ばし効果が高まるが、設置場所の雰囲気や状況
により、逆にエアの巻き込みが逆効果となることがあ
る。この場合には、パージ用エア吹き込む吹出し開口を
除いて閉塞させることにより、周囲からのエアの巻き込
みを防止できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例によりさら
に具体的に説明する。図1は本発明に係る検出器用防塵
フード装置を示す斜視図、図2はその側面図で、1は箱
状のフード本体である。フード本体1はほぼ直方体をな
し、互いに直交するX軸、Y軸,Z軸を規定し、そのZ
軸方向を光の通過方向としたとき、X軸方向の両端は開
口した角筒状をなしている。
に具体的に説明する。図1は本発明に係る検出器用防塵
フード装置を示す斜視図、図2はその側面図で、1は箱
状のフード本体である。フード本体1はほぼ直方体をな
し、互いに直交するX軸、Y軸,Z軸を規定し、そのZ
軸方向を光の通過方向としたとき、X軸方向の両端は開
口した角筒状をなしている。
【0012】さらに、Z軸方向の一方側(図面では上方
側)に、開口する第1の検出窓2が形成され、Z軸方向
の他方側(下方側)に、第2の検出窓3が形成されてい
る。
側)に、開口する第1の検出窓2が形成され、Z軸方向
の他方側(下方側)に、第2の検出窓3が形成されてい
る。
【0013】この第2の検出窓3に対向して、Z軸の軸
線上に光学的検出器10が、具体的には少なくともその
光学的検出器10の光入射中心軸が一致するように配設
されている。
線上に光学的検出器10が、具体的には少なくともその
光学的検出器10の光入射中心軸が一致するように配設
されている。
【0014】さらに、X軸方向に延びる板状のフィン
4、4…が、フード本体1の両側壁からZ軸に向かっ
て、上方にたとえば45度の角度で傾斜して3段に渡っ
て形成されている。フード本体1のX軸方向の両端は開
口しており、X軸方向の一方側から他方側に向かってパ
ージ用エアを吹き込むエアノズル5、5…が設けられて
いる。6はエアヘッダーで、各エアノズル5、5…に対
してエアを均等に供給するためのもので、外部のエア
源、たとえばコンプレッサーに連通している。
4、4…が、フード本体1の両側壁からZ軸に向かっ
て、上方にたとえば45度の角度で傾斜して3段に渡っ
て形成されている。フード本体1のX軸方向の両端は開
口しており、X軸方向の一方側から他方側に向かってパ
ージ用エアを吹き込むエアノズル5、5…が設けられて
いる。6はエアヘッダーで、各エアノズル5、5…に対
してエアを均等に供給するためのもので、外部のエア
源、たとえばコンプレッサーに連通している。
【0015】かかる装置においては、図3の角度θ範囲
で示す方向から侵入してくる粉塵や水滴以外は、フィン
4、4…に遮られてその上面に溜まり、あるいは各エア
ノズル5、5…からのエア流によって他方の開口から吹
き飛ばされ、もって検出器10まで到達することはな
い。
で示す方向から侵入してくる粉塵や水滴以外は、フィン
4、4…に遮られてその上面に溜まり、あるいは各エア
ノズル5、5…からのエア流によって他方の開口から吹
き飛ばされ、もって検出器10まで到達することはな
い。
【0016】また、エアノズル5、5…は、エアヘッダ
ー6から供給されたエアのみならず、その周囲のエアを
も巻き込みながら吹き出すため、多量のエアがフード本
体1内部をX軸方向に通過することとなる。その結果、
図3の角度θ範囲で示す方向から侵入してくる粉塵や水
滴などが、フード本体1内に進入したとしても、エアノ
ズル5、5…からの多量のエア流に乗って他方の開口か
ら外部に排除される。
ー6から供給されたエアのみならず、その周囲のエアを
も巻き込みながら吹き出すため、多量のエアがフード本
体1内部をX軸方向に通過することとなる。その結果、
図3の角度θ範囲で示す方向から侵入してくる粉塵や水
滴などが、フード本体1内に進入したとしても、エアノ
ズル5、5…からの多量のエア流に乗って他方の開口か
ら外部に排除される。
【0017】一方、エア吹込みをノズルによって行う場
合、そのノズルからエアが噴出するとき、周囲のエアを
巻き込むことにより、流れのエア量が吹込量より増加す
る。ことにより、粉塵などの吹き飛ばし効果が高まる
が、設置場所の雰囲気や状況により、逆にエアの巻き込
みが逆効果となることがある。たとえば、吹き出し側か
ら周囲の水滴を巻き込み、フード本体1内のエア流れを
乱流化させ、光学的検出器10の前面を汚染させて、そ
の検出精度を低下させる原因となる。この場合には、パ
ージ用エアを吹き込む吹出し開口を除いて閉塞させるこ
とにより、周囲からのエアの巻き込みを防止できる。
合、そのノズルからエアが噴出するとき、周囲のエアを
巻き込むことにより、流れのエア量が吹込量より増加す
る。ことにより、粉塵などの吹き飛ばし効果が高まる
が、設置場所の雰囲気や状況により、逆にエアの巻き込
みが逆効果となることがある。たとえば、吹き出し側か
ら周囲の水滴を巻き込み、フード本体1内のエア流れを
乱流化させ、光学的検出器10の前面を汚染させて、そ
の検出精度を低下させる原因となる。この場合には、パ
ージ用エアを吹き込む吹出し開口を除いて閉塞させるこ
とにより、周囲からのエアの巻き込みを防止できる。
【0018】なお、本実施例において、フィン4、4…
の傾斜角αは45度とされているが、必ずしも限定され
るものではなく、基本的には任意である。また、互いに
対向するフィン4、4…とフィン4、4…との間隔G
は、検出窓2の開口巾Wと等しくするか、図2に示すよ
うに、僅かに狭くするのが望ましい。フィン4の段数お
よびエアノズル5、5…の個数については、基本的には
任意であるが、フード本体1のサイズの応じて適宜選択
することができる。他方、エアヘッダー6は、図1およ
び図4に示す例において、フード本体1のサイドに取り
付けてあるが、周囲のエアの巻き込みを図る例におい
て、図5に示すように、吹込側開口側の中央部に取り付
けてもよい。また、エアヘッダー6は、現場の状況に応
じてエアヘッダー6を取り除き、各々のエアノズル5、
5…に直接エアを供給することも可能である。
の傾斜角αは45度とされているが、必ずしも限定され
るものではなく、基本的には任意である。また、互いに
対向するフィン4、4…とフィン4、4…との間隔G
は、検出窓2の開口巾Wと等しくするか、図2に示すよ
うに、僅かに狭くするのが望ましい。フィン4の段数お
よびエアノズル5、5…の個数については、基本的には
任意であるが、フード本体1のサイズの応じて適宜選択
することができる。他方、エアヘッダー6は、図1およ
び図4に示す例において、フード本体1のサイドに取り
付けてあるが、周囲のエアの巻き込みを図る例におい
て、図5に示すように、吹込側開口側の中央部に取り付
けてもよい。また、エアヘッダー6は、現場の状況に応
じてエアヘッダー6を取り除き、各々のエアノズル5、
5…に直接エアを供給することも可能である。
【0019】なお、検出窓2および3の周囲には、フー
ド本体1の上壁上面に落下した粉塵等の内部への侵入を
防止するために、またフード本体1の下壁上面に落下し
た粉塵等の検出器10側への落下を防止するために、各
上面より高くした段部材7を設けるのが望ましい。ま
た、本発明に使用する各部材としては、周囲の環境から
してステンレス等の耐食性に優れたものが好ましい。
ド本体1の上壁上面に落下した粉塵等の内部への侵入を
防止するために、またフード本体1の下壁上面に落下し
た粉塵等の検出器10側への落下を防止するために、各
上面より高くした段部材7を設けるのが望ましい。ま
た、本発明に使用する各部材としては、周囲の環境から
してステンレス等の耐食性に優れたものが好ましい。
【0020】さらに、上記の例においては、パージ用エ
アを吹き込む吹込手段として、ノズルを用いたが、図6
に示すように、スリット8などでもよい。
アを吹き込む吹込手段として、ノズルを用いたが、図6
に示すように、スリット8などでもよい。
【0021】本発明は、たとえば熱間電縫管製造ライン
においてV字角または溶接点の監視を行う場合に有効に
適用できる。すなわち、図7〜図9に示すように、母材
20を誘導加熱コイル21により加熱してその側縁同士
を圧接するとともに、スクイズロール22により円筒状
の連続成形する態様において、たとえば図8の範囲Zを
睨んでその下方に光学的検出器10を配設する。この光
学的検出器10は、フード1を通った光をミラー10A
で反射させ、レンズ10B、プリズム10Cを通った光
をCCDカメラ10Dにより検出するものである。
においてV字角または溶接点の監視を行う場合に有効に
適用できる。すなわち、図7〜図9に示すように、母材
20を誘導加熱コイル21により加熱してその側縁同士
を圧接するとともに、スクイズロール22により円筒状
の連続成形する態様において、たとえば図8の範囲Zを
睨んでその下方に光学的検出器10を配設する。この光
学的検出器10は、フード1を通った光をミラー10A
で反射させ、レンズ10B、プリズム10Cを通った光
をCCDカメラ10Dにより検出するものである。
【0022】以下、本発明の効果を実施例により明らか
にする。 (実施例1)従来の問題点との比較の下では有効である
図10に示すフード装置(比較装置)と、図1〜図4に
示す本発明のフード装置との比較を行った。図10に示
す例は、対向するフード壁30の内面から突出して傾斜
フィン31を多段に設け、フード壁30の吐出口30a
からを通ってフィン31の上面に沿ってエアAを吹き出
すようにしたものである。これらのフード装置を鋼板の
表面疵検査個所において、鋼板の下面を睨んで鋼板の下
方に配置し、画像監視および画像処理を行い、サンプル
疵の検出率を調査した。なお、サンプルとしては下記の
ものを用意した。 サンプル1:200mm ×200mm 四方に1.0mm ×1.0mmの掻
き疵1個 サンプル2:200mm ×200mm 四方に1.5mm × 1.5mmの掻
き疵1個 サンプル3:200mm ×200mm 四方に2.0mm × 2.0mmの掻
き疵1個 その結果を表1に示す。
にする。 (実施例1)従来の問題点との比較の下では有効である
図10に示すフード装置(比較装置)と、図1〜図4に
示す本発明のフード装置との比較を行った。図10に示
す例は、対向するフード壁30の内面から突出して傾斜
フィン31を多段に設け、フード壁30の吐出口30a
からを通ってフィン31の上面に沿ってエアAを吹き出
すようにしたものである。これらのフード装置を鋼板の
表面疵検査個所において、鋼板の下面を睨んで鋼板の下
方に配置し、画像監視および画像処理を行い、サンプル
疵の検出率を調査した。なお、サンプルとしては下記の
ものを用意した。 サンプル1:200mm ×200mm 四方に1.0mm ×1.0mmの掻
き疵1個 サンプル2:200mm ×200mm 四方に1.5mm × 1.5mmの掻
き疵1個 サンプル3:200mm ×200mm 四方に2.0mm × 2.0mmの掻
き疵1個 その結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】その結果、表1から明らかなように、本発
明装置においては、サンプル疵のサイズに関係なく安定
した検出精度が得られたが、比較装置では、サンプル疵
の小さいものほど、検出率が低下した。この原因は、フ
ードの中心部を通る水滴に落下であると判明した。
明装置においては、サンプル疵のサイズに関係なく安定
した検出精度が得られたが、比較装置では、サンプル疵
の小さいものほど、検出率が低下した。この原因は、フ
ードの中心部を通る水滴に落下であると判明した。
【0025】(実施例2)図7〜図9に示すように熱管
電縫管の溶接部を下方より監視するようにカメラを設置
し、そのカメラに従来のエアカーテン生成方式のフード
と、本発明のヤード装置とをそれぞれ取付け、検出器の
前面の耐熱ガラス面のメンテナンス回数、溶接点の検出
確率およびその位置測定精度を調査した。その結果を表
2に示す。
電縫管の溶接部を下方より監視するようにカメラを設置
し、そのカメラに従来のエアカーテン生成方式のフード
と、本発明のヤード装置とをそれぞれ取付け、検出器の
前面の耐熱ガラス面のメンテナンス回数、溶接点の検出
確率およびその位置測定精度を調査した。その結果を表
2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】その結果、表2から明らかなように、本発
明装置では、メンテンナンス性および溶接点の監視性能
が著しく向上した。
明装置では、メンテンナンス性および溶接点の監視性能
が著しく向上した。
【0028】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、粉塵や水
蒸気等が存在する悪環境下での光学的検出器の検出精度
を大幅に向上させることができるとともに、フード装置
をメンテナンスフリーの状態にすることが可能となる。
蒸気等が存在する悪環境下での光学的検出器の検出精度
を大幅に向上させることができるとともに、フード装置
をメンテナンスフリーの状態にすることが可能となる。
【図1】本発明に係る検出器用防塵フード装置を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】その横断面図である。
【図3】フィンの作用説明図である。
【図4】エアヘッダーの取付例を示す平面図である。
【図5】エアヘッダーの他の取付例を示す平面図であ
る。
る。
【図6】エア吹込手段の他の例を示す斜視図である。
【図7】熱間電縫管の溶接点監視態様の正面図である。
【図8】その底面図である。
【図9】その横断面図である。
【図10】比較フード装置の概要横断面図である。
1…フード本体、2…第1の検出窓、3…第2の検出
窓、4…フィン、5…エアノズル、6…エアヘッダー
窓、4…フィン、5…エアノズル、6…エアヘッダー
Claims (2)
- 【請求項1】光学的検出器の前方に取り付けられ、その
検出器を粉塵や水蒸気等から保護する検出器用防塵フー
ド装置であって、 互いに直交するX軸、Y軸、Z軸を有し、Z軸方向を光
の通過方向とし、Z軸方向の一方側に、開口する第1の
検出窓を形成し、Z軸方向の他方側に、第2の検出窓を
形成し、この第2の検出窓に対向して、Z軸の軸線上に
前記検出器を配設し、 Z軸を挟んでその両側に、X軸方向に延びかつZ軸の前
記一方側に傾斜した羽根部材を形成し、X軸方向の少な
くとも一方側を開放状態とし、X軸方向の他方側から前
記一方側に向かってパージ用エアを吹き込む吹込手段を
設けたことを特徴とする検出器用防塵フード装置。 - 【請求項2】請求項1記載の検出器用防塵フード装置に
おいて、X軸方向の他方側は、パージ用エアを吹き込む
吹込開口を除いて閉塞状態としたことを特徴とする検出
器用防塵フード装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23551392A JP2669275B2 (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 検出器用防塵フード装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23551392A JP2669275B2 (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 検出器用防塵フード装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682580A true JPH0682580A (ja) | 1994-03-22 |
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- 1992-09-03 JP JP23551392A patent/JP2669275B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2010277140A (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-09 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 光電式煙検知器 |
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