JPH0682364A - 複層材料の接合強度測定方法 - Google Patents
複層材料の接合強度測定方法Info
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- JPH0682364A JPH0682364A JP25542892A JP25542892A JPH0682364A JP H0682364 A JPH0682364 A JP H0682364A JP 25542892 A JP25542892 A JP 25542892A JP 25542892 A JP25542892 A JP 25542892A JP H0682364 A JPH0682364 A JP H0682364A
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- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複層材料の接合強度測定方法の提供。
【構成】 一側面から接合界面までの切込み12,1
4,18,19と他側面から接合界面までの切込み1
3,15,16,17とをそれぞれ形成し、付与すべき
引張力の中心線Zと直交する直線Xの両側が対称をなす
ように、所定面積を有する所定幅の接合部20,21,
22,23を残した複層材料からなる試験片1を用い、
ほぼ均等な荷重が作用するように接合部20,21,2
2,23に引張力を付与し、所定面積の接合部20,2
1,22,23を破断させる。 【効果】 接合強度を定量的に測定することができる。
試験片が加熱されないので、接合界面に熱影響を生ずる
ことがない。その結果、試験片本来の接合強度を確実に
測定することができる。
4,18,19と他側面から接合界面までの切込み1
3,15,16,17とをそれぞれ形成し、付与すべき
引張力の中心線Zと直交する直線Xの両側が対称をなす
ように、所定面積を有する所定幅の接合部20,21,
22,23を残した複層材料からなる試験片1を用い、
ほぼ均等な荷重が作用するように接合部20,21,2
2,23に引張力を付与し、所定面積の接合部20,2
1,22,23を破断させる。 【効果】 接合強度を定量的に測定することができる。
試験片が加熱されないので、接合界面に熱影響を生ずる
ことがない。その結果、試験片本来の接合強度を確実に
測定することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも2層からな
る複層材料の接合強度測定方法に関し、特に軸受材料に
おいて、鋼製の裏金上に施されるアルミニウム合金や銅
鉛合金等の層間の接合強度を測定する方法に関するもの
である。
る複層材料の接合強度測定方法に関し、特に軸受材料に
おいて、鋼製の裏金上に施されるアルミニウム合金や銅
鉛合金等の層間の接合強度を測定する方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来の複層材料の接合強度
測定方法としては、一般的にチーゼルテスト、折曲げテ
スト、熱処理膨れテスト等が知られているが、これらは
いずれも官能試験であるため、測定結果に個人差を生じ
易く、かつ、数値化されないため、接合強度を明確に把
握することができないという技術的課題があつた。
測定方法としては、一般的にチーゼルテスト、折曲げテ
スト、熱処理膨れテスト等が知られているが、これらは
いずれも官能試験であるため、測定結果に個人差を生じ
易く、かつ、数値化されないため、接合強度を明確に把
握することができないという技術的課題があつた。
【0003】また、特開昭58−180931号公報に
複層材料の接着強さ測定方法が開示されている。この複
層材料の接合強さ測定方法は、複層材料に鋳型を組み、
ろう材を鋳込み、把持部となる鋳造構造体を形成する方
法である。しかして、構造が複雑であると共に、複層材
料の中にSn等の低融点金属を含む場合、ろう材の熱に
よつて接合界面に影響を及ぼすため、測定精度に劣ると
いう技術的課題がある。
複層材料の接着強さ測定方法が開示されている。この複
層材料の接合強さ測定方法は、複層材料に鋳型を組み、
ろう材を鋳込み、把持部となる鋳造構造体を形成する方
法である。しかして、構造が複雑であると共に、複層材
料の中にSn等の低融点金属を含む場合、ろう材の熱に
よつて接合界面に影響を及ぼすため、測定精度に劣ると
いう技術的課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、一側面から接合界面までの切込みと他側面から接合
界面までの切込みとをそれぞれ形成し、付与すべき引張
力の中心線と直交する直線の両側が対称をなすように、
所定面積を有する所定幅の接合部を残した複層材料から
なる試験片を用い、ほぼ均等な荷重が作用するように該
接合部に引張力を付与し、所定面積の該接合部を破断さ
せることを特徴とする複層材料の接合強度測定方法であ
る。そして、試験片は、鋼製の裏金層を有する平軸受材
料とすることができる。
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、一側面から接合界面までの切込みと他側面から接合
界面までの切込みとをそれぞれ形成し、付与すべき引張
力の中心線と直交する直線の両側が対称をなすように、
所定面積を有する所定幅の接合部を残した複層材料から
なる試験片を用い、ほぼ均等な荷重が作用するように該
接合部に引張力を付与し、所定面積の該接合部を破断さ
せることを特徴とする複層材料の接合強度測定方法であ
る。そして、試験片は、鋼製の裏金層を有する平軸受材
料とすることができる。
【0005】
【作用】しかして、この発明によれば、複層材料に表裏
両面からの所定の切込みを形成し、引張力の中心線と直
交する直線の両側が対称をなすように、接合界面に所定
面積の接合部を残すだけの簡単な構造の複層材料からな
る試験片を使用して、この接合部にほぼ均等な荷重が作
用するように、例えば万能の引張試験機によつて接合部
に引張力を付与し、所定面積の接合部をほぼ均等な荷重
を作用させて破断させる。これにより、その荷重と接合
部の面積とを知つて、2層以上の複層材料の所定の接合
箇所の接合強度を簡単に測定することができる。また、
鋼製の裏金層を有する各種平軸受材料を試験片として、
この複層材料の接合強度を測定することができる。
両面からの所定の切込みを形成し、引張力の中心線と直
交する直線の両側が対称をなすように、接合界面に所定
面積の接合部を残すだけの簡単な構造の複層材料からな
る試験片を使用して、この接合部にほぼ均等な荷重が作
用するように、例えば万能の引張試験機によつて接合部
に引張力を付与し、所定面積の接合部をほぼ均等な荷重
を作用させて破断させる。これにより、その荷重と接合
部の面積とを知つて、2層以上の複層材料の所定の接合
箇所の接合強度を簡単に測定することができる。また、
鋼製の裏金層を有する各種平軸受材料を試験片として、
この複層材料の接合強度を測定することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図6は、本発明の第1実施例を示
す。図中において符号1は複層材料からなる試験片であ
り、平板状をなす平軸受材料である。すなわち、試験片
1は、図3に示すように鋼製(低炭素鋼製)の裏金層3
と、少なくともSn(錫)を含有するアルミニウム合金
層4との間に、アルミニウム中間層2を接合してなる。
そして、裏金層3の厚さは1.2mm、アルミニウム合
金層4の厚さは0.3mmである。
て説明する。図1〜図6は、本発明の第1実施例を示
す。図中において符号1は複層材料からなる試験片であ
り、平板状をなす平軸受材料である。すなわち、試験片
1は、図3に示すように鋼製(低炭素鋼製)の裏金層3
と、少なくともSn(錫)を含有するアルミニウム合金
層4との間に、アルミニウム中間層2を接合してなる。
そして、裏金層3の厚さは1.2mm、アルミニウム合
金層4の厚さは0.3mmである。
【0007】図1は、アルミニウム中間層2の厚さを3
0μmとして、アルミニウム中間層2と裏金層3との間
の静的な界面接合強度を求める場合であり、裏金層3の
全長に亘つて直線状の第1切込み12を一対形成すると
共に、アルミニウム合金層4及びアルミニウム中間層2
の全長に亘つて直線状の第2切込み13を一対形成す
る。また、図2は、アルミニウム中間層2の厚さを同じ
にして、アルミニウム中間層2とアルミニウム合金層4
との間の静的な界面接合強度を求める場合であり、裏金
層3及びアルミニウム中間層2の全長に亘つて直線状の
第3切込み14を一対形成すると共に、アルミニウム合
金層4の全長に亘つて直線状の第4切込み15を一対形
成する。
0μmとして、アルミニウム中間層2と裏金層3との間
の静的な界面接合強度を求める場合であり、裏金層3の
全長に亘つて直線状の第1切込み12を一対形成すると
共に、アルミニウム合金層4及びアルミニウム中間層2
の全長に亘つて直線状の第2切込み13を一対形成す
る。また、図2は、アルミニウム中間層2の厚さを同じ
にして、アルミニウム中間層2とアルミニウム合金層4
との間の静的な界面接合強度を求める場合であり、裏金
層3及びアルミニウム中間層2の全長に亘つて直線状の
第3切込み14を一対形成すると共に、アルミニウム合
金層4の全長に亘つて直線状の第4切込み15を一対形
成する。
【0008】各切込み12,13,14,15の具体的
な入れ方は、先ず、試験片1の一側面つまり各裏金層3
の表面から、図1,図4はアルミニウム中間層2の直前
まで、また、図2,図5はアルミニウム合金層4の直前
まで、各々2つの切込み12,14を任意の幅で平行に
形成した。各切込み12,14の加工は、試験片1を固
定治具に挟み、薄いダイヤモンドカッター装置にて切削
深さを測定しながら行つた。
な入れ方は、先ず、試験片1の一側面つまり各裏金層3
の表面から、図1,図4はアルミニウム中間層2の直前
まで、また、図2,図5はアルミニウム合金層4の直前
まで、各々2つの切込み12,14を任意の幅で平行に
形成した。各切込み12,14の加工は、試験片1を固
定治具に挟み、薄いダイヤモンドカッター装置にて切削
深さを測定しながら行つた。
【0009】次いで、図1,図4では試験片1の他側面
つまりアルミニウム合金層4の表面から裏金層3の直前
まで、また、図2,図5ではアルミニウム合金層4の表
面からアルミニウム中間層2の直前まで、前述の一対の
切込み12,14より片側で1.0mmだけ外側に位置
をずらせて第2,第4切込み13,15を入れる。勿
論、下側の切込み12,14と上側の切込み13,15
とが、互いに交差し合わないように留意する。なお、上
下に隣接する切込み12と13又は14と15の前記の
幅(1.0mm)は、複層材料である試験片1の厚さに
よつて設定されるが、接合強度に高い測定精度を得るに
は、薄い試験片1ほど狭くして試験片1の変形を抑制す
ることが望まれる。
つまりアルミニウム合金層4の表面から裏金層3の直前
まで、また、図2,図5ではアルミニウム合金層4の表
面からアルミニウム中間層2の直前まで、前述の一対の
切込み12,14より片側で1.0mmだけ外側に位置
をずらせて第2,第4切込み13,15を入れる。勿
論、下側の切込み12,14と上側の切込み13,15
とが、互いに交差し合わないように留意する。なお、上
下に隣接する切込み12と13又は14と15の前記の
幅(1.0mm)は、複層材料である試験片1の厚さに
よつて設定されるが、接合強度に高い測定精度を得るに
は、薄い試験片1ほど狭くして試験片1の変形を抑制す
ることが望まれる。
【0010】このようにして、試験片1の一側面及び他
側面から接合界面までの切込み12,13,14,15
をそれぞれ形成し、所定面積を有する所定幅の接合部2
0又は21を残した複層材料からなる試験片1が得られ
る。この各接合部20,21は、付与すべき引張力の中
心線Zと直交する直線Xの両側が、対称をなしている。
側面から接合界面までの切込み12,13,14,15
をそれぞれ形成し、所定面積を有する所定幅の接合部2
0又は21を残した複層材料からなる試験片1が得られ
る。この各接合部20,21は、付与すべき引張力の中
心線Zと直交する直線Xの両側が、対称をなしている。
【0011】以上の各切込み12,13,14,15で
区画される各2つの接合部20,21の接合面積を予め
求めておき、この試験片1を柱5aを有するホルダ5に
挟み込んで取り付ける。ホルダ5は、試験片1を囲み、
試験片1の一対の第1切込み12又は第3切込み14の
間の裏金層3の表面を全面に亘つて支持する。
区画される各2つの接合部20,21の接合面積を予め
求めておき、この試験片1を柱5aを有するホルダ5に
挟み込んで取り付ける。ホルダ5は、試験片1を囲み、
試験片1の一対の第1切込み12又は第3切込み14の
間の裏金層3の表面を全面に亘つて支持する。
【0012】次にホルダ5の柱5aを把持部として引張
試験機のチャック(図示せず)に噛ませ、図6に示すよ
うに試験片1の両側部、つまり一対の第2切込み13又
は第4切込み15の両外側となるアルミニウム合金層4
の表面を治具6で押さえる。接合強度の測定精度を上げ
るには、治具6によるアルミニウム合金層4側の押さえ
部を、一対の第2切込み13又は第4切込み15の外端
縁に可及的に近付け、また、ホルダ5による裏金層3側
の押さえ部を、一対の第1切込み12又は第3切込み1
4の内端縁に可及的に近付けることが望まれる。
試験機のチャック(図示せず)に噛ませ、図6に示すよ
うに試験片1の両側部、つまり一対の第2切込み13又
は第4切込み15の両外側となるアルミニウム合金層4
の表面を治具6で押さえる。接合強度の測定精度を上げ
るには、治具6によるアルミニウム合金層4側の押さえ
部を、一対の第2切込み13又は第4切込み15の外端
縁に可及的に近付け、また、ホルダ5による裏金層3側
の押さえ部を、一対の第1切込み12又は第3切込み1
4の内端縁に可及的に近付けることが望まれる。
【0013】この状態から引張試験機を作動させ、試験
片1の直線Xの両側が対称をなす接合部20又は21に
ほぼ均等な荷重が作用するように垂直方向の引張力を与
える。この引張力は、中心線Zの周囲に与えられ、各切
込み12,13,14,15で区画される各2つの接合
部20又は21に集中して作用するので、試験片1の接
合部20又は21に破断を与えることにより、その荷重
と接合面積とから、単位面積当たりの接合強度を求める
ことができる。結果は、各試験片1の切込み12,1
3,14,15の長さ(これは、試験片1の長さに一致
している。)を10mmとした場合には、
片1の直線Xの両側が対称をなす接合部20又は21に
ほぼ均等な荷重が作用するように垂直方向の引張力を与
える。この引張力は、中心線Zの周囲に与えられ、各切
込み12,13,14,15で区画される各2つの接合
部20又は21に集中して作用するので、試験片1の接
合部20又は21に破断を与えることにより、その荷重
と接合面積とから、単位面積当たりの接合強度を求める
ことができる。結果は、各試験片1の切込み12,1
3,14,15の長さ(これは、試験片1の長さに一致
している。)を10mmとした場合には、
【0014】接合面積=1(幅)×10(長さ)×2
(箇所)=20mm2 荷重=63Kgf(裏金層3の界面の破断に要する荷
重) 荷重=198Kgf(アルミニウム合金層4の界面の破
断に要する荷重) 接合強度(荷重/面積)=3.15Kgf/mm2 (裏
金層3の界面強度)=9.9Kgf/mm2 (アルミニ
ウム合金層4の界面強度) として得られた。なお、図1に示すアルミニウム中間層
2とアルミニウム合金層4との間、又は図2に示すアル
ミニウム中間層2と裏金層3との間は、広い面積にて接
合しているので、破断することはない。
(箇所)=20mm2 荷重=63Kgf(裏金層3の界面の破断に要する荷
重) 荷重=198Kgf(アルミニウム合金層4の界面の破
断に要する荷重) 接合強度(荷重/面積)=3.15Kgf/mm2 (裏
金層3の界面強度)=9.9Kgf/mm2 (アルミニ
ウム合金層4の界面強度) として得られた。なお、図1に示すアルミニウム中間層
2とアルミニウム合金層4との間、又は図2に示すアル
ミニウム中間層2と裏金層3との間は、広い面積にて接
合しているので、破断することはない。
【0015】上記のようにして、複層材料からなる試験
片1の接合強度が求められる。本接合強度測定方法は、
例えばアルミニウム中間層2が存在せず2層をなす場合
にも当然に適用できるもので、その場合には裏金層3の
表面から前述と同様にアルミニウム合金層4の直前ま
で、また、アルミニウム合金層4の表面から前述と同様
に裏金層3の直前まで、それぞれ切込みを入れて所定幅
の接合部を引張力の中心線と直交する直線の両側が対称
をなすように形成することにより、実施できる。なお、
本発明の軸受材料としては、鋼製の裏金層3を有する各
種平軸受材料の採用が可能であり、アルミニウム中間層
2に代えてニッケル中間層としたもの、その他、Cu
(銅)、Pb(鉛)等を含む各種の複層材料からなる試
験片にも同様に適用することができる。
片1の接合強度が求められる。本接合強度測定方法は、
例えばアルミニウム中間層2が存在せず2層をなす場合
にも当然に適用できるもので、その場合には裏金層3の
表面から前述と同様にアルミニウム合金層4の直前ま
で、また、アルミニウム合金層4の表面から前述と同様
に裏金層3の直前まで、それぞれ切込みを入れて所定幅
の接合部を引張力の中心線と直交する直線の両側が対称
をなすように形成することにより、実施できる。なお、
本発明の軸受材料としては、鋼製の裏金層3を有する各
種平軸受材料の採用が可能であり、アルミニウム中間層
2に代えてニッケル中間層としたもの、その他、Cu
(銅)、Pb(鉛)等を含む各種の複層材料からなる試
験片にも同様に適用することができる。
【0016】図7〜図10は、本発明の第2実施例を示
す。本実施例にあつては試験片1に、図7に示すように
試験片1の他側面つまりアルミニウム合金層4の表面か
ら環状に切削し、図9に示すようにアルミニウム中間層
2の直前まで切削し、リング状をなす第5切込み16を
形成し、又は図10に示すように裏金層3の直前まで切
削し、リング状をなす第6切込み17を形成する。この
第5切込み16及び第6切込み17は、外径50mmで
幅8mmとなるように切削工具によつて形成した。
す。本実施例にあつては試験片1に、図7に示すように
試験片1の他側面つまりアルミニウム合金層4の表面か
ら環状に切削し、図9に示すようにアルミニウム中間層
2の直前まで切削し、リング状をなす第5切込み16を
形成し、又は図10に示すように裏金層3の直前まで切
削し、リング状をなす第6切込み17を形成する。この
第5切込み16及び第6切込み17は、外径50mmで
幅8mmとなるように切削工具によつて形成した。
【0017】また、図8に示すように試験片1の一側面
つまり裏金層3の表面から円形に切削し、図9に示すよ
うにアルミニウム合金層4の直前まで切削し、円形をな
す第7切込み18を形成し、又は図10に示すようにア
ルミニウム中間層2の直前まで切削し、円形をなす第8
切込み19を形成する。この第7切込み18及び第8切
込み19は、直径30mmになるように切削工具によつ
て形成され、前述の第5切込み16又は第6切込み17
と同心をなしている。
つまり裏金層3の表面から円形に切削し、図9に示すよ
うにアルミニウム合金層4の直前まで切削し、円形をな
す第7切込み18を形成し、又は図10に示すようにア
ルミニウム中間層2の直前まで切削し、円形をなす第8
切込み19を形成する。この第7切込み18及び第8切
込み19は、直径30mmになるように切削工具によつ
て形成され、前述の第5切込み16又は第6切込み17
と同心をなしている。
【0018】このようにして、図9に示すようにアルミ
ニウム合金層4の表面からアルミニウム中間層2の直前
まで切削し、第5切込み16を形成すると共に、裏金層
3の表面からアルミニウム合金層4の直前まで切削し、
円形の第7切込み18を形成した試験片1と、図10に
示すようにアルミニウム合金層4の表面から裏金層3の
直前まで切削し、第6切込み17を形成すると共に、裏
金層3の表面からアルミニウム中間層2の直前まで切削
し、円形の第8切込み19を形成した試験片1とを作製
した。かくして、一側面から接合界面までの切込み1
8,19と他側面から接合界面までの切込み16,17
とがそれぞれ形成され、所定面積を有する所定幅の接合
部22,23を残した複層材料からなる試験片1が得ら
れる。この各接合部22,23は、付与すべき引張力の
中心線Zと直交する直線Xの両側が、対称をなしてい
る。
ニウム合金層4の表面からアルミニウム中間層2の直前
まで切削し、第5切込み16を形成すると共に、裏金層
3の表面からアルミニウム合金層4の直前まで切削し、
円形の第7切込み18を形成した試験片1と、図10に
示すようにアルミニウム合金層4の表面から裏金層3の
直前まで切削し、第6切込み17を形成すると共に、裏
金層3の表面からアルミニウム中間層2の直前まで切削
し、円形の第8切込み19を形成した試験片1とを作製
した。かくして、一側面から接合界面までの切込み1
8,19と他側面から接合界面までの切込み16,17
とがそれぞれ形成され、所定面積を有する所定幅の接合
部22,23を残した複層材料からなる試験片1が得ら
れる。この各接合部22,23は、付与すべき引張力の
中心線Zと直交する直線Xの両側が、対称をなしてい
る。
【0019】ここで得られた接合面積は、 接合面積=〔25(半径)−8(幅)〕2 ×3.14−
〔15(半径)〕2 ×3.14=200.96mm2 である。
〔15(半径)〕2 ×3.14=200.96mm2 である。
【0020】このように加工した試験片1は、アルミニ
ウム合金層4とアルミニウム中間層2との間の静的な界
面接合強度を求める場合には、図9に示すように上側に
配置した治具8の環状突出部8aを適合する第5切込み
16に挿入すると共に、下側に配置した治具9の円形突
出部9aを適合する第7切込み18に挿入する。また、
アルミニウム中間層2と裏金層3との間の静的な界面接
合強度を求める場合には、図10に示すように上側に配
置した治具8の環状突出部8aを適合する第6切込み1
7に挿入すると共に、下側に配置した治具9の円形突出
部9aを適合する第8切込み19に挿入する。
ウム合金層4とアルミニウム中間層2との間の静的な界
面接合強度を求める場合には、図9に示すように上側に
配置した治具8の環状突出部8aを適合する第5切込み
16に挿入すると共に、下側に配置した治具9の円形突
出部9aを適合する第7切込み18に挿入する。また、
アルミニウム中間層2と裏金層3との間の静的な界面接
合強度を求める場合には、図10に示すように上側に配
置した治具8の環状突出部8aを適合する第6切込み1
7に挿入すると共に、下側に配置した治具9の円形突出
部9aを適合する第8切込み19に挿入する。
【0021】次いで、図外の圧縮試験機により、両治具
8,9間に圧縮力を付与し、環状の接合部22又は23
にほぼ均等な荷重が作用するように接合部22又は23
に引張力を付与し、所定面積の接合部22又は23を破
断させる。これにより、その最大荷重と前述の接合面積
とから、図9に示す試験片1ではアルミニウム合金層4
とアルミニウム中間層2との間、図10に示す試験片1
ではアルミニウム中間層2と裏金層3との間のそれぞれ
の単位面積当たりの静的な接合強度を求めることができ
る。なお、図9に示すアルミニウム中間層2と裏金層3
との間、又は図10に示すアルミニウム中間層2とアル
ミニウム合金層4との間は、広い面積にて接合している
ので、破断することはない。
8,9間に圧縮力を付与し、環状の接合部22又は23
にほぼ均等な荷重が作用するように接合部22又は23
に引張力を付与し、所定面積の接合部22又は23を破
断させる。これにより、その最大荷重と前述の接合面積
とから、図9に示す試験片1ではアルミニウム合金層4
とアルミニウム中間層2との間、図10に示す試験片1
ではアルミニウム中間層2と裏金層3との間のそれぞれ
の単位面積当たりの静的な接合強度を求めることができ
る。なお、図9に示すアルミニウム中間層2と裏金層3
との間、又は図10に示すアルミニウム中間層2とアル
ミニウム合金層4との間は、広い面積にて接合している
ので、破断することはない。
【0022】その結果は、 荷重=503.75Kgf(裏金層3の界面の荷重) 荷重=1464.75Kgf(アルミニウム合金層4の
界面の荷重) 接合強度(荷重/面積)=2.69Kgf/mm2 (裏
金層3の界面強度)=7.90Kgf/mm2 (アルミ
ニウム合金層4の界面強度) として接合強度が求められた。なお、上記の各荷重及び
各接合強度は、複数回行つた試験の平均値である。
界面の荷重) 接合強度(荷重/面積)=2.69Kgf/mm2 (裏
金層3の界面強度)=7.90Kgf/mm2 (アルミ
ニウム合金層4の界面強度) として接合強度が求められた。なお、上記の各荷重及び
各接合強度は、複数回行つた試験の平均値である。
【0023】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明によれば、下記の諸効果が得られる。 (1)従来の官能的試験で不明瞭であつた接合強度を定
量的に測定することができる。その結果、接合部の健全
性及び信頼性を明確に把握することができる。 (2)試験片が加熱されないので、接合界面に熱影響を
生ずることがない。その結果、試験片本来の接合強度を
確実に測定することができる。 (3)3層をなす複層材料の中間層の界面を表裏いずれ
かに選択して、その接合強度を求めることができる。
本発明によれば、下記の諸効果が得られる。 (1)従来の官能的試験で不明瞭であつた接合強度を定
量的に測定することができる。その結果、接合部の健全
性及び信頼性を明確に把握することができる。 (2)試験片が加熱されないので、接合界面に熱影響を
生ずることがない。その結果、試験片本来の接合強度を
確実に測定することができる。 (3)3層をなす複層材料の中間層の界面を表裏いずれ
かに選択して、その接合強度を求めることができる。
【図1】 本発明の第1実施例に係る複層材料の接合強
度測定装置の要部を示す断面図。
度測定装置の要部を示す断面図。
【図2】 同じく複層材料の接合強度測定装置の要部を
示す断面図。
示す断面図。
【図3】 同じく試験片の一部を示す斜視図。
【図4】 同じく切込みを形成した試験片の要部を示す
斜視図。
斜視図。
【図5】 同じく切込みを形成した試験片の要部を示す
斜視図。
斜視図。
【図6】 同じく複層材料の接合強度測定装置を示す
図。
図。
【図7】 本発明の第2実施例に係る試験片の他側面を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図8】 同じく試験片の一側面を示す斜視図。
【図9】 同じく複層材料の接合強度測定装置の要部を
示す図。
示す図。
【図10】 同じく複層材料の接合強度測定装置の要部
を示す図。
を示す図。
1:試験片、2:アルミニウム中間層、3:裏金層、
4:アルミニウム合金層、5:ホルダ、5a:柱、6,
8,9:治具、12:第1切込み、13:第2切込み、
14:第3切込み、15:第4切込み、16:第5切込
み、17:第6切込み、18:第7切込み、19:第8
切込み、20,21,22,23:接合部、X:引張力
の中心線と直交する直線、Z:引張力の中心線。
4:アルミニウム合金層、5:ホルダ、5a:柱、6,
8,9:治具、12:第1切込み、13:第2切込み、
14:第3切込み、15:第4切込み、16:第5切込
み、17:第6切込み、18:第7切込み、19:第8
切込み、20,21,22,23:接合部、X:引張力
の中心線と直交する直線、Z:引張力の中心線。
Claims (2)
- 【請求項1】 一側面から接合界面までの切込みと他側
面から接合界面までの切込みとをそれぞれ形成し、付与
すべき引張力の中心線と直交する直線の両側が対称をな
すように、所定面積を有する所定幅の接合部を残した複
層材料からなる試験片を用い、ほぼ均等な荷重が作用す
るように該接合部に引張力を付与し、所定面積の該接合
部を破断させることを特徴とする複層材料の接合強度測
定方法。 - 【請求項2】 試験片が、鋼製の裏金層を有する平軸受
材料であることを特徴とする請求項1の複層材料の接合
強度測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25542892A JPH0682364A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 複層材料の接合強度測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25542892A JPH0682364A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 複層材料の接合強度測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682364A true JPH0682364A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=17278635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25542892A Pending JPH0682364A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 複層材料の接合強度測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0682364A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006317267A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Hitachi Chem Co Ltd | 薄い樹脂層と下地の間の接着強度を測定する方法 |
JP2008197055A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Fujitsu Ltd | 密着性評価方法 |
KR101258073B1 (ko) * | 2011-04-27 | 2013-04-30 | 한국표준과학연구원 | 기판 균열 유도를 통한 계면 분리 장치 |
CN110044965A (zh) * | 2019-05-29 | 2019-07-23 | 广西师范大学 | 一种金属粘接接头在温度环境中的老化影响程度计算方法 |
CN113776934A (zh) * | 2021-08-05 | 2021-12-10 | 长江存储科技有限责任公司 | 结合强度的测量方法和样品 |
CN114252329A (zh) * | 2021-11-08 | 2022-03-29 | 长江存储科技有限责任公司 | 键合技术的键合能测试方法 |
CN114778280A (zh) * | 2022-05-25 | 2022-07-22 | 哈尔滨工业大学 | 一种可循环埋置式测量界面分离值传感器 |
-
1992
- 1992-09-01 JP JP25542892A patent/JPH0682364A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101258073B1 (ko) * | 2011-04-27 | 2013-04-30 | 한국표준과학연구원 | 기판 균열 유도를 통한 계면 분리 장치 |
CN110044965A (zh) * | 2019-05-29 | 2019-07-23 | 广西师范大学 | 一种金属粘接接头在温度环境中的老化影响程度计算方法 |
CN110044965B (zh) * | 2019-05-29 | 2020-10-02 | 广西师范大学 | 一种金属粘接接头在温度环境中的老化影响程度计算方法 |
CN113776934A (zh) * | 2021-08-05 | 2021-12-10 | 长江存储科技有限责任公司 | 结合强度的测量方法和样品 |
CN114252329A (zh) * | 2021-11-08 | 2022-03-29 | 长江存储科技有限责任公司 | 键合技术的键合能测试方法 |
CN114778280A (zh) * | 2022-05-25 | 2022-07-22 | 哈尔滨工业大学 | 一种可循环埋置式测量界面分离值传感器 |
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