JPH0681514A - 剛性デカップリング組立体 - Google Patents

剛性デカップリング組立体

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JPH0681514A
JPH0681514A JP4162983A JP16298392A JPH0681514A JP H0681514 A JPH0681514 A JP H0681514A JP 4162983 A JP4162983 A JP 4162983A JP 16298392 A JP16298392 A JP 16298392A JP H0681514 A JPH0681514 A JP H0681514A
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JP
Japan
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pipe
decoupling assembly
rigid decoupling
rigid
foundation
Prior art date
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Application number
JP4162983A
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English (en)
Inventor
Fu Kuo-Kuan
クオ−クアン・フ
G Kaamuzaa Phillip
フィリップ・ジー・カームザー
E Schwarz Stuart
ステュアート・イー・シュワーツ
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Kansas State University
Original Assignee
Kansas State University
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地震を受ける建造物や他の構造物を保護し、
該構造物を破壊又は崩壊させないために剛性デカップリ
ング組立体を提供すること。 【構成】 好適な剛性デカップリング(22)は、複数
個の細長くて比較的柔軟でコンクリートを充填したパイ
プ(28)を有し、該パイプは構造物(20)としっか
り連結して下の基礎(26)の方へ下方に延長し、少な
くともいくつかのパイプ(28)は、構造物(20)が
転倒しないように基礎(26)と連結することを特徴と
する。主荷重支承支柱(46)は基礎(26)に載置さ
れてパイプ列(28)を受け、支柱(46)の上端部と
構造物(20)との間に支承装置(32)を挿入してそ
れら相互間の横方向運動を可能ならしめる。支柱(4
6)の荷重支承力から横方向剛性を吸収することによっ
て、地面の加速力を保護構造物(20)に移行させない
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広く多階建築物や橋等
の耐震構造物の建造に使用する剛性デカップリング組立
体に関する。本発明の組立体立体は、構造物を支持する
支柱システムの荷重支承力から前記構造物の横方向剛性
を効果的に吸収するものである。かくて、地震時の構造
物の動特性が効果的に制御されると同時に必要な荷重支
承力を保持して構造物の力と固有周期とを減衰させる。
本発明の剛性デカップリング組立体は、構造物にしっか
り固定した複数個の細長いコンクリート充填パイプと、
その周囲にあって構造物とその下の基礎との間に延長し
てパイプを収容する主荷重支承支柱を有し、支柱と構造
物との間にそれらの間の相互横移動を許容するために摩
擦係数の小さい支承を設ける。
【0002】
【従来の技術】建築家や建築技師達は、地震の発生しや
すい地域の建造物、橋又は他の構造物の設計上の問題点
と長い間取り組立体んできた。最近のサンフランシスコ
地震が壊滅的な結果をもたらしたが、かかる地域におけ
る建造物の欠陥構造が招いた多くの例の1つにすぎない
と言える。
【0003】多くの構造物の耐震度を増すことを目的に
過去多くのことが提案されてきた。一般に、今日なされ
ている提案の多くは、強度の質(即ち弾性的でありなが
ら大きな力に耐えうる能力)、変形能力及びエネルギー
吸収力を組立体み合わせるものである。例えば、大型弾
性支承を使用して延性鉄筋コンクリートフレーム構造物
を支持して、構造物とその下の基礎とを切り離す。しか
しながら、かかる支承は高価である以上に環境によって
変質しやすい。
【0004】過去には、運用荷重を受けた場合には堅牢
な軟鋼製エネルギー吸収装置が提案されてきたが、これ
は激震型荷重には耐えることができない。かかる構成
は、基部分離装置として使用する鋼棒のヒステリシスエ
ネルギー吸収力に頼るものである。
【0005】しかしながらかかる地域の弛まない調査に
もかかわらず、経済的で、設置しやすく、長寿命で、破
壊的な地震力を吸収可能な故に支持されている構造物の
崩壊を防止するような、極めて効果的な基部分離装置の
開発に成功している者は今日までまだない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
問題点を克服し、建造物や橋等の構造物を強度の地震か
ら保護するように設計した新規な剛性デカップリング組
立体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の剛性デカップリ
ング組立体は、構造物を支持する支柱システムの荷重支
承力から横方向剛性を吸収することによって、地面の加
速力が分離構造物へ移行しないようにするものである。
【0008】本発明の好適実施例によれば、複数本の細
長くて比較的柔軟な中空パイプを使用し、その上端部付
近を保護構造物にしっかり連結する。この場合、該パイ
プは構造物の下の基部の方へ下方に延長させる。少なく
ともいくつかのパイプ(望ましくは全てのパイプ)に
は、パイプの誘発運動を吸収するための材料、望ましく
はコンクリートを充填する。更に、剛性デカップリング
組立体全体には、少なくとも何個かのパイプを基礎と機
能的に連結させて構造物の転覆を防止する。かかるパイ
プは、附勢力を増加させないように上方転移運動を限定
するように基礎と連結させるのが望ましい。
【0009】同様に主荷重支承部材は完全な吸収体の一
部を形成し、該複数個のパイプから隔設位置決めされ
る。一般に、このためには単一で正方形又は円形断面を
有する中空鉄筋コンクリート支柱を、該支柱を介して下
方に延長する複数個のパイプとともに使用する。この荷
重支承部材は、基礎上にあって構造物の方へ延長して上
端部を露呈する。荷重支承部材と構造物との間には、支
承を挿入して両者を係合させ、それらの相対横運動を可
能にする。
【0010】実際問題としては、支承構造体と前記内側
パイプを備え、適切な荷重支承支柱に位置決めする吸収
体を所与の構造物に設ける。
【0011】
【実施例】本発明の他の特徴及び利点に関して、本発明
の好適実施例を非制限例として示す添付の実施例を参照
して以下に詳述する。
【0012】特に図1には、フレーム20の基部24と
その下の鉄筋コンクリート基礎26との間に挿入される
複数個の剛性デカップリング組立体22を備える多階建
造物の骨格フレーム20を示す。一般に、剛性デカップ
リング組立体22は、複数個の細長くて比較的柔軟な中
空パイプ28と、パイプ28を包囲する単一の中空直立
荷重支承支柱30と、フレーム20の下側と角支柱30
の上端部との間に協働可能に挿入される全体として番号
32で示す支承装置とを備える。
【0013】更に詳述すれば、骨格フレーム20は、全
く従来通りのものであり、基部24の他に、通常の直立
の支柱34と、別個の階床36,38を有する。一般に
フレーム20は、鉄筋コンクリート等所望の建築材で形
成され、必要箇所に基部24の一部を成す従来の支持区
域40を有する。各支持区域40は、図示の実施例の場
合、一対の横方向水平ビ−ム40a,40bを有する。
【0014】同様に、基礎26も従来の種類のものであ
り(この場合、改変型パイプ28を除く)、フーティン
グ42を有する。基礎26も鉄筋コンクリート製であ
る。
【0015】次に図2及び図3aには、吸収体22の1
つを詳細に図示する。この点に関して、複数個のパイプ
28は互いに隔設して配置され、周辺パイプ28aと中
央パイプ28bとを有することがわかる。該パイプは従
来通り薄壁金属構造で、一般には約3/4インチ乃至3
インチの直径のものである。各パイプ28a,28bに
は、適当な吸収材、ここではコンクリート44を充填す
る。パイプ28の最上端部は、支持区域40の鉄筋コン
クリート内に延長してそこに埋め込まれる。第1図から
分かるように、パイプは基部24を介して上方に延長
し、合体支柱34内に至る。パイプ28とフレーム20
との堅牢な連結を強化するために、側方向に延長するフ
ランジ又はカラー(図示せず)を有したパイプに使用し
てもよい。しかしながら一般的には、構造物と各パイプ
とがしっかり連結されていれば、パイプ28は、なんら
かの適当な装置によってフレームの如き構造物に固定可
能である。図示の実施例の場合、パイプ28は、基礎2
6の下のフーティング42内を延長してそこに埋め込ま
れる。この場合も又、パイプ28と基礎26とを機能的
に連結するものであれば別の適当な装置を使用してもよ
く、2個の好適実施例を以下に説明する。
【0016】更に各吸収体22は、単一の直立中空主要
荷重支承支柱46を有する。図1乃至図3aの実施例の
場合、支柱46は、正方形の横断面を有し、各支承の下
に垂直補剛材48を備える。図2に示すように、金属補
強材50は、各補剛材48を通過して下の基礎26に到
り、支柱46の剛性と横方向安定度を強化する。この点
において、各支柱46は、フーティング42上にあって
骨格フレーム20の方へ上方に延長する。各支柱46の
上端部には支承支持体を設ける。
【0017】支承装置32全体は、各々が各ビ−ム40
a、40bの下方に位置決めされる多数の同一の支承体
54より成る。各支承体54(第3a図参照)は、截頭
三角形の基部56を有し、該基部は、摩擦係数の比較的
小さな金属(例えば青銅、鋼、或いは滑剤有り又は無し
の粉末焼結金属より成る軸受合金)より成る直立支承パ
ッド58を支持する。基部56(第4図参照)には、そ
れの各々の隅部に隣接する孔60を設けて基部と支持板
52との連結を可能ならしめる。更に、基部56の各隅
部下方には、一対の先細スロット付シム62、64が積
み重ねられ、スロットは、合体する孔60と整合する。
3個の多少J形にしたねじ付きのコネクター66は全て
各支承体54用の支柱46内に埋め込まれ、上方に延長
してシムのスロットと孔60を通過する。次に支柱の適
所に支承体を固定するためにナット68を使用する。一
対のシム62,64を設けることによって、各支承体5
4の高さと位置とを適切に調節可能となり、支承上の不
均一な荷重及び又は支承上の通常の望ましからざる荷重
が回避される。
【0018】各支承パッド58は、支持区域40の下側
と係合するようにしてあり、荷重支承支柱46とフレー
ム20との相対的な横方向運動を可能ならしめる。かか
る作業を容易にするために、パッド58が支持区域と接
触する領域にて各支持区域40の下側に金属摺動板70
を固定する。各摺動板70は、コンクリートに埋め込ま
れるか又は従来の建築材より成る合体支持区域に固定さ
れる多数の頭付スタッド72によって適所に固定され
る。
【0019】図3aに示す同様な吸収体22は中空円形
支柱72を使用している。同様に該支柱には、90°間
隔で垂直補剛材74を設け、四角形支柱46の場合のよ
うに内部に相互連結補強材50を埋め込む。この実施例
の吸収体22も、複数個のコンクリート充填パイプ28
と、補剛材74の上方に全体で4個の支承体54を設け
る。4個の離隔した摺動板78は、合体支持区域40の
下側に固定され、各支承体54の各支承パッド58と合
体する。
【0020】本発明の好適実施例において、各支柱46
又は72内にそれぞれ配置したパイプのうち少なくとも
周辺パイプ28aは、附勢力を増加させないように周辺
パイプの上方移動を限定可能にするように基礎20と連
結する。先ず図5及び図10にはかかる連結構造の一つ
を図示した。特に、フーティング42にしっかり固定し
たパイプ収容基部を有するパイプ連結装置80を設ける
が、この場合該基部は、最下支持板82とそれの上方に
隔設関係にて配置する上方環状保持リング84とを有す
る。特に図示の実施例の場合、支持板82及びリング8
4は、フーティング42のコンクリートに埋め込まれ
る。更に、保持リングは、同様にフーティング42に埋
め込んだナット及びボルト組立体立体86によって持ち
上がらないように固定される。装置80に収容されるパ
イプ28aの最下端部には、溶接又は他の適当な装置に
よって固定される取付板88を設ける。取付装置88
は、支持板82と保持リング84との間にパイプ28a
の最下端部を収容可能に保持するように形成配置され
る。コイルばね90は、取付板88とリング84との間
に位置決めされ、装置80に収容されるパイプ28aの
最下部に配置される。図面から容易に理解されるよう
に、パイプ28aの上方運動は、コイルばね30の附勢
力に抗する。
【0021】図6には別の同様なパイプ連結装置92を
示す。この場合、装置92は、フーティング42にしっ
かり固定されて上方延長ピン96を有する基部94を有
し、該ピンの上端部には取付板98をしっかり固定す
る。基部94は、埋め込みナット及びボルト組立体立体
100によって持ち上がらないように固定される。
【0022】この実施例の場合、パイプ28aの最下端
部は中空であり、係合板102と保持リング104とを
有する。図6に示すように、板102は、パイプの最下
端部から上方に隔設され、該パイプ内に閉じ込められ
る。一方、保持リング104は、板102の下方に位置
するが、同様にパイプ28aに閉じ込められる。リング
104は環状形状を有し、図示の如くピン96を摺動可
能に収容するようにしてある。かかる構造にて、取付板
98とリング104とは、係合板102と保持リング1
04との間にピン96の上端部を保持するように合体す
る。コイルばね106は、保持リング104と係合板1
02との間に位置決めされ、ピンの上方収容端の周囲に
配置される。この場合もパイプ28の上方運動は、ばね
106の附勢に抗するものであることが容易に理解され
る。図1乃至図3a及び図3bの実施例に示すパイプ2
8は互いに隔設関係にあるが、本発明はそれのみに限定
されるものではない。例えば、複数個のパイプ108
(図7乃至図8参照)を使用する場合、互いに接触させ
て別個のコンクリート充填パイプを配置して束ねた状態
にする。かかるパイプにもコンクリート110又は同様
な吸収材を充填する。パイプを特殊な配置にしてもかま
わないが、重要なことは、周囲支柱又は他の支持部材の
画定壁から十分な間隔を置いてパイプを位置決めして地
震発生中にパイプと支持部材とを接触させないようにす
ることである。図3a及び図7から最もよくわかるよう
に、荷重支承部材(即ち支柱46)とそれに最も近い位
置にあるパイプとの間の最短距離は、該パイプの最大横
断面積(即ち直径)を上回る。最後に、好適実施例にお
いては単一の中空支持支柱を用いたが、本発明は、パイ
プ配列の周囲に配置する隔設直立板又は同様な適当な部
品を使用することもできる。
【0023】最も有効に地震対策を実施するために、本
発明の剛性デカップリング組立体は、所与の構造物の地
震抵抗力を増すように設計した別の装置と共に使用可能
である。例えば、再び図1を参照するが、可撓ケーブル
112,114を交差させてフレーム20の基部24と
基部26との間に延長させてそこに埋め込む。該ケーブ
ルを設置する場合、比較的ゆるくして、保持ばね118
によって懸垂状態に(例えば、戸口上方)して保持す
る。当業者には明らかなように、ケーブル112,11
4は、例外的な激震時にて、基礎26に対するフレーム
20の過度の横方向運動を回避するように働く。ケーブ
ル112,114の連結は、適当な装置によって、例え
ば、基部24にクロスピン120を埋め込み、ケーブル
端をクロスピンのまわりに縛ってコネクター122によ
って固定することによって実施可能である。
【0024】付加的なことであるが、基礎26と基部2
4との間に鉄筋コンクリート荷重支承壁124を設けれ
ば効果的である。特に、壁124の上方荷重支承面を支
承装置32と基部24との係合部の僅か下方に設ける。
かくて、壊滅状態になった場合、建造物構造物は荷重支
承壁上にあるので、構造物全体の完全な崩壊が免れる。
吸収体22の通常使用時において、各支承体54を介
して直立支柱46又は72によって主要構造荷重が生じ
る。コンクリート充填パイプは圧縮時の僅かな荷重のみ
を受ける。前述のごとく、主要支柱46又は72は支持
される構造物とのコネクターのいかなるせん断力及びモ
ーメントも有することはない。
【0025】地震が発生した場合、支持支柱と協働する
コンクリート充填パイプは、地面の加速力が分離された
構造物に移行するのを実質的に減少させるので、階内の
揺れも減少する。各パイプ内に充填されたコンクリート
は振動時における局部的補剛材と吸収材の役割を果た
す。特に、充填コンクリートは、衝撃吸収材のように分
解して振動を吸収する。同様にパイプは、振動中に張力
棒として働き、保護構造物の分離や転倒を回避するよう
にする。これに関しては、転倒時間が増加すると転倒阻
止のために加わる張力が増加する故に、第5図及び第6
図に示す形式のばね附勢パイプコネクターを使用すれば
効果的である。最後に、コンクリート充填パイプは、保
護構造物の固有周期を制御し、地震発生後にも復元力を
生じさせて構造物を元の位置に戻す。
【0026】支承体は、構造物を支持して異常な荷重を
支持支柱に移行させて構造物の均衡を維持しながら強制
振動運動下にて安定性を保つ。したがって、構造物と支
持支柱との間の相対的な横方向運動に対する抵抗をほと
んど持たないローラー支持体と同じに働くように構成さ
れる。
【0027】交差ケーブル112,114は、非直線ば
ねとして働いて過度な横方向移動を防止する。即ち、構
造物の横方向抵抗は必要に応じて増加する。荷重支承壁
124は、変形が小さいものである限り保護構造物から
切り離されるように構成される。震度が過度である場合
に該壁が有効となる。即ち構造物の横方向変形によって
生じる垂直移動が大きくて保護構造物と荷重支承壁とが
接触する場合、該壁によって与えられる付加的な支承力
によって変形構造物が支持され、摩擦力によって運動エ
ネルギーを吸収し、振動幅を減少させる。
【0028】本発明の主要用途を耐震用として説明して
きたが、本発明はべつの方面にも使用可能である。例え
ば、支柱の支持力からの横方向剛性の吸収は、長くて堅
牢なフレームを有する橋において、温度によって誘発さ
れる応力の軽減に利用可能である。
【0029】
【発明の効果】従って本発明は、先行技術では得られな
かった多々の利点を有する。例えば、本発明の吸収体
は、非励振装置であり、圧縮荷重と張力荷重を両者共吸
収する。本発明の吸収体は長寿命で、実験上極めて堅牢
でありることが判明している。これは従来使用されてき
た弾性ゴム製の支承パッドが破損しやすいのとは対照的
である。しかしながら最も大切なことは、本発明の吸収
体が、地震によって過度の横方向移動が生じても安定し
たままであり、激震時にも又その後にも保護構造物を均
衡維持することである。同時に、本発明の吸収体は、高
い張力を有するので転倒モーメントに抵抗可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による吸収体をフレーム基部と下にある
基礎との間の適所に設けた多階建造物構成フレームの一
部を説明のために破断した部分図である。
【図2】吸収体の重要構成部分を示し、一部を点線で示
した一部破断部分図である。
【図3】図3aは支柱隅部に摩擦係数の小さい支承をそ
れぞれ設け、正方形断面を有する中空鉄筋コンクリート
支柱を使用する吸収体の構造を示す一部を破断した図2
の線3a−3aにおける断面図である。図3bは円形断
面を有する中空支柱と摩擦係数の小さい隔設支承を使用
する吸収体を示す図3aと同様な図である。
【図4】本発明の好適な支承の構成部品を示す分解図で
ある。
【図5】パイプの最下端部を構造物の下の基礎に固定す
るためのばね附勢連結装置の好適な実施例を示す拡大垂
直断面図である。
【図6】ばね附勢したパイプ連結装置の別型を示す図5
と同様な図である。
【図7】複数個のパイプを中空支柱内で束ねるようにし
た本発明の吸収体の構成部品を示す断面図である。
【図8】図7の実施例のパイプの配向を示す拡大部分図
である。
【図9】第2補強ケーブルの一つを建造物のフレーム基
部に固定する状態を示す部分図である。
【図10】パイプ連結構造を示す図5の線10−10に
おける断面図である。
【符号の説明】
20 構造物 22 剛性デカップリング組立体 26 基礎 28 パイプ 32 支承装置 46 支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フィリップ・ジー・カームザー アメリカ合衆国カンサス州66506,マンハ ッタン,マイケル・ロード 1009 (72)発明者 ステュアート・イー・シュワーツ アメリカ合衆国カンサス州66506,マンハ ッタン,ディッケンズ 3033

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物とその下の基礎との間にて使用さ
    れるようにした剛性デカップリング組立体にして、 複数本の細長くて比較的柔軟な中空パイプであって、各
    々が最大の横断面積を有し、その上端部近傍が前記構造
    物としっかり連結して前記基礎の方へ下方に延長し、該
    パイプの少なくともいくつかには、該パイプの誘発運動
    を減衰する緩衝材を実質的に充填するようにしてなる中
    空パイプと、 前記構造物の転倒に対して抵抗するように前記パイプの
    少なくともいくつかを前記基礎と機能的に連結させる連
    結装置と、 前記複数個のパイプと隔設関係に位置する主荷重支承部
    材であって、該荷重支承部材が、前記基礎上にあって前
    記構造物の方へ上方に延長して上端部を有し、該荷重支
    承部材とそれに最も近くに位置するパイプとの間の最短
    距離が、最も近くに位置する該パイプの最大断面積を上
    回るようにした主荷重支承部材と、 前記上端部と構造物とを係合させてそれら相互間の相対
    横方向運動を可能ならしめるように前記主荷重支承部材
    と前記構造物との間に挿入する支承装置とを具備するこ
    とを特徴とする該剛性デカップリング組立体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の剛性デカップリング組立
    体にして、 前記パイプが互いに隔設関係にあることを特徴とする剛
    性デカップリング組立体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の剛性デカップリング組立
    体にして、 前記パイプが互いに接触して束ねられることを特徴とす
    る剛性デカップリング組立体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の剛性デカップリング組立
    体にして、 前記パイプが、周辺パイプと少なくとも1個の内側パイ
    プとを有するように配置され、前記連結装置が該周辺パ
    イプを前記基礎に固定することを特徴とする剛性デカッ
    プリング組立体。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の剛性デカップリング組立
    体にして、 前記緩衝材がコンクリートを含有することを特徴とする
    剛性デカップリング組立体。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の剛性デカップリング組立
    体にして、 前記パイプには実質的に前記緩衝材を充填することを特
    徴とする剛性デカップリング組立体。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の剛性デカップリング組立
    体にして、 前記主荷重支承部材が、内部に前記パイプを収容する単
    一の中空支柱を有することを特徴とする剛性デカップリ
    ング組立体。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の剛性デカップリング組立
    体にして、 前記支柱が、ほぼ正方形の横断面を有することを特徴と
    する剛性デカップリング組立体。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の剛性デカップリング組立
    体にして、 前記支柱が、ほぼ円形の横断面を有することを特徴とす
    る剛性デカップリング組立体。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の剛性デカップリング組
    立体にして、 前記支承部材が、前記荷重支承部材の上端部にしっかり
    固定される基部と、該基部に取付けられて前記構造物と
    係合し、比較的摩擦係数の低い材料で形成する支承パッ
    ドとを具備することを特徴とする剛性デカップリング組
    立体。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の剛性デカップリング
    組立体にして、 前記支承パッドが、青銅、鋼、鉛或いは滑剤入り又は滑
    剤無しの焼結粉末金属より成る軸受合金グループから選
    択した材料で形成することを特徴とする剛性デカップリ
    ング組立体。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の剛性デカップリング
    組立体にして、 前記基部が、前記支承装置の有効高さを調節するための
    調節可能なシム構造物を有することを特徴とする剛性デ
    カップリング組立体。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の剛性デカップリング組
    立体にして、 前記構造物の少なくとも一部がコンクリートで構成さ
    れ、前記パイプが該コンクリートに埋め込まれることを
    特徴とする剛性デカップリング組立体。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の剛性デカップリング組
    立体にして、 各々が前記荷重支承部材の上端部と前記構造物との間に
    挿入されて前記構造物を協働可能に支持するようにした
    複数個の隔設支承装置を具備することを特徴とする剛性
    デカップリング組立体。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の剛性デカップリング組
    立体にして、 前記支承装置と前記構造物との係合部の僅か下方に位置
    する荷重支承壁を具備することを特徴とする剛性デカッ
    プリング組立体。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の剛性デカップリング組
    立体にして、 前記連結装置が、 前記基礎にしっかり固定され、最下支持板と、該支持板
    の上方にある環状保持リングを有し、該保持リングがパ
    イプの最下端部を摺動可能に収容するようにしたパイプ
    収容基部と、 摺動可能に収容されるパイプの最下端部に取り付けら
    れ、該支持板と保持リングとの間に該パイプの最下端部
    を係留するように形成されて配置される取付板と、 該取付板と保持リングとの間にあって該パイプの最下端
    部の一部の周囲に配置されるコイルばねとを具備するこ
    とを特徴とする剛性デカップリング組立体。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の剛性デカップリング組
    立体にして、 前記連結装置が、 前記基礎にしっかり固定され、上方に延長するピンと該
    ピンの上端部に固定した取付板を有する基部と、 連結されるべきパイプの最下端部に固定される係合板及
    び保持リングと、 前記保持リングと係合板との間に位置して該パイプ内に
    収容される該ピンの一部の周囲に配置されるコイルばね
    とを具備し、 前記係合板が、前記パイプの最下端部から上方に隔設さ
    れてそれの内側に位置決めされ、前記保持リングが、前
    記係合板から下方に隔設して位置決めされ、前記保持リ
    ングが環状で前記ピンを収容し、前記取付板及び保持リ
    ングが、前記係合板と保持リングとの間に前記ピンの上
    端部を保持するために協働するように構成したことを特
    徴とする剛性デカップリング組立体。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の剛性デカップリング組
    立体にして、 前記構造物と基礎との間に延長して各々に固定され、該
    構造物と基礎との過度の相対運動を回避する役割を果た
    すケーブル装置を具備することを特徴とする剛性デカッ
    プリング組立体。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の剛性デカップリング組
    立体にして、 前記構造物が、多階建築物を含むことを特徴とする剛性
    デカップリング組立体。
  20. 【請求項20】 請求項1記載の剛性デカップリング組
    立体にして、 前記連結装置が、附勢力を増加させないように該パイプ
    の少なくともいくつかの上方移動運動を限定可能にする
    ための構造体を具備することを特徴とする剛性デカップ
    リング組立体。
  21. 【請求項21】 構造物とその下の基礎との間にて使用
    されるようにした剛性デカップリング組立体にして、 複数個の細長くて比較的柔軟な中空パイプであって、そ
    れの上端部近傍が前記構造物としっかり連結して該基礎
    の方へ下方に延長し、該パイプの少なくともいくつかに
    は、該パイプの誘発運動の緩衝材を実質的に充填するよ
    うにした中空パイプと、 前記構造物の転倒に対して抵抗するように前記パイプの
    少なくともいくつかを該基礎と作動連結させる装置と、 前記複数個のパイプと隔設関係に位置し、前記基礎上に
    あって前記構造物の方へ上方に延長する上端部を有する
    主荷重支承部材と、 前記主荷重支承部材の上端部と構造物とを係合させてそ
    れら相互間の相対側方向運動を可能ならしめるように前
    記荷重支承部材と前記構造物との間に挿入する、多数の
    分離独立した摺動支承組立体からなる支承装置とを具備
    することを特徴とする剛性デカップリング組立体。
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