JPH0681441B2 - 発動発電機の防振構造 - Google Patents

発動発電機の防振構造

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JPH0681441B2
JPH0681441B2 JP60214708A JP21470885A JPH0681441B2 JP H0681441 B2 JPH0681441 B2 JP H0681441B2 JP 60214708 A JP60214708 A JP 60214708A JP 21470885 A JP21470885 A JP 21470885A JP H0681441 B2 JPH0681441 B2 JP H0681441B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は発動発電機の防振構造に関するものである。
〔従来技術〕
一般に発動発電機の防振構造は、互いに連結したエンジ
ンと発電機の両端側において、それぞれ両隅部(計4隅
部)を弾性部材を介して支持ベース上に支持する構造に
なっている。この場合、エンジンと発電機とでは、重心
位置が異なるため、通常これらを安定支持するために、
各隅部における弾性部材は各機器に合わせて異なった仕
様になっている。
ところで、もしこの4隅部の弾性部材として、全て同じ
仕様の弾性部材を使用したり、あるいは他の機器の弾性
部材を流用して共用することができれば、生産性向上の
上で非常に有利である。しかし、このようにすると、弾
性支持機能上から能力不足を生ずるようになるため、そ
の実現は難しかった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、発動発電機における4隅部の全てを同
じ仕様の弾性部材にしたり、あるいは他の機器のものと
共用するようにしても、弾性支持機能上の能力不足を生
ずることがないようにした高生産性の防振構造を提供す
ることにある。
〔発明の構成〕
上記目的を達成する本発明は、互いに連結したエンジン
と発電機の両端側の隅部をそれぞれ弾性部材を介して支
持ベース上に支持した発動発電機において、前記エンジ
ンの端部に冷却ファンを内蔵するファンケースを取付け
ると共に、底部のクランクケース底面に前記ファンケー
ス側だけを開口した閉構造のリブ状突起を下方に向けて
設け、前記閉構造のリブ状突起の奥側にエンジン側方へ
抜ける通路を形成すると共に、前記リブ状突起の下端と
前記支持ベースとの間に別の弾性部材を密着状態となる
ように嵌め込み、前記リブ状突起の開口から前記通路に
かけて冷却風を通風するようにして前記別の弾性部材で
前記エンジンを支持したことを特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、本発明を図に示す実施例により説明する。
図は発動発電機の本体が外殻ケースの中に収納された防
音型の発動発電機を示す。1はエンジン、2はエンジン
1に連結された発電機、3はエンジン1の他方の端部に
取り付けられた冷却ファンを内蔵するファンケースであ
る。これらエンジン1,発電機2,ファンケース3などは支
持ベース4上に支持され、かつその外側全体を外殻ケー
ス5によって覆われている。
上述のように互いに直列に連結されたエンジン1と発電
機2は、その両端の位置において、エンジン1側では両
隅部を弾性ゴム6aと板ばね6bからなる弾性部材6,6によ
って支持され、また発電機2側では両隅部を同様の構造
からなる弾性部材7,7によって支持されている。これら
弾性部材6,6,7,7による支持は、従来の防振構造と同様
の構造である。
この発明では、さらに上記エンジン1底部のクランクケ
ース底面に、ファンケース3側だけを開口させた閉構造
のリブ状突起8が下方に向けて設けられ、かつこのリブ
状突起8の奥側にエンジン1の側方へ抜ける筒状通路10
が形成されている。このように形成されたリブ状突起8
の下端には、平面視が上記リブ状突起8とほヾ同一形状
の発泡ゴムからなる弾性部材9が嵌め込まれ、その嵌め
込み状態で弾性部材9を支持ベース上に密着させること
により、エンジン1を支持するようにしている。
また、このリブ状突起8と弾性部材9による閉空間は、
ファンケース3側の開口から筒状通路10へ冷却風を通風
する通路を形成し、これによってクランクケース底部の
オイルパンを冷却するオイルクーラの役目をもするよう
になっている。
上述した発動発電機によると、互いに連結したエンジン
1と発電機2の両端部において、その両隅部をそれぞれ
弾性部材6,6,7,7で支持すると共に、さらに別の弾性部
材9によってエンジン1の底面を弾性支持するようにし
ているため、4隅部の主たる支持部の弾性部材6,6,7,7
を全てについて同じ仕様のものにしたり、あるいは他の
機器のものを流用して共用化したとしても、上記別の弾
性部材9によって弾性支持を補うことができるため、弾
性支持機能上の能力不足を生ずることはない。
また、上記実施例のように、補助的に使用する弾性部材
9をエンジン底面のリブ状突起8と共に、ファンケース
3側の開口から奥側の筒状流路10に抜ける構造にする
と、冷却風を強制通風させるため、クランクケース底面
のオイルパンを冷却するオイルクーラとしても機能させ
ることができる。
〔発明の効果〕
上述したように本発明は、互いに連結したエンジンと発
電機の両端側の隅部をそれぞれ弾性部材を介して支持ベ
ース上に支持した発動発電機において、さらに前記エン
ジンの底面部分を別の弾性部材により支持したので、主
支持部となる両端側の弾性部材を、それらの全てについ
て同じ仕様のものにしたり、あるいは他の機器のものを
流用して共用化したとしても、上記別の弾性部材によっ
て支持を補うことができるため、弾性支持機能上の能力
不足を生ずることはない。したがって、これによって生
産性の高い防振構造にすることができる。
また、クランクケース底面にファンケース側だけを開口
して設けた閉構造のリブ状突起に沿って、支持ベースと
の間に弾性部材を密着状態で嵌め込んであるので、弾性
部材により支持するエンジンの支持部分が長く広い面積
になって、エンジンを強固に支持できると共に、エンジ
ン振動(主に水平方向の振動)を効果的に抑制すること
ができる。
また、リブ状突起の下端と支持ベースとの間に弾性部材
を密着状態となるように嵌め込み、リブ状突起の開口か
ら冷却風を通風する通路をクランクケース底面側に形成
するようにしたので、クランクケース底面を冷却する構
造を構成する部品として、エンジンを支持する弾性部材
を兼用させて有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例による防振構造を有する防音型
の発動発電機を、第2図のI−I矢視に相当する部分を
一部切り欠いて示す側面図、第2図は第1図のII-II矢
視の部分を一部省略して示す矢視図である。 1……エンジン、2……発電機、3……ファンケース、
4……支持ベース、6,7……弾性部材、8……リブ状突
起、9……弾性部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに連結したエンジンと発電機の両端側
    の隅部をそれぞれ弾性部材を介して支持ベース上に支持
    した発動発電機において、前記エンジンの端部に冷却フ
    ァンを内蔵するファンケースを取付けると共に、底部の
    クランクケース底面に前記ファンケース側だけを開口し
    た閉構造のリブ状突起を下方に向けて設け、前記閉構造
    のリブ状突起の奥側にエンジン側方へ抜ける通路を形成
    すると共に、前記リブ状突起の下端と前記支持ベースと
    の間に別の弾性部材を密着状態となるように嵌め込み、
    前記リブ状突起の開口から前記通路にかけて冷却風を通
    風するようにして前記別の弾性部材で前記エンジンを支
    持したことを特徴とする発動発電機の防振構造。
JP60214708A 1985-09-30 1985-09-30 発動発電機の防振構造 Expired - Fee Related JPH0681441B2 (ja)

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