JPH0681326A - ロータリー式除雪車の無線式非常停止装置 - Google Patents

ロータリー式除雪車の無線式非常停止装置

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JPH0681326A
JPH0681326A JP23589392A JP23589392A JPH0681326A JP H0681326 A JPH0681326 A JP H0681326A JP 23589392 A JP23589392 A JP 23589392A JP 23589392 A JP23589392 A JP 23589392A JP H0681326 A JPH0681326 A JP H0681326A
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brake
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Kazuaki Ishiguro
和明 石黒
Masaki Suzuki
正喜 鈴木
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Niigata Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、オペレータの操作に優先して車両
の走行装置及び除雪装置の駆動を強制的に停止させるこ
とを目的とする。 【構成】 車両から離れて使用され、車両に非常停止信
号を無線送信する送信手段と、車両に装着され、非常停
止信号を無線受信する受信装置と、受信装置からの非常
停止信号により除雪装置への駆動力を遮断する除雪装置
用ブレーキ制御手段と、受信装置からの非常停止信号に
より走行装置への駆動力を遮断する走行装置用ブレーキ
制御手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、除雪作業の際、誘導員
からの非常停止信号によりロータリー式除雪車の除雪作
業停止及び走行停止を図るロータリー式除雪車の無線式
非常停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ロータリー式除雪車による市街
地の除雪作業では、歩行者及び周辺設備等への安全確保
並びにダンプカー誘導の目的等により、ロータリー式除
雪車の近くに誘導員が配置され、ロータリー式除雪車の
オペレータと協働して除雪作業が行なわれている。
【0003】誘導員は、万一、危険を察知した場合、オ
ペレータに信号灯によって例えば手旗信号や信号音によ
る合図を行ない、オペレータが走行装置及び除雪装置の
駆動停止を行ない、緊急事態に対処していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のロー
タリー式除雪車では、危険を察知した誘導員が、障害物
の手前で、オペレータに信号灯によって合図を行なって
いるが、その合図をオペレータが見落とす事もあり、そ
のままの状態で車両の走行装置及び除雪装置が駆動する
と、事故を起こすこともあり、必ずしも安全とは言えな
い。
【0005】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、オペレータの操作に優先
して車両の走行装置及び除雪装置の駆動を強制的に停止
させることができるロータリー式除雪車の無線式非常停
止装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの駆
動力により駆動される走行用油圧ポンプと、走行用油圧
ポンプから供給される油で作動する走行用油圧モータ
と、走行用油圧モータにより駆動される走行装置と、エ
ンジンの駆動力により駆動される除雪装置とを車両に装
着してなるロータリー式除雪車において、車両から離れ
て使用され、車両に非常停止信号を無線送信する送信手
段と、車両に装着され、非常停止信号を無線受信する受
信装置と、受信装置からの非常停止信号により除雪装置
への駆動力を遮断する除雪装置用ブレーキ制御手段と、
受信装置からの非常停止信号により走行装置への駆動力
を遮断する走行装置用ブレーキ制御手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0007】
【作用】本発明においては、誘導員からの送信手段によ
り無線通信された非常停止信号が、所定の車両の受信装
置で受信されると、オペレータの操作に拘らず、除雪装
置用ブレーキ制御手段により除雪装置が強制的に停止さ
れるとともに走行装置用ブレーキ制御手段により走行装
置が強制的に停止される。
【0008】
【実施例】以下、図1ないし図7により本発明の実施例
に係わるロータリー式除雪車の無線式非常停止装置につ
いて説明する。
【0009】図1において、符号Xは車両で、この車両
Xには、エンジン1が搭載されている。このエンジン1
の出力シャフト1Aにトランスミッション2の入力シャ
フト2Aが直結されている。
【0010】トランスミッション2は、常時噛合式の減
速ギヤからなる作業変速用歯車装置3と、常時噛合式の
減速ギヤからなる走行変速用歯車装置4とから構成さ
れ、作業変速用歯車装置3の減速ギヤは、第1シャフト
3A,第2シャフト3B,第3シャフト3Cに支持され
ている。
【0011】第1シャフト3Aには、第1作業変速段ク
ラッチ5Aと、第2作業変速段クラッチ5Bとが装着さ
れ、第2シャフト3Bには、第3作業変速段クラッチ5
Cが装着されている。
【0012】走行変速用歯車装置4の減速ギヤは、第4
シャフト4A,第5シャフト4B,第6シャフト4C,
第7シャフト4Dに支持されている。第5シャフト4B
には、第1走行変速段クラッチ6Aと、第2走行変速段
クラッチ6Bとが装着され、第6シャフト4Cには、第
3走行変速段クラッチ6Cと、第4走行変速段クラッチ
6Dとが装着されている。
【0013】上記第3シャフト3Cの一端には可変容量
型の走行用油圧ポンプ7が装着され、この走行用油圧ポ
ンプ7により固定容量型の走行用油圧モータ8が駆動さ
れるようになっている。第3シャフト3Cの他端にはサ
ブポンプ9が装着されている。
【0014】走行用油圧ポンプ7は、ポンプ吐出量制御
バルブ10によって吐出量を調整されるとともに前後進
レバー11によって流路の向きを変えるようになってお
り、制動電磁弁12のオン操作により中立状態になる。
【0015】一方、上記走行変速用歯車装置4には走行
駆動装置13が接続されている。そして、上記第2シャ
フト3Bには、その途中にオーガブレーキディスク14
が装着され、第1ドライブシャフト14Aの一端が連結
し、第1ドライブシャフト14Aの他端に動力分配機1
6が連結されている。動力分配機16の一方の出力軸1
6Aにはブロア17が装着され、他方の出力軸16Bに
は第2ドライブシャフト18,ローラチェーン伝導機1
9を介してオーガ20が連結されている。
【0016】サブポンプ9を装着した油圧回路9Aの途
中には、オーガブレーキ電磁弁15が介装され、このオ
ーガブレーキ電磁弁15によりオーガブレーキキャリパ
15Aを作動させ、オーガブレーキディスク14の回転
を摩擦力で停止するようになっている。
【0017】図2において、送信手段21は、マイクロ
コンピュータ22と、パラレル/シリアル変換部23
と、発振器24と、発振器24から送信搬送波を受ける
周波数変調部25と、送信部26と、アンテナ27と、
電源部28と、アドレス設定スイッチ29と、非常停止
スイッチ30とから構成されている。
【0018】マイクロコンピュータ22は、CPU22
Aと、ROM22Bと、RAM22Cとを有している。
ROM22Bには、(1)CPU22Aが作動するため
のプログラム、(2)非常停止コードが格納されてい
る。
【0019】CPU22Aは、送信データフレームを生
成し、パラレル/シリアル変換部23に送る。1送信分
の送信データフレームは、フレームの始端を示す同期コ
ードと、誘導員によって設定されるアドレス部と、予め
決められたコードからなる非常停止コード部と、誤り検
出コード部と、フレームの終端を示す同期コードとから
なるディジタルコードである。
【0020】パラレル/シリアル変換部23は、発振器
24からの吐出しクロックによってCPU22Aから送
られるパラレル信号からなる送信データのシリアル化を
行ない(パラレル/シリアル変換)、周波数変調部25
に送るようになっている。周波数変調部25は、パラレ
ル/シリアル変換部23から送られる1/0のディジタ
ル信号に従って、FSK変調(周波数シフトキーイン
グ)により発振器24の搬送波出力に対して周波数変調
を行ない、送信用信号を生成するようになっている。
【0021】送信部26は、周波数変調された信号を高
周波電力増幅する高周波電力増幅部26Aと、送信波を
特定の周波数帯域に制限するバンドパスフィルタ26B
と、アンテナ27とのインピーダンス整合を図るインピ
ーダンス整合部26Cとから構成されている。
【0022】電源部28は電池28Aと、安定化電源部
28Bと、電源スイッチ28Cからなり、電池28Aか
ら必要な電圧を生成し、装置各部に供給するようになっ
ている。
【0023】アドレス設定スイッチ29は、後述の車両
Xのアドレスを誘導員が設定するようになっている。こ
のアドレスが一致しないと、受信装置31は作動しな
い。非常停止スイッチ30は、押しボタンスイッチによ
り、押している間非常停止信号がCPU22Aにより送
信されるようになっている。
【0024】次に、図3,図4により、車両Xの受信装
置を説明する。図において、受信装置31は、マイクロ
コンピュータ32と、シリアル/パラレル変換部33
と、発振器34と、発振器34から送信搬送波を受ける
周波数復調部35と、受信部36と、アンテナ37と、
電源部38と、インターフェース部39と、インターフ
ェース部39に接続されたリセットスイッチ40と、オ
ーガブレーキ電磁弁(除雪装置用ブレーキ制御手段)1
5用のリレーR1(41)と、制動電磁弁(走行装置用
ブレーキ制御手段)12のリレーR2(42)と、非常
停止ランプ43とから構成されている。
【0025】マイクロコンピュータ32は、CPU32
Aと、ROM32Bと、RAM32Cとを有している。
ROM32Bには、CPU32Aが作動するためのプロ
グラムと、非常停止コードと、車両Xのアドレスデータ
が格納されている。
【0026】受信部36は、アンテナ37とのインピー
ダンス整合を図るインピーダンス整合部36Aと、受信
波を特定の周波数帯域に制限するバンドパスフィルタ3
6Bと、周波数変調された信号を高周波電力増幅する高
周波電力増幅部36Cとから構成されている。
【0027】周波数復調部35は、受信部36から送ら
れる受信波により受信信号の周波数復調を行ない、さら
に、発振器34からの波形再生クロックにより、送信デ
ータ(1,0のシリアル信号からなるディジタル波形)
を再生するようになっている。
【0028】シリアル/パラレル変換部33は、発振器
34からの同期クロックによって周波数復調部35から
送られるシリアル信号からなる受信データのパラレル化
を行ない(シリアル/パラレル変換)、CPU32Aに
送るようになっている。
【0029】シリアル/パラレル変換部33からディジ
タルコードからなる受信データを受けたCPU32A
は、ROM32Bに格納された制御プログラムにより受
信データの解析(誤り検出)を行ない、アドレスの照合
を行ない、非常停止コードの有無のチェックを行ない、
インターフェース部39に所定の信号を出力する。
【0030】電源部38は図4に示すようにバッテリ3
8Aと、安定化電源部38Bと、電源スイッチ38C
と、電源ランプ38Dとからなり、バッテリ38Aから
必要な電圧を生成し、安定化電源部38Bにより電圧を
安定化し、装置各部に供給するようになっている。
【0031】インターフェース部39は、その入力部
に、リセットスイッチ信号回路と走行変速レバーの状態
検出回路とが組み込まれ、その出力部に、電磁弁駆動回
路及びランプ点灯回路が組み込まれるようになってい
る。
【0032】図5において、電源+側44に、リレーR
1(41)のb接点41Bを介して作業変速段スイッチ
45の一端が接続され、この作業変速段スイッチ45の
他端は、第1作業変速段電磁弁46,第2作業変速段電
磁弁47,第3作業変速段電磁弁48の各ソレノイドに
それぞれ接続している。第1作業変速段電磁弁46によ
り第1作業変速段クラッチ5Aを作動させ、第2作業変
速段電磁弁47により第2作業変速段クラッチ5Bを作
動させ、第3作業変速段電磁弁48により第3作業変速
段クラッチ5Cを作動させるようになっている。
【0033】また、電源+側44に、リレーR1(4
1)のa接点41Aの一端が接続し、このa接点41A
の他端にオーガブレーキ電磁弁15のソレノイドが接続
するとともに、リレーR2(42)のa接点42Aの一
端が接続し、このa接点42Aの他端に制動電磁弁12
のソレノイドが接続している。
【0034】さらに、電源+側44に、走行変速レバー
切換えスイッチ49を介して、第1走行変速段電磁弁5
0,第2走行変速段電磁弁51,第3走行変速段電磁弁
52,第4走行変速段電磁弁53の各ソレノイドが接続
している。第1走行変速段電磁弁50により第1走行変
速段クラッチ6Aを作動させ、第2走行変速段電磁弁5
1により第2走行変速段クラッチ6Bを作動させ、第3
走行変速段電磁弁52により第3走行変速段クラッチ6
Cを作動させ、第4走行変速段電磁弁52により第4走
行変速段クラッチ6Dを作動させるようになっている。
【0035】しかして、エンジン1の回転により、トラ
ンスミッション2の作業変速用歯車装置3の第2シャフ
ト3Bから第1ドライブシャフト14Aに駆動力が伝達
され、ブロア17及びオーガ20が同時に駆動する。オ
ーガ20により雪が砕かれ、ブロア17内に掻き込まれ
る。この掻き込まれた雪はブロア17により吐き出され
る。
【0036】この時、作業変速段のギヤの選択は、手動
による作業変速段スイッチ45によって一つの電磁弁が
選択される。作業変速用歯車装置3では、作業変速段ス
イッチ45の操作により、作業変速段電磁弁46,4
7,48のいずれか1つと連結するようにまたはニュー
トラル状態が選択される。ニュートラル状態が選択され
た場合には、ブロア17及びオーガ20には駆動力が伝
達されない。また、例えば、第1作業変速段電磁弁46
と連結するように選択された場合には、第1作業変速段
クラッチ5Aがオンになり、それに対応する変速段のギ
ヤが選択される。このように、各作業変速段クラッチ5
A,5B,5Cのオン・オフによって必要な変速段のギ
ヤが選択される。
【0037】また、エンジン1の駆動力は、第3シャフ
ト3Cを介して走行用油圧ポンプ7に伝達され、走行用
油圧モータ8が回転される。走行用油圧モータ8の回転
は走行変速用歯車装置4を介して走行駆動装置13に伝
達され、車両Xが走行する。
【0038】その際、走行変速用歯車装置4では、走行
変速段クラッチ6A,6B,6C,6Dのオン・オフに
よって必要な変速段のギヤが選択される。走行変速段の
ギヤの選択の際には、手動による走行変速レバー49A
(図5)が操作され、走行変速レバー切換えスイッチ4
9が切り換わる。これにより、走行変速段電磁弁50,
51,52,53のいずれか1つに連結するようにまた
はニュートラル状態が選択される。ニュートラル状態が
選択された場合には、走行駆動装置13には駆動力は伝
達されない。また、例えば、第1走行変速段電磁弁50
に連結するように選択された場合には、第1走行変速段
クラッチ6Aがオンになり、それに対応する変速段のギ
ヤが選択される。
【0039】上述のように、車両Xは、手動により選択
された作業変速用歯車装置3の変速段のギヤの下で、除
雪作業しながら走行変速用歯車装置4の所定の変速段の
ギヤを手動によって選択した状態で、走行している。
【0040】このような条件の下での本実施例の作用を
図6,図7により説明する。先ず、誘導員により電源ス
イッチ28C(ステップS1)が入れられる。誘導員に
より、送信手段21の使用前に、送信手段21のアドレ
ス設定スイッチ29により受信側(車両X)のアドレス
と一致するようにセットする。なお、受信側のアドレス
は、車両X側において唯一つを設定する。誘導員が道路
の左右各側に立つ場合のように送信側が複数となる場合
は、同一アドレスを複数の誘導員が使用する。
【0041】マイクロコンピュータ22においては、ア
ドレス設定スイッチ29により設定されたアドレスデー
タがCPU22Aに読み込まれ、記憶される(ステップ
S2)。また、ROM22Bから非常停止コードがCP
U22Aに読み込まれ、記憶される(ステップS3)。
【0042】CPU22Aは、送信データフレームを生
成し、パラレル/シリアル変換部23に送る。上述のよ
うに、1送信分の送信データフレームは、フレームの始
端を示す同期コードと、誘導員によって設定されるアド
レス部と、予め決められたコードからなる非常停止コー
ド部と、誤り検出コードと、フレームの終端を示す同期
コードとからなるディジタルコードである。
【0043】そして、誘導員が危険を察知して、除雪作
業中に車両Xの非常停止の必要が生じた場合、送信手段
21の非常停止スイッチ30が押される。非常停止スイ
ッチ30は、押しボタンスイッチにより、押している間
その信号がCPU22Aにより送信される。
【0044】ステップS4において、非常停止スイッチ
30が押されているか否かが判断される。非常停止スイ
ッチ30が押されていない場合には、ステップS2に戻
る。非常停止スイッチ30が押されている間、ステップ
S5に進み、送信処理が施され、送信手段21により、
送信データ(非常停止信号)が繰り返して送信される。
【0045】即ち、図2に示すように、誘導員により送
信部26から非常停止信号がアンテナ27から道路上を
走行するロータリ式除雪車Xに送信される。この非常停
止信号は、ディジタル信号の「1」,「0」に対応する
2つの異なる搬送周波数として電磁波上に乗せられてい
る。この2つの搬送周波数は、送信基本搬送波周波数f
1に対して変調周波数fmを加算及び減算して得られ、
そのうちの1つは搬送周波数は(f1+fm)で、他の
1つは(f1−fm)となっている。
【0046】これらの2つの搬送周波数は、送信手段2
1において以下のように生成される。先ず、発振器24
から発信した送信基本搬送波周波数f1が周波数変調部
25に送られる。
【0047】一方、マイクロコンピュータ22から、R
OM22Bに格納されている伝送情報が、ディジタル信
号としてパラレル/シリアル変換部23を介して周波数
変調部25に送られる。周波数変調部25では、FSK
変調によりこのディジタルコードが送信基本搬送波周波
数f1を基本として2つの搬送周波数(f1+fm),
(f1−fm)の波形が生成・変換され、高周波電力増
幅部26Aで増幅され、さらに、これらの2つの搬送周
波数を含む送信用帯域がバンドパスフィルタ26Bを通
過し、不要な周波数を取り除いた後、インピーダンス整
合部26Cを介して電磁波となってアンテナ27に送ら
れる。
【0048】そして、図7において、ロータリ式除雪車
Xの受信装置31においては、先ず、電源スイッチ38
Cにより電源をオンにすると(ステップS1)、初期化
状態になる。即ち、非常停止ランプ43は消灯状態にな
っており(ステップS2)、制動電磁弁12及びオーガ
ブレーキ電磁弁15がオフ状態になっている(ステップ
S3,S4)。
【0049】かかる状態で、2つの搬送周波数(f1+
fm),(f1−fm)の波形からなる送信データフレ
ームをアンテナ37が受信すると、インピーダンス整合
部36Aにより、整合が図られ、さらに、これらの2つ
の搬送周波数を含む送信用帯域がバンドパスフィルタ3
6Bを通過し、不要な周波数が取り除かれた後、高周波
電力増幅部36Cで増幅され、周波数復調部35に入力
される。
【0050】周波数復調部35においては、受信部36
を通過した2つの搬送周波数(f1+fm),(f1−
fm)は、FSK復調により、ディジタルコードからな
る送信データフレームに変換され、シリアル信号として
シリアル/パラレル変換部33に送られ、パラレル信号
化される。そして、このパラレル信号はCPU32Aに
入力される。
【0051】初期化工程(ステップS4)が終了した
後、ステップS5に進み、CPU32Aでは、送信デー
タフレームがあるか否かが判断され、送信データフレー
ムが入力されたと判断されると、所定の手順に従って送
信データフレームが正しいか否かが判断される。ステッ
プS6では、受信エラーがあるか否かが判断される。受
信エラーが在れば、ステップS5に戻り、待機する。受
信エラーが無ければ、ステップS7に進み、アドレスチ
ェックが行なわる。送信データフレームのアドレスが受
信装置のアドレスに一致しないと、ステップS5に戻
る。一致すれば、次のステップS8に進み、送信データ
フレームの予め決められた非常停止コード部があるか否
かが判断される。非常停止コード部があると判断される
と、以下の非常停止動作がオペレータに優先して実施さ
れる。
【0052】即ち、ステップS9においては、非常停止
ランプ43が点滅し、オペレータに表示される。ステッ
プS10においては、リレーR2(42)が励磁してリ
レーR2(42)のa接点42Aが閉じ、制動電磁弁1
2のソレノイドに電圧が印加され、作動する。これによ
り、それまでオペレータにより選択されていた走行変速
段クラッチ6A,6B,6C,6Dの電磁弁がオフにな
り、走行側への駆動力が遮断される。同時に、走行用油
圧ポンプ7の斜板が油圧によって中立状態となり、走行
用油圧ポンプ7に圧油を送らなくなるため、走行駆動力
が遮断され、ロータリ式除雪車Xが停止する。
【0053】ステップS11においては、リレーR2
(41)が励磁してリレーR1(41)のa接点41A
が閉じ、オーガブレーキ電磁弁15のソレノイドに電圧
が印加され、作動する。これにより、それまでオペレー
タにより選択されていた作業変速段クラッチ5A,5
B,5Cの電磁弁がオフになり、作業側への駆動力が遮
断される。上記動作に同期して、オーガブレーキキャリ
パ15Aへの油圧回路が開き、オーガブレーキキャリパ
15Aがオーガブレーキディスク14を制動する。第1
ドライブシャフト14Aの回転が停止し、ブロア17及
びオーガ20が緊急に停止される。
【0054】そして、一旦、非常停止動作が実施される
と、オペレータは以下の処置を施して非常停止が解除さ
れる。即ち、安全のため、ステップS12において、走
行変速レバー49Aがニュートラル状態にあるか否かが
判断される。ニュートラル状態でないと判断された場合
には、待機する。ニュートラル状態であると判断された
場合には、ステップS13に進む。リセットスイッチ4
0がオンにされると、非常停止の解除が行なわれ、ステ
ップS2に戻り、受信状態で待機する。
【0055】以上の如き構成によれば、誘導員から無線
で発信された非常停止信号により、オペレータによる操
作に優先して、制動電磁弁12,オーガブレーキ電磁弁
15を作動させ、障害物の手前等で、車両Xの走行駆動
装置13及び除雪装置(ブロア17,オーガ20)の駆
動を強制的に停止させることができる。従って、危険を
事前に回避し、オペレータは、本来の作業に集中でき、
作業効率及び安全性を高め、オペレータの不注意による
車両の破損事故を未然に防止することができる。
【0056】また、送信側・受信側は一方向のみの通信
が可能の装置でよいから小型化することができる。さら
に、多数の送信側と1台の受信側との組合せができるた
め、複数の誘導員が有効に使うことができる。別のアド
レス情報の設定のみで他のロータリー式除雪車に対応す
ることができる。
【0057】そして、送信・受信側がそれぞれ共通搬送
周波数を使っても、先方のアドレス情報を付加している
ため、必ず、送信側と受信側からなる送受ペアが共通と
ならないと使えない。従って、送受周波数が共通化して
いるため、装置を低廉にできる。
【0058】そして、また、エラー検出コードを負荷で
きるため、伝送エラーの検出を容易にできる。なお、本
実施例においては、除雪装置のブロア17及びオーガ2
0への駆動力伝達手段として、機械的な伝達手段が採用
されており、オーガブレーキ電磁弁15からなる除雪装
置用ブレーキ制御手段によりオーガブレーキキャリパ1
5Aを作動させ、オーガブレーキディスク14の回転を
摩擦力で停止させるようになっているが、除雪装置への
駆動力伝達手段として油圧系を採用した場合には、その
油圧系の回路途中に、圧油を逃がすオーガブレーキ電磁
弁からなる除雪装置用ブレーキ制御手段を採用すること
もできる。
【0059】また、本実施例においては、走行用油圧モ
ータ8により、走行変速用歯車装置4が駆動するように
なっており、制動電磁弁12により駆動力を遮断する構
造となっているが、かかる構成に限定されることなく、
例えば、走行用油圧モータ8を装着せず、機械的な伝達
手段により走行変速用歯車装置4を駆動させ、その第4
シャフト4Aの途中にクラッチ装置及びブレーキ装置を
装着し、そのクラッチ装置及びブレーキ装置を走行装置
用ブレーキ装置として、制動電磁弁からなる走行装置用
ブレーキ制御手段により、第4シャフト4Aの駆動を止
めることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
誘導員から無線で発信された非常停止信号により、オペ
レータによる操作に優先して、走行装置用ブレーキ制御
手段,除雪装置用ブレーキ制御手段を作動させ、障害物
の手前等で、ロータリー式除雪車の走行装置及び除雪装
置の駆動を強制的に停止させることができる。
【0061】従って、危険を事前に回避し、オペレータ
は、本来の作業に集中でき、作業効率及び安全性を高
め、オペレータの不注意によるロータリー式除雪車の破
損事故を未然に防止することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるロータリー式除雪車の
駆動系統図である。
【図2】送信手段を示すブロック図である。
【図3】ロータリー式除雪車の受信装置のブロック図で
ある。
【図4】ロータリー式除雪車の受信装置の電源部を示す
図である。
【図5】ロータリー式除雪車の電気回路図である。
【図6】送信手段のフローチャートを示す図である。
【図7】受信装置のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン 7 走行用油圧ポンプ 8 走行用油圧モータ 12 制動電磁弁(走行装置用ブレーキ制御手段) 15 オーガブレーキ電磁弁(除雪装置用ブレーキ制御
手段) 17 ブロア 20 オーガ 21 送信手段 31 受信装置 X 車両

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力により駆動される走行
    用油圧ポンプと、 走行用油圧ポンプから供給される油で作動する走行用油
    圧モータと、 走行用油圧モータにより駆動される走行装置と、 エンジンの駆動力により駆動される除雪装置とを車両に
    装着してなるロータリー式除雪車において、 車両から離れて使用され、車両に非常停止信号を無線送
    信する送信手段と、 車両に装着され、非常停止信号を無線受信する受信装置
    と、 受信装置からの非常停止信号により除雪装置への駆動力
    を遮断する除雪装置用ブレーキ制御手段と、 受信装置からの非常停止信号により走行装置への駆動力
    を遮断する走行装置用ブレーキ制御手段とを備えたこと
    を特徴とするロータリー式除雪車の無線式非常停止装
    置。
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