JPH0680969B2 - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JPH0680969B2
JPH0680969B2 JP63032513A JP3251388A JPH0680969B2 JP H0680969 B2 JPH0680969 B2 JP H0680969B2 JP 63032513 A JP63032513 A JP 63032513A JP 3251388 A JP3251388 A JP 3251388A JP H0680969 B2 JPH0680969 B2 JP H0680969B2
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久雄 岩崎
亮 鴫原
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EI TEI AARU KODENPA TSUSHIN KENKYUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、2つの周波数の信号を送受信できるアンテナ
装置に関する。
[従来の技術] 近年、移動体衛星通信システムにおいて、自動車等の移
動体に設けられる陸上移動用アンテナとして、小型・軽
量であって衛星を追尾しながら送受信するための広角及
び高速ビーム走査を行うことができ、しかも送信周波数
及び受信周波数が異なる高性能及び高機能なアンテナが
要求されている。
第2図(A)は上述の移動体衛星通信システムにおいて
用いられる第1の従来例である直線偏波マイクロストリ
ップアンテナの平面図であり、第2図(B)は第2図
(A)のB−B′線についての縦断面図である。
第2図(A)及び(B)において、送信導体板25と接地
導体板21が送信用マイクロストリップアンテナとして動
作し、一方、受信導体板23と接地導体板21が受信用マイ
クロストリップアンテナとして動作する。従って、上記
アースピン26aないし26hは、上記送信用マイクロストリ
ップアンテナと受信用マイクロストリップアンテナとの
間のアイソレーションをとるために設けられている。
第3図は上述の移動体衛星通信システムにおいて用いら
れる第2の従来例である直線偏波1素子円形マイクロス
トリップパッチアンテナ34とダイプレクサ35の斜視図で
ある。
第3図において、送信コネクタ38に入力された送信信号
がダイプレクサ35を介してマイクロストリップパッチア
ンテナ34に出力されて送信され、一方、マイクロストリ
ップパッチアンテナ34において受信される受信信号がダ
イプレクサ35を介して受信コネクタ39に出力される。
さらに、第3図と同様に、円偏波マイクロストリップパ
ッチアンテナとダイプレクサ35を備えた円偏波マイクロ
ストリップアンテナ装置(以下、第3の従来例とい
う。)が提案されている。この装置の円偏波マイクロス
トリップパッチアンテナでは、第3図のマイクロストリ
ップパッチ導体37の中心を中心として給電点に対して45
度の位置と135度の位置のマイクロストリップパッチ導
体37の各外周部に直方体形状の欠落部を設け、円偏波に
よる信号の送受信を実現している。
なお、従来、上述の第1ないし第3の従来例のアンテナ
を用いてビーム走査を行う場合、上記アンテナを複数個
アレイ状に配置して、上記アンテナの送信コネクタに高
出力電力増幅器及び送信用移相器を介して送信機を接続
し、また、上記アンテナの受信コネクタに低雑音増幅器
と受信用移相器を介して受信機を接続し、上記送信用移
相器及び受信用移相器の各移相量を制御する。
[発明が解決しようとする課題] 上述の第1の従来例のアンテナにおいては、アースピン
26aないし26h及びピン27a,27bを設ける必要があるため
に構造が複雑であり、従って、製作工程が複雑となり製
造コストが比較的高価である。また、コネクタ30a,30b
にケーブルを介して低雑音増幅器、高出力増幅器、移相
器、送信機、及び受信機を接続するために、伝送損失が
比較的高くなるとともに、これらの機器及びアンテナを
含めたシステムの形状が大きくなるという問題点があっ
た。
また、上述の第2及び第3の従来例においては、送受信
信号を分離するためのダイプレクサ35の挿入損失は一般
に約2ないし3dB程度であるために、受信信号の搬送波
信号電力対雑音電力比(以下、CN比という。)を大幅に
劣化させる。また、第1の従来例と同様に、コネクタ3
8,39にケーブルを介して低雑音増幅器、高出力増幅器、
移相器、送信機、及び受信機を接続するために、伝送損
失が比較的高くなるとともに、これらの機器及びアンテ
ナを含めたシステムの形状が大きくなるという問題点が
あった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来例に比較し
て小型・軽量であって低い伝送損失を有し、しかも2つ
の周波数の信号を送受信できるアンテナ装置を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る請求項1記載のアンテナ装置は、互いに対
向する第1と第2の面をそれぞれ有する第1と第2の誘
電体基板と、 互いに対面する上記第1の誘電体基板の第1の面と上記
第2の誘電体基板の第1の面との間に挟設された接地導
体板とを備え、 第1の共振周波数を有する第1のマクロストリップアン
テナと、第2の共振周波数を有する第2のマイクロスト
リップアンテナとを構成したアンテナ装置であって、 上記第1のマイクロストリップアンテナは、 上記第1の誘電体基板の第2の面上に形成され、導体板
にてなるマイクロストリップパッチ導体と、 上記第1の誘電体基板の第2の面上に形成され、上記マ
イクロストリップパッチ導体に接続された給電線路用第
1のマイクロストリップ導体と、 上記接地導体板とから構成され、 上記第2のマイクロストリップアンテナは、 上記マイクロストリップパッチ導体と、 上記マイクロストリップパッチ導体と対向する位置であ
って上記第2の誘電体基板の第2の面上に形成された給
電線路用第2のマイクロストリップ導体と、 上記マイクロストリップパッチ導体と対向する位置であ
って上記第2のマイクロストリップ導体に対して交差す
る方向に延在するように上記接地導体板に形成され、上
記給電線路用第2のマイクロストリップ導体に高周波信
号を入力したときに上記マイクロストリップパッチ導体
を励振するための第2のマイクロストリップアンテナ励
振用スロットと、 上記接地導体板とから構成され、 上記第2の共振周波数は、上記第1の共振周波数と異な
るように、上記第2のマイクロストリップアンテナ励振
用スロットの長手方向の長さによって設定されることを
特徴とする。
また、請求項2記載のアンテナ装置は、請求項1記載の
アンテナ装置において、上記マイクロストリップパッチ
導体は、円板形状、又は矩形板形状であることを特徴と
する。
[作用] 以上のように構成することにより、上記第1のマイクロ
ストリップアンテナと、上記第2のマイクロストリップ
アンテナとからなるアンテナ装置が形成される。
ここで、上記マイクロストリップパッチ導体に接続され
た上記給電線路用第1のマイクロストリップ導体に、上
記第1のマイクロストリップアンテナの共振周波数に一
致する周波数を有する第1の高周波信号を入力すること
により、当該第1の高周波信号によって上記マイクロス
トリップパッチ導体を励振して、上記第1のマイクロス
トリップアンテナから上記第1の高周波信号の電磁波が
放射される。
一方、上記第2のマイクロストリップアンテナにおいて
は、上記第2のマイクロストリップアンテナ励振用スロ
ットが、上記マイクロストリップパッチ導体と対向する
位置であって上記第2のマイクロストリップ導体に対し
て交差する方向に延在するように上記接地導体板に形成
され、上記第2の共振周波数は、上記第1の共振周波数
と異なるように、上記第2のマイクロストリップアンテ
ナ励振用スロットの長手方向の長さによって設定されて
いる。従って、上記給電線路用第2のマイクロストリッ
プ導体に第2の高周波信号を入力したときに、上記第1
の高周波信号と所定のアイソレーションを有して、当該
スロットを介して上記マイクロストリップパッチ導体が
励振され、上記第2のマイクロストリップアンテナから
上記第2の高周波信号の電磁波が放射される。
すなわち、互いに異なる共振周波数を有する2個のマイ
クロストリップアンテナが形成される。
[実施例] 第1の実施例 第1図は本発明の第1の実施例である直線偏波マイクロ
ストリップアンテナの分解斜視図である。
この第1の実施例の直線偏波マイクロストリップアンテ
ナは、円板形状のマイクロストリップパッチ導体5の外
周部にマイクロストリップ導体7を接続するとともに、
上記マイクロストリップパッチ導体5の直下部におい
て、マイクロストリップ導体2と、接地導体板3に形成
されるスロット6を備えたことを特徴としている。
第1図において、導体板にてなるマイクロストリップパ
ッチ導体5及び該マイクロストリップパッチ導体5に接
続される幅bのマイクロストリップ導体7と、上記マイ
クロストリップパッチ導体5に対して対向する位置に設
けられる幅bのマイクロストリップ導体2との間に、そ
れぞれ誘電体基板4及び1を介して接地導体板3が挟設
され、該接地導体板3には、上記マイクロストリップ導
体5と対向しかつ上記マイクロストリップ導体2の概略
中央部に体して交差する方向に延在するスロット6が形
成される。ここで、スロット6は接地導体板3に板厚方
向で貫通して形成され、スロット6の平面形状は長手方
向の長さlを有する。
マイクロストリップ導体7は、マイクロストリップパッ
チ導体5の外周部5gに接続される。また、マイクロスト
リップ導体2はスロット6との交差点から長さlだけ突
出して形成され、マイクロストリップ導体2の端部2aは
誘電体基板1の外周部に位置する。なお、誘電体基板1
及び4はそれぞれ、厚さd1,d2の正方形状であって誘電
率εr1,εr2を有する。
以上のように構成することにより、マイクロストリップ
導体7と接地導体板3により第1のマイクロストリップ
線路101を構成し、マイクロストリップ導体2と接地導
体板3により第2のマイクロストリップ線路102を構成
する。また、上記マイクロストリップパッチ導体5と接
地導体板3により第1の直線偏波マイクロストリップア
ンテナを構成し、上記マイクロストリップパッチ導体5
と、接地導体板3に形成されたスロット6により第2の
直線偏波マイクロストリップアンテナを構成する。従っ
て、上記マイクロストリップ導体7の端部7a及びマイク
ロストリップ導体2の端部2aにそれぞれ、送信機を接続
し、上記第1及び第2のマイクロストリップ線路102に
第1及び第2の送信信号を入力することにより、第1の
直線偏波マイクロストリップアンテナが第1のマイケロ
ストリップ線路101を介して入力される第1の送信信号
によって励振され、第1の送信信号が第1の直線偏波マ
イクロストリップアンテナから直線偏波で放射されると
ともに、第2の直線偏波マイクロストリップアンテナ第
2のマイクロストリップ線路102を介して入力される第
2の送信信号によって励振され、第2の送信信号が第2
の直線偏波マイクロストリップアンテナから直線偏波で
放射される。
ここで、上記第1の直線偏波マイクロストリップアンテ
ナ共振周波数fcは公知の通り次式で与えられる。
fc=1.84・c/(2π・a・εr2)[Hz] …(1) ここで、 a=r[1+(2d2/π・r・εr2){ln(π・r/2・
d2)+1.7726}]1/2であり、cは光速、aはマイクロ
ストリップパッチ導体5の等価半径である。また、第2
の直線偏波マイクロストリップアンテナの共振周波数
は、スロット6の長手方向の長さlで決定される。
従って、上記(1)式によって共振周波数が決定される
第1の直線偏波マイクロストリップアンテナと、スロッ
ト6の長手方向の長さlで共振周波数が決定される第2
の直線偏波マイクロストリップアンテナのそれぞれの共
振周波数を異ならせることによって、上記第1と第2の
直線偏波マイクロストリップアンテナを互いに送受信周
波数の異なるアンテナとして用いることができる。ま
た、上記第1と第2の直線偏波マイクロストリップアン
テナのいずれか一方及び他方をそれぞれ送信用及び受信
用アンテナとして用いてもよいし、さらに、上記第1と
第2の直線偏波マイクロストリップアンテナをともに受
信用アンテナとして用いてもよい。
なお、マイクロストリップ導体2においてスロット6か
ら突出する上記長さSを変化することにより、公知の通
り、それぞれ上記第1の直線偏波マイクロストリップア
ンテナのアンテナインピーダンスのリアクタンスが変化
する。従って、長さSは、第1のマイクロストリップ線
路101の特性インピーダンスと第1の直線偏波マイクロ
ストリップアンテナのアンテナインピーダンスが整合す
るように設定される。
以上説明したように、共振周波数の異なる第1と第2の
直線偏波マイクロストリップアンテナを一体的に形成し
かつ上記第1と第2の直線偏波マイクロストリップアン
テナにそれぞれ直接に第1及び第2のマイクロストリッ
プ線路101,102が接続されているので、従来例に比較し
て小型・軽量であって、低い伝送損失を有し、しかも異
なる2つの周波数の信号を送受信することができる直線
偏波マイクロストリップアンテナを実現できる。
実施例 本実験例において、第1図に示した直線偏波マイクロス
トリップアンテナを用いて、第1及び第2のマイクロス
トリップ線路101,102からそれぞれ第1及び第2の直線
偏波マイクロストリップアンテナを見た場合の反射損失
量[dB]を測定した。すなわち、第1及び第2のマイク
ロストリップ線路101,102を介してそれぞれ第1及び第
2の直線偏波マイクロストリップアンテナに所定のレベ
ルを有し1GHzから2GHzまでの周波数範囲の信号を入力
し、第1及び第2の直線偏波マイクロストリップアンテ
ナからそれぞれ第1及び第2のマイクロストリップ線路
101,102を介して反射されて出力される反射信号のレベ
ルを測定し、反射信号レベル[dBm]から力信号レベル
[dBm]を減算した値である反射損失量[dB]を求め
た。
なお、第1及び第2のマイクロストリップ線路101,102
の特性インピーダンスが50Ωとなるように、マイクロス
トリップ導体2及び7の幅bを設定した。誘電体基板1
の誘電率εr1及び誘電体基板4の誘電率εr2をともに2.
55とし、誘電体基板1の厚さd1及び誘電体基板4の厚さ
d2をそれぞれ3.22mm及び1.66mmとした。また、マイクロ
ストリップパッチ導体5の半径rを31.0mmとし、スロッ
ト6の長さlを25.5mmとした。
第4図(A)は第1の直線偏波マイクロストリップアン
テナの入力端である第1のマイクロストリップ線路101
における反射損失量の周波数特性を示すグラフであり、
第4図(B)は第2の直線偏波マイクロストリップアン
テナの入力端である第2のマイクロストリップ線路102
における反射損失量の周波数特性を示すグラフである。
第4図(A)及び(B)に示すように、第1及び第2の
直線偏波マイクロストリップアンテナがそれぞれ周波数
約1570MHz及び約1650MHzにおいて共振状態となり、ま
た、第1のマイクロストリップ線路101において第1の
直線偏波マイクロストリップアンテナの共振周波数と第
2の直線偏波マイクロストリップアンテナの共振周波数
との損失量差が約20dBであり、さらに、第2のマイクロ
ストリップ線路102において、第1の直線偏波マイクロ
ストリップアンテナの共振周波数と第2の直線偏波マイ
クロストリップアンテナの共振周波数との損失量差が約
8dBであった。
従って、本実験例より、第1の直線偏波マイクロストリ
ップアンテナと第2の直線偏波マイクロストリップアン
テナとの間で十分にアイソレーションがとれることを示
しており、第1の実施例の直線偏波マイクロストリップ
アンテナを、異なる2つの周波数において用いることが
できることを示している。
第2の実施例 第5図は本発明の第2の実施例である円偏波マイクロス
トリップアンテナの平面図であり、第5図において第1
図と同一のものについては同一の符号を付している。
この第2の実施例の円偏波をマイクロストリップアンテ
ナが、第1の実施例の直線偏波マイクロストリップアン
テナと異なるのは、2個のスロット6a,6bと、該スロッ
ト6a,6bと立体的に交差するマイクロストリップ導体8,9
と、マイクロストリップパッチ導体5の外周部5g1,5g2
にそれぞれ接続されるマイクロストリップ導体10,11を
備えたことを特徴としている。以下、上記相違点につい
て説明する。
第5図において、接地導体板3に該接地導体板3を板厚
方向に貫通するスロット6a及び6bが形成され、スロット
6a及び6bの平面形状はそれぞれ、幅aと同一の長手方向
の長さlを有する長方形状である。スロット6a,6bはそ
れぞれ、マイクロストリップパッチ導体5の直下部であ
って、スロット6a,6bの幅方向の中心を通る長手方向の
中心線を延在させた延長線が、マイクロストリップパッ
チ導体5の中心Oを通過するように形成され、また、ス
ロット6a及び6bはそれぞれ、互いに上記中心Oを中心と
して互いに90度の角度となる位置で、すなわち第5図に
示すように上記中心Oを中心として放射形状で形成され
る。
また、幅bのマイクロストリップ導体8及び9がそれぞ
れスロット6a,nbと立体的に交差し、かつスロット6a,6b
との交差点から長さSだけ突出して形成される。マイク
ロストリップ導体2の端部2bがマイクロストリップ導体
8.9の各端部8a,9aと接続される。ここで、端部8aからス
ロット6aとの交差点までのマイクロストリップ導体8の
長さl11は、端部9aからスロット6bとの交差点までのマ
イクロストリップ導体9の長さl12よりも管内波長の1/4
だけ短くされる。
さらに、マイクロストリップ導体7の短部7bは、幅b及
び長さl21を有するマイクロストリップ導体10を介して
マイクロストリップパッチ導体5の外周部5g1に接続さ
れるとともに、幅b及び長さl22を有するマイクロスト
リップ導体11を介してマイクロストリップパッチ導体5
の外周部5g2に接続される。ここで、マイクロストリッ
プパッチ導体5の外周部5g1と外周部5g2は、マイクロス
トリップパッチ導体5の中心Oに対して互いに90度の角
度の位置にある。また、マイクロストリップ導体10の長
さl21はマイクロストリップ導体11の長さl22よりも管内
波長の1/4だけ短くされる。
以上のように構成することにより、マイクロストリップ
導体7,10,11と接地導体板3によりそれぞれ第1,第3及
び第4のマイクロストリップ線路101,103,104を構成
し、マイクロストリップ導体2,8,9と接地導体板3によ
りそれぞれ第2,第5及び第6のマイクロストリップ線路
102,105,106を構成する。ここで、第1のマイクロスト
リップ線路101が第3及び第4のマイクロストリップ線
路103,104に接続され、また、第2のマイクロストリッ
プ線路102が第5及び第6のマイクロストリップ線路10
5,106に接続される。
さらに、上記マイクロストリップパッチ導体5と接地導
体板3によりマイクロストリップアンテナを構成する。
ここで、上述のように、マイクロストリップ導体10の長
さl21がマイクロストリップ導体11の長さl22よりも管内
波長の1/4だけ短くして構成され、マイクロストリップ
パッチ導体5の上記給電点5g2が上記給電点5g1に対して
位相差90度だけ遅れて励振されるので、マイクロストリ
ップパッチ導体5と接地導体板3にてなる上記マイクロ
ストリップアンテナは、第1の左旋円偏波マイクロスト
リップアンテナとして動作する。
また、上記マイクロストリップパッチ導体5と、接地導
体板3に形成されたスロット6a,6bによりそれぞれ第11
及び第12のマイクロストリップアンテナを構成する。こ
こで、上述のように、マイクロストリップ導体8の上記
長さl11がマイクロストリップ導体9の長さl12よりも管
内波長の1/4だけ短くして構成され、これによって第12
のマイクロストリップアンテナが第11のマイクロストリ
ップアンテナに対して位相差90度だけ遅れて励振される
ので、上記第11と第12のマイクロストリップアンテナに
より構成されるマイクロストリップアンテナが第2の左
旋円偏波マイクロストリップアンテナとして動作する。
従って、上記マイクロストリップ導体7の端部7a及びマ
イクロストリップ導体2の端部2aにそれぞれ、送信機を
接続し、上記第1及び第2のマイクロストリップ線路10
1,102に第1及び第2の送信信号を入力することによ
り、第1の左旋円偏波マイクロストリップアンテナが第
1のマイクトストリップ線路101及び第3と第4のマイ
クロストリップ線路103,104を介して入力される第1の
送信信号によって励振され、第1の送信信号が第1の左
旋円偏波マイクロストリップアンテナから放射されると
ともに、第2の左旋円偏波マイクロストリップアンテナ
が第2のマイクロストリップ線路102及び第5と第6の
マイクロストリップ線路105,106を介して入力される第
2の送信信号によって励振され、第2の送信信号が第2
の左旋円偏波マイクロストリップアンテナから放射され
る。
従って、上記(1)式によって共振周波数が決定される
第1の左旋円偏波マイクロストリップアンテナとスロッ
ト6a,6bの長手方向長さlで共振周波数が決定される第
2の左旋円偏波マイクロストリップアンテナのそれぞれ
の共振周波数を異ならせることによって、上記第1と第
2の左旋円偏波マイクロストリップアンテナを互いに送
受信周波数の異なるアンテナとして用いることができ
る。また、上記第1と第2の左旋円偏波マイクロストリ
ップアンテナのいずれか一方及び他方をそれぞれ送信用
及び受信用アンテナとして用いてもよいし、さらに、上
記第1と第2の左旋円偏波マイクロストリップアンテナ
をともに受信用アンテナとして用いてもよい。
なお、マイクロストリップ導体8,9においてそれぞれス
ロット6a,6bから突出する上記長さSを変化することに
より、公知の通り、それぞれ上記第2の左旋円偏波マイ
クロストリップアンテナのアンテナインピーダンスのリ
アクタンスが変化する。従って、長さSはそれぞれ、第
2,第5及び第6のマイクロストリップ線路102,105,106
の特性インピーダンスと第2の左旋円偏波マイクロスト
リップアンテナのアンテナインピーダンスが整合するよ
うに設定される。
以上説明したように、共振周波数の異なる第1と第2の
左旋円偏波マイクロストリップアンテナを一体的に形成
しかつ上記第1と第2の左旋円偏波マイクロストリップ
アンテナにそれぞれ、第3及び第4のマイクロストリッ
プ線路103,104並びに第5及び第6のマイクロストリッ
プ線路105,106を介して、第1及び第2のマイクロスト
リップ線路101,102が接続されているので、従来例に比
較して小型・軽量であって低い伝送損失を有し、しかも
異なる2つの周波数の信号を送受信することができる左
旋円偏波マイクロストリップアンテナを実現できる。
以上の第2の実施励において、マイクロストリップ導体
8の上記長さl11がマイクロストリップ導体9の長さl12
よりも管内波長の1/4だけ短くして構成され、マイクロ
ストリップ導体10の上記長さl21がマイクロストリップ
導体11の長さl12よりも管内波長の1/4だけ短くして構成
されているが、これに限らず、マイクロストリップ導体
8の上記長さl11がマイクロストリップ導体9の長さl12
よりも管内波長の1/4だけ長くして構成され、マイクロ
ストリップ導体10の上記長さl21がマイクロストリップ
導体11の長さl12よりも管内波長の1/4だけ長くして構成
されてもよい。このように構成することにより、上記第
1と第2の左旋円偏波マイクロストリップアンテナをそ
れぞれ右旋円偏波マイクロストリップアンテナとして動
作させることができる。
他の実施例 以上の第1及び第2の実施例において、円板形状のマイ
クロストリップパッチ導体5を形成しているが、これに
限らず、マイクロストリップパッチ導体5は矩形又は正
方形等の他の形状の板形状であってもよい。
以上の第1及び第2の実施例においてそれぞれ、異なる
2つの周波数の各信号を送受信することができるマイク
ロストリップアンテナについて述べているが、これに限
らず、上記2つの周波数を同一となるように構成しても
よい。
以上の第1及び第2の実施例においてそれぞれ、異なる
2つの周波数の各信号を送受信することができるマイク
ロストリップアンテナについて述べているが、これに限
らず、従来例に示すように、本発明のマイクロストリッ
プアンテナを用いてビーム走査を行う場合、上記アンテ
ナを複数個アレイ状に配置して、上記送信用のマイクロ
ストリップアンテナに接続されるマイクロストリップ線
路に高出力電力増幅器及び送信用移相器を介して送信機
を接続し、また上記受信用マイクロストリップアンテナ
に接続されるマイクロストリップ線路に低雑音増幅器と
受信用移相器を介して受信機を接続し、上記送信用移相
器及び受信用移相器の各移相量を制御するように構成し
てもよい。このように構成するとき、上記高出力電力増
幅器、送信用移相器、送信機、低雑音増幅器、受信用移
相器、並びに受信機等の機能回路を上記誘電体基板1の
裏面上に小さな占有面積で形成し、しかも各機能回路及
びマイクロストリップアンテナ間をマイクロストリップ
線路で接続するので、上記機能回路とマイクロストリッ
プアンテナを備えたシステムを一体化して構成でき、従
来例に比較して小型・軽量であって、しかも低い伝送損
失で実現できるという利点がある。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、互いに対向する第
1と第2の面をそれぞれ有する第1と第2の誘電体基板
と、互いに対面する上記第1の誘電体基板の第1の面と
上記第2の誘電体基板の第1の面との間に挟設された接
地導体板とを備え、 第1の共振周波数を有する第1のマイクロストリップア
ンテナと、第2の共振周波数を有する第2のマイクロス
トリップアンテナとを構成したアンテナ装置であって、 上記第1のマイクロストリップアンテナは、 上記第1の誘電体基板の第2の面上に形成され、導体板
にてなるマイクロストリップパッチ導体と、 上記第1の誘電体基板の第2の面上に形成され、上記マ
イクロストリップパッチ導体に接続された給電線路用第
1のマイクロストリップ導体と、上記接地導体板とから
構成され、 上記第2のマイクロストリップアンテナは、 上記マイクロストリップパッチ導体と、 上記マイクロストリップパッチ導体と対向する位置であ
って上記第2の誘電体基板の第2の面上に形成された給
電線路用第2のマイクロストリップ導体と、 上記マイクロストリップパッチ導体と対向する位置であ
って上記第2のマイクロストリップ導体に対して交差す
る方向に延在するように上記接地導体板に形成され、上
記給電線路用第2のマイクロストリップ導体に高周波信
号を入力したときに上記マイクロストリップパッチ導体
を励振するための第2のマイクロストリップアンテナ励
振用スロットと、 上記接地導体板とから構成され、 上記第2の共振周波数は、上記第1の共振周波数と異な
るように、上記第2のマイクロストリップアンテナ励振
用スロットの長手方向の長さによって設定される。
従って、上記第1と第2のマイクロストリップアンテナ
で上記マイクロストリップパッチ導体を共用しかつ上記
第1と第2のマイクロストリップアンテナが一体的に形
成されているので、従来例に比較して小型・軽量であっ
てより低い伝送損失を有し、しかも互いに異なる2つの
周波数の高周波信号を送受信することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例である直線偏波マイクロ
ストリップアンテナの分解斜視図、 第2図(A)は移動体衛星通信システムにおいて用いら
れる第1の従来例である直線偏波マイクロストリップア
ンテナの平面図、 第2図(B)は第2図(A)のB−B′線についての縦
断面図、 第3図は移動体衛星通信システムにおいて用いられる第
2の従来例である直線偏波1素子円形マイクロストリッ
プパッチアンテナとダイプレクサの斜視図、 第4図(A)は第1のマイクロストリップアンテナの入
力端における反射損失量の周波数特性を示すグラフ、 第4図(B)は第2のマイクロストリップアンテナの入
力端における反射損失量の周波数特性を示すグラフ、 第5図は本発明の第2の実施例である円偏波マイクロス
トリップアンテナの分解斜視図である。 1,4……誘電体基板、 2,7ないし11……マイクロストリップ導体、 3……接地導体板、 5……マイクロストリップパッチ導体、 6a,6b……スロット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安川 交二 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール光電波 通信研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−5602(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向する第1と第2の面をそれぞれ
    有する第1と第2の誘電体基板と、 互いに対面する上記第1の誘電体基板の第1の面と上記
    第2の誘電体基板の第1の面との間に挟設された接地導
    体板とを備え、 第1の共振周波数を有する第1のマイクロストリップア
    ンテナと、第2の共振周波数を有する第2のマイクロス
    トリップアンテナとを構成したアンテナ装置であって、 上記第1のマイクロストリップアンテナは、 上記第1の誘電体基板の第2の面上に形成され、導体板
    にてなるマイクロストリップパッチ導体と、 上記第1の誘電体基板の第2の面上に形成され、上記マ
    イクロストリップパッチ導体に接続された給電線路用第
    1のマイクロストリップ導体と、 上記接地導体板とから構成され、 上記第2のマイクロストリップアンテナは、 上記マイクロストリップパッチ導体と、 上記マイクロストリップパッチ導体と対向する位置であ
    って上記第2の誘電体基板の第2の面上に形成された給
    電線路用第2のマイクロストリップ導体と、 上記マイクロストリップパッチ導体と対向する位置であ
    って上記第2のマイクロストリップ導体に対して交差す
    る方向に延在するように上記接地導体板に形成され、上
    記給電線路用第2のマイクロストリップ導体に高周波信
    号を入力したときに上記マイクロストリップパッチ導体
    を励振するための第2のマイクロストリップアンテナ励
    振用スロットと、 上記接地導体板とから構成され、 上記第2の共振周波数は、上記第1の共振周波数と異な
    るように、上記第2のマイクロストリップアンテナ励振
    用スロットの長手方向の長さによって設定されることを
    特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】上記マイクロストリップパッチ導体は、円
    板形状、又は矩形板形状であることを特徴とする請求項
    第1項記載のアンテナ装置。
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JP2693045B2 (ja) * 1991-01-30 1997-12-17 株式会社 エイ・ティ・アール光電波通信研究所 スロット給電型マイクロストリップアンテナ
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