JPH0680868U - 風力発電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 野鳥など野生動物の衝突による風力発電装置
のプロペラの損傷を防止し、同時に野生動物保護のため
エコロジー的制限を受けている風力発電装置の設置範囲
を拡大することを目的とする。 【構成】 野生動物の接近を検出する超音波発生器１お
よび超音波受信器２よりなる検出装置３と前記検出装置
３からの信号をもとに野生動物を風力発電装置のプロペ
ラから遠ざけるための威嚇音を発生する音声記録装置１
２と音声増幅装置１３とスピーカー８，スピーカー９よ
りなる威嚇音発生装置１４、およびこれら一連の動作を
制御するための制御装置１５とその制御内容を記憶して
おくための記憶装置１６によって構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、野鳥など野生動物の衝突による風力発電装置のプロペラの損傷を 防止すると同時に、野生動物保護のためエコロジー的制限を受けている風力発電 装置の設置範囲を拡大する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、風力発電装置においては、渡り鳥などの野生動物の飛来する時期には 、野生動物の衝突による風力発電装置のプロペラの損傷を未然に防止するため、 風力発電装置の運転を停止するなどの措置が必要であった。 また、風力発電装置の高速で回転するプロペラが野鳥などの野生動物を傷つける として、風力発電装置の設置範囲にはエコロジー的制限があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上述した従来の風力発電装置の問題点である野鳥など野生動物の衝突 による風力発電装置のプロペラの損傷を防止すると同時に、野生動物保護のため エコロジー的制限を受けている風力発電装置の設置範囲を拡大することを課題と する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は上記課題を解決するために、野生動物の接近を検出する超音波発生 器および超音波受信器よりなる検出装置と、前記検出装置からの信号をもとに、 野生動物を風力発電装置のプロペラから遠ざけるための威嚇音を発生する音声記 録装置と音声増幅装置とスピーカーよりなる威嚇音発生装置、およびこれら一連 の動作を制御するための制御装置と、その制御内容を記憶しておくための記憶装 置を具備することを特徴としている。

【０００５】

【作用】 この考案の風力発電装置においては風力発電装置に接近してくる野生動物を検 出装置によつて検出し、威嚇音発生装置から威嚇音を発生することにより、野生 動物を追い払い、野生動物が風力発電装置の回転するプロペラに衝突することを 防止する。これにより、プロペラおよび野生動物の双方が損傷を免れることがで きる。

【０００６】

【実施例】

以下、添付の図面によりこの考案の実施例を説明する。

【０００７】 図１はこの考案の実施例に係わる風力発電装置の外観部の構成を示す斜視図で ある。超音波発生器１および超音波受信器２よりなる検出装置３を、プロペラ５ に接触しない位置にある風力発電機４の突起部６および突起部７にそれぞれ設け 、スピーカー８、スピーカー９をそれぞれ風力発電機４の前部１０および後部１ １に設ける。

【０００８】 図２は風力発電装置の動作原理を示すブロック図である。超音波発生器１およ び超音波受信器２よりなる検出装置３、スピーカー８、スピーカー９、音声記録 装置１２、音声増幅装置１３よりなる威嚇音発生装置１４、およびこれらをを制 御する制御装置１５、およびその制御内容を記憶する記憶装置１６を風力発電機 ４を含む風力発電装置内に設ける。

【０００９】 以下、図３により本実施例の作用を示す。図３（ａ）において風力発電機４の 突起部６および突起部７に設けられた超音波発生器１から常時、超音波が発射さ れている。今、図３（ｂ）において野鳥などの野生動物１７が風力発電機４から 一定の距離に近づくと、発射されている超音波が野生動物１７に反射し、その反 射波が突起部６あるいは突起部７に設けられた超音波受信器２によって検出され る。

【０００１０】 検出された信号は図２のブロック図で示すように、制御装置１５によって記憶 装置１６内に記憶された信号と比較され野生動物１７の大きさ、現時点でのプロ ペラ５から野生動物１７までの距離が認識される。制御装置１５は現在の季節お よび時刻を情報として加えることにより、音声記録装置１２に記録された内容の 中から接近しつつある野生動物１７に対して最も有効な威嚇音を選び出し、音声 増幅装置１３を通して図３（ｃ）における風力発電機４の前部１０および前部１ １に設けられたスピーカー８およびスピーカー９からその威嚇音を発生する。

【０００１１】 図３（ｄ）において野生動物１７は、威嚇音によって威嚇され風力発電機４か ら離れて行くため、野生動物１７は風力発電機４の高速で回転するプロペラ５に 接触することなく、双方の損傷が避けられる。

【０００１２】 なお、野生動物の接近を検出するための検出装置としては、本実施例における 超音波発生器１および超音波受信器２で構成される検出装置３の代わりとして電 磁波波発生器および電磁波波受信器で構成される検出装置を使用することもでき る。

【０００１３】

【考案の効果】

以上述べたように、この考案によれば野生動物の衝突による風力発電装置のプ ロペラの損傷を防止することで修繕費を節約し、かつ風力発電の稼働効率を高め ることができ、また、野生動物保護のためにエコロジー的制限を受けている風力 発電装置の設置範囲を拡大することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案の一実施例に係わる風力発電装置
の外観部の構成を示す斜視図である。

【図２】 図１の風力発電装置の動作原理を示すブロ
ック図である。

【図３】 図１の風力発電装置の作用を示す説明図で
ある。

【符号の説明】

１…超音波発生器、２…超音波受信器、３…検出装置、
４…風力発電機、５…プロペラ、６…突起部、７…突起
部、８…スピーカー、９…スピーカー、１０…前部、１
１…後部、１２…音声記録装置、１３…音声増幅装置、
１４…威嚇音発生装置、１５…制御装置、１６…記憶装
置、１７…野生動物

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 超音波発生器および超音波受信器よりな
   る検出装置と前記検出装置からの信号をもとに威嚇音を
   発生する音声記録装置と音声増幅装置とスピーカーより
   なる威嚇音発生装置およびこれら一連の動作を制御する
   ための制御装置とその制御内容を記憶しておくための記
   憶装置を具備することを特徴とする風力発電装置。