JPH0680510U - 穴加工装置 - Google Patents
穴加工装置Info
- Publication number
- JPH0680510U JPH0680510U JP2612193U JP2612193U JPH0680510U JP H0680510 U JPH0680510 U JP H0680510U JP 2612193 U JP2612193 U JP 2612193U JP 2612193 U JP2612193 U JP 2612193U JP H0680510 U JPH0680510 U JP H0680510U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 現場で容易に短時間に任意の方向に穴を明け
る。 【構成】 穴明け対象物２に基準面３ａが穴明け方向に
平行になるように位置決めボルト３５により調整可能に
固着される傾斜基準盤３１と、この傾斜基準盤３１の基
準面３ａに沿って滑動可能に設けられたスライド板４
と、このスライド板４に加工軸心線を穴中心線に合致さ
せて取り付けられた穴明け機５と、この穴明け機５を穴
明け方向に推進する送り機構６１，６２とからなる。
る。 【構成】 穴明け対象物２に基準面３ａが穴明け方向に
平行になるように位置決めボルト３５により調整可能に
固着される傾斜基準盤３１と、この傾斜基準盤３１の基
準面３ａに沿って滑動可能に設けられたスライド板４
と、このスライド板４に加工軸心線を穴中心線に合致さ
せて取り付けられた穴明け機５と、この穴明け機５を穴
明け方向に推進する送り機構６１，６２とからなる。
Description
【０００１】
この考案は、ポンプケーシング等の対象物に穴を明ける装置であって、特に、 現場において任意の方向に穴を明けることができる装置に関するものである。
【０００２】
図２は給水ポンプ外部ケーシングの側面図である。このケーシング２に取り付 けられている旧管１１は台板９との間が狭くて補修ができないので、図３に示す ように、ケーシング２の端部に近い箇所に斜めに穴を明けて新管１２を取り付け ようとするとき、従来の穴明け加工をする方法は、この給水ポンプを工場に持ち 込んで工作機械にかけて行うものであった。
【０００３】
上記のような穴明け対象物に斜めに穴をあけるために工場に持ち込むという従 来の手段は、付帯工事が非常に多くなり、多くの手間と時間を要するというよう な課題があった。
【０００４】 この考案は上記課題を解消するためになされたもので、現場で容易に短時間に 任意の方向に穴を明けることができる穴加工装置を得ることを目的とする。
【０００５】
この考案に係る穴加工装置は、基準面が穴明け方向に平行になるように位置及 び姿勢を調整可能に穴明け対象物に固着される傾斜基準盤と、この傾斜基準盤の 基準面に沿って滑動可能に設けられたスライド機構と、このスライド機構に加工 軸心線を穴中心線に合致させて取り付けられた穴明け機と、この穴明け機を前記 穴明け方向に推進する送り機構とからなるものである。
【０００６】
【作用】 この考案における穴加工装置の傾斜基準盤にスライド機構を介して穴明け機を 取り付け、穴明け機の切削工具を取り付けた加工軸を回転させながら、送り機構 により穴明け機を推進すれば、穴明け機の加工軸に取り付けられた回転する切削 工具は、加工すべき穴中心線を軸心線として、スライド機構により傾斜基準盤の 基準面の方向、すなわち穴明け方向に移動して所定の穴を削成する。
【０００７】
以下、この考案の一実施例を図について説明する。図１（Ａ）は穴明け対象物 であるケーシング２の内側から穴明け機５にドリル７１を装着して穴明け加工を 行っているところを示し、図１（Ｂ）は明けた穴の外側に開先を削成していると ころを示す。図において、３１は機械取付用傾斜基準盤であり、Ｚ字状形状をな し、斜辺には基準面３ａが形成されている。機械取付用傾斜基準盤３１の上辺及 び下辺には多数の位置決めボルト３５用のねじ穴が設けられており、このねじ穴 に所要の位置決めボルト３５をねじ込んで所要量だけ突出させてケーシング２の 端面や内面などに当接させることにより、ケーシング２に支持させて機械取付用 傾斜基準盤３１の基準面３ａの位置及び姿勢を任意に調整して固定することがで きるようになっている。図示の機械取付用傾斜基準盤３１は、基準面３ａが加工 形成すべき穴の中心線に平行に、かつ、穴明け機５の加工軸心線からスライド板 ４の底面までの距離だけ離して据付固定されている。
【０００８】 図１（Ａ）に示すように、機械取付用傾斜基準盤３１の基準面３ａには、スラ イド機構としてスライド板４が基準面３ａに沿って所定の方向にスライド可能に 設けられ、穴明け機５の加工軸心線を加工形成すべき穴の中心線に一致させ、か つ、穴明け機５の加工軸心線の方向がスライド板４のスライド方向に平行になる ようにして穴明け機５がスライド板４に取り付けられている。図１（Ａ）に示す 穴明け機５は圧縮空気で駆動する手持ちのエアボール盤であるが、電動のもので も勿論よい。図１（Ａ）に示す穴明け機５の加工軸の先端部にはドリル７１が装 着され、穴明け機５の後部には送り機構として送りハンドル６１及びねじ伝動機 構６２が設けられている。
【０００９】 穴加工対象物であるケーシング２に明けた穴の外側に開先を削成するときは、 図１（Ｂ）に示すように、明けた穴を通してフェーシングアーバー７５を挿入し て、フェーシングアーバー７５の基端部は穴明け機５の加工軸に取り付け、フェ ーシングアーバー７５のケーシング２の外側になる箇所に開先用刃７２を取り付 ける。また、ケーシング２の外側に開先加工用傾斜基準盤３２を取り付ける。開 先加工用傾斜基準盤３２は、前記機械取付用傾斜基準盤３１と同様に、多数の位 置決めボルトにより基準面の位置及び姿勢を任意に調整して固定することが可能 であり、図１（Ｂ）に示すように、開先加工用傾斜基準盤３２の基準面も加工す べき穴の方向に平行に据付けられている。この開先加工用傾斜基準盤３２にジャ ッキ受け８２を取り付け、ジャッキ受け８２に軸心線を穴の中心線に一致させて ジャッキ８１を取り付け、ジャッキ８１の回転可能な頭部にフェーシングアーバ ー７５の先端部を当接させて支持させている。
【００１０】 次に、この実施例の動作について説明する。図１（Ａ）に示すように、機械取 付用傾斜基準盤３１の上辺及び下辺のねじ穴に位置決めボルト３５をねじ込み、 この位置決めボルト３５をケーシング２の端面や内面に当接させて機械取付用傾 斜基準盤３１を固定するが、そのとき、各位置決めボルト３５の突出量を調整し て、機械取付用傾斜基準盤３１の基準面３ａをスライドするスライド板４に取り 付けられた穴明け機５の加工軸心線が削成すべき穴の中心線に一致するように設 定する。次に、スライド板４に加工軸心線を加工形成すべき穴の中心線に一致さ せて穴明け機５を取り付け、穴明け機５の加工軸にドリル７１を取り付け、穴明 け機５の後部に送りハンドル６１及びねじ伝動機構６２を取り付け、ねじ伝動機 構６２の後端部は機械取付用傾斜基準盤３１に支持させる。次に、穴明け機５に 圧縮空気を供給して穴明け機５の加工軸に取り付けられたドリル７１を回転駆動 しながら、送りハンドル６１を回してねじ伝動機構６２を軸方向に延ばしてやる ことにより、穴明け機５を機械取付用傾斜基準盤３１の基準面３ａにスライドす るスライド板４のスライド方向、すなわち、削成すべき穴の方向に推進すれば、 ドリル７１は回転しながらその方向に進みケーシング２に所定の穴を明ける。穴 明けが完了すれば、送りハンドル６１を前記と逆方向に回してねじ伝動機構６２ を軸方向に縮めてやってドリル７１を穴から抜く。
【００１１】 以上のようにしてケーシング２に所定の貫通穴が明けられた後、図１（Ｂ）に 示すように、穴明け機５の加工軸からドリル７１を取り外し、この貫通穴に通し てフェーシングアーバー７５を挿入し、フェーシングアーバー７５の基端部を穴 明け機５の加工軸に取り付ける。次に、ケーシング２の外側に開先加工用傾斜基 準盤３２を、基準面が穴中心線に平行になるようにして取り付け、開先加工用傾 斜基準盤３２にジャッキ受け８２を取り付け、ジャッキ受け８２に軸心線を穴の 中心線に一致させてジャッキ８１を取り付け、ジャッキ８１の回転可能な頭部で フェーシングアーバー７５の先端部を受けて支持させるようにする。フェーシン グアーバー７５に開先用刃７２を取り付ける。次に、穴明け機５に圧縮空気を供 給してフェーシングアーバー７５に取り付けられた開先用刃７２を回転させなが ら、ジャッキ８１を回してジャッキ８１の頭部を上昇させて、開先用刃７２を穴 の外側開口部に押し付けて所定の開先を削成させる。以上で所定の穴加工が完了 したので、この穴加工装置を取り外し、削成された穴に所定の管または管台を挿 入して溶接すればよい。
【００１２】 なお、上記実施例では、穴加工対象物は給水ポンプの外部ケーシングとして説 明したが、他の対象物であっても、現場で穴を明けたい場合には、この考案によ る穴加工装置を使用することにより、簡単かつ短時間に任意の方向に穴を削成加 工することができる。
【００１３】
以上のように、この考案によれば、調節可能な傾斜基準盤にスライドさせて穴 明け機により穴を削成させるようにしたので、任意の方向の穴を現場で簡単に短 時間で削成加工することができる。
【図１】この考案の一実施例による穴加工装置を示し、
（Ａ）は穴削成状態の側面断面図、（Ｂ）は開先削成状
態の側面断面図である。
（Ａ）は穴削成状態の側面断面図、（Ｂ）は開先削成状
態の側面断面図である。
【図２】給水ポンプ外部ケーシングの側面図である。
【図３】給水ポンプ外部ケーシングの穴を示す側面断面
図である。
図である。
２：ケーシング、 ３１：機械取付用傾斜基準盤、 ３２：開先加工用傾斜基準盤、 ３ａ：基準面、 ３５：位置決めボルト、 ４：スライド板、 ５：穴明け機、 ６１：送りハンドル、 ６２：ねじ伝動機構、 ７１：ドリル、 ７２：開先用刃、 ７５：フェーシン
グアーバー、 ８１：ジャッキ、 ８２：ジャッキ受け、 ９：台板。
グアーバー、 ８１：ジャッキ、 ８２：ジャッキ受け、 ９：台板。
Claims (1)
- 【請求項１】 基準面が穴明け方向に平行になるように
位置及び姿勢を調整可能に穴明け対象物に固着される傾
斜基準盤と、この傾斜基準盤の基準面に沿って滑動可能
に設けられたスライド機構と、このスライド機構に加工
軸心線を穴中心線に合致させて取り付けられた穴明け機
と、この穴明け機を前記穴明け方向に推進する送り機構
とからなる穴加工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2612193U JPH0680510U (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 穴加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2612193U JPH0680510U (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 穴加工装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0680510U true JPH0680510U (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=12184744
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2612193U Withdrawn JPH0680510U (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 穴加工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0680510U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111822790A (zh) * | 2020-07-17 | 2020-10-27 | 大连理工大学 | 一种深长管相贯处去毛刺专用装置及其刀具 |
-
1993
- 1993-04-22 JP JP2612193U patent/JPH0680510U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111822790A (zh) * | 2020-07-17 | 2020-10-27 | 大连理工大学 | 一种深长管相贯处去毛刺专用装置及其刀具 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970703 |