JPH0679508A - ボーリング加工装置 - Google Patents

ボーリング加工装置

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Publication number
JPH0679508A
JPH0679508A JP23466592A JP23466592A JPH0679508A JP H0679508 A JPH0679508 A JP H0679508A JP 23466592 A JP23466592 A JP 23466592A JP 23466592 A JP23466592 A JP 23466592A JP H0679508 A JPH0679508 A JP H0679508A
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JP
Japan
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boring bar
coolant supply
boring
discharge port
rear end
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Application number
JP23466592A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Nagase
勝浩 長瀬
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一工程で内周面の仕上げ切削加工と内径の検
査とを行い、加工に要するコストおよび時間と設備コス
トとを削減することを目的とする。 【構成】 シリンダブロック1のジャーナル部1aに整列
するよう移動台11上に枢支されて回転駆動される、先端
部に切削刃17を有するとともに周囲に複数のガイドパッ
ド18を有するボーリングバー16と、切削刃17およびガイ
ドパッド18付近でボーリングバー16の周囲に開口するク
ーラント供給口19と、ボーリングバー16の先端部の周囲
に突設された計測用エア吐出口20と、ボーリングバー16
の中心部を貫通してクーラント供給口19および計測用エ
ア吐出口20に連通するバルブホルダ孔16a と、そのバル
ブホルダ孔16a 内に挿入され、スプリング23およびエア
シリンダ25で回動および進退駆動されてクーラント供給
位置と計測用エア供給位置との間で移動される回路切換
えバルブ21と、を具えてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワークの互いに整列
する複数の孔の内周面を仕上げ切削加工するボーリング
加工装置に関し、特にはその仕上げ切削加工後の孔の内
径を計測する機能を有するボーリング加工装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ワークの互いに整列する複数の孔の内周
面を仕上げ切削加工する場合としては例えば、エンジン
のシリンダブロックに設けられた複数のクランクジャー
ナル部の内周面を仕上げ切削加工する場合があり、かか
る場合には従来、図8に示す如きラインボーリング加工
装置でその仕上げ切削加工を行っていた。
【0003】このラインボーリング加工装置は、ワーク
としてのシリンダブロック1を挟持して位置決め固定す
るワーク固定治具2と、そのワーク固定治具2の側方で
ワーク固定治具2に対し進退移動する移動台3と、図9
に拡大して示すように、シリンダブロック1の複数のク
ランクジャーナル部1aにそれぞれ対応する複数の切削チ
ップ4を軸線方向へ整列するように周囲に突設されると
ともに基部を移動台3上のギヤヘッド5の駆動軸に結合
されてそのギヤヘッド5上のモーター6により回転駆動
されるラインバー7と、ワーク固定治具2に設けられて
そのラインバー7に整列する二個のロータリーブッシュ
8,9とを具えてなる。
【0004】かかる装置にあっては、先ずワーク固定治
具2が、それが挟持したシリンダブロック1を僅かに持
ち上げて、切削チップ4とクランクジャーナル部1aとの
干渉を防止し、次いで移動台3ひいてはギヤヘッド5が
ワーク固定治具2へ向かって前進して、ロータリーブッ
シュ8に挿通されているラインバー7を、シリンダブロ
ック1のクランクジャーナル部1aへ挿通した後さらにロ
ータリーブッシュ9に挿通し、これによりそれらのロー
タリーブッシュ8,9がラインバー7の両端部を支持
し、次いでワーク固定治具2がシリンダブロック1を僅
かに下降させてそのクランクジャーナル部1aをラインバ
ー7と同一軸線上に位置させてから、モーター6で回転
駆動されつつ移動台3ひいてはギヤヘッド5の移動によ
り前進移動するラインバー7がそのシリンダブロック1
の複数のクランクジャーナル部1aをそれぞれ切削チップ
4で仕上げ切削加工し、その後上記と逆の手順でライン
バー7がクランクジャーナル部1aから引き抜かれる。
【0005】しかして上記仕上げ切削加工が終了した後
は、従来は、図10に示す如き、位置決め固定したシリン
ダブロック1のクランクジャーナル部1aに対し電気マイ
クロメータ10を挿通し得る孔径検査装置で、そのシリン
ダブロック1の複数のクランクジャーナル部1aの孔の内
径を順次に計測して、仕上げ切削加工の合否を判定して
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の仕上げ切削加工方法では、ラインボーリング加工
装置による仕上げ切削加工工程と孔径検査装置による検
査工程との二工程が必要になるため工程数が多くなっ
て、検査を含めた加工コストが嵩むとともに設備コスト
も嵩み、工場のスペース効率も低下するという問題があ
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
有利に解決した装置を提供することを目的とするもので
あり、この目的の達成のためこの発明のボーリング加工
装置は、位置決め固定されたワークに対し進退移動する
移動台と、前記ワークの仕上げ切削加工される互いに整
列する複数の孔に整列するように前記移動台上に枢支さ
れて、駆動手段により回転駆動されるボーリングバー
と、前記ボーリングバーの先端部に半径方向外方へ向け
て突設された切削刃と、前記ボーリングバーの中間部に
半径方向外方へ向けて突設されて前記ワークの前記切削
刃で仕上げ切削加工された孔に密に嵌合する複数のガイ
ドパッドと、前記切削刃および前記ガイドパッド付近で
それぞれ前記ボーリングバーの周囲に開口するクーラン
ト供給口と、前記ボーリングバーの先端部に半径方向外
方へ向けて突設された計測用エア吐出口と、前記ボーリ
ングバーの後端部から先端部付近までそのボーリングバ
ー内の中心部を貫通して前記クーラント供給口および前
記計測用エア吐出口に連通するバルブホルダ孔と、前記
バルブホルダ孔内に挿入されて、前記計測用エア吐出口
への通路を閉止すると同時に前記クーラント供給口を前
記ボーリングバーの後端部に連通させるクーラント供給
位置と、前記クーラント供給口への通路を閉止すると同
時に前記計測用エア吐出口を前記ボーリングバーの後端
部に連通させる計測用エア供給位置との間で移動される
回路切換えバルブと、前記ボーリングバーの後端部の近
傍に設けられて、前記回路切換えバルブを前記クーラン
ト供給位置と前記計測用エア供給位置との間で移動させ
るバルブ作動手段と、を具えてなる。
【0008】
【作用】かかる装置にあっては、先ず、バルブ作動手段
が回路切換えバルブをクーラント供給位置に移動させ、
次いで、ボーリングバーがその後端部にクーラントを供
給されて各クーラント供給口からそのクーラントを吐出
しながら、位置決め固定されたワークに対する移動台の
前進移動に基づき前進移動し、これによって、そのワー
クの仕上げ切削加工される孔に整列するように移動台上
の軸受手段に枢支されて回転駆動手段により回転駆動さ
れたボーリングバーの先端部に突設された切削刃が、ク
ーラントで冷却および潤滑されつつ、ワークの互いに整
列する複数の孔の内の一番手前の孔の内周面を仕上げ切
削加工し、それ以後は、移動台の引き続く前進移動によ
り、ボーリングバーの中間部に突設された複数のガイド
パッドが、クーラントで冷却および潤滑されつつ、ワー
クのその切削刃で仕上げ切削加工された孔に密に嵌合し
てボーリングバーを案内し、その案内下でボーリングバ
ーがワークに入り込んでゆき、これによってそのボーリ
ングバーの先端部の切削刃がさらに、ワークの残る孔の
内周面を次々に仕上げ切削加工する。
【0009】そしてワークの互いに整列する複数の孔の
内の一番奥の孔まで内周面の仕上げ切削加工が終了する
と、ボーリングバーの先端部に突設された切削刃がワー
クの向こう側へ突き出るとともに計測用エア吐出口がそ
の一番奥の孔の内周面に対向するように移動台が停止
し、次いで、バルブ作動手段が回路切換えバルブをクー
ラント供給位置から計測用エア供給位置へ移動させ、次
いで、ボーリングバーがその後端部に計測用エアを供給
されて計測用エア吐出口からその計測用エアを一番奥の
孔の内周面へ向けて吐出し、これによって、その一番奥
の孔の内径の、計測用エアの圧力低下量と規準値との比
較に基づく計測を行い、それ以後は、移動台が後退移動
と停止とを繰り返し、ワークの一番手前の孔まで順次、
計測用エア吐出口が孔の内周面に対向するようにボーリ
ングバーを後退移動および停止させて、それぞれの孔の
内径の計測を同様にして行い、最後に、ボーリングバー
がワークから完全に抜け出るように移動台が後退移動す
る。
【0010】また上記装置にあっては、ボーリングバー
の後端部から先端部付近までそのボーリングバー内の中
心部を貫通するバルブホルダ孔内に回路切換えバルブを
挿通してクーラントと計測用エアとの供給を切り換える
構造としたので、上記バルブホルダ孔を比較的太いもの
にし得るとともに、そのバルブホルダ孔に上記クーラン
ト供給口と上記計測用エア吐出口とをそれぞれ連通させ
る通路が半径方向へ延在する短いものとなり、それゆえ
ボーリングバーにそれらの孔を形成する孔明け加工が比
較的容易なものとなる。
【0011】従って、この発明のボーリング加工装置に
よれば、製作が比較的容易な装置によって、一工程で、
ワークの互いに整列する複数の孔の内周面の仕上げ切削
加工と、それらの孔の内径の検査とを行うことができる
ので、容易に工程数を減少させ得て、検査を含むそのボ
ーリング加工に要するコストおよび時間の削減と、設備
コストの削減とをもたらすことができ、併せて工場のス
ペース効率も向上させることができる。
【0012】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1は、この発明のボーリング加工装置
を前記シリンダブロックの互いに整列する複数のジャー
ナル部の内周面の仕上げ切削加工を行う装置に適用した
一実施例をボーリング加工時の状態にて示す断面図であ
り、この実施例のボーリング加工装置は、図示しない通
常のワーク固定治具によって位置決め固定されたワーク
としてのシリンダブロック1に対し進退移動可能に図示
しない基台上に支持されて、図示しない通常の送り機構
により進退移動される移動台11と、そのシリンダブロッ
ク1の仕上げ切削加工される孔としての複数のジャーナ
ル部1aに整列するように、上記移動台11上のコラム12に
設けられた二個のベアリング13によって枢支されるとと
もに、駆動手段としての図示しない通常のサーボモータ
ーによりギア14,15を介して回転駆動されるボーリング
バー16とを具えている。
【0013】ここで、上記ボーリングバー16の先端部に
は、図2および図3(a)に示すように、その半径方向
外方へ向けて一枚の切削刃17が突設され、また上記ボー
リングバー16の先端部および中間部には、図2,図3
(a)および図3(c)に示すように、その半径方向外
方へ向けて、上記切削刃17で仕上げ切削加工されたジャ
ーナル部1aに密に嵌合し得るようにボーリングバー16の
周方向へ並べられて軸線方向へ延在する複数のガイドパ
ッド18が突設されており、これによって上記ボーリング
バー16は、いわゆるマパールリーマを構成している。
【0014】さらに上記ボーリングバー16の周囲には、
図2,図3(b)および図3(c)に示すように、上記
切削刃17およびガイドパッド18付近でそれぞれ開口する
クーラント供給口19と、先端部に半径方向外方へ向けて
突設された計測用エア吐出口20とが形成され、一方上記
ボーリングバー16内の中心部には、そのボーリングバー
16の後端部から先端部付近まで貫通する比較的太いバル
ブホルダ孔16a が形成されており、上記クーラント供給
口19および計測用エア吐出口20はそれぞれ、図3(b)
および図3(c)に示すように、上記ボーリングバー16
の半径方向へ延在するとともに互いに上記ボーリングバ
ー16の周方向へ45度ずれて位置する二種類の短い通路16
b, 16cを介しそのバルブホルダ孔16a に連通され、また
そのバルブホルダ孔16a 内には、長いロッド状の回路切
換えバルブ21が気密にかつ摺動可能に嵌入されている。
【0015】ここにおける回路切換えバルブ21は、図1
に示すように、その先端部から中間部まで延在するとと
もに互いに周方向へ90度ずれて位置するように形成され
た四本の軸線方向溝21a と、その後端からそれらの軸線
方向溝21a まで延在して図3(d)に示す如くそれらの
軸線方向溝21a の端部に開口するように形成された中心
孔21b とを有し、さらにその後端部付近に半径方向外方
へ互いに対抗して延在するように突設された二本のピン
22を有しており、それらのピン22は、図4に示すよう
に、上記ボーリングバー16の後端部の両側に各々周方向
へ45度の角度だけ延在するよう螺旋状に形成された二つ
の案内長孔16d にそれぞれ掛合してその移動を規制され
ている。
【0016】かかる回路切換えバルブ21は、上記ピン22
が上記案内長孔16d に沿って移動することから、上記ボ
ーリングバー16に対し、図1に示すクーラント供給位置
と図5に示す計測用エア供給位置との間で、進退移動と
同時に45度だけ回動することができ、上記クーラント供
給位置では、図3(b)および図3(c)に示すよう
に、上記計測用エア吐出口20への通路16c を外周面で閉
止すると同時に上記クーラント供給口19への通路16b を
軸線方向溝21a と中心孔21b とを介し上記ボーリングバ
ー16の後端部に連通させ、また上記計測用エア供給位置
では、図6(a)および図6(b)に示すように、上記
クーラント供給口19への通路16b を外周面で閉止すると
同時に上記計測用エア吐出口20への通路16c を軸線方向
溝21a と中心孔21b とを介し上記ボーリングバー16の後
端部に連通させる。
【0017】しかしてここでは上記回路切換えバルブ21
の上記クーラント供給位置と計測用エア供給位置との間
での移動をもたらすため、図1に示すように、その回路
切換えバルブ21の後端部にフランジ部21c が一体的に形
成され、そのフランジ部21cの外周部分に軸線方向へ延
在する切欠部21d が形成され、さらにそのフランジ部21
c とボーリングバー16の後端との間に、バルブ作動手段
としてのスプリング23が介装され、この一方、移動台11
上に、ボーリングバー16の中心軸線の真下の位置で掛合
ピン24を昇降移動させるこれもバルブ作動手段としての
エアシリンダ25と、ボーリングバー16の中心軸線の真上
の位置で、上記フランジ部21c の切欠部21d に対抗する
位置に貼着された検知片26を検知する近接センサ27とが
固設されている。
【0018】加えて上記回路切換えバルブ21の後端に
は、図1および図5に示すように、上記中心孔21b に図
示しない切換えバルブを介しクーラント供給装置28およ
び計測用エア供給装置29を選択的に接続してそこに高圧
クーラントおよび計測用エアを選択的に供給するため、
通常のロータリジョイント30が締着固定されている。
【0019】上述したボーリング加工装置にあっては、
先ず、図1に示すように、エアシリンダ25が掛合ピン24
を下降させて切欠部21d と掛合ピン24との掛合を解除す
る一方でスプリング23がフランジ部21c を後方(図では
右方)へ押して、回路切換えバルブ21を上記クーラント
供給位置に移動させ、これにより回路切換えバルブ21
が、上記計測用エア吐出口20への通路16c を外周面で閉
止すると同時に上記クーラント供給口19への通路16b を
軸線方向溝21a と中心孔21b とを介し上記ボーリングバ
ー16の後端部に連通させる。
【0020】次いでここでは、ボーリングバー16が、そ
の後端部にクーラント供給装置28から高圧のクーラント
を供給され、その高圧のクーラントを回路切換えバルブ
21の中心孔21b および軸線方向溝21a と通路16b とを介
し各クーラント供給口19へ導いて各クーラント供給口19
から吐出しながら、位置決め固定されたシリンダブロッ
ク1に対する移動台11の前進移動に基づいて前進移動
し、それに伴い、上記サーボモータがギヤ14,15を介し
てボーリングバー16を図1中矢印R1 で示す如く回転駆
動する。
【0021】ボーリングバー16のかかる回転および前進
移動によってここでは、そのボーリングバー16の先端部
に突設された切削刃17が、図3(a)に示すように、高
圧のクーラントで冷却および潤滑されつつ、シリンダブ
ロック1の互いに整列する複数のジャーナル部1aの内の
一番手前のジャーナル部1aの内周面を仕上げ切削加工
し、それ以後は移動台11ひいてはボーリングバー16の引
き続く前進移動により、ボーリングバー16の中間部に突
設された複数のガイドパッド18が、図3(c)に示す如
くクーラントで冷却および潤滑されつつ、図1に示すよ
うに、シリンダブロック1のその切削刃17で仕上げ切削
加工されたジャーナル部1aに密に嵌合してボーリングバ
ー16を案内し、その案内下でボーリングバー16がシリン
ダブロック1に入り込んでゆき、これによってマパール
リーマと同様に、そのボーリングバー16の先端部の切削
刃17が、シリンダブロック1の残るジャーナル部1aの内
周面を次々に仕上げ切削加工する。
【0022】そしてシリンダブロック1の互いに整列す
る複数のジャーナル部1aの内の一番奥のジャーナル部1a
まで内周面の仕上げ切削加工が終了すると、図5に示す
ように、ボーリングバー16の先端部に突設された切削刃
17がシリンダブロック1の向こう側へ突き出るとともに
計測用エア吐出口20がその一番奥のジャーナル部1aの内
周面に対向するような位置に移動台11が停止し、併せ
て、近接センサ27による検知片26の検知に基づきフラン
ジ部21c の切欠部21d が真下へ向く周方向位置でボーリ
ングバー16ひいては回路切換えバルブ21が停止するよう
に上記サーボモータがその駆動軸の回転を停止し、次い
で、エアシリンダ25が掛合ピン24を上昇させて、その掛
合ピン24を図6(c)に示すように切欠部21d に掛合さ
せてから、上記サーボモータがその駆動軸の回転を逆転
させてボーリングバー16を図5中矢印R2 で示す如く45
度だけ逆転させ、これにより回路切換えバルブ21が、上
記計測用エア供給位置へ移動して、上記クーラント供給
口19への通路16b を外周面で閉止すると同時に上記計測
用エア吐出口20への通路16c を軸線方向溝21a と中心孔
21b とを介し上記ボーリングバー16の後端部に連通させ
る。
【0023】次いでここでは、ボーリングバー16がその
後端部に計測用エア供給装置29から計測用エアを供給さ
れて、図6(a)に示すように、その計測用エアを回路
切換えバルブ21を介し計測用エア吐出口20から一番奥の
ジャーナル部1aの内周面へ向けて吐出し、これによっ
て、その計測用エア供給装置29に設けられた図示しない
圧力計測器がその一番奥のジャーナル部1aの内径を、エ
アマイクロメータと同様に、計測用エアの圧力低下量と
規準値との比較に基づき計測して、仕上げ切削加工径の
適否を出力し、それ以後は、移動台11が、後退移動と停
止とを繰り返し、シリンダブロック1の一番手前のジャ
ーナル部1aまで順次、計測用エア吐出口20がジャーナル
部1aの内周面に対向するようにボーリングバー16を後退
移動および停止させて、各ジャーナル部1aの内径の計測
を同様にして行い、最後に、ボーリングバー16がシリン
ダブロック1から完全に抜け出るように移動台11が後退
移動する。
【0024】また上記実施例の装置にあっては、ボーリ
ングバー16の後端部から先端部付近までその中心部を貫
通するバルブホルダ孔16a 内に回路切換えバルブ21を挿
通してクーラントと計測用エアとの供給を切り換える構
造としたので、上記バルブホルダ孔16a を比較的太いも
のにし得るとともに、そのバルブホルダ孔16a にクーラ
ント供給口19と計測用エア吐出口20とをそれぞれ連通さ
せる通路16b, 16cが半径方向へ延在する短いものとな
り、それゆえボーリングバー16にそれらの孔16a,16b, 1
6cを形成する孔明け加工が比較的容易なものとなる。
【0025】従って、この実施例のボーリング加工装置
によれば、製作が比較的容易な装置によって、一工程
で、シリンダブロック1の互いに整列する複数のジャー
ナル部1aの内周面の仕上げ切削加工と、それらのジャー
ナル部1aの内径の検査とを行うことができるので、容易
に工程数を減少させ得て、検査を含むそのボーリング加
工に要するコストおよび時間の削減と、設備コストの削
減とをもたらすことができ、併せて工場のスペース効率
も向上させることができる。
【0026】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば回路切換
えバルブは、外周面に中心孔と連通する周方向溝を有
し、その周方向溝をボーリングバーの軸線方向への移動
によってクーラント供給口と計測用エア吐出口とに選択
的に連通させる、スプルーバルブの如きものとしても良
く、かかる場合には、バルブ作動手段は回路切換えバル
ブを進退移動させるだけで良いので、回路切換えバルブ
の後端部をモーター駆動のカムで確動させる確動カム機
構や、回路切換えバルブの後端部をその軸線方向へピス
トンロッドで進退駆動するシリンダで構成しても良い。
【0027】
【発明の効果】かくしてこの発明のボーリング加工装置
によれば、製作が比較的容易な装置によって、一工程
で、ワークの互いに整列する複数の孔の内周面の仕上げ
切削加工と、それらの孔の内径の検査とを行うことがで
きるので、容易に工程数を減少させ得て、検査を含むそ
のボーリング加工に要するコストおよび時間の削減と、
設備コストの削減とをもたらすことができ、併せて工場
のスペース効率も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のボーリング加工装置をシリンダブロ
ックの互いに整列する複数のジャーナル部の内周面の仕
上げ切削加工を行う装置に適用した一実施例をボーリン
グ加工時の状態にて示す断面図である。
【図2】上記実施例の装置におけるボーリングバーの先
端部を示す側面図である。
【図3】(a)は図1の矢印A方向からみた上記ボーリ
ングバーの先端部を示す正面図であり、(b)は図1の
B−B線に沿う上記ボーリングバーおよび上記実施例の
装置における回路切換えバルブの断面図であり、(c)
は図2のC−C線に沿う上記ボーリングバーおよび上記
回路切換えバルブの断面図であり、(d)は図1のD−
D線に沿う上記ボーリングバーおよび上記回路切換えバ
ルブの断面図である。
【図4】図1の矢印E方向からみた上記ボーリングバー
および上記回路切換えバルブの後端部を示す平面図であ
る。
【図5】上記実施例の装置をボーリング加工後の内径計
測時の状態にて示す断面図である。
【図6】(a)は図5のF−F線に沿う上記ボーリング
バーおよび上記回路切換えバルブの断面図であり、
(b)は図5のG−G線に沿う上記ボーリングバーおよ
び上記回路切換えバルブの断面図であり、(c)は図5
のH−H線に沿う上記回路切換えバルブの後端部の断面
図である。
【図7】図5の矢印J方向からみた上記ボーリングバー
および上記回路切換えバルブの後端部を示す平面図であ
る。
【図8】従来のボーリング加工装置を示す正面図であ
る。
【図9】上記従来装置におけるラインバーを加工状態に
て示す説明図である。
【図10】従来の孔径検査装置を示す正面図である。
【符号の説明】 1 シリンダブロック 1a ジャーナル部 11 移動台 13 ベアリング 16 ボーリングバー 16a バルブホルダ孔 16b, 16c 通路 17 切削刃 18 ガイドパッド 19 クーラント供給口 20 計測用エア吐出口 21 回路切換えバルブ 23 スプリング 25 エアシリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置決め固定されたワーク(1)に対し
    進退移動する移動台(11)と、 前記ワークの仕上げ切削加工される互いに整列する複数
    の孔(1a)に整列するように前記移動台上に枢支され
    て、駆動手段により回転駆動されるボーリングバー(1
    6)と、 前記ボーリングバーの先端部に半径方向外方へ向けて突
    設された切削刃(17)と、 前記ボーリングバーの中間部に半径方向外方へ向けて突
    設されて前記ワークの前記切削刃で仕上げ切削加工され
    た孔に密に嵌合する複数のガイドパッド(18)と、 前記切削刃および前記ガイドパッド付近でそれぞれ前記
    ボーリングバーの周囲に開口するクーラント供給口(1
    9)と、 前記ボーリングバーの先端部に半径方向外方へ向けて突
    設された計測用エア吐出口(20)と、 前記ボーリングバーの後端部から先端部付近までそのボ
    ーリングバー内の中心部を貫通して前記クーラント供給
    口および前記計測用エア吐出口に連通するバルブホルダ
    孔(16a)と、 前記バルブホルダ孔内に挿入されて、前記計測用エア吐
    出口への通路(16c)を閉止すると同時に前記クーラント
    供給口を前記ボーリングバーの後端部に連通させるクー
    ラント供給位置と、前記クーラント供給口への通路(16
    b)を閉止すると同時に前記計測用エア吐出口を前記ボー
    リングバーの後端部に連通させる計測用エア供給位置と
    の間で移動される回路切換えバルブ(21)と、 前記ボーリングバーの後端部の近傍に設けられて、前記
    回路切換えバルブを前記クーラント供給位置と前記計測
    用エア供給位置との間で移動させるバルブ作動手段(2
    3,25)と、 を具えてなる、ボーリング加工装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220009815A (ko) * 2020-07-16 2022-01-25 한성호 포터블 보링머신

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20220009815A (ko) * 2020-07-16 2022-01-25 한성호 포터블 보링머신

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