JPH0679358A - コルゲートフィン用成形ローラ - Google Patents

コルゲートフィン用成形ローラ

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JPH0679358A
JPH0679358A JP23859992A JP23859992A JPH0679358A JP H0679358 A JPH0679358 A JP H0679358A JP 23859992 A JP23859992 A JP 23859992A JP 23859992 A JP23859992 A JP 23859992A JP H0679358 A JPH0679358 A JP H0679358A
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Japan
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tooth
forming roller
louver cutting
louver
cutting blade
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JP23859992A
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Kame Kobayashi
亀 小林
Yoshitaka Kuroda
吉孝 黒田
Tetsuo Ono
哲生 大野
Yoshinobu Matsuzaki
良信 松崎
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】歯先部におけるルーバ切刃と歯底部の形状を対
称形としたままで、簡単に対称形の湾曲頂部を有するコ
ルゲートフィンを成形することができるコルゲートフィ
ン用成形ローラを提供する。 【構成】コルゲートフィン用成形ローラは、外周部に歯
先部2と歯底部3を交互に連続して設けると共に、歯先
部2と歯底部3の間の斜辺部にルーバ成形用のルーバ切
刃4を設けて構成される。斜辺部のルーバ切刃4が、他
の成形ローラのルーバ切刃4との噛合時に、歯底部3の
歯底空間に進入するように歯先部2の近傍まで延設され
ると共に、歯底部3がルーバ切刃4と噛合しない形状に
拡幅形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用空調装置、ラ
ジエータ等の熱交換器に使用されるコルゲートフィンを
成形するための成形ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】コルゲートフィンを使用した熱交換器を
製造する場合、その組立てにおいて、コルゲートフィン
とチューブを交互に積層し、それをタンクの組付寸法ま
で圧縮成形する工程がある。
【0003】この圧縮工程において、図6に示すよう
に、コルゲートフィン20の湾曲頂部21が、非対称形
に変形している場合、そのコルゲートフィン20が圧縮
時に容易に座屈して組付不良を生じやすいという問題が
あった。
【0004】ところで、この種のコルゲートフィンは、
図7、図8に示すように、外周部に歯先部25と歯底部
26を交互に連続して設けると共に、斜辺部にルーバ成
形用のルーバ切刃27を設けた一対の成形ローラ24、
24を、噛み合わせて回転させ、その間に金属薄板のフ
ィン材料を通過させて、成形される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような成
形ローラ24、24を噛み合わせ、その間にフィン材料
を通過させてコルゲートフィンを成形する場合、図7に
示すように、成形の初期段階においては、ルーバ切刃2
7のA部における噛み合いが弱いため、フィン材料の引
込みが可能となり、フィン材料にかかる張力は小さい。
しかし、成形が進行すると、図8に示すように、ルーバ
切刃27のA部が強力に噛み合うため、フィン材料の引
込みが不可能となり、フィン材料に大きな張力がかか
る。このような状態で、成形が進むと、成形ローラ24
の歯先部25が、図8のB部のように、他方の歯底部2
6を蹴り上げるように移動するため、フィン材料がその
湾曲頂部で強いバーニッシュ作用(表面を強く擦る作
用)を受け、図6のように、コルゲートフィン20の湾
曲頂部21が非対称に変形する問題があった。
【0006】そこで、従来では、実開昭56−1120
15号公報、実開昭59−1425号公報、実開昭59
−1426号公報等において、成形ローラの歯形を非対
称形にすることにより、コルゲートフィンの湾曲頂部の
形状を対称形にする技術が提案されている。
【0007】しかし、成形ローラの歯を非対称形とする
場合、適正な非対称形状を把握することが難しく、さら
に、非対称形状の成形ローラを加工する際、多くの工数
がかかり、製作コストが増大する問題があった。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、歯先部におけるルーバ切刃と歯底部の形状を対称形
としたままで、簡単に対称形の湾曲頂部を有するコルゲ
ートフィンを成形することができるコルゲートフィン用
成形ローラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコルゲートフィン用成形ローラは、外周部
に歯先部と歯底部を交互に連続して設けると共に、歯先
部と歯底部の間の斜辺部にルーバ成形用のルーバ切刃を
設けた歯車状のコルゲートフィン用成形ローラにおい
て、斜辺部のルーバ切刃が、他の成形ローラのルーバ切
刃との噛合時に、歯底部の歯底空間に進入するように歯
先部の近傍まで延設されると共に、歯底部がルーバ切刃
と噛合しない形状に拡幅形成されていることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】このような構成のコルゲートフィン用成形ロー
ラを用いてコルゲートフィンを成形する場合、噛み合わ
せて配置され回転する一対の成形ローラ間に、金属薄板
のフィン材料を通過させる。
【0011】成形の初期段階においては、ルーバ切刃に
おける噛み合いが弱いため、フィン材料の引込みが可能
であり、このとき、歯底部の歯底空間内に位置する歯先
部のルーバ切刃がフィン材料を回転方向に押して、歯底
空間内でフィン材料の材料余りをつくる。そして、成形
が進行すると、ルーバ切刃が強力に噛み合う状態とな
り、フィン材料の引込みが不可能となるが、歯底空間内
でフィン材料の材料余りがあるため、成形ローラの歯先
部が他方の歯底部を蹴り上げるように移動する際にも、
フィン材料に大きな張力がかかることはない。
【0012】このため、歯先部によってフィン材料がそ
の湾曲頂部で強いバーニッシュ作用を受けることを回避
でき、コルゲートフィンの湾曲頂部を対称形に成形する
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1は、噛合された一対の成形ローラ1、
1を用いてコルゲートフィンを成形する際の概略正面図
を示している。この一対の成形ローラ1、1は、歯車状
に形成され、図2の分離状態の拡大図に示すように、外
周部に歯先部2と歯底部3を交互に連続して設けると共
に、歯先部2と歯底部3の間の斜辺部にルーバ成形用の
ルーバ切刃4をヘリカル状に切り起して構成される。
【0015】また、噛合状態の図3に示すように、斜辺
部のルーバ切刃4は、他の成形ローラのルーバ切刃との
噛合時に、歯底部3の歯底空間に進入するように歯先部
2の近傍まで延設され、歯底部3が他方のルーバ切刃4
と噛合しない形状に拡幅形成されている。
【0016】即ち、図3に示すように、両側の成形ロー
ラ1、1のルーバ切刃4が完全に噛合し、一方の成形ロ
ーラ1の歯先部2が他方の成形ローラ1の歯底部3の歯
底空間に入った状態で、一方の成形ローラ1のルーバ切
刃4の先端部4aがその歯底空間に進入するように、ル
ーバ切刃4を歯先部2の先端付近まで伸ばして形成さ
れ、歯底部3は、その幅を拡大して形成される。
【0017】このような構成の成形ローラ1、1を用い
てコルゲートフィンを成形する場合、図1のように、噛
み合わせて配置された一対の成形ローラ1、1を回転駆
動し、その成形ローラ1、1間に、金属薄板のフィン材
料9を通過させる。
【0018】成形の初期段階においては、ルーバ切刃4
における噛み合いが弱いため、フィン材料9の引込みが
可能であり、このとき、歯底部3の歯底空間内に位置す
る歯先部2のルーバ切刃4の先端部4aがフィン材料9
を回転方向に押して、歯底空間内でフィン材料の材料余
り9aをつくる(図4)。
【0019】そして、成形が進行すると、ルーバ切刃4
が強力に噛み合う状態となり、フィン材料9の引込みが
不可能となるが、歯底空間内でフィン材料9の材料余9
aりがあるため、成形ローラの歯先部2が他方の歯底部
3を蹴り上げるように移動する際にも、フィン材料9に
大きな張力がかかることはない。
【0020】このため、歯先部2によってフィン材料9
がその湾曲頂部で強いバーニッシュ作用を受けることを
回避でき、図5に示すように、湾曲頂部11を対称形に
成形したコルゲートフィン10を製造することができ
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコルゲー
トフィン用成形ローラによれば、斜辺部のルーバ切刃
が、他の成形ローラのルーバ切刃との噛合時に、歯底部
の歯底空間に進入するように歯先部の近傍まで延設され
ると共に、歯底部がルーバ切刃と噛合しない形状に拡幅
形成されているから、成形の初期段階に、歯底部の歯底
空間内に位置する歯先部のルーバ切刃がフィン材料を回
転方向に押して、歯底空間内でフィン材料の材料余りを
つくるため、成形が進行して、成形ローラの歯先部が他
方の歯底部を蹴り上げるように移動する際にも、フィン
材料に大きな張力がかからない。
【0022】このため、歯先部によってフィン材料がそ
の湾曲頂部で強いバーニッシュ作用を受けることを回避
でき、コルゲートフィンの湾曲頂部を対称形に成形する
ことができる。したがって、歯先部におけるルーバ切刃
と歯底部の形状を対称形としたままで、簡単に対称形の
湾曲頂部を有するコルゲートフィンを成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すコルゲートフィン用成
形ローラの成形状態における概略正面図である。
【図2】分離状態における一対の成形ローラの拡大部分
断面図である。
【図3】噛合状態における成形ローラの拡大部分断面図
である。
【図4】成形状態における成形ローラの拡大部分断面図
である。
【図5】本発明の成形ローラによって成形されたコルゲ
ートフィンの正面図である。
【図6】従来の成形ローラにより成形されたコルゲート
フィンの正面図である。
【図7】従来の成形ローラの噛合状態における拡大部分
断面図である。
【図8】従来の成形ローラの噛合状態における拡大部分
断面図である。
【符号の説明】
1−成形ローラ、 2−歯先部、 3−歯底部、 4−ルーバ切刃、 4a−先端部。
フロントページの続き (72)発明者 松崎 良信 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部に歯先部と歯底部を交互に連続し
    て設けると共に、該歯先部と該歯底部の間の斜辺部にル
    ーバ成形用のルーバ切刃を設けた歯車状のコルゲートフ
    ィン用成形ローラにおいて、 該斜辺部のルーバ切刃が、他の成形ローラのルーバ切刃
    との噛合時にその歯底部の歯底空間内に進入するよう
    に、該歯先部の近傍まで延設されると共に、該歯底部が
    該ルーバ切刃と噛合しない形状に拡幅形成されているこ
    とを特徴とするコルゲートフィン用成形ローラ。
JP23859992A 1992-09-07 1992-09-07 コルゲートフィン用成形ローラ Expired - Fee Related JP2924487B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6874345B2 (en) * 2003-01-02 2005-04-05 Outokumpu Livernois Engineering Llc Serpentine fin with extended louvers for heat exchanger and roll forming tool for manufacturing same
WO2018135152A1 (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 株式会社デンソー フィン、フィンを備えた熱交換器、及びフィンの製造方法

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JP2018115829A (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 株式会社デンソー フィン、フィンを備えた熱交換器、及びフィンの製造方法

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