JPH0679027U - 多心シールドケーブル - Google Patents
多心シールドケーブルInfo
- Publication number
- JPH0679027U JPH0679027U JP2531993U JP2531993U JPH0679027U JP H0679027 U JPH0679027 U JP H0679027U JP 2531993 U JP2531993 U JP 2531993U JP 2531993 U JP2531993 U JP 2531993U JP H0679027 U JPH0679027 U JP H0679027U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- dielectric constant
- layer
- low dielectric
- shield
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この考案は、極めて容易に特性インピーダン
スの低下を防止できるようにする事を目的とする。 【構成】 集合コア14とシールド層16との間に低誘
電率のLDPEテープを巻く事による低誘電率層15を
形成している。 【効果】 シールド層16と絶縁心線11との間に発生
する静電容量を抑制する事が可能になり、シールドによ
る特性インピーダンスの低下を極めて容易に防止でき
る。
スの低下を防止できるようにする事を目的とする。 【構成】 集合コア14とシールド層16との間に低誘
電率のLDPEテープを巻く事による低誘電率層15を
形成している。 【効果】 シールド層16と絶縁心線11との間に発生
する静電容量を抑制する事が可能になり、シールドによ
る特性インピーダンスの低下を極めて容易に防止でき
る。
Description
【0001】
この考案は、コンピュータその他の電子機器に使用される多心シールドケーブ ルに関する。
【0002】
従来、電子機器の信号伝送路などに用いられる多心シールドケーブルは例えば 、図2に示すように構成されている。
【0003】 図2において、導体と絶縁被覆とから成る絶縁心線1が2本撚り合わされて対 撚絶縁線2が形成され、それらが複数本集合されて集合コア3が形成され、この 集合コア3の外側にシールド層4、シース層5が順次形成されている。尚、6は ドレインワイヤである。
【0004】 ところで、この種の多心シールドケーブルでは、絶縁心線1とシールド層4と の間に静電容量が発生し、対撚りされた線間との間の線間容量が増加し、特性イ ンピーダンスがシールド無しの状態で得られた値よりも低下し、その結果ケーブ ルに伝わる信号が反射して損失が大きくなるという問題があった。
【0005】 このような問題に対処すべく、従来シールドによる特性インピーダンスの低下 を見越し、シールドなしの状態における特性インピーダンスの値を設計値よりも 高く設定しておく方法が考えられている。
【0006】 ここで、特性インピーダンスZを高くする方法として、数式1の関係から絶縁 心線1の静電容量Cを低くすれば良い事が分かり、一方、数式2の関係から静電 容量Cを低くするには絶縁心線1の絶縁外径Dを太くするか、導体の素線径dを 細くするか、又は誘電率εを小さくすれば良い事が分かる。
【0007】
【数1】
【0008】
【数2】
【0009】 ところが、D、dの値はコネクタへの圧着等の関係上変更する事は困難である ことから、誘電率εを低くする事が考えられ、誘電率εを低くする方法として、 従来絶縁心線1の絶縁部分を発泡技術により発泡させる事が挙げられる。
【0010】
しかし、上記のように特性インピーダンスの低下を見越してシールドなしの状 態の特性インピーダンスを予め高くしておくために、絶縁部分を発泡する場合に は、発泡条件の設定が非常に難しく、歩留りの低下を招くという不都合が生じる 。
【0011】 また、発泡による機械的強度の低下といった問題もある。
【0012】 そこでこの考案は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、極 めて容易に特性インピーダンスの低下を防止できるようにする事を目的とする。
【0013】
この考案に係る多心シールドケーブルは、複数の対撚絶縁線を集合した集合コ アと、前記コアの外側に内部シースを施し、その外側に金属製のシース層と、前 記シールド層の外側にシース層とを備えた多心シールドケーブルにおいて、前記 内部シースに低誘電率の低密度ポリエチレンから成るテープを巻装して形成され た低誘電率層を設けたことを特徴としている。
【0014】
この考案においては、集合コアとシールド層との間に低誘電率のテープの巻装 による低誘電率層を形成したため、シールド層と絶縁心線との間に発生する静電 容量を抑制する事が可能になり、シールドによる特性インピーダンスの低下が防 止される。
【0015】 また、低誘電率のテープを巻くだけでよいため、作業も能率良く行える。
【0016】
図1はこの考案の多心シールドケーブルの一実施例の断面図である。
【0017】 図1において、11は錫メッキ軟銅撚線からなる導体と絶縁被覆とにより構成 された絶縁心線、12は絶縁心線が2本撚り合わされて形成された対撚絶縁線、 13は介在紐、14は介在紐13を中心に5本の対撚絶縁線12が断面円形に成 形されて形成された集合コア、15は集合コア14の外側に誘電率εの低い(ε =2.3)低密度ポリエチレン(以下LDPEという)テープ(厚さ0.18〜 0.22)が1/2重ね巻されて形成された低誘電率層、16は低誘電率層15 の外側にAlPETテープが巻装されて形成されたシールド層、17はシールド 層16の外側に形成されたPVCからなるシースである。尚、18はドレインワ イヤである。
【0018】 従って、低誘電率層15を設けたため、シールド層16との絶縁心線11との 間に発生する静電容量を抑制する事が可能になり、シールドによる特性インピー ダンスの低下を防止する事が出来る。
【0019】 また、低誘電率のLDPEテープを巻くだけでよいため、作業能率の低下を招 く事がない。
【0020】
以上のように、この考案の多心シールドケーブルによれば、集合コアとシール ド層との間に低誘電率のテープを巻く事による低誘電率層を形成したため、シー ルドと絶縁心線との間に発生する静電容量を抑制する事が可能になり、極めて簡 単にシールドによる特性インピーダンスの低下を防止する事ができ、コンピュー タ等の電子機器における信号伝送路などに好適である。
【図1】この考案の多心シールドケーブルの一実施例の
断面図である。
断面図である。
【図2】従来例の断面図である。
11 絶縁心線 12 対撚絶縁線 14 集合コア 15 低誘電率層 16 シールド層 17 シース
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の対撚絶縁線を集合した集合コア
と、前記コアの外側に内部シースを施し、その外側に金
属製のシールド層と、前記シールド層の外側にシース層
とを備えた多心シールドケーブルにおいて、前記内部シ
ースに低誘電率の低密度ポリエチレンから成るテープを
巻装して形成された低誘電率層を設けたことを特徴とす
る多心シールドケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2531993U JPH0679027U (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 多心シールドケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2531993U JPH0679027U (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 多心シールドケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679027U true JPH0679027U (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=12162672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2531993U Pending JPH0679027U (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 多心シールドケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0679027U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014150075A (ja) * | 2014-04-25 | 2014-08-21 | Oki Electric Cable Co Ltd | 低消費動力ケーブル |
-
1993
- 1993-04-16 JP JP2531993U patent/JPH0679027U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014150075A (ja) * | 2014-04-25 | 2014-08-21 | Oki Electric Cable Co Ltd | 低消費動力ケーブル |
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