JPH0678735A - 固形物を含有する食品の混合方法およびその装置 - Google Patents
固形物を含有する食品の混合方法およびその装置Info
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Abstract
の固形物含有率を変化させないように混合する方法、及
びその装置をうることを目的とするものである。 【構成】 計量工程から充填工程に至るインラインで、
搬送方向には混合効果を与えず、搬送方向に直交する方
向にだけの混合を搬送方向に直交する方向にのみ回転及
び往復動作する撹拌翼で行う、固形物を含有する食品の
混合方法と装置。
Description
を含有する食品の充填工程において、さらに詳しくは、
パイプライン等によりインラインで連続処理する固形食
品あるいは固形物を含有する食品中の固形食品を、計量
充填する工程において、固形物を含有する食品中の固形
物に損傷を与えずに混合する方法およびその装置に関す
る。
食品をパイプライン等によりインラインで連続的に搬送
することは、固形物の保形性を保つことが難しく、固形
物の形状的損傷やパイプライン内での詰まり現象を生じ
ていた。そのため比較的大きな固形物は、手作業やベル
トコンベアあるいはバケットコンベアのような開放系の
搬送形態がとられている。一方、固形食品あるいは固形
物を含有する食品を連続的に製造する場合には、計量充
填の工程の前に混合比に応じて固形物を添加し十分に混
合している。そして、インラインで混合する方法として
はスタティックミキサー(ノリタケカンパニーリミテッ
ド社製)がもちいられている。
コンベアあるいはバケットコンベアのような開放系の搬
送形態では衛生的な管理が難しく、製品の形態としては
賞味期限が短い日配品あるいは包装後殺菌処理する缶詰
やレトルト食品として取り扱われるものが大多数であ
る。一方、固形食品あるいは固形物を含有する食品を連
続的に製造する場合には、計量充填の工程の前に配合比
に応じて固形物を添加して充分に混合するとはいって
も、固形物の含有比率が低い場合には、充填した製品中
の固形物の数は統計的にばらついてしまう。この事を解
決するためには、固形物を全体に混合する前に、個々の
製品に相当する量の固形物を、固形物を含む固形物比率
の高い状態で計量し、別に計量したそれ以外の原料と合
わせる事により製品中の固形物の数のばらつきを減少さ
せることが有効である。但し、この方法では別々に計量
した後混合するため、充填された製品は充填容器の単位
毎に混合する必要がある。
は、使用する容器の形状により混合の条件が大きく異な
る。例えば、コップ形状の場合は最も混合が容易と考え
られるが、容器の大きさ、深さ及び周囲の形状(例え
ば、丸型や楕円型等)のように、容器が複雑になればな
る程充填容器内の混合が難しくなる。更に、パウチ包装
では、容器の隅の部分の混合が難しく、又ピロー包装の
場合はピロー包装体内部への混合装置の挿入が難しいと
いう問題がある。また、充填機において充填工程から密
封工程の間は、最も高い衛生性が要求される。その環境
下において、移動する容器の近傍に混合装置を取り付け
るための空間には大きな制約があり、また、混合後に混
合装置を容器から取り出す際には、攪拌装置に付着する
充填物の処理、及びその衛生上の管理が極めて困難であ
る。更に充填後、充填容器内で攪拌する場合には、新た
な装置開発が必要であるばかりでなく、その装置との間
の受け渡し装置も必要となることから煩雑化し、大型化
になるので好ましくない。
「分割」、「反転」および「転換」作用の組合せによ
り、混合のための動力を用いることなくインラインで混
合することが出来るという優れた特徴を有している。し
かしながら、このスタティックミキサーによる固形物を
含有する食品の混合は、一部の小さな固形物を液体中に
分散させる目的で使用されている。この場合、固形物は
あまり大きなものがなく又固形物の固形物比率があまり
高くない場合に限られる。一般的に大きな固形物を含有
する食品に適用した場合には、その「分割」作用により
固形物が損傷を受け易い。また、スタティックミキサー
内部には二条の流れが形成されるため固形物の比率が高
くなると偏流を生じ易くなり、その結果装置内の滞留時
間の分布のバラツキが大きくなり、計量工程で定量的に
供給された固形物が再びバラツク原因になってしまうと
いう問題があった。
を含有する比率が高い流体と、固形物を含まない、ある
いは固形物を含有する比率が低い流体とを、計量と混合
を施してから、搬送して、固形物を含有する食品を容器
に充填する固形物を含有する食品の製造方法において、
計量工程の後、容器への充填工程までの間で、 (1)パイプライン等の中で大気に開放されない衛生的
なインライン方式で (2)生産効率の高い自動化に対応できる連続システム
で (3)固形物を損傷させないように (4)製品中の固形物を含有率を変化させないように 混合する方法及びその装置を得ることを目的とするもの
である。
的を達成するため、次のような固形物を含有する食品の
混合方法及びその装置を提供するものである。すなわ
ち、固形物を含有する比率が高い流体と、固形物を含ま
ない、あるいは固形物を含有する比率が低い流体とを計
量と混合を行ってから容器に充填する方法において、固
形物を含有する食品が充填工程に至る前に、主に搬送方
向に直交する方向のみの混合を行うことを特徴とする固
形物を含有する食品の混合方法である。この方法を実施
する装置として、固形物を含有する比率が高い流体と、
固形物を含まない、あるいは固形物を含有する比率が低
い流体とを計量と混合を行ってから搬送して固形物を含
有する食品を容器に充填する固形物を含有する食品の充
填方法に於いて、固形物を含有する食品が充填工程に至
るまでの搬送工程の間で、前記両流体の供給口と、混合
された固形物を含有する食品の排出口を設け、該搬送工
程中に駆動装置により主に搬送方向に直交する方向のみ
回転及び/または往復動作する撹拌羽根を設けてなる固
形物を含有する食品の混合装置である。そして、かかる
混合装置の撹拌羽根が連続回転の場合、撹拌羽根の位置
を流体供給口より後方から流体排出口の前方までの範囲
に設けるか、もしくは少なくとも固形物が通過するよう
に、流体供給口あるいは流体排出口付近を切除した撹拌
羽根によって構成された、固形物を含有する食品の混合
装置である。更に、流体供給口より前方から流体排出口
の前方までの撹拌羽根、あるいは少なくとも固形物が通
過するように流体供給口あるいは流体排出口付近を切除
した撹拌羽根からなり、該混合装置に固形物を含有する
食品が流入するタイミングに合わせて、撹拌羽根を停止
させる制御機構を設けるものである。撹拌羽根の羽根外
周と装置との間及び/または羽根と軸との間に空間を形
成する混合装置も可能である。
合するためには、混合のためのセクションが必要であ
る。計量工程から充填工程までの間には、ただ単に配管
だけの場合も含めて余分なセクションが加わることは、
分割して計量した固形物数がその前後の製品と混合さ
れ、再びバラツキを増大させる原因となり好ましくな
い。そこで本発明者らは、計量工程から充填工程に至る
インラインにおいて搬送方向には混合効果を与えず、主
に搬送方向に直交する方向にだけの混合を行うことによ
りこれらの問題点を解決した。
混合する方法を2つに分けて検討した。一般に、回転し
ている撹拌翼に固形物を含む流体が供給された場合に
は、一部の固形物が撹拌翼に衝突して大きな損傷を受け
る。このような損傷は、固形物が大きいほどあるいは撹
拌翼の速度が速いほど大きくなる。非常に壊れやすい固
形物の場合、回転数を低くして時間を長くすることで固
形物の損傷を抑えることができる。しかし、混合時間を
長くするためには混合装置内の容積を大きくするかある
いは、搬送速度を遅くする必要がある。この混合容量が
大きくなることは、製品の容量単位に対して混合装置内
の容量が大きくなり、再びバラツキを増大させる原因と
なるので好ましくない。また、搬送速度を遅くすること
は、生産速度を遅くすることになり実用的でない。そこ
で本発明者らは種々の条件で混合試験を行ったところ、
停止している撹拌翼に固形物を供給してから回転を与え
た方が、固形物に与える衝撃が小さくなることを確認し
た。また通常、充填機では充填と容器の移動を交互に行
うので、流体の流れは間欠的に行われている。本発明で
は、壊れやすい固形物に対しては、流体の搬送が停止し
ている間に撹拌する、間欠回転による攪拌が好ましいこ
とを見いだした。さらに複雑な制御を用いれば、流体の
搬送と停止の間に回転数を変速し撹拌翼との衝撃を減ら
すことが出来ることも考えられる。次に、混合効果の点
から見た場合、撹拌翼が停止あるいは減速している時間
はロスにつながっている。比較的壊れにくい固形物の場
合には、撹拌翼の形状を図6〜8に示したように変更
し、固形物が混合装置に供給あるいは混合装置から排出
される時の衝撃を緩和し、撹拌翼を連続回転したまま供
給、排出しても固形物に損傷を受けずに混合できること
を確認した。このことは、連続回転の時の固形物の損傷
が混合装置への供給あるいは、混合装置からの排出時に
生じることを根拠としたものである。またこの時、流体
の粘度は100cp 以上であることが必要で、低粘度になる
と固形物が流体と共に挙動しなくなるので好ましくな
い。
インにおいて搬送する方向には混合効果を与えず、主に
搬送方向に直交する方向だけの混合を行うことにより、
固形物を製品中の含有率を変化させないように充填する
ことができる。例えば、別々の計量工程において、事前
に計量した固形物を含有する比率が高い流体と、固形物
を含まないあるいは、固形物を含有する比率が低い流体
を、容器への充填工程までの搬送工程において、主に搬
送方向に直交する方向にのみ回転およびまたは往復動作
することによって固形物を損傷させないように、また固
形物を製品中の含有率を変化させないように充填するこ
とができる。
の方法と装置を説明する。本発明は、計量工程から充填
工程までのインラインにおいて、主に搬送方向に直交す
る方向だけの混合を行う方法により構成する。1つの例
は、別々の計量工程において事前に計量した固形物を含
有する比率が高い流体と、固形物を含まない、あるいは
固形物を含有する比率が低い液体をドージングした後、
充填工程に至るインラインで、搬送方向には混合効果を
与えず搬送方向に直交する方向だけの混合を行う方法か
らなる。又本発明による装置は、計量工程の後、容器へ
の充填工程までの搬送工程中に、搬送方向に直交する方
向にのみ駆動装置により回転及び/又は往復動作する撹
拌羽根を設け、固形物を含有する比率が高い流体及び固
形物を含まない、あるいは固形物を含有する比率が低い
流体の供給口からの流体を、前記撹拌羽根で混合して固
形物含有食品の排出口から排出するものである。
ーグルトの製造工程の例として、イチゴ入りヨーグルト
の充填について説明する。本発明の原理に基づく装置の
概略を図24に示す。図24においてヨーグルトベース
ミックス3はタンク1からヨ−グルトベースミックス計
量器6aにより1秒毎に100gづつパイプ11aから
混合装置7に供給される。一方イチゴプレザーブ4は、
タンク2からプレザーブ計量器6によりヨーグルトベー
スミックスと同じタイミングで1秒毎に50gづつパイ
プ11から混合装置に7に供給される。混合装置7には
約製品3個分の容積があり、順次混合されて排出され
る。混合された製品は、混合装置7から排出パイプ12
を経て容器8に充填される。容器8は容器の移送装置1
3により充填が終了してから1秒の間で図示しない次工
程に移送され、排出パイプ12の直下には次の容器8が
移送されてくる。混合器7は撹拌羽根の駆動制御装置1
0により容器の移動タイミングに合わせて混合操作を行
う。
うに、ヨ−グルトベースミックスとプレザーブを混合装
置の前でドージングする方法でもよい。この場合には1
4に示すように、混合装置に供給する前に予備的な混合
を行うことが出来る。例えばドージング部分のヨ−グル
トベースミックス供給部をノズル状にし、ドージング時
にヨ−グルトベースミックスの噴流作用による混合効果
を利用し、予備的な混合を行ってから本発明の混合装置
に供給すれば、混合装置の混合条件をさらに緩和するこ
とが可能である。このような予備混合には、縮流作用や
オリフィスによる乱れ等を利用することができる。
に示すものは1次計量による個別計量充填方式である
が、図26、図27に示すような、第2段階計量方式を
利用して混合する場合もある。すなわち、図26に示す
イチゴプレザ−ブ、4はタンク2から第1次プレザ−ブ
計量器6を経由して混合装置7に供給されるが、ヨ−グ
ルトベースミックス3はタンク1から直接混合装置7に
供給され、混合されたものは、第2次計量器6bに供給
され、排出パイプ12を経て容器8に充填される方式で
ある。 (製造工程例−4)また図27に示すものは、イチゴプ
レザーブ4がタンク2から第1次プレザーブ計量器6を
経て第2次計量器6cに供給され、この計量器6cに
は、また、ヨーグルトベースミックス3がタンク1から
直接供給され、この計量器6cを経たものは、混合装置
7に供給され、混合された製品は、排出パイプ12を経
て容器8に充填される方式である。以上のような2段階
計量方式では、高固形液(または、低固形液)を第1段
で計量し、第2段では、この第1段で計量された量と残
りを合わせた合計量を計量するもので、この時第1段と
第2段の吸引吐出の動作の位置の位相を反転しておけ
ば、第2段で計量した中に第1段で計量した全量を含む
ので最終製品の計量誤差が小さくなる。このように2段
階の計量工程間で混合する場合や2段階計量工程後混合
する場合でも、同様に効率的に混合することができる。
図27に示す混合装置7に相当する固形物を含有する食
品の混合装置である。図1、2及び3に示すように、供
給口11は固形物を含有する比率が高い流体の供給部に
接続しており、間欠的に一定量の固形物を含有する比率
が高い流体が供給される。供給口11aは同様に固形物
を含まない、あるいは固形物を含有する比率が低い流体
の供給部に接続しており、間欠的に一定量の流体が供給
される。図1に示したように供給口11、11aは図2
7の場合必ずしも2か所である必要はなく、また対向す
る位置にある必要もない。混合部7に装置される混合装
置は、図示しない撹拌羽根駆動装置に接続され、回転及
びまたは往復運動する。撹拌羽根駆動装置としては、モ
ーターやロータリーアクチュエーターなどをもちいるこ
とができる。また、回転速度や回転方向を容易に変更で
きるサーボモータあるいはクラッチブレーキ付きモータ
などをもちいることができる。
根は、撹拌羽根23は駆動軸22に装着され、これと十
字形に配置される撹拌羽根26、26は駆動軸22の上
下に設けられた撹拌羽根支持棒24、25で支持されて
いて、羽根の間に空間を形成している。図4及び5に示
すような組合せの撹拌羽根も用いられる。駆動軸22に
撹拌羽根23が取り付けられ、この延長線上に上下の撹
拌羽根支持棒24、25を介して撹拌羽根26が取付け
られている。固形物を含有する食品においては、固形物
の沈降を防止するためにベース液は高粘性であることか
ら、撹拌羽根は軸から外に向かう形で取り付けられたも
の23と、外周から軸に向かう形で取り付けられたもの
26を組合わせること、又撹拌羽根はそれぞれ外周との
間及び/または軸との間に空間を形成することにより、
搬送方向に直交する方向の撹拌効果を高めることが出来
る。ここで搬送方向に混合効果を与えないためには、撹
拌羽根の形状は例えばひねりやねじれのない平羽根を用
いることが必要である。駆動装置により回転及びまたは
往復動作し、搬送方向に直交する方向のみの混合効果を
与えるもの、例えば撹拌羽根の軸に対する断面形状が等
しいもの、または、撹拌羽根の軸方向の断面形状が直方
体あるいは、その組み合わせであるもの等によって、回
転や往復動作により軸方向(搬送方向)の推力を発生し
ないことが条件となる。具体的には、前述した平羽根の
他、図18に示す丸棒28,図20に示す断面円弧状が
樋状のもの、29、図22に示す断面L字形のもの30
等である。また、板体28a、29a、30aによって
軸22に羽根が取り付けられた図19、図21、図23
のようなもの等がある。更に、固形物の形状、大きさ、
流体の粘土に応じて攪拌羽根のバライティがあり、それ
らを図9〜17に示す。
は、前述したように撹拌羽根駆動装置に接続されてお
り、混合装置が間欠回転の場合は、計量部の吐出工程と
位相を反転して動作するように、図24ような撹拌羽根
の駆動制御装置10により制御される。図1、2及び3
の攪拌羽根23及び26、または図4及び5の撹拌羽根
23及び26は、供給口11、11aから供給されたそ
れぞれの流体を搬送方向に直交する方向で撹拌し混合す
る。撹拌羽根の取り付け位置は、例えば供給口の上方か
ら排出口の上方までの長さのものとすることにより、流
体の供給及び排出時に固形物が撹拌羽根により抵抗を受
け、その滞留時間にバラツキを生じることのないよう
に、また固形物が損傷を受けないようにすることができ
る。すなわち、停止している撹拌翼に固形物を供給して
から回転を与えた方が固形物に与える衝撃が小さくする
ことができる。混合された固形物含有食品の排出口12
には、図示しない充填ノズルが接続され、混合された固
形物含有食品を、一定量単位で分離充填することができ
るようになっている。
ら、かかる場合の制御装置は装置が複雑になる。混合効
果からみた場合、間欠回転では停止中の時間がロスにな
っており、実際の生産においては非効率的である。同様
の混合効果がえられ、かつ、その時の固形物の撹拌によ
る損傷が問題にならなければ、連続回転で混合する方が
好ましい。そこで、連続回転の場合の固形物の損傷がど
のようにして生ずるかを確認したところ、混合装置へ供
給あるいは、混合装置から排出する際の衝撃による損傷
が大きいことを確認した。 その結果、連続回転でも羽
根の位置を供給口より下方(後方)から排出口の上方
(前方)までの範囲に設けるか、あるいは流体の供給口
あるいは、排出口付近の撹拌羽根を少なくとも固形物の
大きさに相当する大きさ分羽根を切除(除去)した、図
6に示すような供給口に羽根のないものの他、図7、図
8のような供給口、排出口に幅狭の羽根26a、26b
を用いることによって、損傷を受けないで撹拌できるこ
とを確認した。この時の流体の粘度は100cp以上で
あることが好ましい。低粘度になると、固形物が流体と
共に挙動しなくなるので好ましくない。
す。ベースミックスとして約3000cpのカルボキシメチル
セルロース(CMC)水溶液を用い、固形物液としてイ
チゴのプレザーブを用いて150gの製品の混合充填試
験を行った。混合装置の充填精度を比較するために、充
填された製品中の固形物個数の分布を図28に示した
が、横軸に製品中の固形物個数を、縦軸にその頻度を示
している。Aは混合装置を用いなかった場合、Bはスタ
ティックミキサーを用いて混合した場合、Cは本発明の
混合装置を用いて混合した場合の充填された製品中の固
形物個数の分布を示している。本発明の混合装置は、径
が5cm、長さが約30cmの大きさで、1単位製品当
たり30回転混合した。Bには2インチ6エレメントの
スタティックミキサー(径が5cm、長さが約40c
m)を使用した。本発明の混合装置を用いた場合の混合
効果は、プレザーブの色がCMC水溶液に均一に混合さ
れ良好であった。しかし、スタティックミキサーを使用
した場合の混合状態はイチゴプレザーブがベースミック
ス中にマーブル状に残っており、十分な混合が得られな
かった。ほぼ同じ大きさの装置を用いた場合、本発明の
装置はスタティックミキサーを用いた場合より高い混合
効果を得る事が出来た。CはAと同様の充填精度を維持
しているのに対して、Bは充填された製品中の固形物個
数のバラツキが増加していた。さらにCと同じ条件で実
際の製品の配合で、ヨーグルトベースミックスとイチゴ
のプレザーブを用いた実験の結果をDに示す。この場合
もCの場合と同じくAと同様の充填精度を維持してお
り、実際の製品の混合においても本発明の効果を確認す
ることが出来た。また、これらの計量後混合する試験に
対して、同じ製品を先に混合してから計量して充填した
場合は、充填された製品中の固形物個数のバラツキはは
るかに大きなものとなった。
00cpのヨーグルトを用い、固形物液としてイチゴのプレ
ザーブを用いて600gの製品の混合充填試験を行っ
た。その結果を図29に示す。連続Aは、図1、2、3
に示す撹拌羽根を用いて混合装置を連続回転して混合充
填した場合の製品中のイチゴの個数を示す。イチゴの個
数は、形状の損傷が少なく全果とみなせるもののみを数
えた。また、連続Bは図4、5に示す撹拌羽根を用いて
混合装置を連続回転して混合充填した場合、間欠Cは図
1、2、3に示す撹拌羽根を用いて混合装置を間欠回転
して混合充填した場合の、製品中のイチゴの個数を示
す。本発明の混合装置は、試験例−1と同じく径が5c
m、長さが約30cmの大きさで、回転数を変化させて
混合におけるイチゴの損傷の程度を比較した。各条件で
容器に充填した製品中の固形物数の平均値(n=25)
を求め図29に示した。横軸に混合装置の回転数を、縦
軸に充填された製品中の破損されていない固形物数を表
している。A、Bの場合は回転数の上昇とともに製品中
の固形物数が減少しているのに対して、Cは回転数の影
響をあまり受けていないことが分る。
00cpのヨーグルトを用い、固形物液としてイチゴのプレ
ザーブを用いて、600gの製品の混合充填試験を行っ
た。その結果を図30に示す。連続Aは図1、2、3に
示す撹拌羽根を用いて混合装置を連続回転して、混合充
填した場合の製品中のイチゴの個数を示す。イチゴの個
数は形状の損傷が少なく全果とみなせるもののみを数え
た。また、連続Bは図4、5に示す撹拌羽根を用いて混
合装置を連続回転して混合充填した場合、連続Cは図
6、図7、図8に示す撹拌羽根を用いて混合装置を連続
回転して混合充填した場合の、製品中のイチゴの個数を
示す。イチゴの個数は、形状の損傷が少なく全果とみな
せるもののみを数えた。同様の試料で、同様の混合を行
っても、撹拌羽根に図6、図7、図8のものを用いる
と、連続回転でも固形物の損傷が少ない好結果を得た。
流体と、固形物を含まないあるいは固形物を含有する比
率が低い流体とを計量と混合を施してから、搬送して固
形物を含有する食品を容器に充填する方法により、固形
物を含有する食品の固形物数を高い精度で計量充填する
充填方法及び装置において、 (1)パイプライン等により大気に開放されない衛生的
なインライン方式で (2)生産効率の高い自動化に対応できる連続システム
で (3)固形物を損傷させないように (4)製品中の固形物含有率を変化させないように 製品を混合する方法と装置を提供することが出来た。固
形物を含有する比率が高い流体と、固形物を含まない、
あるいは固形物を含有する比率が低い流体をドージング
した後、充填工程に至るインラインで搬送方向には混合
効果を与えず、搬送方向に直交する方向にだけの混合を
行うことによって、固形物を含有する食品をバラツキの
少ない状態で混合し充填することができる。計量した固
形物数は計量ショット毎に順次搬送されていることによ
り、搬送方向に対して製品単位毎に精度をもっている。
この計量ショット単位毎に計量されたベースミックスが
ドージングされ、この単位内だけで混合することによ
り、最終的に製品に充填される固形物個数の精度を維持
することができた。搬送方向に直交しない方向に混合効
果を与えた場合は、搬送方向にズレを生じ製品単位の固
形物数の充填精度が低下する。
面図である。
断正面図である。
を示す切断正面図である。
図である。
図である。
る。
斜面図である。
る。
る。
る。
ある。
物数の関係を示す図である。
れた製品中の固形物数の関係を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 固形物を含有する比率が高い流体と、固
形物を含まない、あるいは固形物を含有する比率が低い
流体とを、計量と混合を行ってから容器に充填する方法
において、固形物を含有する食品が充填工程に至る前
に、主に搬送方向に直交する方向のみの混合を行うこと
を特徴とする固形物を含有する食品の混合方法。 - 【請求項2】 固形物を含有する比率が高い流体と、固
形物を含まない、あるいは固形物を含有する比率が低い
流体とを、計量と混合を行ってから搬送して、固形物を
含有する食品を容器に充填する固形物を含有する食品の
充填方法に於いて、固形物を含有する食品が充填工程に
至るまでの搬送工程の間で、前記両流体の供給口と、混
合された固形物を含有する食品の排出口を設け、該搬送
工程中に駆動装置により、主に搬送方向に直交する方向
のみ回転及び/または往復動作する撹拌羽根を設けてな
る固形物を含有する食品の混合装置。 - 【請求項3】 撹拌羽根が連続回転の場合、撹拌羽根の
位置を流体供給口より後方から流体排出口の前方までの
範囲に設けるか、もしくは少なくとも固形物が通過する
ように流体供給口あるいは流体排出口付近を切除した撹
拌羽根によって構成される、請求項2に記載された固形
物を含有する食品の混合装置 - 【請求項4】 流体供給口より前方から流体排出口の前
方までの撹拌羽根、あるいは少なくとも固形物が通過す
るように流体供給口あるいは流体排出口付近を、切除し
た撹拌羽根からなる請求項2に記載された固形物を含有
する食品の混合装置において、該混合装置に固形物を含
有する食品が流入するタイミングに合わせて撹拌羽根を
停止させる制御機構を設けてなる固形物を含有する食品
の混合装置。 - 【請求項5】 撹拌羽根の羽根外周と装置との間及び/
または羽根と軸との間に空間を形成している請求項2、
3及び4のいづれかに記載された固形物を含有する食品
の混合装置
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EP93305410A EP0579463A1 (en) | 1992-07-15 | 1993-07-09 | Method and apparatus for mixing solid containing foodstuff |
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Country | Link |
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EP (1) | EP0579463A1 (ja) |
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Cited By (1)
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JP2006158311A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Nippon Milk Community Co Ltd | フルーツソース及びそれを用いるソフトヨーグルトの製造方法 |
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CN113578119A (zh) * | 2021-08-12 | 2021-11-02 | 国创汇能(武汉)医学工程有限公司 | 一种次氯酸溶液自动配制装置 |
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DE3306071A1 (de) * | 1983-02-22 | 1984-08-23 | Wilfried Dipl.-Ing. 4930 Detmold Hacheney | Vorrichtung zum herstellen hochwertiger feststoff-fluessigkeits-gemische |
US4893943A (en) * | 1988-06-27 | 1990-01-16 | The Ink Company | Method and apparatus for low froth agitation of tanked fluids |
DE4132154A1 (de) * | 1991-09-27 | 1993-04-01 | Henkel Kgaa | Verfahren zum mischen von fluessigkeiten oder zum einmischen von feststoffen in fluessigkeiten |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP5069985A patent/JP3064143B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1993-07-09 EP EP93305410A patent/EP0579463A1/en not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006158311A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Nippon Milk Community Co Ltd | フルーツソース及びそれを用いるソフトヨーグルトの製造方法 |
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EP0579463A1 (en) | 1994-01-19 |
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