JPH0678283U - ティシュペーパーケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ティシュペーパーケースそのものが小物の収
納機能を備えたケース構造になっており、しかも外観上
は、収納した小物自体は勿論、収納部も見えることがな
く、他人に秘密にして小物をティシュペーパーと共に収
納することができるティシュペーパーケースを提供する
ことを目的とするものである。 【構成】 ティシュペーパーケース本体１の上面中央部
にはミシン目などの切り取り線３によって切り取り可能
に形成された取り出し用開口部４が設けてある。上記取
り出し用開口部４の内面には透明のシート製袋体５が、
該シート製袋体５で取り出し用開口部４の全面を覆うよ
うにして貼着されている。また、上記シート製袋体５に
は、スリット６が２枚のシート材を貫通させて設けられ
ており、ケース本体１の内部のティシュペーパー２を上
記スリット６を通して引出すように構成されている。ス
リット６を拡げて２枚のシートの間の空間に小物（例え
ば綿棒や避妊具）を収納させておく。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ティシュペーパーを多数枚収容して販売されるティシュペーパーケ ースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ティシュペーパーは、図５に示すように２枚を１組に重ね合わせておい て数十組から数百組のティシュペーパー10を一包装単位にして厚紙製の箱11に収 容した箱入りの状態にして販売されており、この厚紙製の箱には、薄いティシュ ペーパーを１組ずつ旨く取り出せるようにケース体の上面中央部に細長い楕円形 の取り出し用開口部12をミシン目などで切り取り可能に形成しておき、この取り 出し用開口部12に塩ビシート等からなる透明シート13を一体に設けて、該透明シ ート13の中央に上記細長開口部に沿ったスリット14を形成することによって、該 スリット14からティシュペーパー10を順次引き出して利用するように形成されて いた。

【０００３】 近年このティシュペーパーは、各家庭では各部屋に１個ずつあるいは各人に１ 個ずつの割合で備えておく程までに普及しており、手元に置いて使用する日用品 の中でも最も一般化した代表的な常備品になってきている。

【０００４】 上記ティシュペーパーは、軟らかい紙であることから耳垢の掃除や傷の手当て の時にも多く利用されており、特にティシュペーパーと同時に使うことが多い綿 棒や軟膏、絆創膏などの小物類を、このティシュペーパーと一緒に収納しておい て同時に持ち運び出来るようにしておくのが便利である。このような要望に応え たものとして、図６に示すように、ティシュペーパー取り出し口15を設けた別の 化粧ケース体16を用意しておいて、この化粧ケース体16に上記ティシュペーパー の箱11を格納する引き出し17と小物類を収納する引き出し18,18を組み合わせて 形成し、該化粧ケース体16の上部引き出し部分にティシュペーパーを購入した時 の箱入りの状態のまま格納する一方、この化粧ケース体16の下部の引き出し18,1 8に綿棒や軟膏、絆創膏などの小物類を収納して、ティシュペーパーと小物類を 同時に持ち運びできるようにしていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような化粧ケース体16は高価であり、何個も各家庭に備え ておくには費用がかかるものであった。また、上記化粧ケース体16は、小物を収 納しておく引き出し18が外部に見えるため、いかにもこの引き出し18に小物類が 収納されていることが誰の目から見ても判ってしまうため、避妊具などの目につ かないように収納しておきたい小物類を収納しておくには、いかにも収納部分が 目に付きやすいという問題があった。

【０００６】 一方、ティシュペーパーは、各家庭によって、また年代や男女差によってその 使う場面が様々であるが、従来のティシュペーパーの箱は、ティシュペーパーだ けを専用で収容させておくものであり、他の用途への転換がなされておらず、単 一用途でしかなく、各家庭に何個も備えているにもかかわらず有効な活用がなさ れていなかった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ティシュペーパー を購入した時に、そのティシュペーパーケースそのものが小物の収納機能を備え たケース構造になっており、しかも外観上は、収納した小物自体は勿論、収納部 も見えることがなく、他人に秘密にして小物をティシュペーパーと共に収納させ ておくことができるティシュペーパーケースを提供することを目的とするもので ある。

【０００８】 上記目的を達成するために、本考案は、ティシュペーパーを収容したティシュ ペーパーケースにおいて、ケース本体にミシン目などの切り取り線によって切り 取り可能に形成された取り出し用開口部が設けられているとともに、上記取り出 し用開口部の内面側に透明樹脂シートなどのシート製袋体が取り出し用開口部を 覆うように貼着されており、該シート製袋体にティシュペーパーの収納空間部ま で開口させた適宜寸法のスリットが形成されていることを特徴と刷るティシュペ ーパーケースである。

【０００９】

【作用】

従って、本考案のティシュペーパーケースにおいては、ティシュペーパーの取 り出し口からは、シート製袋体がケース本体の内側に設けられており、このシー ト製袋体にスリットを設けて構成されているので、上記スリットから従来の市販 されている箱入りのティシュペーパーと同様に収容されたティシュペーパーを旨 く引き出すことができるとともに、ティシュペーパーと同時に使うことが多い綿 棒や軟膏、絆創膏などの小物類や生理用品などをこのシート製袋体に収納してテ ィシュペーパーとは混じらない状態にしておいてティシュペーパーと一緒に持ち 運ぶことが可能である。

【００１０】 しかも、シート製袋体がケース本体の内側に設けられているので、外観上は上 記シート製袋体が設けられていることが判明しに難く、市販されている箱入りの ティシュペーパーと外観からは変わりがないものであり、小物が収納されている と気づかせる心配がないものであり、収納されていることを他人に気づかせたく ない小物類（例えば避妊具など）を収納してティシュペーパーとは混じらない状 態にして収納させておくことが可能である。

【００１１】 また、上記シート製袋体を透明シートで形成しておくと、上記透明シートを介 して内部のティシュペーパーの減り具合を目で見て確認することができるもので あり、しかも、小物類は、ケース本体の内側に収納されるので外部から見える心 配がない。

【００１２】 しかも、上記シート製袋体は、薄いシート材料で形成されて取り出し口の内面 に沿って貼着されているので、ティシュペーパーの収容可能枚数を減少させるこ とがなく、従来のティシュペーパーの収容能力をそのままにして綿棒や軟膏、絆 創膏などの小物類の収納機構をケース体に一体的に装備させることができるもの である。

【００１３】 また、内容物であるティシュペーパーは柔らかいため、数百枚を収納させた状 態でも、スリット部から指を入れて中のティシュペーパーを押し縮めることで中 身のティシュペーパーの容積を小さくして小物の収納空間をケース体内部に確保 できるので、ティシュペーパーを殆ど使っていない状態でも上記シート袋体に小 物類を収納させることが可能である。

【００１４】

【実施例】

以下、本考案をその一実施例を示す図面に従って説明する。図１および図２、 図３は、本考案のティシュペーパーケースを示し、外面に商品名称や各種デザイ ンが施された厚紙製のティシュペーパーケース本体１に、その内部に数十枚また は数百枚のティシュペーパー２が順次引き出しされるような積層状態にして格納 されている。

【００１５】 上記ティシュペーパーケース本体１の上面中央部にはミシン目などの切り取り 線３によって切り取り可能に形成された取り出し用開口部４が設けてある。図１ においては、上記取り出し用開口部４を、半分まで切り離して、取り出し用開口 部４を開口させた状態を示している。

【００１６】 上記取り出し用開口部４の内面には、図２に示すごとく筒形にした塩ビシート の上下端部を融着や接着等で一体的に接合させて袋状に形成した透明のシート製 袋体５が、該シート製袋体５で取り出し用開口部４の全面を覆うようにして貼着 されている。また、上記シート製袋体５には、前記取り出し用開口部４の長さ方 向に沿って切り込まれたスリット６が袋体５を形成した２枚のシート材を貫通さ せて設けられており、ケース本体１の内部のティシュペーパー２を上記スリット ６を通して引き出すように構成されている。

【００１７】 従って、上記ティシュペーパーケースによれば、取り出し用開口部４を、その 切り取り線３に沿って切り離して取り出し用開口部４を開口させて、シート製袋 体５で覆われた取り出し口４を露出させて使用される。このときシート製袋体５ は、２枚重ねの状態で取り出し用開口部４を覆うことになる。次に、このティシ ュペーパーケースのスリット６から指を入れて内部のティシュペーパー２を押し 縮めることでケース本体１の上部に空間部を形成する。この空間部を利用してシ ート製袋体５のスリット６を拡げて２枚のシートの間の空間に小物７（例えば綿 棒や避妊具，生理用品）を収納させておく。収納した後は、拡げたスリット６同 士の隙間を閉じて２枚のシートのスリット位置が一致するように元の状態に戻す 。

【００１８】 このようにして収納させた小物は、図３に示すごとく、シート製袋体５の内部 に収容されてケース本体１とティシュペーパー２の間の空間部に格納されて、テ ィシュペーパー２と共に持ち運びされるようになる。しかもケース本体１は、小 物を収納させた状態であっても、市販されている箱入りのティシュペーパーと外 観上変わりがなく、小物の収納部分がケース本体１の内部に存在していることが 判明し難く、他人に上記収納部や小物類の存在を気づかれる心配がない。

【００１９】 この状態では、外観は通常の購入した状態のままのティシュペーパーケースと 同じ状態であり、ケース内に収納させた小物７が外部に露見することがない。従 って、他人に知られたくない物や、見られると都合の悪いような小物、あるいは ティシュペーパーと共に持ち運ぶ方が都合が良い小物などを人の目に振れない状 態で収納させることができる。

【００２０】 次に、本考案のティシュペーパーケースの組み立て工程について説明する。図 ４は、上記ティシュペーパーケース本体１の展開状態を内面側（裏面側）から見 た状態を示し、外面側（表面側）に製品名称やデザインなどの印刷が施された厚 紙のコート紙によって形成されている。この展開状態のケース本体１において、 1aは組み立て後にケース本体１の上面を構成する上面部分である。また、1bは、 ケース本体１の側面を構成する側面部分である。1cは、ケース体１の底面を構成 する底面部分である。また、1dは糊代である。上記展開状態において、ケース体 １の上面部分に、ミシン目によって切り取り可能にした取り出し用開口部４が形 成されている。

【００２１】 シート製袋体５を取り付けるには、ティシュペーパーケース本体１を形成する 際に、展開状態のケースにおける取り出し用開口部４の内面に沿って予めシート 製袋体５の上半部を接着固定しておいて、ついで展開状態のティシュペーパーケ ース本体１の上に所定枚数のティシュペーパーを載置してから、上記ケース本体 １を箱形状に組み立てることで設けるものであり、従来のティシュペーパーの梱 包工程の中出箱の組み立てと同時に簡単に行うことができるものである。

【００２２】

【考案の効果】

以上述べた如く、本考案は、ティシュペーパーを収容したティシュペーパーケ ースにおいて、ケース本体にミシン目などの切り取り線によって切り取り可能に 形成された取り出し用開口部が設けられているとともに、上記取り出し用開口部 の内面側に透明樹脂シートなどのシート製袋体が取り出し用開口部を覆うように 貼着されており、該シート製袋体にティシュペーパーの収納空間部まで開口させ た適宜寸法のスリットが形成されていることを特徴と刷るティシュペーパーケー スであるので、従来の収納用引き出しを設けた化粧ケース体を用いたものに比べ て、安価であり、しかも外観上は購入した時の箱入りのティシュペーパーの形状 のままで収納機構を備えているものであり、その内部に小物を収納しておいても 、通常のティシュペーパーケースと変わりない外観であり、その内部に小物が収 納されていることを他人に気づかれる心配がないものである。

【００２３】 しかも、上記小物の収納部は、シート製袋体によって構成されているので、ケ ース体の中でティシュペーパーと混じり合うことがない。また、上記シート製袋 体を透明シートによって形成しておいて、この透明シートにティシュペーパーを 引き出す為のスリットを形成しているので、外観上は上記シート製袋体の存在が 判明し難いため、この透明シートのスリットが収納用袋の出し入れ口になってい ることを殆ど気づかれることがない。

【００２４】 また、本考案のティシュペーパーケースは、ティシュペーパーの包装箱を利用 してその取り出し用開口部の内面にシート製袋による収納部を目立たないように して設けることができるので、安価にかつティシュペーパーの梱包工程の中出効 率よく製造することが可能である。また、小物類の収納部を構成するシート製袋 が薄い為、ティシュペーパーの収容量を減少させることがなく、十分な収容能力 を確保して小物収容機能を具備させることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のティシュペーパーケースの斜視図、

【図２】図１のティシュペーパーケースの取り出し用開
口部の一部切り欠き斜視図、

【図３】図１のティシュペーパーケースの断面図、

【図４】図１のティシュペーパーケースの展開状態を示
す展開図、

【図５】従来のティシュペーパーケースの斜視図、

【図６】従来の小物収納用引き出しを設けた化粧用ケー
ス。

【符号の説明】

１．ケース本体 ２．ティシュペーパー ３．切り取り線 ４．取り出し用開口部 ５．シート製袋体 ６．スリット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ティシュペーパーを収容したティシュペ
   ーパーケースにおいて、ケース本体にミシン目などの切
   り取り線によって切り取り可能に形成された取り出し用
   開口部が設けられているとともに、上記取り出し用開口
   部の内面側に透明樹脂シートなどのシート製袋体が取り
   出し用開口部を覆うように貼着されており、該シート製
   袋体にティシュペーパーの収納空間部まで開口させた適
   宜寸法のスリットが形成されていることを特徴とするテ
   ィシュペーパーケース。