JPH0678219A - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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JPH0678219A
JPH0678219A JP5069053A JP6905393A JPH0678219A JP H0678219 A JPH0678219 A JP H0678219A JP 5069053 A JP5069053 A JP 5069053A JP 6905393 A JP6905393 A JP 6905393A JP H0678219 A JPH0678219 A JP H0678219A
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control electrode
electrode region
potential
voltage
region
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JP5069053A
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English (en)
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Masato Shinohara
真人 篠原
Toshitake Ueno
勇武 上野
Hidekazu Takahashi
秀和 高橋
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 暗電流に基づく固定パターンノイズを低減す
る。 【構成】 整流接合を有する光電変換セルを複数有する
光電変換装置において、前記整流接合の逆バイアス量を
リセット動作直後より小さくする手段14,17を設け
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオカメラレコーダ
ー,イメージスキヤナー,ファクシミリ,オートフォー
カス用のイメージ入力装置等に用いられる光電変換装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光電変換素子の高精細化に伴っ
て、光電変換信号出力が低下すること等から、光電変換
された信号を増幅して出力することが可能な増幅型の光
電変換装置が注目されている。このような増幅型の光電
変換装置の中に、バイポーラトランジスタ又はユニポー
ラトランジスタと同様な構成を有し、制御電極領域とな
るベース領域又はゲート領域に光照射により生成された
電荷を蓄積し、主電極領域となるエミッタ領域又はソー
ス領域から増幅された信号を出力する光電変換装置(以
下、増幅型センサという)がある。
【0003】このような光電変換装置は、IEEE T
ransactions on Electron D
evices,Vol.37,No.4,April,
1990,pp964−971の「A310K Pix
el Bipolar Imager(BASIS)や
IEEE Transactions on Elec
tron Devices,Vol.35,No.5,
May 1988,pp646−652の「A New
Device ArchitectureSuita
ble for High−Resolution a
nd High−Performance Image
Sensors」に開示されている。
【0004】図16はこのうち従来のバイポーラトラン
ジスタ型センサを用いた画素の平面図である。同図にお
いて、1はエミッタ領域(第一の主電極領域となる)、
2はアルミニウムなどで形成される出力線、3はエミッ
タ領域1と出力線2とを接続するためのコンタクトホー
ル、4は光電荷を蓄積するところのベース領域(制御電
極領域となる)、5は画素のセンサ動作を行わせるため
のポリシリコンなどで形成される駆動線、6はベース領
域4と駆動線5との間に形成される容量COXを形成する
電極、7は隣接する画素のベース領域4をソース、ドレ
イン領域とするP型MOSトランジスタ(図17中、破
線領域M)のゲート電極(制御電極となる)で、駆動線
5の一部分から成る。8は画素と画素とを分離するため
の厚い酸化膜(フィールド酸化膜)である。
【0005】図17は図16のX−X’で切った時の断
面図、図18は図16をY−Y’で切った時の断面図で
ある。図17及び図18において、9は薄い酸化膜、1
0はY−Y’方向の画素信号を分離するために設けられ
た素子分離の為の高不純物濃度のn+ 層、11は空乏層
が拡がる低不純物濃度のn- 層、12はコレクタ領域
(第二の主電極領域となる)、13は配線2,5を分離
するための層間絶縁膜である。
【0006】なお、図17に示されるように、リセット
用のP型MOSトランジスタM(図中、破線領域)は各
画素の水平分離領域に形成されている。P型MOSトラ
ンジスタMのゲートがONするとXX’方向に沿って隣
接する2つの画素のベース領域4が導通しリセットが行
われる。反対にゲートがOFFの時は、P型MOSトラ
ンジスタMは画素分離手段としての役割を担う。
【0007】さらに、図19は上記光電変換装置の等価
回路図である。
【0008】図19において、21は画素であり、等価
回路上はバイボーラホトトランジスタT、ベースに接続
する容量COX、P型MOSトランジスタMから成るもの
として示される。22は画素21のエミッタに接続する
垂直出力線、23は垂直出力線22をリセットするため
のMOSトランジスタ、24は画素21からの出力信号
を蓄積するための蓄積容量、25は出力信号を蓄積容量
24へ転送するためのMOSトランジスタ、26は水平
シフトレジスタの出力を受け、出力信号を水平出力線2
7へ転送するためのMOSトランジスタ、28は水平出
力線27をリセットするためのMOSトランジスタ、2
9はプリアンプ、30は水平駆動線、31は垂直シフト
レジスタの出力を受けセンサ駆動パルスを通すバッファ
用MOSトランジスタ、32は画素21のクランプ動作
を行うために、P型MOSトランジスタのソース電位を
設定するエミッタフォロワ回路、33はエミッタフォロ
ワ回路32のベース電位を設定するためのP型MOSト
ランジスタ、34はMOSトランジスタ23のゲートに
パルスを印加するための端子、35は転送用のMOSト
ランジスタ25のゲートにパルスを印加するための端
子、36はセンサ駆動パルスを印加するための端子、3
7はP型MOSトランジスタ33のゲートにパルスを印
加するための端子、38はプリアンプ29に接続される
出力端子である。
【0009】図19に示した二次元固体撮像装置は、全
画素が一度にリセットされるタイプのものであり、スチ
ルビデオ用などに好ましく利用することができる。
【0010】以下、その動作について説明する。
【0011】上記二次元固体撮像装置の動作は、リセッ
ト動作、蓄積動作、読み出し動作の3つより成り、リセ
ット動作はさらに第1のリセットと第2のリセットに分
かれる。
【0012】図20はそれぞれの動作におけるバイポー
ラ型センサの各部の電位変化を示している。図20にお
いて、φR は水平駆動線30の電位、VB はバイポーラ
トランジスタのベース電位、VE はバイポーラトランジ
スタTのエミッタ電位を示す。 (1)リセット動作 第1のリセット 第1のリセット(図20のtC 〜td )はリセット用の
P型MOSトランジスタMをONし、ベースを所定の電
位にする働きをする。
【0013】即ち、最初に、図19の端子37にロウレ
ベルのパルスを加えてP型MOSトランジスタ33をO
N状態とし、エミッタフォロワ回路32の出力を正電位
の出力にする。このエミッタフォロワ回路32の出力は
画素21のP型MOSトランジスタMのソースに接続し
ており、ソース電位がゲート電位φR に比べて、P型M
OSトランジスタMを十分ON状態にするほど高くなれ
ばP型MOSトランジスタMを通して、画素のバイポー
ラトランジスタTのベースにホールが注入される。
【0014】次に端子37にハイレベルのパルスを加え
て、P型MOSトランジスタ33をOFF状態とし、エ
ミッタフォロワ回路の32の出力を接地電位とする。
【0015】 第2のリセット 第2のリセット(図20のtd 〜te )では、バイポー
ラトランジスタTのエミッタを接地したまま、φR を正
電位とする。この時ベース電位Vb1は Vb1=Cox/(Cox+CBC+CBE)×VR に持ち上げられる。ここでCBCはベース−コレクタ容
量、CBEはベース−エミッタ容量、VR はφR の振幅電
圧である。この時、ベース−エミッタ間は順バイアスと
なり、電子と正孔との再結合によって、ベース電位は下
がってくる。その時、φR を接地電位に戻し、ベース−
エミッタ間を逆バイアス状態にさせ次の蓄積動作に入
る。
【0016】即ち、図19の端子34にハイレベルのパ
ルスを加えてトランジスタ23をON状態とし、垂直出
力線22を接地電位としたまま、垂直シフトレジスタを
駆動し、また端子36に画素のリセットパルスを印加す
ることで、各行毎に順次画素のリセットを行い、すべて
の画素のバイポーラトランジスタTのベースを一定電
位、かつ逆バイアス状態にさせ次の蓄積動作に入る。 (2)蓄積動作 上記リセット動作が終了し、バイポーラトランジスタT
のベース−エミッタ間が逆バイアスにされた時点(図2
0のta )から蓄積動作が開始する。ベース及びベース
−コレクタ間の空乏層において、入射光により発生した
正孔がベースに蓄積されるに従い、ベース電位は上昇す
る。 (3)読み出し動作 バイポーラトランジスタTのエミッタをフローティング
とする。次に、φR を正電位としてCOXを通した容量結
合によりベース電位を正方向へ持ち上げ、ベース−エミ
ッタ間を順バイアスにすると読み出し動作になる(図2
0のtb )。容量負荷が接続されたエミッタのエミッタ
電位は読み出し動作が終る時点(図20tc )である一
定の電位差まで、ベース電位に近づくので、蓄積動作時
のベース電位の変化分(VP1,VP2)は、エミッタ端子
に現れることになる。
【0017】即ち、図19の端子34にロウレベルのパ
ルスを加えて、MOSトランジスタ23をOFF状態に
し、垂直シフトレジスタの出力によって選択された行毎
に、読み出しパルスを端子36から印加し、MOSトラ
ンジスタ25を通して、蓄積容量24に信号出力を蓄積
する。蓄積容量24に蓄積された信号出力は、その後水
平シフトレジスタによって選択された転送用のMOSト
ランジスタ26を通して水平出力線27に転送され、プ
リアンプ29を通して出力端子38から出力される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
増幅型センサでは、センサ出力はセンサセルの容量に反
比例するため、ベース−コレクタ間の空乏層を広げ、ベ
ース−コレクタ容量を小さくすることが好ましいが、ベ
ース−コレクタ間の空乏層から発生する暗電流が大きく
なるため、各センサセルにおける暗電流のばらつきが固
定パターンノイズ(FPN)の1つの原因となってい
た。(本願第1の課題)。
【0019】また、上記従来の増幅型センサでは、ベー
ス領域との重ね合わせによる容量結合のための電極をベ
ース領域上のポリSi電極を用いたMOS容量(COX
で形成しているため、 (1)開口部分(光入射部分)にポリシリコン電極を形
成する為に、青色感度が低下する。 (2)ポリシリコン電極下の酸化膜とベース領域との界
面の空乏化により暗電流が増える。 (3)ポリシリコン電極は非セルファラインで形成され
る為、パターニングの加工精度のバラツキにより容量C
OXのバラツキを生じさせ固定パターンノイズの原因とな
る。 等の第2の課題を有するものであった。
【0020】本発明の目的は、改良された固定パターン
ノイズ抑制機能を有する光電変換装置を提供することに
ある。
【0021】本発明の別の目的は、制御電極領域の逆バ
イアス量を制御して空乏層の広がりを変化させられる光
電変換装置を提供することにある。
【0022】本発明の更に別の目的は、読出し動作時に
バイアス電圧を印加する為の電極と制御電極との重なり
をセルファラインにより形成し、画素間での容量
(COX)のバラツキの少ない光電変換装置を提供するこ
とにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の光電変換装置は、整流接合を有する光電変換セルを
複数有する光電変換装置において、前記整流接合の逆バ
イアス量をリセット動作直後より小さくする手段を設け
てなることを特徴とする。
【0024】又、上記目的を達成する本発明の光電変換
装置は、第1導電型の第1の半導体領域と第2導電型の
第2の半導体領域とを有する光電変換セルが複数配列さ
れ、隣接する少なくとも2つの前記第1の半導体領域間
に対応して設けられ、少なくとも3つの電圧レベルの信
号が印加される電極が設けられている光電変換装置にお
いて、前記電極と前記隣接する少なくとも2つの第1の
半導体領域とは自己整合しており、その整合部のみで重
ね合わせ容量が形成されており、該容量を用いて該第1
の半導体領域の電位を制御して、蓄積,読出し及びリセ
ット動作を行うことを特徴とする。
【0025】更に、上記目的を達成する為の光電変換装
置は、第一導電型の半導体からなる制御電極領域と、前
記第一導電型と異なる第二導電型の半導体からなる第一
及び第二の主電極領域と、前記制御電極領域に容量結合
され、前記制御電極領域の電位を制御する駆動線とを有
し、光エネルギーを受けることにより生成され前記制御
電極領域に蓄積された電荷に基づいて、前記制御電極領
域の電位制御により、前記第一の主電極領域から信号を
読み出す光電変換装置において、光信号蓄積動作中に、
前記第一の主電極領域の電位と前記駆動線の電位とを上
昇させることで前記制御電極領域の電位を上昇させ、前
記制御電極領域と前記第二の主電極領域との間の電位差
を、前記制御電極領域の電荷のリセット終了時よりも小
さくする手段を有することを特徴とする。
【0026】又、上記目的を達成する為の光電変換装置
は、第一導電型の半導体からなる制御電極領域と、前記
第一導電型と異なる第二導電型の半導体からなる第一及
び第二の主電極領域と、前記制御電極領域に容量結合さ
れ、前記制御電極領域の電位を制御する駆動線とを有
し、光エネルギーを受けることにより生成され前記制御
電極領域に蓄積された電荷に基づいて、前記制御電極領
域の電位制御により、前記第一の主電極領域から信号を
読み出す光電変換装置において、第1の電圧と該第1の
電圧より大きい第2の電圧とに切り換わる信号を前記駆
動線に与える第1の電圧印加手段と、該第1の電圧と該
第2の電圧との間の電圧レベルの第3の電圧を前記駆動
線に与える第2の電圧印加手段とを有し、前記第1と第
2の電圧印加手段によって、前記駆動線に三値の電圧を
印加することで前記制御電極領域の電荷をリセットし、
リセット終了時に前記駆動線を前記第3の電圧とし、光
信号蓄積動作中、前記駆動線の電位を前記第3の電圧に
設定することを特徴とする。
【0027】又、上記目的を達成する本発明の光電変換
装置は、第一導電型の半導体からなる制御電極領域と、
前記第一導電型と異なる第二導電型の半導体からなる主
電極領域とを有する光電変換要素を複数配置し、光エネ
ルギーを受けることにより生成され前記制御電極領域に
蓄積された電荷に基づいて、前記制御電極領域の電位制
御により、前記主電極領域から信号を読み出す光電変換
装置において、隣接する光電変換要素の二つの制御電極
領域間の半導体領域上に絶縁膜を介して制御電極を設け
て絶縁ゲート型トランジスタを構成するとともに、該制
御電極と該二つの制御電極領域の少なくとも一方の制御
電極領域とを容量結合させ、該制御電極の電位制御によ
り該制御電極領域の電位を制御することを特徴とする。
【0028】本発明は、光電変換装置における整流接合
の逆バイアス量を調整して、暗電流に基づく固定パター
ンノイズを低減するものである。
【0029】又、本発明は隣接する少なくとも2つの半
導体領域の間に電極を設け、該電極と該少なくとも2つ
の半導体領域との重なり容量をセルファラインプロセス
により形成し、該電極の端部と該半導体領域の端部とを
整合させると共に、該電極に少なくとも3つの電圧レベ
ルをもつ信号を印加することにより、蓄積動作、読出し
動作及びリフレッシュ動作を行うものである。本発明に
用いられる整流接合としてはPN接合、PI接合、PI
N接合、ショットキー接合があり、具体的には光電変換
セルをダイオードで形成するか、バイポーラトランジス
タとする。バイポーラトランジスタの場合はそのベース
・コレクタ間接合をPN接合として用いる。これとは別
に該セルを接合型電界効果トランジスタないしは静電誘
導トランジスタとし、それらのゲート・チャネル間接合
又はゲート・ドレイン間接合をPN接合として用いるも
のであってもよい。
【0030】以下に述べる各実施例においては光電変換
セルにバイポーラトランジスタを用いたものを例に挙げ
て説明するが、この基本動作や基本構造は、発明者大見
と田中に付与された「光電変換装置(photoele
ctric converter)」というタイトルの
米国特許第4,791,469号に開示されている。
又、これ以外にも、米国特許第4,794,443号,
米国特許第4,831,454号,米国特許第4,8
47,668号, 米国特許第4,810,896号,
米国特許第4,868,405号, 米国特許第4,8
66,293号,米国特許第4,737,832号,
米国特許第4,879,470号,米国特許第4,92
2,138号, 米国特許第4,959,723号,米
国特許第4,962,412号等に詳しく開示されてい
る。
【0031】これに対して本発明の一実施態様は、光信
号蓄積動作中に、第一の主電極領域の電位及び駆動線の
電位を上昇させることで制御電極領域の電位を上昇さ
せ、制御電極領域と第二の主電極領域との間の電位差
を、前記制御電極領域の電荷のリセット終了時よりも小
さく、即ち、制御電極領域の電位を第二の主電極領域の
電位に近づけることにより、制御電極領域−第二の主電
極領域間の空乏層幅を縮めるものである。
【0032】また、本発明の他の実施態様は、第1の電
圧と、該第1の電圧より大きい第2の電圧と、該第1の
電圧と該第2の電圧との間の電圧レベルの第3の電圧と
を適宜前記駆動線に印加して、前記制御電極領域の電荷
をリセットし、リセット終了時に前記駆動線を前記第3
の電圧として、制御電極領域の電位を高く設定し、光信
号蓄積動作中、前記駆動線の電位を前記第3の電圧に設
定することで、制御電極領域の電位を第二の主電極領域
の電位に近づけ、制御電極領域−第二の主電極領域間の
空乏層幅を縮めるものである。
【0033】このように、制御電極領域−第二の主電極
領域間の空乏層幅を縮めることで、感度は従来と変わら
ぬまま、暗電流FPNを減少させ、S/N比を向上させ
ることができる。
【0034】又、本発明の他の実施態様は、リセット用
の絶縁ゲート型トランジスタの制御電極と画素部の制御
電極領域とで形成される容量(CGC)を用いて光電変換
要素を駆動させることにより、従来の制御電極領域上に
形成した容量(COX)を無くし、センサの高S/N比化
を可能としたものである。
【0035】
【実施例】以下に説明する各実施例において、画素を構
成するバイポーラ型センサの基本構成及びその基本動作
は、図16〜図20を用いて既に説明した構成、動作と
同じなので、以下の説明では主として発明の特徴部分に
ついて説明し、それ以外の構成部材に関する説明を省略
する。 (実施例1)図1は本願第1の発明による固体撮像装置
の第1の実施例を示す等価回路図である。
【0036】同図において、14は垂直出力線22の電
位を制御するためのMOSトランジスタ、15はMOS
トランジスタ14のゲートにパルスを印加するための端
子、16はMOSトランジスタ14のソースに接続し基
準電圧を与える電源端子である。17は水平駆動線30
の電位を制御するためのMOSトランジスタ、18はM
OSトランジスタ17のゲートにパルスを印加するため
の端子、19はMOSトランジスタ17のソースに接続
し基準電圧を与える電源端子である。39は水平駆動線
30の電位を制御するためのMOSトランジスタ、40
はMOSトランジスタ39のゲートにパルスを印加する
ための端子、41はMOSトランジスタ39のソースに
接続し基準電圧を与える電源端子である。
【0037】図2は上記固体撮像装置の駆動を説明する
ための、各端子に印加されるパルスのタイミング図であ
り、MOSトランジスタ14,17,33はP型MOS
トランジスタとして、ゲートがロウレベルの時にON
し、MOSトランジスタ23,25,39はN型MOS
トランジスタとして、ゲートがハイレベルの時にONす
るとして説明する。
【0038】電源端子16及び19はハイレベルの電
位、端子36にはロウレベルの電位が設定されていると
する。端子34,35,36,37に印加するパルスに
ついては図19を用いて従来例において既に説明したの
でここでは説明を省略する。 (リセット動作)まず端子34にハイレベルのパルスが
印加されnMOSトランジスタ23がオンして垂直ライ
ンとバイポーラトランジスタのエミッタを接地する。端
子40は同時にハイレベルのパルスが印加されているの
でnMOSトランジスタ39はオンして画素のpMOS
トランジスタMをオンさせるパルスが水平駆動線に印加
される。nMOSトランジスタ23のオンの後、すぐに
端子37にローレベルのパルスが印加される。こうして
各画素のpMOSトランジスタMはオンすることにな
り、エミッタホロワ回路32を介してベースリセット用
の基準電圧が与えられて、全画素のベースが基準電位に
リセットされる。(第1リセット工程)次に端子37に
ハイレベルのパルスが、端子40にローレベルのパルス
が印加され、各画素のpMOSトランジスタMはオフし
て、各画素のベースは浮遊状態となる。
【0039】そして、垂直シフトレジスタのシフトパル
スに同期して端子36に基準電圧パルスが印加され、行
毎に水平駆動線にハイレベルのパルスが印加される。こ
うして、各画素のバイポーラトランジスタTのベースは
容量COXを介して印加された該パルスにより、エミッタ
に対して順バイアスされる。こうして、エミッタを介し
てベース中に注入されたエレクトロンとの再結合及びベ
ースからエミッタへのホールの流出とにより、ベースの
電位が初期状態にリセットされる。(第2リセット工
程) (蓄積動作)蓄積期間において、まず端子34,40を
ローパルスとしてMOSトランジスタ23,39がOF
F即ち、垂直出力線22と水平駆動線30とが浮遊状態
になっている状態から、次に、端子15,18に加えら
れるパルスを同時にLowとしpMOSトランジスタ1
4,17をオンして、垂直出力線22及び水平駆動線3
0をハイレベルに変える。この時容量COX及びベース、
エミッタ間容量CBEを通した容量カップリングによりベ
ース電位が上がるため、ベース−コレクタ間逆バイアス
電位差VBCは従来よりも小さくなる。このため、ベース
−コレクタ間の空乏層から発生する暗電流が小さくな
り、この分だけセル間の暗電流ばらつきに帰因する暗電
流固定パターンノイズ(FPN)が小さくなる。蓄積期
間の終了直前にMOSトランジスタ14,17を一旦O
FFして、垂直出力線22、水平駆動線30をフローテ
ィングにした後、端子34,40の電位をハイレベルと
してnMOSトランジスタ23,39をオンし垂直出力
線22、水平駆動線30をリセット動作終了時の状態に
戻す。
【0040】以上説明した動作において、光電荷の蓄積
のためには(ベースの厚さ)+(ベース・コレクタ間空
乏層の厚さ)は可視光線を対象とする限り2μm程度必
要とするだけであり、リセット、読み出し状態は従来と
変わらないので、可視感度は従来と同じである。よって
暗電流によるFPNが減少してSN比を高くすることが
できる。 (読出し動作)端子34にハイレベルのパルスが印加さ
れた状態で端子35にハイレベルのパルスを印加してn
MOSトランジスタ25をオンして、容量24を接地電
位にリセットする。その後、端子34のパルスをローレ
ベルとしてnMOSトランジスタ23をオフして、各画
素のエミッタを容量24に接続し且つ浮遊状態とする。
そして、垂直シフトレジスタのシフトパルスに同期して
端子36に読み出し用の基準電圧を印加する。こうし
て、共に浮遊状態にあるベースとエミッタとの間の接合
が順バイアスされて容量24に増幅された光電変換信号
が電圧として読み出される。 (実施例2)図3は本発明による固体撮像装置の第2の
実施例を表わす等価回路図である。なお、図1と同一構
成部材については同一符号を付して説明を省略する。同
図において、42はMOSトランジスタ14のソースと
電源端子16とを接続する抵抗、43はMOSトランジ
スタ17と電源端子19とを接続する抵抗、45はMO
Sトランジスタ39のソースと電源端子41とを接続す
る抵抗である。
【0041】上記のような抵抗42,43,45を各電
源端子に加えた効果について説明する。蓄積期間に入っ
た時、垂直出力線22、水平駆動線30の電位を急に上
げたとする。この時の立上り時間が短いほど、わずかの
時間差で垂直出力線22と水平駆動線30の電位差が大
きくなる。その為、タイミングのマージンを狭い巾にお
さえる必要がある。たとえば、水平駆動線30の電位が
ハイレベルに近く、垂直出力線22の電位が接地電位に
近ければ、その間画素のバイポーラ型センサがON状態
となりベース電流が流れてしまう。逆に、垂直出力線2
2の電位がハイレベルに近く、水平駆動線30の電位が
接地電位に近ければ、ベース電位の上昇により、画素間
のP型MOSトランジスタMがON状態となり画素間に
リーク電流が流れてしまう。蓄積時間が終了して垂直出
力線22と水平駆動線30の電位を下げる時、立下がり
時間が短くても同様のことが起こりやすくなる。このよ
うなベース領域におけるホールの増減はノイズとして現
われるので、この現象は防いでやらなければならない。
【0042】本実施例においては、電源に時定数を大き
くする素子としての抵抗が入れてあるので、蓄積期間中
における垂直出力線22、水平駆動線30の立上がり、
立下がりが緩やかになり、多少の時間差があっても電位
の差が大きくなることはない。従って、タイミングのマ
ージンを大きくできる。垂直出力線22を立下げる時に
は図4に示すように、端子40に加えられるパルスより
端子34に加えられるパルスを少し遅らせば、リセット
用のMOSトランジスタとして電源に抵抗をつけられな
いMOSトランジスタ23は、MOSトランジスタ39
より遅れてONするので、電位差の拡大を防ぐことがで
きる。
【0043】しかも抵抗45の抵抗値をバッファMOS
トランジスタ31のON抵抗よりも十分大きくとれば、
端子40に加えられるパルスがハイレベル、つまりMO
Sトランジスタ39がONのままで読み出し、端子36
に加えられるリセットのパルスはセンサに印加できる。
【0044】第1実施例では、選択された行の水平駆動
線以外はフローティングであったので、容量カップリン
グによって水平駆動線30がふられることにより、信号
のクロストークが起こる可能性があるが、本実施例では
読出し、リセット時にすべての水平駆動線30が固定さ
れるので、信号のクロストークも防ぐことができる。 (実施例3)図5は本発明による固体撮像装置の第3の
実施例を示す部分回路図である。なお、本実施例の構成
部材は以下に説明する構成部材を除き、図3に示した第
2実施例と同じである。46は垂直出力線22の電位を
制御するためのMOSトランジスタ、47はMOSトラ
ンジスタ46のゲートにパルスを印加するための端子、
48はMOSトランジスタ46のソースと接地電位とを
接続する抵抗である。MOSトランジスタ46は蓄積動
作の終了前にMOSトランジスタ23のかわりに、垂直
出力線22を接地電位に下げるため、端子47に加えら
れるパルスは、端子40に加えられるパルスと同時に立
上がる。それ以外の動作は第2実施例と同じである。 (実施例4)なお、蓄積動作中にセンサに強い光が照射
された時、ベース電位が上昇して、ベースとエミッタま
たはベースとコレクタが順バイアスとなる。ベースとコ
レクタが順バイアスとなるとホールがコレクタ中に注入
され、そのホールが他の画素のベースに流れ込むとい
う、いわゆるブルーミングを起こす。これを防ぐため
に、本実施例においては端子16の電位をコレクタ電位
よりも少し、例えば、0.5V程低く設定する。このよ
うにすればセンサに強い光が当たった時、過剰ホールは
エミッタに流れ出て、コレクタには流れないようにする
ことができる。センサの駆動は第1〜第3の実施例と同
じである。 (実施例5)図6は本発明による固体撮像装置の第5の
実施例の等価回路図である。第1実施例〜第4実施例に
おいては、蓄積動作時に水平駆動線30の電位及び垂直
出力線22との電位を上昇させることで、ゲート電位を
上昇させ、ゲート領域とコレクタ領域との間の電位差を
小さくしたが、本実施例では後述する三値のレベルの電
圧を水平駆動線に印加してリセットを行い、リセット終
了時にゲート電位を高く設定し、このゲート電位を蓄積
期間中、維持することで蓄積動作時のゲート領域とコレ
クタ領域との間の電位差を小さくしたものである。
【0045】図19と比較すると、本実施例は、各水平
駆動線30にスイッチ手段たるMOSトランジスタ70
を設けた構成になっており、MOSトランジスタ31を
介して、水平駆動線30にローレベル、及びハイレベル
の電圧が印加され、MOSトランジスタ70を介して、
水平駆動線30に中間レベルの電圧が印加されるように
なっている。その動作を図7のタイミング図を用いて以
下に説明する。
【0046】リセット、蓄積、読出しといった一連の動
作は既に説明した実施例とほぼ同様であるが、本実施例
では、リセット期間におけるリセット動作を端子36に
印加されるローレベル電圧、ハイレベルの電圧及び端子
72に印加される中間レベルの電圧の三値の電圧でベー
ス電位を制御することで行い、リセット終了時に、水平
駆動線30を中間レベルの電圧に設定する。端子71の
電位をハイレベルとして、蓄積期間中MOSトランジス
タ70をONとして、水平駆動線30を中間レベルに維
持する。
【0047】従って、例えば、端子72の電圧を1/2
CC等にすることにより、ベース電位を高く設定し、第
2のリセット終了時の画素のバイポーラトランジスタの
ベース−コレクタ間の逆バイアイ電圧を従来より小さく
できる。その結果、蓄積期間中のベース・コレクタ間の
空乏層幅を従来より縮めることができ、暗電流によるF
PNを低減することができる。 (実施例6)次に、本発明の実施例6について説明す
る。以下に説明する各実施例において、画素を構成する
バイポーラトランジスタの基本動作は、図19,図20
を用いて既に説明した各動作と同じなので、以下の説明
では本発明に係るバイポーラトランジスタの構成のみに
ついて説明する。
【0048】図8は本発明による固体撮像装置の第6の
実施例の一画素分の平面図、図9は図8の断面図であ
る。なお、図16〜図18と同一構成部材については同
一符号を付ける。
【0049】図8,図9において、1は主電極領域とし
てのエミッタ領域であるn+ 型領域、2はエミッタ出力
線及び垂直出力線であるAl配線、3はエミッタ領域1
とAl配線2とを接続するためのコンタクトホール、4
はベース領域である制御電極領域としてのp型領域、4
a,4bはP型MOSトランジスタのソース、ドレイン
となる高不純物濃度のp+ 型領域でありこれらは制御電
極領域の一部となっている、5は画素のセンサ動作を行
わせるためのポリSiなどで形成される駆動線、7はP
型MOSトランジスタのゲートであるポリSi電極で、
駆動線5の一部分から成り、ハイレベル,ローレベル,
中間レベルの3値の信号が印加される。8は素子分離領
域、9はゲート酸化膜であるSiO2 層、11はコレク
タ領域の一部であるn- エピタキシャル層、12はコレ
クタ領域となるSi基板、13は層間絶縁膜、13’は
表面保護膜である。
【0050】本実施例において、最大の特徴となるとこ
ろは、ポリSi配線5を素子分離領域8上に形成し、従
来ベース領域(p型領域4)上にあったポリSiゲート
MOS容量(COX)を無くし(素子分離領域幅≧ポリS
i配線幅)、その機能を、ポリSi電極7とp+ 型領域
4a,4bとにより容量CGCに代用させたことにある。
かかる本実施例の等価回路図を図10に示し、図11に
容量CGCを形成しているP型MOSトランジスタの断面
図を示す。
【0051】図10及び図11に示すように、読み出し
動作及びリセット動作時にベース電位を正に持ち上げる
ために、P型MOSトランジスタのゲートとベースとの
容量CGCを用いる。この時のベース電位の変化は VB1=CGC/(CGC+CBC+CBE)×VR となる。ここでCBCはベース−コレクタ容量、CBEはベ
ースエミッタ容量、VRはφR の振幅電圧である。
【0052】図11に示すp+ ソース,p+ ドレイン領
域4a,4bはポリSiゲート7に対してセルファライ
ンで形成され、後の熱工程でゲート下まで拡散する。従
って2つのp+ 領域4a,4bとポリSi電極との重な
り容量は等しいものとなる。この時の拡散長をLD とす
るとCGCは、 CGC=εOXD W/tOX となる。ここでεOXはゲート酸化膜の誘電率、Wはゲー
ト長、tOXはゲート酸化膜の厚さである。
【0053】容量CGCはセルファラインで形成される重
ね合わせ容量のみで形成されるため、従来よりも画素間
での容量バラツキが少なくなり、感度バラツキ、飽和電
圧バラツキ、FPNを小さくすることができる。又、ベ
ース領域上にポリSiを形成しないため、青色感度向
上、暗電流低減も可能となった。本実施例により従来よ
りもノイズが少なく、感度が高く、S/N比の高い光電
変換装置が可能となった。 (実施例7)図12は本発明による固体撮像装置の第2
の実施例の平面図である。なお、第1実施例と同一構成
部材は同一符号を付し、説明を省略する。図12におい
て、4c,4dはソース,ドレインとなるp- 型領域で
ある。第1実施例ではソース,ドレイン領域にp+ 型高
不純物濃度層を用いていたが、本実施例では低不純物濃
度のp- 型領域を用いている。ソース・ドレイン領域に
- 型低濃度層を用いているため、ゲート下のソース・
ドレイン領域は空乏化し、ゲートとベースとの容量CGC
は第1実施例よりも小さくなる。この時のCGCは、 CGC={tOX/(εOXD W)+WS /(εS D W)}-1 となる。ここでWS は空乏層幅、εS はSiの誘電率で
ある。
【0054】本実施例の場合、ベース容量の低減によ
り、更に感度向上が可能となる。但し、飽和電圧は小さ
くなるため、飽和電圧をあまり必要としない場合に有効
となる。 (実施例8)図13は本発明による固体撮像装置の第3
の実施例の平面図である。なお、第1、第2実施例と同
一構成部材は同一符号を付し説明を省略する。
【0055】本実施例では、P型MOSトランジスタの
ソース、ドレイン領域にp+ 高不純物濃度領域4a,4
b、p- 低不純物濃度領域4c,4dを混在させ、ゲー
トとベースとの容量CGCの大きさを小さくしている。
【0056】本実施例の場合、p+ 領域4a,4b、p
- 領域4c,4dの割合を変えることにより、ゲートと
ベースとの容量CGCの大きさを任意に変えることが可能
となる。 (実施例9)図14は本願第2の発明による固体撮像装
置の第4の実施例の平面図である。なお、第1、第2実
施例と同一構成部材は同一符号を付し説明を省略する。
【0057】本実施例では、画素の左側と右側のP型M
OSトランジスタのソース、ドレイン領域の不純物濃度
を変化させている。即ち、P型MOSトランジスタのソ
ース、ドレイン領域にp- 低不純物濃度領域4c、p+
高不純物濃度領域4bを用いている。本実施例の場合
も、ゲートとベースとの容量CGCの大きさを小さくする
ことができる。 (実施例10)図15は本願第2の発明による固体撮像
装置の第5の実施例の平面図である。なお、第1、第2
実施例と同一構成部材は同一符号を付し説明を省略す
る。
【0058】本実施例の場合、ゲートとベースとの容量
GCとポリSiゲートMOSトランジスタによる容量C
OXの両方を形成している。
【0059】本実施例の場合、逆バイアス量VB1は、 VB1=(CGC+COX)/(CGC+COX+CBC+CBE)×VR となる。本実施例は、高い飽和電圧を要求される場合に
有効となる。
【0060】以上説明したように、実施例1乃至5によ
れば、制御電極領域の電位を上昇させ、制御電極領域と
第二の主電極領域との間の電位差を小さくすることによ
り、FPNの要因となる暗電流を抑制し、高いS/N比
の光電変換装置を実現できる。本発明を固体撮像装置に
用いた場合、高いS/N比を得ることができるととも
に、クロストークも抑制でき、またブルーミングも生じ
させることはない。
【0061】また、実施例6乃至10によれば、隣接す
る光電変換要素の二つの制御電極領域間の半導体領域上
に絶縁膜を介して制御電極を設けて絶縁ゲート型トラン
ジスタを構成するとともに、該制御電極と該二つの制御
電極領域の少なくとも一方の制御電極領域とを容量結合
させ、該制御電極の電位制御により該制御電極領域の電
位を制御することにより、従来の制御電極領域上の容量
(COX)を無くすことができ、感度を向上させ、暗電流
を低減させ、FPNを低減させることが可能となる。
【0062】図21は本発明の光電変換装置を用いた通
信システム,ファクシミリ,ビデオレコーダー等の信号
処理システムの構成を示すブロック図である。
【0063】ORは画像情報等を担持したオリジナル、
601は結像レンズ、602は本発明の光電変換装置で
ある。
【0064】装置は簡単な通信システムであれば単体デ
バイスが採用され、ファクシミリ等であればラインセン
サー、ビデオレコーダーであればエリアセンサの構成を
採用する。
【0065】603は中央演算装置を含む制御回路であ
り、入力ライン612、装置を駆動する為の出力ライン
610、電源供給ライン611を介して装置602に接
続されている。
【0066】604は記録制御回路であり、記録ヘッド
605と接続され情報を記録媒体606に書き込む。
【0067】記録ヘッド605はビデオレコーダーの場
合、磁気ヘッドであり、ファクシミリの場合はサーマル
ヘッドやインクジェットヘッドである。そして記録ヘッ
ド605は通信システムの場合には、ケーブルを介して
別の場所におかれた記録装置で代用される。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、光電変換装置における整流接合の逆バイアス量を
調整して、暗電流に基づく固定パターンノイズを低減す
ることができる。
【0069】また、本発明によれば、隣接する少なくと
も2つの半導体領域の間に電極を設け、該電極と該少な
くとも2つの半導体領域との重なり容量をセルファライ
ンプロセスにより形成し、該電極の端部と該半導体領域
の端部とを整合させると共に、該電極に少なくとも3つ
の電圧レベルをもつ信号を印加して、蓄積動作、読出し
動作及びリフレッシュ動作を行うことで、容量のバラツ
キを少なくし、感度のバラツキ,飽和電圧のバラツキ,
固定パターンノイズ等を小さくすることができる。
【0070】また、本発明によれば、光信号蓄積動作中
に、第一の主電極領域の電位及び駆動線の電位を上昇さ
せることで制御電極領域の電位を上昇させ、制御電極領
域と第二の主電極領域との間の電位差を、前記制御電極
領域の電荷のリセット終了時よりも小さく、即ち、制御
電極領域の電位を第二の主電極領域の電位に近づけるこ
とにより、制御電極領域−第二の主電極領域間の空乏層
幅を縮めることができある。
【0071】また、本発明によれば、第1の電圧と、該
第1の電圧より大きい第2の電圧と、該第1の電圧と該
第2の電圧との間の電圧レベルの第3の電圧とを適宜前
記駆動線に印加して、前記制御電極領域の電荷をリセッ
トし、リセット終了時に前記駆動線を前記第3の電圧と
して、制御電極領域の電位を高く設定し、光信号蓄積動
作中、前記駆動線の電位を前記第3の電圧に設定するこ
とで、制御電極領域の電位を第二の主電極領域の電位に
近づけ、制御電極領域−第二の主電極領域間の空乏層幅
を縮めることができる。
【0072】このように、制御電極領域−第二の主電極
領域間の空乏層幅を縮めることで、感度は従来と変わら
ぬまま、暗電流FPNを減少させ、S/N比を向上させ
ることができる。
【0073】また、本発明によれば、リセット用の絶縁
ゲート型トランジスタの制御電極と画素部の制御電極領
域とで形成される容量(CGC)を用いて光電変換要素を
駆動させることにより、従来の制御電極領域上に形成し
た容量(COX)を無くし、センサの高S/N比化を達成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による固体撮像装置の第1の実施例を示
す等価回路図である。
【図2】第1の実施例の固体撮像装置の駆動を説明する
ためのパルスタイミング図である。
【図3】本発明による固体撮像装置の第2の実施例を示
す等価回路図である。
【図4】第2の実施例の固体撮像装置の駆動を説明する
ためのパルスタイミング図である。
【図5】本発明による固体撮像装置の第3の実施例を示
す図である。
【図6】本発明による固体撮像装置の第5の実施例を示
す等価回路図である。
【図7】第5の実施例の固体撮像装置の駆動を説明する
ためのパルスタイミング図である。
【図8】本発明による固体撮像装置の第6の実施例の平
面図である。
【図9】図8のZZ’線による断面図である。
【図10】第6の実施例の等価回路図である。
【図11】容量CGCを形成しているP型MOSトランジ
スタの概略的断面図である。
【図12】本発明による固体撮像装置の第7の実施例の
平面図である。
【図13】本発明による固体撮像装置の第8の実施例の
平面図である。
【図14】本発明による固体撮像装置の第9の実施例の
平面図である。
【図15】本発明による固体撮像装置の第10の実施例
の平面図である。
【図16】従来のバイポーラ型センサを用いた画素の一
画素分の平面図である。
【図17】図16のX−X’線で切った時の断面図であ
る。
【図18】図16のY−Y’線で切った時の断面図であ
る。
【図19】画素を2次元に並べて構成した二次元固体撮
像装置の等価回路図である。
【図20】各動作におけるバイポーラ型センサの各部の
電位変化を示す図である。
【図21】本発明による光電変換装置を用いた信号処理
システムのブロック図である。
【符号の説明】
1 エミッタ領域 2 出力線 3 コンタクトホール 4 ベース領域 5 駆動線 6 容量(COX) 7 P型MOSトランジスタゲート 8 LOCOS酸化膜 9 ゲート酸化膜 10 チャネルストッパー 11 エピタキシャル層 12 コレクタ領域 13 層間絶縁膜 13′ 表面保護膜 14 P型MOSトランジスタ 15 パルス端子 16 電源端子 17 P型MOSトランジスタ 18 パルス端子 19 電源端子 21 画素 22 垂直出力線 23 MOSトランジスタ 24 蓄積容量 25 MOSトランジスタ 26 MOSトランジスタ 27 水平出力線 28 MOSトランジスタ 29 プリアンプ 30 水平駆動線 31 MOSトランジスタ 32 エミッタフォロワ回路 33 MOSトランジスタ 34 パルス端子 35 パルス端子 36 パルス端子 37 パルス端子 38 出力端子 39 MOSトランジスタ 40 パルス端子 41 電源端子 42 抵抗 43 抵抗 45 抵抗 46 MOSトランジスタ 47 パルス端子 48 抵抗 70 MOSトランジスタ 71 端子 72 電源端子 4a p+ 領域(ソース領域) 4b p+ 領域(ドレイン領域) 4c p- 領域(ソース領域) 4d p- 領域(ドレイン領域)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整流接合を有する光電変換セルを複数有
    する光電変換装置において、 前記整流接合の逆バイアス量をリセット動作直後より小
    さくする手段を設けてなることを特徴とする光電変換装
    置。
  2. 【請求項2】 第1導電型の第1の半導体領域と第2導
    電型の第2の半導体領域とを有する光電変換セルが複数
    配列され、 隣接する少なくとも2つの前記第1の半導体領域間に対
    応して設けられ、少なくとも3つの電圧レベルの信号が
    印加される電極が設けられている光電変換装置におい
    て、 前記電極と前記隣接する少なくとも2つの第1の半導体
    領域とは自己整合しており、その整合部のみで重ね合わ
    せ容量が形成されており、該容量を用いて該第1の半導
    体領域の電位を制御して、蓄積,読出し及びリセット動
    作を行うことを特徴とする光電変換装置。
  3. 【請求項3】 第一導電型の半導体からなる制御電極領
    域と、前記第一導電型と異なる第二導電型の半導体から
    なる第一及び第二の主電極領域と、前記制御電極領域に
    容量結合され、前記制御電極領域の電位を制御する駆動
    線とを有し、光エネルギーを受けることにより生成され
    前記制御電極領域に蓄積された電荷に基づいて、前記制
    御電極領域の電位制御により、前記第一の主電極領域か
    ら信号を読み出す光電変換装置において、 光信号蓄積動作中に、前記第一の主電極領域の電位と前
    記駆動線の電位とを上昇させることで前記制御電極領域
    の電位を上昇させ、前記制御電極領域と前記第二の主電
    極領域との間の電位差を、前記制御電極領域の電荷のリ
    セット終了時よりも小さくする手段を有することを特徴
    とする光電変換装置。
  4. 【請求項4】 第一導電型の半導体からなる制御電極領
    域と、前記第一導電型と異なる第二導電型の半導体から
    なる第一及び第二の主電極領域と、前記制御電極領域に
    容量結合され、前記制御電極領域の電位を制御する駆動
    線とを有し、光エネルギーを受けることにより生成され
    前記制御電極領域に蓄積された電荷に基づいて、前記制
    御電極領域の電位制御により、前記第一の主電極領域か
    ら信号を読み出す光電変換装置において、 第1の電圧と該第1の電圧より大きい第2の電圧とに切
    り換わる信号を前記駆動線に与える第1の電圧印加手段
    と、該第1の電圧と該第2の電圧との間の電圧レベルの
    第3の電圧を前記駆動線に与える第2の電圧印加手段と
    を有し、前記第1と第2の電圧印加手段によって、前記
    駆動線に三値の電圧を印加することで前記制御電極領域
    の電荷をリセットし、リセット終了時に前記駆動線を前
    記第3の電圧とし、光信号蓄積動作中、前記駆動線の電
    位を前記第3の電圧に設定することを特徴とする光電変
    換装置。
  5. 【請求項5】 第一導電型の半導体からなる制御電極領
    域と、前記第一導電型と異なる第二導電型の半導体から
    なる主電極領域とを有する光電変換要素を複数配置し、
    光エネルギーを受けることにより生成され前記制御電極
    領域に蓄積された電荷に基づいて、前記制御電極領域の
    電位制御により、前記主電極領域から信号を読み出す光
    電変換装置において、 隣接する光電変換要素の二つの制御電極領域間の半導体
    領域上に絶縁膜を介して制御電極を設けて絶縁ゲート型
    トランジスタを構成するとともに、該制御電極と該二つ
    の制御電極領域の少なくとも一方の制御電極領域とを容
    量結合させ、該制御電極の電位制御により該制御電極領
    域の電位を制御することを特徴とする光電変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006014344A (ja) * 2000-02-28 2006-01-12 Canon Inc 撮像装置及び撮像システム

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JP2006014344A (ja) * 2000-02-28 2006-01-12 Canon Inc 撮像装置及び撮像システム

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