JPH0677881A - 表示付き無線選択呼出受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メッセージを表示する機能を備えた表示付き
無線選択呼出受信機に於いて、表示するメッセージの文
字の大きさを変更できるようにする。 【構成】 デコーダ４はメッセージを含む自己宛の選択
呼出信号が加えられると、メッセージをメモリ１２に格
納する。制御部１３はメモリ１２に格納されているメッ
セージの各文字の文字パターンをＣＧ−ＲＯＭ１４から
読出す。表示駆動部１６はＣＧ−ＲＯＭ１４から読出さ
れた文字パターンを一時保持する。制御部１３はメッセ
ージの長さが所定値以上の場合は文字サイズ変更指示を
出力した後、表示開始指示を出力し、所定値未満の場合
は直ちに表示開始指示を出力する。表示駆動部１６は文
字サイズ変更指示が加えられた場合はＮ×Ｍドットの大
きさの文字を用いてメッセージの表示を行ない、文字サ
イズ変更指示が加えられなかった場合は２Ｎ×２Ｍドッ
トの大きさの文字を用いてメッセージの表示を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は受信したメッセージを画
面上に表示する機能を有する表示付き無線選択呼出受信
機に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、無線選択呼出受信機の技術革新に
は目覚ましいものがあり、鳴動音によって携帯者に呼出
しを報知する機能のみを有するトーンオンリ型のものに
とってかわり、メッセージを画面上に表示する機能を有
する表示付き無線選択呼出受信機が主流になりつつあ
る。

【０００３】ところで、従来のこの種の表示付き無線選
択呼出受信機は、受信したメッセージ中の文字，数字等
を予め定められているサイズで表示部に表示するように
している。また、受信したメッセージが長く１画面では
表示できない場合は携帯者のスイッチ操作に従って画面
切替えを行ない、複数の画面に亘ってメッセージの表示
を行なうようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の表示付き無線選択呼出受信機は画面上に一定サイズの
文字を表示するようにしているため、次のような問題が
あった。

【０００５】即ち、画面上に表示する文字のサイズを大
きなものにすると、表示されるメッセージは見やすいも
のになるが、１画面に表示できる文字数が少なくなるた
め、メッセージが長い場合、何回も画面切替えを行なわ
なければならないという問題がある。

【０００６】また、画面上に表示する文字のサイズを小
さなものにすると、１画面に表示できる文字数が多くな
り、画面切替えを行なう回数を減らすことができるが、
メッセージが短く、画面切替えを行なう必要がない場合
も文字が小さなサイズで表示されてしまうため、画面上
に表示する文字のサイズを大きくした場合に比較してメ
ッセージが見にくくなってしまうという問題がある。

【０００７】本発明の目的は表示する文字のサイズを変
更することにより、長いメッセージの場合は画面切替え
回数を少なくすることができ、短いメッセージの場合は
見やすい大きなサイズの文字を表示することができる表
示付き無線選択呼出受信機を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、キャラクタジェネレータと、表示部と、選択
呼出信号に含まれているメッセージの各構成要素に対応
するドットパターンを前記キャラクタジェネレータから
読出し、読出したドットパターンに基づいて前記表示部
を制御し、メッセージを前記表示部に表示する表示制御
手段とを備えた表示付き無線選択呼出受信機に於いて、
前記表示制御手段に異なるサイズでメッセージの構成要
素を前記表示部に表示する機能を持たせたものである。

【０００９】

【作用】表示制御手段は異なるサイズで文字，数字等の
メッセージの構成要素を表示部に表示する機能を有して
いるので、長いメッセージの場合には小さなサイズで、
短いメッセージの場合には大きなサイズでメッセージの
構成要素を表示部に表示するようにすることができる。

【００１０】

【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。

【００１１】図１は本発明の実施例のブロック図であ
り、アンテナ１と、無線部２と、波形整形回路３と、デ
コーダ４と、ＩＤ−ＲＯＭ５と、発振器６と、電源７
と、スピーカ駆動部８と、スピーカ９と、ＬＥＤ駆動部
１０と、発光ダイオード１１と、メモリ１２と、制御部
１３と、キャラクタジェネレータ（ＣＧ−ＲＯＭ）１４
と、カウンタ１５と、表示駆動部１６と、表示部１７
と、パルス発生器１８とから構成されている。

【００１２】図２はデコーダ４の処理例を示すフローチ
ャート、図３，図４は制御部１３の処理例を示すフロー
チャートであり、以下各図を参照して本実施例の動作を
説明する。

【００１３】アンテナ１で受信された選択呼出信号は無
線部２で増幅復調され、更に波形整形回路３に於いてデ
コーダ４で読取り可能な信号に変換される。

【００１４】デコーダ４は波形整形回路３で波形整形さ
れた選択呼出信号が加えられると、図２に示すように、
それに含まれている呼出番号とＩＤ−ＲＯＭ５に格納さ
れている自己の呼出番号とを照合する (ステップＳ
１）。

【００１５】そして、不一致の場合（ステップＳ１がＮ
Ｏ）は次の選択呼出信号が加えられるのを待ち、一致し
た場合（ステップＳ１がＹＥＳ）は呼出番号に続いてメ
ッセージが存在するか否かを判断する (ステップＳ
２）。

【００１６】そして、ステップＳ２に於いて、メッセー
ジが存在しないと判断した場合（ステップＳ２がＮＯ）
は、スピーカ駆動部８，ＬＥＤ駆動部１０に駆動信号を
加えてスピーカ９，発光ダイオード１１を駆動し、携帯
者に呼出しがあったことを報知する (ステップＳ３）。

【００１７】その後、デコーダ４はＴ秒経過することに
よりタイムアウトするタイマをスタートさせ (ステップ
Ｓ４）、上記タイマがタイムアウトするか或いは携帯者
によってリセットスイッチ（図示せず）が押下されるこ
とにより、スピーカ９，発光ダイオード１１の動作を終
了させる (ステップＳ５〜Ｓ７）。

【００１８】また、ステップＳ２に於いてメッセージが
存在すると判断した場合（ステップＳ２がＹＥＳ）は、
デコーダ４はメモリ１２にメッセージを格納し (ステッ
プＳ８）、メッセージを全てメモリ１２に格納すると
(ステップＳ９がＹＥＳ）、制御部１３を起動する (ス
テップＳ１０）。

【００１９】その後、デコーダ４はスピーカ駆動部８，
ＬＥＤ駆動部１０に駆動信号を加えてスピーカ９，発光
ダイオード１１を駆動し、携帯者に呼出しがあったこと
を報知する (ステップＳ１１）。この報知に応答して携
帯者がリセットスイッチを押下すると（ステップＳ１２
がＹＥＳ）、デコーダ４はスピーカ９，発光ダイオード
１１の動作を終了させる (ステップＳ１３）。

【００２０】制御部１３はデコーダ４によって起動され
ると、図３のフローチャートに示すように、先ず、カウ
ント値Ａを「０」にする (ステップＳ２１）。その後、
制御部１３はメモリ１２に格納されているメッセージを
１文字分読出し、読出した文字と対応する文字パターン
（２Ｎ×２Ｍのドットパターンであり、表示部１７に１
６個表示できる大きさとする）をキャラクタジェネレー
タ１４から読出す（ステップＳ２２）。制御部１３はこ
の処理をステップＳ２５がＹＥＳとなるまで、即ちメモ
リ１２に格納されているメッセージの全ての文字に対応
する文字パターンをキャラクタジェネレータ１４から読
出すまで繰返し行なう。

【００２１】キャラクタジェネレータ１４から読出され
た文字パターンは表示駆動部１６及びパルス発生器１８
に加えられる。表示駆動部１６はキャラクタジェネレー
タ１４からの文字パターンを保持し、パルス発生器１８
は図５に示すように、キャラクタジェネレータ１４から
１文字分の文字パターンが出力される毎にパルスを出力
する。パルス発生器１８から出力されたパルスの数はカ
ウンタ１５でカウントされ、カウンタ１５はパルスを１
６個カウントする毎に制御部１３に対してパルスを出力
する。

【００２２】制御部１３はキャラクタジェネレータ１４
から文字パターンを読出す処理を行なっている間に、カ
ウンタ１５からパルスが加えられると、カウント値Ａを
＋１する（ステップＳ２３，Ｓ２４）。

【００２３】そして、メモリ１２に格納されているメッ
セージの全ての文字に対応する文字パターンをキャラク
タジェネレータ１４から読出すと（ステップＳ２５がＹ
ＥＳ）、制御部１３はカウント値Ａが「０」であるか否
かを、即ちメッセージの長さが１６文字未満か否かを判
断する (ステップＳ２６）。

【００２４】そして、メッセージの長さが１６文字未満
であると判断した場合（ステップＳ２６がＹＥＳ）は直
ちに表示開始信号を表示駆動部１６に対して出力し (ス
テップＳ２７）、１６文字未満でないと判断した場合
（ステップＳ２６がＮＯ）は文字サイズ変更指示信号を
表示駆動部１６に対して出力した後 (ステップＳ３
２）、表示開始信号を表示駆動部１６に対して出力する
（ステップＳ３３）。

【００２５】表示駆動部１６は文字サイズ変更指示信号
が加えられることなく、表示開始信号が加えられた場合
（ステップＳ２６がＹＥＳの場合）は、保持しているメ
ッセージ対応の文字パターン（２Ｎ×２Ｍドットの文字
パターン）に従ってセグンメト信号を作成し、作成した
セグメント信号を表示部１７に出力することにより、表
示部１７にメッセージを表示する。図６はこの時の表示
例を示した図である。

【００２６】また、表示駆動部１６は文字サイズ変更指
示が加えられた後、表示開始信号が加えられた場合（ス
テップＳ２６がＮＯの場合）は、保持しているメッセー
ジ対応の文字パターンの例えば偶数列，偶数行を間引い
て作成したＮ×Ｍドットの文字パターンに従ってセグメ
ント信号を作成し、作成したセグメント信号を表示部１
７に出力することにより、表示部１７にメッセージを表
示する。図７はこの時の表示例を示した図であり、Ｎ×
Ｍドットの文字パターンに基づいて作成したセグメント
信号によって表示を行なっているため、図６の場合に比
較して文字の大きさは１／４に、表示できる文字数は４
倍の６４文字になっている。

【００２７】制御部１３はステップＳ２７で表示開始信
号を出力した場合は、Ｔ秒後にタイムアウトするタイマ
をスタートさせ (ステップＳ２８）、上記タイマがタイ
ムアウトするか、或いは操作者が表示スイッチ（図示せ
ず）を押下することにより、表示駆動部１６に表示オフ
を指示してメッセージの表示を終了させる (ステップＳ
２９〜Ｓ３１）。

【００２８】また、ステップＳ３３で表示開始信号を出
力した場合は、制御部１３はカウント値ＡがＡ＜４であ
るか否か、即ちメッセージの長さが６４文字未満である
か否かを判断する (ステップＳ３４）。

【００２９】そして、メッセージの文字数が６４文字未
満であると判断した場合 (ステップＳ３４がＹＥＳ）
は、ステップＳ２８の処理を行ない、６４文字未満でな
いと判断した場合、即ち次画面があると判断した場合
(ステップＳ３４がＮＯ）は、カウント値Ａから「４」
を減算した後 (ステップＳ３５）、次画面スイッチ（図
示せず）が押下されるのを待つ (ステップＳ３６）。

【００３０】そして、次画面スイッチが押下されると、
制御部１３は表示駆動部１６に対して次画面表示信号を
出力し (ステップＳ３７）、その後、カウント値ＡがＡ
＜４かを、即ち次画面が存在するか否かを判断する (ス
テップＳ３８）。そして、存在しないと判断した場合
(ステップＳ３８がＹＥＳ）はステップＳ２８の処理を
行ない、存在すると判断した場合 (ステップＳ３８がＮ
Ｏ）は再びステップＳ３５の処理を行なう。

【００３１】表示駆動部１６は次画面表示信号が加えら
れると、未表示のメッセージをＮ×Ｍドットの大きさの
文字で表示部１７に表示するためのセグメント信号を作
成し、作成したセグメント信号を表示部１７に加えるこ
とにより、未表示のメッセージをＮ×Ｍドットの文字を
用いて表示部１７に表示する。

【００３２】図８はメッセージの長さが１６文字未満の
場合の動作を示すタイミングチャート、図９はメッセー
ジの長さが１６文字以上の場合の動作を示すタイミング
チャートである。

【００３３】キャラクタジェネレータ１４から１文字分
の文字パターンが出力される毎に、パルス発生器１８か
らパルスが出力されるが、メッセージの長さが１６文字
未満の場合は、図８に示すように、カウンタ１５からは
パルスが出力されないため、制御部１３から表示駆動部
１６には文字サイズ変更指示信号は出力されない。この
結果、メッセージは大きさ２Ｎ×２Ｍドットの文字で表
示される。

【００３４】これに対して、メッセージの長さが１６文
字以上の場合は、図９に示すように、パルス発生器１８
からパルスが１６個出力された時点でカウンタ１５から
パルスが出力される。この結果、メッセージの長さが１
６文字以上の場合は制御部１３から表示駆動部１６に文
字サイズ変更指示信号が出力され、メッセージは大きさ
Ｎ×Ｍドットの文字で表示される。

【００３５】尚、上述した実施例に於いては、キャラク
タジェネレータ１４から読出された文字パターンの数に
基づいてメッセージの長さを判断し、その判断結果に基
づいて２Ｎ×２Ｍドットの大きさの文字を用いて表示を
行なうか、Ｎ×Ｍドットの大きさの文字を用いて表示を
行なうかを切り替えたが、表示付き無線選択呼出受信機
に携帯者が操作可能な文字サイズ切替スイッチを設け、
このスイッチの状態に応じて表示する文字の大きさを切
替えるようにすることもできる。

【００３６】また、メッセージを２Ｎ×２Ｍドットの文
字で表示させる場合には図１０に示すように、呼出番号
ＩＤと、メッセージＭ１〜Ｍ６とから構成される選択呼
出信号を送出し、メッセージをＮ×Ｍドットの文字で表
示させる場合には図１１に示すように、呼出番号ＩＤ
と、制御信号ＣＳと、メッセージＭ１〜Ｍ５とから構成
される選択呼出信号を送出し、表示付き無線選択呼出受
信機に於いて制御信号ＣＳの有無に基づいて２Ｎ×２Ｍ
ドットの文字でメッセージを表示するか、Ｎ×Ｍドット
の文字でメッセージを表示するかを切替えるようにする
こともできる。

【００３７】また、上述した実施例ではキャラクタジェ
ネレータ１４から１文字分の文字パターンが出力される
毎にパルス発生器１８からパルスを出力するようにした
が、制御部１３がメモリ１２からメッセージを１文字読
出す毎にパルス発生器１８からパルスを出力するように
することもできる。

【００３８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の表示付き
無線選択呼出受信機は、異なるサイズでメッセージの構
成要素（文字等）を表示部に表示することができるの
で、メッセージが長い場合には小さなサイズでメッセー
ジの構成要素を表示し、短い場合は大きなサイズでメッ
セージの構成要素を表示するようにすることができる。
従って、本発明によれば、長いメッセージの場合には画
面切替え回数を少なくし、短いメッセージの場合にはメ
ッセージを見やすいものにすることができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のブロック図である。

【図２】デコーダの処理例を示すフローチャートであ
る。

【図３】制御部の処理例を示すフローチャートである。

【図４】制御部の処理例を示すフローチャートである。

【図５】実施例の動作を示すタイミングチャートであ
る。

【図６】メッセージが短い場合の表示例を示す図であ
る。

【図７】メッセージが長い場合の表示例を示す図であ
る。

【図８】メッセージが短い場合の実施例の動作を示すタ
イミングチャートである。

【図９】メッセージが長い場合の実施例の動作を示すタ
イミングチャートである。

【図１０】２Ｎ×２Ｍドットの文字を表示させる際に送
出される選択呼出信号の構成例を示す図である。

【図１１】Ｎ×Ｍドットの文字を表示させる際に送出さ
れる選択呼出信号の構成例を示す図である。

【符号の説明】

１…アンテナ ２…無線部 ３…波形整形回路 ４…デコーダ ５…ＩＤ−ＲＯＭ ６…発振器 ７…電源 ８…スピーカ駆動部 ９…スピーカ １０…ＬＥＤ駆動部 １１…発光ダイオード １２…メモリ １３…制御部 １４…キャラクタジェネレータ（ＣＧ−ＲＯＭ） １５…カウンタ １６…表示駆動部 １７…表示部 １８…パルス発生器

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 キャラクタジェネレータと、表示部と、
   選択呼出信号に含まれているメッセージの各構成要素に
   対応するドットパターンを前記キャラクタジェネレータ
   から読出し、読出したドットパターンに基づいて前記表
   示部を制御し、メッセージを前記表示部に表示する表示
   制御手段とを備えた表示付き無線選択呼出受信機に於い
   て、 前記表示制御手段は異なるサイズでメッセージの構成要
   素を前記表示部に表示する機能を有することを特徴とす
   る表示付き無線選択呼出受信機。
2. 【請求項２】 前記キャラクタジェネレータから読出し
   たドットパターンの数をカウントするカウンタを有し、
   前記表示制御手段は前記カウンタのカウント値に応じた
   サイズでメッセージの構成要素を前記表示部に表示する
   ことを特徴とする請求項１記載の表示付き無線選択呼出
   受信機。