JPH0676997A - 粒子加速器 - Google Patents

粒子加速器

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JPH0676997A
JPH0676997A JP22731292A JP22731292A JPH0676997A JP H0676997 A JPH0676997 A JP H0676997A JP 22731292 A JP22731292 A JP 22731292A JP 22731292 A JP22731292 A JP 22731292A JP H0676997 A JPH0676997 A JP H0676997A
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betatron
particle accelerator
particle
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charged particles
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JP22731292A
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Kenji Miyata
健治 宮田
Kazuo Hiramoto
和夫 平本
Masatsugu Nishi
政嗣 西
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷電粒子ビ−ムのシンクロトロン振動及びベ
ータトロン振動の両方を短時間に且つ小型装置で冷却す
る。 【構成】 粒子加速器において、シンクロトロン振動ま
たはベ−タトロン振動のどちらかを一方を非保存力で減
衰する手段(9,10,11,12)を設けた粒子加速
器で、平衡軌道に対して横方向のベ−タトロン振動の加
速器一周あたりの振動数であるベ−タトロン・チュ−ン
をシンクロ・ベ−タトロン和共鳴あるいはその近傍に設
定する。これにより、ベ−タトロン振動とシンクロトロ
ン振動が相互作用により同等に冷却される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粒子加速器に係り、特
に、荷電粒子ビ−ムを冷却して加速や蓄積を行うのに好
適な粒子加速器に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、加速器の全体構成図である。加
速器は、荷電粒子を入射する入射器8と、入射した荷電
粒子を加速あるいは蓄積する粒子加速器1によって構成
されている。入射器8は、例えばライナック81とシン
クロトロン82で構成される。あるいはライナックやマ
イクロトロン等が単独で入射器として使われる。粒子加
速器1は、粒子ビ−ムの軌道3を偏向させる偏向磁石
4、粒子ビ−ムを収束するための四極磁石5、及び粒子
を加速する高周波加速空胴6等で構成されている。
【0003】上記構成を有する粒子加速器1を、例えば
環状型衝突加速器として荷電粒子ビ−ムの衝突実験に用
いる場合、あるいは放射光発生用電子蓄積リングとして
放射光を物性研究に用いる場合には、荷電粒子ビ−ムを
冷却して高品質のビ−ムを用いた方が望ましい。この場
合、ビ−ムの冷却とは、ビ−ムのエネルギ幅及びビ−ム
サイズを小さくすることである。荷電粒子ビームを冷却
すると、前者の環状型衝突加速器の場合には衝突の頻度
が上昇し、後者の放射光発生用電子蓄積リングの場合に
は放射光の輝度が高くなるという効果が生じる。
【0004】また、粒子加速器1を工業用の放射光発生
用小型電子蓄積リングとして用いる場合、入射器8を小
型化するために、入射器8から出てくるビ−ムのエネル
ギを低めにして、低エネルギの電子ビ−ムを粒子加速器
1に入射して、粒子加速器1で加速・蓄積する方式があ
る。この場合、粒子加速器1に入射する電子ビ−ムのエ
ネルギは100MeV以下と低いため、放射光放出によるビ−
ム冷却作用がほとんど働かず、繰返し入射が不可能であ
り、500mA程度の大電流入射が困難である。
【0005】以上の理由により、荷電粒子粒子ビ−ムを
冷却することは、現在の加速器物理学において非常に重
要なテ−マである。
【0006】放射光放出によるビ−ム冷却作用がほとん
ど働かない低エネルギ領域において荷電粒子粒子ビ−ム
を冷却する確立された従来技術として、電子冷却法、確
率冷却法、およびレ−ザ冷却法の3つがある。原理的に
は、確率冷却法のみが電子とイオンの両方を冷却でき、
電子冷却法とレ−ザ冷却法はイオンのみしか冷却できな
い。特に、レ−ザ冷却法は核外電子を有するイオンのみ
しか冷却できないため、陽子や反陽子は冷却できない。
電子の方は、通常、放射減衰作用が働くような高エネル
ギ状態で加速あるいは蓄積するので、あえて確率冷却法
を用いることもないため、上にあげた3つの方法はすべ
てイオン加速器専用に開発された方法であるといえる。
ここで、これらの方法の概略について説明する。
【0007】電子冷却法では、電子ビ−ムを冷媒として
イオンビ−ムを冷却する。具体的には、図7に示すよう
に、一様な速度を持つ高密度の平行電子ビ−ム24を粒
子加速器1のイオン軌道の一部分に合流させる。このと
き、電子ビ−ムの速度はイオンビ−ムの速度にほぼ等し
くしておく。電子と異なる速度を持つイオンは電子との
ク−ロン相互作用によってそのエネルギを失い、電子と
一緒に動くことになる。すなわち、高温のイオンビ−ム
は低温の電子ビ−ムによって冷却される。なお、電子冷
却法については、フィジックス通巻44号 加速器物理学
(3)(1985)第13頁〜第19頁に記載されている。
【0008】確率冷却法では、図8に示すように、検出
器9で粒子ビ−ムのずれを検出して、増幅器10や信号
処理装置11を通して補正器12に信号を送り、検出信
号に比例した電磁力で粒子ビ−ムのずれが小さくなるよ
うに補正する。この場合、当然のことながら、個々の粒
子を個別に補正することは不可能であり、個々の粒子に
とってみれば、補正信号には、望ましくない余計な信号
として他の粒子による雑音(ビ−ム雑音)と回路系にお
ける熱雑音が含まれる。しかし、これらの雑音は時間を
かければ小さくでき、個々の粒子にコヒ−レントな補正
信号のみが生き残って確率的にビ−ムを冷却できる。な
お、確率冷却法については、日本物理学会誌 第40巻 第
9号 (1985) 第676頁〜第687頁に記載されている。
【0009】レーザ冷却法では、レーザ光の共鳴吸収・
放出によりイオンビ−ムを冷却する。具体的には、図9
に示すように、発振周波数が異なるレーザ20を2台設
置し、イオンビ−ムの両側からレーザ光21を照射す
る。この場合、レーザ光21はドップラ−シフトを考慮
してイオンが共鳴吸収を起こすような周波数にしてお
く。イオンがレーザ光を共鳴吸収して原子が基底状態か
ら励起状態に励起される時点において、イオンは吸収し
た光子の運動量を受けて加速あるいは減速される。励起
状態に励起された原子は、ある時間がたつと自然放出に
よって光を出して再び基底状態に戻るが、このとき光子
は等方的に放出されるので、多数回の放出を平均すれ
ば、そのときの光子による原子の運動量の変化は零にな
る。このように、レーザ光を共鳴吸収する時点における
加速あるいは減速の作用によって、初めある幅をもった
エネルギ分布は、あるエネルギ点に集約され、イオンの
エネルギ幅は小さくなる。これを3次元的にやればエネ
ルギ幅とともにビ−ムサイズも小さくできる。なお、レ
ーザ冷却法については、数理科学 NO.306 (1988)第27頁
から第32頁に記載されている。
【0010】以上示した3つの冷却方法以外に偏向電磁
場を用いたビ−ム冷却法あるいはビ−ム圧縮法が提案さ
れている。この方法では、ビ−ム軌道のエネルギ分散関
数が零でない所、すなわちビ−ムのエネルギよって軌道
が変わる所に偏向電磁場を励振させることが必要不可欠
の条件である。偏向電磁場は図10に示すようにビ−ム
軌道の方向に電場成分をもち、その電場の向きはビ−ム
軌道の外側と内側で異なる。また、ビ−ム軌道上に垂直
方向に磁場成分を持つ。この電磁場分布とその場所にお
けるビ−ム軌道のエネルギ分散特性を利用して、粒子の
シンクロトロン振動とベ−タトロン振動の間に強い相互
作用を持たせて、シンクロトロン振動またはベ−タトロ
ン振動のどちらかを減衰させるというものである。基本
的に偏向電磁場は外部からビ−ムとは独立に与えるもの
であり保存系をなす。従って、保存系に関するリウヴィ
ルの定理により、シンクロトロン振動とベ−タトロン振
動の両方を減衰させることはできない。なお、偏向電磁
場を用いた従来技術として、特開昭62-287600号および
特開平3-21699号がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述したビーム冷却法
には、それぞれ次のような問題がある。電子冷却法をバ
ンチしたビームに適用した場合、ベータトロン振動の冷
却時間はシンクロトロン振動の冷却時間に比べて長く、
ビームの冷却時間は冷却特性が相対的に劣るベータトロ
ン振動の方で決まる。
【0012】確率冷却法をバンチしたビームに適用した
場合、ベータトロン振動の冷却とシンクロトロン振動の
冷却は別々の装置を用いなければならない。
【0013】レーザ冷却法を高速で走る粒子ビームに適
用した場合、ベータトロン振動を冷却する際に、ビーム
軌道に対して横方向にレーザを照射しなければならない
が、冷却時間を短くするためには、周長全体に占めるレ
ーザの照射区域の比率を高めなければならず、そのため
かなり多くのレーザビームが必要となり現実的でない。
このため、加速器にレーザ冷却法を適用した場合、シン
クロトロン振動の方しか冷却できない。
【0014】また、従来提案されている偏向電磁場を用
いた方法では、偏向電磁場を励振させる空胴をエネルギ
分散関数が零でない所に置くことが必要不可欠であり、
冷却するとしても、シンクロトロン振動かベータトロン
振動のどちらかしかできず冷却されない方の振動は逆に
加熱されて振動が成長してしまう。
【0015】本発明の目的は、小型装置でシンクロトロ
ン振動とベータトロン振動の両方を同じに冷却できる粒
子加速器を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、シンクロト
ロン振動またはベ−タトロン振動のどちらかを非保存力
で減衰する手段と、平衡軌道に対して横方向のベ−タト
ロン振動の加速器一周あたりの振動数であるベ−タトロ
ン・チュ−ンをシンクロ・ベ−タトロン和共鳴あるいはそ
の近傍に設定する手段とを設けることで、達成される。
【0017】また上記目的は、偏向電磁場を励振させる
空胴の共振周波数を偏向電磁場の励振周波数からずら
し、六極以上の多極磁場をビ−ム軌道上に印加する構成
とすることで、達成される。
【0018】
【作用】本願発明者等は、ベ−タトロン・チュ−ンがシ
ンクロ・ベ−タトロン和共鳴あるいはその近傍に設定さ
れると、シンクロトロン振動とベ−タトロン振動との間
の強い相互作用によるミキシング効果により、シンクロ
トロン振動とベ−タトロン振動の減衰率が等しくなろう
とする現象が起こることを初めて見出した。従って、シ
ンクロトロン振動とベ−タトロン振動のどちらか一方に
減衰作用が働いている場合、片方の減衰作用をもう片方
に分け与えることができる。すでにある片方の振動の減
衰作用が両振動の減衰すなわちビ−ム冷却の源泉になる
のである。両方の振動に減衰作用が働いていて減衰率が
互いに異なる場合は、上記の手段によって両振動の減衰
率を同程度にしてビ−ム冷却にかかる時間を短くするこ
とができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の第1実施例に係る粒子加速器
の構成図である。本実施例では、シンクロトロン振動あ
るいはベ−タトロン振動を非保存力で減衰させるための
手段として確率冷却法による装置を用いる。この図1で
は、四極磁石以外の磁石系や荷電粒子を閉じ込める真空
容器は省略してある。
【0020】粒子加速器1は、四極磁石5等の磁石系、
粒子を加速するための高周波加速空胴6、シンクロトロ
ン・チュ−ンやベ−タトロン・チュ−ンを計測するチュ−
ンモニタ13、四極磁石5の励磁量を制御する制御装置
14、四極磁石5の励磁電源15、さらに、確率冷却法
でシンクロトロン振動かベ−タトロン振動のどちらかを
冷却するための設備として、ビ−ムのずれを検出する検
出器9、増幅器10、信号処理装置11、及びビ−ムの
ずれを補正するための補正器12を備える。
【0021】以上の構成のもとに、チュ−ンモニタ13
でシンクロトロン・チュ−ンとベ−タトロン・チュ−ンを
計測しながら、ベ−タトロン・チュ−ンがシンクロ・ベ−
タトロン和共鳴あるいはその近傍になるように制御装置
14で四極磁石5の励磁量を制御する。ここで、シンク
ロトロン振動とベ−タトロン振動のカップリングを強く
するため、高周波加速空胴6におけるエネルギ分散関数
が零ではないある程度以上の有限の値をもつようにす
る。確率冷却法でシンクロトロン振動かベ−タトロン振
動のどちらかを冷却すると、ベ−タトロン・チュ−ンが
シンクロ・ベ−タトロン和共鳴あるいはその近傍にある
ため、シンクロトロン振動とベ−タトロン振動の間に強
いミキシング作用が働き、両方の振動が冷却される。
【0022】本実施例によれば、シンクロトロン振動あ
るいはベ−タトロン振動の一方のみを確率冷却すればよ
く、両振動を確率冷却する必要がなくなるという効果が
ある。
【0023】図2は、本発明の第2実施例に係る粒子加
速器の構成図である。本実施例では、シンクロトロン振
動を非保存力で減衰させる手段としてレーザ冷却法によ
る装置を用いる。この図2においても、四極磁石以外の
磁石系や荷電粒子を閉じ込める真空容器は省略してあ
る。粒子加速器1は、四極磁石5等の磁石系、粒子を加
速するための高周波加速空胴6、シンクロトロン・チュ
−ンやベ−タトロン・チュ−ンを計測するチュ−ンモニ
タ13、四極磁石5の励磁量を制御する制御装置14、
四極磁石5の励磁電源15等、さらに、レーザ冷却法で
シンクロトロン振動を冷却するための設備として、発振
周波数が異なる2個のレーザ20、光学系としてのミラ
−22等で構成される。発振周波数はドップラ−シフト
を考慮して粒子の静止系で見た場合に共鳴吸収する周波
数に調整されている。
【0024】以上の構成のもとに、チュ−ンモニタ13
でシンクロトロン・チュ−ンとベ−タトロン・チュ−ンを
計測しながら、ベ−タトロン・チュ−ンがシンクロ・ベ−
タトロン和共鳴あるいはその近傍になるように制御装置
14で四極磁石5の励磁量を制御する。ここで、シンク
ロトロン振動とベ−タトロン振動のカップリングを強く
するため、高周波加速空胴6におけるエネルギ分散関数
が零ではないある程度以上の有限の値をもつようにす
る。レーザ冷却法でシンクロトロン振動かベ−タトロン
振動のどちらかを冷却すると、ベ−タトロン・チュ−ン
がシンクロ・ベ−タトロン和共鳴あるいはその近傍にあ
るため、シンクロトロン振動とベ−タトロン振動の間に
強いミキシング作用が働き、両方の振動が冷却される。
【0025】本実施例によれば、シンクロトロン振動を
レーザ冷却することにより、両振動を冷却することがで
きるという効果がある。
【0026】なお、本実施例では、冷却効果を高めるた
めに、発振周波数が異なる2個のレーザを用いている
が、もちろん1本やそれ以外の個数のレーザで実施して
も良い。また、本実施例では、ビ−ム冷却の源泉として
シンクロトロン振動をレーザ冷却する例を示してある
が、粒子軌道に対して横方向からレーザを照射すればベ
−タトロン振動をレーザ冷却でき、これをビ−ム冷却の
源泉とすることもできる。
【0027】図3は、本発明の第3実施例に係る粒子加
速器の構成図である。本実施例では、シンクロトロン振
動を非保存力で減衰させる手段として電子冷却法による
装置を用いる。この図3においても、四極磁石以外の磁
石系や荷電粒子を閉じ込める真空容器は省略してある。
粒子加速器1は、四極磁石5等の磁石系、粒子を加速す
るための高周波加速空胴6、シンクロトロン・チュ−ン
やベ−タトロン・チュ−ンを計測するチュ−ンモニタ1
3、四極磁石5の励磁量を制御する制御装置14、四極
磁石5の励磁電源15等、さらに、電子冷却法でシンク
ロトロン振動やベ−タトロン振動を冷却するための設備
として、電子銃16、加速管17、減速管18、電子ビ
−ムを回収するコレクタ−19等で構成される。
【0028】以上の構成のもとに、チュ−ンモニタ13
でシンクロトロン・チュ−ンとベ−タトロン・チュ−ンを
計測しながら、ベ−タトロン・チュ−ンがシンクロ・ベ−
タトロン和共鳴あるいはその近傍になるように制御装置
14で四極磁石5の励磁量を制御する。ここで、シンク
ロトロン振動とベ−タトロン振動のカップリングを強く
するため、高周波加速空胴6におけるエネルギ分散関数
が零ではないある程度以上の有限の値をもつようにす
る。電子冷却法でシンクロトロン振動及びベ−タトロン
振動を冷却すると、ベ−タトロン・チュ−ンがシンクロ・
ベ−タトロン和共鳴あるいはその近傍にあるため、シン
クロトロン振動とベ−タトロン振動の間に強いミキシン
グ作用が働き、両方の振動の減衰率は等しくなろうとす
る。
【0029】電子冷却法では、前述のごとくベ−タトロ
ン振動の方がシンクロトロン振動よりも減衰時間が長い
ので、本実施例によれば、ベ−タトロン振動の方の減衰
時間を短くすることができ、全体からみたビ−ムの冷却
時間が短くなるという効果がある。
【0030】なお、以上述べた第1〜第3実施例におい
て、シンクロトロン振動とベ−タトロン振動のカップリ
ングを強くする手段として、高周波加速空胴6における
エネルギ分散関数が零ではないある程度以上の有限の値
をもつようにするという方法以外に、高周波加速空胴と
は別の空胴を設けて、その空胴内で偏向電磁場を励振さ
せても良い。
【0031】図4は、本発明の第4実施例に係る粒子加
速器の構成図である。この図4においても、四極磁石以
外の磁石系や荷電粒子を閉じ込める真空容器は省略して
ある。粒子加速器1は、四極磁石5等の磁石系、粒子を
加速するための高周波加速空胴6、高調波の電磁場を励
振させるための高調波空胴7、シンクロトロン・チュ−
ンやベ−タトロン・チュ−ンを計測するチュ−ンモニタ
13、四極磁石5の励磁量を制御する制御装置14、四
極磁石5の励磁電源15等で構成される。
【0032】以上の構成のもとに、チュ−ンモニタ13
でシンクロトロン・チュ−ンとベ−タトロン・チュ−ンを
計測しながら、ベ−タトロン・チュ−ンがシンクロ・ベ−
タトロン和共鳴あるいはその近傍になるように制御装置
14で四極磁石5の励磁量を制御する。ここで、シンク
ロトロン振動とベ−タトロン振動のカップリングを強く
するため、高周波加速空胴6あるいは高調波空胴7にお
けるエネルギ分散関数が零ではないある程度以上の有限
の値をもつようにする。あるいは、高調波空胴7におけ
る高調波の電磁場がビ−ム軌道上に磁場成分を有する偏
向電磁場である場合は、空胴部でのエネルギ分散関数の
値は零でもかまわない。いずれにしても、高調波の電磁
場は高周波加速電場と同期がとれていないといけない。
そのためには、高調波の電磁場の励振周波数を加速周波
数の整数倍あるいは半整数倍にとる必要がある。
【0033】ここで、ベ−タトロン・チュ−ンの設定基
準となるシンクロ・ベ−タトロン和共鳴につき、その共
鳴を記述する式が垂直方向のベ−タトロン・チュ−ンの
成分を含まない場合について例を示す。ベ−タトロン・
チュ−ンをνx、シンクロトロン・チュ−ンをνsとお
く。高調波の電磁場の励振周波数が加速周波数の整数倍
のとき、
【0034】
【数1】νx+νs≒N N:整数 となる。
【0035】また、高調波の電磁場の励振周波数が加速
周波数の半整数倍のとき、
【0036】
【数2】νx+νs≒N+(1/2) となる。
【0037】さて、加速空胴の共振周波数は、通常、加
速周波数よりも少し低めに設定してある。なぜならば、
ビ−ム自身が誘起する電磁場(集団場)によって、粒子群
の重心に関するシンクロトロン振動にRobinson減衰が作
用し、ビ−ムを安定に加速できるからである。さて、Ro
binson減衰作用が粒子群の重心に作用して重心のシンク
ロトロン振動は減衰するが、個々の粒子のシンクロトロ
ン振動に関して言えば、減衰するものもあれば逆に成長
するものもある。シンクロトロン振動の振幅に関する加
速電圧の正弦波的な非線形性により、シンクロトロン振
動の振動数は振幅依存性をもち、これにより、シンクロ
トロン・チュ−ンの分布はビ−ムの広がりに応じてある
広がりをもつ。このため、シンクロトロン振動によって
粒子群はミキシングされる。Robinson減衰による重心の
シンクロトロン振動の減衰作用とこのミキシング効果に
より、個々の粒子に対しては成長作用よりも減衰作用の
方の頻度が確率的に多くなり、個々の粒子のシンクロト
ロン振動は減衰成長を繰り返しながら減衰していく。こ
の減衰作用は、重心の減衰作用と粒子群のミキシング作
用という点でちょうど確率冷却法における振動の減衰機
構に似ている。高調波の高周波電磁場を印加すると、シ
ンクロトロン振動の振幅に関する加速電圧の非線形性が
強くなり、シンクロトロン振動における粒子群のミキシ
ングが強くなって、シンクロトロン振動の減衰作用が強
くなる。
【0038】ここで、ベ−タトロン・チュ−ンはシンク
ロ・ベ−タトロン和共鳴あるいはその近傍に設定してあ
るため、前述のごとく、シンクロトロン振動の減衰作用
はベ−タトロン振動にも波及する。これにより、両振動
とも減衰することになり、ビ−ムは冷却されることにな
る。
【0039】ここで、イオン加速器の場合、イオン電流
が増えてくると空間電荷効果によるビ−ムの発散作用が
大きくなり、ベ−タトロン・チュ−ンが負側にシフトす
るため、イオンビ−ムを入射する際には、このベ−タト
ロン・チュ−ンのシフトを補正して、ベ−タトロン・チュ
−ンの値がほぼ一定になるように、四極磁石5の励磁量
を制御装置14で制御する。また、低エネルギの電子加
速器の場合は、電子軌道中に正電荷のイオンをトラップ
してしまうので、そのイオンの空間電荷効果により、今
度はビ−ムの収束作用が大きくなり、ベ−タトロン・チ
ュ−ンが正側にシフトするため、この場合も、イオン加
速器と同様の方法でベ−タトロン・チュ−ンのシフトを
補正する。また、電流がある程度低い場合は、ビ−ム入
射中のベ−タトロン・チュ−ンの補正制御をしなくて
も、ベ−タトロン・チュ−ンのシフト量を見込んで、あ
らかじめベ−タトロン・チュ−ンを反対方向にある程度
ずらしておいても良い。これらの操作は、本実施例に限
らず、ここにあげたすべての実施例に対して適用でき
る。
【0040】本実施例によれば、低エネルギから高エネ
ルギの広いエネルギ範囲にわたって大量の粒子ビ−ムを
冷却できるという効果がある。
【0041】図5は、本発明の第5実施例に係る粒子加
速器の構成図である。この図5においても、四極磁石以
外の磁石系や荷電粒子を閉じ込める真空容器は省略して
ある。粒子加速器1は、四極磁石5等の磁石系、粒子を
加速するための高周波加速空胴6、高調波の電磁場を励
振させるための高調波空胴7等で構成される。この例で
は第1〜第4実施例のように、ベ−タトロン・チュ−ン
をシンクロ・ベ−タトロン和共鳴あるいはその近傍に設
定する必要はない。この例では、高調波空胴7に励振す
る高調波の電磁場は、ビ−ム軌道上に磁場成分を有する
偏向電磁場とする。ここで、ベ−タトロン・チュ−ンの
端数Δνをベ−タトロン・チュ−ンνに対して、ν=M
+Δν(M:整数、−0.5≦Δν<0.5)と定義する。高
調波空胴の共振周波数を周回周波数の整数倍に対して、
Δν<0のとき低めに、Δν>0のとき高めにとる。そ
うすれば、ベ−タトロン振動にRobinson減衰作用が働
く。このときの高調波空胴の共振周波数のずれΔfは周
回周波数の整数倍(h倍)のfに対して
【0042】
【数3】Δf=(f/h)Δν のとき最も効果が大きい。
【0043】このとき、シンクロトロン振動によって粒
子群はミキシングされるので、Robinson減衰による重心
に関するベ−タトロン振動の減衰作用とこのミキシング
効果により、第4実施例で示したシンクロトロン振動の
減衰と同じ作用がベ−タトロン振動にも発生する。
【0044】以上まとめると、加速電場に関する集団場
によってシンクロトロン振動が減衰し、偏向電磁場に関
する集団場によってベ−タトロン振動が減衰する。これ
により、粒子ビ−ムは冷却される。
【0045】なお、冷却効率を高めるために、粒子加速
器に偏向電磁場が励振できる空胴を複数個設け、それら
の一部の空胴に荷電粒子ビームによって集団場を励振さ
せ、その集団場を増幅してタイミング調整した後、その
電磁場を偏向電磁場が励振できる別の空胴に投入しても
よい。この場合も、それぞれの空胴の共振周波数は前述
のごとく調整する。
【0046】本実施例によれば、ベ−タトロン・チュ−
ンをシンクロ・ベ−タトロン和共鳴あるいはその近傍に
設定する必要がないため、第4実施例に比べて運転の自
由度が広がるという効果がある。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、シンクロトロン振動あ
るいはベ−タトロン振動のどちらかが減衰する場合、両
方の振動を減衰させることができるという効果がある。
このため、どちらか一方の振動を減衰させる装置のみ設
ければ済み、全体の装置構成が小型になる。また、片方
の減衰率が大きく、もう一方の減衰率が小さい場合に
は、両方の振動の減衰率を同程度にして全体で見たビ-
ム冷却にかかる時間を短くすることができるという効果
がある。
【0048】更に、集団場によってビ−ムを冷却するこ
ともでき、低エネルギから高エネルギの広いエネルギ範
囲において、大量の粒子ビ−ムを冷却することができ
る。これにより、シンクロトロン振動およびベ−タトロ
ン振動に関する位相空間密度を高めることが出きるの
で、大電流入射・加速・蓄積が可能となる。
【0049】更にまた、衝突型の環状型加速器では、ビ
−ムサイズが小さくなり、粒子ビ−ムのルミノシティが
高まって、効率の良い衝突実験ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る粒子加速器の構成図
である。
【図2】本発明の第2実施例に係る粒子加速器の構成図
である。
【図3】本発明の第3実施例に係る粒子加速器の構成図
である。
【図4】本発明の第4実施例に係る粒子加速器の構成図
である。
【図5】本発明の第5実施例に係る粒子加速器の構成図
である。
【図6】粒子加速器を説明図である。
【図7】電子冷却法を用いた従来の粒子加速器の構成図
である。
【図8】確率冷却法を用いた従来の粒子加速器の構成図
である。
【図9】レーザ冷却法を用いた従来の粒子加速器の構成
図である。
【図10】偏向電磁場における電磁場分布を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…粒子加速器、3…軌道、4…偏向磁石、5…四極磁
石、6…高周波加速空胴、7…高調波空胴、8…入射
器、9…検出器、10…増幅器、11…信号処理装置、
12…補正器、13…チュ−ンモニタ、14…制御装
置、15…四極磁石電源、16…電子銃、17…加速
管、18…・・減速管、19…コレクタ−、20…レー
ザ、21…レーザ光、22…ミラ−、24…平行電子ビ
−ム、81…ライナック、82…シンクロトロン。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子の平衡軌道およびそのまわりの
    安定軌道を形成する磁石系装置と、前記荷電粒子を加速
    するための高周波加速電場を励振させるための空胴と、
    前記荷電粒子を閉じ込める真空容器を備える粒子加速器
    において、シンクロトロン振動またはベ−タトロン振動
    のどちらかを非保存力で減衰する手段と、平衡軌道に対
    して横方向のベ−タトロン振動の加速器一周あたりの振
    動数であるベ−タトロン・チュ−ンをシンクロ・ベ−タト
    ロン和共鳴あるいはその近傍に設定する手段とを設け、
    一方の振動の減衰作用をもう他方の振動に波及させて両
    方の振動を減衰させ、前記荷電粒子が形成する荷電粒子
    ビ−ムのエネルギの広がりとビ−ムサイズをともに小さ
    くすることを特徴とする粒子加速器。
  2. 【請求項2】 荷電粒子の平衡軌道およびそのまわりの
    安定軌道を形成する磁石系装置と、前記荷電粒子を加速
    するための高周波加速電場を励振させるための空胴と、
    前記荷電粒子を閉じ込める真空容器を備える粒子加速器
    において、シンクロトロン振動またはベ−タトロン振動
    の両方を非保存力で減衰する手段と、ベ−タトロン・チ
    ュ−ンをシンクロ・ベ−タトロン和共鳴あるいはその近
    傍に設定する手段とを設け、両方の振動の減衰率を同程
    度にすることを特徴とする粒子加速器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、非保
    存力で減衰する手段は、確率冷却法による手段であるこ
    とを特徴とする粒子加速器。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、非保
    存力で減衰する手段は、レーザ冷却法による手段である
    ことを特徴とする粒子加速器。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2において、非保
    存力で減衰する手段は、放射光発生による放射減衰作用
    を用いる手段であることを特徴とする粒子加速器。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2において、非保
    存力で減衰する手段は、電子冷却法による手段であるこ
    とを特徴とする粒子加速器。
  7. 【請求項7】 荷電粒子の平衡軌道およびそのまわりの
    安定軌道を形成する磁石系装置と、前記荷電粒子を加速
    するための高周波加速電場を励振させるための空胴と、
    前記荷電粒子を閉じ込める真空容器を備える粒子加速器
    において、平衡軌道に対して横方向のベ−タトロン振動
    の加速器一周あたりの振動数であるベ−タトロン・チュ
    −ンをシンクロ・ベ−タトロン和共鳴あるいはその近傍
    に設定する手段と、平衡軌道上に高調波の電磁場を励振
    させる手段とを設け、前記荷電粒子が形成する荷電粒子
    ビ−ムのエネルギの広がりとビ−ムサイズをともに小さ
    くすることを特徴とする粒子加速器。
  8. 【請求項8】 荷電粒子の平衡軌道およびそのまわりの
    安定軌道を形成する磁石系装置と、前記荷電粒子を加速
    するための高周波加速電場を励振させるための空胴と、
    前記荷電粒子を閉じ込める真空容器を備える粒子加速器
    において、平衡軌道上に磁場成分を有する偏向電磁場を
    空胴を用いて励振させる手段と、その空胴の共振周波数
    を偏向電磁場の励振周波数からずらす手段とを設け、前
    記荷電粒子が形成する荷電粒子ビ−ムのエネルギの広が
    りとビ−ムサイズをともに小さくすることを特徴とする
    粒子加速器。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8において、請求
    項7における高調波電磁場あるいは請求項8における偏
    向電磁場の励振周波数を高周波加速電場の励振周波数の
    整数倍あるいは半整数倍にして高周波加速電場と同期さ
    せる手段を設けたことを特徴とする粒子加速器。
  10. 【請求項10】 請求項7において、高調波電磁場が高
    周波加速電場と同じ電磁波モ−ドであることを特徴とす
    る粒子加速器。
  11. 【請求項11】 請求項7において、高調波電磁場が平
    衡軌道上に磁場成分を有する偏向電磁場であることを特
    徴とする粒子加速器。
  12. 【請求項12】 請求項7乃至請求項11のいずれかに
    おいて、高調波電磁場あるいは偏向電磁場の励振周波数
    を高周波加速電場の励振周波数の整数倍に設定した場
    合、エネルギ振動の加速器一周あたりの振動数であるシ
    ンクロトロン・チュ−ン及び平衡軌道に対して横方向の
    ベ−タトロン振動の加速器一周あたりの振動数であるベ
    −タトロン・チュ−ンに関して、シンクロトロン・チュ−
    ンの整数倍とベ−タトロン・チュ−ンの和がほぼ整数に
    なるように設定することを特徴とする粒子加速器。
  13. 【請求項13】 請求項7乃至請求項11のいずれかに
    おいて、高調波電磁場あるいは偏向電磁場の励振周波数
    を高周波加速電場の励振周波数の半整数倍に設定した場
    合、シンクロトロン・チュ−ンの整数倍とベ−タトロン・
    チュ−ンの和がほぼ半整数になるように設定することを
    特徴とする粒子加速器。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至請求項7のいずれかにお
    いて、シンクロ・ベ−タトロン和共鳴を空胴における粒
    子軌道のエネルギ分散性によって起こす手段を備えるこ
    とを特徴とする粒子加速器。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項7のいがれかにお
    けるシンクロ・ベ−タトロン和共鳴を平衡軌道上に磁場
    成分を有する偏向電磁場で起こす手段を備えることを特
    徴とする粒子加速器。
  16. 【請求項16】 荷電粒子の平衡軌道およびそのまわり
    の安定軌道を形成する磁石系装置と、前記荷電粒子を閉
    じ込める真空容器を備える粒子加速器において、荷電粒
    子ビ−ムを入射する際における空間電荷効果によるベ−
    タトロン・チュ−ンのシフト量を補正する手段を有する
    ことを特徴とする粒子加速器。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至請求項15のいずれかに
    おいて、荷電粒子ビ−ムを入射する際における空間電荷
    効果によるベ−タトロン・チュ−ンのシフト量を補正す
    る手段を有することを特徴とする粒子加速器。
  18. 【請求項18】 荷電粒子の平衡軌道およびそのまわり
    の安定軌道を形成する磁石系装置と、前記荷電粒子を閉
    じ込める真空容器を備える粒子加速器において、荷電粒
    子ビ−ムを入射する際における空間電荷効果によるベ−
    タトロン・チュ−ンのシフト量を見込んで、あらかじめ
    ベ−タトロン・チュ−ンを反対方向にずらしておく手段
    を備えることを特徴とする粒子加速器。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至請求項15のいずれかに
    おいて、荷電粒子ビ−ムを入射する際における空間電荷
    効果によるベ−タトロン・チュ−ンのシフト量を見込ん
    で、あらかじめベ−タトロン・チュ−ンを反対方向にず
    らしておく手段を備えることを特徴とする粒子加速器。
  20. 【請求項20】 荷電粒子の平衡軌道およびそのまわり
    の安定軌道を形成する磁石系装置と、前記荷電粒子を閉
    じ込める真空容器を備える粒子加速器において、平衡軌
    道上に磁場成分を有する偏向電磁場が励振できる空胴
    と、その空胴の共振周波数を荷電粒子ビ−ムの周回周波
    数の整数倍からずらしておく手段とを設け、その空胴に
    は外部から偏向電磁場を印加せずに荷電粒子ビ−ムが形
    成する集団場のみを励振させることにより、前記荷電粒
    子が形成する荷電粒子ビ−ムのビ−ムサイズを小さくす
    ることを特徴とする粒子加速器。
  21. 【請求項21】 請求項8または請求項20において、
    偏向電磁場が励振できる空胴の共振周波数のずれをΔ
    f、荷電粒子ビ−ムの周回周波数の整数倍(hd倍)を
    f、ベ−タトロン・チュ−ンの端数をΔν(−0.5≦Δν
    <0.5)として、ΔfをほぼΔf=(f/hd)Δνに設
    定することを特徴とする粒子加速器。
  22. 【請求項22】 請求項20において、粒子加速器に偏
    向電磁場が励振できる空胴を複数個設け、それらの一部
    の空胴に荷電粒子ビームによって集団場を励振させ、そ
    の集団場を増幅してタイミング調整し、偏向電磁場が励
    振できる別の空胴に増幅した電磁場を投入する手段を設
    けて冷却効率を高めたことを特徴とする粒子加速器。
JP22731292A 1992-08-26 1992-08-26 粒子加速器 Pending JPH0676997A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112616237A (zh) * 2020-12-07 2021-04-06 中国科学院近代物理研究所 一种产生准正弦波脉冲电子束的方法、系统和可读介质

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112616237A (zh) * 2020-12-07 2021-04-06 中国科学院近代物理研究所 一种产生准正弦波脉冲电子束的方法、系统和可读介质
CN112616237B (zh) * 2020-12-07 2023-08-11 中国科学院近代物理研究所 一种产生准正弦波脉冲电子束的方法、系统和可读介质

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