JPH0676394U - 導線案内装置 - Google Patents

導線案内装置

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JPH0676394U
JPH0676394U JP4613693U JP4613693U JPH0676394U JP H0676394 U JPH0676394 U JP H0676394U JP 4613693 U JP4613693 U JP 4613693U JP 4613693 U JP4613693 U JP 4613693U JP H0676394 U JPH0676394 U JP H0676394U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導線が捩れたり、2本の導線が絡み付いたり
したときに導線の捩れ、導線の絡み付きを早期に検出す
る。 【構成】 複数本の導線を合せて巻き付けたドラムから
繰り出され走行する複数本の導線に接触する接触部材
と、該接触部材を通過した後、複数本の導線を単線に分
離して案内する絶縁性部材の案内部材とを備えてなり、
前記案内部材を複数の隔壁によって複数条の案内路を形
成すると共に該隔壁頂部に導電性部材を設け、該導電性
部材と前記接触部材との間に所定電圧を印加する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、導線案内装置に係り、特に、導線が捩れたり、2本の導線が絡み付 いたりしたときに導線の捩れ、導線の絡み付きを検出することのできる導線案内 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数本(例えば、8線、12線等)の導線に撚りを加えて所望の線径の撚線導 体を製造する場合、一般には、ドラムに巻き付けられた所定線径の単線を所定本 数用いて所望の線径の撚線導体を得ている。すなわち、所定線径の単線を巻き付 けたドラムを撚線に必要な本数分用意し、各ドラムから単線を巻き出して所定本 数撚り合わせて撚線導体を得ている。
【0003】 しかし、このように各ドラムから単線を巻き出して所定本数撚り合わせて撚線 導体を得る方法にあっては、撚線数が多くなり撚線導体の線径が大きくなると所 定線径の単線を巻き付けたドラムをその分用意し、撚線機の周辺に配置しなけれ ばならない。このため、撚線数が多くなり撚線導体の線径が大きくなるほど撚線 導体を製造するに多大なスペースを必要とし、製造効率が悪いという問題点を有 している。
【0004】 そこで、近年では、狭いスペースを有効に利用して所望の線径の撚線導体を得 られるように、1つのドラムに複数本(例えば、8線、12線等)の導線を同時 に巻き付け、この複数本を巻き付けたドラムを1個又は複数個用いて所望線径の 撚線を製造する方法が採られている。このように複数本の導線が同時に巻き付け られたドラム1個又は複数個から複数本の導線を巻き出して撚線を製造する工程 においては、1個又は複数個のドラムより巻き出した導線を、バラしセラミック 製の円筒外周面に細い溝のついた案内装置を1個又は複数個使用して、巻き出さ れた導線を1本1本に分離し、張力制御装置により張力を一定にして撚線機に供 給して撚線が作られる。
【0005】 ところが、1つのドラムに複数本(例えば、8線、12線等)の導線を同時に 巻き付けると、1つのドラムに単線の導線を巻き付けるのと異なり、複数本の導 線が捩じれた状態で巻き取られたり、隣り合う導線同志が絡み合ったすることが ある。そこで、もし1個又は複数個のドラムより巻き出した導線のバラしが十分 にできないで捩じれた状態で繰り出されたり、隣り合う導線同志が絡み合った状 態で繰り出されたりした場合には、案内装置の溝と溝の間の隔壁を乗り越え、絡 んだ導線が撚線機の入り口に引っ掛かり、導線が切断される等の事故が発生した りする。
【0006】 このような事故を防ぐため、従来は、光電センサやレーザーセンサを用いて案 内装置の溝内に導線があるかを検知し、1個又は複数個のドラムより巻き出され た導線が案内装置の溝内を通り綺麗に分離されているかを検知する方法が採られ ている。もし案内装置の溝内に導線がないことを検知した場合には、導線が絡ん でいると判断して撚線装置全体を停止する等の方法が講じられる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の導線案内装置にあっては、案内装置の溝内に 導線があるかないかを検知するための光電センサやレーザーセンサを案内装置の 溝毎に設けなければならず、導線の絡みを検出する装置全体が大きくなり、多大 な場所を必要とするという問題点を有している。
【0008】 また、従来の導線案内装置にあっては、案内装置の溝内に導線があるかないか を検知するための光電センサやレーザーセンサを案内装置の溝毎に設けなければ ならず、導線の絡みを検出する装置全体のコスト高を招来するという問題点を有 している。
【0009】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、導線が捩れたり、2本の導線が絡み付いたりしたと きに導線の捩れ、導線の絡み付きを早期に検出することのできる導線案内装置を 提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案における導線案内装置は、複数本の導線を合 せて巻き付けたドラムから繰り出され走行する複数本の導線に接触する接触部材 と、該接触部材を通過した後、複数本の導線を単線に分離して案内する絶縁性部 材の案内部材とを備えてなり、前記案内部材を複数の隔壁によって複数条の案内 路を形成すると共に該隔壁頂部に導電性部材を設け、該導電性部材と前記接触部 材との間に所定電圧を印加して構成したものである。
【0011】 そして、上記案内部材は、円筒の表面に複数の溝を形成し、前記溝と溝との間 の各隔壁頂部にそれぞれ銅線を巻き付けると共に該各銅線を結線用銅線で接続し て構成するのが好ましい。
【0012】 また、上記案内部材は、電気端子を取り付け可能に構成してなる軸に転がり軸 受を介して筒体を回転可能に取り付ける筒体と、円筒の表面に複数の溝を形成し 該溝と溝との間の各隔壁頂部にそれぞれ銅線を巻き付け該円筒内部を通して銅線 と前記筒体との導通を図る回転ローラとからなり、前記筒体に前記回転ローラを 回転可能に取り付けて構成することもできる。
【0013】 さらに、上記目的を達成するため、本考案における導線案内装置は、複数本の 導線を合せて巻き付けたドラムから繰り出され走行する複数本の導線をセパレー トした後、各導線毎に分離して互いに所定間隔を保持して懸架案内し回転可能に 支持される絶縁材によって形成されるガイドコロと、電気端子を取り付け可能に 構成してなる導電性軸に複数枚の導電性円板を所定間隔に設けて前記各導線毎に 案内路を形成し絶縁性樹脂で形成される筒体を嵌合し、前記導電性軸と前記導電 性円板とを電気的に接続してなる検出部材とを備え、前記導体と前記導電性軸と の間に所定電圧を印加して、前記導体が検出部材走行時に前記導電性円板に接触 した場合に、導線の捩れ、導線の絡み付きを検出するものである。
【0014】 そして、上記検出部材の各導線毎の案内路は、導体走行時に該導体が導電性円 板に接触しない位置になるように調整するのが好ましい。
【0015】
【作用】
複数本の導線を巻き付けたドラムから複数本の導線を合せて所定速度で繰り出 す。ドラムから所定速度で繰り出した複数本の導線は、各単線にバラされて接触 部材に接触させた後、案内部材に導かれる。この案内部材においては、複数本の 導線のそれぞれを案内部材の複数条の案内路のそれぞれに嵌合して案内する。所 定速度で繰り出した複数本の導線が導線同志が絡み合って各単線へのバラしが完 全にできていなかったり、複数本の導線の各単線へのバラしが完全にできていて も複数本の導線の内のいずれかの導線に捩じれが生じた状態で繰り出されたりす ると、絡み合った導線、あるいは捩じれの生じている導線は、案内部材の案内路 に収まらない状態が生じる。 すると、接触部材に接触して走行してきた複数本の導線の内の案内部材の案内 路に収まらなかった導線は、案内部材の案内路と案内路の間の隔壁を乗り越えて 走行していく。この案内部材の案内路と案内路の間の隔壁を乗り越えて走行する 導線は、隔壁を乗り越えたときに、隔壁頂部に設けられた導電性部材に接触する 。すなわち、導電性部材と接触部材とが導線を介して導通することになる。する と、導電性部材と接触部材との間に導線を介して電流が流れ、絡み合った導線、 あるいは捩じれの生じている導線があることを検知する。 絡み合った導線、あるいは捩じれの生じている導線の存在を検知すると、撚線 装置全体を停止して導線の絡み、捩れ等を直す。こうすることにより撚線機の入 り口に引っ掛かって導線が切断されるのを防止することができる。
【0016】 複数本の導線を合せて巻き付けたドラムから繰り出され走行する複数本の導線 をセパレートした後、各導線毎に分離して互いに所定間隔を保持して懸架案内し 回転可能に支持される絶縁材によって形成されるガイドコロと、電気端子を取り 付け可能に構成してなる導電性軸に複数枚の導電性円板を所定間隔に設けて前記 各導線毎に案内路を形成し絶縁性樹脂で形成される筒体を嵌合し、前記導電性軸 と前記導電性円板とを電気的に接続してなる検出部材とを備え、前記導体と前記 導電性軸との間に所定電圧を印加して、前記導体が検出部材走行時に前記導電性 円板に接触した場合に、導線の捩れ、導線の絡み付きを検出するものである。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例について説明する。 図1〜図3には、本考案に係る導線案内装置の一実施例が示されている。
【0018】 図において、1は撚線製造装置で、ドラム2と、導線案内装置3と、張力制御 装置4と、ダブルツイストバンチャ−型撚線機5とによって構成されている。 ドラム2は、サプライスタンドで構成されており、導線6を一定の速度で供給 するもので、複数本の導線を1つのドラムに同時に巻き付けたものである。この 複数本の導線は、同時にドラム2に巻き付けるため、多少の撚りが生じる場合が ある。しかし、このドラム2には、複数本の導線を撚線にして巻き付けてあるの ではない。
【0019】 導線案内装置3は、図2〜図3に示されている。7は取付板で、L字状に形成 されており、導電性材料によって構成されている。この取付板7は、台19に取 り付けられている。 8は長穴で、9は長穴8にナット10によって着脱自在に取り付けられる接触 部材である。この接触部材9の取付け位置は、長穴8の範囲内で調整できるよう になっている。接触部材9は、導電性材料によって構成されており、常時走行す る複数本の導線が接触しており、取付板7と導通状態にある。
【0020】 11は案内部材で、ボルト12とナット10によって着脱自在に取付板7に取 り付けられている。この案内部材11は、絶縁性を有する材料で円筒状に構成さ れており、取付板7には回転しないように固定される。この案内部材11の材質 としては、セラミックが最適であるが、絶縁性を有する材料であればFRP(強 化プラスチック繊維)等であってもよい。 13は案内路で、ドラム2から供給されてくる導線の通路である。この案内路 13は、円筒状に構成される案内部材11の表面に複数条設けられている。この 案内路13は、具体的には、セラミック円筒の表面に設けられる溝である。この 案内路13の数は、ドラム2から供給されてくる導線の本数によって決定される 。通常は、8線、12線、16線、24線などがあり、案内する導線の本数に合 わせて選択される。
【0021】 14は隔壁で、各案内路13間に形成されている。15は銅線で、この複数の 隔壁14のそれぞれの頂部に巻き付け半田付等の方法で固定されている。16は 結線用銅線で、隔壁14のそれぞれの頂部に固定されている銅線15を接続する ものである。17は結線用銅線16の先端に取り付けられている端子である。し たがって、端子17側は、端子17→結線用銅線16→銅線15という導通ルー トを有している。
【0022】 18は取付板7に設けられた端子である。したがって、端子18側は、端子1 8→取付板7→接触部材9という導通ルートを有している。そして、接触部材9 とボルト12とは、ボルト12が導電性材料によって構成されていれば導通した 状態となっている。一方、案内部材11の案内路13には導線6が懸架されてい るが、案内部材11が絶縁性を有する材料で構成されているため、導線6と接触 部材9とはボルト12を介しても導通状態にはなっていない、すなわち電気的絶 縁状態になっている。
【0023】 また、銅線15も案内部材11が絶縁性を有する材料で構成されているため、 銅線15とボルト12とは電気的絶縁状態になっている。したがって、図3に示 す如き通常状態においては、端子17側と端子18側とは電気的絶縁状態になっ ている。
【0024】 張力制御装置4は、ドラム2から供給される導線6に所定の張力を付加するも のである。この張力制御装置4は、多段に形成される一対のキャプスタンによっ て構成されており、一対のキャプスタンの一方のキャプスタンに懸架してから、 他方のキャプスタンに懸架する動作を複数回繰り返して行い所定速度で引き取る ことによって所定の張力を得ている。
【0025】 ダブルツイストバンチャ−型撚線機5は、張力制御装置4において所定の張力 に調整された複数本の導線6を所定の撚りピッチに撚るものであり、撚られた撚 線20は、ダブルツイストバンチャ−型撚線機5内に設置された巻取ドラム21 に巻き取られる。
【0026】 次に、本実施例の動作について説明する。 まず、巻き付けたドラム2から複数本の導線6を合せて所定速度で繰り出す。 ドラム2から所定速度で繰り出した複数本の導線6は、各単線にバラされて接触 部材9に接触させた後、案内部材11に導かれる。この案内部材11においては 、複数本の導線6のそれぞれを案内部材11の複数条の案内路13のそれぞれに 嵌合して案内する。
【0027】 いま、所定速度で繰り出した複数本の導線6が、導線同志の絡み合いによって 各単線へのバラしが完全にできていなかったり、複数本の導線6の各単線へのバ ラしが完全にできていても複数本の導線6の内のいずれかの導線6に捩じれが生 じた状態で繰り出されると、絡み合った導線、あるいは捩じれの生じている導線 6は、案内部材11の案内路13に収まらない。そして、接触部材9に接触して 走行してきた複数本の導線6の内の案内部材11の案内路13に収まらなかった 導線6は、案内部材11の案内路13と案内路13の間の隔壁14を乗り越えて 走行していく。この案内部材11の案内路13と案内路13の間の隔壁14を乗 り越えて走行する導線6は、隔壁14を乗り越えたときに、隔壁14頂部に設け られた導電性部材に接触し、導電性部材と接触部材9とが導線6を介して導通す ることになる。すると、導電性部材と接触部材9との間に導線6を介して電流が 流れ、絡み合った導線、あるいは捩じれの生じている導線があることを検知する 。絡み合った導線、あるいは捩じれの生じている導線の存在を検知すると、撚線 製造装置全体を停止して導線6の絡み、捩れ等を直す。 したがって、本実施例によれば、ダブルツイストバンチャ−型撚線機5の入り 口に導線6が引っ掛かって、ダブルツイストバンチャ−型撚線機5が無理に導線 6を引っ張るために生じる導線6の切断を防止することができる。
【0028】 なお、本実施例においては、隔壁14頂部に銅線15を巻付け連結用銅線16 と接続しているが、1本の銅線15を用いて、1箇所の隔壁14頂部に巻付け、 さらに隣接する他の隔壁14頂部に巻付けていくといった具合に連続的に巻き、 銅線15と連結用銅線16とを共用しても良い。
【0029】 また、隔壁14頂部に機械加工したリングを嵌め込んだり、隔壁14頂部に金 属を溶接したり、あるいは、隔壁14頂部にメッキを施し導通性を持たすなどの 方法でも可能である。このときは、本実施例と同様に、各隔壁14頂部間を連結 用銅線16を用いて接続する必要がある。
【0030】 図4には、本考案に係る導線案内装置の他の実施例が示されている。 図において、本実施例が図1に図示の実施例と異なる点は、図1に図示の実施 例の案内部材11がボルト12とナット10とによって取付板7に固定されてい るのに対し、本実施例が案内部材を回転できるように構成した点である。 30は導線案内装置で、図3に図示の導線案内装置3と同様の機能を有してい る。 7は取付板で、図3に図示の取付板7と同一のものである。図4では、長穴8 、接触部材9が示されていないが、長穴8、接触部材9は、図4においても図3 に図示の状態と同様に取り付けられている。
【0031】 31は軸で、取付板7にナット10によって固定されている。32はブッシュ で、絶縁性材料によって構成されており、軸31と取付板7の絶縁を図るための ものである。この軸31には、両端部に転がり軸受33の取り付けられた筒体3 4が嵌合されており、この筒体34は、軸31に回転可能に嵌合されている。こ の筒体34は、導電性を有する材料によって構成されており、ストップリング3 9によって軸31から抜けないように押さえられている。
【0032】 35は回転ローラで、案内部材を構成し筒体34の上に嵌合されており、リン グナット36によって筒体34に固定されている。この回転ローラ35は、絶縁 性を有する材料で円筒状に構成されており、筒体34と共に軸31の回りを回転 するように構成されている。この回転ローラ35の材質としては、セラミックが 最適であるが、絶縁性を有する材料であればFRP(強化プラスチック繊維)等 であってもよい。 36は案内路で、ドラム2から供給されてくる導線6の通路である。この案内 路36は、円筒状に構成される回転ローラ35の表面に複数条設けられている。 この案内路36は、具体的には、セラミック円筒の表面に設けられる溝である。 この案内路36の数は、ドラム2から供給されてくる導線6の本数によって決定 される。通常は、8線、12線、16線、24線などがあり、案内する導線6の 本数に合わせて選択される。
【0033】 37は隔壁で、各案内路36間に形成されている。38は導体で、この複数の 隔壁37のそれぞれの頂部に巻き付け半田付等の方法で固定されている。この導 体38は、隔壁37のそれぞれの頂部から回転ローラ35の内壁面に伸び、筒体 34に接続するようになっている。
【0034】 40は端子で、軸31に接触した状態で嵌合しており、ナット10によってブ ッシュ32に押さえ付けて固定されている。したがって、導体38は、導体38 →筒体34→転がり軸受33→軸31→端子40という導通ルートによって端子 40に導かれる。一方、接触部材9側は、図3に図示の実施例と同様、接触部材 9→取付板7→端子18という導通ルートを有している。
【0035】 このように構成することにより、回転ローラ35が回転するため、図3に図示 の実施例のような導線6の案内路36上を摺動することがなくなり、回転ローラ 35の案内路36の磨耗を防止することができる。
【0036】 図5、図6には、本考案に係る導線案内装置の別な実施例が示されている。 図において、50はガイドコロで、複数本の導線を合せて巻き付けたドラムか ら繰り出され走行する複数本の導線をセパレートした後、各導線毎に分離して案 内するものである。ボルト51とナット10によって着脱自在に取付板70に取 り付けられている。ガイドコロ50は、絶縁性を有する材料で円筒状に構成され ており、取付板70にはボルト51を中心に回転するように取り付けられる。こ のガイドコロ50の材質としては、セラミックが最適であるが、絶縁性を有する 材料であればFRP(強化プラスチック繊維)等であってもよい。 70は取付板で、L字状に形成されており、絶縁性材料によって構成されてい る。この取付板70は、図1の台19に取り付けられている。
【0037】 52はワッシャで、ボルト51に螺合するナット10が緩まないようにするた めに用いられる。55は両端部に転がり軸受54の取り付けられた筒体で、この 筒体55は、絶縁導電性を有する材料によって構成されており、53はスペーサ で、セラミックが最適であるが、絶縁性を有する材料であればFRP(強化プラ スチック繊維)等であってもよい。また、この筒体55は、ボルト51に回転可 能に嵌合されている。この筒体55は、導電性を有する材料によって構成されて おり、スペーサ53によってボルト51から抜けないように押さえられている。 56は案内路で、ドラム2から供給されてくる導線6の通路である。この案内 路56は、円筒状に構成される筒体55の表面に複数条設けられており、この案 内路56の幅は、導線6が1本嵌合できる程度の幅に形成されている。したがっ て、走行してくる導線6の径が大きい場合には、案内路56から外れてしまう。 すなわち、導線6同志の絡み合いによって各単線へのバラしが完全にできていな かったり、複数本の導線6の各単線へのバラしが完全にできていても複数本の導 線6の内のいずれかの導線6に捩じれが生じた状態で繰り出された場合には、絡 み合った導線、あるいは捩じれの生じている導線6の径は、完全にバラされた単 線の導線6の径よりも大きくなっているので、案内路56から脱線してしまう。 この案内路56は、具体的には、セラミック円筒の表面に設けられる溝である。 この案内路56の数は、ドラム2から供給されてくる導線6の本数によって決定 される。通常は、8線、12線、16線、24線などがあり、案内する導線6の 本数に合わせて選択される。
【0038】 60は検出部材で、ガイドコロ50によって案内されてきた導体6の捩れ、導 線6の絡み付きを検出するためのもので、ボルト61とナット62によって着脱 自在に取付板70に取り付けられている。ボルト61とナット62は、金属等の 導電性材料によって構成されている。 検出部材60は、絶縁性を有する材料で円筒状に構成される筒本体67と銅円 板によって構成される導電性円板68を有しており、ボルト61に嵌合され、ナ ット62によって取付板70に着脱自在に取り付けられる。63はワッシャで、 ボルト61に螺合するナット62が緩まないようにするために用いられる。 64は取付端子で、リード線65をボルト61のシャフトに電気的に接続する ためのものである。この取付端子64は、取付板70とワッシャ63に挟持され てナット62によって締め付け固定されている。
【0039】 67は筒本体で、ボルト61のシャフトに嵌合されており、スヘーサ66によ って筒本体67が、ガイドコロ50の筒体55と同じ位置にセットするためのも のである。この筒本体67は、絶縁導電性を有する材料によって構成されており 、53はスペーサで、セラミックが最適であるが、絶縁性を有する材料であれば FRP(強化プラスチック繊維)等であってもよい。 68は導電性円板で、具体的には、銅円板が用いられる。この導電性円板68 は、筒本体67に複数枚が所定間隔毎に設けられている。この導電性円板68の 内径端部は、筒本体67の内面にまで達し、ボルト61に電気的に接続している 。したがって、導電性円板68→ボルト61のシャフト→取付端子64→リード 線65のルートで導通性が得られる。
【0040】 69は案内路で、ガイドコロ50の筒体55から供給されてくる導線6の通路 である。この案内路69は、2枚の導電性円板68によって形成されるもので、 導体6の走行時にガイドコロ50の筒体55から供給されてきた際に、導体6が 導電性円板68に接触しない位置になるように構成されている。すなわち、ガイ ドコロ50の筒体55の案内路56の中心位置が図6に示す如く、案内路69の 略中心位置になるように構成されている。したがって、ガイドコロ50の筒体5 5の案内路56から走行してくる導体6は、検出部材60の筒本体67の案内路 69の略中央位置を走行することになる。
【0041】 次に、本実施例の動作について説明する。 まず、巻き付けたドラム2から複数本の導線6を合せて所定速度で複数本の導 線6のそれぞれに所定の電圧を印加して繰り出す。ドラム2から所定速度で繰り 出した複数本の導線6は、各単線にバラされてガイドコロ50の筒体55の案内 路56によってガイドされて検出部材60に導かれる。この検出部材60におい ては、複数本の導線6のそれぞれを検出部材60の筒本体67の複数条の案内路 69のそれぞれに嵌合して案内する。
【0042】 いま、所定速度で繰り出した複数本の導線6が、導線同志の絡み合いによって 各単線へのバラしが完全にできていなかったり、複数本の導線6の各単線へのバ ラしが完全にできていても複数本の導線6の内のいずれかの導線6に捩じれが生 じた状態で繰り出されると、絡み合った導線、あるいは捩じれの生じている導線 6は、ガイドコロ50の筒体55の案内路56に収まらい。このため、絡み合っ た導線、あるいは捩じれの生じている導線6が、ガイドコロ50の筒体55の案 内路56まで走行してくると、ガイドコロ50の筒体55の案内路56のところ で脱線して、案内路56を外れて走行したり、隣接する案内路56上を走行した りする。
【0043】 このガイドコロ50の筒体55の案内路56から脱線して走行する導線6は、 案内路56から脱線して走行し検出部材60の筒本体67の案内路69に走行し ていくと、導体6が案内路69の略中央位置に制御されず、導電性円板68に接 触することとなる。この走行する導体6が導電性円板68に接触すると、導体6 →導電性円板68→ボルト61のシャフト→取付端子64→リード線65のルー トで短絡電流が流れ、この短絡電流の検出によって、複数本の導線6に、導線同 志の絡み合いによって各単線へのバラしが完全にできていなかったり、複数本の 導線6の各単線へのバラしが完全にできていても複数本の導線6の内のいずれか の導線6に捩じれが生じていることを検出する。そこで、絡み合った導線、ある いは捩じれの生じている導線の存在を検知すると、撚線製造装置全体を停止して 導線6の絡み、捩れ等を直す。 したがって、本実施例によれば、ダブルツイストバンチャ−型撚線機5の入り 口に導線6が引っ掛かって、ダブルツイストバンチャ−型撚線機5が無理に導線 6を引っ張るために生じる導線6の切断を防止することができる。
【0044】
【考案の効果】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0045】 請求項1の導線案内装置においては、複数本の導線を合せて巻き付けたドラム から繰り出され走行する複数本の導線に接触する接触部材と、該接触部材を通過 した後、複数本の導線を単線に分離して案内する絶縁性部材の案内部材とを備え てなり、前記案内部材を複数の隔壁によって複数条の案内路を形成すると共に該 隔壁頂部に導電性部材を設け、該導電性部材と前記接触部材との間に所定電圧を 印加して構成しているため、導線が捩れたり、2本の導線が絡み付いたりしたと きに導線の捩れ、導線の絡み付きを早期に検出することができる。
【0046】 請求項2の導線案内装置においては、案内部材を、円筒の表面に複数の溝を形 成し、溝と溝との間の各隔壁頂部にそれぞれ銅線を巻き付けると共に該各銅線を 結線用銅線で接続して構成してあるため、導線が捩れたり、2本の導線が絡み付 いたりしたときに導線の捩れ、導線の絡み付きを早期に検出することができる。 請求項3の導線案内装置においては、案内部材を、電気端子を取り付け可能に 構成してなる軸に転がり軸受を介して筒体を回転可能に取り付ける筒体と、円筒 の表面に複数の溝を形成し該溝と溝との間の各隔壁頂部にそれぞれ導体を巻き付 け該円筒内部を通して導体と前記筒体との導通を図る回転ローラとからなり、前 記筒体に前記回転ローラを回転可能に取り付けてあるため、回転ローラの溝の導 線による磨耗を防止することができる。
【0047】 請求項4の導線案内装置においては、複数本の導線を合せて巻き付けたドラム から繰り出され走行する複数本の導線をセパレートした後、各導線毎に分離して 互いに所定間隔を保持して懸架案内し回転可能に支持される絶縁材によって形成 されるガイドコロと、電気端子を取り付け可能に構成してなる導電性軸に複数枚 の導電性円板を所定間隔に設けて前記各導線毎に案内路を形成し絶縁性樹脂で形 成される筒体を嵌合し、前記導電性軸と前記導電性円板とを電気的に接続してな る検出部材とを備え、前記導体と前記導電性軸との間に所定電圧を印加して、前 記導体が検出部材走行時に前記導電性円板に接触した場合に、導線の捩れ、導線 の絡み付きを検出するように構成しているため、導線が捩れたり、2本の導線が 絡み付いたりしたときに導線の捩れ、導線の絡み付きを早期に検出することがで きる。
【0048】 請求項5の導線案内装置においては、検出部材の各導線毎の案内路を、前記導 体走行時に該導体が導電性円板に接触しない位置になるように調整してあるため 、走行による導線のうねりによって誤検出するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る導線案内装置が適用されている撚
線製造装置の全体構成図である。
【図2】図1に図示の導線案内装置の実施例を示す正面
図である。
【図3】図1に図示の導線案内装置の断面図である。
【図4】本考案に係る導線案内装置の他の実施例を示す
断面図である。
【図5】本考案に係る導線案内装置が他の実施例を示す
断面図である。
【図6】図5に図示の導線案内装置の正面図である。
【符号の説明】
1………………………………………………撚線製造装置 2………………………………………………ドラム 3,30………………………………………導線案内装置 4………………………………………………張力制御装置 5………………………………………………ダブルツイス
トバンチャ−型撚線機 6………………………………………………導線 7,70………………………………………取付板 9………………………………………………接触部材 11……………………………………………案内部材 12,51,61……………………………ボルト 13,36,56,69……………………案内路 14,37……………………………………隔壁 15……………………………………………銅線 16……………………………………………結線用銅線 17,18……………………………………端子 31……………………………………………軸 33……………………………………………転がり軸受 34,55……………………………………筒体 35……………………………………………回転ローラ 38……………………………………………導体 50……………………………………………ガイドコロ 60……………………………………………検出部材 64……………………………………………取付端子 65……………………………………………リード線 67……………………………………………筒本体 68……………………………………………導電性円板

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の導線を合せて巻き付けたドラム
    から繰り出され走行する複数本の導線に接触する接触部
    材と、該接触部材を通過した後、複数本の導線を単線に
    分離して案内する絶縁性部材の案内部材とを備えてな
    り、前記案内部材を複数の隔壁によって複数条の案内路
    を形成すると共に該隔壁頂部に導電性部材を設け、該導
    電性部材と前記接触部材との間に所定電圧を印加してな
    る導線案内装置。
  2. 【請求項2】 上記案内部材は、円筒の表面に複数の溝
    を形成し、前記溝と溝との間の各隔壁頂部にそれぞれ銅
    線を巻き付けると共に該各銅線を結線用銅線で接続して
    構成したものである請求項1記載の導線案内装置。
  3. 【請求項3】 上記案内部材は、電気端子を取り付け可
    能に構成してなる軸に転がり軸受を介して筒体を回転可
    能に取り付ける筒体と、円筒の表面に複数の溝を形成し
    該溝と溝との間の各隔壁頂部にそれぞれ導体を巻き付け
    該円筒内部を通して導体と前記筒体との導通を図る回転
    ローラとからなり、前記筒体に前記回転ローラを回転可
    能に取り付けたものである請求項1記載の導線案内装
    置。
  4. 【請求項4】 複数本の導線を合せて巻き付けたドラム
    から繰り出され走行する複数本の導線をセパレートした
    後、各導線毎に分離して互いに所定間隔を保持して懸架
    案内し回転可能に支持される絶縁材によって形成される
    ガイドコロと、電気端子を取り付け可能に構成してなる
    導電性軸に複数枚の導電性円板を所定間隔に設けて前記
    各導線毎に案内路を形成し絶縁性樹脂で形成される筒体
    を嵌合し、前記導電性軸と前記導電性円板とを電気的に
    接続してなる検出部材とを備え、前記導体と前記導電性
    軸との間に所定電圧を印加して、前記導体が検出部材走
    行時に前記導電性円板に接触した場合に、導線の捩れ、
    導線の絡み付きを検出することを特徴とする導線案内装
    置。
  5. 【請求項5】 上記検出部材の各導線毎の案内路は、前
    記導体走行時に該導体が導電性円板に接触しない位置に
    なるように調整されたものである請求項4記載の導線案
    内装置。
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