JPH0676190B2 - 保持装置 - Google Patents

保持装置

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JPH0676190B2
JPH0676190B2 JP63150915A JP15091588A JPH0676190B2 JP H0676190 B2 JPH0676190 B2 JP H0676190B2 JP 63150915 A JP63150915 A JP 63150915A JP 15091588 A JP15091588 A JP 15091588A JP H0676190 B2 JPH0676190 B2 JP H0676190B2
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JP
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pulley
suspension
holding device
pulleys
wires
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JP63150915A
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JPH01317998A (ja
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俊一郎 西墻
清昭 井上
淳 浅野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、例えばX線診断装置のX線管などを上下動可
能に保持する保持装置に関する。
(従来の技術) 例えばX線診断装置のX線管などを上下動可能に保持す
るために保持装置が用いられるが、このような保持装置
ではX線管などの懸垂物の重量に釣合う力をばねを用い
て発生させることが多い。ばねの種類は引張コイルば
ね,圧縮コイルばね,ぜんまいばねなど複数のものが考
えられている。
第4図は例えばぜんまいばねを用いた保持装置を適用し
たX線診断装置の概略構成を示すもので、寝台2上に横
たえられた被検者1の上方にはX線管4が配置されてい
る。3はX線フィルムである。X線管4は懸垂ワイヤ6
の一端部によって上下動可能に懸垂され、この懸垂ワイ
ヤ6の他端部はアイドラプーリ8を介してバランス機構
7に固定されている。5は保持装置フレーム(以下フレ
ームと称する)で天井9に取付けられて、懸垂ワイヤ6,
アイドラプーリ8,バランス機構7などを覆っている。
第5図はバランス機構7の詳細を示すもので、X線管な
どの懸垂物4′は2本の懸垂ワイヤ6A,6Bによって懸垂
され、これら懸垂ワイヤ6A,6Bの他端部はコーンプーリ
(傘状プーリ)11によって巻取られる。コーンプーリ1
1,ぜんまいばねユニット10A,10Bはシャフト12に共通に
取付けられ、各ぜんまいばねユニット10A,10Bにはぜん
まいばね(図示せず)が収納されてこれらぜんまいばね
の両端部はぜんまいばねユニット10A,10B及びシャフト1
2に固定されている。またぜんまいばねユニット10A,10B
は各々金具27A,27Bを介してフレーム5に固定されてい
る。
このような構成でぜんまいばねで発生する回転トルクは
シャフト12を介してコーンプーリ11に伝達され、コーン
プーリ11が回転されて懸垂ワイヤ6を巻取る力に変換さ
れる。この場合ぜんまいばねなどは変位により回転トル
クが変化するが、懸垂ワイヤ6で懸垂されている懸垂物
4′の重量は一定なので、回転するに従いプーリ径が変
化するコーンプーリ11の作用で一定の懸垂力に変換され
る。
また、懸垂ワイヤが6A,6Bの2本設けられているので、
仮に1本のワイヤが破断したとしても他のワイヤによっ
て懸垂物4′の落下防止が図られている。これは特に懸
垂物4′としてX線管4のように被験者1の上方に配置
して使用する用途では重要であり、X線管4の落下によ
り重大な事故が発生するのを防止するためのこのような
安全上の対策を施している。このように2本の懸垂ワイ
ヤ6A,6Bを用いた場合には当然ながらこれらワイヤに対
応したコーンプーリ11上の巻取溝(以下溝と称する)も
2個必要となる。
(発明が解決しようとする課題) ところが従来の保持装置では、コーンプーリ上の2個の
溝によって2本の懸垂ワイヤ6A,6Bを巻取るようにして
いるので、フリートアングルが大きくなって懸垂ワイヤ
の寿命が短くなるという問題がある。
すなわち、第5図に示すようにコーンプーリ11はその形
状の特性上、懸垂ワイヤ6A,6Bがコーンプーリ11を離れ
てアイドラプーリ8に向う位置が、コーンプーリ11の巻
始めと巻終りではその位置が矢印Aで示すような方向に
ずれてくるようになる。このため懸垂ワイヤ6A,6Bはア
イドラプーリ8の溝方向と常に一致してアイドラプーリ
8に接するわけではなく、ある角度の範囲内では溝方向
とずれてアイドラプーリ8に接することになる。第6図
(a),(b)はこの様子を示すもので、アイドラプー
リ8の溝方向Zと懸垂ワイヤ6A,6Bとの間には角度
θ、いわゆるフリートアングルが存在するようにな
る。
第7図はこのフリートアングルθのさらに詳細を説明
するもので、L1は懸垂ワイヤ6A,6Bのコーンプーリ11に
対する巻始めの位置、L2は同じく巻終りの位置を示して
いる。尚、懸垂ワイヤは1本のみに例を挙げて説明して
いる。またB,Cはコーンプーリ11上に平行に設けられた
溝、P1はB,C間のピッチ距離,P2はCと一回転後のB間の
ピッチ距離を示している。さらに溝の所要回転数をN,コ
ーンプーリ11からアイドラプーリ8までの距離をSとす
ると、アイドラプーリ8上でのフリートアングルθ
最大値は次式のように示される。
この(1)式から明かなように、溝のピッチ距離P1,P2
と回転数Nとの積が大きい程、θは大きくなる。
このようにフリートアングルθが大きくなると懸垂ワ
イヤ6A,6Bのプーリ溝の側壁と擦れる度合が大きくなる
ので、懸垂ワイヤ6A,6Bの寿命が短くなってしまうこと
になる。
本発明は以上のような事情に対処してなされたもので、
フリートアングルを抑えて懸垂ワイヤの寿命を長くする
ようにした保持装置を提供することを目的とするもので
ある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明は、ばねで発生する回
転力を利用し2本の懸垂ワイヤを介して懸垂物を上下動
可能に保持する保持装置において、前記懸垂ワイヤ各々
に対応して設けられ、前記懸垂ワイヤの巻取溝を備える
2個の傘状プーリと、前記傘状プーリが取付けられ、前
記ばねの回転力が付与される回転部材と、前記傘状プー
リそれぞれの前記懸垂ワイヤの巻始めと巻終りの中間位
置に対応する位置に設けられ、前記懸垂ワイヤそれぞれ
に対応する2個の案内プーリとを備えることを特徴とす
るものである。
(作用) 各懸垂ワイヤは、傘状プーリから案内プーリに掛けら
れ、懸垂物を懸垂する。各案内プーリは、傘状プーリの
巻始めと巻終りの中間位置に対応するように別個に配置
しているので、フリートアングルを小さく抑えることが
できる。従って、ワイヤの擦れる度合が小さくなるの
で、寿命を長くすることができる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明実施例を説明する。
第1図は本発明の保持装置の第1の実施例を示す斜視図
で、4′は懸垂物,5はフレーム,6A,6Bは懸垂ワイヤ,7は
バランス機構,10A,10Bはぜんまいばねユニット,12はシ
ャフト,27A,27Bは金具である。
8A,8Bは各々懸垂ワイヤ6A,6Bに対応したアイドラプーリ
(案内プーリ)で、一端に懸垂物4′が取付けられた懸
垂ワイヤ6A,6Bの他端部は各々溝を備えた別個に用意さ
れた2個のコーンプーリ(傘状プーリ)11A,11Bによっ
て巻取られるように構成される。シャフト12にはぜんま
いばねを収納しているぜんまいばねユニット10A,10Bと
共にコーンプーリ11A,11Bが取付けられ、シャフト12と
一体的に回転可能に構成されている。
2個のコーンプーリ11A,11Bには第2図に示すように各
々懸垂ワイヤ6A,6Bを巻取るための1個の溝Aが設けら
れている。尚、懸垂ワイヤはアイドラプーリ8Bとコーン
プーリ11B間に巻付けた6Bのみに例を挙げて示してお
り、L1はこの懸垂ワイヤ6Bのコーンプーリ11Bに対する
巻始めの位置,L2は同じく巻終りの位置を示している。
第2図において隣同士の溝A間のピッチ距離をP3とする
と、前記(1)式に対比してフリートアングルθの最
大値は次式のように示される。
ここで、P3は第7図におけるP2とほぼ同一に設定できる
ので、P3=P2とすると、前記(2)式は次式のように示
すことができる。
(1)及び(3)式を比較すれば明らかなように、本実
施例によればP1が存在していない分フリートアングルθ
はθよりも小さくなる。
次に、本実施例の作用を説明する。
一端部に懸垂物4′が取付けられた2本の懸垂ワイヤ6
A,6Bは各々アイドラプーリ8A,8Bを介して、その他端部
が別個に用意された2個のコーンプーリ11A,11Bの溝A
に巻き付けられる。これによって前記(3)式から明ら
かなように、懸垂ワイヤ6A,6Bのフリートアングルθ
を小さく抑えることができる。従って各懸垂ワイヤ6A,6
Bのプーリ溝の側壁と擦れる度合が小さくなるので、懸
垂ワイヤ6A,6Bの寿命を長くすることができる。これに
よってX線管のような懸垂物の落下を防止することがで
きるので、安全性を向上することができる。
尚、前記(1),(3)式から明らかなように、回転数
Nを小さくして距離Sを大きくすればフリートアングル
を小さくできるが、Nを小さくすることは懸垂物の移動
ストロークも小さくすることになるので制限がある。ま
た、Sを大きくすると保持装置の外形寸法が大きくなる
のでこれにも制限がある。この点本実施例によればその
ような制限を受けることなくフリートアングルを小さく
することができる。
第3図は本発明の第2実施例を示すもので、別個に用意
した2個のコーンプーリ11A,11Bの向きを第1の実施例
のように向合せでなく同一方向に配置するようにしたも
のである。本実施例によってもコーンプーリ11A,11Bの
向きが異なるだけで第1の実施例と同様な作用,効果を
得ることができる。また他の変形例としてコーンプーリ
11A,11Bを背中合せに配置することもできる。さらにこ
れら2個のコーンプーリ11A,11Bは分離することなく一
体化するようにしてもよい。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、2本の懸垂ワイヤを
各々巻取溝を備えた別個の2個の傘状プーリに巻付け、
更にその2本の懸垂ワイヤを傘状プーリの巻始めと巻終
りの中間位置に対応するように別個に配置された2個の
案内プーリにそれぞれ掛けているので、フリートアング
ルを抑えることができ、懸垂ワイヤを寿命を長くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の保持装置の第1の実施例を示す斜視
図、第2図は本実施例の作用の説明図、第3図は本発明
の第2の実施例を示す概略断面図、第4図は本発明の保
持装置をX線診断装置に適用した例を示す概略構成図、
第5図は従来例を示す斜視図、第6図(a),(b),
第7図は従来例の作用の説明図である。 4……X線管、4′……懸垂物、 6A,6B……懸垂ワイヤ、 10A,10B……ぜんまいばねユニット、 11A,11B……コーンプーリ(傘プーリ)、 12……シャフト、A……コーンプーリの巻取溝、 θ……フリートアングル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ばねで発生する回転力を利用し2本の懸垂
    ワイヤを介して懸垂物を上下動可能に保持する保持装置
    において、前記懸垂ワイヤ各々に対応して設けられ、前
    記懸垂ワイヤの巻取溝を備える2個の傘状プーリと、前
    記傘状プーリが取り付けられ、前記ばねの回転力が付与
    される回転部材と、前記傘状プーリそれぞれの前記懸垂
    ワイヤの巻始めと巻終りの中間位置に対応する位置に設
    けられ、前記懸垂ワイヤそれぞれに対応する2個の案内
    プーリとを備えることを特徴とする保持装置。
JP63150915A 1988-06-17 1988-06-17 保持装置 Expired - Lifetime JPH0676190B2 (ja)

Priority Applications (2)

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JP63150915A JPH0676190B2 (ja) 1988-06-17 1988-06-17 保持装置
US07/367,346 US5037059A (en) 1988-06-17 1989-06-16 X-ray diagnostic device with safe and durable X-ray tube suspension mechanism

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63150915A JPH0676190B2 (ja) 1988-06-17 1988-06-17 保持装置

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Publication Number Publication Date
JPH01317998A JPH01317998A (ja) 1989-12-22
JPH0676190B2 true JPH0676190B2 (ja) 1994-09-28

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JP63150915A Expired - Lifetime JPH0676190B2 (ja) 1988-06-17 1988-06-17 保持装置

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