JPH0675102B2 - ドップラーvorのアンテナ切換給電方法 - Google Patents

ドップラーvorのアンテナ切換給電方法

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JPH0675102B2
JPH0675102B2 JP2066175A JP6617590A JPH0675102B2 JP H0675102 B2 JPH0675102 B2 JP H0675102B2 JP 2066175 A JP2066175 A JP 2066175A JP 6617590 A JP6617590 A JP 6617590A JP H0675102 B2 JPH0675102 B2 JP H0675102B2
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antenna
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子朗 二瓶
修一 田中
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運輸省船舶技術研究所長
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は,ドップラーVORの側波帯アンテナの切換給
電に有用なアンテナ切換給電方法に関し,さらにはドッ
プラーVORの側波帯アンテナの切換波形として最適な切
換波形の発生に関するものである。
[従来の技術] 一般に,複数の隣接して配置されているアンテナを切換
給電することにより放射パターンを形成して,通信等に
利用したり,方位や距離情報やコース設定等を提供する
場合,各アンテナにはアンテナ切換波形により,送信機
からの送信電力が順次切換給電されるのであるが,導通
時のアンテナには送信機が接続されており,他の非導通
時のアンテナは開放された状態となっている。
現用のドップラーVORは,水平面内無指向性の搬送波ア
ンテナと側波帯アンテナとがあり,搬送波アンテナから
基準位相信号として30Hzの振幅変調波が放射されてい
る。
一方,側波帯アンテナは,この30Hzに同期して半径rの
円周上を回転しながら側波帯信号を放射しているのであ
るが,ディストリビュータを用いた切換給電方法によっ
て,機械的に円滑に回転移動するアンテナと等価なアン
テナ列を形成している。
そこで,現用のドップラーVORの側波帯アンテナの切換
給電方法では,切換波形としては、装置構成の簡易さ,
製造上の理由などにより,第6図に示すように,半波正
弦波形が用いられている。
そしてこの半波正弦波形は,第7図に示すディストリビ
ュータ50に入力されて,このディストリビュータ50を切
換制御することにより,側波帯送信機からの側波帯信号
は,側波帯アンテナA1,A2,A3・・・に順次切換給電さ
れて,等価的な回転移動アンテナが得られている。
ここで,側波帯アンテナA1に側波帯信号が給電されてい
るとすると,側波帯アンテナA1には側波帯送信機(図示
せず)が接続されて給電状態となっており,他の非給電
状態にある側波帯アンテナA2,A3・・は開放された状態
となっている。
一方,側波帯アンテナA1,A2,A3・・の切換波形として
は,第8図に示すように,メインンローブMの左右に無
限に連続してサイドローブSL1,SL2・・,SR1,SR2・・を
形成した理想的なsinX/X波形Wが最適であることが,発
明者等によって解析されている。
しかしながら,実際問題として,この理想的なsinX/X波
形Wを形成することは現在の技術では困難である。即
ち,sinX/X波形Wは,無限の周期を持っているため,こ
のような切換波形を有するディストリビュータは実現不
可能である。
そこで,発明者等は,先に,第9図に示すように,エン
ベローブを半波正弦波形で近似した波形を合成して,理
想的なsinX/X切換波形W(点線で示されている)に近似
するsinX/Xの半波正弦波近似波形W′(実線で示されて
おり,以下,擬似sinX/X切換波形という)を得るための
装置を試作した。
[発明が解決しようとする問題点] ドップラーVORにおいて,側波帯信号が給電されない非
給電状態にある側波帯アンテナは,ディストリビュータ
の側波帯アンテナ側端でインピーダンスが非常に大きく
なる。従って,隣接する側波帯アンテナおよび中心に配
置されている搬送波アンテナとの相互結合を最小にする
ために,非給電時に側波帯アンテナ側から見たインピー
ダンスが非常に大となるように,ディストリビュータか
ら側波帯アンテナまでの給電ケーブルの長さ(電気長)
を調整している。
しかしながら,このケーブルの調整作業は,各側波帯ア
ンテナ毎に調整しなければならず,長時間の作業を要す
るとともに,熟練した技術が必要であった。
その上,十分にケーブルの調整作業をしても側波帯アン
テナの給電時と非給電時とのインピーダンス変化が大き
いため,搬送波アンテナの放射パターンが給電時の側波
帯アンテナによる再輻射のために歪み,不要波や方位誤
差発生の原因となっていた。
さらに,ドップラーVORの側波帯アンテナの切換波形と
して,第6図に示されているように,段階状に近似した
半波正弦波形を用いる場合には,この半波正弦波形はデ
ジタル的に形成されているので,量子化雑音による高次
の切換周波数スペクトルが不要信号として発生するとい
う問題があった。
その上,切換波形が原因で受信信号が歪むため,方位誤
差の発生原因ともなっていた。
[問題点を解決するための手段] 搬送波送信機からの搬送波信号を搬送波アンテナに給電
し,側波帯送信機の側波帯信号から作成した周期的な切
換波形をディストリビュータに入力し,このディストリ
ビュータの制御信号入力端に,制御信号を入力して,こ
のディストリビュータを順次切換導通させることによ
り,切換波形をディストリビュータの各出力端に接続さ
れた側波帯アンテナに切換給電するにあたって,複数の
側波帯アンテナを1組として順次歩進的に切換給電する
とともに,非給電状態にある側波帯アンテナが接続され
ているディストリビュータの各出力端を,このディスト
リビュータの出力端から見た側波帯送信機側のインピー
ダンスと等価なインピーダンスを有する擬似負荷で終端
させることにより,各側波帯アンテナの給電時,非給電
時に係わらず各側波帯アンテナ側から見たインピーダン
スが変化しないようにして,切換給電に伴う側波帯アン
テナのインピーダンス変化を軽減して,不要波の放射と
方位誤差をなくすようにしたものである。
さらに,ディストリビュータの切換波形として理想的な
sinX/X波形Wのエンベローブを持つsinX/X波形のメイン
ローブと所望数のサイドローブとをそれぞれ半波正弦波
形で近似して別々に形成して位相と振幅とをそれぞれ調
整するとともに,この各メインローブおよび各サイドロ
ーブとをそれぞれ合成制御する合成制御信号により,メ
インローブおよび所望数のサイドローブを時間的に合成
することにより,有限数のサイドローブをもつ周期的な
擬似sinX/Xの切換波形を作成し,この作成された擬似si
nX/X切換波形を周期的な切換波形としてディストリビュ
ータに入力して,このディストリビュータを切換制御す
ることにより,側波帯送信機からの側波帯信号を側波帯
アンテナへ順次切換給電するようにして,受信信号の歪
みを除去するようにしたものである。
[作用] まず,理想的なsinX/X波形Wのメインローブとサイドロ
ーブとを,それぞれ別々に半波正弦波形で近似形成する
とともに、この各メインローブおよび所望数の各サイド
ローブとをそれぞれ切換制御する合成制御信号により、
メインローブおよびサイドローブを時間的に合成して有
限数の周期的なサイドローブを持つ周期的な擬似sinX/X
切換波形W′を作成し,この擬似sinX/X切換波形W′を
ドップラーVORのディストリビュータに入力する。
一方,ディストリビュータの各出力端には,ディストリ
ビュータの出力端側から見た側波帯送信機側のインピー
ダンスと等価な擬似負荷を接続するとともに,ディスト
リビュータの非導通時に,ディストリビュータの出力端
を,擬似負荷に切り換えるための制御信号を入力するこ
とにより,給電状態にある側波帯アンテナには,ディス
トリビュータを介して側波帯送信機が接続され,非給電
状態にある側波帯アンテナは,擬似負荷で終端されるか
ら,ディストリビュータの導通時,非導通時における側
波帯アンテナ側から見たインピーダンスの変化は除去さ
れる。
[発明の実施例] 第1図〜第5図は,この発明の実施例を示すもので,切
換給電回路としてディストリビュータを用いたDSB方式
のドップラーVORに適用した場合について説明する。
第1図(a)〜(c)および第2図は,擬似sinX/X切換
波形W′を発生させる装置の要部ブロック図を示すもの
で,第1図(a)は側波帯送信機(波形発生器)1の要
部構成図で,第9図に示す擬似sinX/X切換波形W′のエ
ンベローブを有する波形がそれぞれ作成される。
第1図(b)は波形合成器2の基本構成図を示すもの
で,メインローブと所望数の有限数のサイドローブとを
時間的に合成して理想的なsinX/X波形Wのエンベローブ
を半波正弦波形で近似した周期的な有限数のsinX/X切換
波形W′を発生する。
第1図(c)はディストリビュータ3の基本構成図を示
すもので,第2図は,第1図の概略ブロック図を示すも
のである。
なお,以下,下側波帯部の構成図は上側波帯部の構成図
と同一であるから下側波帯部の構成図は省略されてい
る。
ここで,理想的なsinX/X波形Wは,第8図に示すよう
に,サイドローブの2倍の切換時間を有するメインロー
ブMと,このメインローブMの左右に無限に連続してサ
イドローブSL1,SL2,SL3・・・,SR1,SR2・・・が位置し
ている波形であるが,この実施例では,第3図に示すよ
うに,メインローブMとこのメインローブMの左右に4
個のサイドローブSL1,SL2,SL3,SL4,SR1,SR2,SR3,SR4を
それぞれ独立に作成し,合成制御信号により,これらの
信号をそれぞれ時間的に合成してメインローブM1,M2と
有限数のサイドローブSL1〜SL4,SR1〜SR4を持つ擬似sin
X/X切換波形W′が採用されている。
A1,A2・・・は側波帯アンテナの番号を示している。
第2図は,概略の構成図を示すもので,1は第1図(a)
に示されている波形発生器(側波帯送信機に相当してい
る)で,2分配器10,上側波帯発振ユニット11,4分配器12
および側波帯送信ユニット13〜16により構成されてお
り,第3図に示されているように,側波帯信号からそれ
ぞれメインローブM1,M2およびメインローブM1,M2を中心
にして右および左側にそれぞれ位置するサイドローブS
R,SLの波形が独自に得られる。
17は下側波帯部を示し,上側波帯部と同一の回路構成で
ある。
2は,第1図(b)に示されている波形合成器で,サイ
ドローブSL1,SL2,SL3,SL4およびSR1,SR2,SR3,SR4の位相
を調整する移相器18と振幅を調整するアッテネータ19お
よびダイオードスイッチング回路20とにより構成されて
おり,メインローブM1,M2とサイドローブSR,SLの各波形
から,擬似sinX/X切換波形W′が合成される。
ダイオードスイッチング回路20は,論理回路4からの合
成制御信号(第4図にタイミングチャートが図示されて
いる)により制御されて,メインローブM1,M2と,サイ
ドローブSL1〜SL4およびSR1〜SR4とを時間的に合成して
周期的な擬似sinX/X切換波形W′を合成するためのもの
である。
21は下側波帯部で,上側波帯部分と同一の回路構成であ
る。
3は,第1図(c)に示すディストリビュータで,22は
従来のディストリビュータで用いられている切換用のダ
イオードスイッチング回路,23は擬似負荷回路で,制御
信号入力端Pに入力される制御信号により制御されるス
イッチ部24とディストリビュータの出力端側から見た側
波帯送信機側のインピーダンスと等しいインピーダンス
を持つ擬似負荷25とにより構成されており,50本の側波
帯アンテナA1,A2・・・毎にそれぞれ設けられている。
制御信号入力端Pには,ディストリビュータ用制御信号
(第5図にタイミングチャートが示されている)を入力
して,給電状態にある側波帯アンテナA1,A2・・・に
は,側波帯送信機が接続され,非給電状態にある側波帯
アンテナA1,A2・・・には,擬似負荷25が接続されるよ
うに制御されている。
従って,給電時と非給電時とでは,側波帯アンテナA1
A2・・・側から見たインピーダンス変化がないように構
成されている。
なお,この実施例における擬似sinX/X切換波形W′で
は,サイドローブSL1,SL2・・,SR1,SR2・・・は,それ
ぞれ4個採用されているので,側波帯アンテナA1,A2
・・は,上・下両側波帯のそれぞれにおいてメインロー
ブで2本,サイドローブで8本の合計10本が1組となっ
て給電状態となっている。
従って,第5図に示されているディストリビュータ用制
御信号のパルスは,側波帯アンテナ10本分の切換時間に
相当するパルス幅となっている。
即ち,側波帯アンテナ10本分の切換パルス幅は72°で,
側波帯アンテナA1,A2・・・の切換パルスは順次7.2°
ずつ遅れる。
4は水晶発振器5の発振周波数を基準にした論理回路
で,波形発生器1,波形合成器2,ディストリビュータ3と
を互いに同期させ,第4図,第5図に示されている制御
信号等を発生している。6は搬送波送信機の基準信号発
生器である。
次に,作用動作について説明する。
まず,第3図に示されている擬似sinX/X切換波形W′を
合成する場合について,第1図〜第2図に基づいて詳細
に説明する。
波形発生器1において,第1図(a)にその要部ブロッ
ク図が示されているように,DSB方式のドップラーVORの
搬送波信号尾の一部は,2分配器10で2分割され,それぞ
れ上側波帯発振ユニット11と下側波帯部17とに入力し,9
960Hzの基準信号により搬送波信号より9960Hz高い上側
波帯信号および搬送波信号より9960Hz低い下側波帯信号
が発生される。
ここで,上側波帯信号部と下側波帯信号部とは同一の回
路構成であるから,以下,上側波帯信号部のみについて
説明する。
上側波帯信号は,4分配器12で4分割され,それぞれ側波
帯送信ユニット13〜16に入力し,sinX/X波形Wのメイン
ローブおよびサイドローブそれぞれを正弦波で近似した
波形で直接変調され,電力増幅された後,メインローブ
M1,M2およびこのメインローブM1,M2を中心にして右およ
び左にそれぞれ位置するサイドローブSR,SLの各波形が
それぞれ別々に作成される。
波形発生器1からのそれぞれのメインローブM1,M2信
号,サイドローブSR,SL信号は,第1図(b)に示され
ている波形合成器2に入力される。
メインローブM1とメンローブM2とは,第3図からも明ら
かであるように,半周期ずれているので、ダイオードス
イッチング回路20において,それぞれが出力端子1X,3X,
5X・・・および2X,4X,6X・・・のように1個ずつとびと
びに取出される。
一方,この実施例では,第3図に示されているように,
擬似sinX/X切換波形W′のサイドローブは,メインロー
ブM1,M2の左右にそれぞれ4個ずつ発生させるので,メ
インローブM1,M2の右側および左側にそれぞれ位置する
サイドローブSR,SLはそれぞれ4つに分配される。
ここで,各サイドローブSL1〜SL4およびSR1〜SR4の上側
波帯の位相は,メインローブに対して位相が異なるた
め,4分割された左右それぞれ4個のサイドローブは,移
相器18でそれぞれ位相調整された後,第8図(第9図で
は点線で示されている)に示されているように,それぞ
れメインローブM1,M2の振幅に対して所定の振幅となる
ように,アッテネタータ19で振幅が設定された後,メイ
ンローブM1,M2と同様に,ダイオードスイッチング回路2
0に入力する。
一方,水晶発振器5からの発振周波数を基準にして,論
理回路4で得られた擬似sinX/Xの切換波形W′を合成す
るための合成制御信号(第4図にタイミングチャートが
示されている)がダイオードスイッチング回路20に入力
され,この合成制御信号により,ダイオードスイッチン
グ回路20のゲートが開かれて,メインローブM1,M2およ
びサイドローブSL1〜SL4およびSR1〜SR4は,第3図に示
されれているように,時間的に合成され,有限数のサイ
ドローブSL1〜SL4およびSR1〜SR4SL1を持つ周期的な擬
似sinX/X切換波形W′が作成されて,ディストリビュー
タ3に入力される。
なお,擬似sinX/Xの切換波形W′合成用の合成制御信号
は,第4図からも明らかであるように,メインローブM
1,M2のパルス幅は,側波帯アンテナA1,A2・・・・の2
本分の切換時間に相当し,サイドローブSL1〜SL4,SR1〜
SR4のパルス幅は,それぞれ側波帯アンテナA1,A2・・
・の1本分の切換時間に相当するパルス幅を持つ矩形波
形である。
波形合成器2で合成された第3図に示されている擬似si
nX/X切換波形W′は,出力端子1X,2X・・から第1図
(c)に示されているディストリビュータ3の入力端子
1Y,2Y・・に入力されて,上・下両側波帯のそれぞれに
おいて10本の側波帯アンテナA1,A2・・・が1組となっ
て給電状態で1本ずつシフトしつつ回転して50本の側波
帯アンテナA1,A2・・・に順次切換給電されている。即
ち,切換波形を側波帯アンテナA1,A2・・・に給電する
にあたって,10本の側波帯アンテナが1組として順次歩
進的に切換給電されている。
この実施例のドップラーVORは,DSB方式であるから,互
いに対角線上にある10本の側波帯アンテナA1,A2・・・
・が同時に給電状態となって回転していることになる。
一方,制御信号入力端P(第1図(c))には,論理回
路4で作成された第5図に示すディストリビュータ用の
制御信号が入力しているので,ダイオードスイッチング
回路22のダイオードD1は,ディストリビュータ用の制御
信号がハイレベルの時,オフとなり,擬似負荷回路23の
スイッチ部24はオンとなるから,ダイオードD1に接続さ
れている側波帯アンテナA1,A2・・は,側波帯送信機側
から切り離されて非給電状態になるとともに,スイッチ
部24を介して側波帯アンテナA1は擬似負荷25に接続され
る。
このディストリビュータ用の制御信号は,第5図からも
明らかであるように,有限数のサイドローブSL1,SL2・
・,SR1,SR2・・を持つ擬似sinX/Xの切換波形W′の幅,
即ち,この実施例では,側波帯アンテナ10本分の切換時
間に相当するパルス幅をもつ矩形波である。
この際,擬似負荷25のインピーダンスは,ディストリビ
ュータ3の出力端側から見た側波帯送信機側のインピー
ダンスと等価であるので,給電時と非給電時とのインピ
ーダンスの変化は除去される。
このように,第5図に示されているタイミングチャート
に従って,上・下側波帯のそれぞれにおいて10本ずつの
側波帯アンテナA1,A2・・・が1組となって1本ずつシ
フトしながら回転している。
なお,この発明は,上記実施例に限定されることなく,
一般に,複数の隣接して配置されているアンテナを切換
給電する場合にも適用可能であって,その場合,同一の
作用効果が得られる。
又,この実施例では,サイドローブSL1〜SL4およびSR1
〜SR4は4個まで合成され有限数の擬似sinX/X切換波形
W′が作成されているが,これより多数のサイドローブ
波形を作成して合成すれば,さらに理想的なsinX/X切換
波形に近づけることが出来る。
[発明の効果] この発明は,搬送波送信機からの搬送波信号を搬送波ア
ンテナに給電し,側波帯送信機の側波帯信号から作成し
た周期的な切換波形をディストリビュータに入力し,こ
のディストリビュータの制御信号入力端に,制御信号を
入力して,このディストリビュータを順次切換導通させ
ることにより,切換波形をディストリビュータの各出力
端に接続された側波帯アンテナに切換給電するにあたっ
て,複数の側波帯アンテナを1組として順次歩進的に切
換給電するとともに,非給電状態にある側波帯アンテナ
が接続されているディストリビュータの各出力端を,こ
のディストリビュータの出力端から見た側波帯送信機側
のインピーダンスと等価なインピーダンスを有する擬似
負荷で終端させることにより,各側波帯アンテナの給電
時,非給電時に係わらず各側波帯アンテナ側から見たイ
ンピーダンスが変化しないようにしたので,側波帯信号
の切換給電に伴なう側波帯アンテナのインピーダンス変
化を抑えることが出来るから,放射パターンの歪みが減
少するとともに,方位誤差と不要波が低減出来る。
その上,側波帯アンテナには,常に側波帯送信機または
擬似負荷が接続されているので,側波帯アンテナ側から
見たインピーダンス変化が小さく,従来のような,給電
ケーブルの精密な調整作業が不要となる。
又,ディストリビュータに切換波形として理想的なsinX
/X波形Wのエンベローブを持つsinX/X波形のメインロー
ブと所望数のサイドローブとをそれぞれ半波正弦波形で
近似して別々に形成して位相と振幅とをそれぞれ調整す
るとともに,この各メインローブおよび各サイドローブ
とをそれぞれ合成制御する合成制御信号により,メイン
ローブおよび所望数のサイドローブを時間的に合成する
ことにより,有限数のサイドローブをもつ周期的な擬似
sinX/Xの切換波形を作成し,この作成された擬似sinX/X
切換波形を,周期的な切換波形としてディストリビュー
タに入力して,このディストリビュータを切換制御する
ことにより,側波帯送信機からの側波帯信号を側波帯ア
ンテナへ順次切換給電するようにしたので,方位誤差お
よび不要波の放射を低減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は,この発明の実施例を示すもので,第
1図(a)〜(c)および第2図は,それぞれ有限数の
サイドローブを持つ擬似sinX/X切換波形W′を発生させ
る装置の要部構成図を示すもので,第1図(a)は側波
帯送信機の要部構成図,第1図(b)は波形合成器の基
本構成図,第1図(c)はディストリビュータ部の基本
構成図,第2図は,第1図の概略構成図,第3図は擬似
sinX/X切換波形の波形図,第4図は波形合成器の合成制
御信号のタイミングチャート図,第5図はディストリビ
ュータの制御信号のタイミングチャート図である。 第6図〜第7図は従来例を示すもので,第6図は従来の
ドップラーVORの第4図波形図,第7図は従来のドップ
ラーVORのディストリビュータの基本構成図,第8図は
理想的なsinX/X波形図,第9図は擬似sinX/X切換波形の
波形図と第8図に示す理想的な切換波形の波形図を示す
ものである。 1……側波帯送信機(波形発生器) 2……波形合成器 3……ディストリビュータ 25……擬似負荷 M1,M2……メインローブ S1,S4……サイドローブ W……理想的なsinX/X切換波形 W′……擬似sinX/X切換波形 A1,A2……側波帯アンテナ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送波送信機からの搬送波信号を搬送波ア
    ンテナに給電し, 側波帯送信機の側波帯信号から作成した周期的な切換波
    形をディストリビュータに入力し, このディストリビュータの制御信号入力端に,制御信号
    を入力して,このディストリビュータを順次切換導通さ
    せることにより,前記切換波形を前記ディストリビュー
    タの各出力端に接続された側波帯アンテナに切換給電す
    るにあたって,複数の側波帯アンテナを1組として順次
    歩進的に切換給電するとともに,非給電状態にある前記
    側波帯アンテナが接続されている前記ディストリビュー
    タの各出力端を,このディストリビュータの出力端から
    見た前記側波帯送信機側のインピーダンスと等価なイン
    ピーダンスを有する擬似負荷で終端させることにより,
    各側波帯アンテナの給電時,非給電時に係わらず各側波
    帯アンテナ側から見たインピーダンスが変化しないよう
    にしたこと を特徴とするドップラーVORのアンテナ切換給電方法。
  2. 【請求項2】sinX/X波形のメインローブと所望数のサイ
    ドローブとをそれぞれ別々に形成して位相と振幅とをそ
    れぞれ調整するとともに,この各メインローブおよび各
    サイドローブとをそれぞれ合成制御する合成制御信号に
    より,前記メインローブおよび所望数のサイドローブを
    時間的に合成して,有限数の前記サイドローブをもつ周
    期的な擬似sinX/X切換波形を作成し, この作成された擬似sinX/X切換波形を周期的な前記切換
    波形として前記ディストリビュータに入力して前記側波
    帯アンテナへ順次歩進的に切換給電すること を特徴とする請求項1に記載のドップラーVORのアンテ
    ナ切換給電方法。
JP2066175A 1990-03-16 1990-03-16 ドップラーvorのアンテナ切換給電方法 Expired - Lifetime JPH0675102B2 (ja)

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