JPH067439B2 - 超伝導記憶装置 - Google Patents

超伝導記憶装置

Info

Publication number
JPH067439B2
JPH067439B2 JP60259313A JP25931385A JPH067439B2 JP H067439 B2 JPH067439 B2 JP H067439B2 JP 60259313 A JP60259313 A JP 60259313A JP 25931385 A JP25931385 A JP 25931385A JP H067439 B2 JPH067439 B2 JP H067439B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superconductor layer
magnetic flux
information
memory device
information reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60259313A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62119794A (ja
Inventor
一紀 宮原
昌志 向田
幸司 宝川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP60259313A priority Critical patent/JPH067439B2/ja
Priority to US06/808,424 priority patent/US4764898A/en
Priority to DE8585309088T priority patent/DE3582155D1/de
Priority to EP85309088A priority patent/EP0190503B1/en
Publication of JPS62119794A publication Critical patent/JPS62119794A/ja
Publication of JPH067439B2 publication Critical patent/JPH067439B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、情報をアブリコソフ磁束量子の形で超伝導体
内に記憶する超伝導記憶装置に関する。
〔従来の技術〕
磁場が印加されることによってアブリコソフ磁束量子を
内部発生し、そのアブリコソフ磁束量子を上記磁場を取
り除いた状態でも自己保持する超伝導体層を情報記憶用
要素として用いて構成された超伝導情報記憶装置とし
て、従来第5図及び第6図に示したような装置が提案さ
れている(特願昭60−16159)。
この従来例においては、情報記憶手段1は、磁場が印加
されることによってアブリコソフ磁束量子を内部発生
し、アブリコソフ磁束量子を、上記磁場が除去された後
も自己保持する超伝導体層2を情報記憶用要素として有
する。
アブリコソフ磁束量子は第2種の超伝導体内に発生する
磁束量子であり、第8図にその説明図を示してあり、8
1は第2種の超伝導体層、82は磁束、83はシールド
電流であり、アブリコソフ磁束量子の磁束の量はΦ
2.07×1015Wb(ウエーバ)である。
そこで第5図及び第6図においては、内部発生したアブ
リコソフ磁束量子を模式的にΦと表している。超伝導
体層2は、例えば方形または長方形を有し、その相対す
る一対の辺をそれぞれ3a及び3bとし、また相対向す
る他の一辺の辺をそれぞれ3c及び3dとするとき、辺
3a及び3bの辺3c側から、それらと一体に、それぞ
れ外方に、ストライプ状の超伝導体層4a及び4bを延
長させている。実際上、この超伝導体層2は、超伝導体
層4a及び4bと共に、第2種の超伝導体からなる。
情報書込み手段11は、電流が通電されることによっ
て、上述した情報記憶手段1の超伝導体層2に与える磁
場を発生するストライプ状の超伝導体層12を情報書込
み用要素として有する。
この場合、超伝導体層12は、情報記憶手段1の超伝導
体層2と並置するため、超伝導体層2の辺3cに沿って
延長している。
情報読出し手段21は、上述した情報記憶手段1の超伝
導体層2が自己保持しているアブリコソフ磁束量子に感
応するジョセフソン接合素子22として備えられてい
る。第5図及び第6図においてはジョセフソン接合素子
は単一接合ゲートを用いている。このジョセフソン接合
素子22は、情報記憶手段1の超伝導体層2上に絶縁層
31を介して超伝導体層32が下部電極として形成さ
れ、また、超伝導体層32上に窓23を有する絶縁層2
4が形成され、また、超伝導体層32の窓23に臨む領
域に、例えば超伝導体層32の材料の酸化物でなるトン
ネル障壁層25が形成され、さらに、絶縁層24上に、
窓23内を通り、そしてトンネル障壁層25を介して、
超伝導体層32と対向しているストライプ状の超伝導体
層26が上部電極として設けられている。さらに、超伝
導体層26上に絶縁層33を介して、ストライプ状の超
伝導体層34が制御線として形成されている。以上が従
来提案されている超伝導記憶装置の構成である。
このような構成を有する従来の超伝導記憶装置は次に述
べるように動作する。
すなわち、情報の「1」に対応する電流IAを、情報書
込み手段11の超伝導体層12に、第1の方向に流すと
これに応じて、超伝導体層12から情報の「1」に対応
する磁場が発生する。そして、その磁場が、情報記憶手
段1の超伝導体層2に印加される。このため、情報記憶
手段1の超伝導体層2に、情報の「1」に対応するアブ
リコソフ磁束量子Φが第1の向き(例えば上向き)に
内部発生する。
この場合、情報記憶手段1の超伝導体層2に、電流IC
を超伝導体層4a側から超伝導体層4b側に向かって、
第1の方向に流す。このようにすると、情報記憶手段1
の超伝導体層2に保持されている磁束量子Φは、電流
ICとのローレンツ相互作用により力を受け、情報書込
み手段11の超伝導体層12側から、それとは反対側の
方向(情報読出し手段の方向)に速やかに移動する。
また情報の「0」に対応する電流IBを、情報書込み手
段11の超伝導体層12に、上述した電流IAとは逆の
第2の方向に流すと、超伝導体層12から上述の情報
「1」に対応する磁場とは逆向きの磁場が発生し、この
磁場によって情報記憶手段1の超伝導体層2に、情報の
「0」に対応するアブリコソフ磁束量子が、上述した情
報「1」に対応するアブリコソフ磁束量子とは逆の第2
の向き(例えば下向き)に内部発生する。この内部発生
した情報「0」に対応するアブリコソフ磁束量子のいく
つかは、上述の情報「1」に対応する磁束量子と結合し
て対消滅し、最終的には、情報「0」に対応する磁束量
子のみが情報記憶手段1の超伝導体層2に残留し、保持
される。これが、情報「0」の保持状態である。この情
報「0」の書込みにおいて、情報記憶手段1の超伝導体
層2に電流IDを、超伝導体層4b側から超伝導体層4
a側に向かって、第2の方向に流すことにより、情報
「1」書込みの場合と同様にローレンツ相互作用によっ
て、磁束量子を超伝導体層12側から検出接合側に速や
かに移動させることができる。
また、記憶状態の検出は、所定のバイアス電流Isを、
情報読出し手段21のジョセフソン接合素子22に、超
伝導体層26とトンネル障壁層25と超伝導体32を通
じて流し、さらに、制御電流Icsを情報読出し手段21
の超伝導体層34に流して行なう。このとき、情報記憶
手段1の超伝導体層2に保持されている磁束量子の発生
する磁束のうち情報読出し手段21のジョセフソン接合
素子22に鎖交する磁束が、制御電流Icsの発生する磁
束と加え合される場合に情報読出し手段21のジョセフ
ソン接合素子22が有電圧状態に転移するときはセルが
「1」状態であることを読出し、一方、Icsの発生する
磁束から差し引かれる場合に情報読出し手段21のジョ
セフソン接合素子22が零電圧状態にとどまることによ
って、セルが「0」状態であることを読出す。
この情報読出し手段21のジョセフソン接合素子として
は、上記の単一接合ゲートを用いる他に、超伝導量子干
渉計ゲート(SQUID)を用いることもできる。
第7図にその場合の構成例を表してある。第7図におい
て、各部の符号は先の第5図及び第6図に示した超伝導
記憶装置の符号と対応させるため、対応部分を同一符号
で指示してある。第7図の場合は、アブリコソフ磁束量
子に基づく磁束の交差する場所は、超伝導量子干渉計ゲ
ートのインダクタンスブリッジを構成する絶縁層71に
なる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、第5図、第6図、さらには第7図によっ
て説明した従来の超伝導記憶装置の場合、情報記憶装置
における情報記憶手段1の超伝導体層2内に保持された
磁束量子の磁束は超伝導体層2の上側全体に拡がり、そ
の極く一部が、絶縁層24を通ってジョセフソン接合素
子22のトンネル障壁層25又は絶縁層71に達する。
このジョセフソン接合素子のトンネル障壁層25や絶縁
層に71達した磁束のみがジョセフソン接合素子による
磁束量子の極性の検出、即ち、情報読出しに寄与するた
め、検出感度が非常に悪く、大量の磁束量子を情報担体
として情報記憶手段1の超伝導体層2に保持させない
と、充分安定に動作するための検出マージンを確保でき
ない。このため、従来例では、書込み電流IA及びIB
の値が大きくなり、消費電力が大きくなってしまうとい
う重大な欠点を有していた。
また、書込み電流が大きいと記憶セルを駆動する周辺回
路の動作電流が大きくなるため動作速度も充分に速くな
らないという欠点も生じていた。
そこで、本発明は上述した従来の超伝導記憶装置におけ
るジョセフソン接合素子の磁束量子の極性検出速度の低
さを改善し、上記の消費電力が大きく、動作速度が遅い
という欠点を解決した新規な超伝導記憶装置を提供しよ
うとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、先に第5図及び第6図、さらには第7図で説
明した超伝導記憶装置と同様に、磁場が印加されるとア
ブリコソフ磁束量子を内部発生し、磁場が印加されなく
なっても磁束量子を自己保持する超伝導体層を有する情
報記憶手段と、該情報記憶手段に与える磁場を発生する
超伝導体層を有する情報書込み手段と、上記情報記憶手
段の超伝導体層に自己保持されたアブリコソフ磁束量子
に感応するジョセフソン接合素子を有する情報読出し手
段を有している構成を備えている。
しかしながら、本発明においては、このような超伝導記
憶装置において、さらに、情報記憶手段の超伝導体層又
はその延長方向に沿って配設され、該情報記憶手段の超
伝導体層に自己保持されるアブリコソフ磁束量子の磁束
を前記情報読出し手段に導く超伝導体層を有することを
特徴としている。
また、その一つの実施態様において、情報読出し手段を
構成するジョセフソン接合素子の上部電極を構成する超
伝導体層が下部電極を構成する超伝導体層よりも張り出
して情報記憶手段の超伝導体層上に延長されている構成
を提供する。
また、他の実施態様において、超伝導記憶装置の下側に
超伝導体層からなる接地面を有する構成を備える場合
に、情報読出し手段のジョセフソン接合素子の上部電極
を構成する超伝導体層が下部電極を構成する超伝導体層
及び情報記憶手段を構成する超伝導体層よりも張り出し
て、ジョセフソン接合素子からみて、情報書込み手段の
超伝導体層の存る側とは逆の方向に延長された構成を提
供する。
〔作用〕
上記本発明の超伝導記憶装置は、情報記憶手段の超伝導
体層又はその延長方向に沿って配設され、該情報記憶手
段の超伝導体層に自己保持されるアブリコソフ磁束量子
の磁束を前記情報読出し手段に導く超伝導体層を有する
ことを除いては、先に示した従来例と同様であり、また
その実施態様において、ジョセフソン接合素子の上部電
極の形状及びその下部電極乃至は、情報記憶手段を構成
する超伝導体層との相対的位置が異なることを除いて
は、第5図及び第6図、或いは第7図で上述した従来例
と同様な構成を有している。従って、第5図及び第6
図、或いは第7図で説明したのと同様な情報記憶装置と
しての機能を有する。
しかしながら、上述のように本発明の超伝導記憶装置に
よれば、情報記憶手段の超伝導体層に自己保持されるア
ブリコソフ磁束量子の磁束を前記情報読出し手段に導く
超伝導体層を有するため、磁束のジョセフソン接合素子
の検出接合に鎖交する成分(第6図を採ると、磁束の水
平成分)が増大し、ジョセフソン接合素子の磁束量子検
出感度が大きく向上する。実施態様の構成では、ジョセ
フソン接合素子の上部電極の形状及び下部電極との相対
位置が、情報記憶手段の超伝導体層に保持された磁束量
子の磁束を曲げて、ジョセフソン接合素子と鎖交しやす
くする構造となっている。
本発明においては、ジョセフソン接合端子の磁束量子の
極性検出感度が大幅に増加し、その結果、安定に動作す
るための充分な動作マージンを確保するために必要な書
込み電流値を小さくすることができる。そのため、低消
費電力動作及び周辺回路の高速動作が可能となる。
〔実施例〕
実施例1 次に、第1図及び第2図を伴って、本発明の第1の実施
例を述べる。
この実施例の構成は第5図及び第6図で述べた従来例の
超伝導記憶装置の構成のうち、その情報読出し手段21
のジョセフソン接合素子22の上部電極を構成する超伝
導体層26が、情報書込み手段11の超伝導体層12側
に延長していることを除くと他は全く同様の構成を有し
ている。従って、第1図及び第2図において、第5図及
び第6図と対応する部分には同一符号で指示している。
このような構成を有する本発明の第1の実施例によれ
ば、前述した従来例と以下に詳述する点を除くと全く同
様な機能が得られる。
この実施例が従来例と異なる点は、ジョセフソン接合素
子22の上部電極の超伝導体層26が超伝導体層12側
に延長されているため、超伝導体層26が情報記憶手段
1の超伝導体層2と広い面積にわたって対向しており、
超伝導体層26の反磁性効果によって、情報記憶手段1
の超伝導体層2が自己保持しているアブリコソフ磁束量
子に基づく磁束を効果的にジョセフソン接合素子22の
トンネル障壁層25に導くことができる点である。その
ため、同一の保持磁束量子数に対して、この実施例の構
成の方が従来例の構成に比べて磁束量子保持の影響が情
報読出し手段21のジョセフソン接合素子22の特性に
大きく現れるため、検出感度が大幅に増加する。これに
よって、情報読出し時の動作マージンを大幅に拡大する
ことができる。さらに、磁束量子検出感度が増加した分
だけ保持磁束量子数を減少させると、デバイスを小型化
することができるとともに、書込み電流値を低減させる
ことも可能となる。
実施例2 次に、第3図及び第4図を伴って本発明の第2の実施例
を説明する。
この第2の実施例の構成は、第5図及び第6図に述べた
従来例の超伝導記憶装置の構成と以下の点を除いて全く
同様である。従って、第3図及び第4図において、第5
図及び第6図と対応する部分には同一符号で指示してい
る。
この実施例の構成が従来例と異なる点は、情報記憶手段
1の超伝導体層2の下に絶縁層41を介して接地面を構
成する超伝導体層51が存すること、及び、情報読出し
手段21のジョセフソン接合素子22の上部電極を構成
する超伝導体層26が下部電極を構成する超伝導体層3
2及び情報記憶手段1の超伝導体層2を越えて、情報書
込み手段11の超伝導体層12のある方向と反対側に延
長されていることである。
このような構成を有する本発明の第2の実施例によれ
ば、前述した従来例と以下に述べる点を除くと全く同様
の機能が得られる。
即ち、従来例と異なる点は、ジョセフソン接合素子の上
部電極を構成する超伝導体層26が、情報書込み手段の
超伝導体層12と反対の側に延長されているため、及
び、接地面の超伝導体層51が存するため、情報記憶手
段1の超伝導体層2に保持された磁束量子に基づく磁束
は、接地面の超伝導体層51と超伝導体26の反磁性効
果のために絶縁層41及び絶縁層24の内部を通りさら
にジョセフソン接合素子22のトンネル障壁層25を通
って閉ループを描くことである。それにより、保持され
た磁束量子に基づく磁束の大部分がジョセフソン接合素
子22と鎖交するため、ジョセフソン接合素子22の磁
束量子検出感度は飛躍的に増大する。それは第1の実施
例の場合と同様な理由から、情報読出し時の動作マージ
ンの拡大、デバイスの占有面積の小型化、書込み電流の
低減を可能とする。
なお、この第2の実施例において、第1の実施例と同様
に、ジョセフソン接合素子の上部電極を構成する超伝導
体層26を情報書込み手段11の超伝導体層12の側に
も延長しておくことが可能であり、こうすることにより
上述した第1及び第2の実施例の効果は相加的に働き、
より効果的である。
以上の第1及び第2の実施例では、情報読出し手段のジ
ョセフソン接合素子として、単一接合ゲートを用いてい
るが、この代りに先に第7図に示したように、超伝導量
子干渉計ゲートを用いた場合においても、磁束量子に基
づく磁束の鎖交する場所が、トンネル障壁層から超伝導
量子干渉計ゲートのインダクタンスブリッジを構成する
絶縁層71になるだけで、本発明の効果は全く同様であ
る。即ち、第7図に矢印26Aで指示する方向の上部電
極26を張り出して形成すれば、第1図及び第2図に関
して説明した第1の実施例と同様になり、これと反対方
向の矢印26Bで指示する方向に上部電極26を張り出
して形成し、かつ、接地面の超伝導体層を同様に設けれ
ば第3図及び第4図に関して説明した第2の実施例と同
様になり、それぞれ同様な効果が得られる。
なお、第1及び第2の実施例では、絶縁層31を設け、
ジョセフソン接合素子の下部電極を構成する超伝導体層
32と情報記憶手段1の超伝導体層2を絶縁する場合に
ついて説明したが、絶縁層31が無くて、代りにジョセ
フソン接合素子22の下部電極を構成する超伝導体層3
2が磁束量子が侵入できない程度に厚く形成されている
場合についても本発明の効果は全く同様である。また、
第1及び第2の実施例では、動作時に電流IC及びID
によるローレンツ電流を流す構成になっているが、これ
は本発明にとって本質的なものではなく、ローレンツ電
流を流さなくとも(書込み電流でアブリコソフ磁束量子
を押し込む)、本発明の効果は同様に存在する。
さらに、上記各実施例では情報記憶手段の超伝導体層又
はその延長方向に沿って配設され、該情報記憶手段の超
伝導体層に自己保持されるアブリコソフ磁束量子の磁束
を前記情報読出し手段に導く超伝導体層として、情報読
出し手段のジョセフソン接合素子の上部電極を延長して
「ひさし状」構造にする例を示したが、本発明はこれに
限るものでは無い。この磁束量子の磁束を前記情報読出
し手段に導く超伝導体層と、ジョセフソン接合素子の上
部電極を構成する超伝導体層とは、必ずしも一体に形成
する必要はなく、磁束が漏れない程度で互いが分離され
ていてもよい。
その他、本発明は特許請求の範囲の精神を逸脱しない範
囲において種々変更可能である。
〔発明の効果〕
以上で説明したように、本発明によれば、情報記憶手段
の超伝導体層に保持された磁束量子に基づく磁束が、効
率良く情報読出し手段のジョセフソン接合素子の検出部
と鎖交するため、磁束量子の検出感度が増加し、情報読
出し時の動作マージンが拡大するという利点がある。
また、磁束量子の検出感度の増加を利用して、保持磁束
量子数を少なくすることができるので、書込み電流の低
減、従って低消費電力化を実現することを可能とする。
また、書込み電流の低減は、周辺回路の動作レベルの低
減を可能にするため高速動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明による超伝導記憶装置の第1
の実施例を示すそれぞれ平面図及びA−A′線上の断面
図、第3図及び第4図は本発明による超伝導記憶装置の
第2の実施例を示すそれぞれ平面図及びA−A′線上の
断面図、第5図及び第6図は、超伝導記憶装置の従来例
のそれぞれ平面図及びA−A′線上の断面図、第7図は
超伝導記憶装置の情報読出し手段に超伝導量子干渉計ゲ
ートを用いた例の斜視図、第8図はアブリコソフ磁束量
子の説明図である。 1……情報記憶手段 2……情報記憶手段の超伝導体層 3a,3b,3c,3d……超伝導体層の辺 4a,4b……ストライプ状の超伝導体層 11……情報書込み手段 12……情報書込み手段の超伝導体層 21……情報読出し手段 22……ジョセフソン接合素子 23……絶縁層の窓 24……絶縁層 25……トンネル障壁層 26……ジョセフソン接合素子の超伝導体層 (上部電極) 31,33,41……絶縁層 32……ジョセフソン接合素子の超伝導体層 (下部電極) 34……制御電極の超伝導体層 51……接地面の超伝導体層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁場が印加されることによってアブリコソ
    フ磁束量子を内部発生し、該アブリコソフ磁束量子を前
    記磁場を取り除いた状態でも自己保持する超伝導体層を
    有する情報記憶手段と、 情報に対応している電流が通電されることによって、前
    記情報記憶手段の超伝導体層に与える磁場を発生する超
    伝導体層を有する情報書込み手段と、 前記情報記憶手段の超伝導体層に自己保持されているア
    ブリコソフ磁束量子に感応するジョセフソン接合素子を
    有する情報読出し手段とを含む超伝導記憶装置におい
    て、 前記情報記憶手段の超伝導体層又はその延長方向に沿っ
    て配設され、該情報記憶手段の超伝導体層に自己保持さ
    れるアブリコソフ磁束量子の磁束を前記情報読出し手段
    に導く超伝導体層を有することを特徴とする超伝導記憶
    装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の超伝導記憶装
    置において、 前記アブリコソフ磁束量子の磁束を前記情報読出し手段
    に導く超伝導体層が、前記情報読出し手段のジョセフソ
    ン接合素子の上部電極を構成する超伝導体層を下部電極
    を構成する超伝導体層よりも前記書込み手段側に張り出
    すことにより形成されている超伝導体層であることを特
    徴とする超伝導記憶装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載の超伝導記憶装
    置において、 前記アブリコソフ磁束量子の磁束を前記情報読出し手段
    に導く超伝導体層が、 前記情報読出し手段のジョセフソン接合素子の上部電極
    を構成する超伝導体層を、下部電極を構成する超伝導体
    層及び情報記憶手段の超伝導体層よりも前記書込み手段
    と反対側に張り出すことにより形成されている超伝導体
    層と、 前記情報記憶手段の超伝導体層の情報読出し手段の配置
    された側と反対側に配設された接地面の超伝導体層とか
    らなることを特徴とする超伝導記憶装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項記載の超伝導記憶装
    置において、 前記アブリコソフ磁束量子の磁束を前記情報読出し手段
    に導く超伝導体層が、 前記情報読出し手段のジョセフソン接合素子の上部電極
    を構成する超伝導体層を、下部電極を構成する超伝導体
    層よりも前記書込み手段側に張り出すことにより形成さ
    れている超伝導体層と、 前記情報読出し手段のジョセフソン接合素子の上部電極
    を構成する超伝導体層を、下部電極を構成する超伝導体
    層及び情報記憶手段の超伝導体層よりも前記書込み手段
    と反対側に側に張り出すことにより形成されている超伝
    導体層と、 前記情報記憶手段の超伝導体層の情報読出し手段の配置
    された側と反対側に配設された接地面の超伝導体層とか
    らなることを特徴とする超伝導記憶装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第第1項乃至第4項のいず
    れかに記載された超伝導記憶装置において、 前記情報読出し手段のジョセフソン接合素子のトンネル
    障壁層に鎖交する前記アブリコソフ磁束量子の磁束が検
    出されることを特徴とする超伝導記憶装置。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれ
    かに記載された超伝導記憶装置において、 前記情報読出し手段のジョセフソン接合素子が超伝導量
    子干渉計ゲートであって、そのインダクタンスブリッジ
    を構成する絶縁層に鎖交する前記アブリコソフ磁束量子
    の磁束が検出されることを特徴とする超伝導記憶装置。
JP60259313A 1984-12-13 1985-11-18 超伝導記憶装置 Expired - Lifetime JPH067439B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60259313A JPH067439B2 (ja) 1985-11-18 1985-11-18 超伝導記憶装置
US06/808,424 US4764898A (en) 1984-12-13 1985-12-12 Vortex memory device
DE8585309088T DE3582155D1 (de) 1984-12-13 1985-12-13 Supraleitende speicheranordnung.
EP85309088A EP0190503B1 (en) 1984-12-13 1985-12-13 Superconducting memory device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60259313A JPH067439B2 (ja) 1985-11-18 1985-11-18 超伝導記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62119794A JPS62119794A (ja) 1987-06-01
JPH067439B2 true JPH067439B2 (ja) 1994-01-26

Family

ID=17332342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60259313A Expired - Lifetime JPH067439B2 (ja) 1984-12-13 1985-11-18 超伝導記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH067439B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62119794A (ja) 1987-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5051787A (en) Superconductor storage device and memory using superconductor storage devices as memory cells
US4764898A (en) Vortex memory device
US4392148A (en) Moat-guarded Josephson devices
JPS5935117B2 (ja) 超伝導2安定デバイス
JPH067439B2 (ja) 超伝導記憶装置
JPH067438B2 (ja) 超伝導記憶装置
GB1162396A (en) Cryoelectric memories.
US4096508A (en) Multiple junction supercurrent memory device utilizing flux vortices
JPH0673238B2 (ja) 超伝導情報記憶装置
JPH0642316B2 (ja) 超伝導記憶装置
JPH0642315B2 (ja) 超伝導記憶装置
US3238512A (en) Dual element superconductive memory
JPH0650600B2 (ja) 超伝導記憶装置
JPH0219982B2 (ja)
JPH0654597B2 (ja) 超伝導記憶装置
JPS61175997A (ja) 超伝導情報記憶装置
JPH0642317B2 (ja) 超伝導記憶装置
JPH0642314B2 (ja) 超伝導記憶装置における情報書込方法
JPH0352679B2 (ja)
JPS63172479A (ja) 磁束量子素子
JPS6412038B2 (ja)
JPH0281485A (ja) 超電導記憶装置
JPS6168799A (ja) 超伝導記憶回路
JPH01256092A (ja) 超電導磁気記録装置
KR19980031887A (ko) 메모리 소자