JPH0674385B2 - 置換もしくは非置換のキナクリドンの調製方法 - Google Patents

置換もしくは非置換のキナクリドンの調製方法

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JPH0674385B2
JPH0674385B2 JP1264104A JP26410489A JPH0674385B2 JP H0674385 B2 JPH0674385 B2 JP H0674385B2 JP 1264104 A JP1264104 A JP 1264104A JP 26410489 A JP26410489 A JP 26410489A JP H0674385 B2 JPH0674385 B2 JP H0674385B2
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09B48/00Quinacridones

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、価値あるバイオレットまたは赤の顔料である
キナクリドンをジヒドロキナクリドンの酸化により調製
する方法に関する。
6,13−ジヒドロキナクリドンを酸化する多数の方法は、
文献に記載されてきている。
この反応に好ましい酸化剤は、ニトロベンゼン−m−ス
ルホン酸のナトリウム塩である。こうして、米国特許第
2,821,529号に従い、6,13−ジヒドロキナクリドンを水
性−アルコール性塩基中でニトロベンゼン−m−スルホ
ン酸のナトリウム塩で酸化する。この酸化のために提案
されているそれ以上の媒質は、例えば、水/N−メチルカ
プロラクタム/アルカリ金属水酸化物[日本特許(JP)
57/10,162号]または水/ジメチルメチルスルホキシド
/アルカリ金属水酸化物[日本特許(JP)54/135,821
号]。
アルコール性または水性−アコール性溶媒中の他の芳香
族ニトロ化合物で6,13−ジヒドロキナクリドンを酸化す
ることは、また、記載された[日本特許(JP)52/150,4
39号]。
空気または酸素が、また、酸化剤としてすべてのこれら
の特許明細書中に述べられて来たが、6,13−ジヒドロキ
ナクリドンはほとんどの場合においてこれらの方法によ
り空気で定量的に酸化することができない。これは置換
誘導体について特に真実である。
さらに、アントラキノンスルホン酸は、フランス特許第
1,225,352号に記載されているように、その少なくとも
化学量論量が6,13−ジヒドロキナクリドンの各モルにつ
いて必要であり、酸化剤として使用されてきている。さ
らに、酸素による酸化は非常に満足すべきものでない収
率で実施することができるにすぎないことを指摘すべき
である。
こうして、前述の方法は種々の理由で満足すべきものに
劣る。とくに、芳香族ニトロ化合物を使用する酸化は、
キナクリドンキンへのそれ以上の危険性危険を含むとい
う、それ以上の欠点を有する。したがって、酸素または
酸素含有ガスを使用する酸化方法を改良する試みに欠け
てきた。
ドイツ国特許(GA)1,210,110号は、6,13−ジヒドロキ
ナクリドンの酸化を、少量のアントラキノン、ネナント
レンキノン、ナフトキノンまたはそれらのスルホン酸ま
たはカルボン酸を添加して、アルコール、とくにエチレ
ングリコール、水、および水酸化ナトリウム中で実施す
る方法を記載している。他の反応媒質、例えば、水/テ
トラメチレンスルホン/アルカリ金属ヒドロキシド(米
国特許第3,475,436号)、なかでも、アルカリ金属ヒド
ロキシドを添加したジメチルアセトアミドまたはアルカ
ンジオール[日本特許(JP)72/09,101号]、N−アル
キル−2−ピロリドン/アルカリ金属ヒドロキシド[日
本特許(JP)72/07,703号]またはアントラキノンスル
ホン酸を添加したC−Cアルコール/水/アルカリ
金属ヒドロキシド[日本特許(JP)53/94,354号]は、
また、空気または酸素を使用する酸化に提案されてい
る。
さらに、米国特許第3,738,988号は、かなり大量の鉄塩
類、ニッケル塩類またはコバルト塩類をアントラキノン
スルホン酸以外に水性アルカリ性媒質中で使用する、空
気酸化方法を記載している。
しかしながら、すべての前述の方法は、使用する溶媒ま
たは金属塩類の添加を必要とするため、仕上げが困難で
あるという欠点を、あるいは非常に高い希釈および長い
反応時間を必要として、これは置換キナクリドンの場合
にとくに必要であるという欠点を有する。
驚くべきことには、本発明による方法は、前述の欠点の
すべてまたはあるものを回避し、そしてキナクリドンを
高い収率おおび高い純度でかつより短い時間時間でおよ
び高い濃厚物の反応条件下に得ることを可能とする。
置換もしくは非置換のジヒドロキナクリドンを酸素間酸
素ガスでアルカリ、溶媒または希釈剤の存在下に酸化し
て非置換もしくは置換のキナクリドンを調製する本発明
による方法は、酸化を第四アンモニウム化合物の存在下
に実施することを特徴とする。
好ましくは、この方法は、式 式中、R、R、R、Rは、水素またはキナクリ
ドンについて普通の置換基、例えば、C−Cアルキ
ル(メチル、エチル)、ハロゲン(塩素、フッ素)、C
−Cアルコキシ(メトキシ、エトキシ)トリフルオ
ロメチル、カルボキシ、カルバモイル(これは非置換で
あるか、あるいはC−Cアルキル(メチル、エチ
ル)またはフェニルにより一置換もしくは二置換されて
いる)、スルファモイル(これは非置換であるか、ある
いはC−Cアルキル(メチル、エチル)またはフェ
ニルにより一置換もしくは二置換されている)である、 のキナクリドンを生成する。
この方法は、キナクリドンの混合物、とくに式(I)の
化合物の混合物の調製に適する。
酸化において使用する化合物は、式 式中、R、R、R、Rは前述の意味を有する、 のジヒドロキナクリドンである。
キナクリドン混合物はジヒドロキナクリドンの混合物を
使用して調製される。
本発明により使用する6,13−ジヒドロキナクリドンは、
文献から知られており、そして、例えば、2,5−ジアリ
ールアミノ−3,6−ジヒドロテレフタル酸エステルか
ら、高沸点溶媒中で240〜300℃の温度範囲において、例
えば、米国特許第2,821,529号および米国特許第2,821,5
30号に従いジフェニル/ジフェニルエーテル混合物中
で、ドイツ国公開明細書3,605,976号に従いジメチルジ
フェニルエーテル異性体混合物中で、日本特許(JP)5,
757,749号に従いジベンジルエーテル中でまたは、例え
ば、ドイツ国特許(GA)1,208,840号に従いポリリン酸
中で調製することができる。
適当な溶媒または希釈剤は好ましくは水またはアルコー
ル、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、n−ブタノール、グリコールまたは
グリコールエーテル、例えば、エチレングリコール、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、ポリグリコー
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N
−メチルピロリドンまたはこれらの溶媒の混合物であ
る。
とくに好ましくは、反応は水、アルコール(メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール)または水−アルコ
ール混合物中で実施する。
使用することが好ましい酸素移送剤は、次のとおりであ
る:キノン、例えば、アントラキノン、フェナントレン
キノン、ナフトキノンおよびコラニルおよびそれらのス
ルホン酸およびカルボン酸、これらは、また、塩である
ことができる。アントラキノンモノ−および−ジスルホ
ン酸またはそれらの塩はとくに好ましい;アントラキノ
ン−2−スルホン酸(塩)は使用するのに非常に特に好
ましい。
好ましくは、0.5〜5重量%の酸素移送剤をジヒドロキ
ナクリドンに関して添加する。
好ましく使用される第四アンモニウム化合物は、式 式中、 R、R、R、R8、RはC−C54炭化水素基を
表し、それらのC鎖は1〜15個のO原子により中断され
ることができ、 R10は水素または置換基、例えば、C−Cアルキル
(メチル、エチル)を表し、そして Y、Y′は好ましくは5または6員の環、例えば、ピリ
ジンまたはイミダゾールの環、あるいは環系の残りの構
成員を表し、そして Anはアニオン基を表し、 の化合物である。
適当な基R〜Rはとくに次のとおりである:C−C
18アルキル、例えば、メチル、エチル、ドデシル、フェ
ニル−C−C18アルキル、例えば、ベンジル、−CH2C
H2O-(-CH2CH2O-)n-H、ここでnは0〜20である。
アニオン基An-の例は次のとおりである。:塩素、硫
酸、メチル硫酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホ
ン酸、ヒドロキシのアニオン。
式(III)〜(V)のカチオン基の例は、次のとおりで
ある:トリ−C−Cアルキルフェニルアンモニウ
ム、ジ−C−Cアルキルジベンジルアンモニウム、
10−C16アルキル−トリ−C−Cアルキルアンモ
ニウム、トリアルキルアンモニウムポリグリコールエー
テル、ジアルキルベンジルアンモニウムポリグリコール
エーテル、N−C10−C15アルキルピリジニウム、N−
フェニル−C−C10アルキルピリジニウムおよびC
−Cトリアルキルアンモニウムの第四級化生成物のカ
チオン基、N−C−C18アルキルイミダゾリニウム。
前述のカチオン基は、例えば、クロライド、サルフェー
ト、メチルサルフェート、トルエンスルホネート、ベン
ゼンスルホネートまたはヒドロキシドの形態で存在する
ことができる。
個々の例は次のとおりである:トリメチルフェニルアン
モニウムクロライド、トリエチルフェニルアンモニウム
クロライド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、ジメ
チルジベンジルアンモニウムクロライド、ジエチルジベ
ンジルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチルア
ンモニウムクロライド、ドデシルジメチルベンジルアン
モニウムクロライド、5〜10モルのエチレンオキシドと
16−C20アルキルアミンの付加生成物、ドデシルベン
ジルアルキルアミンおよびドデシルベンジルアミン(こ
れらはジメチルサルフェートまたはジエチルサルフェー
トで第四級化される)、ベンジルピリジニウムクロライ
ドおよびセチルピリジニウムクロライド。
水素サルフェート、スルホネート、メチルスルホネー
ト、エチルスルホネート、ベンゼン−またはトルエンス
ルホネートおよびヒドロキシドを、前述のクロライドの
代わりに使用することができる。
当然、本発明による方法は、また、第四アンモニウム化
合物の混合物および/または酸素移送剤の混合物の存在
下に実施することができる。
第四アンモニウム塩の量は、酸化すべき6,13−ジヒドロ
キナクリドンに関して、0.1〜15重量%、好ましくは0.5
〜8重量%である。
空気は好ましくは酸化剤として使用する。酸化は圧力下
に実施することができる。
使用する溶媒または希釈剤のタイプに依存して、酸化は
好ましくは70〜140℃、とくに好ましくは反応混合物の
沸点において実施する。反応の終わりは、取り出した試
料について紫外線分光分析により決定することができ
る。
使用する置換もしくは非置換のジヒドロキナクリドンの
1重量部に基づき、好ましくは1〜20重量%、とくに5
〜15重量%の溶媒または希釈剤および好ましくは0.1〜
3重量部、とくに重量部の0.3〜1.5重量部のアルカリ、
例えば、NaOHまたはKOHを使用する。
キナクリドンは、例えば、バッチを、酸化の完結後、熱
時濾過により単離し、生成物を濾液が無色となるまで水
で洗浄し、それを必要に応じて弱酸、例えば、希硫酸で
再び洗浄して、微量のアルカリを除去するか、あるいは
それをその中で攪拌し、そして乾燥する。本発明による
方法は、比較的非常に短い反応時間後、キナクリドン
を、とくにそれらの混合物で置換した誘導体でさえ、非
常にすぐれた収率でかつ高い純度で生成する。
キナクリドン顔料は、直接に使用することができるか、
あるいは特定の用途の分野についてそれ自体既知の配合
方法により、最適な顔料の形態に転化することができ
る。
本発明による方法を、次の特定の実施例によりさらに説
明する。実施例における部およびパーセントは重量によ
る。
実施例1 12部の水酸化ナトリウムを150部のメタノール中に攪拌
しながら溶解する。30部のβ−変性の6,13−ジヒドロキ
ナクリドン(ポリリン酸中のジメチル2,5−ジアニリノ
−3,6−ジヒドロテレフタレートの環化により調製し
た)の添加後、この懸濁液を60分間沸騰加熱する。次い
で、220部の65℃の熱水を添加し、そしてこの混合物を
再び30分間沸騰加熱する。0.75部のアントラキノン−2
−スルホン酸および4部の50%強度のドデシルベンジル
ジメチルアンモニウムクロライドの水溶液を添加した
後、この混合物を還流下に10〜15の空気/時間を通過
させることによって酸化する。酸化は6時間後に完結す
る。生成物を熱時吸引濾過し、熱水で濾液が無色および
中性となるまで洗浄し、次いで濾過ケーク400部の水中
に懸濁し、2部の50%強度の硫酸でコンゴレッドに対し
て酸性とし、そして約80℃において30分間攪拌する。次
いで、生成物を吸引濾過し、熱水で中性となるまで洗浄
し、そして60〜80℃において乾燥する。
これにより、29.4部(=理論値の98.6%)の純粋なγ−
キナクリドン顔料が得られ、これは、焼き付けエナメル
中で、高い隠蔽力、高い透明度および非常にすぐれた流
れ挙動をもつ鮮明な赤を表す。
この実施例を反復するが、第四アンモニウム塩を添加し
ないと、酸化に11時間を必要とする。
実施例2 実施例1を反復し、そして2部のベンジルトリメチルア
ンモニウムヒドロキシドを4部の50%強度の水性ドデシ
ルベンジルジメチルアンモニウムクロライド溶液の代わ
りに使用すると、同様に6時間後29.1部(=理論値の9
7.6%)の純粋なγ−キナクリドン顔料が匹敵するすぐ
れた性質をもって得られる。
実施例3 実施例1を反復し、そして30部のα−ジヒドロキナクリ
ドン(280〜290℃においてジメチルジフェニルエーテル
異性体混合物中でジメチル2,5−ジアニリノ−3,6−ジヒ
ドロテレフタレートを環化して調製した)を30部のβ−
ジヒドロキナクリドンの代わりに使用すると、5.5時間
の酸化時間後29.5部(=理論値の98.9%)の純粋なγ−
キナクリドン顔料が同一すぐれた性質をもって得られ
る。
実施例4 40部の水酸化ナトリウムを190部のメタノールおよび90
部の水中に溶解する。次いで、30部のα−ジヒドロキナ
クリドン(280〜290℃においてジメチルジフェニルエー
テル異性体混合物中でジメチル2,5−ジアニリノ−3,6−
ジヒドロテレフタレートを環化して調製した)を、最初
に、この溶液に添加し、そしてこの混合物を約10分間攪
拌する。次いで、1部のアントラキナクリドン−2−ス
ルホン酸および4部の50%強度の水性ドデシルベンジル
ジメチルアンモニウムクロライド溶液を添加する。この
混合物を引き続いて3時間還流し、その間10〜15の空
気/時間を通入する。次いで、生成物を熱時吸引濾過
し、熱水で洗浄し、濾過ケークを600部の/3部の50%強
度の硫酸中で80℃において30分間攪拌し、再び吸引濾過
し、水で洗浄し、そして70〜80℃において乾燥する。
これにより、29部(=理論値の97.3%)のバイオレット
の生成物が得られ、次いで、これは、例えば、塩微粉砕
により、半透明ないし不透明の高い純度のβ−キナクリ
ドン顔料に転化することができる。第四アンモニウム塩
を添加しないで、この実施例を実施する場合、5.5時間
を酸化に必要とする。
実施例5 実施例5を反復し、そして2部のベンジルトリメチルア
ンモニウムヒドロキシドを4部の50%強度の水性ドデシ
ルベンジルジメチルアンモニウムクロライド溶液の代わ
りに使用すると、同様に3時間後29.2部(=理論値の9
7.9%)のバイオレットのγ−キナクリドン粗製物質が
得られる。
実施例6 235部のメタノールおよび45部の水中に56部の水酸化カ
リウム溶解した後、38部の2,9−ジクロロジヒドロキナ
クリドン(ポリリン酸中でジメチル2,5−ジ−p−クロ
ロアニリノ−3,6−ジヒドロテレフタレートを環化して
調製した)を添加し、そしてこの混合物を攪拌しながら
60分間加熱沸騰させる。
次いで、0.75部のアントラキノン−2−スルホン酸およ
び5部の50%強度の水性ドデシルベンジルジメチルアン
モニウムクロライド溶液を添加する。この混合物を6時
間還流し、その間10〜15の空気/時間を通入する。生
成物を熱時吸引濾過し、熱水で洗浄し、濾過ケークを60
0部の/2部の50%強度の硫酸中で80℃において30分間攪
拌し、再び吸引濾過し、水で中性になるまで洗浄し、そ
して70〜80℃において乾燥する。
これにより、36.2部(=理論値の95.8%)のバイオレッ
トの生成物が得られ、次いで、これは、配合後、例え
ば、塩微粉砕により、半透明ないし不透明の高い純度の
マゼンタ色のβ−キナクリドン顔料に転化することがで
きる。
同一条件下であるが、第四アンモニウム塩を添加しない
と、35.3部(=理論値の93.4%)14時間の酸化時間後え
られる。
実施例7 実施例6を反復するが、38部の2,9−ジクロロジヒドロ
キナクリドン(280〜290℃においてジメチルジフェニル
エーテル異性体混合物中でジメチル2,5−ジ−p−クロ
ロアニリノ−2,6−ジヒドロテレフタレートを環化して
調製した)を使用すると、36.5部(=理論値の96.6%)
の匹敵する品質の2,9−ジクロロキナクリドンが6時間
の酸化後得られる。
実施例8 190部のメタノールおよび45部の水中に50部の水酸化カ
リウム溶解する。33部の2,9−ジメチルジヒドロキナク
リドン(ポリリン酸中でジメチル2,5−ジ−p−トルイ
ジノ−2,6−ジヒドロテレフタレートを環化して調製し
た)を添加し、そしてこの混合物を攪拌しながら30分間
60〜65℃に加熱する。次いで、0.75部のアントラキノン
−2−スルホン酸および4部の50%強度の水性ドデシル
ベンジルジメチルアンモニウムクロライド溶液を添加す
る。この混合物を15時間還流し、その間10〜15の空気
/時間を通入する。
実施例6に従い仕上げると、生成物が31.7部(=理論値
の96.6%)が得られ、次いで、これは、配合後、例え
ば、塩微粉砕により、半透明ないし不透明の高い純度の
青みがかった赤色の2,9−ジメチルキナクリドン顔料に
転化することができる。
この実施例を第四アンモニウム塩を添加しないで実施し
た場合、60後でさえ約50%の2,9−ジメチルジヒドロキ
ナクリドンのみが酸化されたのみであった。
実施例9 実例例8を反復し、そして2.5部のジポリグリコールド
デシルベンジルアンモニウムクロライド(Soluofen−VV
−308、CAFコーポレーション)をドデシルベンジルジメ
チルアンモニウムクロライドの代わりに使用すると、13
時間後31.3部(=理論値の95.4%)の匹敵する品質の2,
9−ジメチルキナクリドンが得られる。
実施例10 実施例8を反復し、33部の2,9−ジクロロジヒドロキナ
クリドン(280〜290℃においてジメチルジフェニルエー
テル異性体混合物中でジメチル2,5−ジ−p−トルイジ
ノ−2,6−ジヒドロテレフタレートを環化して調製し
た)を使用すると、32.1部(=理論値の97.9%)の品質
の2,9−ジメチルキナクリドンが同様に13時間の酸化時
間後得られる。
実施例11 50部の水酸化ナトリウムを190部のメタノールおよび45
部の水中に溶解する。36部の2,9−ジメトキシジヒドロ
キナクリドン(ポリリン酸中のジメチル2,5−ジ−p−
アニシジノテレフタレートの環化により調製した)の添
加後、この懸濁液を65℃において30分間よく攪拌する。
0.75部のアントラキノン−2−スルホン酸および5部の
ドデシルベンジルジメチルアンモニウムクロライドの50
%強度の水溶液を添加する。次いで、この混合物を還流
下に10〜15の空気/時間を通入することによって12時
間酸化する。
実施例6に従い仕上げると、生成物が34.2g(=理論値
の95.5%)の収量で得られ、これは、配合、例えば、塩
の微粉砕により、半透明または不透明の青−バイオレッ
トの高い純度の2,9−ジメトキシキナクリドンが得られ
る。
第四アンモニウム塩を添加しないが、それ以外の同一の
実験条件において酸化を実施すると、24時間後にはじめ
てある結果が得られる。
実施例12 49部の水酸化カリウムを235部のメタノールおよび90部
の水中に溶解する。26.9部の2,9−ジクロロジヒドロ第
四アンモニウム塩および11.1gのβ−ジヒドロキナクリ
ドン(両者はポリリン酸の方法により調製する)の添加
後、この混合物を還流下に1時間攪拌する。次いで、0.
75部のアントラキノン−2−スルホン酸および2.5部の
ベンジルトリエチルアンモニウムを添加し、そしてこの
混合物を還流下に10〜15の空気/時間を5時間通入す
ることによって5時間酸化する。
実施例6に従い仕上げると、35.4部(=理論値の96.3
%)の生成物が得られ、これを配合、例えば、塩の微粉
砕により、半透明または不透明のマゼンタ色の高い純度
の顔料が得られる。
この実施例を第四アンモニウム塩を添加しないで実施す
ると、10時間後にはじめてある結果が得られる。
実施例13 34部の2,9−ジメチルジヒドロキナクリドン(ポリリン
酸の方法により調製した)および12部の水酸化カリウム
を、188部のイソプロパノール中で75〜80℃において1
時間攪拌する。次いで、さらに38部の水酸化カリウム、
45部の水および1部のアントラキノン−2−スルホン酸
および4.5部のドデシルベンジルジメチルアンモニウム
クロライドの50%強度の水溶液を添加する。この混合物
を還流下に10〜15の空気/時間を6時間通入すること
によって6時間酸化する。
生成物を熱時吸引濾過し、水で洗浄し、濾過ケークを45
0部の水/50%強度のコハク酸中で80℃において30分間攪
拌し、再び吸引濾過し、中性となるまで水で洗浄し、そ
して70〜80℃において乾燥する。
これにより、32.3部(=理論値の95.6%)の生成物が得
られ、これを配合、例えば、塩の微粉砕により、半透明
または不透明の青みがかった赤色の高い純度の2,9−ジ
メチルキナクリドンが得られる。
実施例14 11部の水酸化ナトリウムを200部の水中に溶解する。次
いで、28部のジヒドロキナクリドン(ポリリン酸の方法
により調製した)、0.75部のアントラキノン−2−スル
ホン酸および4部のドデシルベンジルジメチルアンモニ
ウムクロライドの50%強度の水溶液を添加する。この混
合物を還流下に10〜15の空気/時間を通入することに
よって6時間酸化する。生成物を吸引濾過し、まず水で
洗浄し、次いで2%強度の硫酸で洗浄し、次いで再び水
で洗浄する。それを70〜80℃において乾燥する。これに
より、27.3部(=理論値の98%)の純粋なγ−キナクリ
ドンが得られ、これは、焼き付けラッカー中で、高い隠
蔽力、高い透明度および非常にすぐれた流れ挙動を有す
る、鮮明な赤色を表す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化を第四アンモニウム化合物の存在下に
    実施することを特徴とする、置換もしくは非置換のジヒ
    ドロキナクリドンを酸素または酸素含有ガスでアルカ
    リ、溶媒または希釈剤および酸素移送剤の存在下に酸化
    して非置換もしくは置換のキナクリドンを調製する方
    法。
  2. 【請求項2】式 式中、R、R、RおよびRは、水素またはC
    −Cアルキル、ハロゲン、C−Cアルコキシ、ト
    リフルオロメチル、カルボキシ、非置換もしくはC
    アルキルまたはフェニルにより一置換もしくは二置
    換されているカルバモイル、あるいは、非置換もしくは
    −Cアルキルまたはフェニルにより一置換もしく
    は二置換されているスルフアモイルである、 の非置換もしくは置換のキナクリドンを調製する方法で
    あって、式 式中、R、R、RおよびRは前述の意味を有す
    る、 の置換もしくは非置換のジヒドロキナクリドンを酸素ま
    たは酸素含有ガスで第四アンモニウム化合物、アルカ
    リ、溶媒または希釈剤および酸素移送剤の存在下に酸化
    する特許請求の範囲第1項記載の方法。
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