JPH0674044U - 充電器用アダプター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 並列的に接続した複数の充電器を使用するこ
とにより、蓄電池に対する充電時間の短縮化を図る。 【構成】 アダプター１は、蓄電池側に接続されるジャ
ック２と充電器側に接続される接続プラグ６ａ，６ｂを
有し、これら接続プラグ６ａ，６ｂとジャック２のピン
３は、ダイオード５ａ，５ｂをそのカソード端がピン３
側に、そのアノード端が接続プラグ６ａ，６ｂ側に位置
するよう介在させて接続する。各接続プラグ６ａ，６ｂ
を二つの充電器のジャックに接続しても、各ダイオード
５ａ，５ｂの作用によって、充電器同士が電気的に干渉
を起こすことがなく、二台の充電器を使用すれば、一台
の充電器を使用する場合と比較して半分の時間で充電が
完了する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、充電器用アダプターに関し、特に充電時間を短縮し得る充電器用ア ダプターに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来における蓄電池への充電は、１組の蓄電池に対して１台の充電器で行って いる。このため、充電器自体の性能により充電時間が左右されることになり、近 年充電性能が向上しているとはいうものの、充電器の電気的容量には限界がある ので、充電時間の飛躍的な短縮は極めて大型の充電器でなければ実現されず、ま た、このような極めて大型の充電器を使用するのは、この種蓄電池を電源とする 機器の使用形態を考えると実際上不可能である。したがって、例えば、携帯用テ レビカメラの充電を効率的に行う場合、充電時間を確保するために、多数の充電 器を用意しておき、使用後のテレビカメラを充電器によって順次充電している間 に、既に充電が完了した他のテレビカメラを使用しているのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように、従来にあっては、充電時間を短縮することは困難なので、当該機 器を使用していない時間帯を狙って充電を行うことになる。したがって、使用時 間が限られている家庭用機器であればさほど支障はないが、頻繁に使用される営 業用機器、例えば上述のテレビカメラのような場合、多数の機器を効率よく充電 するために、多数の充電器を用意しなければならず、その保管場所の確保が困難 であるとともに、保守管理も煩雑であるという不都合があった。一方、複数個の 充電器を並列に接続して充電時間を短縮する試みもなされているが、充電器同士 の電気的な干渉によって、充電器が破壊されてしまうという不都合があった。本 考案はこのような不都合を解消した充電器用アダプターを提供することを目的と する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述した目的を達成するために本考案の充電器用アダプターは、充電器側に電 気的に接続するための複数の接続プラグと、蓄電池側に電気的に接続するための ジャックを備え、前記複数の接続プラグから前記ジャックに向けてのみ電流が流 れるよう複数のダイオードを介在させたものである。

【０００５】

【作用】

充電用の電流は、充電器側から蓄電池側に向けてのみ流れるので、複数の充電 器を並列に接続しても、互いの電気的な干渉が起こらず、この充電器の並列接続 によって、充電時間の短縮が可能となる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の好適な実施例を添付図面に基づき詳細に説明する。ここにおい て、図１はアダプターの回路図、図２は使用状態の一例を示す概略的な説明図、 図３は使用状態の他の例を示す概略的な説明図である。

【０００７】 図１に示すように、アダプター１は、ケーシングにピン３とバネ片４を備えた ジャック２を内設し、前記ピン３と前記バネ片４をそれぞれケーシング外の接続 プラグ６ａ，６ｂと電気的に接続するとともに、前記ピン３と各接続プラグ６ａ ，６ｂとの間には、ダイオード５ａ，５ｂをそのカソード端が前記ピン３と、そ のアノード端が前記接続プラグ６ａ，６ｂとそれぞれ接続するように介在させて 構成している。したがって、ピン３から接続プラグ６ａ，６ｂに向かう電流はダ イオード５ａ，５ｂによって阻止され、これが流れることはなく、電流は常に各 接続プラグ６ａ，６ｂ側からピン３に向けてのみ流れるものである。

【０００８】 次に、上述したアダプター１の使用方法について説明すると、図２に示す二つ の充電器７，７を使用する場合には、アダプター１の接続プラグ６ａ，６ｂを各 充電器７，７のジャックにそれぞれ挿入接続する一方、蓄電池８のプラグ９を前 記アダプター１のジャック２に挿入接続すればよい。これによって、各ダイオー ド５ａ，５ｂを介して各充電器７，７から前記蓄電池８に充電が行われ、各充電 器７，７は並列に接続されているので、１台で充電する半分の時間で充電が完了 する。また、前記各ダイオード５ａ，５ｂによって、各充電器７，７方向への電 流は阻止されるから、各充電器７，７が互いに電気的な干渉を起こすことがなく 、円滑に充電動作がなされる。

【０００９】 続いて、四つの充電器７，７，７，７を使用する場合について、図３に基づき 説明する。この場合はアダプター１を多段的に使用するので、蓄電池８の接続プ ラグ９とアダプター１の各接続プラグ６ａ，６ｂを同一規格で構成し、これら接 続プラグ６ａ，６ｂ，９のすべてが充電器７及びアダプター１のジャック２と適 合するよう構成しておく。そしてまず、上述した二つの充電器７，７の使用と同 様にして、二つのアダプター１，１の各接続プラグ６ａ，６ｂを各充電器７，７ ，７，７のジャックにそれぞれ挿入接続する。次いで、各アダプター１，１のジ ャック２に、さらに新たなアダプター１の接続プラグ６ａ，６ｂを挿入接続する 。これによって、二段に設けた三個のアダプター１，１，１内の各ダイオード５ ａ，５ｂを介して、各充電器７，７，７，７から前記蓄電池８に充電が行われ、 各充電器７，７，７，７は並列に接続されているので、１台で充電する４分の１ の時間で充電が完了する。また、前記各ダイオード５ａ，５ｂによって、各充電 器７，７，７，７方向への電流は阻止されるから、各充電器７，７，７，７が互 いに電気的な干渉を起こすことがない。

【００１０】 なお、本考案は上述した各実施例に限定されるものではなく、例えば、ジャッ ク２の構成はピン３とバネ片４とによるものに限らず、また接続プラグ６ａ，６ ｂの構成はジャック２に適合するよう変更可能である。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したところで明らかなように、本考案によれば、複数の充電器を並列 的に接続して使用できるので、充電器を大型化することなく、充電時間の短縮が 可能であり、充電器の保管や管理も容易であるほか、携帯も容易で機器を使用す る現場での充電も容易にできることができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】アダプターの回路図。

【図２】使用状態の一例を示す概略的な説明図。

【図３】使用状態の他の例を示す概略的な説明図。

【符号の説明】

１ アダプター ２ ジャック ３ ピン ４ バネ片 ５ａ，５ｂ ダイオード ６ａ，６ｂ 接続プラグ ７ 充電器 ８ 蓄電池 ９ 接続プラグ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 充電器側に電気的に接続するための複数
   の接続プラグと、蓄電池側に電気的に接続するためのジ
   ャックを備え、前記複数の接続プラグから前記ジャック
   に向けてのみ電流が流れるよう複数のダイオードを介在
   させたことを特徴とする充電器用アダプター。