JPH0674007A - 内燃機関用バルブシート - Google Patents
内燃機関用バルブシートInfo
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- JPH0674007A JPH0674007A JP22419592A JP22419592A JPH0674007A JP H0674007 A JPH0674007 A JP H0674007A JP 22419592 A JP22419592 A JP 22419592A JP 22419592 A JP22419592 A JP 22419592A JP H0674007 A JPH0674007 A JP H0674007A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は高温時の潤滑材として鉛を含有させ
た焼結体で構成された内燃機関のバルブシートに関し、
長期間にわたる鉛による潤滑作用の維持を可能とするこ
とを目的とする。 【構成】 内燃機関のバルブ2と接触するバルブ接触層
10bと、バルブ接触面10bと一体で焼結された鉛リ
ッチ層10aとの2層で、バルブシート10を構成す
る。バルブ接触層10bは、密度7.2〜7.5g/cm3
の焼結体に鉛を溶浸させて構成する。鉛リッチ層10a
は、密度6.6〜7.0g/cm3 の焼結体に鉛を溶浸させ
て構成する。バルブ接触層10bは密度が高く空孔が小
さいため、バルブシート10が鉛の融点以上になるとそ
の表面から適量の鉛が供給される。
た焼結体で構成された内燃機関のバルブシートに関し、
長期間にわたる鉛による潤滑作用の維持を可能とするこ
とを目的とする。 【構成】 内燃機関のバルブ2と接触するバルブ接触層
10bと、バルブ接触面10bと一体で焼結された鉛リ
ッチ層10aとの2層で、バルブシート10を構成す
る。バルブ接触層10bは、密度7.2〜7.5g/cm3
の焼結体に鉛を溶浸させて構成する。鉛リッチ層10a
は、密度6.6〜7.0g/cm3 の焼結体に鉛を溶浸させ
て構成する。バルブ接触層10bは密度が高く空孔が小
さいため、バルブシート10が鉛の融点以上になるとそ
の表面から適量の鉛が供給される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のバルブシート
に係り、特に高温時の潤滑性を向上させるため、鉛を含
有した焼結体で構成された内燃機関のバルブシートに関
する。
に係り、特に高温時の潤滑性を向上させるため、鉛を含
有した焼結体で構成された内燃機関のバルブシートに関
する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の内燃機関用バルブシート
の構成図を示す。ここで、同図(A)は、従来のバルブ
シートを用いて構成した動弁系の要部を示し、同図
(B)および(C)は、同図(A)中(ア)部の拡大図
を示す。
の構成図を示す。ここで、同図(A)は、従来のバルブ
シートを用いて構成した動弁系の要部を示し、同図
(B)および(C)は、同図(A)中(ア)部の拡大図
を示す。
【0003】同図中、符号1は、内燃機関のシリンダヘ
ッドを示す。符号2は、排気バルブを示し、シリンダヘ
ッド1中に設けられた排気ポート3内に配置されてい
る。この排気バルブ2は、図示されないスプリングによ
り常時排気ポート3を閉塞する方向に付勢され、上端部
に設けられた図示されないカムの回転に伴って往復運動
を行う。
ッドを示す。符号2は、排気バルブを示し、シリンダヘ
ッド1中に設けられた排気ポート3内に配置されてい
る。この排気バルブ2は、図示されないスプリングによ
り常時排気ポート3を閉塞する方向に付勢され、上端部
に設けられた図示されないカムの回転に伴って往復運動
を行う。
【0004】ところで、内燃機関の排気バルブ2は、高
温の排気ガスにさらされるため、内燃機関が高負荷運転
を行っている場合等は排気バルブ2と排気ポート3との
接触部が高温となり、摩耗が進行し易い状態となる。
温の排気ガスにさらされるため、内燃機関が高負荷運転
を行っている場合等は排気バルブ2と排気ポート3との
接触部が高温となり、摩耗が進行し易い状態となる。
【0005】このため、一般に、同図(A)に示すよう
に、排気バルブ2と排気ポート3とが接触する部分にバ
ルブシート4を配設して、両者の耐摩耗性を向上させる
構成が知られている。この様なバルブシート4は、鉄系
の焼結体で構成され、焼結体の空孔中に鉛を溶浸させた
ものが広く用いられている。
に、排気バルブ2と排気ポート3とが接触する部分にバ
ルブシート4を配設して、両者の耐摩耗性を向上させる
構成が知られている。この様なバルブシート4は、鉄系
の焼結体で構成され、焼結体の空孔中に鉛を溶浸させた
ものが広く用いられている。
【0006】比較的、内燃機関の運転条件が厳しくない
場合には、この溶浸した鉛は軟質な固体潤滑材の役目を
して、排気バルブ2とバルブシート4の耐摩耗性を確保
しているが、バルブシート4が高温となり、鉛の融点で
ある327℃を越えると、焼結体中に溶浸させた鉛が溶
けだして、排気バルブ2とバルブシート4との間の潤滑
材として作用する。これにより、排気バルブ2とバルブ
シート4との金属接触が抑制され、高温時の耐摩耗性が
向上する。
場合には、この溶浸した鉛は軟質な固体潤滑材の役目を
して、排気バルブ2とバルブシート4の耐摩耗性を確保
しているが、バルブシート4が高温となり、鉛の融点で
ある327℃を越えると、焼結体中に溶浸させた鉛が溶
けだして、排気バルブ2とバルブシート4との間の潤滑
材として作用する。これにより、排気バルブ2とバルブ
シート4との金属接触が抑制され、高温時の耐摩耗性が
向上する。
【0007】また、この効果を高めるため、同図(B)
および(C)に示すように、バルブシートを2層構造と
して、鉛の潤滑作用に加えて良好な放熱性を有する内燃
機関用バルブシートが提案されている(特開昭55−7
8118,特開昭61−104048号公報)。
および(C)に示すように、バルブシートを2層構造と
して、鉛の潤滑作用に加えて良好な放熱性を有する内燃
機関用バルブシートが提案されている(特開昭55−7
8118,特開昭61−104048号公報)。
【0008】同図(B)および(C)は、上記公報に記
載されたバルブシートの構成断面図を示す。同図(B)
に示すバルブシート5は、鉄系焼結体に鉛を溶浸させた
鉛溶浸層5aと、高熱伝導率材に鉛を溶浸させた高熱伝
導層5bの2層からなるバルブシートで、排気バルブ2
と接触する側に鉛溶浸層5aが設けられている。
載されたバルブシートの構成断面図を示す。同図(B)
に示すバルブシート5は、鉄系焼結体に鉛を溶浸させた
鉛溶浸層5aと、高熱伝導率材に鉛を溶浸させた高熱伝
導層5bの2層からなるバルブシートで、排気バルブ2
と接触する側に鉛溶浸層5aが設けられている。
【0009】このため、バルブシート5の温度が鉛の融
点を超えると、鉛溶浸層5a中に溶浸していた鉛が溶け
だして、排気バルブ2とバルブシート5との間の潤滑材
として作用し、高温時の耐摩耗性が向上する。また、バ
ルブシート5は、高熱伝導層5bを介してシリンダヘッ
ド1に熱を伝えるため、良好な放熱性を有している。こ
のため、排気バルブ2とバルブシート4との接触部の温
度上昇が抑制され、排気バルブ2とバルブシート5の耐
摩耗性および耐焼き付き性は一層向上する。
点を超えると、鉛溶浸層5a中に溶浸していた鉛が溶け
だして、排気バルブ2とバルブシート5との間の潤滑材
として作用し、高温時の耐摩耗性が向上する。また、バ
ルブシート5は、高熱伝導層5bを介してシリンダヘッ
ド1に熱を伝えるため、良好な放熱性を有している。こ
のため、排気バルブ2とバルブシート4との接触部の温
度上昇が抑制され、排気バルブ2とバルブシート5の耐
摩耗性および耐焼き付き性は一層向上する。
【0010】同図(C)は、上記公報に記載されたバル
ブシートの他の例を示す断面図である。このバルブシー
ト6は、鉄系焼結体で構成され、その下部に鉛を、その
上部に銅を溶浸させて、それぞれ鉛溶浸層6aと銅溶浸
層6bとしている。この場合、銅溶浸層6bは、溶浸さ
せた銅の作用で良好な熱伝導率を有することになる。
ブシートの他の例を示す断面図である。このバルブシー
ト6は、鉄系焼結体で構成され、その下部に鉛を、その
上部に銅を溶浸させて、それぞれ鉛溶浸層6aと銅溶浸
層6bとしている。この場合、銅溶浸層6bは、溶浸さ
せた銅の作用で良好な熱伝導率を有することになる。
【0011】このため、このバルブシート6も上記のバ
ルブシート5と同様に、高温時の潤滑性と良好な放熱性
とを併せ持っており、排気バルブ2およびバルブシート
6の耐摩耗性、耐焼き付き性の向上を図ることができ
る。
ルブシート5と同様に、高温時の潤滑性と良好な放熱性
とを併せ持っており、排気バルブ2およびバルブシート
6の耐摩耗性、耐焼き付き性の向上を図ることができ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の内
燃機関用バルブシートの構成では、鉛溶浸層5a,6a
の温度が高く、バルブシート5、6中に含有される鉛が
全て溶融状態となった場合、焼結体内に存在する空孔を
伝って大量の鉛が鉛溶浸層5a,6aの表面に流出す
る。鉛溶浸層5a,6aの表面に流出してきた鉛は、潤
滑材として作用しながら消費される。
燃機関用バルブシートの構成では、鉛溶浸層5a,6a
の温度が高く、バルブシート5、6中に含有される鉛が
全て溶融状態となった場合、焼結体内に存在する空孔を
伝って大量の鉛が鉛溶浸層5a,6aの表面に流出す
る。鉛溶浸層5a,6aの表面に流出してきた鉛は、潤
滑材として作用しながら消費される。
【0013】すなわち、バルブシート5、6全体が鉛の
融点より高い温度にまで昇温すると、溶浸していた鉛が
大量に消費されて、それ以後バルブシートにおける鉛含
有率が激減し、鉛による十分な潤滑効果が得られなくな
る場合がある。
融点より高い温度にまで昇温すると、溶浸していた鉛が
大量に消費されて、それ以後バルブシートにおける鉛含
有率が激減し、鉛による十分な潤滑効果が得られなくな
る場合がある。
【0014】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、バルブシートが鉛の融点より高い温度に昇温し
ても、それにより大量の鉛が流出することなく、長期間
にわたって鉛による潤滑作用が維持できる内燃機関のバ
ルブシートを提供することを目的とする。
であり、バルブシートが鉛の融点より高い温度に昇温し
ても、それにより大量の鉛が流出することなく、長期間
にわたって鉛による潤滑作用が維持できる内燃機関のバ
ルブシートを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、密度6.
6乃至7.0g/cm3 の焼結体に鉛を溶浸させてなる鉛リ
ッチ層と、密度7.2乃至7.5g/cm3 の焼結体に鉛を
溶浸させてなり、内燃機関のバルブと接触する側に配置
されるバルブ接触層との2層で構成される内燃機関用バ
ルブシートにより解決される。
6乃至7.0g/cm3 の焼結体に鉛を溶浸させてなる鉛リ
ッチ層と、密度7.2乃至7.5g/cm3 の焼結体に鉛を
溶浸させてなり、内燃機関のバルブと接触する側に配置
されるバルブ接触層との2層で構成される内燃機関用バ
ルブシートにより解決される。
【0016】
【作用】上記の構成とされた内燃機関用バルブシートに
よれば、前記鉛リッチ層を構成する焼結体の空孔率は1
0乃至20%となり、前記バルブ接触層を構成する焼結
体の空孔率は5乃至10%となる。このため、前記鉛リ
ッチ層には、前記バルブ接触層の倍程度の鉛が溶浸され
る。
よれば、前記鉛リッチ層を構成する焼結体の空孔率は1
0乃至20%となり、前記バルブ接触層を構成する焼結
体の空孔率は5乃至10%となる。このため、前記鉛リ
ッチ層には、前記バルブ接触層の倍程度の鉛が溶浸され
る。
【0017】また、前記バルブ接触層の空孔は、前記鉛
リッチ層の空孔に比べて小さい。このため、前記バルブ
シートの温度が鉛の融点以上となり、前記バルブシート
に溶浸させた全ての鉛が溶融しても、前記バルブ接触層
の表面に大量の鉛が溶出することはない。
リッチ層の空孔に比べて小さい。このため、前記バルブ
シートの温度が鉛の融点以上となり、前記バルブシート
に溶浸させた全ての鉛が溶融しても、前記バルブ接触層
の表面に大量の鉛が溶出することはない。
【0018】このように、前記バルブシートによれば、
前記鉛リッチ層に十分な量の鉛が貯蔵されているうえ、
前記バルブと前記バルブシートとの接触部には常に適量
の鉛しか溶出しない。従って、内燃機関の耐用期間中に
バルブシート中の鉛が枯渇することはない。
前記鉛リッチ層に十分な量の鉛が貯蔵されているうえ、
前記バルブと前記バルブシートとの接触部には常に適量
の鉛しか溶出しない。従って、内燃機関の耐用期間中に
バルブシート中の鉛が枯渇することはない。
【0019】
【実施例】図1は、本発明に係る内燃機関用バルブシー
トの一実施例の構成図を示す。ここで、同図(A)は、
本実施例のバルブシートを用いた動弁系の要部を示し、
同図(B)は、同図(A)中(ア)部の拡大図を示す。
尚、図1において図7と同一の部分には同一の符号を付
してその説明を省略する。
トの一実施例の構成図を示す。ここで、同図(A)は、
本実施例のバルブシートを用いた動弁系の要部を示し、
同図(B)は、同図(A)中(ア)部の拡大図を示す。
尚、図1において図7と同一の部分には同一の符号を付
してその説明を省略する。
【0020】同図(B)に示すように、本実施例のバル
ブシート10は、鉛リッチ層10aとバルブ接触層10
bとから構成される。これらの各層は、共に100メッ
シュ(粒径150μm )程度の鉄系合金と硬質粒子(F
eMo粒子)とからなる焼結体で、それぞれの密度だけ
が異なる構成である。
ブシート10は、鉛リッチ層10aとバルブ接触層10
bとから構成される。これらの各層は、共に100メッ
シュ(粒径150μm )程度の鉄系合金と硬質粒子(F
eMo粒子)とからなる焼結体で、それぞれの密度だけ
が異なる構成である。
【0021】本実施例の鉄径合金中には、0.6〜1.
1wt%の炭素と、7〜10wt%のコバルトが混入されて
いる。炭素は、鉄中に固溶して鉄の硬度を高める代表的
な元素で、0.6wt%以上添加すると、オーステナイト
層とパーライト層との混合組織中に固溶して母材の硬度
が高まる。
1wt%の炭素と、7〜10wt%のコバルトが混入されて
いる。炭素は、鉄中に固溶して鉄の硬度を高める代表的
な元素で、0.6wt%以上添加すると、オーステナイト
層とパーライト層との混合組織中に固溶して母材の硬度
が高まる。
【0022】しかし、鉄中に1.1wt%を超える炭素を
添加すると、セメンタイトの析出量が多くなり母材が脆
化する。よって、本実施例においては、上記したように
0.6〜1.1wt%の範囲で炭素を添加している。
添加すると、セメンタイトの析出量が多くなり母材が脆
化する。よって、本実施例においては、上記したように
0.6〜1.1wt%の範囲で炭素を添加している。
【0023】また、コバルトは、鉄中に固溶して高温時
の母材強度を高める元素として知られている。この場
合、コバルト添加量が7wt%以上で、母材強度向上効果
が現れれ、添加量が10wt%を超えるあたりから飽和傾
向となる。従って、本実施例においては、低コストで効
率良く強度の向上を図るため、上記したように7〜10
wt%の範囲でコバルトを添加している。
の母材強度を高める元素として知られている。この場
合、コバルト添加量が7wt%以上で、母材強度向上効果
が現れれ、添加量が10wt%を超えるあたりから飽和傾
向となる。従って、本実施例においては、低コストで効
率良く強度の向上を図るため、上記したように7〜10
wt%の範囲でコバルトを添加している。
【0024】図2は、上記の鉄系合金と硬質粒子とから
なる焼結金属粉を焼結して本実施例のバルブシートを成
形する工程を説明するための図を示す。同図(A)〜
(C)中、符号20は焼結型で、外型21、支持型2
2、中型23および押圧型24からなり、支持型22と
押圧型24との間に7ton/cm3 の力をかけることができ
る。
なる焼結金属粉を焼結して本実施例のバルブシートを成
形する工程を説明するための図を示す。同図(A)〜
(C)中、符号20は焼結型で、外型21、支持型2
2、中型23および押圧型24からなり、支持型22と
押圧型24との間に7ton/cm3 の力をかけることができ
る。
【0025】同図(A)は、本実施例のバルブシート1
0を製造するための第1工程の図を示す。同図に示すよ
うに、外型21、支持型22、中型23および押圧型2
4で囲まれる領域に所定量の焼結粉(鉄系合金粉と硬質
粒子の混合粉)25を充填して7ton/cm3 の圧力で成形
する。その後、アンモニア分解ガス雰囲気中、780〜
820℃、1hrの仮焼結を行う。尚、この工程で仮焼結
された焼結粉25は、完成時にはバルブ接触層を形成す
る。
0を製造するための第1工程の図を示す。同図に示すよ
うに、外型21、支持型22、中型23および押圧型2
4で囲まれる領域に所定量の焼結粉(鉄系合金粉と硬質
粒子の混合粉)25を充填して7ton/cm3 の圧力で成形
する。その後、アンモニア分解ガス雰囲気中、780〜
820℃、1hrの仮焼結を行う。尚、この工程で仮焼結
された焼結粉25は、完成時にはバルブ接触層を形成す
る。
【0026】次に、同図(B)に示すように、上記の工
程で仮焼結された焼結体26の上部に、再び焼結粉25
を所定量充填する。尚、この焼結粉25は完成時に、鉛
リッチ層10aとなる部分である。
程で仮焼結された焼結体26の上部に、再び焼結粉25
を所定量充填する。尚、この焼結粉25は完成時に、鉛
リッチ層10aとなる部分である。
【0027】次いで、同図(C)に示すように押圧型2
4を再び7ton/cm3 の圧力で押圧する。このため、焼結
体26の上部に充填された焼結粉25が7ton/cm3 の圧
力で成形されると共に、焼結体26も再度圧縮されて高
密度化される。
4を再び7ton/cm3 の圧力で押圧する。このため、焼結
体26の上部に充填された焼結粉25が7ton/cm3 の圧
力で成形されると共に、焼結体26も再度圧縮されて高
密度化される。
【0028】次いで、アンモニア分解ガス中、1100
〜1150℃、45min の本焼結を行う。以上の工程
で、密度6.6〜7.0g/cm3 の層と、密度7.2〜
7.5g/cm3 の層とからなる2層構造の焼結体27が形
成される。
〜1150℃、45min の本焼結を行う。以上の工程
で、密度6.6〜7.0g/cm3 の層と、密度7.2〜
7.5g/cm3 の層とからなる2層構造の焼結体27が形
成される。
【0029】同図(D)は、焼結体27の空孔部に鉛を
溶浸させる工程の図を示す。鉛リッチ層10aとなる層
は空孔率が10〜20%、バルブ接触層10bとなる層
は加圧、焼結を2回行われるため鉛リッチ層10aに比
べて空孔が少なく、空孔率が5〜10%となる。
溶浸させる工程の図を示す。鉛リッチ層10aとなる層
は空孔率が10〜20%、バルブ接触層10bとなる層
は加圧、焼結を2回行われるため鉛リッチ層10aに比
べて空孔が少なく、空孔率が5〜10%となる。
【0030】鉛の溶浸は、鉛粉28の入ったトレー29
上に、鉛リッチ層10aとなる層が上になるように焼結
体27を乗せ、アンモニア分解ガス雰囲気中で鉛の融点
より十分高い温度、例えば400℃程度に加熱すること
により行われる。ところで、焼結体27には互いに連通
して毛細管を構成する空孔が、全体に存在している。こ
のため、トレー29上で溶融した鉛は、毛細管現象によ
り焼結体27中に吸い上げられる。
上に、鉛リッチ層10aとなる層が上になるように焼結
体27を乗せ、アンモニア分解ガス雰囲気中で鉛の融点
より十分高い温度、例えば400℃程度に加熱すること
により行われる。ところで、焼結体27には互いに連通
して毛細管を構成する空孔が、全体に存在している。こ
のため、トレー29上で溶融した鉛は、毛細管現象によ
り焼結体27中に吸い上げられる。
【0031】特に、本実施例の焼結体27は空孔率の高
い層と低い層とからなる2層構造であり、上記したよう
に、鉛の溶浸の際には空孔率の高い層を上側としてい
る。すなわち、トレー29上で溶融した鉛は、空孔率が
低く鉛が溶浸しにくい層から吸い上げられ、その後空孔
率が高く鉛が溶浸し易い層に吸い上げられる。従って、
鉛の溶浸が焼結体27の上側の層の途中で止まることは
なく、焼結体27全体に溶浸される。
い層と低い層とからなる2層構造であり、上記したよう
に、鉛の溶浸の際には空孔率の高い層を上側としてい
る。すなわち、トレー29上で溶融した鉛は、空孔率が
低く鉛が溶浸しにくい層から吸い上げられ、その後空孔
率が高く鉛が溶浸し易い層に吸い上げられる。従って、
鉛の溶浸が焼結体27の上側の層の途中で止まることは
なく、焼結体27全体に溶浸される。
【0032】このように、本実施例のバルブシート10
は、空孔率の異なる2つの層から構成されている。この
ため、バルブシート10の温度が、高温の排気ガスにさ
らされたりすることにより鉛の融点を超えると、バルブ
接触層10bに溶浸していた鉛が表面に溶出してくる。
は、空孔率の異なる2つの層から構成されている。この
ため、バルブシート10の温度が、高温の排気ガスにさ
らされたりすることにより鉛の融点を超えると、バルブ
接触層10bに溶浸していた鉛が表面に溶出してくる。
【0033】このため、排気バルブ2やバルブシート1
0が鉛の融点を超えるような高温になった場合には、溶
融鉛が潤滑材となり、排気バルブ2とバルブシート10
との摩耗が抑制される。
0が鉛の融点を超えるような高温になった場合には、溶
融鉛が潤滑材となり、排気バルブ2とバルブシート10
との摩耗が抑制される。
【0034】次に、バルブシート10の温度が更に上昇
し、バルブ接触層10bだけでなくバルブシート10全
体が、鉛の融点をこえた場合について説明する。従来の
バルブシートでは、バルブシート全体が鉛の融点を超え
た場合、バルブシート内に溶浸していた鉛は、毛細管現
象によりバルブ接触層の表面に導かれては溶出して消費
される。
し、バルブ接触層10bだけでなくバルブシート10全
体が、鉛の融点をこえた場合について説明する。従来の
バルブシートでは、バルブシート全体が鉛の融点を超え
た場合、バルブシート内に溶浸していた鉛は、毛細管現
象によりバルブ接触層の表面に導かれては溶出して消費
される。
【0035】しかし、本実施例のバルブシート10は上
記したように2層構造であり、バルブ接触層10bは空
孔率が低く抑えられた層である。このため、バルブシー
ト10の温度が鉛の融点を超えた時にバルブ接触層10
bから溶出する鉛の量は、従来のバルブシートに比べて
少ない。
記したように2層構造であり、バルブ接触層10bは空
孔率が低く抑えられた層である。このため、バルブシー
ト10の温度が鉛の融点を超えた時にバルブ接触層10
bから溶出する鉛の量は、従来のバルブシートに比べて
少ない。
【0036】従って、バルブシート10全体が鉛の融点
を超えた場合、図1(B)に矢線で示すように、鉛がバ
ルブ接触層10bの表面に溶出すると、それを補充する
ように毛細管現象が起こり、鉛リッチ層10aからバル
ブ接触層10bに鉛が供給される。
を超えた場合、図1(B)に矢線で示すように、鉛がバ
ルブ接触層10bの表面に溶出すると、それを補充する
ように毛細管現象が起こり、鉛リッチ層10aからバル
ブ接触層10bに鉛が供給される。
【0037】しかし、上記したように、本実施例のバル
ブシート10によれば、バルブ接触層10bから溶出す
る鉛の量が常に適量であり、鉛を無駄に消費することが
ない。また、バルブ接触層10bは空孔率が低く抑えら
れ、これだけでは十分な鉛の貯蔵量を確保することはで
きないが、本実施例のバルブシート10によれば、鉛リ
ッチ層10a中に十分な鉛を貯蔵することが可能であ
る。
ブシート10によれば、バルブ接触層10bから溶出す
る鉛の量が常に適量であり、鉛を無駄に消費することが
ない。また、バルブ接触層10bは空孔率が低く抑えら
れ、これだけでは十分な鉛の貯蔵量を確保することはで
きないが、本実施例のバルブシート10によれば、鉛リ
ッチ層10a中に十分な鉛を貯蔵することが可能であ
る。
【0038】このように、本実施例のバルブシート10
は、従来のバルブシートに比べて長期間にわたって鉛を
溶出し続けることができる。つまり、内燃機関の耐用期
間中に鉛が枯渇することがなく、排気バルブやバルブシ
ートの耐摩耗性および両者間の耐焼き付き性を長期間維
持することが可能となる。
は、従来のバルブシートに比べて長期間にわたって鉛を
溶出し続けることができる。つまり、内燃機関の耐用期
間中に鉛が枯渇することがなく、排気バルブやバルブシ
ートの耐摩耗性および両者間の耐焼き付き性を長期間維
持することが可能となる。
【0039】また、図3は硬質粒子の添加量を決めるた
めに行った実験の結果を表す図を示す。硬質粒子として
使用するFeMoは、硬度がHv1300〜1400と高く、
主にバルブシート10の耐摩耗性を調整するために添加
される物質である。この硬質粒子は、少なすぎるとバル
ブシート10の耐摩耗性が向上できず、多すぎると排気
バルブ2を摩耗させてしまう。このため、硬質粒子の添
加量は排気バルブ2の硬度との兼ね合いから適当に決定
する必要がある。
めに行った実験の結果を表す図を示す。硬質粒子として
使用するFeMoは、硬度がHv1300〜1400と高く、
主にバルブシート10の耐摩耗性を調整するために添加
される物質である。この硬質粒子は、少なすぎるとバル
ブシート10の耐摩耗性が向上できず、多すぎると排気
バルブ2を摩耗させてしまう。このため、硬質粒子の添
加量は排気バルブ2の硬度との兼ね合いから適当に決定
する必要がある。
【0040】この実験は、上記の鉄系合金粉を基に、硬
質粒子の添加量を変えてリング状焼結物を作成し、それ
らを排気バルブ材製のプレート上で回転させ、リングお
よびプレートの摩耗量を測定することにより行った。
質粒子の添加量を変えてリング状焼結物を作成し、それ
らを排気バルブ材製のプレート上で回転させ、リングお
よびプレートの摩耗量を測定することにより行った。
【0041】尚、摩耗量の測定は、リングの回転速度お
よびリングとプレートとの押しつけ荷重を一定として、
1cc/minの割り合いで潤滑油を滴下しながら約30min
回転摺動を行った後に行った。
よびリングとプレートとの押しつけ荷重を一定として、
1cc/minの割り合いで潤滑油を滴下しながら約30min
回転摺動を行った後に行った。
【0042】この結果、同図(A)に示すように、硬質
粒子の添加量が5〜15wt%の範囲にある場合は、バル
ブシート材の摩耗量が小さく抑制されることが判る。ま
た、同図(B)に示すように、排気バルブ材の摩耗量
は、硬質粒子の添加量が増えるに従って増加する傾向に
あることが判る。
粒子の添加量が5〜15wt%の範囲にある場合は、バル
ブシート材の摩耗量が小さく抑制されることが判る。ま
た、同図(B)に示すように、排気バルブ材の摩耗量
は、硬質粒子の添加量が増えるに従って増加する傾向に
あることが判る。
【0043】そこで、本実施例のバルブシート10にお
いては、バルブシート10の摩耗量と排気バルブ2の摩
耗量との調和をとる必要があることから、鉄系合金粉中
に硬質粒子を5〜15wt%添加することとした。このた
め、本実施例の排気バルブ2とバルブシート10とは、
互いに良好な耐摩耗性を有している。
いては、バルブシート10の摩耗量と排気バルブ2の摩
耗量との調和をとる必要があることから、鉄系合金粉中
に硬質粒子を5〜15wt%添加することとした。このた
め、本実施例の排気バルブ2とバルブシート10とは、
互いに良好な耐摩耗性を有している。
【0044】次に、本実施例のバルブシート10を用い
ることによる効果を、実験データに基づいて説明する。
図4は、効果確認実験に用いたバルブシートの組成等を
表す図表を示す。同図中、TP1およびTP2は、本実施例
の構成に沿った2層構造で、TP3およびTP4は、それぞ
れ密度高または低に統一した1層構造である。
ることによる効果を、実験データに基づいて説明する。
図4は、効果確認実験に用いたバルブシートの組成等を
表す図表を示す。同図中、TP1およびTP2は、本実施例
の構成に沿った2層構造で、TP3およびTP4は、それぞ
れ密度高または低に統一した1層構造である。
【0045】図5は、本実験に用いる単体試験器の構成
図を示す。同図中、符号30は単体試験器本体を示し、
排気バルブ2とバルブシート2とが所定の位置関係とな
るように備えている。排気バルブ2の下方には、ヒータ
31が設置されており、バルブシート10のバルブ接触
層10bの温度は350℃に保持される。
図を示す。同図中、符号30は単体試験器本体を示し、
排気バルブ2とバルブシート2とが所定の位置関係とな
るように備えている。排気バルブ2の下方には、ヒータ
31が設置されており、バルブシート10のバルブ接触
層10bの温度は350℃に保持される。
【0046】図6は、このような状況で、排気バルブ2
をスプリング荷重4kgf 、機関回転数2000rpm 相当
とし、10hrの耐久試験の後にバルブシート摩耗量を測
定した際の結果を示している。
をスプリング荷重4kgf 、機関回転数2000rpm 相当
とし、10hrの耐久試験の後にバルブシート摩耗量を測
定した際の結果を示している。
【0047】図6に示すように、TP1およびTP2のバル
ブシート摩耗量は、TP3およびTP4のバルブシート摩耗
量に比べて著しく少ない。このように、本実施例のバル
ブシートは、密度に差異のある2層構造とすることで、
常に適量の鉛を長期間にわたって排気バルブ2との接触
部に供給し続けることができる。
ブシート摩耗量は、TP3およびTP4のバルブシート摩耗
量に比べて著しく少ない。このように、本実施例のバル
ブシートは、密度に差異のある2層構造とすることで、
常に適量の鉛を長期間にわたって排気バルブ2との接触
部に供給し続けることができる。
【0048】本実施例のバルブシートは、従来のバルブ
シートのように、内燃機関の耐用期間中に鉛が枯渇する
危険が少なく、内燃機関の耐用期間を通して排気バルブ
とバルブシートとの間の摩擦を抑制することができる。
また、仮にバルブシート中の鉛が枯渇した場合でも、バ
ルブ接触層10bが高密度化により硬化されているた
め、大幅な摩耗は回避される。
シートのように、内燃機関の耐用期間中に鉛が枯渇する
危険が少なく、内燃機関の耐用期間を通して排気バルブ
とバルブシートとの間の摩擦を抑制することができる。
また、仮にバルブシート中の鉛が枯渇した場合でも、バ
ルブ接触層10bが高密度化により硬化されているた
め、大幅な摩耗は回避される。
【0049】尚、本実施例においては、バルブシートを
設置するバルブを排気バルブに限定しているがこれに限
るものではなく、吸気バルブに設置してもよい。
設置するバルブを排気バルブに限定しているがこれに限
るものではなく、吸気バルブに設置してもよい。
【0050】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、バルブシ
ートを2層構造にすることにより、バルブシート内に十
分な鉛を貯蔵するための空孔を確保しつつ、バルブシー
ト表面の空孔を小さくして、鉛の大量流出を防止するこ
とができる。
ートを2層構造にすることにより、バルブシート内に十
分な鉛を貯蔵するための空孔を確保しつつ、バルブシー
ト表面の空孔を小さくして、鉛の大量流出を防止するこ
とができる。
【0051】このため、従来のバルブシートに比べて画
期的に長い期間にわたってバルブシートの表面に鉛を供
給することが可能となり、内燃機関の耐用期間を通して
鉛による安定した潤滑作用を得ることができる。従っ
て、動弁系の摩耗によるガス抜け等が防止され、長期間
にわたる内燃機関の初期品質維持を可能とすることがで
きるという特長を有している。
期的に長い期間にわたってバルブシートの表面に鉛を供
給することが可能となり、内燃機関の耐用期間を通して
鉛による安定した潤滑作用を得ることができる。従っ
て、動弁系の摩耗によるガス抜け等が防止され、長期間
にわたる内燃機関の初期品質維持を可能とすることがで
きるという特長を有している。
【図1】本発明に係る内燃機関用バルブシートの一実施
例の構成図である。
例の構成図である。
【図2】本実施例の内燃機関用バルブシートの製造工程
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図3】本実施例の内燃機関用バルブシートを構成する
焼結体の配合比を決めるための実験結果を表す図であ
る。
焼結体の配合比を決めるための実験結果を表す図であ
る。
【図4】本実施例の内燃機関用バルブシートの効果を確
認するための実験に用いたテストピースの組成を表す図
である。
認するための実験に用いたテストピースの組成を表す図
である。
【図5】本実施例の内燃機関用バルブシートの効果を確
認するための試験器の構成図である。
認するための試験器の構成図である。
【図6】本実施例の内燃機関用バルブシートの効果を確
認するための実験の結果の表す図である。
認するための実験の結果の表す図である。
【図7】従来の内燃機関用バルブシートの構成図であ
る。
る。
1 シリンダヘッド 2 排気バルブ 10 バルブシート 10a 鉛リッチ層 10b バルブ接触層 25 焼結粉 26、27 焼結体
Claims (1)
- 【請求項1】 密度6.6乃至7.0g/cm3 の焼結体に
鉛を溶浸させてなる鉛リッチ層と、 密度7.2乃至7.5g/cm3 の焼結体に鉛を溶浸させて
なり、内燃機関のバルブと接触する側に配置されるバル
ブ接触層との2層で構成されることを特徴とする内燃機
関用バルブシート
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4224195A JP3010920B2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 内燃機関用バルブシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4224195A JP3010920B2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 内燃機関用バルブシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0674007A true JPH0674007A (ja) | 1994-03-15 |
JP3010920B2 JP3010920B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=16810015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4224195A Expired - Lifetime JP3010920B2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 内燃機関用バルブシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3010920B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5492091A (en) * | 1994-12-23 | 1996-02-20 | Ford Motor Company | Thermally conductive valve seat insert assembly |
CN100340748C (zh) * | 2004-11-03 | 2007-10-03 | 重庆力帆实业(集团)有限公司 | 水冷双燃料发动机排气门座 |
-
1992
- 1992-08-24 JP JP4224195A patent/JP3010920B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5492091A (en) * | 1994-12-23 | 1996-02-20 | Ford Motor Company | Thermally conductive valve seat insert assembly |
CN100340748C (zh) * | 2004-11-03 | 2007-10-03 | 重庆力帆实业(集团)有限公司 | 水冷双燃料发动机排气门座 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3010920B2 (ja) | 2000-02-21 |
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